JPH083241B2 - 板状屋根材を用いた屋根の軒先構造 - Google Patents

板状屋根材を用いた屋根の軒先構造

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JPH083241B2
JPH083241B2 JP17321992A JP17321992A JPH083241B2 JP H083241 B2 JPH083241 B2 JP H083241B2 JP 17321992 A JP17321992 A JP 17321992A JP 17321992 A JP17321992 A JP 17321992A JP H083241 B2 JPH083241 B2 JP H083241B2
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渡辺  悟
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元旦ビューティ工業株式会社
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D1/00Roof covering by making use of tiles, slates, shingles, or other small roofing elements
    • E04D1/30Special roof-covering elements, e.g. ridge tiles, gutter tiles, gable tiles, ventilation tiles
    • E04D2001/301Special roof-covering elements, e.g. ridge tiles, gutter tiles, gable tiles, ventilation tiles at roof edges, e.g. intersections with walls
    • E04D2001/303Eave tiles

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】板状屋根材を用いた屋根の軒先構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の瓦、タイル、スレート等の非金属
系の板状屋根材を用いて施工した場合に、軒先は風圧そ
して雨水による浸水等を考慮して施工する必要があっ
た。
【0003】この点に関して、浸水を考慮すると、屋根
材を軒先からある程度延出させて、屋根上を流れ下る雨
水を軒先から離れた遠くに流し落として処理する必要が
あった。しかし、屋根材を軒先から延出させることによ
って、主に下方からの風圧が問題となってくる。そのた
め、風圧を考慮すると、屋根材は軒先から延出していな
いことが要求されていた。
【0004】要するに、雨水を確実に処理するために
は、軒先から延出させる屋根材の長さを多く取り、風圧
による屋根材の捲れ上がりを防ぐためには、軒先の延出
長さを少なくする必要があるという矛盾が生じてくるも
のであった。
【0005】そのため、風圧による捲れ上がりを防止す
るために、釘や銅線等の固定具で屋根材を十分に固定し
て、屋根材の捲れ上がりを防止する施工が行われている
が、屋根材一枚一枚を釘や銅線等で固定するために作業
性が著しく劣るという構造上の問題があった。
【0006】また、軒先は、雨水が集中する箇所である
ため、下地等に浸水しないようにしなけれけばならない
という問題もあり、現状では、屋根材の延出程度を工夫
して、風圧と浸水の双方に対応するしかなく、作業性が
悪いことも含めて、根本的な対策が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、屋根材を含めた軒先の構造が、相反する風圧と浸水
そして作業性について、いずれか乃至全てに問題があっ
て、構造的に対応できないでいることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、下地上に垂木部材を取り付け、前記垂木部材上に軒
先部材、桟部材等の支持部材を介して上下段の端部が重
合するように板状屋根材を敷設する屋根の軒先構造にお
いて、前記板状屋根材は、軒先部を除く屋根部に用いら
れる板状屋根材と、軒先部に用いられる軒先屋根材から
なり、前記板状屋根材は、少なくとも下端側裏面に軒側
に突出する係合突部を備え、前記軒先屋根材は、屋根部
と面戸部からなる断面略横L形状に形成されると共に、
屋根部の軒側裏面には軒側に突出する第一係合突部を備
え、面戸部の下端側裏面には下側に突出する第二係合突
部を備え、前記軒先部材は、垂木部材上に当接する当接
部と、この当接部から立ち上がって棟側に折曲した被係
合部を形成すると共に、軒側端から下側に形成されて、
被係合支持部を上向きに形成した支持部を備え、前記垂
木部材の上面に軒先部材の当接部を載乗して固定し、こ
の軒先部材の被係合部に軒先屋根材の第一係合突部を係
合すると共に、被係合支持部に第二係合突部を係合・支
持させたことを特徴とする。
【0009】また、本発明では、下地材はC形鋼などに
よる鉄骨構造の上に木毛セメント板や木片セメント板な
どを敷設して、この板上にアスファルトルーフィングな
どを張設したような母屋、梁、ボード状の野地板、その
他の軽量気泡コンクリートパネル、コンクリート製の駆
体など、特に限定されない。
【0010】また、垂木部材および桟部材そして軒先部
材は、プレス成形あるいは押出成形されたステンレス、
鉄、アルミニウム、硬質合成樹脂などの耐食性が良い各
種素材からなる長尺状のもので、強度や建設される地域
の気象状況などを考慮して適宜選択される。
【0011】軒先部材を垂木部材に固定する要素として
は、例えばネジ等の固定要素が挙げられる。
【0012】また、板状屋根材は、図示した平瓦、その
他、各種の和瓦、洋瓦、小割りのソーラパネルなどの板
状のもので、特に限定されない。軒先屋根材は、断面略
横L形状を基本形とする適宜断面形状のもので良く、た
とえば面戸部を装飾したり、屋根部と面戸部の境界部分
である角部を鋭角あるいは丸くしたりする等、自由であ
る。この板状屋根材および軒先屋根材の重合部分には、
一方に凹部を、他方に凸部を形成して、相互に係合状に
重合するようにしても良い。
【0013】また、板状屋根材における下端側裏面の係
合突部と、軒先屋根材における屋根部下端側裏面の第一
係合突部および面戸部下端側裏面の第二係合突部は、そ
れぞれ一体成形或いは後付けして形成しても良く、例え
ば後付けのものでは、材質は非金属製,金属製を問わ
ず、ネジ、ナット等の適宜の固定要素を用いて一体的に
設ければ良い。
【0014】また、本発明では、垂木部材の下に適宜の
下葺き材(排水板)を、さらにルーフィングを配設して
も良い。
【0015】
【作用】軒先屋根材が断面略横L形状で、屋根部に面戸
部を一体成形してあるため、面戸部材を別に用意する必
要がなく、この前記面戸部そして軒先部材によって屋根
部すなわち軒先裏面への雨水の浸入を完全に阻止し得る
から、浸水対策が万全である。
【0016】軒先部材の当接部を垂木部材の上面に固定
して、この軒先部材の被係合部に軒先屋根材下端側裏面
の第一係合突部を係合させて、軒先屋根材の下端側を軒
先部材で係合・保持するようにしているため、風圧によ
る捲れ上げに十分に耐えるものである。
【0017】軒先屋根材の第一係合突部を軒先部材の被
係合部に、板状屋根材の係合突部を桟部材に、それぞれ
係合させる作業のみで、この軒先部材および桟部材を介
して垂木部材に対して軒先屋根材,板状屋根材を固定状
に係合・保持し得るため、作業が極めて簡単で施工容易
である。
【0018】軒先屋根材について、屋根部と面戸部を一
体に形成してあるため、屋根が厚く見えて、重厚感を与
えることができる等、軒先の装飾性を高められる。
【0019】軒先部材における支持部が別体で、この支
持部は当接部に対して雄、雌の連結部によって下側から
嵌着自在にしてあるため、軒先屋根材の成形誤差を連結
部で許容して対応でき、作業性が向上する。
【0020】
【実施例】図1および図2には本発明の軒先屋根材およ
び板状屋根材を用いた屋根の軒先構造の第1実施例を例
示しており、下地1はC形鋼などの母屋の上に敷設され
た野地板であり、その表面には下葺き材2を敷設すると
共に軒先側における下葺き材2との間に水切り板3を介
在させている。そして、下葺き材2上には垂木部材4を
軒棟方向に並列させて固定具5で固定して、この垂木部
材4上には支持部材6すなわち桟部材7および軒先部材
8を介して平瓦タイプの板状屋根材9および軒先屋根材
10を葺いている。
【0021】垂木部材4は亜鉛メッキ鋼板より成形した
長尺状のもので、上面4aには同上面部分を打ち出して成
形した抱持部12と挟持片13からなる一対の保持部11を屋
根材9の有効働き幅に等しい間隔状に形成しており、こ
の保持部11に桟部材7を固定している。上位側の抱持部
12は先端が軒側に向っている略倒L形状に成形されてい
て、抱持部12脇における桟部材7の挿入部14を挿着状態
に抱持し、下位側の起立状の挟持片13は抱持部10側に屈
曲・変形されて、この挟持片13脇における桟部材7の挟
着部15を上面4aとの間に挟着状に挟持している。
【0022】桟部材7はステンレス鋼板あるいは亜鉛鉄
板より成形した長尺状のもので、底部16の上側縁から外
側に延設して上側に折り返した二重板状の挿入部14と、
同挿入部14の折り返し端から鉛直状に起立された垂直部
17と、同垂直部17上端から外側に水平状に折曲されて、
上面側を屋根材支持面部18として、下面側を係合部19と
した水平部20と、前記底部16の下側縁から倒V形状に起
立されて、上端部22で板状屋根材9における上端部9a或
いは軒先屋根材10における上端部10a を支持して且つこ
の屋根材9,10 の上端部9a,10aを前記屋根材支持面部18
に支持された棟側の板状屋根材下端部9bとの間に挟持可
能な高さの比率関係に形成した屋根材支持部21と、同屋
根材支持部21から外側に前記底部16と同一面状に延設さ
れた挟着部15とで構成してある。
【0023】この軒棟方向に平行状の桟部材7間には板
状屋根材9を、左右の板状屋根材9の右端部9cと左端部
9dとを上下重合状に隣合せながら、上端部9aを棟側の桟
部材7における屋根材支持部21に、下端部9bを軒側の桟
部材7における屋根材支持面部18にそれぞれ載せ且つ板
状屋根材9の略鉤形状係合突部9Aを同屋根材支持面部18
下側の係合部19に係合して、棟側の板状屋根材9の下端
部9bで軒側の板状屋根材の上端部9aを覆うと共に屋根材
支持部21との間に挟持固定して、板状屋根材9を軒先側
から棟側に葺いている。
【0024】そして、軒先部材8は押出成形されたアル
ミニウム製の長尺状のもので、垂木部材上面4aに当接す
る当接部23と、この当接部23の軒先側端から立ち上がる
起立部24と、起立部24上端から棟側に向けて形成された
被係合部25と、当接部23の軒先側端から垂れ下がってい
る垂下部26と、垂下部26の下端から棟側に延びて、垂木
部材4軒先側下部を覆い可能な覆い部27と、覆い部27端
から垂設されている水切り面戸部28と、垂下部26下側の
支持部29とで形成してある。この支持部29は、軒先側に
延びて上向きに形成された被係合支持部30を備えてい
る。
【0025】この軒先部材8は当接部23を、垂木部材4
の上面4aに乗せてネジ31で固定してあり、被係合部25に
は軒先屋根材10における屋根部32下端側裏面の第一係合
突部10A を係合・保持して、軒先屋根材10下端側を保持
・固定すると共に、被係合支持部30は同軒先屋根材10に
おける面戸部33下端側裏面の第二係合突部10B を係合・
支持している。そして、軒先部材8における垂下部26は
垂木部材4の軒側端を、覆い部27は垂木部材4軒先側下
部を、水切り面戸部28は下地1軒先側および同軒先側の
水切り板3を、それぞれ覆っていて、面戸部33裏側でも
軒先部材8によって雨水の浸入を阻止している。
【0026】板状屋根材9は下端部9b裏面に下向き鉤形
状の係止突部9Aを軒側に向けて突出させて垂設してお
り、軒先屋根材10は断面略横L形状に成形されていて、
屋根部32における下端部10b 裏面には下向き鉤形状の第
一係合突部10A を、面戸部33における下端側裏面には下
向き鉤形状の第二係合突部10B を、それぞれ形成してい
る。この軒先屋根材10は屋根部32の下端部10b 側そして
面戸部33下端側をそれぞれ軒先部材8に係合・保持さ
れ、上端部10a を上段の屋根材9における下端部9bで押
さえ込まれて保持されている。この軒先屋根材10から棟
側の各板状屋根材9は、それぞれ下端部9b側を桟部材7
で係合・保持されて、上端部9a側を上段の屋根材9にお
ける下端部9bで押さえ込まれて保持されている。
【0027】また、板状屋根材9および軒先屋根材10は
上端部9a,10a上面に係合凹部34を、下端部9b下面に係合
凸部35を形成しており、軒先屋根材10そして棟側と軒側
の板状屋根材9における上下重合状の下端部9bと上端部
10a が、また上端部9bと上端部9aが、それぞれ係合凹部
34と係合凸部35とによる係合・重合関係を形成し、且つ
係合凹部34と係合凸部35とで遮蔽部36を形成して、上下
の両端部9b,10aおよび9b,9a 間から侵入する雨や塵埃を
遮れるようにしてある。
【0028】また、板状屋根材9の係合突部9Aと桟部材
7の係合部19との係合深さおよび軒先屋根材10の第一係
合突部10A と軒先部材8の被係合部25との係合深さは、
軒先のものを含めて任意の屋根材9,10 をその上端部9a
或いは10a が垂直部17に突き当たるまで棟側に向けて強
制的に動かした場合に、係合突部9Aが係合部19から、第
一係合突部10A が被係合部25から外れて、当該屋根材
9,10 を取り外して入れ換えられるようにしてある。
【0029】これにより、軒先屋根材10が断面略横L形
状で、屋根部32に面戸部33を一体成形してあるため、面
戸部材を別に用意する必要がなく、この前記面戸部33そ
して軒先部材8によって屋根部32すなわち軒先裏面への
雨水の浸入を完全に阻止することができて、浸水対策が
万全である。
【0030】軒先部材8はその当接部23を垂木部材4に
おける軒先端上面4aにネジ31で固定され、この軒先部材
8の被係合部25に軒先屋根材10下端側裏面の第一係合突
部10A を係合させて、軒先屋根材10の下端側を軒先部材
8で係合・保持するようにしているため、風圧による捲
れ上げに十分に耐えることができる。
【0031】軒先屋根材10の第一係合突部10A を軒先部
材8の被係合部25に、板状屋根材9の係合突部9Aを桟部
材7の係合部19に、それぞれ係合させる作業のみで、こ
の軒先部材8および桟部材7を介して垂木部材4に対し
て軒先屋根材10,板状屋根材9を固定状に係合・保持で
きるため、作業が極めて簡単で施工容易である。
【0032】軒先屋根材10について、屋根部32と面戸部
33を一体に形成してあるため、屋根が厚く見えて、重厚
感を与えることができる等、軒先の装飾性を高められ
る。
【0033】そして、面戸部33により軒先裏側への雨水
の浸入を防いだ上で、この面戸部33裏側の軒先裏側を、
軒先部材8における覆い部27および水切り面戸部28そし
て支持部29により覆って、面戸部33とで二重に覆ってい
るため、雨仕舞が一層強化されて良好である。
【0034】棟側の各板状屋根材9は、それぞれ下端部
9b側を桟部材7で係合・保持されて、上端部9a側を上段
の屋根材9における下端部9bで押さえ込まれて保持され
ているため、風圧により浮き上がることがなく堅固であ
る。この板状屋根材9および軒先屋根材10の入れ換え
は、屋根材9,10を上端部9c,10aが桟部材7における垂
直部17に突き当たるまで棟側に向けて強制的に動かせ
ば、その係合突部9Aを係合部19から、第一係合突部10A
を被係合部25から外すことができる。そして、交換用の
板状屋根材9および軒先屋根材10を入れて軒先側に引き
下げれば、係合突部9Aが係合部19に対して、第一係合突
部10A が被係合部25に対して、それぞれ係合するため、
当該屋根材9,10 を容易に入れ換えることができる。
【0035】図3には本発明の軒先屋根材および板状屋
根材を用いた屋根の軒先構造の第2実施例を例示してお
り、構成は前記第1実施例のものと基本的に同じである
ため、共通する構成の説明を省略して、相違している構
成について説明する。
【0036】軒先部材8は支持部29を別体に成形してあ
る。具体的には、軒先部材8における垂下部26の下端を
下側に延ばして延長部37を裏側の水切り面戸部28よりも
幾分短く形成して、延長部37と水切り面戸部28との間に
嵌合凹部38を形成し、且つ嵌合凹部38における延長部37
と水切り面戸部28の内面部分に係止雄部39を対向状に突
設して、この下向き開口状の嵌合凹部38に対して支持部
29の嵌合凸部40を下側から嵌着している。
【0037】支持部29における嵌合凸部40は上側に起立
させた一対の平行状の挿入部41により形成しており、こ
の挿入部41は立上がり基部から弾性的に揺動および回復
自在で、挿入部41先端が係止雄部39を乗り越えて、同挿
入部41外面の係止雌部42が係止雄部39に係止している。
【0038】また、支持部29には被係合支持部30と対向
させて突部43を形成しており、この突部43と被係合支持
部30とで軒先屋根材10における第二係合突部10B を挟持
状に係合・支持している。
【0039】この第2実施例のものの施工は、支持部29
を外した状態の軒先部材8を垂木部材4に固定し、この
軒先部材8に軒先屋根材10を係合した後、当接部23に支
持部29を連結して行う。
【0040】これにより、前記第1実施例のものと同様
の作用効果を有し、さらに、軒先部材8における支持部
29が別体で、この支持部29は当接部23に対して嵌合凹部
38と嵌合凸部40との連結部によって下側から嵌着自在に
してあるため、軒先屋根材10の成形誤差を連結部で許容
して対応でき、作業性が向上する。
【0041】図4には本発明の軒先屋根材および板状屋
根材を用いた屋根の軒先構造の第3実施例を例示してお
り、構成は前記第2実施例のものと基本的に同じである
ため、共通する構成の説明を省略して、相違している構
成について説明する。
【0042】軒先部材8における当接部23は棟側を立ち
上げて起立部24を形成し、この起立部24上端に被係合部
25を形成している。そして、支持部29は、突部43を除い
て構成している。
【0043】これにより、前記第1実施例のものと、突
部43の有無による点を除いて、同様の作用効果を有す
る。
【0044】
【発明の効果】
A.請求項1により、軒先屋根材が断面略横L形状で、
屋根部に面戸部を一体成形してあるので、面戸部材を別
に用意する必要がなく、この面戸部そして軒先部材によ
って屋根部すなわち軒先裏面への雨水の浸入を完全に阻
止することができて、浸水対策が万全である。
【0045】B.同項により、軒先部材はその当接部を
垂木部材における軒先端上面に固定し、この軒先部材の
被係合部に軒先屋根材下端側裏面の第一係合突部を係合
させて、軒先屋根材の下端側を軒先部材で係合・保持す
るようにしているので、風圧による捲れ上げに十分に耐
えることができる。
【0046】C.同項により、軒先屋根材の第一および
第二係合突部を軒先部材の被係合部および被係合支持部
に、板状屋根材の係合突部を桟部材に、それぞれ係合さ
せる作業のみで、この軒先部材および桟部材を介して垂
木部材に対して軒先屋根材,板状屋根材を固定状に係合
・保持できるので、作業が極めて簡単で施工容易であ
る。
【0047】D.同項により、軒先屋根材について、屋
根部と面戸部を一体に形成してあるので、屋根が厚く見
えて、重厚感を与えることができる等、軒先の装飾性を
高められる。
【0048】E.同項により、面戸部により軒先裏側へ
の雨水の浸入を防いだ上で、この面戸部裏側の軒先裏側
を軒先部材で覆い、面戸部とで二重に覆っているので、
雨仕舞が一層強化されて良好である。
【0049】F.同項により、棟側の各板状屋根材は、
それぞれ下端部側を桟部材で係合・保持されて、上端部
側を上段の屋根材における下端部で押さえ込まれて保持
されているので、風圧により浮き上がることがなく堅固
である。
【0050】G.請求項2により、軒先部材における支
持部が別体で、この支持部は当接部に対して雄,雌の連
結部によって下側から嵌着自在にしてあるので、軒先屋
根材の成形誤差を連結部で許容して対応でき、作業性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の板状屋根材を用いた屋根の軒先構造
の第1実施例を例示した斜視図で、一部切欠している。
【図2】 要部の部分拡大縦断面図。
【図3】 本発明の屋根の軒先構造の第2実施例を例示
した要部の部分拡大縦断面図。
【図4】 本発明の屋根の軒先構造の第3実施例を例示
した要部の部分拡大縦断面図。
【符号の説明】
1 下地 2 下葺き材 3 水切り板 4 垂木部材 4a 垂木部材の上面 5 固定具 6 支持部材 7 桟部材 8 軒先部材 9 板状屋根材 9A 板状屋根材の係合突部 9a 板状屋根材の上端部 9b 板状屋根材の下端部 9c 板状屋根材の右端部 9d 板状屋根材の左端部 10 軒先屋根材 10A 軒先屋根材の第一係合突部 10B 軒先屋根材の第二係合突部 10a 軒先屋根材の上端部 10b 軒先屋根材の下端部 11 垂木部材の保持部 12 保持部の抱持部 13 保持部の挟持片 14 桟部材の挿入部 15 桟部材の挟着部 16 桟部材の底部 17 桟部材の垂直部 18 桟部材の屋根材支持面部 19 桟部材の係合部 20 桟部材の水平部 21 桟部材の屋根材支持部 22 屋根材支持部の上端部 23 軒先部材の当接部 24 軒先部材の起立部 25 軒先部材の被係合部 26 軒先部材の垂下部 27 軒先部材の覆い部 28 軒先部材の水切り面戸部 29 軒先部材の支持部 30 支持部の被係合支持部 31 ネジ 32 軒先屋根材の屋根部 33 軒先屋根材の面戸部 34 板状屋根材および軒先屋根材の係合凹部 35 板状屋根材の係合凸部 36 遮蔽部 37 軒先部材の延長部 38 軒先部材の嵌合凹部(連結部) 39 嵌合凹部の係止雄部 40 支持部の嵌合凸部(連結部) 41 嵌合凸部の挿入部 42 挿入部の係止雌部 43 支持部の突部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地上に垂木部材を取り付け、前記垂木
    部材上に軒先部材、桟部材等の支持部材を介して上下段
    の端部が重合するように板状屋根材を敷設する屋根の軒
    先構造において、前記板状屋根材は、軒先部を除く屋根
    部に用いられる板状屋根材と、軒先部に用いられる軒先
    屋根材からなり、前記板状屋根材は、少なくとも下端側
    裏面に軒側に突出する係合突部を備え、前記軒先屋根材
    は、屋根部と面戸部からなる断面略横L形状に形成され
    ると共に、屋根部の軒側裏面には軒側に突出する第一係
    合突部を備え、面戸部の下端側裏面には下側に突出する
    第二係合突部を備え、前記軒先部材は、垂木部材上に当
    接する当接部と、この当接部から立ち上がって棟側に折
    曲した被係合部を形成すると共に、軒側端から下側に形
    成されて、被係合支持部を上向きに形成した支持部を備
    え、前記垂木部材の上面に軒先部材の当接部を載乗して
    固定し、この軒先部材の被係合部に軒先屋根材の第一係
    合突部を係合すると共に、被係合支持部に第二係合突部
    を係合・支持させたことを特徴とする板状屋根材を用い
    た屋根の軒先構造。
  2. 【請求項2】 軒先部材における支持部が別体で、この
    支持部は当接部に対して雄、雌の連結部によって下側か
    ら嵌着自在にしてあることを特徴とする請求項1記載の
    板状屋根材を用いた屋根の軒先構造。
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