JP2528796Y2 - 瓦板接続用水切りシート - Google Patents

瓦板接続用水切りシート

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JP2528796Y2
JP2528796Y2 JP1990096708U JP9670890U JP2528796Y2 JP 2528796 Y2 JP2528796 Y2 JP 2528796Y2 JP 1990096708 U JP1990096708 U JP 1990096708U JP 9670890 U JP9670890 U JP 9670890U JP 2528796 Y2 JP2528796 Y2 JP 2528796Y2
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draining
sheet
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draining sheet
piece
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章洋 藤原
健也 近藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、瓦板の接続部間において雨水の浸入を防ぐ
ために用いられる水切りシートに関するものである。
【従来の技術】 瓦板を側端部同士を対向させて突き合わせて接続する
場合、瓦板のこの対向端部間からの雨水の浸入を防止す
るために、瓦板の対向端部の下面間に渡って水切りシー
トを取り付けることがおこなわれている。
【考案が解決しようとする課題】
しかし、水切りシートを瓦板の下面に密接させること
は難しく、水切りシートによって雨水の浸入を完全に防
ぐことは困難であるという問題があった。 本考案は上記の点に鑑みて為されたものであり、雨水
の浸入を確実に防止することができる瓦板接続用水切り
シートを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
本考案に係る瓦板接続用水切りシートは、側端部同士
を近接対向させた瓦板2,2の対向端部の下面間に渡って
配設される水切りシート3において、水切りシート3の
上面の両側部にそれぞれ幅方向の中央部側へ向けて斜め
上方に傾斜して突出される水切り突片4,4…を複数本ず
つ略平行に設け、各水切り突片4,4…を水切りシート3
の中央部側のものよりも端部側のものほど屈曲し易くな
るように形成すると共に最も中央部側に位置する水切り
突片4aの傾斜の内側基部に厚肉部20を設けて成ることを
特徴とするものである。
【作用】
本考案にあっては、水切りシート3の上面の両側部に
それぞれ幅方向の中央部側へ向けて斜め上方に傾斜して
突出される水切り突片4,4…を複数本づつ略平行に設
け、各水切り突片4,4…を水切りシート3の中央部側の
ものよりも端部側のものほど屈曲し易くなるように形成
しているために、各水切り突片4,4…が瓦板2の下面に
密接することによって水切りシート3が瓦板2に密着さ
れることになり、水切りシート3による防水性を確保す
ることができる。
【実施例】
以下本考案を実施例によって詳述する。 第1図は本考案の一実施例を示すものであり、水切り
シート3は薄金属芯材6を全長に亙ってインサートした
軟質合成樹脂の押し出し成形によって長尺に作成される
ものである(第1図の紙面に垂直な方向に長尺)。薄金
属芯材6の幅寸法は水切りシート3の幅寸法よりも短く
設定してあって、水切りシート3の両側部は薄金属芯材
6がインサートされないようにしてあり、この薄金属芯
材6がインサートされず軟質合成樹脂のみで形成される
部分を釘打ち部11,11としてある。また、水切りシート
3の上面には軟質合成樹脂で一体に形成される水切り突
片4,4…が多数本平行に突設してある。水切り突片4,4…
は水切りシート3の幅方向の中央線を基準にして左右対
称に設けてあり、各水切り突片4,4…は水切りシート3
の中央部側へ向けて斜め上方に突出するように傾斜させ
てある。 そして、各水切り突片4,4…は水切りシート3の中央
部側のものよりも側端部側のもの程、屈曲し易くなるよ
うに形成してある。すなわち第1図の実施例では、最も
中央部側に位置する水切り突片4aは第2図(b)のよう
に突出寸法を短くすると共にその傾斜の内側基部に厚肉
部20を設けて屈曲しにくくなるようにし、水切り突片4
b,4cは突出寸法を短くしてやや屈曲しにくくなるように
し、水切り突片4d,4e,4f,4gは第2図(c)のように突
出寸法を長くして屈曲し易くなるようにし、最も側端部
に位置する水切り突片4hは第2図(d)のように突出寸
法を長くすると共に傾きを大きくしてさらに屈曲し易く
なるようにして、中央部側のものよりも側端部側のもの
程屈曲し易くなるようにしてある。 上記のようにして作成される水切りシート3を用いて
瓦板2の側端の対向部間の防水をおこなうものである
が、第3図以下では基板7の上面に複数枚の瓦板2,2…
を葺き並べて形成される屋根パネルAにおいて水切りシ
ート3を使用するようにした実施例について説明してあ
る。すなわち、屋根の施工は、母屋の上にたる木を取り
付けると共にたる木の上に野地板を張って屋根下地を施
工した後に、野地板の上に瓦板を並べて葺くという作業
でおこなわれているが、屋根下地の施工や多数枚の瓦板
を葺くという高所でおこなわれる作業は非常に繁雑であ
る。そこで、基板7の上に複数枚の瓦板2,2…を張って
形成した屋根パネルAを用い、この屋根パネルAを母屋
等の上に並べて取り付けることによって、屋根下地の施
工や瓦板を葺くという作業をおこなう必要なく屋根の施
工を容易におこなうことができるようにしているもので
ある。 屋根パネルAは第3図(a)(b)に示すように、基
板7の上に防水シート10を介して瓦板2,2…を軒棟方向
で一部を重ね合わせて複数枚張ると共にこの複数枚づつ
の瓦板2,2…をその側端部同士を妻方向に対向させて突
き合わせて二列に配列することによって作成されるもの
であり、基板7は枠体8の上側に面板9を取り付けるこ
とによって形成してある。そしてこのように側端部同士
を対向させる瓦板2,2の対向端部間の下側に水切りシー
ト3を配設するものである。すなわち、基板7の上に防
水シート10を介して水切りシート3を基板7の軒棟方向
全長に亙って取り付けた後に、この水切りシート3の上
に瓦板2,2の各対向側の側端部を載置するように各瓦板
2,2…を基板7に取り付けることによって、瓦板2,2の対
向端部間の下側に水切りシート3を配設することができ
る。また第3図の実施例では、一方の瓦板2の側端部は
基板7の一方の側端縁から内方へずらせて基板7の上面
に重ね部21を形成すると共に、他方の瓦板2の側端部を
重ね片22として基板7の他方の側端縁から外方へ突出さ
せてあり、この重ね部21から上記一方の瓦板2の側端部
の下側にかけて水切りシート3が基板7に取り付けてあ
る。水切りシート3の基板7への固定は釘打ち部11から
釘を基板7に打入することによっておこなうことができ
る。 上記のように瓦板2,2の対向端部の下面間に渡って水
切りシート3を配設して瓦板2,2の接続部の防水をおこ
なうにあたって、水切りシート3の上に瓦板2の端部を
載置して取り付けると、第4図に示すように、瓦板2の
荷重は水切り突片4,4…のうち屈曲変形しにくい最も中
央部側の水切り突片4aで支えられ、水切り突片4b,4cは
やや屈曲して瓦板2の下面に弾接すると共に水切り突片
4d,4e,4f,4gは大きく屈曲した瓦板2の下面に弾接し、
最も側端部側の水切り突片4hはさらに大きく屈曲して瓦
板2の下面に弾接する。瓦板2の荷重は水切り突片4aで
支えられているために、他の水切り突片4b〜4hは瓦板2
の荷重で圧し潰されてしまうことなく瓦板2の下面に弾
接させることができることになるのである。そしてこの
ように最も中央部側の水切り突片4aは殆ど変形されず瓦
板2の荷重を支えることになるために、瓦板2に対する
水切り突片4aの接触圧は大きくなっており、瓦板2,2の
対向端部間から流入する雨水はこの水切り突片4aで殆ど
が遮断されてこれ以上の浸入が防止される。またこの水
切り突片4aを超えて雨水が浸入しても、水切り突片4b〜
4hが屈曲して瓦板2の下面に弾接してるために、これら
の水切り突片4b〜4hで雨水が瓦板2の下側に廻って浸入
することを防ぐことができる。特に、水切り突片4b〜4h
は側端部のものほど屈曲し易いために中央部側のものほ
ど瓦板2の下面に対する接触圧が大きくなっており、中
央部側の水切り突片4で確実に雨水の浸入を遮断して阻
止することができるようになっている。 上記のように作成される屋根パネルAを用いて屋根を
施工するにあたっては、第5図に示すように、母屋12は
棟木13、軒桁14など屋根構造材の上に棟に沿って複数枚
の屋根パネルAを並べて載置し、ボルトナット止めなど
で固定することによっておこなうことができる。隣り合
う屋根パネルA,Aは、一方の屋根パネルAの重ね部21の
水切りシート3の上に、他方の屋根パネルAの瓦板2の
重ね片22を重ねることによって、左右に接続されるもの
である。このように屋根パネルAを取り付ける施工は、
屋根パネルAをクレーンのワイヤ15で吊り上げておこな
うことができる。屋根パネルAの取り付けをおこなった
のちに、屋根パネルAの棟に沿って棟包み16を取り付け
ると共に軒に沿って鼻隠し17を取り付け、さらに妻側端
部の屋根パネルAの側面に破風板18を取り付けることに
よって、屋根の施工を仕上げることができる。
【考案の効果】
上述のように本考案にあっては、水切りシートの上面
の両側部にそれぞれ幅方向の中央部側へ向けて斜め上方
に傾斜して突出される水切り突片を複数本づつ略平行に
設け、各水切り突片を水切りシートの中央部側のものよ
りも端部側のものほど屈曲し易くなるように形成したの
で、各水切り突片が瓦板の下面に密接することによって
水切りシートを瓦板の下面に密着させることができ、水
切りシートによって瓦板の接続部の防水性を確保するこ
とができものである。また、最も中央部側に位置する水
切り突片の傾斜の内側基部に厚肉部を設けるようにした
ので、この最も中央部側に位置する水切り突片は厚肉部
によって屈曲が規制され、その上に載置される瓦板の側
端部の沈み込みを防止することができるものであり、し
かもこの最も中央部側に位置する水切り突片の厚肉部よ
りも上側は中央部側へ傾斜するように突出しているもの
であって、水返し効果を発揮させることができると共に
瓦板の側端部の下面に密接させることができ、防水効果
を確実に発揮させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の正面図、第2図(a)
(b)(c)(d)は第1図のA部分、B部分、C部
分、D部分の拡大した正面図、第3図(a)(b)は同
上の水切りシートを用いた屋根パネルの正面断面図と縮
小した平面図、第4図は同上の水切りシートの上に瓦板
を載置した状態の拡大した一部の正面断面図、第5図は
同上の屋根パネルを用いた屋根の概略縮小分解斜視図で
ある。 2は瓦板、3は水切りシート、4は水切り突片、4aは最
も中央部側に位置する水切り突片、20は厚肉部である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】側端部同士を近接対向させた瓦板の対向端
    部の下面間に渡って配設される水切りシートにおいて、
    水切りシートの上面の両側部にそれぞれ軸方向の中央部
    側へ向けて斜め上方に傾斜して突出される水切り突片を
    複数本ずつ略平行に設け、各水切り突片を水切りシート
    の中央部側のものよりも端部側のものほど屈曲し易くな
    るように形成すると共に最も中央部側に位置する水切り
    突片の傾斜の内側基部に厚肉部を設けて成る瓦板接続用
    水切りシート。
JP1990096708U 1990-09-14 1990-09-14 瓦板接続用水切りシート Expired - Lifetime JP2528796Y2 (ja)

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JPH0453925U JPH0453925U (ja) 1992-05-08
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JPH045624Y2 (ja) * 1989-05-11 1992-02-18

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