JPH11303327A - 傾斜屋根用屋根材及び屋根構造 - Google Patents

傾斜屋根用屋根材及び屋根構造

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JPH11303327A
JPH11303327A JP1081999A JP1081999A JPH11303327A JP H11303327 A JPH11303327 A JP H11303327A JP 1081999 A JP1081999 A JP 1081999A JP 1081999 A JP1081999 A JP 1081999A JP H11303327 A JPH11303327 A JP H11303327A
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roofing
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Ryoichi Suzuki
良一 鈴木
Katsunori Onishi
克則 大西
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Sekisui Chemical Co Ltd
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JUKANKYO KENKYUSHO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 野地板や垂木が不要であり、このため材料費
や施工作業費を減少できる傾斜屋根用屋根材及び屋根構
造を提供することである。 【解決手段】 屋根面としての強度を有し軒先から棟に
達する長尺の屋根材の一方の側縁に沿って上方開口で且
つ屋根支持強度を有する溝型部が設けられ、この溝型部
の溝内に嵌合可能な縁部が屋根材の他方の側縁に沿って
設けられており、この屋根材を、建物本体の軒先部と棟
部とに掛け渡し、その溝型部の溝内に隣接する屋根材の
縁部を嵌合して葺く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は傾斜屋根用屋根材及
び屋根構造、詳細には防水の容易な傾斜屋根用屋根材及
び屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、実開昭60ー242238号
公報や実開平2ー171451号公報に記載されている
ように建物の屋根部分をユニット化したものが公知であ
る。この屋根構造は、棟側に配設される複数の棟側屋根
ユニットと、この棟側屋根ユニットより軒側に隣接して
配設される複数の軒側屋根ユニットとを有し、複数の建
物ユニット上に据え付けられて構成されている。この場
合、図8に示すように、軒側屋根ユニット2aは、棟梁
3a,軒梁4a,トラス5a,束6a,垂木7aにて骨
組み体8aが構成され、この骨組み体8aの垂木7a上
に、野地板9a,防水材(たとえばアスファルトフェル
ト)10a,屋根瓦11aを施工するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の屋根構造では、骨組み体8aを組み立てた上に、更
に、野地板9a,防水材10a,屋根瓦11aを施工し
ているため、部品点数および作業工程が増大するという
問題があった。
【0004】本発明の目的は、野地板上の防水材工事が
不要であったり、更には野地板や垂木までも不要であ
り、このため材料費や施工作業費を減少できる傾斜屋根
用屋根材及び屋根構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、屋根面としての強度を有し軒先から棟に達する長尺
の屋根材の一方の側縁に沿って上方開口で且つ屋根支持
強度を有する溝型部が設けられ、この溝型部の溝内に嵌
合可能な縁部が屋根材の他方の側縁に沿って設けられて
いることを特徴とする傾斜屋根用屋根材である。
【0006】請求項2記載の本発明は、屋根材にその雨
水の流れ方向に略直交して補強突条が設けられ、屋根材
が傾斜屋根に設置された時この補強突条はその水上側が
雨水の流下可能な水平以上の傾斜面となることを特徴と
する請求項1記載の傾斜屋根用屋根材である。
【0007】請求項3記載の本発明は、請求項1又は2
記載の屋根材が、建物本体の軒先部と棟部とに掛け渡さ
れ、その溝型部の溝内に隣接する屋根材の縁部を嵌合し
て葺かれていることを特徴とする屋根構造である。
【0008】請求項4記載の本発明は、屋根骨組み体
と、この骨組み体上に配設された所定勾配の屋根仕上材
とを有する屋根構造において、前記骨組み体上に、上方
に開口した溝型部材が屋根仕上材の幅にほぼ等しい間隔
を置いて固定され、この溝型部材の両上面に隣接する野
地板の端部下面が載置して固定され、この野地板上に屋
根仕上材が、その端部を前記溝型部材の溝内に挿入する
ようにして目地部を形成して固定され、この目地部が目
地部閉塞部材にて閉塞されていることを特徴とする屋根
構造である。
【0009】請求項5記載の本発明は、屋根仕上材がそ
の表面が合成樹脂にて被覆されている薄板状の鋼板であ
る請求項4記載の屋根構造である。
【0010】本発明における屋根材としては、塗装鋼
板、ステンレス鋼板、繊維強化セメント板、繊維強化プ
ラスチック、合成樹脂などからなり、それらの一体成形
物、或いは積層成形物などが、防水性に優れ強度が大き
いので好ましい。この屋根材の溝型部及び縁部は屋根材
の強度維持に役立つものであり、その高さが高いのが強
度維持上好ましい。特に溝型部の高さは5cm〜20c
mの範囲が好ましい。溝型部の高さが20cmを超える
のは経済的でない。屋根材の幅としては、30cm〜1
20cmの範囲が屋根面の支持強度の面から好ましい。
特に、葺いたときに各屋根材の占める幅が建物の基準モ
ジュールの整数倍になっているのが効率的で好ましい。
【0011】
【作用】請求項1記載の本発明の傾斜屋根用屋根材は、
屋根面としての強度を有し軒先から棟に達する長尺の屋
根材の一方の側縁に沿って屋根支持強度を有する溝型部
が設けられているから、屋根材が野地板の役割をし、溝
型部が垂木などの役割をし、野地板や垂木などを必要と
せずに屋根を葺けるものとなる。
【0012】しかも、請求項1記載の本発明の傾斜屋根
用屋根材は、屋根材の一方の側縁に沿って上方開口の溝
型部が設けられ、この溝型部の溝内に嵌合可能な縁部が
屋根材の他方の側縁に沿って設けられているから、この
溝型部の溝内に隣接する屋根材の縁部を嵌合するだけ
で、溝型部が排水溝の役割をして、隣接する屋根材間の
雨仕舞いができ、屋根葺の施工作業が簡単で工数のかか
らないものになる。
【0013】請求項2記載の本発明の傾斜屋根用屋根材
は、屋根材にその雨水の流れ方向に略直交して補強突条
が設けられ、屋根材が傾斜屋根に設置された時この補強
突条はその水上側が雨水の流下可能な水平以上の傾斜面
となるものであるから、屋根面がこの補強突条により補
強され強度の大きなものになるともに、屋根材上の雨水
は滞留せずにスムーズに流下する。
【0014】請求項3記載の本発明の屋根構造は、請求
項1又は2記載の屋根材が、建物本体の軒先部と棟部と
に掛け渡され、その溝型部の溝内に隣接する屋根材の縁
部を嵌合して葺かれているから、屋根材が野地板の役割
もし、溝型部が垂木などの役割をし、隣接する屋根材間
の雨仕舞いを溝型部がし、野地板や垂木などを必要とせ
ずに材料費がかからず、施工作業工数をかけずに強度の
大きな屋根を簡単に得ることができる。
【0015】請求項4記載の本発明の屋根構造において
は、屋根仕上材が野地板上に目地部を介して固定され、
この目地部が目地部閉塞部材にて閉塞されているので、
目地部への雨水の浸入は閉塞部材にて防止できる。
【0016】また、仮に目地部への雨水の浸入防止が十
分でなく、目地部を通じて雨水が浸入しても、この浸入
した雨水は、溝型部材が樋としての機能を有し、これを
通じて外部あるいは軒先に配設された軒樋内に排出され
ることになる。
【0017】さらに、屋根仕上材が野地板上に直接固定
されているので、野地板上にたとえば防水シートなどの
防水材を張るという従来の防水工事は不要となる。この
結果、材料費は低減し、施工作業時間も短縮できる。
【0018】請求項5記載の本発明においては、屋根仕
上材がその表面が合成樹脂にて被覆された薄板状の鋼板
であるので、屋根仕上材の端部を野地板の端面に沿わせ
て折り曲げることで簡単に施工作業を行える。また、野
地板端面の防水処理も同時に行える。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の傾斜屋根用屋根材
及び屋根構造の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施例である傾斜屋根用屋根材の斜視
図、図2は図1の傾斜屋根用屋根材を葺いた本発明の屋
根構造の第1実施例を示す断面図、図3は互いに隣接す
る本発明の傾斜屋根用屋根材の嵌合状態を示す斜視図、
図4は本発明の傾斜屋根用屋根材の固定状態を示す断面
図、図5は本発明の屋根構造の棟部を示す断面図、図6
は本発明の屋根構造の第2実施例の要部を示す斜視図、
図7は図6のX−Xでの拡大断面図である。
【0020】図1において、屋根材1は厚み0.8mm
の鋼板(SS400)をロールフォーミング又はプレス
加工することにより一体のものとして形成されている。
屋根材1の表面には塗装仕上げがなされている。屋根材
1の左側の側縁に沿って溝型部11が下方に突設され、
右側の側縁に沿って縁部12が下方に突設されている。
【0021】屋根材1の上面には雨水の流れ方向に直交
して補強突条(段部)13、13…が設けられている。
この補強突条13は、屋根材が傾斜屋根として設置され
た時、その水上側が雨水の流下可能な水平以上の傾斜面
となる。しかも、この補強突条13、13…は、屋根材
1の化粧模様を兼ねており、瓦状に見えるようになって
いる。
【0022】溝型部11は、図3にも示すように、断面
U字形状になっており、雨水を排出する樋状の排水溝の
役割をしている。
【0023】縁部12は、溝型部11の溝内に嵌合可能
なように上記溝型部11より若干小さい溝を有する断面
U字形状になっている。
【0024】屋根材1の上面の幅は30cmになってお
り、溝型部材11の底面からの高さは十分な曲げ強度を
有するように10cmになっている。屋根材1の長さ
は、屋根の広さにより変わるが、軒先から棟までの長尺
になされる。
【0025】屋根材1を葺く場合は、図2に示すよう
に、屋根材1をクレーンで吊り上げ、建物本体2の軒先
部と棟部とに掛け渡すのである。建物本体2の軒先部の
軒梁21上に設けた軒支持具211と、棟部の束22上
の棟支持具221とに、屋根材1を嵌合して固定する。
【0026】軒支持具211による屋根材1の固定は、
図4に示すようになっている。案内鍔212、212付
きの上方開口の箱形溝状の軒支持具211内に、屋根材
1の溝型部11を嵌合させ、固定ボルト213で固定す
るのである。棟支持具221も軒支持具211と同様の
構造になっており、同様に屋根材1を嵌合固定する。
【0027】隣接する屋根材1、1…は、図3に示すよ
うに、その溝型部11の溝内に隣の屋根材1の縁部12
を嵌合させ、順次葺いていくのである。屋根材1の葺幅
は、建物の基準モジュールである30.5cmになって
いる。屋根材1、1…の上面側縁間は隙間がないように
当接するようにしてもよい。或いは屋根材1、1…の上
面側縁間に隙間を設ける場合は、必要によりガスケット
を挿入する。そうすると、屋根材1、1…の上面が一次
防水になり、溝型部11が二次防水の樋となり、より防
水性能の高い屋根になる。
【0028】棟部は、図5に示すように、屋根材1の棟
部先端をブチルゴム系テープ31とゴムスポンジ32で
塞ぐ。ブチルゴム系テープ31は、屋根材1の端面を覆
い、ゴムスポンジ32は溝型部11内に嵌め込む。それ
から、棟包み受け桟33、33を固定金具34とボルト
35で固定し、ブチルゴムスポンジからなる止水材36
を介して棟包み37を防水材付きのビス38で固定す
る。
【0029】この実施例においては、屋根面としての強
度を有し軒先から棟に達する長尺の傾斜屋根用屋根材1
の一方の側縁に沿って屋根支持強度を有する溝型部11
が設けられているから、屋根材1が野地板の役割をし、
溝型部11が垂木などの役割をし、野地板や垂木などを
必要とせずに屋根を葺けるものとなっている。
【0030】しかも、この傾斜屋根用屋根材1は、屋根
材1の一方の側縁に沿って上方開口の溝型部11が設け
られ、この溝型部11の溝内に嵌合可能な縁部12が屋
根材1の他方の側縁に沿って設けられているから、この
溝型部11の溝内に隣接する屋根材1の縁部12を嵌合
するだけで、溝型部11が排水溝の役割をして、隣接す
る屋根材1、1間の雨仕舞いができ、屋根葺の施工作業
が簡単で工数のかからないものになる。
【0031】この傾斜屋根用屋根材1は、屋根材1にそ
の雨水の流れ方向に略直交して補強突条(段部)13、
13…が設けられ、屋根材1が傾斜屋根に設置された時
この補強突条13はその水上側が雨水の流下可能な水平
以上の傾斜面となるものであるから、屋根面がこの補強
突条13、13…により補強され強度の大きなものにな
るともに、雨水の滞留もなくスムーズに流下できる。
【0032】この実施例の屋根構造は、上記の屋根材
1、1…が、建物本体2の軒先部と棟部とに掛け渡さ
れ、その溝型部11の溝内に隣接する屋根材1の縁部1
2を嵌合して葺かれているから、屋根材1が野地板の役
割もし、溝型部11が垂木などの役割をし、隣接する屋
根材1、1…間の雨仕舞いを溝型部11、11…がし、
野地板や垂木などを必要とせずに材料費がかからず、施
工作業工数をかけずに強度の大きな屋根を簡単に得るこ
とができる。
【0033】上記実施例の屋根材1の溝型部11を別部
材として溶接などで接合するようにしてもよい。
【0034】次に、本発明の第2実施例の屋根構造につ
いて、図6、図7を参照して説明する。この実施例にお
いては、溝型部材41が別部材になっている。
【0035】屋根構造は棟側および軒側屋根ユニットと
を有しており、軒側屋根ユニットは、従来とほぼ同様に
(図8を参照)、不図示の棟梁,軒梁,トラス,束にて
骨組み体が構成されている。この骨組み体5の棟梁およ
び軒梁上には断面コ字状の溝型部材41がその上方を開
口した状態で溶接されて固定されている。溝型部材41
は金属製のものであり、その側部上端には外方にフラン
ジ411、411が延設されている。溝型部材41、4
1間の間隔は後述の屋根仕上材4の幅にほぼ等しくされ
ている。なお、溝型部材41は樋としての機能を有して
いる。
【0036】隣接する野地板42、42の端部下面が溝
型部材41の両フランジ411、411上面に載置され
て固定具(図示せず)にて固定されている。その際、図
7に示すように、両野地板42、42の端部はともに溝
型部材41内に少し張り出した状態となっている。そし
て、野地板42、42の全表面を屋根仕上材4にて葺
き、その端部を野地板42、42の端面に沿わせて折り
曲げ、溝型部材41の溝内に折り込んで目地部6を形成
して固定されている。なお、屋根仕上材4はその表面が
耐候性に優れた塩化ビニル樹脂にて被覆された樹脂被覆
鋼板、所謂塩ビ鋼板であり、その端部は釘8にて野地板
42と固定されている。
【0037】図2に示すように、中空筒状の目地部閉塞
部材7が上方から目地部6内に押し込まれ、その下端係
止部71、71が屋根仕上材4の折り込み部を介在した
状態で、隣接する野地板42、42の端部下面に係止し
て装着され、屋根仕上材4の上側隅部が目地部閉塞部材
7の上端押さえ部72、72にて押圧されることによ
り、目地部6が目地部閉塞部材7にて水密状に閉塞され
ている。なお、目地部閉塞部材7は可撓性ならびに耐候
性を有する樹脂製のものである。
【0038】上記屋根構造においては、隣接する野地板
42、42の端部が溝型部材41内に張り出した状態
で、フランジ411、411上面に固定されているの
で、この張り出し部を利用して目地部閉塞部材7の下端
係止部71、71を係止できる。また、溝型部材41内
に折り込まれた屋根仕上材4が目地部閉塞部材7の下端
係止部71、71と上端押さえ部72、72との間で水
密状に閉塞されるので、防水性に優れている。上端押さ
え部72は釘8も被覆防水している。
【0039】上記第2実施例では、溝型部材41の両側
部上端に外向きのフランジ411、411を延設した
が、同様のフランジを内向きに延設してもよい。このよ
うに内向きにフランジを延設した場合は、このフランジ
に目地部閉塞部材の下端係止部を係止するようにしても
よい。
【0040】また、屋根仕上材4と野地板42とを一体
のものとしてもよい。
【0041】また、目地部閉塞部材7は中空筒状のもの
に代えて、中実状のものとしてもよく、その形状などは
溝型部材41ならびに目地部6の形態に対応させて決め
ればよい。
【0042】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても本発明に含まれる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の傾斜屋根用屋根
材は、屋根面としての強度を有し軒先から棟に達する長
尺の屋根材の一方の側縁に沿って上方開口で且つ屋根支
持強度を有する溝型部が設けられ、この溝型部の溝内に
嵌合可能な縁部材が屋根材の他方の側縁に沿って設けら
れているから、野地板や垂木などを必要とせずに屋根を
葺け、溝型部が排水溝の役割をし、隣接する屋根材間の
雨仕舞いができ、屋根葺の施工作業が簡単で工数のかか
らないものになる。
【0044】請求項2記載の本発明の傾斜屋根用屋根材
は、雨水の流れ方向に略直交して補強突条が設けられ、
この補強突条はその水上側が雨水の流下可能な水平以上
の傾斜面となるものであるから、屋根面がこの補強突条
により補強され強度の大きなものになるともに、雨水の
滞留もなくスムーズに流下できる。
【0045】請求項3記載の本発明の屋根構造は、請求
項1又は2記載の屋根材が、建物本体の軒先部と棟部と
に掛け渡され、その溝型部の溝内に隣接する屋根材の縁
部を嵌合して葺かれているから、屋根材が野地板の役割
もし、溝型部が垂木などの役割をし、隣接する屋根材間
の雨仕舞いを溝型部がし、野地板や垂木などを必要とせ
ずに材料費がかからず、施工作業工数をかけずに強度の
大きな屋根を簡単に得ることができる。
【0046】請求項4または5記載の本発明の屋根構造
においては、屋根仕上材の目地部からの雨水の浸入は目
地部閉塞部材にて防止できる。仮に目地部への雨水の浸
入防止が十分でなく、目地部を通じて雨水が浸入して
も、この浸入した雨水は、溝型部材を通じて外部あるい
は軒先に配設された軒樋内に排出される。
【0047】また、野地板上に防水材を張るという防水
工事が不要となり、材料費は低減し、施工時間も短縮で
きる。
【0048】請求項5記載の本発明においては、表面が
合成樹脂にて被覆された薄板状の鋼板の端部を野地板の
端面に沿わせて折り曲げることで簡単に施工作業を行
え、同時に、野地板端面の防水処理もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である傾斜屋根用屋根材の斜視
図である。
【図2】図1の傾斜屋根用屋根材を葺いた本発明の屋根
構造の第1実施例を示す断面図である。
【図3】互いに隣接する本発明の傾斜屋根用屋根材の嵌
合状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の傾斜屋根用屋根材の固定状態を示す断
面図である。
【図5】本発明の屋根構造の棟部を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施例の屋根構造の要部を示す説
明図である。
【図7】図6のX−Xでの拡大断面図である。
【図8】従来公知の屋根構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 屋根材 11 溝型部 12 縁部 13 突条 2 建物本体 211 軒支持具 221 棟支持具 4 屋根仕上材 41 溝型部材 411 フランジ 42 野地板 5 骨組み体 6 目地部 7 目地部閉塞部材 71 係止部 72 押さえ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根面としての強度を有し軒先から棟に
    達する長尺の屋根材の一方の側縁に沿って上方開口で且
    つ屋根支持強度を有する溝型部が設けられ、この溝型部
    の溝内に嵌合可能な縁部が屋根材の他方の側縁に沿って
    設けられていることを特徴とする傾斜屋根用屋根材。
  2. 【請求項2】 屋根材にその雨水の流れ方向に略直交し
    て補強突条が設けられ、屋根材が傾斜屋根に設置された
    時この補強突条はその水上側が雨水の流下可能な水平以
    上の傾斜面となることを特徴とする請求項1記載の傾斜
    屋根用屋根材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の屋根材が、建物本
    体の軒先部と棟部とに掛け渡され、その溝型部の溝内に
    隣接する屋根材の縁部を嵌合して葺かれていることを特
    徴とする屋根構造。
  4. 【請求項4】 屋根骨組み体と、この骨組み体上に配設
    された所定勾配の屋根仕上材とを有する屋根構造におい
    て、前記骨組み体上に、上方に開口した溝型部材が屋根
    仕上材の幅にほぼ等しい間隔を置いて固定され、この溝
    型部材の両上面に隣接する野地板の端部下面が載置して
    固定され、この野地板上に屋根仕上材が、その端部を前
    記溝型部材の溝内に挿入するようにして目地部を形成し
    て固定され、この目地部が目地部閉塞部材にて閉塞され
    ていることを特徴とする屋根構造。
  5. 【請求項5】 屋根仕上材がその表面が合成樹脂にて被
    覆されている薄板状の鋼板である請求項4記載の屋根構
    造。
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JP2013060798A (ja) * 2011-08-23 2013-04-04 Yukihiro Sato 板金棟の支持金具
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