JP3097027B2 - 瓦棒屋根の改築方法および改築屋根 - Google Patents

瓦棒屋根の改築方法および改築屋根

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板を葺いた瓦棒屋
根の改築方法および、この改築により得られる改築屋根
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡易な住宅屋根の一つとして、金属板2
0を葺いた瓦棒屋根があるが、これは図11および図1
2に示すように、たる木材24上の野地22と広小舞2
1の上に、たる木材24と平行に複数の瓦棒23を等間
隔に配置固定し、この瓦棒23を固定した野地22と広
小舞21の上面に金属板20を葺いたものである。
【0003】金属板20は、図12に示すように、野地
22(および広小舞21)を覆うものと、瓦棒23を覆
うものとがあり、両金属板20は瓦棒23の側面で重な
り合って接合する。
【0004】この金属板20を葺いた瓦棒屋根は、緩い
勾配(一寸〜一寸五分勾配)でも簡単に葺けるという理
由で、それまで金属板屋根は三寸勾配以上のある程度き
つい勾配とされていたものを覆し、戦後、急速に普及し
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の金
属板20を葺いた緩い勾配の瓦棒屋根においては、雨水
が金属板20の接合部分を不正に通過して広小舞21や
野地22に達し、これらを腐らせると云う問題がある。
【0006】その大きな原因は、金属板20の接合部分
に工夫がなく、単にほぼ平坦な端部を重ね合わしている
だけであること、および屋根の勾配が一寸〜一寸五分勾
配と緩いことである。
【0007】通常、広小舞21はその機能上、野地22
より肉厚であり、よって広小舞21と野地22を覆った
金属板20と、野地22の広小舞21との接続部分付近
との間には空隙が形成される(図11参照)ため、当初
平板状に葺かれた金属板20(図11の実線図示参照)
は、経時に従って徐々に陥没変形(図11の二点鎖線図
示参照)して陥没変形部26を形成して、雨水の流下性
を極端に劣化させることになるので、前記した屋根の勾
配が緩いこと、および金属板20の接合部分に工夫がな
いこととが加わって、この陥没変形部26に滞留に近い
状態で位置する雨水が、金属板20の接合部分を通って
広小舞21および野地22側に漏れ出して、この広小舞
21および野地22を早期に腐らせるのである。
【0008】雨水の侵入によって広小舞21や野地22
(特に、その下端部分)が腐った場合、その屋根を取り
壊して新しく葺き替えれば良いとも言えるが、そうした
場合には、屋根全体の葺き替え工事だけではなく、屋根
と家屋外壁との接続部分の改修も必要となり、屋根の葺
き替え工事が大掛かりとなると云う問題があり、広小舞
21や野地22が腐り易いと云う問題は解消できないま
まである。
【0009】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、広小舞や野
地の腐った瓦棒屋根を、この瓦棒屋根に対しては、腐っ
た広小舞や野地だけに改修処理を施して、雨水により広
小舞や野地を殆ど腐らせることがない屋根に改築するこ
とを技術的課題とし、もって耐久性の高い屋根を得ると
共に、安価にかつ簡単に改築屋根を得ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決する本発明の内、請求項1記載の発明は、金属板を葺
いた瓦棒屋根の軒端部分である広小舞部分を改修して本
屋根とすること、この本屋根上に、本屋根を覆って、広
小舞を共有して、本屋根よりも急勾配である二寸五分勾
配以上、望ましくは三寸勾配以上の、雨水の流下性を高
い状態に維持する急勾配の金属板体を葺いた新屋根を構
築すること、を手段としている。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成において、本屋根が切妻瓦棒屋根である場合
に、切妻瓦棒屋根である本屋根のけらば部を除いて、本
屋根上に新屋根を構築すること、を手段としている。
【0012】請求項3記載の発明は、金属板を葺いた瓦
棒屋根の軒端部分である広小舞部分を改修した本屋根を
有すること、改修した広小舞と連結して本屋根上に組立
てられた骨組み体上に、本屋根よりも急勾配である二寸
五分勾配以上、望ましくは三寸勾配以上の、雨水の流下
性を高い状態に維持する急勾配で平板状の葺板体を組付
け、この葺板体上面全域を水密に覆って金属板体を葺い
た新屋根を有すること、を手段としている。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明の構成の内、骨組み体を、本屋根の頂上部上に、この
頂上部に沿って横設された基礎材と、この基礎材から立
設した複数の束を介して基礎材と平行に横設された棟木
と、本屋根上の広小舞と頂上部との間に基礎材と平行に
横設された母屋束と、上端部が棟木に固定され、途中が
母屋束に支持固定され、下端部が広小舞に固定されて、
基礎材に略直交する方向に沿って二寸五分勾配、望まし
くは三寸勾配以上の、雨水の流下性を高い状態に維持す
急勾配で傾斜して設けられた複数の垂木と、で構成し
たこと、を手段としている。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明の構成のうち、金属板体を、平板状の金属製板材の一
端を下方へ折返した下方折返し部とすると共に、他端を
上方へ折返した上方折返し部とし、この上方折返し部に
近接した部分に、二つの折り返しにより略S字状断面に
構成され、隣接する金属製板材の下方折返し部が侵入し
て係合する係合空間を形成するS字部を設け、このS字
部と上方折返し部との間を、金属製板材を葺板体に固定
するための組付け材を打付ける打付け部として構成した
こと、を手段としている。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項3記載の発
明の構成に、本屋根が切妻瓦棒屋根である場合には、切
妻瓦棒屋根である本屋根の上に構築された切妻屋根であ
る新屋根の切妻壁を、本屋根のけらば部上に設けるこ
と、を加えるのを手段としている。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明は、瓦棒屋根の広小舞部分
を改修した本屋根の上に、改修した広小舞部分を共有し
た状態で新屋根を構築するだけであるので、屋根を改築
するに際して、瓦棒屋根の広小舞部分以外の家屋部分に
改修のために手を加える必要が全くなく、屋根の改築作
業は、屋根の上だけで行われることになる。
【0017】本屋根上に構築される新屋根は、本屋根よ
りも急勾配となっているので、改修された広小舞部分を
共有するとは言え、本屋根が邪魔とならない状態で、そ
の構築が行われることになり、まり二寸五分勾配以上、
望ましくは三寸勾配以上の急勾配であるので、雨水の流
下が円滑に達成され金属板体下への雨水の侵入が確実に
防止される。なお、新屋根の勾配は三寸勾配以上が望ま
しいのであるが、家屋周囲環境によっては物理的に三寸
勾配とすることができない場合があり、このような場合
には、新屋根の構築の容易性が維持でき、雨水の円滑な
流下性を維持できる二寸五分勾配を限度として、その勾
配を緩めることが許される。
【0018】請求項2記載の発明は、本屋根のけらば部
が露出した状態となるので、この本屋根のけらば部を、
新屋根の構築作業の足場として機能させることができ
る。
【0019】請求項3記載の発明は、本屋根の改修され
た広小舞部分を共有した状態で、本屋根よりも急勾配の
新屋根を本屋根上に構築したものであるので、新屋根
は、家屋本体に強固にかつ安定的に組付けられている本
屋根を土台として、この本屋根と広小舞部分を共有する
ことによって略一体的に構築されることになり、家屋本
体に対する組付きは強固で安定したものとなる。
【0020】新屋根を構成する骨組み体は、本屋根上に
組立てられるものであり、また葺板体は、この骨組み体
上に組付けられるものであり、そして金属板体は、この
葺板体上面に葺かれるものであるので、新屋根の構築
は、単純な作業内容、作業手順と、良好な作業環境で行
われることになる。
【0021】本屋根上に構築されて屋根として機能する
新屋根は、二寸五分勾配以上、望ましくは三寸勾配以上
の急勾配となっているので、広小舞付近(軒部分)にお
ける雨水の流下性を高い状態に維持することになる。
【0022】得られた改築屋根は、本屋根と新屋根との
二重構造となるので、機械的に丈夫であると共に、優れ
た熱遮断性および防音性を発揮する。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明の骨組み体を、基礎材と棟木と母家束と垂木とを、直
接本屋根上に組立てる構成となっているので、その組立
てが簡便であると共に、必要とする材料量が少ないもの
となる。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明の複数の金属製板材を接続して構成される金属板体
を、一方の金属製板材の端部である下方折返し部を、他
方の金属製板材の端部である上方折返し部よりも内側に
位置しているS字部に結合して金属製板材間の接続結合
を達成しているので、S字部の係合空間を形成する折り
返しに隣接するもう一つの折り返しと、このS字部に近
接して位置する上方折返し部との作用により、金属板体
の下面側への雨水の侵入を略完全に防止することにな
る。
【0025】また、S字部と上方折返し部との間の部
分、すなわち接続結合された他方の金属製板材におおわ
れている部分を打付け部としたので、金属製板材を葺板
体に打付け固定する組付け材が新屋根上に露出せず、こ
れによりで、組付け材を打付けた部分からの雨水の侵入
の発生を皆無としている。
【0026】請求項6記載の発明は、請求項3記載の発
明の本屋根が切妻屋根である場合には、同じく切妻屋根
となった新屋根の切妻壁を、本屋根のけらば部上に設け
るので、家屋本体との接続部分となるべき切妻壁を、家
屋本体側との面倒な接続を考慮することなく設けること
ができ、また本屋根のけらば部は元のままで構わないの
で、新屋根構築に際して、家屋本体側との接続部分に全
く手を加える必要がない。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1ないし図10
を参照しながら説明する。図1ないし図7は、本発明を
切妻屋根に実施した場合を示すもので、本屋根1は、金
属板20を葺いた一寸五分勾配の瓦棒屋根となってお
り、この本屋根1の上に三寸勾配の切妻屋根構造の新屋
根2を、本屋根1の両けらば部25を除いた上面全域を
覆う形態で構築して改築屋根を構成している。
【0028】新屋根2の構築は、軒部分の金属板20を
取り除いて、腐った広小舞21や野地22を新しい材料
に交換改修して本屋根1とするが、この際、新屋根2の
構築に邪魔となる瓦棒23部分および金属板20部分
すなわち軒部分に近い瓦棒23部分および金属板20部
は予め取り去っておく。
【0029】この本屋根1上に、骨組み体3を組立てる
が、この骨組み体3の組立ては、本屋根1の頂上部に基
礎材15を横設し、この基礎材15上に、三寸勾配を得
るために複数の束16を介して棟上げした状態で基礎材
15と平行に棟木17を横設し、本屋根1の各屋根面の
略中央に、基礎材15と平行に母家束18を横設固定
し、この母家束18で支持固定した状態で、上端を棟木
17に連結固定すると共に、下端を広小舞21に連結固
定した複数の垂木19を、基礎材15に直交する方向、
すなわち傾斜方向に沿って等間隔で平行に設けて達成さ
れる。
【0030】この骨組み体3の組立てに際しては、母屋
束18による垂木19の支持固定を安定化させるため、
母屋束18の高さ幅を調整する目的で、母屋束18と本
屋根1の残存している瓦棒23が位置する箇所との間に
“クサビ”等の調整機能部材を設けるのが良く、また各
垂木19を本屋根1の残存している瓦棒23の上に位置
させることにより、垂木19の本屋根1に対する組付き
強度を高めることが可能となる。
【0031】骨組み体3の組立てが完了したならば、こ
の骨組み体3の上に、ベニヤ板材である多数の平板材7
を敷き詰めて(図6参照)葺板体4を形成し、この葺板
体4上面全域にトタン板等の複数の金属製板材8を連結
結合した金属板体5を葺き、さらに切妻壁6を設けて新
屋根2の構築を完了する。
【0032】葺板体4に対する金属板体5の葺き作業
は、屋根の軒とかけらば部等の端部となる葺板体4の端
部に釘等の組付け材13で組付け固定された最初の金属
製板材8のS字部12の係合空間11に、次の金属製板
材8の下方折返し部9を挿入係合させて折り締めして接
続結合を達成すると共に、この次の金属製板材8をその
打付け部14で組付け材13により葺板体4上に組付け
固定する(図7参照)と云う作業を繰り返すことにより
達成される。
【0033】なお、図7に示した葺板体4の金属製板材
8による組合せ構造は、左右の方向性は無いものの、上
下の方向性は、各金属製板材8の下方折返し部9が上方
折返し部10に対して下位とするものとなっている。
【0034】図8ないし図10図示実施例は、本発明を
寄せ棟屋根に実施した例を示すもので、屋根の周囲全域
に広小舞21が位置することから、新屋根2は本屋根1
の上面全域を覆って構築されることになるが、骨組み体
3、金属板体5そして葺い板体4の構成および作成作業
内容は、切妻屋根の場合と同じである。
【0035】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。請求項1記載の発明は、
改築される屋根の広小舞部分だけを改修して、新屋根を
増築するだけで家屋本体側には全く手を加える必要がな
く、また新屋根は本屋根上に構築されるものであるの
で、その改築作業は屋根の上だけで行われることにな
り、もって屋根の改築作業を簡単なものとすることがで
きると共に、家屋本体内での日常生活に何らの支障を与
えることなく、改築を行うことができる。
【0036】既設の本屋根に対して、この本屋根上に構
築される新屋根が、本屋根よりも急勾配となっているの
で、本屋根が邪魔となることなく、広小舞を共有した状
態でで新屋根に本屋根上に構築でき、もって本屋根に対
する新屋根の構築作業内容を本質的に簡単なものとする
ことができる。
【0037】請求項2記載の発明は、本屋根のけらば部
が、新屋根に対して側方に突出して位置することになる
ので、このけらば部を改築作業の足場して機能させるこ
とができ、もって改築作業の安全性を高めることができ
ると共に、足場形成に要する経費を大幅な削減を得るこ
とができる。
【0038】請求項3記載の発明は、広小舞を改修した
本屋根上に、広小舞を共有した構造で急勾配の新屋根を
直接取付けるので、既存の本屋根に対する新屋根の組付
き強度を充分に高めることができ、もって屋根を改築し
たことによる家屋本体に対する屋根の組付き強度が劣化
すると云う不都合の発生は全くない。
【0039】本屋根上に構築される新屋根は、広小舞を
共有した状態で本屋根上に直接の組付けられる骨組み体
と、この骨組み体上に取付けられる葺板体と、この葺板
体上面に葺かれる金属板体とから構成され、その組立て
および取付けは、骨組み体、葺板体そして金属板体の順
で行われるので、新屋根の構築作業を簡単なものとする
ことができると共に、良好な作業環境下で行うことがで
きる。
【0040】本屋根の上に構築されて屋根として機能す
る新屋根は、二寸五分勾配以上、望ましくは三寸勾配以
上の急勾配となっているので、量の大小に関わらず雨水
を速やかに屋根から流下させることになり、もって広小
舞部分付近での雨水の滞留に近い流下性の低下による広
小舞側への雨水の漏出侵入の発生を確実に阻止し、漏水
による広小舞部分の腐食発生を防止することができる。
【0041】改築屋根は、本屋根と新屋根との二重屋根
構造となるので、屋根として高い機械的強度を発揮する
と共に、優れた熱遮断性および防音性を得ることができ
る。
【0042】請求項4記載の発明は、広小舞を共有した
状態で既存の本屋根の上に直接組付ける構造となってい
るので、基本的には単に頂上部の高さを増大させるだけ
で良く、もってその構造が簡単で組立てが簡便であると
共に、使用される材料の量が少なく、経済的である。
【0043】請求項5記載の発明は、金属製板材間の接
続結合を、他方の金属製板材の折返し端部のS字部に対
する係合によって達成することにより、S字部の二つの
折り返しの作用により、このS字部を越えての浸水を殆
ど不可能とし、また例えS字部を越えて浸水したとして
も、端部の上方折返し部により金属板体下面への浸水を
完全に防止するので、雨水の浸水(漏水)により木製の
広小舞とか葺板体が腐ると云う不都合の発生を充分に防
止することができる。
【0044】また、金属製板材の葺板体に対する組付け
体による固定は、接続結合された他方の金属製板材によ
って雨水に曝されないように覆われた部分で達成するの
で、この組付け体を打ち付けた部分から雨水が金属板体
下面側に滲みでるのを完全に防止することができる。
【0045】請求項6記載の発明は、切妻屋根となった
新屋根の切妻壁を、家屋本体とは関係なしに、本屋根の
けらば部上に設けることができるので、新屋根の構築を
家屋本体との面倒な接続構成を考慮することなく、簡単
に達成することができ、作業内容の大幅な簡便化が達成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、新屋根を二点鎖線図
示した全体斜視図。
【図2】図1に示した実施例の妻壁から見た正面図。
【図3】図1に示した実施例の平壁側から見た側面図。
【図4】図1に示した実施例における骨組み構造例を示
す、妻壁側から見た正面図。
【図5】図1に示した実施例における新屋根の骨組み体
を示す部分斜視図。
【図6】図1に示した実施例における葺板体を葺いた状
態を示す部分斜視図。
【図7】図1に示した実施例における金属板体を構成す
る金属製板材の接続結合構造を示す、部分縦断面図。
【図8】本発明の他の実施例を示す、新屋根を二点鎖線
図示した全体斜視図。
【図9】図8に示した実施例における大棟に沿った方向
から見た正面図。
【図10】図8に示した実施例における大棟に直交るす
方向から見た側面図。
【図11】従来の瓦棒屋根の広小舞部分の構成を示す、
要部縦断面図。
【図12】従来の瓦棒屋根の瓦棒部分における金属板の
接続構成を示す、要部縦断面図。
【符号の説明】
1 ; 本屋根 2 ; 新屋根 3 ; 骨組み体 4 ; 葺板体 5 ; 金属板体 6 ; 切妻壁 7 ; 平板材 8 ; 金属製板材 9 ; 下方折返し部 10; 上方折返し部 11; 係合空間 12; S字部 13; 組付け材 14; 打付け部 15; 基礎材 16; 束 17; 棟木 18; 母家束 19; 垂木 20; 金属板 21; 広小舞 22; 野地 23; 瓦棒 24; たる木材 25; けらば部 26; 陥没変形部 27; 家屋外壁 28; 接続部分

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板(20)を葺いた瓦棒屋根の軒端部分
    である広小舞(21)部分を改修して本屋根(1) とし、該本
    屋根(1) 上に、該本屋根(1) を覆って、前記広小舞(21)
    を共有して、前記本屋根(1) よりも急勾配である二寸五
    分勾配以上、望ましくは三寸勾配以上の、雨水の流下性
    を高い状態に維持する急勾配の金属板体(5) を葺いた新
    屋根(2) を構築する瓦棒屋根の改築方法。
  2. 【請求項2】 切妻瓦棒屋根である本屋根(1) のけらば
    部(25)を除いて、前記本屋根(1) 上に新屋根(2) を構築
    する請求項1記載の瓦棒屋根の改築方法。
  3. 【請求項3】 金属板(20)を葺いた瓦棒屋根の軒端部分
    である広小舞(21)部分を改修した本屋根(1) と、前記改
    修した広小舞(21)と連結して前記本屋根(1) 上に組立て
    られた骨組み体(3) 上に、前記本屋根(1) よりも急勾配
    である二寸五分勾配以上、望ましくは三寸勾配以上の
    雨水の流下性を高い状態に維持する急勾配で平板状の葺
    板体(4) を組付け、該葺板体(4) 上面全域を水密に覆っ
    て金属板体(5) を葺いた新屋根(2) と、から成る瓦棒屋
    根の改築屋根。
  4. 【請求項4】 骨組体(3) を、本屋根(1) の頂上部上
    に、該頂上部に沿って横設された基礎材(15)と、該基礎
    材(15)から立設した複数の束(16)を介して前記基礎材(1
    5)と平行に横設された棟木(17)と、前記本屋根(1) 上の
    広小舞(21)と頂上部との間に前記基礎材(15)と平行に横
    設された母屋束(18)と、上端部が前記棟木(17)に固定さ
    れ、途中が前記母屋束(18)に支持固定され、下端部が前
    記広小舞(21)に固定されて、前記基礎材(15)に略直交す
    る方向に沿って二寸五分勾配、望ましくは三寸勾配以上
    、雨水の流下性を高い状態に維持する急勾配で傾斜し
    て設けられた複数の垂木(19)と、で構成した請求項3記
    載の瓦棒屋根の改築屋根。
  5. 【請求項5】 金属板体(5) を、平板状の金属製板材
    (8) の一端を下方へ折り返した下方折返し部(9) とする
    と共に、他端を上方へ折返した上方折返し部(10)と
    し、該上方折返し部(10)に近接した部分に、二つの折り
    返しにより略S字状断面に構成され、隣接する金属製板
    材(8) の下方折返し部(9) が侵入して係合する係合空間
    (11)を形成するS字部(12)を設け、前記上方折返し部(1
    0)とS字部(12)との間を、前記金属製板材(8) を葺板体
    (4) に固定するための組付け材(13)を打ち付ける打付け
    部(14)とした請求項3または4記載の瓦棒屋根の改築屋
    根。
  6. 【請求項6】 切妻瓦棒屋根である本屋根(1) の上に構
    築された切妻屋根である新屋根(2) の切妻壁(6) を、前
    記本屋根(1) のけらば部(25)上に設けた請求項3または
    4または5記載の瓦棒屋根の改築屋根。
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