JP3883545B2 - 屋外床板接続具及びそれを用いた屋外床並びに屋外床の施工方法 - Google Patents

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本発明は、一戸建て住宅や低層集合住宅等の屋上等の陸屋根やバルコニー等の屋外床を施工する屋外床板接続具、特に屋外床板を連設して陸屋根やバルコニー等を施工する屋外床板接続具及びそれを用いた屋外床並びに屋外床の施工方法に関するものである。
従来より、屋上等の陸屋根やバルコニー等の屋外床の大部分のものが、波板状や平板状に形成された塩化ビニル製等の合成樹脂製や金属製の床板を順次敷設し、敷設された床板間にパテ状のコーキング材を充填してシールすることによって施工されている。
しかしながら、これらの床板間に充填されたコーキング材は経年変化によって劣化してクラックを生じることがあるので、長期間使用するとクラックから雨水が浸入し、この雨水が階下に流下するという問題があった。
このような問題を解決するため、例えば(特許文献1)には、「芯材を弾性体で被覆して成型した矩形状の床板材を敷設したバルコニーであって、前記床板材が、前記床板材の側縁の全長に亘って一体形成された弾性体製の起立壁と、前記起立壁の外面に全長に亘って連続して形成された突条と、を備えており、床板材を根太材上に順次接続して敷設する際に、前記起立壁に形成された前記突条が圧接する状態で前記床板材が止着されたバルコニー」が開示されている。
特開2001−207526号公報
しかしながら上記従来の技術においては、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)に開示の技術は、芯材を弾性体で被覆して床板材を成型するので、製造工程が煩雑で低コスト化が困難であるという課題を有していた。
(2)バルコニーの大きさや形に応じて種々の大きさの床板材を形成しなければならないが、大きさの異なる金型等を要し多大な設備投資を要するという課題を有していた。
(3)弾性体製で形成された突条が圧接されることでシール状態が保たれるが、床板材の表面に太陽光が照射されるので、弾性体が経年変化によって劣化して硬化して圧接力が低下して隙間があき、ここから雨水が浸入し、この雨水が階下に流下することがあるという課題を有していた。
(4)床板材は突条を圧接させた状態で止着されているが、寒暖の温度差、強風や積雪等によって住宅は変形や寸法変化を生じ、これによって生じたバルコニーの変位により突条の圧接力が低下しシール状態が悪くなり、ここから雨水が浸入し、この雨水が階下に流下することがあるという課題を有していた。
(5)また、陸屋根を木造建築にも構築したいという要求があるが、雨仕舞に問題が多いため構築するのが困難であるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、製造が容易で生産性に優れるとともに屋外床の施工作業性を向上させることができ、さらに木造住宅であっても高い防水性を長期間に渡って実現でき耐久性に優れる屋外床板接続具を提供することを目的とする。
また、本発明は、軽量性に優れるとともに、木造住宅であっても長期間高い水密性を維持して防水性を保つことができ耐久性に優れる屋外床を提供することを目的とする。
また、本発明は、正確に位置決めされ屋外床の施工作業を簡便に行うことができ作業性に優れるとともに、種々の大きさや形状の屋外床を施工することができ汎用性に優れる屋外床の施工方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明の屋外床板接続具及びそれを用いた屋外床並びに屋外床の施工方法は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の屋外床板接続具は、下地材の上面に連設される屋外床板を接続固定する屋外床板接続具であって、金属板を折曲加工して所定幅に形成された差込形成部と、前記差込形成部の下面に形成され前記屋外床板の側縁部が挿入される差込部と、前記差込部から水平方向へ延出した側板部と、前記側板部の水勾配方向の下端部から上端部に向けて所定の厚さで水勾配方向と直交する接続具折線を越えて配設されたシール部と、前記シール部を連続して形成した後に前記差込形成部,前記差込部,前記側板部,前記シール部の水勾配方向の上端側を前記接続具折線で折曲して上方に起立させ上端部まで前記シール部が形成された起立部と、前記側板部の水勾配方向の下端側が下方に傾斜された傾斜部と、前記差込形成部が水勾配方向の下端部に前記側板部の下端部よりも長く形成された突片部と、前記傾斜部の長さ分だけ切り込まれ前記突片部の下面から下方に折曲された前記傾斜部の内側端部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)金属板を折曲加工して形成されているので、製造が容易で生産性に優れるとともに継ぎ目が存在せず高い防水性が得られる。
(2)金属板を折曲加工して一部品として形成されているので軽量であり、かつ、複数の部品を用いて屋外床板を接続する作業と比較して屋外床の施工作業性を向上させることができる。
(3)差込形成部の下面に形成された差込部と、差込部から水平方向へ延出した側板部の水勾配方向の下端部から上端部に向けて所定の厚さで配設されたシール部と、を備えているので、差込部に屋外床板の側縁部を挿入すると、差込部に挿入された屋外床板の側縁部を支点とするテコの作用で、屋外床板の下面でシール部の上面が強く押圧され高い水密性が得られるので、屋外床板の側縁部と差込部との隙間から浸入した雨水は、シール部で堰き止られ水勾配方向に沿って流れるため、高い防水性を実現でき下地材等に雨水が浸入することが防止される。
(4)屋外床板の側縁部は差込部に挿入されるだけの簡単な構造なので、寒暖の温度差、強風や積雪等によって住宅に変形や寸法変化が生じ屋外床に変位が生じても、屋外床板の下面でシール部の上面が押圧されることによって得られる水密性に変化はなく、木造住宅であっても長期間高い水密性を維持して防水性を保つことができ耐久性に優れる。
(5)シール部は差込部に挿入される屋外床板の下面に位置するので、太陽光が屋外床板で遮光されるため、太陽光によるシール部の経年変化が起こらず、長期間高い水密性を維持して防水性を保つことができ耐久性に優れる。
(6)差込形成部、差込部、側板部の水勾配方向の上端側を水勾配方向と直交する接続具折線で折曲して上方に起立させた起立部を備えているので、屋外床の施工時に、起立部を住宅等の側壁等を形成する間柱等の下端部に沿って配設することで、住宅等の側壁等を施工する際に起立部が覆われ防水施工を容易に行うことができ施工性に優れる。
(7)起立部の側板部にシール部が形成されると、集中豪雨等のために屋外床板の側縁部と差込部との隙間から多量の雨水が浸入した場合でも、雨水が起立部に形成されたシール部で堰き止られ水勾配方向に沿って流れるため、高い防水性を実現でき下地材等に雨水が浸入することが防止される。
(8)側板部の水勾配方向の下端側が下方に傾斜された傾斜部を備えているので、この屋外床板接続具を屋外床の水勾配方向の最下端に配設することで、屋外床板の側縁部と差込部との隙間から浸入しシール部で堰き止られ側板部の水勾配方向に沿って流れる雨水を滞留させずにスムースに流すことができ、排水性を高めることができる。
(9)側板部の水勾配方向の下端側が下方に傾斜された傾斜部を備えているので、この屋外床板接続具を屋外床の水勾配方向の最下端に配設することで、雨水が下地材と屋外床板接続具との間に吹き込むのを防止することができ、下地材に雨水が浸入することが防止される。
(10)差込形成部が、水勾配方向の下端部に側板部の下端部よりも長く形成された突片部を有しているので、差込部に側縁部が挿入された屋外床板の下端部に沿って突片部を下方に折り曲げることにより、連設された屋外床板間の下端部の隙間を覆い隠すことができ、雨水がこの隙間から降り込み下地材に浸入することが防止される。
(11)また、隣り合う屋外床板間の下端部の隙間を覆い隠すことができるので、美麗に仕上げることができる。
(12)差込形成部、差込部、側板部、シール部の水勾配方向の上端側を水勾配方向と直交する接続具折線で折曲して上方に起立させた起立部を備え、起立部の側板部の上端部までシール部が形成されているので、集中豪雨等のために屋外床板の側縁部と差込部との隙間から多量の雨水が側板部に浸入した場合でも、雨水が起立部に形成されたシール部で堰き止られ水勾配方向に沿って流れるため、高い防水性を実現でき下地材に雨水が浸入することが防止される。また、シール部を連続して形成した後に接続具折線で折曲して起立部を形成しているので、接続具折線においてもシール部に隙間がなく、高い防水性を保つことができる。
(13)突片部の下面にも傾斜部が形成されているので、屋外床板の側縁部と差込部との隙間から浸入し側板部の水勾配方向に沿って流れる雨水を樋に確実に導くことができ防水性を高めることができる。
ここで、金属板としては、ステンレス鋼等の合金鋼製やアルミニウム等の非鉄金属製の帯状の薄板が用いられる。金属板は、プレス等を用いた型曲げ加工、ベンダー等を用いた折曲げ加工、ロール成形等によって折曲加工がされ、所定の形状に形成される。
差込形成部は、略方形状に形成された金属板の長手方向の全長に長手方向と略平行に形成される。差込形成部の側部の金属板を下方に180°折り返し、さらに差込形成部の下面で金属板を再び180°折り返すことで差込形成部の下面に差込部を形成することができる。さらに、金属板を差込部から水平方向側方に延出させ側板部を形成することができる。
金属板を180°折り返して差込形成部を形成する際、差込形成部は所定の厚さを保つように形成される。所定の厚さを保つように形成された差込形成部は、寒暖の温度差や強風、積雪等による屋外床板の伸縮等の変形や変位等に対してバネのように変形するので、寸法変化を吸収することができる。
差込形成部は、金属板の短手方向の略中央部又は端部寄りに形成することができる。特に、略中央部に形成すると、差込部を差込形成部の下面の両側に形成することができ、これにより、両側の差込部に屋外床板の側縁部を挿入して屋外床板を容易に連設することができる。
屋外床板としては、鋼製、クラッド鋼製、ステンレス鋼等の合金鋼製、アルミニウム,銅,亜鉛,チタン等の非鉄金属製やそれらの合金製等の板材、これらの板材に亜鉛メッキ等の表面処理を施した板材、塩ビ被膜鋼板等の合成樹脂製被覆板材、溶融アルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板であるガルバリウム鋼板、これらの板材に塗装を施した塗装板材等が用いられる。
シール部としては、ポリエチレン等のポリオレフィン発泡体,ポリスチレン発泡体,ポリウレタン発泡体等の合成樹脂製発泡体、EPDMゴム等の合成ゴム製発泡体等の独立気泡を有する軟質発泡体が用いられる。また、スチレン系,オレフィン系,エステル系等の熱可塑性エラストマー製,天然ゴム製,合成ゴム製等で形成され長さ方向に沿って中空部を有する軟質中空状体、熱可塑性エラストマー製,天然ゴム製,合成ゴム製等で形成され長さ方向に沿って連続した薄肉の突条を有する軟質突条体等が用いられる。いずれも容易に圧縮変形されるので、差込部に側縁部が挿入された屋外床板の下面に完全に密着し高い水密性を発現することができる。なかでも、EPDMゴム等の合成ゴム製発泡体等の独立気泡を有する軟質発泡体が好適に用いられる。耐候性,耐寒性,耐熱性,耐薬品性に優れ高い水密性を長期間に渡り得ることができるとともに、圧縮応力が小さいため、施工の際に屋外床板の側縁部を差込部に容易に挿入することができるとともに、側縁部が挿入された屋外床板を変形させないからである。
シール部は、側板部の水勾配方向の下端部から上端部に向けて、接着剤や粘着剤等で固着される。また、シール部は、各々の側板部に1乃至複数本形成することができる。複数本のシール部を形成することで、防水性をより高めることができる。
シール部の厚さとしては、側板部から差込形成部の下面までの高さよりも厚く形成される。これにより、差込部に側縁部が挿入された屋外床板の下面でシール部が圧縮変形され高い水密性を発現することができる。
なお、水勾配方向におけるシール部の上端部は、雨水が漏れないように、側板部の水勾配方向の上端部にまで配設される。
屋外床板接続具が適用される屋外床としては、木造建築や鉄筋コンクリート造の一戸建て住宅や低層集合住宅等の屋上等の陸屋根やバルコニー等が用いられる。
ここで、起立部は、水勾配に応じた所定の角度で上方に折曲して形成される。水勾配が小さい場合は、起立部は略90°上方に折曲して形成される。
水勾配方向におけるシール部の上端部は、起立部の折線を超えて側板部に固着される。これにより、雨水が起立部に形成されたシール部で堰き止られ水勾配方向に沿って流れるため、高い防水性を実現でき下地材等に雨水が浸入することが防止される。シール部は、起立部に所定の長さで形成されていればよいが、起立部の上端部までシール部が形成されているのが好ましい。防水性を高めるためである。
傾斜部には、シール部を形成しなくてもよい。傾斜部は屋外床板の下面と密着しないため、シール部の上面が押圧されることによって水密構造にする必要がないからである。
本発明の請求項に記載の発明は、請求項に記載の屋外床板接続具であって、前記シール部と前記差込部との間の前記側板部に、前記差込形成部と略平行に1以上の突条部が形成された構成を有している。
この構成により、請求項で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)シール部と差込部との間の側板部に差込形成部と略平行に突条部が形成されているので、屋外床板の側縁部と差込部との隙間から浸入した雨水が少量の場合に、雨水がシール部に達するのを防止し突条部に沿って雨水をスムースに流すことができ、排水性を高めることができるとともにシール部が雨水で劣化するのを防止することができる。
(2)また、突条部が形成されているので、側板部を補強することができ機械的強度を高めることができる。
ここで、突条部は、シール部と差込部との間の側板部に、差込形成部と略平行に1本乃至複数本形成することができる。複数本の突条部を形成することで、防水性をより高めることができる。
突条部の高さとしては、差込部の上面の高さより低く形成される。屋外床板の側縁部を差込部に挿入したときに、突条部が屋外床板で圧迫されて突条部が潰れたり変形したりするのを防止するためである。
本発明の請求項に記載の屋外床は、下地材の上面に配設固定された請求項1又は2に記載された屋外床板接続具と、前記屋外床板接続具の前記差込部に側縁部が挿入され下面が前記シール部を押圧した屋外床板と、前記屋外床板接続具及び前記屋外床板の水勾配方向の下端部の下方に横設された樋と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)差込形成部の下面の両側に形成された差込部と、各々の差込部から水平方向両側へ延出した側板部の水勾配方向の下端部から上端部に向けて所定の厚さで形成されたシール部と、を備えた屋外床板接合具の差込部に、屋外床板の側縁部が挿入されているので、屋外床板の側縁部を支点とするテコの作用で、屋外床板の下面でシール部の上面が強く押圧され高い水密性が得られるので、屋外床板の側縁部と差込部との隙間から浸入した雨水は、シール部で堰き止られ水勾配方向に沿って流れ、樋に排水されるため、木造住宅であっても高い防水性を実現でき下地材等に雨水が浸入することが防止される。
(2)屋外床板の側縁部が屋外床板接続具の差込部に挿入されただけの簡単な構造なので、軽量性に優れるとともに、寒暖の温度差、強風や積雪等によって住宅に変形や寸法変化が生じても、屋外床板の下面でシール部の上面が押圧されることによって得られる水密性に変化はなく、長期間高い水密性を維持して防水性を保つことができ耐久性に優れる。
(3)屋外床板接続具のシール部は、差込部に挿入された屋外床板の下面に位置するので、太陽光が屋外床板で遮光されるため、太陽光によるシール部の経年変化が起こらず、長期間高い水密性を維持して防水性を保つことができ耐久性に優れる。
(4)起立部と傾斜部とを両方備えた屋外床板接続具と、水勾配方向の最上端から最下端まで継ぎ目のない1枚板の屋外床板と、を用いることで、屋外床の水勾配方向の最上端から最下端までの双方の雨仕舞の問題を解決できる。
本発明の請求項に記載の発明は、請求項に記載の屋外床であって、前記屋外床板が、床部と、前記床部が水勾配方向の上端側の水勾配方向と直交する床板折線で上方に折曲された立上げ部と、前記床板折線の端部に形成された切欠部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下の請求項で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)屋外床板接続具の差込形成部、差込部、側板部の水勾配方向の上端側を水勾配方向と直交する接続具折線で折曲して起立部を形成した際に、接続具折線近傍では差込形成部が潰れ差込部に所定量の隙間が形成されず屋外床板の側縁部を挿入し難くなることがあるが、床板折線の端部に切欠部が形成されているので、接続具折線近傍の差込部が潰れていても、接続具折線近傍以外の差込部に屋外床板の側縁部を挿入させて固定させることができるので施工性に優れる。なお、屋外床板接続具の接続具折線近傍の差込部には、屋外床板の床板折線の端部に切欠部が形成されているため、屋外床板の側縁部が十分に挿入されていないが、屋外床板接続具の側板部にシール部が形成されているので、切欠部から雨水が差込部内に万一浸入してもシール部で堰き止られるため、高い防水性を実現できる。
ここで、切欠部の長さ(屋外床板の側縁部から切欠部の端部までの距離)としては、屋外床板接続具の差込部の深さ(屋外床板接続具の差込形成部の側縁部から差込部の底部までの距離)より短く形成されているのが好ましい。屋外床板接続具の差込部に屋外床板の側縁部を挿入した際に、切欠部が差込形成部で覆われずに屋外床の表面に露出してしまうのを防止するためである。
なお、切欠部の形状としては、V字状、U字状等に形成されたものを用いることができる。
立上げ部は、水勾配に応じた所定の角度で上方に折曲して形成される。水勾配が小さい場合は、立上げ部は略90°上方に折曲して形成される。
本発明の請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の屋外床板接続具を用いた屋外床の施工方法であって、下地材の一方の側端部に第1の屋外床板を配設する第1床板配設工程と、前記第1床板配設工程で配設された第1の屋外床板の一方の側縁部に屋外床板接続具の一方の差込部を挿入した後、前記屋外床板接続具の側板部を前記下地材に止着する床板接続具配設工程と、前記床板接続具配設工程で止着された前記屋外床板接続具の他方の差込部に第2の屋外床板の一方の側縁部を挿入し前記下地材の上面に配設する第2床板配設工程と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)第1床板配設工程で配設された第1の屋外床板の一方の側縁部に屋外床板接続具の一方の差込部を挿入した後、屋外床板接続具の側板部を下地材に止着する床板接続具配設工程を備えているので、屋外床板と屋外床板接続具との間が正確に位置決めされるとともに挿入状態が安定する。次に、第2床板配設工程で、床板接続具に第2の屋外床板の側縁部を挿入し下地材に配設するので、屋外床の施工作業を正確に行うことができるとともに、簡便かつ迅速に行うことができ作業性に優れる。
(2)屋外床の下地材の一方の側端部から他方の側端部へ、屋外床板と屋外床板接続具とを順次接続していくので、種々の広さや形状の屋外床を施工することができ汎用性に優れる。
ここで、第1床板配設工程において、第1の屋外床板は、下地材が直線状に配設されている場合は下地材の側端部に配設される。また、下地材が折れて配置されている場合は、折れて配置された下地材の上面に配設される。
なお、屋外床板接続具に止着具を打ち込む位置は、屋外床板接続具のシール部の外側の側板部である。シール部の内側の側板部や差込形成部に止着具を打ち込むと、孔があき雨水が浸入する原因となるからである。
以上のように、本発明の屋外床板接続具及びそれを用いた屋外床並びに屋外床の施工方法によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)金属板を折曲加工して形成されているので、製造が容易で生産性に優れるとともに継ぎ目が存在せず防水性に優れた屋外床板接続具を提供することができる。
(2)金属板を折曲加工して一部品として形成されているので軽量であり、かつ、複数の部品を用いて屋外床板を接続する作業と比較して屋外床の施工作業性を向上させることができる屋外床板接続具を提供することができる。
(3)差込形成部の下面に形成された差込部と、差込部から水平方向へ延出した側板部の水勾配方向の下端部から上端部に向けて所定の厚さで配設されたシール部と、を備えているので、差込部に屋外床板の側縁部を挿入すると、差込部に挿入された屋外床板の側縁部を支点とするテコの作用で、屋外床板の下面でシール部の上面が強く押圧され高い水密性が得られるので、屋外床板の側縁部と差込部との隙間から浸入した雨水は、シール部で堰き止られ水勾配方向に沿って流れるため防水性に優れた屋外床板接続具を提供することができる。
(4)屋外床板の側縁部は差込部に挿入されるだけの簡単な構造なので、寒暖の温度差、強風や積雪等によって住宅に変形や寸法変化が生じ屋外床に変位が生じても、屋外床板の下面でシール部の上面が押圧されることによって得られる水密性に変化はなく、長期間高い水密性を維持して防水性を保つことができ耐久性に優れた屋外床板接続具を提供することができる。
(5)シール部は差込部に挿入される屋外床板の下面に位置するので、太陽光が屋外床板で遮光されるため、太陽光によるシール部の経年変化が起こらず、長期間高い水密性を維持して防水性を保つことができ耐久性に優れた屋外床板接続具を提供することができる。
(6)差込形成部、差込部、側板部の水勾配方向の上端側を水勾配方向と直交する接続具折線で折曲して上方に起立させた起立部を備えているので、屋外床の施工時に、起立部を住宅等の側壁等を形成する間柱等の下端部に沿って配設することで、住宅等の側壁等を施工する際に起立部が覆われ防水施工を容易に行うことができ施工性に優れた屋外床板接続具を提供することができる。
(7)起立部の側板部にシール部が形成されると、集中豪雨等のために屋外床板の側縁部と差込部との隙間から多量の雨水が浸入した場合でも、雨水が起立部に形成されたシール部で堰き止られ水勾配方向に沿って流れるため、高い防水性を実現でき下地材等に雨水が浸入することが防止される屋外床板接続具を提供することができる。
(8)側板部の水勾配方向の下端側が下方に傾斜された傾斜部を備えているので、この屋外床板接続具を屋外床の水勾配方向の最下端に配設することで、屋外床板の側縁部と差込部との隙間から浸入しシール部で堰き止られ側板部の水勾配方向に沿って流れる雨水を滞留させずにスムースに流すことができ、排水性を高めることができる屋外床板接続具を提供することができる。
(9)側板部の水勾配方向の下端側が下方に傾斜された傾斜部を備えているので、この屋外床板接続具を屋外床の水勾配方向の最下端に配設することで、雨水が下地材と屋外床板接続具との間に吹き込むのを防止することができ、下地材に雨水が浸入することが防止される屋外床板接続具を提供することができる。
(10)差込形成部が、水勾配方向の下端部に側板部の下端部よりも長く形成された突片部を有しているので、差込部に側縁部が挿入された屋外床板の下端部に沿って突片部を下方に折り曲げることにより、連設された屋外床板間の下端部の隙間を覆い隠すことができ、雨水がこの隙間から降り込み下地材に浸入することが防止される屋外床板接続具を提供することができる。
(11)また、隣り合う屋外床板間の下端部の隙間を覆い隠すことができるので、美麗に仕上げることができる屋外床板接続具を提供することができる。
(12)差込形成部、差込部、側板部、シール部の水勾配方向の上端側を水勾配方向と直交する接続具折線で折曲して上方に起立させた起立部を備え、起立部の側板部の上端部までシール部が形成されているので、集中豪雨等のために屋外床板の側縁部と差込部との隙間から多量の雨水が側板部に浸入した場合でも、雨水が起立部に形成されたシール部で堰き止られ水勾配方向に沿って流れるため、高い防水性を実現でき下地材に雨水が浸入することが防止される。また、シール部を連続して形成した後に接続具折線で折曲して起立部を形成しているので、接続具折線においてもシール部に隙間がなく、高い防水性を保つことができる屋外床板接続具を提供することができる。
(13)突片部の下面にも傾斜部が形成されているので、屋外床板の側縁部と差込部との隙間から浸入し側板部の水勾配方向に沿って流れる雨水を樋に確実に導くことができ防水性を高めることができる屋外床板接続具を提供することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項の効果に加え、
(1)シール部と差込部との間の側板部に差込形成部と略平行に突条部が形成されているので、屋外床板の側縁部と差込部との隙間から浸入した雨水が少量の場合に、雨水がシール部に達するのを防止し突条部に沿って雨水をスムースに流すことができ、排水性を高めることができるとともにシール部が雨水で劣化するのを防止することができ、耐久性と排水性に優れた屋外床板接続具を提供することができる。
(2)また、突条部が形成されているので、側板部を補強することができ高い機械的強度を有する屋外床板接続具を提供することができる。
請求項に記載の発明によれば、
(1)差込形成部の下面の両側に形成された差込部と、各々の差込部から水平方向両側へ延出した側板部の水勾配方向の下端部から上端部に向けて所定の厚さで形成されたシール部と、を備えた屋外床板接合具の差込部に、屋外床板の側縁部が挿入されているので、屋外床板の側縁部を支点とするテコの作用で、屋外床板の下面でシール部の上面が強く押圧され高い水密性が得られるので、屋外床板の側縁部と差込部との隙間から浸入した雨水は、シール部で堰き止られ水勾配方向に沿って流れ、樋に排水されるため、防水性に優れた屋外床を提供することができる。
(2)屋外床板の側縁部が屋外床板接続具の差込部に挿入されただけの簡単な構造なので、軽量性に優れるとともに、寒暖の温度差、強風や積雪等によって住宅に変形や寸法変化が生じても、屋外床板の下面でシール部の上面が押圧されることによって得られる水密性に変化はなく、長期間高い水密性を維持して防水性を保つことができ耐久性に優れた屋外床を提供することができる。
(3)屋外床板接続具のシール部は、差込部に挿入された屋外床板の下面に位置するので、太陽光が屋外床板で遮光されるため、太陽光によるシール部の経年変化が起こらず、長期間高い水密性を維持して防水性を保つことができ耐久性に優れた屋外床を提供することができる。
(4)起立部と傾斜部とを両方備えた屋外床板接続具と、水勾配方向の最上端から最下端まで継ぎ目のない1枚板の屋外床板と、を用いることで、屋外床の水勾配方向の最上端から最下端までの双方の雨仕舞の問題を解決できる屋外床を提供することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項の効果に加え、
(1)屋外床板の立上げ部が折曲された床板折線の端部に切欠部が形成されているので、起立部が形成された屋外床板接続具の接続具折線近傍の差込部が潰れていても、接続具折線近傍以外の差込部に屋外床板の側縁部を挿入させて固定させることができるので施工性に優れた屋外床を提供することができる。
請求項に記載の発明によれば、
(1)第1床板配設工程で配設された第1の屋外床板の一方の側縁部に屋外床板接続具の一方の差込部を挿入した後、屋外床板接続具の側板部を下地材に止着する床板接続具配設工程を備えているので、屋外床板と屋外床板接続具との間が正確に位置決めされるとともに挿入状態が安定し、屋外床の施工作業を正確に行うことができるとともに、簡便かつ迅速に行うことができ作業性に優れた屋外床の施工方法を提供することができる。
(2)屋外床の下地材の一方の側端部から他方の側端部へ、屋外床板と屋外床板接続具とを順次接続していくので、種々の広さや形状の屋外床を施工することができ汎用性に優れた屋外床の施工方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における屋外床板接続具の斜視図であり、図2は図1のA−A線における断面図であり、図3は屋外床板接続具の突片部を下方からみた要部斜視図である。
図1、図2において、1は一枚の金属板を折曲加工して形成された実施の形態1における屋外床板接続具、2は施工される屋外床の水勾配方向(図1において矢印で示す方向)と略平行して所定幅・所定の厚さに形成された差込形成部、3,3は差込形成部2の両側を下方に180°折り返して差込形成部2の下面で再び180°折り返すことで差込形成部2の下面の両側に形成された差込部、4,4は差込部3,3から水平方向両側へ延出した側板部、5,5は側板部4,4の水勾配方向の下端部から上端部に向けて差込形成部2の両側に略平行して連続して接着されたEPDMゴム等の合成ゴム製発泡体等のシール部である。シール部5の厚さは、側板部4から差込形成部2の下面までの高さよりも厚く形成されている。6は差込形成部2,差込部3,3,側板部4,4の水勾配方向の上端側に水勾配方向と直交して形成された接合具折線、7は差込形成部2,差込部3,3,側板部4,4,シール部5,5の上端側が接合具折線6で上方に略90°折曲され起立した起立部、8は側板部4,4の水勾配方向の下端側が下方にわずかに折曲され傾斜した傾斜部、9は差込形成部2の水勾配方向の下端部に側板部4,4の下端部よりも長く形成された突片部、10,10はシール部5と差込部3,3との間の側板部4,4に差込形成部2と略平行して側板部4,4の下端部から上端部に亘って形成された突条部、10a,10aは突条部10,10の外側かつシール部5,5の内側の側板部4,4に突条部10,10と所定間隔をあけて略平行に形成された突条部、10´,10´は側板部4,4の側縁部が折り返された折り返し部である。
図3において、8a,8aは差込部3の下端部で傾斜部8,8の長さ分だけ切り込まれ突片部9の下面から下方に折曲された傾斜部8,8の内側端部である。図3に示すように、傾斜部8,8は突片部9の下面にも形成されている。
次に、以上のように構成された実施の形態1における屋外床板接続具を用いた屋外床の施工方法を、図面を参照しながら説明する。
図4は屋外床板接続具を用いた屋外床の水勾配方向と平行方向の要部断面図であり、図5は下地材を配設した状態を示す要部斜視図であり、図6は屋外床板接続具を用いて屋外床板を連設する状態を示す要部斜視図であり、図7は屋外床板接続具を用いた屋外床の水勾配方向と直交方向の要部断面図であり、図8(a)は屋外床板接続具の突片部を用いた屋外床の仕上げ状態を示す要部断面図であり、図8(b)は屋外床板接続具の突片部を用いた屋外床の仕上げ状態を示す要部斜視図である。
図4において、11は住宅の窓台等を有する側壁が形成される間柱、12は住宅の軒先に配設されるパラペット等の間柱、13は間柱11と間柱12との間に所定の水勾配を形成して配設された根太材、14は根太材13の上に敷設されたコンクリートパネル等の下部パネル材、15は下部パネル材14の上に敷設された硬質石膏ボード等の上部パネル材、16は間柱12間の下端部に沿って横設され一側縁が上部パネル材15の上に当接され断面が略コ字状に形成された箱樋等の樋、16aは樋16に接続され雨水を樋16から排出するドレン、16bはドレン16aに接続された竪樋等の排水管、17は樋16を間柱12に止着する釘等の止着具、18は樋16を上部パネル材15に止着する釘等の止着具、19は不織布等の基材に改質アスファルト等を含浸させてマット状に形成され上部パネル材15の上面及び間柱11の側面に沿って敷設された下葺材、20は樋16の一側縁に沿って上部パネル材15と下葺材19との間に充填されたコーキング材、21はポリスチレン製,ポリエチレン製等で形成され下葺材19の上面に敷設されたマット材、22は下部パネル材14,上部パネル材15,下葺材19,マット材21で構成された下地材である。
図5において、23は下地材22の側端部に配設された住宅の側壁やパラペット等の間柱、24は図示しない釘等の止着具を介してマット材21及び下葺材19の端部近傍を上部パネル材15に止着する座金、25は図示しない釘等の止着具の上部に点状に塗布されたコーキング材、26はマット材21及び下葺材19の央部近傍に所定の間隔をあけて複数配置された座金、27は座金26を貫通してマット材21及び下葺材19を上部パネル材15に止着する釘等の止着具である。
図6において、30は1枚のメッキ鋼板やステンレス板等で形成された第1の屋外床板、31は第1の屋外床板30の矩形状に形成された床部、32は床部31の水勾配方向の上端側の水勾配方向と直交する床板折線、33は床板折線32で床部31を上方に略90°折曲させた立上げ部、34は床部31の側部を水勾配方向と略平行に上方に略90°折曲した側面部、34aは側面部34を間柱23に止着する釘等の止着具、35は立上げ部33と側面部34とがコーキング材によってシールされた接合部、36は床部31の水勾配方向の下端部で水勾配方向と直交する折線で下方に略90°折曲させた裾部、36aは裾部36の下端部をわずかに内側に折り返した折り返し部である。
40は1枚のメッキ鋼板やステンレス板等で形成された第2の屋外床板、41は第2の屋外床板40の矩形状に形成された床部、42は床部41の水勾配方向の上端側の水勾配方向と直交する床板折線、43は床板折線42で床部41を上方に略90°折曲させた立上げ部、44は立上げ部43が折曲された床板折線42の両端部に略V字状に形成された切欠部、45は床部41の水勾配方向の下端部を水勾配方向と直交する折線で下方に略90°折曲させた裾部、45aは裾部45の下端部をわずかに内側に折り返した折り返し部、46は下地材22に屋外床板接続具1の側板部4を止着する釘や止鋲等の止着具、47は座金26の止着具27の上部に点状に塗布されたコーキング材である。
なお、屋外床板接続具1の側板部4,4の長さは、下地材22の水勾配方向の長さと同一かわずかに長く形成されている。また、傾斜部8は、下地材22の水勾配方向の下端部より下方に突出している。また、第1の屋外床板30,第2の屋外床板40の床部31,41の水勾配方向の長さは、屋外床板接続具1の側板部4,4より少し長めに形成されている。また、屋外床板接続具1の突片部9の長さは、突片部9を第1の屋外床板30,第2の屋外床板40の裾部36,45に沿って下方に折曲した際に、突片部9の先端が裾部36,45の下端部より下側になるような長さに形成されている。
また、第1の屋外床板30の接合部35と反対側の床板折線32の端部にも、略V字状や略U字状等の図示しない切欠部が形成されている。
図7において、1´は実施の形態1の屋外床板接続具1と同様の構成を有する第2の屋外床板接続具である。2´は差込形成部、3´は差込部、5´はシール部であり、これらは屋外床板接続具1と同様の構成であるので、説明を省略する。40´は第2の屋外床板40と同様の構成を有する第3の屋外床板である。
実施の形態1における屋外床板接続具を用いて屋外床を施工するには、図4及び図5に示すように、まず、根太材13の上にコンクリートパネル等の下地材22としての下部パネル材14を敷設し、その上に硬質石膏ボード等の下地材22としての上部パネル材15を敷設する。次いで、樋16を一側縁が上部パネル材15の上に当接するように軒先の間柱12間の下端部に沿って横設した後、止着具17,18を用いて樋16を間柱12及び上部パネル材15に止着する。次いで、下葺材19を上部パネル材15の上面,間柱11の側面,間柱23の側面に沿って敷設する。次いで、コーキング材20を樋16の一側縁に沿って上部パネル材15と下葺材19との隙間に充填する。次に、マット材21を下葺材19の上面に敷設する。敷設されたマット材21及び下葺材19は、座金24,26及び釘等の止着具27を用いて上部パネル材15に止着し、下地材11を完成させる。
次に、第1床板配設工程において、図5に示すように、座金24の上部にコーキング材25を点状に塗布した後、図6及び図7に示すように、第1の屋外床板30の側面部34を間柱23に沿って敷設された下葺材19に当接させながら配設し、床部31の下面を塗布されていたコーキング材25に貼着させる。側面部34は止着具34aで間柱23に止着する。
次に、床板接続具配設工程において、第1の屋外床板30の側縁部に、屋外床板接続具1の一方の差込部3を挿入しながら、マット材21(下地材22)の上面に配設する。屋外床板接続具1の側板部4の下面は、塗布されていたコーキング材25でマット材21に貼着される。次に、屋外床板接続具1のシール部5の外側の側板部4を下地材22に止着具46で止着する。止着具46の上部には、防水性を高めるため図示しないコーキング材を充填しておく。
次に、第2床板配設工程において、図6に示すように、座金26の上部にコーキング材47を点状に塗布した後、図6及び図7に示すように、屋外床板接続具1の他方の差込部3に第2の屋外床板40の一方の側縁部を挿入するとともに、第2の屋外床板40の床部41の下面をコーキング材45に貼着させる。
以下、床板接続具配設工程と第2床板配設工程を繰り返すことにより、種々の広さの屋外床を施工することができる。また、第2床板配設工程において、第3の屋外床板として、上述の第1の屋外床板30と同様に側面部を形成したものを用いれば、2枚の屋外床板と1本の屋外床板接続具で屋外床を施工することができる。
次に、図8に示すように、屋外床板接続具1の差込形成部2の突片部9を、第1の屋外床板30,第2の屋外床板40の裾部36,45に沿って下方に折曲し、さらに裾部36,45の折り返し部36a,45aを巻き込むようにして内側に折曲することで、突片部9で裾部36,45の間に形成された隙間を塞ぐ。
なお、第1の屋外床板30,第2の屋外床板40の立上げ部33,43、屋外床板接続具1の起立部7の各々の上端部は、住宅の間柱11及び間柱23の周囲に壁やパラペット等を施工する際に覆われるため、この部分の防水性が保たれる。
なお、第1の屋外床板30,第2の屋外床板40の床部31,41、屋外床板接続具1の差込形成部2の上面に、必要に応じて、木質系仕上材や人工芝等を敷設することもできる。
以上のように、本発明の実施の形態1における屋外床板接続具は構成されているので、以下のような作用が得られる。
(1)一枚の金属板を折曲加工して形成されているので、製造が容易で生産性に優れるとともに継ぎ目が存在せず高い防水性が得られる。
(2)一枚の金属板を折曲加工して一部品として形成されているので軽量であり、かつ、複数の部品を用いて屋外床板を接続する作業と比較して屋外床の施工作業性を向上させることができる。
(3)差込形成部2の下面の両側に形成された差込部3と、各々の差込部3から水平方向両側へ延出した側板部4の水勾配方向の下端部から上端部に向けて所定の厚さで形成されたシール部5と、を備えているので、差込部3に屋外床板30の側縁部を挿入すると、差込部3に挿入された屋外床板30の側縁部を支点とするテコの作用で、屋外床板30の床部31の下面でシール部5の上面が強く押圧され高い水密性が得られるので、屋外床板30の側縁部と差込部3との隙間から浸入した雨水は、シール部5で堰き止られ水勾配方向に沿って流れるため、高い防水性を実現でき下地材22に雨水が浸入することが防止される。
(4)屋外床板30の側縁部は差込部3に挿入されるだけの簡単な構造なので、寒暖の温度差、強風や積雪等によって住宅に変形や寸法変化が生じ屋外床に変位が生じても、屋外床板30の床部31の下面でシール部5の上面が押圧されることによって得られる水密性に変化はなく、木造住宅においても長期間高い水密性を維持して防水性を保つことができ耐久性に優れる。
(5)シール部5は差込部3に挿入される屋外床板30の下面に位置するので、太陽光が屋外床板30の床部31で遮光されるため、太陽光によるシール部5の経年変化が起こらず、長期間高い水密性を維持して防水性を保つことができ耐久性に優れる。
(6)差込形成部2、差込部3、側板部4、シール部5の水勾配方向の上端側を水勾配方向と直交する接続具折線6で折曲して上方に起立させた起立部7を備え、起立部7の側板部4の上端部までシール部5が形成されているので、集中豪雨等のために屋外床板30の側縁部と差込部3との隙間から多量の雨水が側板部4に浸入した場合でも、雨水が起立部7に形成されたシール部5で堰き止られ水勾配方向に沿って流れるため、高い防水性を実現でき下地材11に雨水が浸入することが防止される。また、シール部5を連続して形成した後に接続具折線6で折曲して起立部7を形成しているので、接続具折線6においてもシール部5に隙間がなく、高い防水性を保つことができる。
(7)側板部4の水勾配方向の下端側が下方に傾斜された傾斜部8を備えているので、屋外床板30の側縁部と差込部3との隙間から浸入しシール部5で堰き止られ側板部4の水勾配方向に沿って流れる雨水を滞留させずにスムースに流すことができ、排水性を高めることができる。
(8)側板部4の水勾配方向の下端側が下方に傾斜された傾斜部8を備えているので、雨水が下地材22と屋外床板接続具1との間に吹き込むのを防止することができ、下地材22に雨水が浸入することが防止される。
(9)差込形成部2が、水勾配方向の下端部に側板部4の下端部よりも長く形成された突片部9を有しているので、差込部3に側縁部が挿入された屋外床板30の下端部(裾部36)に沿って突片部9を下方に折り曲げることにより、連設された屋外床板30,40間の下端部(裾部36,45)の隙間を覆い隠すことができ、雨水がこの隙間から降り込み下地材22に浸入することが防止される。
(10)また、突片部9で隣り合う屋外床板30,40間の下端部(裾部36,45)の隙間を覆い隠すことができるので、美麗に仕上げることができる。
(11)シール部5と差込部3との間の側板部4に、水勾配方向と略平行に突条部10が形成されているので、屋外床板30の側縁部と差込部3との隙間から浸入した雨水が少量の場合に、雨水がシール部5に達するのを防止し突条部10に沿って水勾配方向に沿ってスムースに流すことができ、雨水が多量の場合でもシール部5側に突条部10aを有するので、排水性を高めることができるとともにシール部5が雨水で劣化するのを防止することができ、耐久性と排水性を高めることができる。
(12)また、突条部10,10aが形成されているので、側板部4を補強することができ機械的強度を高めることができる。
(13)突条部10の外側の側板部4に所定の間隔をあけて略平行に突条部10aが形成されているので、シール部5を真直ぐに接着する目安にすることができ均一な製品を製造することができる。
(14)突片部9の下面にも傾斜部8が形成されているので、屋外床板30の側縁部と差込部3との隙間から浸入し側板部4の水勾配方向に沿って流れる雨水を樋16に確実に導くことができ防水性を高めることができる。
また、以上のように本発明の実施の形態1における屋外床板接続具を用いた屋外床は構成されているので、以下のような作用が得られる。
(1)差込形成部2の下面の両側に形成された差込部3と、各々の差込部3から水平方向両側へ延出した側板部4の水勾配方向の下端部から上端部に向けて所定の厚さで形成されたシール部5と、を備えた屋外床板接合具1の差込部3に、屋外床板30,40の側縁部が挿入されているので、屋外床板30,40の側縁部を支点とするテコの作用で、屋外床板30,40の床部31,41の下面でシール部5の上面が強く押圧され高い水密性が得られるので、屋外床板30,40の側縁部と差込部3との隙間から浸入した雨水は、シール部5で堰き止られ水勾配方向に沿って流れ、樋16に排水されるため、木造住宅においても高い防水性を実現でき下地材22に雨水が浸入することが防止される。
(2)屋外床板30,40の側縁部が屋外床板接続具1の差込部3に挿入されただけの簡単な構造なので、軽量性に優れるとともに、寒暖の温度差、強風や積雪等によって住宅に変形や寸法変化が生じても、屋外床板30,40の床部31,41の下面でシール部5の上面が押圧されることによって得られる水密性に変化はなく、長期間高い水密性を維持して防水性を保つことができ耐久性に優れる。また、差込形成部2が所定の厚さを保つように形成されているので、寒暖の温度差や強風、積雪等による屋外床板30,40の伸縮等の変形や変位等に対して差込形成部2がバネのように変形し寸法変化を吸収することができ、屋外床の水密性を半永久的に維持することができる。
(3)屋外床板接続具1のシール部5は、差込部3に挿入された屋外床板30,40の床部31,41の下面に位置するので、太陽光が屋外床板30,40の床部31,41で遮光されるため、太陽光によるシール部5の経年変化が起こらず、長期間高い水密性を維持して防水性を保つことができ耐久性に優れる。
(4)屋外床板30,40の立上げ部33,43が折曲された床板折線32,42の端部に切欠部44が形成されているので、屋外床板接続具1の接続具折線6近傍の差込部3が潰れていても、接続具折線6近傍以外の差込部3に屋外床板30,40の側縁部を挿入させて固定させることができるので施工性に優れる。屋外床板接続具1の差込形成部2、差込部3、側板部4の水勾配方向の上端側を水勾配方向と直交する接続具折線6で折曲して起立部7を形成した際に、接続具折線6近傍では差込形成部2が潰れ差込部3に所定量の隙間が形成されず屋外床板30,40の側縁部を挿入し難くなることがあるからである。
(5)屋外床板30,40に裾部36,45が形成されているので、下地材22に雨水が降りかかるのを防止することができ防水性を高めることができる。
(6)改質アスファルト等を含浸させてマット状に形成された下葺材19が住宅の間柱11,23の側面に沿って敷設されており、さらに樋16の一側縁が止着された上部パネル材15の上に下葺材19が敷設され隙間にコーキング材20が充填されているので、樋16等との隙間から雨水が浸入するのを防止することができ防水性に優れるとともに結露等も防止することができる。
(7)屋外床板30,40の床板31,41及び屋外床板接続具1の側板部4の下面にマット材21が敷設されているので、クッション性を高めることができ、使用中に側板部4に形成された突条部10等が潰れたりするのを防止することができる。
(8)屋外床板30,40の裾部36,45に折り返し部36a,45aが形成されているので、裾部36,45に機械的強度を付与するとともに、裾部36,45が波打つのを防止することができる。
(9)下葺材19及びマット材21を止着した止着具の上部にコーキング材25,47を塗布し、この上に屋外床板接続具1や屋外床板30,40を配設しているので、コーキング材25,47の粘着力で屋外床板接続具1や屋外床板30,40が下地材22から浮き上がることなく固定することができ安定性に優れる。
(10)屋外床板接続具1が起立部7を備えているので、屋外床の施工時に、起立部7を住宅等の側壁等を形成する間柱等の下端部に沿って配設することで、住宅等の側壁等を施工する際に起立部7が覆われ防水施工を容易に行うことができ施工性に優れる。
また、本発明の実施の形態1における屋外床板接続具を用いた屋外床の施工方法によれば、以下のような作用が得られる。
(1)床板接続具配設工程において、第1の屋外床板30の側縁部に、屋外床板接続具1の一方の差込部3を挿入した後、屋外床板接続具1のシール部5の外側の側板部4を下地材22に止着具46で止着し、第2床板配設工程において、屋外床板接続具1の他方の差込部3に第2の屋外床板40の一方の側縁部を挿入するので、屋外床板接続具1と屋外床板30,40との間が正確に位置決めされるとともに挿入状態が安定するとともに、屋外床の施工作業を簡便に行うことができ作業性に優れる。
(2)屋外床の下地材22の所定箇所から側方へ、屋外床板と屋外床板接続具とを順次接続していくので、種々の広さや形状の屋外床を施工することができ汎用性に優れる。
なお、本実施の形態においては、屋外床板接続具1が起立部7と傾斜部8の両方を備えたものについて説明したが、屋外床の面積が広い場合等には、水勾配方向の上端部に起立部7を備えた屋外床板接続具を配設し、水勾配方向の下端部に傾斜部8を備えた屋外床板接続具を配設し、その中間には、起立部7及び傾斜部8を備えない屋外床板接続具を配設し、その各々に屋外床板を接続していくこともできる。この場合には、水勾配方向の上部側に配設する屋外床板接続具及び屋外床板で、水勾配方向の下部側に配設する屋外床板接続具及び屋外床板の上面を覆設していく。水勾配方向に沿って流れる雨水が、屋外床板接続具や屋外床板の隙間に浸入するのを防止するためである。
(実施の形態2)
図9は本発明の実施の形態2における屋外床板接続具の斜視図である。なお、実施の形態1と同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。
図中、50は実施の形態2における屋外床板接続具、5a,5aはシール部5,5の両側の側板部4,4に所定間隔をあけて形成されたシール部である。
以上のように実施の形態2における屋外床板接続具は構成されているので、実施の形態1の作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)シール部が複数本形成されているので防水性をより高めることができ、住宅の側壁から軒先までの長さが長い屋外床(例えば4m以上)を施工する場合や勾配が小さい場合、集中豪雨等が発生する場合等に排水性や止水性等を高める効果がある。
(実施の形態3)
図10は本発明の実施の形態3における屋外床板接続具の要部断面図である。なお、実施の形態1と同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。
図中、60はロール成形で折曲加工された本発明の実施の形態3における屋外床板接続具、61は差込形成部2の中央に長手方向に沿って形成されたセンター溝部、62,62は差込形成部2の下面に長手方向に沿って側板部4,4に形成された側板溝部、63,63はシール部5と側板溝部62,62との間の側板部4,4に水勾配方向と略平行して側板部4,4の下端部から上端部に亘って形成された突条部、63a,63aは突条部63,63の外側かつシール部5,5の内側の側板部4,4に突条部63,63と所定間隔をあけて略平行に形成された突条部である。
以上のように、実施の形態3における屋外床板接続具は構成されているので、実施の形態1に記載の作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)センター溝部61が形成されているので、差込形成部2に機械的強度を付与し成形時等に差込形成部2が波打ったり変形したりするのを防止することができ、屋外床の表面に露出することもある屋外床板接続具60の差込形成部2を美麗に仕上げることができる。
(2)屋外床に配設された際には、センター溝部61内にも雨水が流れて排水されるため排水性を高めることができる。
(3)差込形成部2の下面に側板溝部62,62が形成されているので、浸入した雨水が少量の場合でも、雨水を側板溝部62,62内に集中させてスムースに流すことができ、排水性を高めることができるとともにシール部5に雨水が達して劣化するのを防止することができ、耐久性と排水性を高めることができる。
以下、本発明を実験例により具体的に説明する。なお、本発明はこの実験例に限定されるものではない。
(実験例1)
実施の形態1で説明した屋外床板接続具2本で3枚の屋外床板を連設して実施の形態1で説明したのと同様の構成を有する屋外床を施工し、本発明の屋外床板接続具を用いた屋外床の防水性を調べた。施工した屋外床は、水勾配(分数勾配)が4/100、3/100、1.5/100及び0/100の4種類であり、床部の幅が約0.3mの第1及び第3の屋外床板、床部の幅が約0.9mの第2の屋外床板を用い、住宅の側壁から軒先までの長さが約4mのものであった。
この4種類の屋外床の床板表面全体に毎分23Lの流量で水を連続して1時間散布し、1時間後、シール部の外側に水が浸入していないかどうかを確認した。なお、毎分23Lの流量で散布された水は、1時間当たり500mmの降雨強度に相当するものである。その結果、いずれの屋外床も水漏れが生じていないことが確認された。
以上の実験例の結果から、本発明の屋外床板接続具を用いた屋外床の防水性は著しく優れていることが明らかになった。
本発明は、一戸建て住宅や低層集合住宅等の屋外床を施工する屋外床板接続具、特に屋外床板を連設して屋外床を施工する屋外床板接続具及びそれを用いた屋外床並びに屋外床の施工方法に関し、製造が容易で生産性に優れるとともに屋外床の施工作業性を向上させることができ、さらに高い防水性を長期間に渡って実現でき耐久性に優れる屋外床板接続具を提供できる。また、本発明は、軽量性に優れるとともに、長期間高い水密性を維持して防水性を保つことができ耐久性に優れる屋外床を提供することができる。また、本発明は、正確に位置決めされ屋外床の施工作業を簡便に行うことができ作業性に優れるとともに、種々の大きさや形状の屋外床を施工することができ汎用性に優れる屋外床の施工方法を提供することができる。
実施の形態1における屋外床板接続具の斜視図 図1のA−A線における断面図 屋外床板接続具の突片部を下方からみた要部斜視図 屋外床板接続具を用いた屋外床の水勾配方向と平行方向の要部断面図 下地材を配設した状態を示す要部斜視図 屋外床板接続具を用いて屋外床板を連設する状態を示す要部斜視図 屋外床板接続具を用いた屋外床の水勾配方向と直交方向の要部断面図 (a)屋外床板接続具の突片部を用いた屋外床の仕上げ状態を示す要部断面図 (b)屋外床板接続具の突片部を用いた屋外床の仕上げ状態を示す要部斜視図 実施の形態2における屋外床板接続具の斜視図 実施の形態3における屋外床板接続具の断面図
符号の説明
1,1´ 屋外床板接続具
2 差込形成部
3,3´ 差込部
4 側板部
5,5´ シール部
6 接合具折線
7 起立部
8 傾斜部
8a 内側端部
9 突片部
10,10a 突条部
10´ 折り返し部
11,12 間柱
13 根太材
14 下部パネル材
15 上部パネル材
16 樋
16a ドレン
16b 排水管
17,18 止着具
19 下葺材
20 コーキング材
21 マット材
22 下地材
23 間柱
24 座金
25 コーキング材
26 座金
27 止着具
30 第1の屋外床板
31 床部
32 床板折線
33 立上げ部
34 側面部
34a 止着具
35 接合部
36 裾部
36a 折り返し部
40 第2の屋外床板
40´ 第3の屋外床板
41 床部
42 床板折線
43 立上げ部
44 切欠部
45 裾部
45a 折り返し部
46 止着具
47 コーキング材
50 屋外床板接続具
60 屋外床板接続具
61 センター溝部
62 側板溝部
63,63a シール部

Claims (5)

  1. 下地材の上面に連設される屋外床板を接続固定する屋外床板接続具であって、
    金属板を折曲加工して所定幅に形成された差込形成部と、
    前記差込形成部の下面に形成され前記屋外床板の側縁部が挿入される差込部と、
    前記差込部から水平方向へ延出した側板部と、
    前記側板部の水勾配方向の下端部から上端部に向けて所定の厚さで水勾配方向と直交する接続具折線を越えて配設されたシール部と、
    前記シール部を連続して形成した後に前記差込形成部,前記差込部,前記側板部,前記シール部の水勾配方向の上端側を前記接続具折線で折曲して上方に起立させ上端部まで前記シール部が形成された起立部と、
    前記側板部の水勾配方向の下端側が下方に傾斜された傾斜部と、
    前記差込形成部が水勾配方向の下端部に前記側板部の下端部よりも長く形成された突片部と、
    前記傾斜部の長さ分だけ切り込まれ前記突片部の下面から下方に折曲された前記傾斜部の内側端部と、
    を備えていることを特徴とする屋外床板接続具。
  2. 前記シール部と前記差込部との間の前記側板部に、前記差込形成部と略平行に1以上の突条部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の屋外床板接続具。
  3. 下地材の上面に配設固定された請求項1又は2に記載された屋外床板接続具と、
    前記屋外床板接続具の前記差込部に側縁部が挿入され下面が前記シール部を圧接した屋外床板と、
    前記屋外床板接続具及び前記屋外床板の水勾配方向の下端部の下方に横設された樋と、
    を備えていることを特徴とする屋外床。
  4. 前記屋外床板が、床部と、前記床部が水勾配方向の上端側の水勾配方向と直交する床板折線で上方に折曲された立上げ部と、前記床板折線の端部に形成された切欠部と、を備えていることを特徴とする請求項に記載の屋外床。
  5. 請求項1又は2に記載の屋外床板接続具を用いた屋外床の施工方法であって、
    下地材の所定箇所に第1の屋外床板を配設する第1床板配設工程と、
    前記第1床板配設工程で配設された第1の屋外床板の一方の側縁部に前記屋外床板接続具の一方の差込部を挿入した後、前記屋外床板接続具の側板部を前記下地材に止着する床板接続具配設工程と、
    前記床板接続具配設工程で止着された前記屋外床板接続具の他方の差込部に第2の屋外床板の一方の側縁部を挿入し前記下地材の上面に配設する第2床板配設工程と、
    を備えていることを特徴とする屋外床の施工方法。
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