JP4641453B2 - サッシ廻り排水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、サッシ廻り排水構造に関し、特に、外壁材の裏側に設けられた通気層形成部材による通気層を介して建物外壁の開口部に取り付けられるサッシの上枠部に向かう水を、当該上枠部に至らせることなく下方に排除するためのサッシ廻り排水構造に関する。
建物外壁に開口形成した窓や扉等を設置するための開口部に取り付けられるサッシは、一般に上枠部と下枠部と両側の縦枠部とからなる矩形の枠形状を備えており、外壁の骨組を構成する柱やまぐさ等によって形成されたサッシ固定枠に嵌め込まれるようにして支持固定される。またサッシの周囲の外壁には、例えば柱や間柱等の骨組み部材に支持させて、これらの骨組み部材の外側に防風シートを敷設した後に、壁仕上用下地パネルや縦胴縁が取り付けられ、さらにこれらの外側を覆って防水シートを取り付けてから、例えば壁仕上用下地パネルの外側にはラス、ラスモルタル、繊維ネット、コテ塗り外装材等が施工され、縦胴縁の外側にはサイディング取付金具を介してサイディングが施工されて、外壁材が設けられる。
また、柱や間柱等の骨組み部材の屋内側には、内装仕上げ材が取り付けられると共に、建物の内部を外部から熱的に遮断して屋内の空調条件を適切に保つことができるように、防風シートと内装仕上げ材とによって挟まれる外壁の内部には、骨組み部材の間の間隔部分に充填されて、断熱材が配設される。
このような建物の外壁においては、開口部に設けられたサッシ固定枠に嵌め込まれようにして固定されるサッシの周囲のサッシ廻りから、外部の水が屋内に侵入しないようにするために、防水テープや防水シートを用いたサッシ廻りの防水構造が種々提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平11−96035号公報 特開2000−257339号公報
上記従来のサッシ廻りの防水構造によれば、防水テープや防水シートによってサッシの廻りをシールして、サッシと外壁面との間に生じた隙間から雨水等の外部の水が屋内に侵入するのを効果的に回避することが可能になる。
一方、近年、例えば断熱材の外側における通気を良好にして断熱材の内部に結露が発生しないようにすること等を目的として、ラスモルタルやサイディング等による外壁材と、これの裏側の防風シートによって覆われた断熱材との間に通気層形成部材を設けることによって、通気層を形成した外壁構造が採用される場合がある。またこれらの通気層は、例えば間隔をおいて平行に配置された複数の表側帯状小幅板と、間隔をおいて平行に配置された複数の裏側帯状小幅板とを互いに交差させた状態で接合一体化してなる壁仕上用下地パネルや、間隔をおいて平行に配置された複数の縦胴縁等を通気層形成部材として、例えば建物の土台部分から天井裏部分に至る通気空間として設けられる。
このような通気層は、雨水等の水が外部から侵入しないように設計されているが、当該通気層は水が下方に移動することが可能な空間であるため、何らかの要因で万が一水が通気層を伝って下方に流下しても、このような通気層に存在する水を原因としてサッシ廻りから屋内に水が侵入しないような構造としておくことにより、建物の信頼性をさらに向上させることができるものと考えられる。
本発明は、外壁材の裏側の通気層に水が存在する場合でも、このような水をサッシ廻りから逃がして下方に排除可能とすることにより、屋内への侵入を回避させて建物の信頼性をさらに向上させることのできるサッシ廻りの排水構造を提供することを目的とする。
本発明は、外壁材の裏側に設けられた通気層形成部材による通気層を介して建物外壁の開口部に取り付けられるサッシの上枠部に向かう水を、該上枠部に至らせることなく下方に排除して、前記サッシの周囲を経た屋内への漏水を防止するサッシ廻り排水構造であって、前記サッシの縦枠部に沿って、合成樹脂製の遮水シート材料からなるコの字断面形状部分を有する縦枠用導水シート部材を、コの字断面形状の開放側を側方に向けた状態で配置し、サッシ固定枠を構成する両側の柱、まぐさ、及び窓台の開口部側の縁部に沿って、これらの外側面にサッシ用胴縁を取り付ける際に、両側の柱に沿って取り付けられるサッシ用胴縁は、前記縦枠用導水シート部材のコの字断面形状部分に側方から差し込んで、当該コの字断面形状部分によって覆われた状態で配設し、前記通気層形成部材の下端と前記上枠部との間に介在させて、合成樹脂製の遮水シート材料からなるコの字断面形状部分を有する上枠用導水シート部材を、まぐさに取り付けられた前記サッシ用胴縁の上面にコの字断面形状部分の底辺部を載置するようにして、コの字断面形状の開放側を上方に向けた状態で、且つコの字断面形状部分の両端を、柱に沿って取り付けられた前記縦枠用導水シート部材のコの字断面形状部分の直上部分に配置した状態で、前記上枠部に沿ってこれの全長に亘るように配置し、前記通気層形成部材の下端を前記上枠用導水シート部材のコの字断面形状部分に挿入した状態で、前記通気層形成部材を前記上枠部の上方部分に取り付けるサッシ廻り排水構造を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明のサッシ廻り排水構造は、前記通気層形成部材が、間隔をおいて平行に配置された複数の表側帯状小幅板と、間隔をおいて平行に配置された複数の裏側帯状小幅板とを互いに交差させた状態で接合一体化してなる壁仕上用下地パネルであることが好ましい。
さらに、本発明のサッシ廻り排水構造は、前記通気層形成部材を、間隔をおいて平行に配置された複数の縦胴縁とすることもできる。
本発明のサッシ廻り排水構造によれば、外壁材の裏側の通気層に水が存在する場合でも、このような水をサッシ廻りから逃がして下方に排除可能とすることにより、屋内への侵入を回避させて建物の信頼性をさらに向上させることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係るサッシ廻り排水構造は、図1に示すように、建物外壁11に開口形成された例えば窓用の開口部12に窓枠用のサッシ10を取り付けた際に、外壁材13の裏側に通気層形成部材14を設けて形成した通気層15を介して下方に流下する水を、サッシ廻りから逃がして下方に排除可能とすることにより、このような通気層15に存在する水がサッシ廻りから屋内に侵入するのを効果的に回避できるようにするために採用されたものである。
すなわち、本実施形態のサッシ廻り排水構造は、外壁材13の裏側に設けられた通気層形成部材14による通気層15を介して建物外壁11の開口部12に取り付けられるサッシ10の上枠部10aに向けて流れる水を、この上枠部10aに至らせることなく下方に排除して、サッシ10の周囲を経た屋内への漏水を防止するためのサッシ廻り排水構造である。そして本実施形態のサッシ廻り排水構造は、後述する各シート材料の位置関係を明示した図2に示すように、通気層形成部材14の下端と上枠部10aとの間に介在させて、図3(a),(b)に示すような合成樹脂製の遮水シート材料からなるコの字断面形状部分16aを有する上枠用導水シート部材16を、コの字断面形状の開放側を上方に向けた状態で上枠部10aに沿ってこれの全長に亘るように配置し(図2、図9、図10参照)、通気層形成部材14の下端を上枠用導水シート部材16のコの字断面形状部分16aに挿入した状態で、通気層形成部材14を上枠部10aの上方部分に取り付けて構成されるものである。
また、本実施形態によれば、図5、図7、図10に示すように、図4(a),(b),(c)に示すような合成樹脂製の遮水シート材料からなるコの字断面形状部分17aを有する縦枠用導水シート部材17を、サッシ10の両側の縦枠部10b(図10参照)に沿って、コの字断面形状の開放側を側方に向けた状態で各々配置し(図5参照)、上枠用導水シート部材16のコの字断面形状部分16aの両端を、縦枠用導水シート部材17のコの字断面形状部分17aの直上部分に配置している(図7参照)。
さらに、本実施形態によれば、通気層形成部材14として、例えば特開2000−160732号公報や特開2003−41674号公報に記載のパネル部材と同様の構成を備える、間隔をおいて平行に配置された複数の表側帯状小幅板18aと、間隔をおいて平行に配置された複数の裏側帯状小幅板18bとを互いに交差させた状態で接合一体化してなる壁仕上用下地パネル18が用いられる(図9〜図11参照)。このような壁仕上用下地パネル18は、各帯状小幅板18a,18b間の間隔を経て空気を上昇させることにより十分な通気を確保することが可能な通気層15を形成することができ、また相反する方向に傾斜させた各帯状小幅板18a,18bを筋交いのように機能させて、構造用耐力部材としての所望の強度が得られるようにしたものである。
本実施形態のサッシ廻り排水構造を構成する上枠用導水シート部材16は、図3(a),(b)に示すように、合成樹脂製の遮水シート材料として、例えばポリエチレン樹脂シートからなり、帯状に形成したシート材料の長手方向に沿った2箇所に、略垂直な折れ癖の付いた折れ癖線16bが施される。これによって、例えば65mm幅の長辺部と40mm幅の短辺部とを略平行に配置すると共に、これらの下端部が例えば18mm幅の底辺部によって接続された、下側部分にコの字断面形状部分16aを備える断面形状に形成されることになる(図3(b)参照)。また上枠用導水シート部材16は、少なくともサッシ10の両側の縦枠部10bに跨がって、上枠部分10aの略全長に亘るような長さを有するように形成される。
本実施形態によれば、縦枠用導水シート部材17は、図4(a),(b),(c)に示すように、合成樹脂製の遮水シート材料として、上枠用導水シート部材16と同様の例えばポリエチレン樹脂シートからなり、帯状に形成したシート材料の長手方向に沿った2箇所に、略垂直な折れ癖の付いた折れ癖線17bが施される。これによって、例えば105mm幅の長辺部と45mm幅の短辺部とを略平行に配置すると共に、これらの側端部が例えば18mm幅の側辺部によって接続された、側方部分にコの字断面形状部分17aを備える断面形状に形成されることになる(図4(b)参照)。また縦枠用導水シート部材17は、その一方の端部(上端部分)に、長辺部と連接してこれの側方にL字状に折れ曲がった例えば105mm幅の張出し片17cが一体として設けられている。さらに、縦枠用導水シート部材17は、そのコの字断面形状部分17aが、少なくともサッシ10の上枠部10aと下枠部10cに跨がるように、縦枠部10bの略全長に亘る長さを有するように形成される。
上述の構成を備える本実施形態の排水構造をサッシ廻りに設置するには、図5〜図7に示すように、外壁11の骨組を構成する柱19a、まぐさ19b、及び窓台19cによって開口部12を囲んで矩形形状に設けたサッシ固定枠19に、サッシ10を嵌め込むようにして固定するのに先立って、縦枠用導水シート部材17と上枠用導水シート部材16とを当該サッシ固定枠19に取り付ける。すなわち、まず、左側用、右側用の一対の縦枠用導水シート部材17を用意し、張出し片17cを柱19aとまぐさ19bとの角部からまぐさ19bの中央側に張り出すようにして配置すると共に、各縦枠用導水シート部材17のコの字断面形状部分17aの開放側を側方に向けた状態で、縦枠用導水シート部材17をサッシ固定枠19の両側の柱19aの外側面に、例えば接着剤や両面接着テープ等を介して取り付ける(図5参照)。
次に、サッシ固定枠19を構成する両側の柱19a、まぐさ19b、及び窓台19cの開口部12側の縁部に沿って、これらの外側面に、例えば45mm×18mmの断面形状を有するサッシ用胴縁20を、例えばサッシ固定枠19に向けて固定釘や固定ビス21を打ち込むことによって取り付ける(図1、図6参照)。なお、ここで、両側の柱19aに沿って取り付けられるサッシ用胴縁20は、縦枠用導水シート部材17のコの字断面形状部分17aに側方から差し込まれて、当該コの字断面形状部分17aによって覆われた状態で配設されることになる。
しかる後に、まぐさ19bに取り付けられたサッシ用胴縁20の上面にコの字断面形状部分16aの底辺部を載置するようにして、上枠用導水シート部材16を、コの字断面形状部分16aの開放側を上方に向けた状態で、且つコの字断面形状部分16aの両端を、柱19aに沿って取り付けられた縦枠用導水シート部材17のコの字断面形状部分17aの直上部分に配置した状態で、まぐさ19bの外側面に例えば接着剤や両面接着テープ等を介して取り付ける(図2、図7参照)。
縦枠用導水シート部材17と上枠用導水シート部材16とをサッシ固定枠19に取り付けたら、図8に示すように、例えば公知の半透明透湿防水シートからなる防風シート22を、柱19aや間柱19dからなる外壁11の骨組み部材の外側を覆うようにして、サッシ固定枠19に取り付けたサッシ用胴縁20の周囲を囲んで敷設する。このような防風シート22の敷設作業は、接着剤やタッカーの打込み等によって行われると共に、サッシ10の上枠部10aが取り付けられるまぐさ19bの上方に敷設される防風シート22の下端は、上方に開放する上枠用導水シート部材16のコの字断面形状部分16aに挿入された状態で、当該まぐさ19bの上方に敷設される防風シート22が取り付けられることになる(図2参照)。
また、防風シート22の外側にはさらに、図9に示すように、上述の壁仕上用下地パネル18が、通気層形成部材14として、サッシ固定枠19に設置したサッシ用胴縁20の周囲を囲んで取り付けられる。このような壁仕上用下地パネル18の取り付け作業は、柱19aや間柱19d等に向けて固定釘等を打ち込むことによって行われると共に、サッシ10の上枠部10aが取り付けられるまぐさ19bの上方に設置される壁仕上用下地パネル18の下端は、上方に開放する上枠用導水シート部材16のコの字断面形状部分16aに挿入された状態で、当該まぐさ19bの上方に設置される壁仕上用下地パネル18が取り付けられることになる(図2参照)。
壁仕上用下地パネル18を設置したら、図10に示すように、サッシ10の上枠部10a、両側の縦枠部10b、及び下枠部10cを、例えばサッシ用胴縁20を介してサッシ固定枠19のまぐさ19b、柱19a、及び窓台19cに各々固定することにより、サッシ10を、サッシ固定枠19に嵌め込むようにして支持固定する(図1参照)。
サッシ10をサッシ固定枠19に固定したら、図11及び図2に示すように、従来の技術と同様にして、サッシ10の周縁部分に、壁仕上用下地パネル18に跨るようにして防水テープ23を取り付けると共に、防水テープ23の外側に重ねるようにしつつ、設置した壁仕上用下地パネル18を覆って防水シート24を敷設することにより、サッシ廻りをシールする。なお、図10及び図11に示すように、下枠部10cに水切シート25を取り付けた状態でサッシ10をサッシ固定枠19に取り付ることにより、より確実なサッシ廻りのシール性を得ることが可能になる。
防水テープ23及び防水シート24によって止水処理がなされた壁仕上用下地パネル18の外側には、図1に示すように、さらにラスやラスモルタル等による外壁材13が施工されると共に、例えば柱19aや間柱19dの屋内側には内装仕上げ材26が施されて、開口部12のサッシ廻りに本実施形態の排水構造を備える外壁11が形成されることになる。
そして、本実施形態によれば、外壁材13の裏側の通気層15に水が存在する場合でも、このような水をサッシ廻りから逃がして下方に排除可能とすることにより、屋内への侵入を回避させて建物の信頼性をさらに向上させることができる。すなわち、本実施形態によれば、通気層形成部材14の下端とサッシ10の上枠部10aとの間に介在させて、コの字断面形状部分16aを有する上枠用導水シート部材16が、コの字断面形状の開放側を上方に向けた状態で上枠部10aの全長に亘るように配置され、通気層形成部材14の下端を上枠用導水シート部材16のコの字断面形状部分16aに挿入した状態で、通気層形成部材14を上枠部10aの上方部分に取り付けるようになっている。したがって、雨水等の水が外部から侵入しないように設計されている通気層15に、何らかの要因で万が一水が侵入し、侵入した水が当該通気層15を伝ってサッシ10の上枠部10aに向けて下方に流下しても、このような水の上枠部10aへの接触を上枠用導水シート部材16によって遮断すると共に、当該上枠用導水シート部材16を介してサッシ10の側方に水を逃がしてから下方に流下させることが可能になり、これによって通気層を移動する水がサッシ廻りから屋内に侵入するのを効果的に回避することが可能になる。なお、上枠用導水シート部材16を、端部に向けて下方に傾斜するように勾配を持たせて設置しておけば、サッシ10の側方にさらにスムーズに水を逃がすことが可能になる。
また、本実施形態によれば、サッシ10の縦枠部10bに沿って、コの字断面形状部分17aを有する縦枠用導水シート部材17を、コの字断面形状の開放側を側方に向けた状態で配置し、且つ上枠用導水シート部材16のコの字断面形状部分16aの両端を、縦枠用導水シート部材17のコの字断面形状部分17aの直上部分に配置したので、上枠用導水シート部材16を介してサッシ10の側方に逃げてから下方に流下する水がサッシ10の縦枠部19b側に廻り込もうとしても、この水を縦枠用導水シート部材17によって遮断して縦枠部19bと接触するのを回避することができ、これによって通気層15を移動する水がサッシ廻りから屋内に侵入するのをさらに確実かつ効果的に回避することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、サッシ廻り排水構造が取り付けられる外壁の開口部は、窓用の開口部である必要は必ずしも無く、扉用の開口部等、サッシが取り付けられるその他の種々の開口部であっても良い。また、外壁材は、ラスやラスモルタルによるものの他、サイディング等によるものであっても良い。さらに、通気層形成部材は、外壁材として例えばサイディングを設置する際に取り付けられる縦胴縁を、複数間隔をおいて平行に配置して設けても良く、この場合には、サッシの上枠部の上方部分に取り付けられる縦胴縁の各下端を、上枠用導水シート部材のコの字断面形状部分に挿入した状態で、通気層形成部材を設置することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る排水構造が設けられるサッシ廻りの構成を例示する断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る排水構造が設けられるサッシ廻りに取り付けられる各シート材料の位置関係を説明する略示断面図である。 (a)は上枠用導水シート部材の正面図、(b)は(a)のA−Aに沿った断面図である。 (a)は左側用の縦枠用導水シート部材の正面図、(b)は(a)のB−Bに沿った断面図、(c)は右側用の縦枠用導水シート部材の斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る排水構造が開口部に設けられる外壁を施工する際の工程を説明する正面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る排水構造が開口部に設けられる外壁を施工する際の工程を説明する正面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る排水構造が開口部に設けられる外壁を施工する際の工程を説明する正面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る排水構造が開口部に設けられる外壁を施工する際の工程を説明する正面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る排水構造が開口部に設けられる外壁を施工する際の工程を説明する正面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る排水構造が開口部に設けられる外壁を施工する際の工程を説明する正面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る排水構造が開口部に設けられる外壁を施工する際の工程を説明する正面図である。
符号の説明
10 サッシ
10a サッシの上枠部
10b サッシの縦枠部
10c サッシの下枠部
11 建物外壁
12 開口部
13 外壁材
14 通気層形成部材
15 通気層
16 上枠用導水シート部材
16a 上枠用導水シート部材のコの字断面形状部分
17 縦枠用導水シート部材
17a 縦枠用導水シート部材のコの字断面形状部分
18 壁仕上用下地パネル(通気層形成部材)
18a 壁仕上用下地パネルの表側帯状小幅板
18b 壁仕上用下地パネルの裏側帯状小幅板
19 サッシ固定枠
19a 柱
19b まぐさ
19c 窓台
19d 間柱
20 サッシ用胴縁
21 固定ビス
22 防風シート
23 防水テープ
24 防水シート
25 水切シート
26 内装仕上げ材

Claims (3)

  1. 外壁材の裏側に設けられた通気層形成部材による通気層を介して建物外壁の開口部に取り付けられるサッシの上枠部に向かう水を、該上枠部に至らせることなく下方に排除して、前記サッシの周囲を経た屋内への漏水を防止するサッシ廻り排水構造であって、
    前記サッシの縦枠部に沿って、合成樹脂製の遮水シート材料からなるコの字断面形状部分を有する縦枠用導水シート部材を、コの字断面形状の開放側を側方に向けた状態で配置し、
    サッシ固定枠を構成する両側の柱、まぐさ、及び窓台の開口部側の縁部に沿って、これらの外側面にサッシ用胴縁を取り付ける際に、両側の柱に沿って取り付けられるサッシ用胴縁は、前記縦枠用導水シート部材のコの字断面形状部分に側方から差し込んで、当該コの字断面形状部分によって覆われた状態で配設し、
    前記通気層形成部材の下端と前記上枠部との間に介在させて、合成樹脂製の遮水シート材料からなるコの字断面形状部分を有する上枠用導水シート部材を、まぐさに取り付けられた前記サッシ用胴縁の上面にコの字断面形状部分の底辺部を載置するようにして、コの字断面形状の開放側を上方に向けた状態で、且つコの字断面形状部分の両端を、柱に沿って取り付けられた前記縦枠用導水シート部材のコの字断面形状部分の直上部分に配置した状態で、前記上枠部に沿ってこれの全長に亘るように配置し、
    前記通気層形成部材の下端を前記上枠用導水シート部材のコの字断面形状部分に挿入した状態で、前記通気層形成部材を前記上枠部の上方部分に取り付けるサッシ廻り排水構造。
  2. 前記通気層形成部材は、間隔をおいて平行に配置された複数の表側帯状小幅板と、間隔をおいて平行に配置された複数の裏側帯状小幅板とを互いに交差させた状態で接合一体化してなる壁仕上用下地パネルである請求項1に記載のサッシ廻り排水構造。
  3. 前記通気層形成部材は、間隔をおいて平行に配置された複数の縦胴縁である請求項1に記載のサッシ廻り排水構造。
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