JPH1113347A - 住宅用サッシ構造 - Google Patents

住宅用サッシ構造

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JPH1113347A
JPH1113347A JP16918297A JP16918297A JPH1113347A JP H1113347 A JPH1113347 A JP H1113347A JP 16918297 A JP16918297 A JP 16918297A JP 16918297 A JP16918297 A JP 16918297A JP H1113347 A JPH1113347 A JP H1113347A
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JP
Japan
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sash
venting
groove
ventilation
insulating material
Prior art date
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Pending
Application number
JP16918297A
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English (en)
Inventor
Yuji Miyaake
雄司 宮明
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工性が良好でサッシ外枠部分で通気空間を
遮断することなく通気を確保し断熱材や木材の劣化を防
止する。 【解決手段】 躯体11と外壁材10との間に複数の下
地材8,9を並列して設け、各下地材間の躯体と外壁材
との間に通気空間15が形成された建物外壁の開口部5
に設けるサッシ構造において、サッシ14の長手方向に
沿って前記通気空間15に連通する通気溝14hを形成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅用サッシ構造に
関し、特に通気工法による住宅建築における開口部周縁
のサッシ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅建築において、建物内を外部から熱
的に遮断して室内の温度や空調条件等を最適に保つた
め、建物の壁を構成する躯体側に断熱材を設け、この断
熱材の外側に外壁材(サイディング材)を設けている。
このような住宅建築において、断熱材の湿気を除去する
とともに室内外の温度差による結露を防止しかつ排水性
等も良好にして断熱材や木材の劣化を防止するために、
断熱材と外壁材との間に通気空間を設けて空気を流通さ
せる通気工法による住宅構造が用いられている。
【0003】このような通気工法における断熱材と外壁
材との間の通気空間は、通常断熱材の外側で外壁材を取
付けるための縦胴縁または横胴縁等の下地材により間隔
が確保され、並列した複数の胴縁間に通気空間が形成さ
れる。このような通気空間は壁面全体にわたって縦方向
あるいは横方向に空気が流通することが必要であり、壁
面に設けた開口部の枠材等により途中で遮断したので
は、空気が滞留して通気工法の効果が著しく損われる。
【0004】図7は、一般の通気工法住宅の窓部を含む
壁面の外観図である。外壁1は、建物躯体側の木材から
なる柱2と鴨居(上枠材)3および窓台(下枠材)4で
囲まれた矩形の開口部5の4辺の縁にサッシ6を取付け
て枠組を構成し、ここに例えば複層ガラスからなる窓材
7(障子)をはめ込んで構成される。躯体側には図示し
ない断熱材からなる壁パネルが取付けられこの断熱材の
外側に防水紙(図示しない)等を介して複数の横胴縁8
および縦胴縁9が所定間隔で並列して固定される。これ
らの横胴縁8および縦胴縁9の外側に外壁表面を構成す
る外壁材(サイディング材)10が取付けられる。
【0005】このような外壁構造において、各胴縁8、
9により外壁材10と躯体側の断熱材との間に通気空間
15が形成され前述のように断熱材の結露や木材の劣化
を防止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の通気工法住宅においては、施工上、各胴縁8、9の
端部が開口部外枠を構成するサッシ6に当接するため、
各胴縁間に構成された外壁の通気空間15がこの開口部
外枠のサッシ6により遮られ空気流通が阻害されて湿っ
た空気が滞留する。
【0007】このような通気空間15の閉塞を防止する
ため、胴縁の端部をサッシに当接させずに手前で止めて
隙間を形成する方法が考えられるが、現場での施工がし
にくく確実にサッシと胴縁間に隙間を形成することがで
きない。また、この場合、胴縁がサッシから大きく離れ
ると外壁材の固定が不安定となり、また、湿式シールを
施す場合にシール材を受けるバッカーの取付け作業もし
にくくなるという問題を生じる。
【0008】本発明は上記従来技術の問題点に対処する
ためになされたものであって、施工性が良好でサッシ外
枠部分で通気空間を遮断することなく通気を確保し断熱
材や木材の劣化の防止を図った住宅用サッシ構造の提供
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、躯体と外壁材との間に複数の下地材を
並列して設け、各下地材間の躯体と外壁間に通気空間が
形成された建物外壁の開口部に設ける住宅用サッシ構造
において、サッシ長手方向に沿って前記通気空間に連通
する通気溝が形成されたことを特徴とする住宅用サッシ
構造を提供する。この構成によれば、サッシ自体にその
長手方向に沿って通気溝が形成されこの通気溝が通気空
間と連通するため、下地材をサッシに突き当てた場合で
も隣接する下地材間の通気空間はサッシに形成された通
気溝と連通し、空気はこの通気溝を介して流通する。
【0010】
【発明の実施の形態】好ましい実施の形態においては、
前記通気溝は、前記通気空間側に開口部を有するサッシ
長手方向に沿って設けた仕切部材により形成され、この
仕切部材により前記下地材の通気溝内への進入を防止し
たことを特徴としている。
【0011】この構成によれば、サッシの壁材側(開口
部側と反対側)に通気溝幅に対応する間隔を隔てて仕切
部材を突出させて設けるため、この仕切部材に下地材が
当接してサッシ側に突き当ることが防止され、サッシと
の間に一定の間隔の通気溝が確保される。
【0012】さらに好ましい実施の形態においては、上
記サッシ構造は、サッシ本体と、このサッシ本体と一体
成形した前記仕切部材とからなることを特徴としてい
る。
【0013】この構成によれば、予めアルミ材等の押出
し成形により下地材が当接する仕切部材をサッシ本体に
一体成形するため、最適形状のサッシが材料の無駄なく
形成され現場での施工性も向上する。
【0014】別の好ましい実施の形態においては、上記
サッシ構造は、サッシ本体と、このサッシ本体と別部材
からなる前記仕切部材を含む溝形成部材とからなり、こ
の溝形成部材をサッシ本体に接合して一体化したことを
特徴としている。
【0015】この構成によれば、既存のサッシをサッシ
本体とし、これにC型あるいはU型等の溝形成部材を取
付けて通気溝を形成することができる。これにより、既
存サッシを有効に利用して通気工法での通気作用を充分
得ることができる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の実施例に係る住宅用サッシ構
造の縦断面図である。外壁1の開口部5の上下は、前述
(図7)のように、上枠材(鴨居)3および下枠材(窓
台)4で囲まれ、その外側にアルミ押出し材等からなる
本発明のサッシ14が取付けられる。なお、上枠側およ
び下枠側ではサッシ形状が幾分異なるが実質的な構造は
同じであり、また躯体側の構造も実質上同じであるた
め、上枠側についてのみ説明する。
【0017】上枠材3の上側の壁には断熱材11が取付
けられ、断熱材11の室内側には内壁材12が装着され
る。内壁材12の端部は、開口部5の室内側周縁に設け
た額縁13に固定される。断熱材11の外面には図示し
ない防水紙等を介して下地材(縦胴縁)9が取付けら
れ、その外側に外壁材(サイディング材)10が取付け
られる。この外壁材10と断熱材11との間の各縦胴縁
9間に通気空間15が形成される(図7参照)。
【0018】サッシ14は、釘やネジ等(図示しない)
により上枠材3に固定される。このサッシ14は、サッ
シ主要部を占めるサッシ本体14aと、このサッシ本体
14aから上側に突出する取付け片14bと、室外側を
覆う外縁部14cと、本発明の通気溝を構成する溝形成
部14dと、この溝形成部14dの先端を屈曲させた仕
切片14eおよびこの仕切片14eに対向して取付け片
14bから突出する同様の仕切片14fとからなる。相
互に対向する仕切片14eと14fとの間に開口14g
が形成される。この構成により、サッシ本体14aの上
面に、溝形成部14dと取付け片14bと仕切片14
e,14fに囲まれた通気溝14hがサッシ長手方向
(図面に垂直方向)に沿って連続して形成される。この
通気溝14hは、開口14gを介して前記通気空間15
と連通する。このようなサッシ14は、アルミ材の押出
し成形により一体部材として形成され、取付け片14b
に設けた釘孔(図示しない)を通して釘等により躯体枠
材に固定される。
【0019】施工時に、通気溝14hを仕切る仕切片1
4e,14fに胴縁9が当接してそれ以上サッシ本体側
への進入が止るため、通気溝14hのスペースが確保さ
れる。なお、この仕切片14e,14fは、溝形成部1
4d側または取付け片14b側のいずれか一方の側にの
み設けてもよい。また、取付け片14b側からのみ仕切
片14fを突出させ、この仕切片14fにより胴縁9の
サッシ本体側への進入を停止させることにより、溝形成
部14d全体を省略して、取付け片14bとその側面に
突出する仕切片14fのみによりサッシ14に通気溝1
4hを形成することもできる。
【0020】図2は、上記実施例の窓枠を外から見て左
側の縦枠部分の水平断面図である。サッシ14は釘やネ
ジ等により柱2に固定される。サッシ14は実質上前述
の図1のサッシ14と同じ構成であり、その長手方向に
沿って仕切片14e,14fにより仕切られた通気溝1
4hを有している。この仕切片14e,14fに対し横
胴縁8が当接してサッシ本体側への進入が止り、通気溝
14hの空間が確保される。その他の構成および作用効
果は図1の例と同様である。
【0021】図3および図4は本発明の通気溝を備えた
サッシの作用説明図であり、図3は下地材として縦胴縁
9を設けた場合、図4は下地材として、横胴縁を設けた
場合を示している。図3に示すように、本発明では、各
縦胴縁9間の通気空間15は上下枠のサッシ14の通気
溝14hを介して矢印のように相互に連通し空気の流通
が確保される。また、図4に示すように、横胴縁8を設
けた場合には、左右縦枠のサッシ14の通気溝14hを
通して矢印のように各横胴縁8間の通気空間15同士が
連通して空気の流通が確保される。
【0022】図5は本発明の別の実施例の斜視図であ
る。この例は、サッシ本体14aとその取付け片14b
とからなる既存のサッシに対しC型チャンネル鋼材等か
らなる溝形成部材16を接合して通気溝を有するサッシ
14を形成するものである。この場合には、チャンネル
材の開口部16aの両側の屈曲片16bにより、前記胴
縁が当接する仕切片が構成され内部空間16cが通気溝
を構成する。このような構成により既存のサッシを利用
して本発明を実施することができる。
【0023】図6(A)(B)は、図5の実施例の変形
例を示す図である。(A)は図5のC型チャンネルに代
えて、端部に屈曲片17aが形成されたL型鋼材17を
溝形成部材として用い、その内側に通気溝19を形成す
る。この通気溝19は屈曲片17aとサッシ14の取付
け片14bとの間の開口18を介して前述のように各胴
縁8(9)間の通気空間と連通する。
【0024】図6(B)は、U型鋼材20の開口面に、
所定間隔で通気孔21が形成されたキャップ22を装着
して、前記実施例の溝形成部材を構成したものである。
通気溝23はキャップ22に設けた通気孔21を介して
前述の通気空間と連通する。その他の構成および作用効
果は前記各実施例と同様である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、サッシ自体にその長手方向に沿って通気溝が形成さ
れこの通気溝が通気空間と連通するため、下地材をサッ
シに突き当てた場合でも隣接する下地材間の通気空間は
サッシに形成された通気溝と連通し、空気はこの通気溝
を介して流通する。これにより、施工が容易で且つ通気
工法における通気作用を充分促進して、断熱材の結露や
木材の劣化を軽減することができ信頼性の高い通気工法
の住宅が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るサッシ構造を示す建物
外壁の縦断面図。
【図2】 図1の建物外壁のサッシ部分の水平断面図。
【図3】 下地材が縦胴縁の場合の本発明の作用説明
図。
【図4】 下地材が横胴縁の場合の本発明の作用説明
図。
【図5】 本発明の別の実施例の斜視図。
【図6】 図5の実施例の変形例の断面図。
【図7】 従来の通気工法による住宅構造の外壁部分の
説明図。
【符号の説明】
1:外壁、2:柱、3:上枠材(鴨居)、4:下枠材
(窓台)、5:開口部、6:サッシ、7:窓材(障
子)、8:横胴縁、9:縦胴縁、10:外壁材、11:
断熱材、12:内壁材、13:額縁、14:サッシ、1
4a:サッシ本体、14b:取付け片、14c:外縁
部、14d:溝形成部、14e,14f:仕切片、14
g:開口部、14h:通気溝、15:通気空間、16:
溝形成部材(C型チャンネル鋼材)、17:溝形成部材
(L型鋼材) 18:開口部、19:通気溝、20:U型鋼材、21:
通気孔、22:キャップ、23:通気溝。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】躯体と外壁材との間に複数の下地材を並列
    して設け、各下地材間の躯体と外壁材との間に通気空間
    が形成された建物外壁の開口部に設ける住宅用サッシ構
    造において、 サッシ長手方向に沿って前記通気空間に連通する通気溝
    が形成されたことを特徴とする住宅用サッシ構造。
  2. 【請求項2】前記通気溝は、前記通気空間側に開口部を
    有するサッシ長手方向に沿って設けた仕切部材により形
    成され、この仕切部材により前記下地材が通気溝内へ進
    入することを防止したことを特徴とする請求項1に記載
    の住宅用サッシ構造。
  3. 【請求項3】サッシ本体と、このサッシ本体と一体成形
    した前記仕切部材とからなることを特徴とする請求項2
    に記載の住宅用サッシ構造。
  4. 【請求項4】サッシ本体と、このサッシ本体と別部材か
    らなる前記仕切部材を含む溝形成部材とからなり、この
    溝形成部材をサッシ本体に接合して一体化したことを特
    徴とする請求項2に記載の住宅用サッシ構造。
JP16918297A 1997-06-25 1997-06-25 住宅用サッシ構造 Pending JPH1113347A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006342586A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Sumitomo Forestry Co Ltd サッシ廻り排水構造
CN110984777A (zh) * 2019-12-20 2020-04-10 福建奋安智能门窗系统有限公司 一种铝合金窗框架总成

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