JP2979896B2 - 外壁パネルのシール構造 - Google Patents

外壁パネルのシール構造

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JP2979896B2
JP2979896B2 JP10328493A JP10328493A JP2979896B2 JP 2979896 B2 JP2979896 B2 JP 2979896B2 JP 10328493 A JP10328493 A JP 10328493A JP 10328493 A JP10328493 A JP 10328493A JP 2979896 B2 JP2979896 B2 JP 2979896B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のユニットを用い
て住宅を構成した場合における外壁パネルのシール構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築物の外壁パネルの縦目地及
び横目地にはシール材が配設されており、これにより雨
水の居住空間への侵入を防止している。このシール構造
としては種々案出されているが、以下実開昭61−38
17号公報に開示されたシール構造を例にして説明す
る。
【0003】図9に示されるように、この公報に開示さ
れたシール構造は、所謂オープンジョイント(等気圧ジ
ョイント)と呼ばれるシール構造であり、カーテンウォ
ールを適用対象としたものである。
【0004】下側の外壁パネル(カーテンウォール)1
50は、室外側上面S1 、立ち上がり面S2 、室内側上
面S3 によって階段状に形成された上端面を備えてい
る。一方、上側の外壁パネル152は、室内側下面
4 、垂下り面S5 、室外側下面S 6 によって階段状に
形成され、下側の外壁パネル150の上端面に略平行に
配置される下端面を備えている。
【0005】これらの下側の外壁パネル150の上端面
と上側の外壁パネル152の下端面との間には、一次シ
ール材及び二次シール材が配設されている。すなわち、
下側の外壁パネル150の室外側上面S1 と上側の外壁
パネル152の室外側下面S 6 との間には、レインバリ
ア(一次シール材)154が配設されている。なお、こ
のレインバリア154の基部は、上側の外壁パネル15
2の室外側下面S6 に埋め込まれている。また、下側の
外壁パネル150の立ち上がり面S2 と上側の外壁パネ
ル152の垂下り面S5 との間には、レインバリア15
6が配設されている。なお、このレインバリア156の
基部は、下側の外壁パネル150の立ち上がり面S2
接着されている。
【0006】さらに、下側の外壁パネル150の室内側
上面S3 及び上側の外壁パネル152の室内側下面S4
には各々溝158が形成されており、各溝158にはウ
インドバリア(二次シール材)160がそれぞれ嵌着さ
れている。これらのウインドバリア160は相互に弾性
変形して密着状態とされることにより、シール性能を発
揮している。なお、レインバリア154、156、及び
ウインドバリア160は、いずれも乾式シール材であ
る。
【0007】さらに、上述した構造では、レインバリア
154、156にそれぞれ外気導入口154A、156
Aが形成されていると共に、両者を外壁パネル150、
152の厚み方向へ所定距離だけ離間させている。これ
により、レインバリア154、156間が侵入した雨水
によって閉塞されることを防止し、目地の入口側(室外
側)とウインドバリア160の室外側との間が確実に連
通されるようにしている。この結果、比較的大きな等気
圧空間162が良好に形成されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した公
報に開示された構造では、高層建築物等の外壁パネルと
して用いられるカーテンウォールの目地をシールするこ
とを前提としているので、レインバリア154とウイン
ドバリア160との間に比較的大きな等気圧空間162
を確保することができる。別言すれば、上述した公報に
開示された構造では、外壁パネル150、152の厚み
を利用して等気圧空間162を形成することが必須要件
となる。従って、比較的薄い外壁パネルを用いるユニッ
ト住宅においては、上述した公報に開示されたシール構
造を適用することは困難である。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、ユニット住宅
における外壁パネルの縦目地及び横目地を等気圧シール
することができる外壁パネルのシール構造を得ることが
目的である。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、住宅構成用の複数のユニットの外側面に複数の外壁
パネルを配置した場合に、左右に隣接する外壁パネルの
側縁間に形成される縦目地と、上下に隣接する外壁パネ
ルの上縁及び下縁間に形成される横目地と、に適用され
る外壁パネルのシール構造であって、左右に隣接する外
壁パネルにおいて互いに対向する各側部に取り付けられ
ると共に縦目地に沿って配置され、ユニット内方側へ向
けて延設されることにより形成された取付座面を有する
第1の取付座面延長部材と、上下に隣接する外壁パネル
において上側に位置する外壁パネルの下端部に取り付け
られると共に横目地に沿って配置され、下側に位置する
外壁パネルの上端部側へ向けて延設されることにより形
成された取付座面を有する第2の取付座面延長部材と、
一対の第1の取付座面延長部材に所定の間隔を開けて取
り付けられて互いに密着される縦目地用一次シール材及
び縦目地用二次シール材と、第2の取付座面延長部材に
所定の間隔を開けて取り付けられて下側に位置する外壁
パネルの上端部に密着される横目地用一次シール材及び
横目地用二次シール材と、を備え、縦目地用一次シール
材と縦目地用二次シール材との間に形成される縦目地用
空間及び横目地用一次シール材と横目地用二次シール材
との間に形成される横目地用空間を、共に外気と連通さ
せた、ことを特徴としている。
【0012】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
本発明において、前記第2の取付座面延長部材は、前記
横目地用一次シール材が取り付けられる第1の取付部材
と、この第1の取付部材に着脱可能とされると共に前記
横目地用二次シール材が取り付けられる第2の取付部材
と、から成ることを特徴としている。請求項3記載の本
発明は、住宅構成用の複数のユニットの外側面に複数の
外壁パネルを配置した場合に、上下に隣接する外壁パネ
ルの上縁及び下縁間に形成される横目地に適用される外
壁パネルのシール構造であって、下階側の外壁パネルの
上端面に沿って設けられた上部カバーと、上階側の外壁
パネルの下端縁に沿って設けられると共に上部カバーと
対向する部分を有する水切りと、上部カバーと水切りと
の間隙に両部材の長手方向に沿って配置され、上部カバ
ーと水切りとで押圧されるシール材と、を有することを
特徴としている。
【0013】
【作用】
【0014】
【0015】
【0016】上記構成の請求項1記載の本発明の作用
は、以下の通りである。縦目地においては、一対の第1
の取付座面延長部材にそれぞれ取り付けられた縦目地用
一次シール材が互いに密着されることにより、一次シー
ルがなされる。また、一対の第1の取付座面延長部材に
それぞれ取り付けられた縦目地用二次シール材が互いに
密着されることにより、二次シールがなされる。
【0017】さらにここで、これらの縦目地用一次シー
ル材及び横目地用二次シール材は、ユニット内方側へ向
けて延設させることにより形成した第1の取付座面延長
部材の取付座面に所定の間隔を開けて取り付けられるた
め、両者の間には縦目地用空間部が形成されることにな
る。そして、本発明では、この縦目地用空間部を外気と
連通させたので、縦目地用空間部の気圧が外気圧と等し
くなる。
【0018】一方、横目地においては、第2の取付座面
延長部材に取り付けられた横目地用一次シール材が、下
側に位置する外壁パネルの上端部に密着されることによ
り、一次シールがなされる。また、第2の取付座面延長
部材に取り付けられた横目地用二次シール材が、下側に
位置する外壁パネルの上端部に密着されることにより、
二次シールがなされる。
【0019】さらにここで、これらの横目地用一次シー
ル材及び横目地用二次シール材は、上側に位置する外壁
パネルの下端部から下側に位置する外壁パネルの上端部
へ向けて延設されることにより形成された第2の取付座
面延長部材の取付座面に所定の間隔を開けて取り付けら
れるため、両者の間には横目地用空間部が形成されるこ
とになる。そして、本発明では、この横目地用空間部を
外気と連通させたので、横目地用空間部の気圧が外気圧
と等しくなる。
【0020】以上により、本発明によれば、ユニット住
宅において上下左右に隣接して外壁パネルを配置した場
合に形成される縦目地及び横目地が、共に二重シールさ
れるだけでなく、等気圧シールされる。
【0021】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の本発明において、前述した第2の取付座面延長部
材が、横目地用一次シール材が取り付けられる第1の取
付部材と、この第1の取付部材に着脱可能とされると共
に横目地用二次シール材が取り付けられる第2の取付部
材と、から成るので、別言すれば、第2の取付座面延長
部材が横目地用一次シール材用のものと横目地用二次シ
ール材用のものとに分割されているので、第2の取付座
面延長部材の形状が複雑であっても生産し易くなると共
に部品交換等のメンテナンス性が向上され、更には横目
地用一次シール材及び横目地用二次シール材の組付作業
が容易になる。請求項3記載の本発明によれば、下階側
の外壁パネルの上端面に沿って設けられた上部カバーと
上階側の外壁パネルの下縁側に沿って設けられると共に
上部カバーと対向する部分を有する水切りとの間隙に、
両部材の長手方向に沿ってシール材が配置される。そし
て、このシール材は上部カバーと水切りとで押圧される
ことにより、上下に隣接する外壁パネルの上縁及び下縁
間に形成される横目地がシールされる。換言すれば、本
発明では、上下に隣接する外壁パネルの上縁及び下縁間
に形成される横目地をシールするべく、下階側の外壁パ
ネルの上端面に沿って上部カバーを設けると共に、上階
側の外壁パネルの下端縁に沿って水切りを設け、更に両
者によって押圧されるシール材を配設することで、外壁
パネルの横目地のシールを成立させている。これによ
り、上記構成のシール材を、横目地に関する等気圧シー
ルを構成するための横目地用二次シール材として利用す
ることができる。
【0022】
【実施例】
〔第1実施例〕以下、図1〜図5を用いて、本発明の第
1実施例について説明する。
【0023】図1に示されるように、ユニット住宅10
0は、直方体形状のユニット(居住用ユニット)10を
一階部分及び二階部分に複数個配置して相互に組付けた
後、更に二階部分のユニット10の上端面に屋根ユニッ
ト11を載置して組付けることにより、構成されてい
る。
【0024】各ユニット10のユニット外方側となる側
面には、方形状の外壁パネル16あるいは矩形状の外壁
パネル17が配設されている。具体的には、ユニット1
0の妻側となる側面がユニット外方側に位置する場合に
は方形状の外壁パネル16が用いられ、ユニット10の
桁側となる側面がユニット外方側に位置する場合には矩
形状の外壁パネル17が用いられている。
【0025】このようにして外壁パネル16、17が配
置された状態では、ユニット左右基準線Yを挟んで左右
に隣接する外壁パネル16(もしくは外壁パネル17)
の側縁間に縦目地が形成されると共に、ユニット上下基
準線Xを挟んで上下に隣接する外壁パネル16(もしく
は外壁パネル17)の上縁及び下縁間に横目地が形成さ
れる。そして、本実施例では、この縦目地に沿って等気
圧シールがなされていると共に横目地に沿って等気圧シ
ールがなされている(図1においては、斜線部分が等気
圧シール用の部品が配設された部分である)。なお、等
気圧シールの具体的構造については、後に詳述する。
【0026】また、図1から判るように、出隅位置以外
の位置に配置されたユニット10では、ユニット外方側
に位置する側面は一側面のみであるが、出隅位置に配置
されたユニット10では、ユニット外方側に位置する側
面は二側面ある。そこで、本実施例では、出隅位置に配
置されるユニット10については、外壁パネル16の妻
方向に沿う縁部と外壁パネル17の桁方向に沿う縁部と
に跨がって連続した等気圧シールを施している。すなわ
ち、図1において図示しないクレーンによって吊り上げ
状態にあるユニット10を例にして説明すれば、外壁パ
ネル16の妻方向に沿う下縁部と外壁パネル17におけ
る桁方向に沿う下縁部とに配設されるシール関係部品
(後述する水切り36、水切りカバー48、ウインドバ
リア横42、レインバリア横50等の部品)は、A線矢
視部分において連続している。つまり、A線矢視部分で
は、双方のシール関係部品が、外壁パネル16と外壁パ
ネル17の合わせ目を跨いで配設されている。
【0027】ここで、上述したユニット10の骨組構造
等について簡単に説明しておく。ユニット10は、その
四隅に立設された柱12(図3、図4に一部のみ図示)
を備えている。ユニット外方側に位置しかつ互いに対向
する一対の柱12の上端部間には長手直角断面形状がコ
字形とされた図示しない天井大梁が掛け渡されており、
また一対の柱12の下端部間には天井大梁と同一断面形
状とされた図示しない床大梁が天井大梁と平行に掛け渡
されている。そして、これらの天井大梁及び床大梁のユ
ニット外方側となる面に外壁パネル16あるいは外壁パ
ネル17が図示しない外壁間柱を介して組付けられてい
る。
【0028】さて次に、図2〜図5を用いて、上述した
等気圧シールの具体的な構造について詳細に説明する。
【0029】なお、図2は図1の2−2線断面(図4の
2−2線断面でもある)を図示したものであり、図3は
図1の3−3線断面(図4の3−3線断面でもある)を
図示したものであり、また図4は図1の4−4線断面を
図示したものである。これらの図においては、上述した
ユニット上下基準線X及びユニット左右基準線Yを適宜
図示している他(ユニット上下基準線Xについては、図
2及び図3に図示;ユニット左右基準線Yについては、
図4に図示)、ユニット外側基準線Zをも図示している
(図2乃至図4に図示)。
【0030】図4に示されるように、ユニット左右基準
線Yを挟んで左右に隣接する外壁パネル16における互
いに対向する各側部の裏面には、補強板18がそれぞれ
配置されている。また、これらの外壁パネル16におけ
る互いに対向する各側面には、アタッチメント20がそ
れぞれ配置されている。
【0031】アタッチメント20は、外壁パネル16の
対向する側面に一部非当接状態で配置される当接部22
と、この当接部22の幅方向中間部から垂直に形成され
た固定部24と、から成る。固定部24は、外壁パネル
16の前述した補強板18と柱12の外側面との間に挿
入されており、補強板18を外壁パネル16との間に挟
持した状態でスクリュー26によって外壁パネル16に
固定されている。一方、当接部22の幅方向両端部には
各々断面略コ字形とされた一対のシール材保持部22
A、22Bが形成されている。固定部24が外壁パネル
16の裏面側に固定された状態では、内側のシール材保
持部22Bは外壁パネル16の裏面位置よりも更にユニ
ット内方側へオフセットされた位置にある。別言すれ
ば、シール材保持部22Bが外壁パネル16の裏面位置
よりもユニット内方側へオフセットした位置に配置され
るように、当接部22の内側の端部(図4図示状態で右
側端部)がユニット内方側へ延設されている。
【0032】上述した一対のアタッチメント20におけ
る互いに対向する外側の一対のシール材保持部22Aに
は、レインバリア縦28がそれぞれ嵌着されている。す
なわち、各レインバリア縦28は、内部中空とされたシ
ール部28Aと、このシール部28Aの外周一部に一体
形成された嵌合部28Bと、から成り、この内嵌合部2
8Bが外側のシール材保持部22Aに嵌着されている。
そして、外壁パネル16が左右に隣接して配置された状
態では、一対のレインバリア縦28のシール部28Aが
相互に弾性変形してユニット左右基準線Y上で密着して
いる。
【0033】また、一対のアタッチメント20における
互いに対向する内側の一対のシール材保持部22Bに
は、ウインドバリア縦30がそれぞれ嵌着されている。
すなわち、各ウインドバリア縦30は、内部中空とされ
たシール部30Aと、このシール部30Aの外周一部に
一体形成された嵌合部30Bと、から成り、この内嵌合
部30Bが内側のシール材保持部30Bに嵌着されてい
る。そして、外壁パネル16が左右に隣接して配置され
た状態では、前述したレインバリア縦28の場合と同様
に、一対のウインドバリア縦30のシール部30Aが相
互に弾性変形してユニット左右基準線Y上で密着してい
る。
【0034】さらに、一対のレインバリア縦28と一対
のウインドバリア縦30との上端部間には所定形状のシ
ール材32(図2参照)が配設されており、一対のレイ
ンバリア縦28と一対のウインドバリア縦30との上端
部間をシールしている。
【0035】上述した構成により、縦目地は二重シール
されている。すなわち、一対のレインバリア縦28が一
次シール材として機能し、一対のウインドバリア縦30
が二次シール材として機能する。
【0036】さらにまた、一対のレインバリア縦28と
一対のウインドバリア縦30との間には、所定の空間部
34が縦目地に沿って形成されている。なお、この空間
部34については、次に説明する横目地のシール構造と
の関係で説明することにする。
【0037】一方、図3に示されるように、ユニット上
下基準線Xを挟んで上下に隣接する外壁パネル16にお
いて、上側に位置する外壁パネル16の下端部16Bに
は、水切り36が配設されている。この水切り36は、
立ち上がり部36Aと、この立ち上がり部36Aの下端
部から二股に分岐されたシール材保持部36B及び被嵌
合部36Cと、から成る。
【0038】水切り36の立ち上がり部36Aは、上側
に位置する外壁パネル16の下端部16Bの裏面に配設
された補強板38と外壁間柱との間に挿入されて、この
状態で外壁間柱にスクリュー40で固定されている。ま
た、水切り36のシール材保持部36Bは開口部が下方
を向く断面コ字形とされており、立ち上がり部36Aの
下端部に一体形成されたアングル状の部分を介してユニ
ット内方側へオフセットされた位置に配置されている。
なお、このアングル状の部分は柱12の下端部に当接さ
れており、また水切り36のシール材保持部36Bのオ
フセット量は前述したアタッチメント20における当接
部22のシール材保持部22Bのオフセット量と同一で
ある。さらに、水切り36の被嵌合部36Cは、上側に
位置する外壁パネル16の下端面近傍を通ってユニット
外方側へ向けて延出されており、その先端部は断面コ字
形に形成されている。
【0039】この水切り36のシール材保持部36Bに
は、ウインドバリア横42が嵌着されている。すなわ
ち、ウインドバリア横42は、内部中空とされたシール
部42Aと、このシール部42Aの外周一部に一体形成
された嵌合部42Bと、から成り、この内嵌合部42B
が水切り36のシール材保持部36Bに嵌着されてい
る。さらに、図2に示されるように、ウインドバリア横
42のシール部42Aは、その長手方向の端部に一端が
接続された直線状のコーナーピース44を介してウイン
ドバリア縦30の下端部と接続されている。このコーナ
ーピース44の図2紙面奥側には矩形平板状の仕切り板
46が配設されており、気密性を確保している。なお、
レインバリア縦28の下端部については、後述するレイ
ンバリア横50の長手方向の端部と接続されている。
【0040】また、図3に示されるように、水切り36
の被嵌合部36Cには、水切りカバー48が取り付けら
れている。水切りカバー48は、クランク状に形成され
た嵌合部48Aと、この嵌合部48Aの外側端部から屈
曲垂下されて下側の外壁パネル16の上端部16Aの表
面側に達する垂下部48Bと、この垂下部48Bの先端
部裏面に形成されたシール材保持部48Cと、から成
る。
【0041】水切りカバー48の嵌合部48Aは、水切
り36の被嵌合部36Cに嵌合されている。これによ
り、水切りカバー48と水切り36とが一体化されてい
る。また、水切りカバー48のシール材保持部48Cは
断面略コ字形とされており、その開口部はユニット内方
側を向いている。
【0042】この水切りカバー48のシール材保持部4
8Cには、レインバリア横50が嵌着されている。この
レインバリア横50は、水切りカバー48のシール材保
持部48Cに嵌着される断面矩形状の嵌合部50Aと、
この嵌合部50Aの裏面上部から円弧面状に突出形成さ
れたシール上部50Bと、嵌合部50Aの裏面下部から
円弧面状に突出形成されたシール下部50Cと、から成
る。
【0043】更に説明すると、図5に示されるように、
レインバリア横50のシール上部50B及びシール下部
50Cはいずれも所定間隔毎に形成されており、これに
より隣接するシール上部50B間及び隣接するシール下
部50C間には相互に連通された開口部52、54が形
成されている。
【0044】一方、図3に示されるように、下側に位置
する外壁パネル16の上端部16Aには、上部カバー5
6が取り付けられている。上部カバー56は、下側に位
置する外壁パネル16の上端面に係止される水平部56
Aと、この水平部56Aの外側端部から屈曲垂下されて
下側に位置する外壁パネル16の上端部16Aの表面に
密着配置される垂直部56Bと、この垂直部56Bの下
端部から斜め下方かつ外壁パネル16の表面から離間す
る方向へ屈曲された水切り部56Cと、から成る。
【0045】この内、垂直部56Bが、下側に位置する
外壁パネル16の上端部16Aにスクリュー58で固定
されている。また、水平部56Aの内側端部は、外壁パ
ネル16の裏面よりもユニット内方側へ所定長さ延設さ
れて柱12の上端面に載置状態にあり、これにより次に
説明するウインドバリア横42のシール部42Aとの当
接代を確保している。
【0046】外壁パネル16がユニット上下基準線Xを
挟んで上下に隣接して配置された状態では、レインバリ
ア横50のシール上部50B及びシール下部50Cが上
部カバー56の垂直部56Bに圧接され、かつ、ウイン
ドバリア横42のシール部42Aが上部カバー56の水
平部56Aに弾性変形することにより密着している。
【0047】上述した構成により、横目地は二重シール
されている。すなわち、レインバリア横50が一次シー
ル材として機能し、ウインドバリア横42が二次シール
材として機能する。
【0048】さらにまた、レインバリア横50と一対の
ウインドバリア横42との間には、所定の空間部60が
横目地に沿って形成されている。この空間部60は、前
述したレインバリア横50の開口部52、54を介して
外部と連通されている。従って、空間部60の気圧は外
気圧に等しく、等気圧シールを構成している。
【0049】図2に示されるように、この横目地におけ
る空間部60の両端部は、一対の縦目地における一対の
空間部34の各下部ともコーナーピース44の配置位置
にて連通されている。従って、縦目地における空間部3
4の気圧は、横目地における空間部60と同様に外気圧
に等しく、等気圧シールを構成している。
【0050】以下に、本実施例の作用を説明する。図1
に示されるように、下階を構成する複数のユニット10
を基礎上に据え付けた後、上階を構成する複数のユニッ
ト10が順次下階のユニット10の上面に固定されてい
き、更にその上面に屋根ユニット11が載置されて固定
される。これにより、ユニット住宅100が構築され
る。そして、この状態では、外壁パネル16、17が、
ユニット上下基準線X及びユニット左右基準線Yを挟ん
で上下左右に隣接した状態で配置されることになる。
【0051】この過程において、ユニット10の外壁パ
ネル16(もしくは外壁パネル17)がユニット左右基
準線Yを挟んで左右に隣接する部位に形成される縦目地
では、一対のレインバリア縦28及び一対のウインドバ
リア縦30が相互に密着される。これにより、縦目地に
おける一次シール及び二次シールがなされると共にレイ
ンバリア縦28とウインドバリア縦30との間に空間部
34が形成される。
【0052】同時に、ユニット10の外壁パネル16
(もしくは外壁パネル17)がユニット上下基準線Xを
挟んで上下に隣接する部位に形成される横目地では、ウ
インドバリア横42のシール部42Aが下側のユニット
10の上部カバー56の水平部56Aに密着されると共
に、レインバリア横50のシール上部50B及びシール
下部50Cが上部カバー56の垂直部56Bに密着され
る。これにより、横目地における一次シール及び二次シ
ールがなされると共に、レインバリア横50とウインド
バリア横42との間に空間部60が形成される。
【0053】なお、この手順による場合、水切りカバー
48は予め工場作業にて水切り36に取り付けられてい
ることになるが、これに限らず、現場作業にて嵌合部4
8Aを被嵌合部36Cに嵌合させることによって水切り
カバー48を水切り36に取り付けるようにしてもよ
い。
【0054】このようにして、空間部60が形成された
状態では、縦目地における空間部34の下部が、横目地
における空間部60の側部と、コーナーピース44の配
置位置にて連通されることになる。また、レインバリア
横50は開口部52、54を備えているので、これらの
開口部52、54を介して、横目地における空間部60
が外気と連通され、更には縦目地における空間部34が
外気と連通されることになる。すなわち、双方の空間部
34、60の気圧は、共に外気圧に等しくなる。この結
果、縦目地及び横目地は、共に等気圧シールされる。
【0055】なおここで、出隅位置に上下に配置される
ユニット10においては、妻方向側の横目地と桁方向側
の横目地との双方が同時に等気圧シールされる。具体的
には、上階側のユニット10(図1で観れば、吊り上げ
状態のユニット10)における外壁パネル16の妻方向
に沿う下縁部及び外壁パネル17における桁方向に沿う
下縁部に、平面視でアングル状に形成された水切り3
6、水切りカバー48、及びこれらに取り付けられるウ
インドバリア横42、レインバリア横50を用いると共
に、このユニット10が載置される下階側のユニット1
0における外壁パネル16の妻方向に沿う上縁部及び外
壁パネル17における桁方向に沿う上縁部に、同じく平
面視でアングル状に形成された上部カバー56を用いる
ことにより、下階側のユニット10に上階側のユニット
10を載置させて組付ければ、妻側及び桁側の横目地が
同時に等気圧シールされることになる。
【0056】付言すれば、縦目地及び横目地が等気圧シ
ールされた状態では、隣接するコーナーピース44同士
も密着しており、仮にレインバリア縦28の内方側へ雨
水が侵入した場合においても、これをレインバリア横5
0の開口部52、54から排水するようになっている。
【0057】このように本実施例では、当接部22のシ
ール材保持部22B側がユニット内方側へ延設されたア
タッチメント20を外壁パネル16に取り付けることに
より、外壁パネル16(もしくは外壁パネル17)のシ
ール材取付用の取付座面をユニット内方側へ延長させた
ので、ウインドバリア縦30を外壁パネル16(もしく
は外壁パネル17)の表面及びユニット外側基準線Zよ
りも所定距離だけユニット内方側へオフセットさせた位
置に配置することができる。このため、レインバリア縦
28が外壁パネル16(もしくは外壁パネル17)の表
面及びユニット外側基準線Zを大きく越えることなく、
レインバリア縦28とウインドバリア縦30との間に等
気圧シール用の空間部34を形成することができる。
【0058】また、横目地においても、水切り36に一
体的に取り付けられて下側のユニット10の上端部表面
側へ延設される水切りカバー48を設けたので、水切り
カバー48の下端部裏面にレインバリア横50を取り付
けることができる。このため、レインバリア横50が外
壁パネル16(もしくは外壁パネル17)の表面及びユ
ニット外側基準線Zを大きく越えることなく、ウインド
バリア横42との間に等気圧シール用の空間部60を形
成することができる。
【0059】そして、横目地におけるレインバリア横5
0に開口部52、54を設けることにより、これらの開
口部52、54介して横目地における空間部60及び縦
目地における空間部34の双方を外気と連通させること
ができる。
【0060】上述したことを別言すれば、住宅用である
外壁パネル16(もしくは外壁パネル17)は高層建築
物等の外壁パネルとして用いられるカーテンウォール
(従来技術の項で説明)に比べ薄いため、縦目地及び横
目地の双方に等気圧空間を形成することが困難である。
しかし、本実施例では、縦目地においてはアタッチメン
ト20を用いてウインドバリア縦30の配置位置をユニ
ット外側基準線Zに対して所定距離だけユニット内方側
へオフセットさせることにより空間部34を形成すると
共に、横目地においては水切り36及び水切りカバー4
8を用いることにより空間部60を形成し、更にコーナ
ーピース44の配置位置にて縦目地の空間部34の下部
と横目地の空間部60の側部とを相互に連通させたの
で、レインバリア縦28及びレインバリア横50を外壁
パネル16(もしくは外壁パネル17)の表面及びユニ
ット外側基準線Zから大きく突出させることなく、縦目
地及び横目地の双方において等気圧空間を形成すること
ができる。この結果、外壁パネル10の縦目地及び横目
地の双方を等気圧シールすることができる。
【0061】特に、出隅位置に配置されるユニット10
では、上階側のユニット10の下階側のユニット10へ
の組付と同時に、妻方向に沿う縁部(横目地)と桁方向
に沿う縁部(妻側の横目地と直交する桁側の横目地)と
が等気圧シールされるので、妻側の横目地と桁側の横目
地とを別々に等気圧シールする場合に比べ、作業性を向
上させることができる。なお、本実施例では、組付と同
時に妻側の横目地と桁側の横目地とを等気圧シールする
構成を出隅位置に配置されるユニット10に適用した
が、これに限らず、入隅を有するユニット住宅において
入隅位置に配置されるユニットにこの構成を適用するこ
とも可能である。
【0062】また、本実施例では、水切りカバー48の
水切り36への組付作業を現場にて行うことも可能であ
るが、基本的にはこれらの組付作業をも含めて、レイン
バリア縦28、ウインドバリア縦30、レインバリア横
50、ウインドバリア横42の組付作業を工場内で行う
ことができるので、コーキング作業を現場で行わなけれ
ばならない一般のシール構造に比べ、作業性を向上させ
ることができると共に安定した品質を確保することがで
きる。
【0063】さらに、本実施例では、ウインドバリア横
42が取り付けられる水切り36とレインバリア横50
が取り付けられる水切りカバー48とを一部品で構成せ
ずに分割したので、水切り36及び水切りカバー48を
一部品で構成する場合に比し生産性及び部品交換等のメ
ンテナンス性を向上させることができ、更にはレインバ
リア横50及びウインドバリア横42の組付作業性を向
上させることができる。 〔第2実施例〕次に、図6〜図8を用いて、本発明の第
2実施例について説明する。
【0064】なお、第1実施例と同一構成部分について
は同一番号を付してその説明を省略する。
【0065】図8には図4に対応する横断面が図示され
ており、図7には図3に対応する縦断面(図8の7−7
線断面)が図示されており、更に図6には図2に対応す
る縦断面(図8の6−6線断面)が図示されている。
【0066】図8に示されるように、この第2実施例で
は、縦目地において、取付座面をユニット内方側へ延長
する部材として縦フレーム70を用いた点に特徴があ
る。
【0067】縦フレーム70は、ユニット左右基準線Y
を挟んで左右に隣接する外壁パネル72における互いに
対向する各側部にそれぞれ配置されている。この縦フレ
ーム70は、外壁パネル72の側部裏面に固定される取
付部70Aと、この取付部70Aの端部からユニット内
方側へ向けて屈曲されて所定長さ延設された延設部70
Bと、から成り、全体としてはアングル状に形成されて
いる。
【0068】これらの一対の縦フレーム70の延設部7
0Bには、矩形平板状のアタッチメント74がそれぞれ
取り付けられている。各アタッチメント74の幅方向寸
法は、縦フレーム70の延設部70Bの延設長さに略一
致している。また、アタッチメント74の幅方向両側部
には、一対のシール材保持部74A、74Bが一体形成
されている。これらの一対のシール材保持部74A、7
4Bは共に断面略コ字形とされているが、反延設方向側
の端部に形成されたシール材保持部74Aはその開口部
がユニット外方側を向くように設けられており、延設方
向側の端部に形成されたシール材保持部74Bはその開
口部が互いに対向するように設けられている。
【0069】これらの一対のシール材保持部74Aには
レインバリア縦28の嵌合部28Bがそれぞれ嵌着され
ており、また一対のシール材保持部74Bにはウインド
バリア縦30の嵌合部30Bがそれぞれ嵌着されてい
る。そして、外壁パネル72がユニット左右基準線Yを
挟んで左右に隣接して配置された状態では、一対のレイ
ンバリア縦28のシール部28A及び一対のウインドバ
リア縦30のシール部30Aが共に弾性変形してユニッ
ト左右基準線Y上で密着している。
【0070】また、この実施例においても、一対のレイ
ンバリア縦28と一対のウインドバリア縦30との上端
部間にはシール材76(図6参照)が配設されており、
一対のレインバリア縦28と一対のウインドバリア縦3
0との上端部間をシールしている。
【0071】図7に示されるように、ユニット上下基準
線Xを挟んで上下に隣接する外壁パネル72の上端部7
2A、下端部72Bには、第1実施例と同様の配置で、
立ち上がり部36A、シール材保持部36B、被嵌合部
36Cから成る水切り36と、嵌合部48A、垂下部4
8B、シール材保持部48Cから成る水切りカバー48
と、水平部56A、垂直部56B、水切り部56Cから
成る上部カバー56とが配設されていると共に、水切り
36のシール材保持部36Bにはウインドバリア横42
が嵌着され、また水切りカバー48のシール材保持部4
8Cにはレインバリア横50が嵌着されている。これら
の部品において、第1実施例の対応するそれと構成が若
干相違しているところについて以下に簡単に説明してお
く。
【0072】水切り36のシール材保持部36Bは立ち
上がり部36Aの下方への延長上に配置されており、か
つその開口部はユニット外方側を向いている。従って、
シール材保持部36Bに嵌着されるウインドバリア横4
2は柱12の上端面ではなく外壁パネル72の上端面に
配置されると共に、そのシール部42Aにおける上部カ
バー56の水平部56Aとの密着部位は第1実施例の場
合に比べ90度ずれている。
【0073】これに対応して、上部カバー56の水平部
56Aは、外壁パネル72の裏面位置までユニット内方
側への延設されている。すなわち、第1実施例の場合に
比べ、上部カバー56の水平部56Aの延設長さは若干
短い。
【0074】また、前述したレインバリア縦28の下端
部は水切り36の被嵌合部36Cよりも若干上方に位置
している。従って、この実施例では、水切り36の被嵌
合部36Cとレインバリア縦28の下端部との間に、若
干隙間86が形成されることになる。
【0075】さらに、この実施例では、ウインドバリア
横42のシール部42Aの長手方向の端部とウインドバ
リア縦30の下端部とは、円弧状に屈曲されたコーナー
ピース78によって接続されている。なお、このコーナ
ーピース78の図6紙面奥側には扇形の仕切り板80が
配設されており、気密性を確保している。
【0076】以上の相違はあるものの、この実施例にお
いても、外壁パネル72が上下に隣接して配置された状
態では、レインバリア横50のシール上部50B及びシ
ール下部50Cが上部カバー56の垂直部56Bに圧接
され、かつ、ウインドバリア横42のシール部42Aが
上部カバー56の水平部56Aに弾性変形することによ
り密着している。
【0077】上述した構成により、縦目地及び横目地は
共に二重シールされている。すなわち、縦目地において
は一対のレインバリア縦28が一次シール材として機能
すると共に一対のウインドバリア縦30が二次シール材
として機能し、横目地においてはレインバリア横50が
一次シール材として機能し、ウインドバリア横42が二
次シール材として機能している。
【0078】さらに、図6に示されるように、この実施
例においても、縦目地においては一対のレインバリア縦
28と一対のウインドバリア縦30との間に等気圧シー
ル用の空間部82が形成されており、また横目地におい
てはレインバリア横50とウインドバリア横42との間
に等気圧シール用の空間部84が形成されている。そし
て、双方の空間部82、84は、レインバリア横50の
開口部52、54を介して外部と連通されており、この
ため空間部82及び空間部84の気圧は外気圧に等し
く、等気圧シールを構成している。
【0079】なお、この実施例では、縦目地における空
間部82は、前述した隙間86を介しても外部と連通さ
れている。
【0080】ここで、図8と図4との対比から判るよう
に、この実施例では、外壁パネル72が第1実施例の外
壁パネル72よりも更に薄肉になっている。このため、
縦目地において、レインバリア縦28及びウインドバリ
ア縦30が取り付けられるアタッチメント74の支持剛
性を確保するべく、縦フレーム70を外壁パネル72の
側部裏面に取り付けている。そして、ウインドバリア縦
30の下端部とウインドバリア横42の側端部とを円弧
状のコーナーピース78によって接続することにより、
横目地における空間部84に対してユニット内方側へオ
フセットされた位置に形成された縦目地における空間部
82を相互に連通させる構成である。上記構成による本
実施例においても、前述した第1実施例と同様の作用が
得られる。簡略して説明すれば、以下の通りである。外
壁パネル72がユニット上下基準線X及びユニット左右
基準線Yを挟んで上下左右に隣接して配置されることに
より、縦目地においては一対のレインバリア縦28及び
一対のウインドバリア縦30が相互に密着されて一次シ
ール及び二次シールがなされると共に、横目地において
はレインバリア横50が上部カバー56の垂直部56B
に密着されかつウインドバリア横42のシール部42A
が上部カバー56の水平部56Aに密着されて一次シー
ル及び二次シールがなされる。
【0081】また、一次シール及び二次シールがなされ
ると共に、縦目地及び横目地に空間部82、84がそれ
ぞれ形成されることになる。これらの空間部82、84
が形成された状態では、縦目地における空間部82が横
目地における空間部84に対してユニット内方側へ所定
距離だけオフセットして存在すると共に、レインバリア
横50の開口部52、54を介して、又、水切り36の
被嵌合部36Cの上面とレインバリア縦28の下端部と
の間の隙間86を介して、双方の空間部82、84が外
部と連通される。従って、縦目地における空間部82及
び横目地における空間部84は、いずれも外気圧と等気
圧になる。この結果、縦目地及び横目地は、共に等気圧
シールされる。
【0082】従って、この実施例においても、前述した
第1実施例と同様に、ユニット住宅において、外壁パネ
ル72の縦目地及び横目地のシール構造を等気圧シール
構造にすることができる。
【0083】また、外壁パネル72が比較的薄い場合に
おいても、ユニット内方側へ延設された延設部70Bを
備えた縦フレーム70を用いることにより、縦目地にお
ける空間部82を確実に形成することができる。
【0084】
【発明の効果】
【0085】
【0086】以上説明したように、請求項1記載の本発
明に係る外壁パネルのシール構造は、ユニット内方側へ
向けて延設されることにより形成された取付座面を有す
る第1の取付座面延長部材と、上側に位置する外壁パネ
ルの下端部から下側に位置する外壁パネルの上端部側へ
向けて延設される取付座面を有する第2の取付座面延長
部材と、縦目地用一次シール材と、縦目地用二次シール
材と、横目地用一次シール材と、横目地用二次シール材
と、を備え、縦目地用一次シール材と縦目地用二次シー
ル材との間に形成される縦目地用空間部及び横目地用一
次シール材と横目地用二次シール材との間に形成される
横目地用空間部を、共に外気と連通させたので、ユニッ
ト住宅における外壁パネルの縦目地及び横目地を等気圧
シールすることができるという優れた効果を有する。
【0087】また、請求項1記載の本発明に係る外壁パ
ネルのシール構造は、縦目地用一次シール材、縦目地用
二次シール材及び横目地用一次シール材、横目地用二次
シール材等の組付作業を工場内で行うことができるの
で、現場作業の軽減化及び品質の安定化を図ることがで
きるという効果をも奏す。
【0088】さらに、請求項2記載の本発明に係る外壁
パネルのシール構造は、請求項1記載の本発明におい
て、第2の取付座面延長部材が、横目地用一次シール材
が取り付けられる第1の取付部材と、この第1の取付部
材に着脱可能とされると共に横目地用二次シール材が取
り付けられる第2の取付部材と、から成るので、一部品
で第2の取付座面延長部材を構成する場合に比し、生産
性、メンテナンス性、及び組付作業性を向上させること
ができるという優れた効果を有する。また、請求項3記
載の本発明に係る外壁パネルのシール構造は、下階側の
外壁パネルの上端面に沿って設けられた上部カバーと、
上階側の外壁パネルの下端縁に沿って設けられると共に
上部カバーと対向する部分を有する水切りと、上部カバ
ーと水切りとの間隙に両部材の長手方向に沿って配置さ
れ、上部カバーと水切りとで押圧されるシール材と、を
有するので、上部カバー及び水切りの両者によって押圧
されるシール材を横目地用二次シール材として利用する
ことができ、これによりユニット住宅における外壁パネ
ルの横目地を等気圧シールすることができるという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るユニット住宅の全体
斜視図である。
【図2】縦目地におけるシール構造を中心に示す図1及
び図4の2−2線断面図である。
【図3】横目地におけるシール構造を示す図1及び図4
の3−3線断面図である。
【図4】図2と同様に縦目地におけるシール構造を示す
横断面図(図1の4−4線断面図)である。
【図5】図2に示されるレインバリア横を示す斜視図で
ある。
【図6】本発明の第2実施例に係り、縦目地におけるシ
ール構造を中心に示す図8の6−6線断面図である。
【図7】横目地におけるシール構造を示す図8の7−7
線断面図である。
【図8】図6と同様に縦目地におけるシール構造を示す
横断面図である。
【図9】従来例に係るシール構造を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 ユニット 16 外壁パネル 17 外壁パネル 20 アタッチメント(第1の取付座面延長部材) 28 レインバリア縦(縦目地用一次シール材) 30 ウインドバリア縦(縦目地用二次シール材) 34 空間部(縦目地用空間部) 36 水切り(第2の取付座面延長部材、第2の取付
部材) 42 ウインドバリア横(横目地用二次シール材) 48 水切りカバー(第2の取付座面延長部材、第1
の取付部材) 50 レインバリア横(横目地用一次シール材) 52 開口部 54 開口部 60 空間部(横目地用空間部) 70 縦フレーム(第1の取付座面延長部材) 72 外壁パネル 82 空間部(縦目地用空間部) 84 空間部(横目地用空間部) 86 隙間 100 ユニット住宅

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅構成用の複数のユニットの外側面に
    複数の外壁パネルを配置した場合に、左右に隣接する外
    壁パネルの側縁間に形成される縦目地と、上下に隣接す
    る外壁パネルの上縁及び下縁間に形成される横目地と、
    に適用される外壁パネルのシール構造であって、 左右に隣接する外壁パネルにおいて互いに対向する各側
    部に取り付けられると共に縦目地に沿って配置され、ユ
    ニット内方側へ向けて延設されることにより形成された
    取付座面を有する第1の取付座面延長部材と、 上下に隣接する外壁パネルにおいて上側に位置する外壁
    パネルの下端部に取り付けられると共に横目地に沿って
    配置され、下側に位置する外壁パネルの上端部側へ向け
    て延設されることにより形成された取付座面を有する第
    2の取付座面延長部材と、 一対の第1の取付座面延長部材に所定の間隔を開けて取
    り付けられて互いに密着される縦目地用一次シール材及
    び縦目地用二次シール材と、 第2の取付座面延長部材に所定の間隔を開けて取り付け
    られて下側に位置する外壁パネルの上端部に密着される
    横目地用一次シール材及び横目地用二次シール材と、 を備え、 縦目地用一次シール材と縦目地用二次シール材との間に
    形成される縦目地用空間及び横目地用一次シール材と横
    目地用二次シール材との間に形成される横目地用空間
    を、共に外気と連通させた、 ことを特徴とする外壁パネルのシール構造。
  2. 【請求項2】 前記第2の取付座面延長部材は、前記横
    目地用一次シール材が取り付けられる第1の取付部材
    と、この第1の取付部材に着脱可能とされると共に前記
    横目地用二次シール材が取り付けられる第2の取付部材
    と、から成ることを特徴とする請求項1記載の外壁パネ
    ルのシール構造。
  3. 【請求項3】 住宅構成用の複数のユニットの外側面に
    複数の外壁パネルを配置した場合に、上下に隣接する外
    壁パネルの上縁及び下縁間に形成される横目地に適用さ
    れる外壁パネルのシール構造であって、 下階側の外壁パネルの上端面に沿って設けられた上部カ
    バーと、 上階側の外壁パネルの下端縁に沿って設けられると共に
    上部カバーと対向する部分を有する水切りと、 上部カバーと水切りとの間隙に両部材の長手方向に沿っ
    て配置され、上部カバーと水切りとで押圧されるシール
    材と、 を有することを特徴とする外壁パネルのシール構造。
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