JP4124916B2 - 外壁構造および外壁へのサッシ枠取付方法 - Google Patents

外壁構造および外壁へのサッシ枠取付方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開口部を有する外壁構造および開口部を有する外壁へのサッシ枠取付方法に関する。
【0002】
【背景の技術】
近年、建物の構築についてはその工業化が進み、例えば壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てることにより、建物を構築するといったパネル工法が一部に採用されている。このようなパネル工法に用いられる外壁パネルとして、例えば、図4に示すようなパネルが知られている。
【0003】
図4に示す外壁パネル100は、縦框材101,101と横框材102,102とが矩形状に組み立てられるとともに、この矩形枠の内部に補強芯材103…が縦横に組まれて枠体104が形成され、枠体104の一方の面に合板等の面材105が貼設されたものである。
そして、複数の外壁パネル100の側端面部どうしを連結させることにより、建物の外壁が構築されるようになっている。
【0004】
このような連結外壁パネルには、例えば、特開平7−286383号公報に示すような、サッシ枠組込大型パネルがある。
このサッシ枠組込大型パネルは、中央に開口部を有する大型パネルの内周部にサッシ枠が組み込まれた構成のサッシ枠組大型パネルを、予め工場等で製作することによって、現場施工の簡略化を図ったものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記サッシ枠組大型パネルの場合、当該パネルの防水性を確保するため、防水シートをパネル表面に張設する。そして、この防水シートのパネルへの張設は、サッシ枠を取り付けた後に取り付ける方法と、サッシ枠を取り付ける前に取り付ける方法とがある。
サッシ枠を取り付けた後に防水シートを張設する方法の場合、サッシ枠の縁部が防水テープ等で防水処理された後に、防水シートがパネルに張設されることとなるので、防水シートとパネル間に万が一水が入った場合でも水がサッシ枠から開口部内に侵入することはないが、サッシ枠の出張り等があるので、防水シートの取り付けが煩雑であり、工業化に適していないという問題点がある。
一方、サッシ枠を取り付ける前に防水シートを張設する方法の場合、平坦なパネル表面に防水シートを張設することが出来るので、作業性に優れ工業化に適しているものの、防水シートの上からサッシ枠が取り付けられることとなるので、防水シートとパネル間に万が一水が入った場合には、水がサッシ枠を通過して開口部内に侵入してしまうおそれがあるという問題点がある。
【0006】
本発明は上記問題点を解決するために為されたものであって、開口部を有する外壁において、外壁本体と防水シートの間の防水性に優れた外壁構造を提供するとともに、防水性と作業性とに優れた外壁へのサッシ枠取付方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、
請求項1記載の発明は、図1〜図3に示すように、外壁本体3(例えば、パネル本体)の一部に開口部4が設けられ、前記外壁本体3の表面に胴縁7…が取り付けられる外壁構造であって、
前記開口部4の直上の前記外壁本体3表面に、コーキング材が前記開口部4の両側縁線a、aを上方に延長した仮想線K1を横切るように、且つ間断なく設けられたコーキング部5と、
前記コーキング部5が設けられた前記外壁本体3表面を覆うように張設された防水シート6と、
を備え、
前記胴縁7…のうち、横方向に長尺な胴縁(例えば、斜め胴縁84)が、前記外壁本体3に、前記防水シート6の上から前記コーキング部5を挟みこむようにして取り付けられていることを特徴としている。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、開口部4直上の外壁本体3に設けられたコーキング部5によって、開口部4直上の外壁本体3と防水シート6間の防水性を確保することが出来ることとなって、外壁本体3と防水シート6との間に万が一水が侵入したとしても、コーキング部5より下に水が流れることがなく、開口部4の防水性を向上させることが出来る。
また、防水シート6の上からは、コーキング部5を挟み込むようにして胴縁84が設けられているので、コーキング部5、防水シート6および胴縁84の固定部の密着性が高まり、コーキング部5と防水シート6間および防水シート6と胴縁84間の防水性を確保することが出来る。
【0009】
ここで、外壁本体3は、在来工法によって構築されるものであってもよいし、或いはパネル工法によって構築されるものであってもよい。
外壁本体3への防水シート6の張設は、工場で行ってもよいし、或いは現場で行ってもよい。
防水シート6は、防水性を有するものであればどのようなものでもよいが、防水性と同時に透湿性を有するものであってもよい。
コーキング材としては、例えば、ウレタン系のものを用いるが、特に限定するものではなく、コーキング材として使用可能なものであればどのようなものであってもよい。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の外壁構造において、
コーキング部5の長手方向の両端部5a、5bが、開口部4の上縁線bを横方向に延長した仮想線K2を横切るように突出していることを特徴としている。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、コーキング部5の長手方向の両端部5a、5bが、開口部4の上縁線bを横方向に延長した仮想線K2を横切るように突出しているので、上方から流れた水がコーキング部5から開口部4の側縁部4bに回り込んで流れこむことを防止することができることとなって、開口部4付近の防水性を更に高めることが出来る。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の外壁構造において、
コーキング部5に取り付けられる胴縁84は、水平方向に対して傾斜した斜め胴縁84であることを特徴としている。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、コーキング部5に取り付けられる胴縁84は、水平方向に対して傾斜して設けられた斜め胴縁84であるので、外壁本体3表面の水は、斜め胴縁84の上面の傾斜に沿って下方に流れることとなって、開口部4付近に溜まることなく排出することが出来る。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の外壁構造において、
外壁本体3は複数のパネルが連結してなる連結パネルであることを特徴としている。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れかに記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、外壁本体3は複数のパネルが連結してなる連結パネルにより構成されているので、このパネルを現場で連結させたり、或いは工場等で予め連結したものを現場で立設することが容易に出来ることとなって、在来工法に比べて外壁構築を容易にすることが出来る。
【0016】
請求項5記載の発明は、外壁本体3の一部に開口部4が設けられ、前記開口部縁部41に、サッシ枠10を取り付けるサッシ枠取付方法において、
前記開口部4の直上の前記外壁本体3表面に、コーキング材を、前記開口部4の両側縁線a、aを上方に延長した仮想線K1を横切るように、且つ間断なく設けたコーキング部5を形成し、
次いで、前記コーキング部5が設けられた前記外壁本体3を覆うように防水シート6を張設し、
次いで、前記防水シート6の上から前記コーキング部5を挟みこむようにして横方向に長尺な胴縁84を前記外壁本体3に取り付け、
次いで、前記開口部縁部41に、サッシ枠10を組み込むことを特徴としている。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、サッシ枠10が取り付けられる前に平坦なパネル表面に防水シート6が張設されるので作業性に優れ工業化が容易であるとともに、防水シート6と外壁本体3間に設けられたコーキング部5によって、防水シート6と外壁本体3の間の防水性を向上させることが出来る。
即ち、防水性を確保しつつ、工業化による生産性の向上を達成することが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る外壁構造および外壁へのサッシ枠取付方法の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る外壁構造を示す外壁要部の正面図であり、図2は、外壁本体の斜視図である。また、図3は、外壁本体にサッシ枠を取り付ける方法を説明するための分解斜視図である。
図1、2に示す本発明に係る外壁1は、いわゆるパネル工法によって構築されるものであって、外壁パネル2の端面部どうしが連結されたパネル本体3(外壁本体)を備えている。
【0019】
前記パネル本体3は、2つの側壁パネル2a、2aと、この側壁パネル2a、2aの上方の側端面部と、下方の側端面部どうしに接合された小壁パネル2bと腰壁パネル2cとからなり、中央部には、開口部4が形成されている。
【0020】
側壁パネル2a、2aと小壁パネル2bおよび腰壁パネル2cは、例えば、縦框材21、21と横框材22、22とが矩形状に組み立てられるとともに、この矩形枠の内部に補強芯材(図示省略)が縦横に組まれて枠体が形成され、枠体の一方の面に合板等の面材23、23が貼設されたものである。
側壁パネル2a、2a、小壁パネル2bおよび腰壁パネル2cどうしの接合は、図示はしないが、接着剤、締結用のボルト、或いは釘等によってなされる。
前記小壁パネル2bの開口部上縁部4aから所定距離離れた位置には、前記開口部4の両側縁線a、aを上方に延長した仮想線K1を横切るように、コーキング材が間断なく塗布されたコーキング部5が設けられている。
コーキング部5の長手方向の両端部5a、5bは、開口部4の上縁線bを横方向に延長した仮想線K2を横切るように突出し、コーキング部5全体は、正面視で下方に開口したコ字状をなしている。
ここで、コーキング材としては、例えば、ウレタン系のものを用いる。
このコーキング部5が設けられた前記パネル本体3の表面側の面材23には、防水シート6が張設されている。
【0021】
前記防水シート6は、例えば、ステープル打ち或いは接着剤によってパネル本体3に張設されている。
防水シート6は、防水性および透湿性のシートであり、例えば、タイベック(商品名:デュポン社製)などを使用する。
また、防水シート6の上からは、パネル本体3の横方向にそって所定の間隔で縦胴縁7…がパネル本体3に取り付けられている。
【0022】
また、前記開口部4の周囲には、該開口部側縁部4bに縦胴縁81、82が、下縁部4aには横胴縁83が、上縁部4cには斜め胴縁84がそれぞれ設けられている。
前記縦胴縁81は、開口部4の側縁部4aと略平行となっているとともに、上端81aの位置が前記斜め胴縁84の右下端部84aより高く、且つ下端81bの位置が開口部4の下縁部4bよりも低くなっている。
前記斜め胴縁84は、開口部4と縦胴縁7の間の小壁パネル2bに、前記コーキング部5の上から、防水シート6とコーキング部5を挟み込むように水平方向に対して右下がりに傾斜して取り付けられている。
【0023】
前記斜め胴縁84は、開口部4の両側縁線a、aを上方に延長した仮想線K1を横切る長さを有し、右下端部84aが縦胴縁81の上端81aよりも下に位置している。
従って、斜め胴縁84の上方から小壁パネル2bを伝って流れてきた水は、斜め胴縁84の上面の傾斜にそって右下端部84a方向に流れ、更に側壁パネル2a下方に流れるようになっているので、水が開口部4の側縁部4aから開口部4内に回り込むことがないこととなって、より開口部4の防水性を高めることが出来るようになっている。
【0024】
また、コーキング部5の長手方向の両端部5a、5bが、開口部4の上縁線bを横方向に延長した仮想線K2を横切るように突出しているので、上方から流れた水がコーキング部5から開口部4の側縁部5bに回り込んで流れこむことを防止することができることとなって、開口部4付近の防水性を更に高めることが出来る。
なお、斜め胴縁84の上面は、水が流れやすいように溝状にしてもよい。また、この斜め胴縁84には水が集まりやすいので、防水性を有する材料或いは防水処理されたもの(例えば、防水シート等で覆ったもの)を使用するとより好ましい。
また、開口部縁部41には、その下縁部4cに止水プレート9が取り付けられた後、サッシ枠10が取り付けられている。そして、更にサッシ枠10の縁部にはシール材11が取り付けられ、このシール材11によってサッシ枠10と防水シート6間の防水処理がなされている。
【0025】
続いて、工場における上記パネル本体3へのサッシ枠10の取付方法について説明する。
まず、開口部上縁部4aから所定距離離れた位置の小壁パネル2bに、開口部4の両側縁線a、aを上方に延長した仮想線K1を横切るように、コーキング材を間断なく塗布してコーキング部5を形成させる。
更に、コーキング部5の長手方向の両端部5a、5bから、開口部4の上縁線bを横方向に延長した仮想線K2を横切るように突出させてコーキング材を塗布する。
【0026】
次いで、このコーキング部5が設けられた前記パネル本体3の表面側の面材23に、防水シート6を一面に、例えばステープル打ち或いは接着剤によって張設する。
次いで、防水シート6の上からは、パネル本体3の横方向にそって所定の間隔で縦胴縁7…をパネル本体3に取り付ける。
【0027】
また、このとき、前記開口部4の周囲には、該開口部側縁部4bに縦胴縁81、82を、下縁部4cには横胴縁83を、上縁部4aには斜め胴縁84をそれぞれ取り付ける。
ここで、斜め胴縁84を、開口部4と縦胴縁7の間の小壁パネル2bに、前記コーキング部5の上から、防水シート6とコーキング部5を挟み込むように水平方向に対して右下がりに傾斜させて取り付ける。
次いで、開口部縁部41の下縁部4cに、止水プレート9を取り付けた後、サッシ枠10を取り付ける。そして、更にサッシ枠10の縁部にシール材11を取り付け、サッシ枠10と防水シート6間の防水処理を行う。
【0028】
以上説明した本発明に係る外壁(外壁構造)によれば、開口部4直上のパネル本体3に設けられたコーキング部5によって、開口部4直上の外壁本体3と防水シート6間の防水性を確保することが出来ることとなって、パネル本体3と防水シート6との間に万が一水が侵入したとしても、コーキング部5より下に水が流れることがなく、開口部4の防水性を向上させることが出来る。
また、防水シート6の上からは、コーキング部5を挟み込むようにして斜め胴縁84が設けられているので、コーキング部5、防水シート6および胴縁84の固定部の密着性が高まり、コーキング部5と防水シート6間および防水シート6と胴縁84間の防水性を確保することが出来る。
【0029】
加えて、コーキング部5に取り付けられる胴縁84は、水平方向に対して傾斜して設けられた斜め胴縁84であるので、外壁本体3表面の水は、斜め胴縁84の上面の傾斜に沿って下方に流れることとなって、開口部4付近に溜まることなく排出することが出来る。
また、外壁本体3は複数のパネルが連結してなる連結パネルにより構成されているので、このパネルを現場で連結させたり、或いは工場等で予め連結したものを現場で立設することが容易に出来ることとなって、在来工法に比べて外壁構築を容易にすることが出来る。
【0030】
更に、本発明によるパネル本体3へのサッシ枠取付方法によれば、サッシ枠10が取り付けられる前に平坦なパネル本体3表面に防水シート6が張設されるので、作業性に優れ工業化が容易であるとともに、防水シート6と外壁本体3間に設けられたコーキング部5によって、防水シート6と外壁本体3の間の防水性を向上させることが出来る。
即ち、サッシ枠3が防水シート6の後付であっても、パネル本体3と防水シート間の防水性に優れることとなるので、防水シートの張設作業の効率化に対する品質上の問題点を解消出来る。
【0031】
なお、上記実施の形態においては、パネル工法により構築される外壁本体について説明したが、これに限らず在来工法によって構築された外壁に対しても適用可能である。
また、コーキング部5に取り付けられる胴縁は、必ずしも斜め胴縁でなくともよく、水平な横胴縁であってもい。
コーキング部5に取り付けられる胴縁が斜め胴縁の場合には、コーキング部5を斜めに打ち込むようにしてもよい。この方が、コーキングの無駄が少なくてよい。
斜め胴縁84と小壁パネル2bとの間のすき間は、防水シート6を斜め胴縁84の上から被せるようにすることによって遮断してもよい。
更に、斜め胴縁84の傾斜角度は、設計事項であり、任意に決めてよい。
【0032】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、開口部直上の外壁本体に設けられたコーキング部によって、開口部直上の外壁本体と防水シート間の防水性を確保することが出来ることとなって、外壁本体と防水シートとの間に万が一水が侵入したとしても、コーキング部より下に水が流れることがなく、開口部の防水性を向上させることが出来る。
また、防水シートの上からは、コーキング部を挟み込むようにして胴縁が設けられているので、コーキング部、防水シートおよび胴縁の固定部の密着性が高まり、コーキング部と防水シート間および防水シートと胴縁間の防水性を確保することが出来る。
【0033】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、コーキング部の長手方向の両端部が、開口部の上縁線を横方向に延長した仮想線を横切るように突出しているので、上方から流れた水がコーキング部から開口部の側縁部に回り込んで流れこむことを防止することができることとなって、開口部付近の防水性を更に高めることが出来る。
【0034】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、コーキング部に取り付けられる胴縁は、水平方向に対して傾斜して設けられた斜め胴縁であるので、外壁本体表面の水は、斜め胴縁の上面の傾斜に沿って下方に流れることとなって、開口部付近に溜まることなく排出することが出来る。
【0035】
請求項4記載の発明によれば、外壁本体は複数のパネルが連結してなる連結パネルにより構成されているので、このパネルを現場で連結させたり、或いは工場等で予め連結したものを現場で立設することが容易に出来て、在来工法に比べて外壁構築を容易にすることが出来る。
【0036】
請求項5記載の発明によれば、サッシ枠が取り付けられる前に平坦なパネル表面に防水シートが張設されるので作業性に優れ工業化が容易であるとともに、防水シートと外壁パネル間に設けられたコーキング部によって、防水シートと外壁本体の間の防水性を向上させることが出来ることとなって、高い防水性とサッシ枠取付作業の容易性とを同時に満たすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る外壁構造を示す外壁要部の正面図である。
【図2】本発明に係るパネル本体の斜視図である。
【図3】パネル本体にサッシ枠を取り付ける方法を説明するための分解斜視図である。
【図4】従来のパネルの形態を説明するためのパネルの斜視図である。
【符号の説明】
1 外壁
2 外壁パネル
2a 側壁パネル
2b 小壁パネル
2c 腰壁パネル
3 パネル本体(外壁本体)
4 開口部
4a 上縁部
4b 側縁部
4c 下縁部
5 コーキング部
6 防水シート
7 胴縁
41 開口部縁部
81 縦胴縁
82 縦胴縁
83 横胴縁
84 斜め胴縁
a 側縁線
b 上縁線

Claims (5)

  1. 外壁本体の一部に開口部が設けられ、前記外壁本体の表面に胴縁が取り付けられる外壁構造であって、
    前記開口部の直上の前記外壁本体表面に、コーキング材が前記開口部の両側縁線を上方に延長した仮想線を横切るように、且つ間断なく設けられたコーキング部と、
    前記コーキング部が設けられた前記外壁本体表面を覆うように張設された防水シートと、
    を備え、
    前記胴縁のうち、横方向に長尺な胴縁が、前記外壁本体に、前記防水シートの上から前記コーキング部を挟みこむようにして取り付けられていることを特徴とする外壁構造。
  2. 請求項1記載の外壁構造において、
    コーキング部の長手方向の両端部が、開口部の上縁線を横方向に延長した仮想線を横切るように下方に突出していることを特徴とする外壁構造。
  3. 請求項1又は2記載の外壁構造において、
    コーキング部に取り付けられる胴縁は、水平方向に対して傾斜した斜め胴縁であることを特徴とする外壁構造。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の外壁構造において、
    外壁本体は複数のパネルが連結してなる連結パネルであることを特徴とする外壁構造。
  5. 外壁本体の一部に開口部が設けられ、前記開口部縁部にサッシ枠を取り付けるサッシ枠取付方法において、
    前記開口部の直上の前記外壁本体表面に、前記開口部の両側縁線を上方に延長した仮想線を横切るように、コーキング材を間断なく設けてコーキング部を形成し、
    次いで、前記コーキング部が設けられた前記外壁本体表面を覆うように防水シートを張設し、
    次いで、前記外壁本体に、前記防水シートの上から前記コーキング部を挟みこむようにして横方向に長尺な胴縁を取り付け、
    次いで、前記開口部縁部に、サッシ枠を組み込むことを特徴とするサッシ枠取付方法。
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