JPH10280569A - 外壁の目地構造 - Google Patents

外壁の目地構造

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JPH10280569A
JPH10280569A JP8270997A JP8270997A JPH10280569A JP H10280569 A JPH10280569 A JP H10280569A JP 8270997 A JP8270997 A JP 8270997A JP 8270997 A JP8270997 A JP 8270997A JP H10280569 A JPH10280569 A JP H10280569A
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JP
Japan
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joint
wall
vertical
lip
vertical joint
Prior art date
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Application number
JP8270997A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Tokunari
廣久 徳成
Hideo Kamiozawa
秀夫 上小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Misawa Homes Co Ltd
Inoac Corp
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Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Misawa Homes Co Ltd, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】十分な防水性を確保できかつ良好な外観を確保
できる外壁の目地構造を提供すること。 【解決手段】複数の外壁材6を上下左右に並設した外壁
の目地構造において、上下に隣接する外壁材6の間に形
成される横目地部7にその長手方向に連続した横目地部
材21を設ける。横目地部材21は、下側の外壁材6の
上端面に密着固定される板状の横目地用基部22の上面
に二列のリップ状部23,24を突設してこれらの間の
樋状部20とする。この樋状部20を通じて雨水を排水
できるため横目地部7に優れた防水性を確保でき、従来
の水切材等を省略できるから、水切材等への汚れの集中
を回避することができるうえに良好な外観を確保でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の外壁材を上
下左右に並設した外壁の目地構造に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、住宅等の建物の外壁は、サイデ
ィング材等の外壁材を鉄骨や木材を組んだ骨組みに複数
並べて組み付けることにより形成されている。また、予
め製造した複数の建物ユニットを基礎上に組み立てて施
工するユニット工法では、工場で建物ユニットを製造す
る際に、柱および梁を組んだ箱形の骨組みにそれぞれA
LCやPALC等の軽量気泡コンクリートからなる外壁
材を組み付けておき、建設現場においてこれらの外壁材
が隣接するように建物ユニットを配置して建物全体の外
壁を形成するようにしている。
【0003】このような外壁では、隣接する外壁材の間
に形成される目地部に防水処理を施す必要が生じる。目
地部の防水処理としては、建設現場でコーキング材等を
目地部内に充填する湿式の目地処理が行われていたが、
コーキング材を打つための工数がかかるうえに、雨天時
には施工できないという問題があるため、近年、乾式の
目地処理が多用されている。
【0004】乾式の目地処理としては、例えば、〔1〕
上下に隣接する外壁材の間に形成される横目地部に、乾
式の目地処理材に加えて、下側の外壁材の屋外側の面の
上端部まで達する水切材を設ける方法(実開平5−78708
号公報)、〔2〕横目地部において、上側の外壁材の下
端面から下側の外壁材の屋外側の面の上端部まで達する
シート状の止水材を設け、この止水材を覆うようにガス
ケットを屋外側から設置する方法(実公平7-32672号公
報)、〔3〕横目地部において、下側の外壁材の屋外側
の面の上端部まで達する水切金物を設け、その上面に設
けられた一対の防水突条を上側の外壁材の下端面に圧接
させる方法(特開平7−76887号公報)、〔4〕断面略直
角三角形のガスケットを横目地部に圧入する方法(実開
平 1−118505号公報)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した
〔1〕〔2〕〔3〕の方法では、水切材、ガスケットお
よび水切金物が外壁材の屋外側の面に露出しているた
め、美観が損なわれるうえに、水切材、ガスケットおよ
び水切金物自身に汚れが集中しやすいという問題があっ
た。また、〔4〕の方法では、ガスケットはその垂直面
の上端部でしか上側の外壁材に圧接されないので、上側
の外壁材とガスケットとの間に十分な防水性が得られな
いおそれがあった。
【0006】本発明の目的は、十分な防水性を確保でき
かつ良好な外観を確保できる外壁の目地構造を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、図面を参照し
て説明すると、複数の外壁材6を上下左右に並設した外
壁5の目地構造であって、上下に隣接する前記外壁材の
間に形成される横目地部7には、その長手方向に連続し
た横目地部材21,81が設けられ、この横目地部材
は、前記下側の外壁材の上端面に密着固定される板状の
横目地用基部22と、この横目地用基部に長手方向に沿
って上方に突設される屋内側リップ状部23および屋外
側リップ状部24,84とを備え、これらの屋内側リッ
プ状部および屋外側リップ状部の間は樋状部20,80
とされていることを特徴とする。
【0008】本発明においては、横目地部に横目地部材
が設けられ、この横目地部材の横目地用基部に立設され
た屋内側リップ状部および屋外側リップ状部の間が樋状
部とされているので、雨水のほとんどは屋外側リップ状
部で遮られ、この屋外側リップ状部を越えて屋内側に浸
入した雨水は、屋内側リップ状部で止水され、樋状部で
捕捉されて横目地部の長手方向に沿って排水される。従
って、屋外側リップ状部よりも屋内側に水が浸入して
も、横目地部に滞留することなくその長手方向に沿って
速やかに排水できるから、屋内側への水の浸入を確実に
防止できる。また、屋内側リップ状部および屋外側リッ
プ状部を上側の外壁材の下端面に圧接させれば、横目地
部材と上側の外壁材との間で高い防水性を確保できる。
さらに、横目地部材により横目地部の防水性が十分に確
保されるため、従来の水切材等を省略できるから、水切
材等への汚れの集中を回避することができるうえに良好
な外観を確保できる。
【0009】また、横目地部材の設置にあたっても、横
目地用基部を下側の外壁材の上端面に密着固定してお
き、この下側の外壁材上に上側の外壁材を配置して横目
地部材を挟み込むだけでよいので、簡単に設置できる。
そして、横目地用基部は板状に形成されているので、下
側の外壁材の上端面に大面積で密着固定でき、横目地用
基部と下側の外壁材との間に優れた防水性が得られる。
【0010】また、前述した屋内側リップ状部および屋
外側リップ状部の間の横目地用基部の上面には、屋内側
から屋外側に向かう下り勾配が形成されていることが望
ましい。このようにすれば、樋状部に屋外側に向かう下
り勾配が形成されることになり、水が樋状部内の屋外側
の部分に沿って流れるようになり、屋内側に向かうのを
防止できるので、防水性を一層高めることができる。
【0011】また、屋内側リップ状部の突出方向先端部
は上側の外壁材の下端面に圧接され、横目地用基部の屋
内側リップ状部よりも屋内側の部分には、上側の外壁材
の下端面に接触しない高さの突出部27が立設され、こ
の突出部および屋内側リップ状部の間が排水溝28とさ
れていることが好ましい。ここで、「上側の外壁材の下
端面に接触しない高さ」の突出部は、上側の外壁材の下
端面の高さレベルが一定の場合には、その下端面に接触
しないように一対のリップ状部よりも低く形成すればよ
く、上側の外壁材の下端面に段差が形成されている場
合、つまり、上側の外壁材の下端面のうち突出部に対応
した部分がリップ状部の圧接される部分よりも上方に凹
んでいる場合には、その凹んだ部分に接触しない高さに
形成すればよい。
【0012】このようにすれば、毛管現象によって屋内
側リップ状部と上側の外壁材との間から屋内側に雨水が
浸入しても、それより屋内側の突出部により止水され、
排水溝を通じて排水できるから優れた防水効果が得られ
る。また、突出部は上側の外壁材に接触しないので、毛
管現象により突出部と外壁材の間から屋内側に浸水する
のを確実に防止できる。
【0013】前述した屋外側リップ状部の屋内側リップ
状部とは反対側の面は屋外に露出する外装面24Aとし
てもよく、これによれば、横目地部に別途外装を施す手
間を省略できるうえに良好な外観を確保できる。
【0014】さらに、外装面を備えた前述の屋外側リッ
プ状部には、屋内側リップ状部に向かって突出する支持
用突起30が設けられ、この支持用突起は先端に、上側
の外壁材の下端面に圧接される上側支持片31と、横目
地用基部に圧接または接合された下側支持片32とを有
することが望ましい。このような支持用突起を設けれ
ば、下側支持片によって横目地用基部が下側の外壁材の
上端面に押圧されるようになるから、横目地用基部と下
側の外壁材との密着性を高めることができ、優れた防水
性を確保できる。
【0015】或いは、横目地部には、横目地部材を覆う
横目地外装部材85が屋外側から圧入されていてもよ
い。これによると、雨水のほとんどは横目地外装部材に
より遮られ、この横目地外装部材を越えて屋内側に浸入
した雨水は樋状部を通じて排水できる。従って、横目地
外装部材および樋状部によって横目地部に二重の防水構
造が形成されることになるから、優れた防水性能が得ら
れる。また、横目地部材は横目地外装部材により覆われ
るので、良好な外観を確保できる。
【0016】この横目地外装部材は、横目地部を塞ぐ外
装部86と、横目地部内に挿入される挿入部87とを備
え、この挿入部は、先端が上側の外壁材の下端面に圧接
される上側封止片88と、先端が横目地用基部に圧接さ
れる下側封止片89とを有することが好ましい。このよ
うに横目地外装部材を構成すれば、下側封止片によって
横目地用基部が下側の外壁材の上端面に押圧されるか
ら、横目地用基部と下側の外壁材との密着性を高めるこ
とができ、優れた防水効果が期待できる。また、横目地
外装部材は、上側封止片および下側封止片がそれぞれ上
側の外壁材および横目地用基部に圧接するように屋外側
から横目地部に圧入するだけで簡単かつ確実に設置でき
る。
【0017】そして、左右に隣接する外壁材の間に形成
される縦目地部8には、樋状部に連通する排水路40,
60が設けられていることが望ましい。このようにする
と、横目地部材の長手方向に沿って樋状部を流れてきた
水を排水路を通じて確実に流し落とすことができるた
め、縦目地部での雨水の滞留および屋内側への浸水を確
実に防止できるから良好な防水性が得られる。
【0018】そして、前述した縦目地部には、左右に隣
接する外壁材の側端面に沿う縦目地用基部42およびこ
の縦目地用基部から対向する外壁材の側端面に向かって
立ち上がる立上部43を備えた一対の縦目地部材41
A,41Bと、屋外側から縦目地部に圧入されて縦目地
部材を覆う縦目地外装部材50,62とが設けられ、各
立上部の先端縁は互いに当接され、これらの立上部より
も屋外側が排水路40とされていてもよい。
【0019】このようにすれば、左右に隣接する外壁材
の間に縦目地部材を設置するだけで排水路を簡単に形成
できる。また、縦目地部材の設置にあたっても、左右の
外壁材の対向する側端面にそれぞれ縦目地用基部を固定
しておき、互いの立上部の先端縁が当接されるように外
壁材を隣接配置するだけでよいので、簡単に設置でき
る。さらに、縦目地部には縦目地外装部材が圧入されて
いるので、縦目地部から屋内側に浸入しようとする雨水
のほとんどは縦目地外装部材により遮られるから、良好
な防水性が得られる。また、縦目地部材は縦目地外装部
材により覆われるので、良好な外観を確保できる。
【0020】また、立上部の先端縁はそれぞれ当接面4
4とされ、これらの当接面が相互に面接触されているこ
とが望ましい。これによれば、立上部相互の先端縁の密
着性を高めることができるので、縦目地部に優れた防水
性が得られる。
【0021】さらに、この立上部の上端には、排水路と
樋状部とを連通する排水ガイド部45が設けられている
ことが望ましい。このようにすれば、樋状部を流れる水
が確実に排水路に導かれるようになり、樋状部と排水路
との接続部分にも十分な防水性を確保できる。
【0022】この排水ガイド部は、縦目地用基部および
立上部と別体に形成されていることが望ましく、これに
よれば、縦目地部の長手方向寸法によって縦目地用基部
および立上部の長さが異なる場合でも排水ガイド部を共
通化できる。
【0023】或いは、縦目地部には、バックアップ材6
1およびこのバックアップ材を屋外側から覆う縦目地外
装部材50,62が圧入され、これらのバックアップ材
および縦目地外装部材の間が排水路60とされていても
よい。
【0024】このようにすれば、既存のバックアップ材
を利用して簡単に排水路を構成できる。また、縦目地部
には縦目地外装部材が圧入されているので、縦目地部か
ら屋内側に浸入しようとする雨水はほとんどが縦目地外
装部材により遮られ、この縦目地外装部材を越えて屋内
側に侵入した水は排水路を通じて下方に落とされるよう
になるから、縦目地部に良好な防水性を確保できる。さ
らに、バックアップ材は縦目地外装部材により覆われて
露出しないから良好な外観を確保できる。
【0025】前述した縦目地外装部材は、縦目地部を塞
ぐ外装部51と、縦目地部内に挿入される挿入部52と
を備え、この挿入部は、左右に隣接する外壁材の各側端
面に向かって突出する封止片53を有することが望まし
い。このようにすると、縦目地外装部材は、各封止片が
それぞれ左右の縦目地用基部、或いは左右の外壁材の各
側端面に圧接されるように屋外側から縦目地部に圧入す
るだけで、簡単かつ確実に設置できる。また、前述した
縦目地部材により排水路を構成した場合には、封止片に
よって縦目地用基部がそれぞれ左右の外壁材の側端面に
押圧されるから、縦目地用基部と外壁材との密着性を高
めることができる。
【0026】さらに、外装部は、左右に隣接する外壁材
の各側端面に沿う平面部63を有することが望ましい。
このようにすると、縦目地外装部材と横目地部材との接
続部分において、外装部の平面部を横目地部材の長手方
向端面に確実に当接させることができるから、横目地部
材と外装部とを隙間なく結合でき、優れた防水性を確保
できる。
【0027】そして、横目地部および縦目地部が交差す
る部分には、雨水の屋内側への浸入を防ぐ防水用ブロッ
ク64A,64B,65A,65B,66A,66B,
67A,67B,68A,68Bが横目地部材よりも屋
内側に配置されていることが望ましい。このようにすれ
ば、横目地部材よりも屋内側に雨水が浸入するのを確実
に防止できるから、防水性を高めることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 〔第一実施形態〕図1には、本実施形態の外壁5を備え
た二階建てのユニット式建物1が示されている。ユニッ
ト式建物1は、基礎2上に箱形の建物ユニット3を複数
積層配列し、それらの建物ユニット3の上方に屋根9を
設けて構築されている。建物ユニット3は、図2に示す
ように、四本の柱11、これらの四本の柱11の上端間
を連結する上梁12および四本の柱11の下端間を連結
する下梁13を含む直方体形状の骨組み4と、上梁12
間に架け渡された複数の小梁14と、下梁13間に架設
された複数の根太15とを備えている。骨組み4内に
は、天井面材16および床面材17が張られるとともに
図示しない内壁、間仕切壁等が組み込まれて内装が施工
され、建物1(図1参照)の外周にあたる骨組み4の側
面にはALCやPALC等の軽量気泡コンクリートから
なる外壁材6が取り付けられている。また、建物1の角
部を構成する建物ユニット3の骨組み4には、出隅部と
なる部分にL字状の外壁材6(図1参照)が取り付けら
れている。
【0029】図1に戻って、このような建物ユニット3
は積層配列されているため、各建物ユニット3の外壁材
6が上下左右に並設されることになり、これらの外壁材
6によってユニット式建物1の外壁5が構成されてい
る。この外壁5においては、上下に隣接する外壁材6の
間には横目地部7が形成され、左右に隣接する外壁材6
の間には縦目地部8が形成されている。
【0030】本実施形態の外壁5では、図3に示すよう
に、上側の外壁材6Aと下側の外壁材6Bとの間の横目
地部7に樋状部20が設けられている。この樋状部20
は、横目地部7に設けられたEPDM等のゴムや塩化ビ
ニル等の樹脂からなる横目地部材21により構成されて
いる。横目地部材21は、図4にも示すように、横目地
部7の長手方向に連続した形状を有し、下側の外壁材6
Bの上端面に密着固定される板状の横目地用基部22
と、この横目地用基部22に長手方向に沿って上方に突
設される二列の屋内側リップ状部23および屋外側リッ
プ状部24と、横目地用基部22の屋内側リップ状部2
3よりも屋内側の部分にリップ状部23,24よりも低
い高さに突設された突出部27とを備えて一体的に形成
されている。屋内側リップ状部23および屋外側リップ
状部24の間は樋状部20とされ、屋内側リップ状部2
3および突出部27の間は排水溝28とされている。
【0031】横目地用基部22は、その下部に接着され
た両面テープ25を介して下側の外壁材6Bに接着固定
されている。両面テープ25は、弾力性および防水性を
有するブチルゴム系或いは天然ゴム系の材料からなる基
材の両面に流性を有する粘着材を設けたものであり、横
目地用基部22および下側の外壁材6Bに挟み込まれる
ことによって弾性変形し、外壁材6Bの上端面および横
目地用基部22に十分に密着固定されている。これによ
り、横目地用基部22は下側の外壁材6Bに面接触して
いてもその間からの毛管現象による水の浸入を阻止でき
る。なお、横目地用基部22は、両面テープ25の代わ
りに接着剤を用いて固定してもよい。
【0032】横目地用基部22の上面のうち一対のリッ
プ状部23,24の間の部分である樋状部底面26に
は、屋外側に向かう下り勾配が形成され、樋状部20内
の水がその屋外側の部分に沿って流れるようになってい
る。この横目地用基部22のうち、屋外側リップ状部2
4よりも屋外側に突出して両面テープ25の端縁を覆う
端縁部22Aには外壁材6と同じ色、質感になるように
外装が施されている。また、屋外側リップ状部24の屋
内側リップ状部23とは反対側の面つまり屋外側リップ
状部24の屋外側の面は、屋外に露出する外装面24A
とされ、外壁材6と同じ色、質感になるように外装が施
されている。これにより、端縁部22Aおよび屋外側リ
ップ状部24が屋外側に露出しても外壁5の美観を損な
わないようになっている。
【0033】この屋外側リップ状部24には、屋内側リ
ップ状部23に向かって突出する支持用突起30が設け
られている。この支持用突起30は先端に、その長手方
向に沿って上方に突出した上側支持片31と、長手方向
に沿って下方に突出して横目地用基部22に接合された
下側支持片32とを有して構成されている。
【0034】このように構成された横目地部材21は、
図5に示すように、外壁材6A,6Bに上下から挟み込
まれている。屋内側リップ状部23および屋外側リップ
状部24の各先端は、弾性変形して上側の外壁材6Aの
下端面に圧接され、隙間なく密着されている。支持用突
起30の上側支持片31の先端は上側の外壁材6Aの下
端面に圧接されて密着されている。これにより、上側支
持片31にかかる力は、支持用突起30および下側支持
片32を介して横目地用基部22にかかるため、横目地
用基部22は、下側支持片32との接合部分で下側の外
壁材6Bに対して押圧されている。また、支持用突起3
0は、屋外側リップ状部24の中央部分が屋内側にたわ
むように設けられているので、外壁材6A,6Bにより
挟み込んだときに、屋外側リップ状部24の上端部が屋
内側に折れ曲がることなくなる。これにより、屋外側リ
ップ状部24は弓状にたわんで正しく設置される。
【0035】なお、図示しないが、ユニット式建物1の
角部においては(図1参照)、上下に積層されたL字状
の外壁材6の間に形成された横目地部7に、L字状に屈
曲している以外は横目地部材21と同様な構造を有する
横目地部材が設けられ、この横目地部材により屈曲した
樋状部が形成されている。
【0036】一方、図6に示すように、左右に隣接する
外壁材6B,6Cの間に形成された縦目地部8には樋状
部20に連通する排水路40が設けられ、樋状部20に
沿って流れてきた水を排水路40を通じて排水できるよ
うになっている。この排水路40は、縦目地部8に設け
られたEPDM等のゴム、塩化ビニル等の樹脂からなる
一対の縦目地部材41A,41Bにより構成されてい
る。縦目地部材41A,41Bはそれぞれ縦目地部8の
長手方向(高さ方向)に連続した形状を備えている。縦
目地部材41Aは、図7にも示すように、外壁材6Bの
側端面に沿う板状の縦目地用基部42、およびこの縦目
地用基部42から対向する外壁材6Cの側端面に向かっ
て立ち上がる立上部43を有して構成されている。縦目
地部材41Bは、この縦目地部材41Aと対称に形成さ
れ、外壁材6Cの側端面に沿う縦目地用基部42および
この縦目地用基部42から対向する外壁材6Bの側端面
に向かって立ち上がる立上部43を備えている。
【0037】これら縦目地部材41A,41Bの各縦目
地用基部42は、それぞれ接着剤や前述したブチルゴム
等からなる両面テープ等により外壁材6B,6Cの側端
面に隙間なく密着固定されている。また、縦目地部材4
1A,41Bの各立上部43の先端縁はそれぞれ当接面
44とされ、これらの当接面44同士が相互に面接触さ
れている。これにより、各立上部43の先端縁は互いに
隙間なく密着され、これら一対の立上部43よりも屋外
側が排水路40とされている。
【0038】一階部分の縦目地部8に設けられる縦目地
部材41A,41Bの各立上部43の上端には、それぞ
れ排水路40と樋状部20とを連通する排水ガイド部4
5が設けられている。この排水ガイド部45は、立上部
43から上方に突出するガイド壁部46と、このガイド
壁部46から延設されて樋状部20(図6参照)に挿入
される挿入壁部47と、これらのガイド壁部46の上端
および挿入壁部47の上端に設けられたガイド面48と
を含んで一体成形されている。この排水ガイド部45
は、縦目地用基部42および立上部43と別体に形成さ
れ、接着等により一体化されている。なお、図7では縦
目地部材41Aのみを図示したが、縦目地部材41Bも
同様な排水ガイド部45を有している。また、二階部分
の縦目地部8に設けられる縦目地部材41A,41Bは
排水ガイド部45を備えていない。
【0039】図6に戻って、縦目地部8には、縦目地部
材41A,41Bを覆うEPDM等のゴム、塩化ビニル
等の樹脂からなる縦目地外装部材50が屋外側から圧入
されている。縦目地外装部材50は、縦目地部8の長手
方向(高さ方向)に連続した形状を有し、図8にも示す
ように、縦目地部8を塞ぐ外装部51と、縦目地部8内
に挿入される挿入部52とを有して構成されている。外
装部51には外壁6と同じ色、質感になるように外装が
施されている。挿入部52は、先端および中間部分にそ
れぞれ長手方向に沿って左右に突出する封止片53を備
えている。
【0040】このように構成された縦目地部材41A,
41Bおよび縦目地外装部材50は、図9に示すよう
に、外壁材6B,6Cに左右から挟み込まれている。縦
目地外装部材50の各封止片53の先端は縦目地部材4
1A,41Bの各縦目地用基部42に圧接され、これに
より、縦目地用基部42がそれぞれ外壁材6B,6Cに
押圧されている。外装部51の左右の側端はそれぞれ外
壁材6B,6Cの側端面に圧接されている。
【0041】また、縦目地部8の排水路40よりも屋内
側にはバックアップ材49が圧入され、横目地部材21
の排水溝28に沿って流れてきた水をこのバックアップ
材49および縦目地部材41A,41Bの間の空間から
下方に落とし込んで排水できるようになっている。
【0042】このように構成された本実施形態において
は、次のような手順で横目地部7および縦目地部8の防
水処理を行う。先ず、長尺に成形して巻き取っておいた
横目地部材21を横目地部7の長手方向寸法、つまり下
側の外壁材6Bの上端面の長手方向寸法に応じた長さに
切断する。また、縦目地部材41A,41Bおよび縦目
地外装部材50も予め長尺に成形して巻き取っておき、
縦目地部材41A,41Bは、各階の縦目地部8の長手
方向寸法、つまり外壁材6B,6Cの側端面の長手方向
寸法に応じた長さに切断し、縦目地外装部材50は、一
階および二階部分の縦目地部8を連続して塞ぐ長さに切
断する。このとき、一階部分の縦目地部8に設置する縦
目地部材41A,41Bの縦目地用基部42および立上
部43の上端には排水ガイド部45を接着固定する。
【0043】そして、ユニット式建物1の一階部分に配
置される建物ユニット3の外壁材6の上端面、つまり、
横目地部7を構成する下側の外壁材6Bの上端面に横目
地部材21を密着固定する。このとき、樋状部20には
その長手方向に沿った勾配が形成される。すなわち、外
壁材6を骨組み4に通常の作業で取り付けた場合、その
上端面を厳格に水平面に保った状態で取り付けることは
困難である。そこで、その取付け時に生じる傾きを利用
して樋状部20に長手方向に沿った勾配を形成できる。
また、建物ユニット3の外壁材6の両側端面、つまり、
縦目地部8を構成する左右の外壁材6B,6Cの対向す
る側端面にそれぞれ縦目地部材41A,41Bの縦目地
用基部42を密着固定し、排水ガイド部45の挿入壁部
47を樋状部20に挿入する。
【0044】これらの横目地部材21および縦目地部材
41A,41Bの取付けは、建物ユニット3の組立てと
ともに工場で予め行ってもよく、建設現場において建物
ユニット3を施工する際に行ってもよい。
【0045】次に、建設現場において建物ユニット3を
基礎2上に順次積層配列する。この施工にあたって、建
物ユニット3を水平方向に隣接配置する際には、左右に
並列配置される外壁材6B,6Cの間で縦目地部材41
A,41Bの各当接面44が互いに密着するように建物
ユニット3を配置する。また、建物ユニット3を積層す
る際には、上下に隣接配置される外壁材6A,6Bの間
で横目地部材21の屋内側リップ状部23、屋外側リッ
プ状部24および上側支持片31の各先端が上側の外壁
材6Aの下端面に圧接されるように上側の建物ユニット
3を下側の建物ユニット3上に載置する。この後、縦目
地外装部材50を縦目地部8に屋外側から圧入して縦目
地部材41A,41Bを覆うとともに、上下の建物ユニ
ット3に跨る長さのバックアップ材49を屋内側から圧
入する。
【0046】なお、ユニット式建物1の角部を構成する
建物ユニット3については、工場で建物ユニット3を組
み立てる際に、出隅部に取り付けるL字状の外壁材6と
これに隣接する板状の外壁材6との間の縦目地部8に、
縦目地部材41A,41B、縦目地外装部材50および
バックアップ材49を取り付けておく。
【0047】このように構成された本実施形態では、横
目地部7において、雨水のほとんどは屋外側リップ状部
24で遮られ、この屋外側リップ状部24を越えて屋内
側に浸入した雨水は、屋内側リップ状部23で止水され
て樋状部20で捕捉される。樋状部20で捕捉された水
は、横目地部材21の設置時に樋状部底面26に形成さ
れた長手方向の勾配に従って上下の外壁材6A,6Bの
間を横目地部7の長手方向に沿って流れる。このとき、
水は樋状部底面26の屋外側に向かう下り勾配により樋
状部20内の屋外側の部分を流れる。樋状部20を流れ
た水は、排水ガイド部45を介して排水路40に導入さ
れ、左右の外壁材6B,6Cの間を排水路40に沿って
流れ落ちて排水される。
【0048】また、毛管現象により、水が屋内側リップ
状部23と上側の外壁材6Aとの間から屋内側に浸入し
たとしても、水はそれより屋内側の突出部27により止
水され、排水溝28を横目地部7の長手方向に沿って流
れて、縦目地部8のバックアップ材49および縦目地部
材41A,41Bの間の空間から排水される。この突出
部27は上側の外壁材6Aに接触していないので、水が
毛管現象により突出部27を越えて屋内側に浸入するこ
とはない。一方、縦目地部8においては、雨水のほとん
どは縦目地外装部材50により遮断される。縦目地外装
部材50を越えて縦目地部8に浸入した水はそのまま排
水路40に導入され、左右の外壁材6B,6Cの間を下
方に流れ落ちて排水される。
【0049】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。すなわち、横目地部材21の横目地用
基部22には二列のリップ状部23,24が立設され、
これらのリップ状部23,24の間が樋状部20とされ
ているので、雨水のほとんどは屋外側リップ状部24で
遮られ、この屋外側リップ状部24を越えて屋内側に浸
入した雨水は、屋内側リップ状部23で止水され、樋状
部20で捕捉されて横目地部7の長手方向に沿って排水
される。従って、屋外側リップ状部24よりも屋内側に
水が浸入しても、横目地部7に滞留することなくその長
手方向に沿って速やかに排水できるから、屋内側への水
の浸入を確実に防止できる。また、これらのリップ状部
23,24は上側の外壁材6Aの下端面に圧接されるの
で、横目地部材21と上側の外壁材6Aとの間で高い防
水性を確保できる。さらに、横目地部材21により横目
地部7の防水性が十分に確保されるため、外壁材6の表
面に露出する従来の水切材やガスケットを省略できるか
ら、水切材等への汚れの集中を回避することができるう
えに良好な外観を確保できる。
【0050】また、横目地部材21の設置にあたって
も、横目地用基部22を下側の外壁材6Bの上端面に密
着固定しておき、この下側の外壁材6B上に上側の外壁
材6Aを配置して横目地部材21を挟み込むだけでよい
ので、簡単に設置できる。そして、横目地用基部22は
板状に形成されているので、下側の外壁材6Bの上端面
に大面積で密着固定でき、横目地用基部22と下側の外
壁材6Bとの間に優れた防水性が得られる。
【0051】そして、樋状部底面26には、屋外側に向
かう下り勾配が形成されているので、水が樋状部20内
の屋外側の部分に沿って流れるようになり、屋内側に向
かうのを防止できるので、横目地部7の防水性を一層高
めることができる。
【0052】さらに、横目地用基部22の屋内側リップ
状部23よりも屋内側には突出部27が立設されている
ので、毛管現象により屋内側リップ状部23を越えて屋
内側に浸入した水を突出部27で止水でき、排水溝28
に沿って確実に排水できるので、優れた防水効果を期待
できる。また、突出部27は上側の外壁材6Aに接触し
ないため、毛管現象によって突出部27よりも屋内側に
水が浸入することがないから、一層優れた防水性を確保
できる。
【0053】そして、屋外側リップ状部24の屋外側の
面は外装面24Aとされ、また、屋外に露出する横目地
用基部22の端縁部22Aには外装が施されているた
め、横目地部7に別途外装を施す手間を省略できるうえ
に良好な外観を確保できる。また、屋外側リップ状部2
4には、上側支持片31および下側支持片32を有する
支持用突起30が屋内側リップ状部23に向かって突設
されているため、下側支持片32によって横目地用基部
22が下側の外壁材6Bの上端面に押圧されるから、横
目地用基部22と下側の外壁材6Bとの密着性を高める
ことができる。さらに、下側支持片32は横目地用基部
22に連結された状態に一体成形されているため、その
連結部分で横目地用基部22を確実に押圧することがで
きるうえに、屋外側リップ状部24を弓状の正しい姿勢
に確実に保持できる。
【0054】そして、左右に隣接する外壁材6B,6C
の間の縦目地部8には、樋状部20に連通する排水路4
0が設けられているので、横目地部材21の長手方向に
沿って樋状部20を流れてきた水を排水路40を通じて
確実に流し落とすことができるため、縦目地部8での雨
水の滞留を確実に防止できるから、良好な防水性が得ら
れる。
【0055】さらに、縦目地部8には一対の縦目地部材
41A,41Bが設けられ、これらの縦目地部材41
A,41Bの各立上部43よりも屋外側が排水路40と
されているため、左右に隣接する外壁材6B,6Cの間
に縦目地部材41A,41Bを設置するだけで排水路4
0を簡単に形成できる。
【0056】また、二つの縦目地部材41A,41Bの
各立上部43の先端縁を互いに当接させることにより排
水路40を構成するので、縦目地部材41A,41Bを
それぞれ左右の外壁材6B,6Cの対向する側端面に固
定しておき、互いの立上部43の先端縁が当接されるよ
うに建物ユニット3を隣接配置するだけで、簡単に設置
できる。さらに、縦目地部8には縦目地外装部材50が
圧入されているので、縦目地部8から屋内側に浸入しよ
うとする雨水のほとんどは縦目地外装部材50により遮
られるから、良好な防水性が得られる。また、縦目地部
材41A,41Bは縦目地外装部材50により覆われる
ので、良好な外観を確保できる。
【0057】さらに、立上部43の先端縁はそれぞれ当
接面44とされ、これらの当接面44が相互に面接触さ
れているため、立上部43相互の先端縁の密着性を高め
ることができるので、縦目地部8に高い防水性が得られ
る。
【0058】また、立上部43の上端には、排水路40
と樋状部20とを連通する排水ガイド部45が設けられ
ているので、樋状部20を流れる水が確実に排水路40
に導かれるようになり、樋状部20と排水路40との接
続部分にも十分な防水性を確保できる。
【0059】そして、排水ガイド部45は、縦目地用基
部42および立上部43と別体に形成されているため、
縦目地部8の長手方向寸法、つまり、外壁材6B,6C
の側端面の長手方向寸法によって縦目地用基部42およ
び立上部43の長さが異なっても排水ガイド部45を共
通化できる。
【0060】そして、縦目地外装部材50の挿入部52
は先端が各縦目地用基部42に圧接される封止片53を
有するため、縦目地用基部42が封止片53によってそ
れぞれ左右の外壁材6B,6Cの側端面に押圧されるか
ら、縦目地用基部42と外壁材6B,6Cとの密着性を
高めることができる。また、縦目地外装部材50の設置
にあたっては、各封止片53をそれぞれ左右の縦目地用
基部42に圧接させるように屋外側から縦目地部8に圧
入するだけで、簡単かつ確実に設置できる。
【0061】さらに、縦目地部8の縦目地部材41A,
41Bよりも屋内側にはバックアップ材49が圧入され
ているので、排水溝28に沿って流れてきた水をバック
アップ材49と縦目地部材41A,41Bとの間を通じ
て確実に排水できる。
【0062】〔第二実施形態〕本実施形態の外壁5の目
地構造は、前記第一実施形態の外壁5の目地構造と略同
様な構成を備え、縦目地部8、横目地部7と縦目地部8
との交差部分の構造が異なるのみであるので、同一部分
には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異
なる部分のみを詳述する。図10には、四つの外壁材6
A,6B,6C,6Dが隣接する部分、つまり、縦目地
部8と横目地部7との交差部分が示されている。縦目地
部8には、図11にも示すように、横目地部材21の樋
状部20および排水溝28に連通する排水路60が設け
られ、樋状部20および排水溝28に沿って流れてきた
水を排水路60を通じて排水できるようになっている。
この排水路60は、縦目地部8に圧入されたバックアッ
プ材61(図10では図示省略)と、縦目地部8に屋外
側から圧入されてバックアップ材61を覆う縦目地外装
部材62との間の空間により構成されている。
【0063】バックアップ材61は縦目地部8の長手方
向(高さ方向)に連続した長尺な形状を備えた既存のも
のであり、上側の外壁材6A,6Dおよび下側の外壁材
6B,6Cに跨る長さを有している。縦目地外装部材6
2は、EPDM等のゴム、塩化ビニル等の樹脂からな
り、図12にも示すように、縦目地部8を塞ぐ外装部5
1と、縦目地部8内に挿入される挿入部52とを備えて
いる。この挿入部52は、左右に隣接する外壁材6A,
6D、外壁材6B,6Cの各側端面に向かって突出して
圧接される封止片53を有している。外装部51は、左
右に隣接する外壁材6A,6Dの各側端面、左右に隣接
する外壁材6B,6Cの各側端面に沿う平面部63を備
えている。これらの平面部63は、図11に示すよう
に、横目地部材21と縦目地外装部材62との接続部分
において、横目地部材21の屋外側リップ状部24の長
手方向端面に密着するようになっている。
【0064】図10および図11に示すように、横目地
部7および縦目地部8が交差する部分には、雨水の屋内
側への浸入を防ぐ防水用ブロック64A,64B,65
A,65Bが横目地部材21よりも屋内側、具体的に
は、横目地部材21とバックアップ材61との間に配置
されている。これらの防水用ブロック64A〜65Bは
EPDM等からなる略直方体形状の発泡体である。この
うち防水用ブロック64A,64Bは、それぞれ上下の
外壁材6A,6Bの間、上下の外壁材6C,6Dの間に
各横目地部材21の突出部27に密着するように挟み込
まれている。防水用ブロック64A,64Bの各対向面
は縦目地部8において互いに当接され、これらの防水用
ブロック64A,64Bにより、横目地部7および縦目
地部8の交差部分における横目地部材21とバックアッ
プ材61との間の隙間を塞ぐようになっている。
【0065】このような防水用ブロック64A,64B
の上には、一対の防水用ブロック65A,65Bがバッ
クアップ材61に接するように配置されている。これら
の防水用ブロック65A,65Bは、上側の外壁材6
A,6Dの間に挟み込まれて互いに圧接され、防水用ブ
ロック64A,64Bよりも屋内側への水の浸入を阻止
できるようになっている。
【0066】本実施形態の防水用ブロック64A,64
Bは、それぞれ下側の外壁材6B,6Cの上端面に、横
目地部材21の突出部27に接するように、かつ、一端
が縦目地部8に突出するように固定しておき、建物ユニ
ット3(図1参照)を所定位置に並列配置することによ
り互いの対向面(一端)を圧着させる。また、防水用ブ
ロック65A,65Bは予め上側の外壁材6A,6Dの
側端面にその下端と面一になるように固定しておき、建
物ユニット3(図1参照)を積層配置することにより互
いの対向面を圧着させるととも各下面を防水用ブロック
64A,64Bに圧接させる。
【0067】このように構成された本実施形態では、横
目地部材21の樋状部20および排水溝28を流れてき
た水は、縦目地外装部材62を越えて排水路60に浸入
した水とともに排水路60を通じて排水される。このと
き、横目地部7および縦目地部8が交差する部分におい
て、横目地部材21よりも屋内側に浸入しようとする水
は防水用ブロック64A,64Bにより止水される。こ
のとき、防水用ブロック64A,64Bに当たった水の
水滴が飛び散っても、防水用ブロック65A,65Bに
よって止水されるので、防水用ブロック64A,64B
よりも屋内側への水の浸入を阻止できる。このように、
横目地部7および縦目地部8の交差部分に浸入した水は
全て排水路60を通じて下方に排水される。
【0068】このような本実施形態によれば、前記第一
実施形態と同様な作用、効果を奏することができる他、
以下のような効果がある。すなわち、排水路60をバッ
クアップ材61および縦目地外装部材62により構成し
たので、既存のバックアップ材61を利用して簡単に排
水路60を構成できる。また、縦目地部8には縦目地外
装部材62が圧入されているので、縦目地部8から屋内
側に浸入しようとする雨水はほとんどが縦目地外装部材
62により遮られ、この縦目地外装部材62を越えて屋
内側に侵入した水は排水路60を通じて下方に落とされ
るようになるから、縦目地部8に良好な防水性を確保で
きる。さらに、バックアップ材61は縦目地外装部材6
2により覆われるので、露出することがなくなって良好
な外観を確保できる。
【0069】縦目地外装部材62の外装部51は、左右
に隣接する外壁材6A,6Dの各側端面、外壁材6B,
6Cの各側端面に沿う面状の平面部63を備えているの
で、縦目地外装部材62と横目地部材21との接続部分
において、屋外側リップ状部24がたわんだ状態であっ
ても、平面部63を屋外側リップ状部24の長手方向端
面に確実に当接させることができるから、屋外側リップ
状部24と外装部51とを隙間なく接続でき、優れた防
水性を確保できる。また、横目地部7および縦目地部8
が交差する部分には、雨水の屋内側への浸入を防ぐ防水
用ブロック64A,64B,65A,65Bが横目地部
材21よりも屋内側に配置されているので、屋内側への
雨水の浸入を確実に防止できるから、防水性を高めるこ
とができる。
【0070】〔第三実施形態〕本実施形態の外壁5の目
地構造は、前記第二実施形態と略同様な構成を備え、横
目地部7の構造が異なるのみであるので、同一部分には
同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる
部分のみを詳述する。図13には、本実施形態の樋状部
80を構成する横目地部材81が示されている。本実施
形態の横目地部材81は、図14にも示すように、横目
地用基部22と、この横目地用基部22の屋内側に突設
された屋内側リップ状部23と、この屋内側リップ状部
23と並んで横目地用基部22の屋外側に突設された屋
外側リップ状部84と、横目地用基部22の屋内側リッ
プ状部23よりも屋内側の部分に突設された突出部27
とを備えて一体的に形成されている。これらのリップ状
部23,84の間は、樋状部80とされ、屋内側リップ
状部23および突出部27の間には排水溝28が形成さ
れている。
【0071】本実施形態の屋外側リップ状部84は横目
地用基部22の幅方向中間部分に立設されている。この
屋外側リップ状部84は、その突出高さが屋内側リップ
状部23よりも低くなるように形成され、先端部が上側
の外壁材6Aに接触しないようになっている。また、屋
外側リップ状部84には前記第一、第二実施形態の支持
用突起30がなく、その屋外側の面には外装が施されて
いない。横目地用基部22の上面の屋外側リップ状部8
4よりも屋外側の部分である屋外側上面部29には、防
水性を高めるために屋外側に向かう下り勾配が形成さ
れ、樋状部80まで到達しない水を屋外側に導けるよう
になっている。
【0072】図13に戻って、横目地部7には、横目地
部材21を覆うEPDM等のゴム、塩化ビニル等の樹脂
からなる横目地外装部材30が屋外側から圧入されてい
る。横目地外装部材85は、横目地部7の長手方向に連
続した形状を有し、図15にも示すように、横目地部7
を塞ぐ外装部86および横目地部7内に挿入される挿入
部87を含んで構成されている。外装部86には外壁材
6と同じ色、質感になるように外装が施され、挿入部8
7は、その先端から長手方向に沿って上方に突出した上
側封止片88、および先端から長手方向に沿って下方に
突出した下側封止片89を備えている。
【0073】このように構成された横目地部材81およ
び横目地外装部材85は、図16に示すように、外壁材
6A,6Bに上下から挟み込まれている。横目地部材8
1の屋内側リップ状部23の先端は弾性変形して上側の
外壁材6Aの下端面に圧接され、上側の外壁材6Aの下
端面に隙間なく密着されている。横目地外装部材85の
上側封止片88の先端は上側の外壁材6Aの下端面に圧
接されて密着され、下側封止片89の先端は横目地用基
部22に圧接されている。これにより、上側封止片88
にかかる力が下側封止片89を介して横目地用基部22
にかかるので、下側封止片89と横目地用基部22との
接触部分で横目地用基部22は下側の外壁材6Bに対し
て押圧されている。外装部86は、その上端が上側の外
壁材6Aの下端面に圧接されるとともに下端が横目地用
基部22の端縁部22Aに圧接されている。
【0074】このような横目地外装部材85では、図1
7に示すように、外装部86の長手方向端面に縦目地外
装部材62の平面部63が当接され、横目地部材81の
外装部86と縦目地外装部材62の平面部63とを隙間
なく結合できるから、優れた防水性を確保できる。
【0075】このような本実施形態によれば、前記第
一、第二実施形態と同様な作用、効果を奏することがで
きる他、以下のような効果がある。すなわち、横目地部
7には、横目地部材81を覆う横目地外装部材85が屋
外側から圧入されているので、雨水のほとんどは横目地
外装部材85により遮られ、この横目地外装部材85を
越えて屋内側に浸入した雨水は屋内側リップ状部23に
より止水され、樋状部80および排水路60を通じて排
水される。従って、横目地外装部材85および樋状部8
0により、横目地部7には二重の防水構造が形成される
ことになるから、優れた防水性能が得られる。また、横
目地部材81は横目地外装部材85により覆われるの
で、良好な外観を確保できる。
【0076】そして、横目地外装部材85の挿入部87
は、上側封止片88および下側封止片89を有し、下側
封止片89の先端は横目地用基部22に圧接されるた
め、下側封止片89によって横目地用基部22が下側の
外壁材6Bの上端面に押圧されるから、横目地用基部2
2と下側の外壁材6Bとの密着性を高めることができ、
優れた防水効果が期待できる。また、横目地外装部材8
5は、上側封止片88および下側封止片89がそれぞれ
上側の外壁材6Aおよび横目地用基部22に圧接するよ
うに屋外側から横目地部7に圧入するだけで、簡単かつ
確実に設置できる。
【0077】さらに、横目地用基部22の屋外側上面部
29には、屋外側に向かう下り勾配が形成されているた
め、樋状部80よりも屋外側に存在する水は、下り勾配
に沿って屋外側に向かって流れるようになり、屋内側に
向かって移動するのを防止できるので、横目地部7の防
水性を一層高めることができる。
【0078】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれ
る。すなわち、前記第一、第二実施形態では、横目地部
材21の屋外側リップ状部24の下端は横目地用基部2
2と一体化されていたが、図18に示すように、屋外側
リップ状部24は横目地用基部22の上面に圧接されて
いてもよい。また、横目地用基部22の端縁部22Aは
下方に屈曲した形状に成形してもよく、これによると、
良好な防水性を確保できる。
【0079】さらには、横目地用基部22の端縁部22
Aや屋外側リップ状部24を横目地部材21の他の部分
とは異なる材料、つまり外装用の色や質感を備えた材料
により構成して外装面24Aを形成してもよい。この場
合、二種類の材料を押出し成形等により一体的に成形す
ることにより外装面24Aを備えた横目地部材21を製
造してもよい。同様に、前記第三実施形態の横目地外装
部材85の外装部86を別材料により構成してもよく、
また、縦目地外装部材50,62についても同様にして
製造してもよい。
【0080】そして、図19に示すように、両面テープ
25の端部を覆う横目地用基部22の端縁部22Aは省
略して両面テープ25の端部が露出した構造にしてもよ
い。また、図20に示すように、横目地用基部22の端
縁部22Aを省略して、別材料からなる屋外側リップ状
部24により横目地用基部22の端面および両面テープ
25の屋外側の端面を覆うようにしてもよい。
【0081】さらには、図21に示すように、幅広に形
成した排水溝28にEPDM等からなるスポンジ71を
配置して止水効果を高めるようにしてもよい。或いは、
図22に示すように、上側支持片31および屋内側リッ
プ状部23の各上端にブチル系の粘着剤72を付けて上
側の外壁材に密着させるようにしてもよい。この粘着剤
72は上側支持片31および屋内側リップ状部23のい
ずれか一方のみに設けてもよい。
【0082】また、前記各実施形態の横目地部材21
は、その樋状部底面26に長手方向の勾配を形成しなか
ったが、長手方向の勾配を設けてもよい。前記第一、第
二実施形態では、支持用突起30の下側支持片32が横
目地用基部22に接合されていたが、下側支持片32と
横目地用基部22とが分離した状態に横目地部材21を
成形して、下側支持片32を横目地用基部22に圧接さ
せてもよい。
【0083】前記第一、第二実施形態の支持用突起30
は長手方向に連続した形状を備えていたが、支持用突起
30は、屋外側リップ状部24に間欠的に設けてもよ
く、或いは、上側支持片31および下側支持片32だけ
を間欠的に形成してもよい。前記第三実施形態の横目地
外装部材85の挿入部87は長手方向に連続した形状を
備えていたが、挿入部87は、外装部86に対して間欠
的に設けてもよく、或いは、上側封止片88および下側
封止片89のみを間欠的に形成してもよい。また、前記
各実施形態の縦目地外装部材50,62の挿入部52に
ついても同様に外装部51の長手方向に間欠的に設けて
もよく、或いは、封止片53だけを間欠的に形成しても
よい。
【0084】前記第一実施形態では、縦目地部材41
A,41Bの排水ガイド部45は、そのガイド壁部46
が立上部43から上方に突出した形状とされていたが、
例えば、図23に示すように、ガイド壁部46を立上部
43および縦目地用基部42から上方に立ち上がる形状
としてもよい。要するに、排水ガイド部は、樋状部20
および排水路40を連結できる形状であれば前記第一実
施形態の形状に限定されない。また、排水ガイド部45
は、縦目地用基部42および立上部43と一体成形され
ていてもよく、さらには、縦目地部材41A,41Bを
一体成形して左右の外壁材6B,6Cで挟持するように
してもよい。
【0085】前記第二、第三実施形態では、横目地部7
および縦目地部8の交差部分に四つの防水用ブロック6
4A〜65Bを設置したが、これらを一体化して建物ユ
ニット3の施工時に配置するようにしてもよく、防水用
ブロック64A,64B、防水用ブロック65A,65
Bをそれぞれ一体化してもよい。さらに、防水用ブロッ
ク65A,65Bは省略してもよい。
【0086】或いは、防水用ブロック64A〜65Bの
代わりに、図24に示すように、T字状の防水用ブロッ
ク66A,66Bを、横目地部材(図示省略)に接触さ
せつつバックアップ材61を囲むように配置してもよ
い。また、図25に示すように、直方体形状の防水用ブ
ロック67A,67Bをバックアップ材61の両側に配
置し、横目地部材(図示省略)に接触させるようにして
もよい。さらには、図26に示すように、バックアップ
材61の周囲に沿ったくぼみ部69を有する略J字状の
防水用ブロック68A,68Bを、横目地部材(図示省
略)に接触させつつバックアップ材61を囲むように配
置してもよい。
【0087】前記第一実施形態の排水路40は一対の縦
目地部材41A,41Bによって構成され、第二、第三
実施形態の排水路60はバックアップ材61および縦目
地外装部材62により構成されていたが、これらに限定
されず、例えば、縦目地部8に、長手方向(上下方向)
に貫通する中空部を備えた筒状のゴム製防水部材を設
け、その中空部を排水路としてもよい。要するに、排水
路は、樋状部に連通されて水を縦目地部に沿って流せる
ものであれば、その構造や形状は任意である。
【0088】また、前記各実施形態では、二階部分の外
壁材6と一階部分の外壁材6との間の横目地部7に樋状
部20,80を形成したが、二階部分、つまり上側の外
壁材6A,6Dの上端に樋状部を形成してもよく、さら
には、一階部分、つまり下側の外壁材6B,6Cの下端
に樋状部を設けてもよい。
【0089】また、前記各実施形態の外壁材6は、比較
的厚く形成される軽量気泡コンクリート製であったが、
これよりも薄いサイディング材等により外壁材を形成し
てもよい。しかし、本発明は外壁材と外壁材との間の空
間を利用して水を流す構造であるため、外壁材は厚く形
成されていることが好ましい。前記各実施形態において
は、樋状部20,80および排水路40,60は、ユニ
ット式建物1の外壁5の目地部7,8に設けられていた
が、本発明は、建設現場で複数の外壁材を鉄骨軸組みフ
レーム等に取り付けて形成される外壁等、ユニット工法
以外の工法によって建てられる各種建物の外壁に適用す
ることができる。
【0090】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
横目地部に横目地部材が設けられ、この横目地部材の横
目地用基部には屋外側リップ状部および屋内側リップ状
部が立設され、これらのリップ状部の間が樋状部とされ
ているので、雨水のほとんどは屋外側リップ状部で遮ら
れ、この屋外側リップ状部を越えて屋内側に浸入した雨
水は、屋内側リップ状部で止水され、樋状部で捕捉され
て横目地部の長手方向に沿って排水される。従って、屋
外側リップ状部よりも屋内側に水が浸入しても、横目地
部に滞留することなくその長手方向に沿って速やかに排
水できるから、屋内側への水の浸入を確実に防止でき
る。また、屋内側リップ状部および屋外側リップ状部を
上側の外壁材の下端面に圧接させれば、横目地部材と上
側の外壁材との間で高い防水性を確保できる。さらに、
横目地部材により横目地部の防水性が十分に確保される
ため、従来の水切材やガスケットを省略できるから、水
切材等への汚れの集中を回避することができるうえに良
好な外観を確保できる。
【0091】また、横目地部材の設置にあたっても、横
目地用基部を下側の外壁材の上端面に密着固定してお
き、この下側の外壁材上に上側の外壁材を配置して横目
地部材を挟み込むだけでよいので、簡単に設置できる。
そして、横目地用基部は板状に形成されているので、下
側の外壁材の上端面に大面積で密着固定でき、横目地用
基部と下側の外壁材との間に優れた防水性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す斜視図。
【図2】前記第一実施形態の建物ユニットを示す斜視
図。
【図3】前記第一実施形態の横目地部を示す拡大斜視
図。
【図4】前記第一実施形態の横目地部材を示す図。
【図5】前記第一実施形態の横目地部を示す拡大断面
図。
【図6】前記第一実施形態の横目地部および縦目地部の
交差部分を示す分解斜視図。
【図7】前記第一実施形態の縦目地部材の上端部を示す
分解斜視図。
【図8】前記第一実施形態の縦目地外装部材を示す図。
【図9】前記第一実施形態の縦目地部を示す拡大断面
図。
【図10】本発明の第二実施形態を示す斜視図。
【図11】前記第二実施形態の縦目地部を示す拡大断面
図。
【図12】前記第二実施形態の縦目地外装部材を示す
図。
【図13】本発明の第三実施形態の横目地部材および横
目地外装部材を示す斜視図。
【図14】前記第三実施形態の横目地部材を示す図。
【図15】前記第三実施形態の横目地外装部材を示す
図。
【図16】前記第三実施形態の横目地部を示す拡大断面
図。
【図17】前記第三実施形態の縦目地部を示す拡大断面
図。
【図18】本発明の他の横目地部材を示す図。
【図19】本発明の他の横目地部材を示す図。
【図20】本発明の他の横目地部材を示す図。
【図21】本発明の他の横目地部材を示す図。
【図22】本発明の他の横目地部材を示す図。
【図23】本発明の他の縦目地部材の上端部を示す斜視
図。
【図24】本発明の他の防水用ブロックを示す斜視図。
【図25】本発明のさらに他の防水用ブロックを示す斜
視図。
【図26】本発明のさらにまた他の防水用ブロックを示
す斜視図。
【符号の説明】
5 外壁 6,6A,6B,6C,6D 外壁材 7 横目地部 8 縦目地部 20,80 樋状部 21,81 横目地部材 22 横目地用基部 23 屋内側リップ状部 24,84 屋外側リップ状部 24A 外装面 30 支持用突起 31 上側支持片 32 下側支持片 40,60 排水路 41A,41B 縦目地部材 42 縦目地用基部 43 立上部 44 当接面 45 排水ガイド部 49,61 バックアップ材 50,62 縦目地外装部材 51 外装部 52 挿入部 53 封止片 63 平面部 64A,64B,65A,65B 防水用ブロック 66A,66B,67A,67B,68A,68B 防
水用ブロック 85 横目地外装部材 86 外装部 87 挿入部 88 上側封止片 89 下側封止片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上小澤 秀夫 愛知県名古屋市熱田区千年一丁目16番30号 株式会社イノアックコーポレーション船 方事業所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の外壁材を上下左右に並設した外壁
    の目地構造であって、 上下に隣接する前記外壁材の間に形成される横目地部に
    は、その長手方向に連続した横目地部材が設けられ、 この横目地部材は、前記下側の外壁材の上端面に密着固
    定される板状の横目地用基部と、この横目地用基部に長
    手方向に沿って上方に突設される屋内側リップ状部およ
    び屋外側リップ状部とを備え、 これらの屋内側リップ状部および屋外側リップ状部の間
    は樋状部とされていることを特徴とする外壁の目地構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した外壁の目地構造にお
    いて、前記屋内側リップ状部および屋外側リップ状部の
    間の前記横目地用基部の上面には、屋内側から屋外側に
    向かう下り勾配が形成されていることを特徴とする外壁
    の目地構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した外壁
    の目地構造において、 前記屋内側リップ状部の突出方向先端部は前記上側の外
    壁材の下端面に圧接され、 前記横目地用基部の屋内側リップ状部よりも屋内側の部
    分には、前記上側の外壁材の下端面に接触しない高さの
    突出部が立設され、 この突出部および前記屋内側リップ状部の間が排水溝と
    されていることを特徴とする外壁の目地構造。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかに
    記載した外壁の目地構造において、前記屋外側リップ状
    部の前記屋内側リップ状部とは反対側の面は屋外に露出
    する外装面とされていることを特徴とする外壁の目地構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した外壁の目地構造にお
    いて、前記屋外側リップ状部には、前記屋内側リップ状
    部に向かって突出する支持用突起が設けられ、 この支持用突起は先端に、前記上側の外壁材の下端面に
    圧接される上側支持片と、前記横目地用基部に圧接また
    は接合された下側支持片とを有することを特徴とする外
    壁の目地構造。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項3までのいずれかに
    記載した外壁の目地構造において、前記横目地部には、
    前記横目地部材を覆う横目地外装部材が屋外側から圧入
    されていることを特徴とする外壁の目地構造。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載した外壁の目地構造にお
    いて、前記横目地外装部材は、前記横目地部を塞ぐ外装
    部と、前記横目地部内に挿入される挿入部とを備え、 この挿入部は、先端が前記上側の外壁材の下端面に圧接
    される上側封止片と、先端が前記横目地用基部に圧接さ
    れる下側封止片とを有することを特徴とする外壁の目地
    構造。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7までのいずれかに
    記載した外壁の目地構造において、左右に隣接する前記
    外壁材の間に形成される縦目地部には、前記樋状部に連
    通する排水路が設けられていることを特徴とする外壁の
    目地構造。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載した外壁の目地構造にお
    いて、 前記縦目地部には、左右に隣接する前記外壁材の側端面
    に沿う縦目地用基部およびこの縦目地用基部から対向す
    る前記外壁材の側端面に向かって立ち上がる立上部を備
    えた一対の縦目地部材と、屋外側から前記縦目地部に圧
    入されて前記縦目地部材を覆う縦目地外装部材とが設け
    られ、 前記各立上部の先端縁は互いに当接され、これらの立上
    部よりも屋外側が前記排水路とされていることを特徴と
    する外壁の目地構造。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載した外壁の目地構造に
    おいて、前記立上部の先端縁はそれぞれ当接面とされ、
    これらの当接面が相互に面接触されていることを特徴と
    する外壁の目地構造。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10に記載した
    外壁の目地構造において、前記立上部の上端には、前記
    排水路と前記樋状部とを連通する排水ガイド部が設けら
    れていることを特徴とする外壁の目地構造。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載した外壁の目地構造
    において、前記排水ガイド部は、前記縦目地用基部およ
    び立上部と別体に形成されていることを特徴とする外壁
    の目地構造。
  13. 【請求項13】 請求項8に記載した外壁の目地構造に
    おいて、前記縦目地部には、バックアップ材およびこの
    バックアップ材を屋外側から覆う縦目地外装部材が圧入
    され、これらのバックアップ材および縦目地外装部材の
    間が前記排水路とされていることを特徴とする外壁の目
    地構造。
  14. 【請求項14】 請求項9から請求項13までのいずれ
    かに記載した外壁の目地構造において、前記縦目地外装
    部材は、前記縦目地部を塞ぐ外装部と、前記縦目地部内
    に挿入される挿入部とを備え、この挿入部は、左右に隣
    接する前記外壁材の各側端面に向かって突出する封止片
    を有することを特徴とする外壁の目地構造。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載した外壁の目地構造
    において、前記外装部は、左右に隣接する前記外壁材の
    各側端面に沿う平面部を有することを特徴とする外壁の
    目地構造。
  16. 【請求項16】 請求項8から請求項15までのいずれ
    かに記載した外壁の目地構造において、前記横目地部お
    よび縦目地部が交差する部分には、雨水の屋内側への浸
    入を防ぐ防水用ブロックが前記横目地部材よりも屋内側
    に配置されていることを特徴とする外壁の目地構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010031595A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Yamaha Livingtec Corp 目地部材
JP2016166490A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 積水ハウス株式会社 外壁目地の防水構造
JP2016188497A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 積水ハウス株式会社 外壁目地の防水構造

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JP2016166490A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 積水ハウス株式会社 外壁目地の防水構造
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