JP2002303008A - 断熱下地装置 - Google Patents

断熱下地装置

Info

Publication number
JP2002303008A
JP2002303008A JP2001109580A JP2001109580A JP2002303008A JP 2002303008 A JP2002303008 A JP 2002303008A JP 2001109580 A JP2001109580 A JP 2001109580A JP 2001109580 A JP2001109580 A JP 2001109580A JP 2002303008 A JP2002303008 A JP 2002303008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
groove
insulating plate
heat
edge frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001109580A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Inaba
博 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001109580A priority Critical patent/JP2002303008A/ja
Publication of JP2002303008A publication Critical patent/JP2002303008A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベニヤ板等の構造用合板材に予め断熱板材を
取り付けてユニット一体化しておくことにより現場の断
熱施工を簡略に行えるようにする。 【解決手段】 断熱板Pの両側端側から形成した断面略
上向き凸形状の接合用縁枠部2と、断熱板Pの他側面中
央に形成した凸条部を有するスペーサー用溝条部7とを
備え、接合用縁枠部2、スペーサー用溝条部7を止着材
5で構造用合板Qに固定する。断熱板P夫々の接合用縁
枠部2同士を接合することで内底部に凸条部を形成する
接合用溝条部3と、接合用溝条部3に嵌め込んで凸条部
に嵌合する凹条部を有するジョイナー部材4とを備え
る。断熱板Pの接合用縁枠部2とスペーサー用溝条部7
との間に形成した通気兼漏水排出用の第1の溝条部6A
と、この第1の溝条部6Aに連通すべく断熱板Pに形成
した通気兼漏水排出用の第2の溝条部6Bと、第2の溝
条部6Bの任意箇所に縦樋に接続する漏水排出孔6Cと
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば戸建て一般
住宅、マンション、倉庫等の屋根、床、壁等の下地に使
用され、これらに対し断熱効果を発揮させるようにした
断熱下地装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の断熱下地装置としてはベ
ニヤ板等の構造用合板材を設置後、それに断熱板材であ
る発泡合成樹脂材を貼り付け、その表面に例えば壁材、
床材、屋根材等による化粧処理等を施すものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来提案の断熱下地装置では、設置現場でベニヤ板等
の構造用合板材の設置作業と、断熱板材である発泡合成
樹脂材の貼り付け作業とをそれぞれ別々に行うため、現
場での施工が非常に面倒なものとなる問題点を有してい
た。
【0004】そこで本発明は叙上のような従来存した諸
事情に鑑み創出されたもので、施工現場での屋根、床、
壁等の下地形成の際の構造用合板と断熱板との取り付け
作業において、現場の施工を簡略に行えるものとした断
熱下地装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明にあっては、発泡合成樹脂材を発泡成形す
ることにより形成した断熱板Pを構造用合板Qに取り付
けて一体構造として成るものである。断熱板Pの両側端
側から断熱板Pの他側面に沿って横方向に突出形成した
断面略上向き凸形状の接合用縁枠部2と、断熱板Pの他
側面中央に形成された内底中央に左右一対の凸条部を有
するスペーサー用溝条部7とを備え、接合用縁枠部2お
よびスペーサー用溝条部7を止着材5を介して構造用合
板Qに固定させてあるものとすることができる。断熱板
P夫々の接合用縁枠部2,2同士を接合させることで内
底部に凸条部を有して形成される接合用溝条部3と、形
成された接合用溝条部3に嵌め込まれてこれの凸条部に
嵌合される凹条部を有する発砲合成樹脂材にて形成した
ジョイナー部材4とを備えることができる。断熱板Pの
他側面における接合用縁枠部2とスペーサー用溝条部7
との間に凹設形成した通気兼漏水排出用の第1の溝条部
6Aと、この第1の溝条部6Aに連通すべく接合用縁枠
部2、スペーサー用溝条部7それぞれに直交するように
断熱板Pの他側面の縁側に凹設形成した通気兼漏水排出
用の第2の溝条部6Bと、第2の溝条部6Bの任意の箇
所に縦樋に接続されるべく穿設形成した漏水排出孔6C
とを備えたものとできる。断熱板Pの一側面における複
数の通気兼漏水排出用の第1の溝条部6Aの間には、断
熱板P自体に屋根板Rを吊子部材14を介して張設し、
釘材等により固定させる略コ字型枠状の吊子止着材11
を自体のコ字型の背面側が露出した状態で内装させるよ
う略コ字溝型の止着材取付用溝条部12が夫々平行に配
列形成してあるものとできる。断熱板Pの上面に張設し
た面用ラス材21の上に、鉄筋材22を縦横に内設した
モルタルコンクリート層23と、モルタルコンクリート
層23の上に配したアスファルト層24とを備えたもの
とできる。断熱板Pの他側面における接合用縁枠部2と
スペーサー用溝条部7との間に、当該左右の接合用縁枠
部2、中央のスペーサー用溝条部7それぞれに平行とな
るように形成された断面で略蟻溝形を呈する固定溝31
と、この固定溝31に嵌め込まれて外壁部材35が前方
へ若干突出した状態となって固定されるよう補強材を兼
ねた断面末広がりの外壁止着材32と、断熱板Pの左右
側面の複数箇所に挿入される補強材を兼ねたヒートブリ
ッジカット材34とを備えたものとできる。断熱板Pの
他側面における接合用縁枠部2とスペーサー用溝条部7
との間に、当該断熱板P上に塗布される化粧仕上げ用の
モルタル材Mを付着一体化させるよう格子状に配列形成
した断面略蟻溝形を呈する充填溝41と、断熱板Pの他
側面に当該断熱板P内に貫通されるように打ち込まれる
止着材42を介して取り付けられる面用ラス材43と、
当該面用ラス材43を埋め込むようにしてモルタル材M
が充填されることで形成されるモルタル層44とを備え
たものとできる。断熱板Pの他側面に縦横格子状に形成
された床暖房用の配管、電話線・電線等を収納させる矩
形溝形のパイプスペース溝条部51と、縦方向のパイプ
スペース溝条部51の間に当該パイプスペース溝条部5
1に平行に隣接するように形成された断面略蟻溝形を呈
する固定溝52と、この固定溝52に床部材60を固定
させるよう自体の細面側が断熱板Pと面一状態となって
嵌め込まれる補強材を兼ねた断面末広がりの床材固定材
53と、断熱板Pにおける構造用合板Qとの接合面側に
補強材55を嵌め込むよう隣接配置させた複数の矩形溝
形の補強材用溝条部54とを備えたものとできる。
【0006】以上のように構成された本発明に係る断熱
下地装置にあって、断熱板Pの接合用縁枠部2、および
スペーサー用溝条部7を止着材5を介して構造用合板Q
に固定させることで、ユニット一体化された断熱下地材
1が形成される。こうして断熱板Pと構造用合板Qとが
ユニット一体化された断熱下地材1として施工現場への
搬入を可能にさせる。断熱板P夫々の接合用縁枠部2,
2同士を接合させることで形成された接合用溝条部3
は、発砲合成樹脂材にて形成したジョイナー部材4が嵌
込まれ、接合用溝条部3に形成された凸条部をこれに対
向すべくジョイナー部材4に形成された凹条部で咬ませ
ることで各断熱板Pが平面状に隣接連続されて夫々の相
互間で一体とさせる。断熱板Pの通気兼漏水排出用の第
1の溝条部6Aと、この第1の溝条部6Aに連通すべく
通気兼漏水排出用の第2の溝条部6Bと、第2の溝条部
6Bの任意の箇所に縦樋に接続される漏水排出孔6Cと
により、断熱板P上に屋根板Rが固定された際に、通気
・排水経路を形成させる。断熱板Pの一側面における複
数の通気兼漏水排出用の第1の溝条部6Aの間には、断
熱板P自体に屋根板Rが吊子部材14を介して張設さ
れ、止着材取付用溝条部12には釘材等により固定され
る略コ字型枠状の吊子止着材11を自体のコ字型の背面
側が露出した状態で内装させる。断熱板Pの上面に張設
した面用ラス材21の上に、鉄筋材22が縦横に内設さ
れたモルタルコンクリート層23が付設され、モルタル
コンクリート層23の上にアスファルト層24が形成さ
れる。断熱板Pの固定溝31に沿って外壁止着材32が
側面から挿入されて前方へ若干突出した状態となって固
定されると共に、断熱板P側面の貫通孔33内に補強材
を兼ねたヒートブリッジカット材34が貫挿される。断
熱板Pの他側面において格子状に配列形成された断面略
蟻溝形を呈する充填溝41は、当該断熱板P上に塗布さ
れる化粧仕上げ用のモルタル材Mの固化後の食い付きを
強固にして付着一体化させる。断熱板Pの他側面に当該
断熱板P内に貫通されるように打ち込まれる止着材42
を介して面用ラス材43が張設され、当該面用ラス材4
3を埋め込むようにしてモルタル材Mが充填されること
でモルタル層44が形成される。また、断熱板Pの他側
面に形成されたパイプスペース溝条部51には床暖房用
の配管、電話線・電線等を収納させる。断面略蟻溝形を
呈する固定溝52には、補強材を兼ねた断面末広がりの
床材固定材53が側面から挿入配置され、この床材固定
材53上に床部材60が固定される一方、断熱板Pにお
ける構造用合板Qとの接合面側に形成された隣接配補強
材用溝条部54には補強材55が側面から貫挿配置され
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の第
1の実施の形態として勾配屋根下地用の断熱下地装置に
ついて説明すると、図1、図2において示される符号1
は、例えば発泡スチロール樹脂材等の発泡合成樹脂材を
発泡成形することにより形成した平板状の断熱板Pを、
この断熱板P自体と略同一の面サイズを有するベニヤ板
である構造用合板Qに取り付けて一体構造として成る屋
根用の断熱下地材であり、例えば縦・横の長さが約90
0mm×1800mmの大きさであり、厚さが例えば5
0mm、100mm、150mmの3種類に形成してあ
る。尚、断熱下地板1のサイズは本発明を限定するもの
ではなく、種々のサイズに形成されていても良いことは
勿論である。
【0008】図1、図2に示すように、断熱板Pの両側
端側には、断熱板Pの他側面に沿って横方向に突出しさ
らに突出中央を上方向に突出させることで断面略上向き
凸形状の接合用縁枠部2を形成し、さらに断熱板Pの他
側面中央には内底中央に左右一対の凸条部を有するスペ
ーサー用溝条部7が形成されていて、接合用縁枠部2の
突出先端およびスペーサー用溝条部7の凸条部間中央に
釘材等の止着材5を構造用合板Qまで貫通するように打
ち込み取り付けてある。そして、複数の断熱下地材1
は、断熱板P夫々の接合用縁枠部2,2同士を接合させ
ることで内底中央に左右一対の凸条部を有する接合用溝
条部3が形成され、この接合用溝条部3に沿って、左右
一対の凹条部を有する長尺な発砲合成樹脂材にて形成し
たジョイナー部材4を嵌込み、接合用溝条部3の凸条部
をジョイナー部材4の凹条部で咬ませることで各断熱板
Pが平面状に隣接連続されて夫々の相互間で一体となる
ようにしてある。
【0009】断熱板Pの他側面における接合用縁枠部2
とスペーサー用溝条部7との間には、当該接合用縁枠部
2、スペーサー用溝条部7それぞれに平行となるように
複数の例えば略矩形凹状の2つの通気兼漏水排出用の第
1の溝条部6Aを凹設形成すると共に、この第1の溝条
部6Aに連通すべく接合用縁枠部2、スペーサー用溝条
部7それぞれに直交するように断熱板Pの他側面の縁側
には例えば略矩形凹状の1つの通気兼漏水排出用の第2
の溝条部6Bを凹設形成してある。そして、第2の溝条
部6Bの任意の箇所には漏水排出孔6Cを穿設形成し、
この漏水排出孔6C下側に縦樋(図示せず)を接続して
おくことでここに集中される漏水を外部に排水するよう
にしてある。この断熱下地材1を設置する際には、接合
用縁枠部2、スペーサー用溝条部7、通気兼漏水排出用
の第1の溝条部6Aそれぞれを屋根勾配方向に沿って取
り付けると共に、漏水排出孔6Cを配した通気兼漏水排
出用の第2の溝条部6Bを屋根勾配下側に位置付けする
ようにして取り付け、この断熱板P夫々の接合部分が屋
根の下地材として垂木上に張設させた野路板上等に固定
されるものとしてある。
【0010】断熱板Pの一側面における例えば2つの通
気兼漏水排出用の第1の溝条部6Aの中間位置には、断
熱板P自体に勾配屋根板材として幅員約30〜40mm
の帯板状の例えば鉄板製の屋根板Rを後述する吊子部材
14を介して張設し釘材等により固定させるための長尺
な略コ字型枠状の例えば釘材を打ち込むことが可能な剛
性材、例えば鉄板製・鋼板製等の肉薄なチャンネル鋼材
の如き吊子止着材11を自体のコ字型の背面側が露出し
た状態で内装させることのできる例えば2つの略コ字溝
型の止着材取付用溝条部12を夫々平行に配列形成して
ある。
【0011】この吊子止着材11は、コ字型の開口側両
端縁部を夫々内側に向けて対峙するように略直角に折曲
させることで突片状の内向き係止用リブ13が形成され
ており、この内向き係止用リブ13でもって断熱板Pの
一部を噛み合い状に咬持させる状態となり、吊子止着材
11は頑丈に固定されることとなって断熱板Pの止着材
取付用溝条部12から吊子止着材11自体が抜脱される
のを防止するようにしてある。図2に示すように、止着
材取付用溝条部12の形状も内向き係止用リブ13を有
する吊子止着材11の形状に合わせるようにして略コ字
溝型の溝先端部を内側に向けて略L字型に折曲状に形成
してあり、このような断熱板Pに対する止着材取付用溝
条部12の加工は、例えば断熱板Pの前後あるいは左右
で架け渡した電熱線を吊子止着材11の封入形状に沿っ
て表面から押し入れて切断し、更には細溝幅部分で除去
することで形成されるものとしてある。
【0012】図1に示すように、吊子止着材11の露出
背面側の長手方向に沿った複数箇所、例えば長手方向に
沿った等間隔の3箇所には吊子部材14が取付けられ、
この吊子部材14を介して屋根板Rが取り付けられる。
すなわち、図3、図4に示すように、吊子部材14は帯
板状の取付基部14Aと、取付基部14Aの長手方向に
沿った一端側縁部を上側に向けて略直角に折曲しさらに
先端を外側に向けて略直角に折曲することで形成された
略逆L字形の起立片部14Bと、取付基部14Aの長手
方向に沿った他端側縁部に折曲形成した折り返し部14
Cとから構成され、起立片部14BのL字形先端にはブ
チル系のシーリング材Sを被覆形成してある。
【0013】この吊子部材14は、これの取付基部14
Aを断熱板Pに取り付けた吊子止着材11の露出背面側
に当てがって釘材等を介して固定されるものとしてあ
る。そして、一方の屋根板Rの長手縁部を上側に向けて
略逆L字形に折曲形成し、これに対応して他方の屋根板
Rの長手縁部を上側に向けて略逆U字形に折曲形成して
おき、これら折曲部分によって吊子部材14の起立片部
14Bを左右両側から挟み込んでからこれら折曲部分と
共に起立片部14Bを丸め込むように下側に向けて折曲
することにより吊子部材14に対し屋根板Rがかしめ固
定されるものとしてある(図4(a)、図4(b)参
照)。
【0014】尚、通気兼漏水排出用の第1、第2の溝条
部6A、6Bを凹設形成する替わりに、止着材取付用溝
条部12の略コ字溝型の溝先端部の形成深さを若干浅く
することで、吊子止着材11を止着材取付用溝条部12
に露出内装した際に、吊子止着材11のコ字型背面側が
外方へ若干突出したものとされるようにする。これによ
り断熱板Pに屋根板Rが固定された際に吊子止着材11
を介して屋根板Rと断熱板Pとが僅かに離反される状態
となることにより、相互間に平板空隙状の通気・漏水排
出層が形成されるようにしても良い。
【0015】次に以上のように構成された実施の形態に
ついての断熱施工方法の一例を屋根の断熱下地装置に基
づいて説明する。図1、図2に示すように、断熱板P
は、製造工場において発泡スチロール樹脂材等の発泡合
成樹脂材を発泡成形することにより例えば縦・横の長さ
が約900mm×1800mmの大きさで、厚さが例え
ば50mm、100mm、150mmのいずれかとした
平板状に形成される。このとき、接合用縁枠部2、スペ
ーサー用溝条部7、通気兼漏水排出用の第1、第2の溝
条部6A、6B、漏水排出孔6C、止着材取付用溝条部
12夫々が同時に一体形成、あるいは矩形板状素材に対
する溝部等の切断除去処理等によって形成され、止着材
取付用溝条部12には吊子止着材11が吊子止着材11
自体の背面を露出した状態で側方向から溝内に沿って内
装される。そして、構造用合板Qの上に断熱板Pを載せ
てから接合用縁枠部2の突出先端およびスペーサー用溝
条部7の凸条部間中央に釘材等の止着材5を構造用合板
Qまで貫通するようにして打ち込み固定する。こうして
断熱板Pと構造用合板Qとがユニット一体化された断熱
下地材1として施工現場に搬入される。
【0016】そして図2に示すように、屋根用の断熱下
地装置として例えば複数の垂木間に架設してある野路板
上に複数の断熱下地材1をこれの接合用縁枠部2同士を
接合させた状態で隣接連続させた状態で連設配置させ
る。このとき断熱板Pの横幅は例えば垂木夫々の間隔に
合致させてあり、接合用縁枠部2同士の接合部分は、垂
木の上に位置付けされる。そして、接合用縁枠部2同士
の接合により形成された接合用溝条部3に沿ってジョイ
ナー部材4を嵌込み、スペーサー用溝条部7にはスペー
サー部材8を嵌め込む。そして、吊子部材14の取付基
部14Aを断熱板Pに取り付けた吊子止着材11の露出
背面側に当てがって釘材等を介して固定し、図3に示す
ように、一方の屋根板Rの長手縁部を上側に向けて略逆
L字形の内側折曲片R1を折曲形成し、これに対応して
他方の屋根板Rの長手縁部を上側に向けて略逆U字形の
外側折曲片R2を折曲形成しておき、これら内外の折曲
片R1,R2によって吊子部材14の起立片部14Bを
左右両側からシール材Sを介在させて挟み込んでからこ
れら内外の折曲片R1,R2と共に起立片部14Bを丸
め込むように下側に向けて折曲することにより吊子部材
14に対し屋根板Rがかしめ固定される(図4(a)、
図4(b)参照)。
【0017】尚、断熱板P上に屋根板Rを張設する代わ
りに、断面でほぼ溝形状を呈する屋根葺き材を並列連続
させることで全体として波板状となるように構成するこ
ともできる。例えば断熱下地材1上に接着、釘止めその
他によって固着される帯状のジョイント板によって配装
されるよう、一方側壁が直立状で、他方側壁が上部に至
るに伴い次第に末広がり状に開放される傾斜状で全体断
面でほぼ変形された溝形状を呈する第1のタイトフレー
ム材、この第1のタイトフレーム材における傾斜状側壁
の上端に連設される断面でほぼL字形を呈する第2のタ
イトフレーム材、同じく第1のタイトフレーム材におけ
る直立側壁の上端に連設される傾斜状の第3のタイトフ
レーム材を隣接配置すると共に、夫々の上端部では介在
させた吊子部材14を吊子固定具によって固定すること
で1ユニットとして連続一体化した状態で断熱下地材1
に例えば釘材等によって固定配置する。そして、隣接配
置したユニット化した夫々においての第1のタイトフレ
ーム材と第2のタイトフレーム材との夫々の上端、第1
のタイトフレーム材と第3のタイトフレーム材との夫々
の上端等に介在されている吊子部材14を内部に包み込
むようにして、側縁を重ね合わせた状態で相互に隣接さ
せた上方開口が末広がり状の断面で溝形を呈する屋根葺
き材の重ね合わせた両側縁夫々をかしめるものであり、
このようにして多数のユニット化されたタイトフレーム
材によって連続波形となる骨格フレーム上で全体として
波形状に屋根葺き材を水密状に連続配置するのである。
【0018】尚、吊子部材14は、隣接する第1のタイ
トフレーム材と第2のタイトフレーム材との夫々の上
端、第1のタイトフレーム材と第3のタイトフレーム材
との夫々の上端相互間によって吊子固定具によってネジ
止めされていて、この吊子部材14に形成されている左
右に張り出す突部によって、これを包み込むようにした
重ね合わされる隣接する屋根葺き材々の両側縁を同時に
かしめることで一体化されるものとなっており、タイト
フレーム材上に屋根葺き材を連続配置するようになって
いる。
【0019】また、屋根構造は図示例に限らず、従来か
ら実施されている種々の構造のものとできるのは勿論で
あり、例えば水密処理が施されるネジ部を有するタイト
フレーム材等によって、これの上に屋根葺き材をネジ止
めすることで固着配装しても良いのである。
【0020】図5、図6には第1の実施の形態の他例と
しての平ら屋根下地用のものとした断熱下地装置が示さ
れている。尚、本例における断熱下地材1の構成は第1
の実施の形態において示したものと同じなので同一部分
については説明を省略し、異なる部分につき説明する。
すなわち、断熱板Pの上面には金属細線を網目状に形成
した面用ラス材21を張設し、面用ラス材21の上には
鉄筋材22を縦横に内設したモルタルコンクリート層2
3を配し、モルタルコンクリート層23の上には、アス
ファルト層24が配されている。そして、面用ラス材2
1、鉄筋材22,モルタルコンクリート層23、アスフ
ァルト層24を貫通するように排水孔25を穿設し、前
記断熱下地材1の漏水排出孔6Cに連通させてある。
【0021】尚、断熱板Pの面全体に網目状の面用ラス
材4を張設してからセメントモルタル材を積層すること
により、断熱下地材1とモルタルコンクリート層23と
が一体化された複合建材を形成し、現場における断熱下
地施工を簡単に行なわせるようにしても良い。
【0022】本発明の第2の実施の形態としてサイデン
グ等の外壁下地用の断熱下地装置について図7、図8を
参照して説明する。すなわち、例えば発泡スチロール樹
脂材もしくはウレタン樹脂材等の発泡合成樹脂材を発泡
成形することにより形成した平板状の断熱板Pを、断熱
板P自体と略同一の面サイズを有するベニヤ板である構
造用合板Qに取り付けて一体構造として壁用の断熱下地
材1を形成する。この断熱下地材1は、例えば縦・横の
長さが約900mm×1800mmの大きさであり、厚
さが例えば50mm、100mm、150mmの3種類
に形成してある。尚、断熱下地板1のサイズは本発明を
限定するものではなく、種々のサイズに形成されていて
も良いことは勿論である。尚、本実施の形態における断
熱下地材1は躯体壁に対し長手方向を縦向きにして付設
されるものとしているが、これに限定されず長手方向を
横向きにして付設しても良い。
【0023】断熱板Pの上下両端側および左右両端側に
は、断熱板Pの他側面に沿って左右横方向および上下縦
方向に突出しさらに突出中央を前方向に突出させること
で断面略前向き凸形状の接合用縁枠部2を形成し、さら
に断熱板Pの他側面中央には内底中央に左右一対の凸条
部を有するスペーサー用溝条部7が縦方向に形成されて
いて、接合用縁枠部2の突出先端およびスペーサー用溝
条部7の凸条部間中央に釘材等の止着材5を構造用合板
Qまで貫通するように打ち込み取り付けてある。そし
て、複数の断熱下地材1は、断熱板P夫々の接合用縁枠
部2,2同士を接合させることで内底中央に左右一対の
凸条部を有する接合用溝条部3が形成され、この接合用
溝条部3に沿って、左右一対の凹条部を有する長尺な発
砲合成樹脂材にて形成したジョイナー部材4を嵌込み、
接合用溝条部3の凸条部をジョイナー部材4の凹条部で
咬ませることで各断熱板Pが上下左右に平面状に隣接連
続されて夫々の相互間で一体となるようにしてある。
【0024】断熱板Pの他側面における接合用縁枠部2
とスペーサー用溝条部7との間には、当該左右の接合用
縁枠部2、中央のスペーサー用溝条部7それぞれに平行
となるように例えば断面で略蟻溝形を呈する固定溝31
を形成し、この固定溝31には補強材を兼ねた長尺で断
面末広がりの外壁止着材32をこれの細面側が前方へ若
干突出した状態となって嵌め込んである。また、断熱板
Pの左右側面には例えば上段、中段、下段の3箇所に略
矩形状の貫通孔33を穿設し、この貫通孔33内に補強
材を兼ねた棒状のヒートブリッジカット材34を挿入し
てある。
【0025】この断熱下地材1を躯体壁に設置する際に
は、左右の接合用縁枠部2、スペーサー用溝条部7それ
ぞれを縦方向にして取り付けられ、接合用縁枠部2同士
の接合により形成された接合用溝条部3に沿ってジョイ
ナー部材4を嵌込み、スペーサー用溝条部7にはスペー
サー部材8を嵌め込む。この断熱板P夫々の外壁止着材
32の上には、矩形板状の複数の外壁部材35の左右両
端側がそれぞれ相対峙する端部側同士が若干隙間を開け
た状態にして載せられ、外壁部材35の上下縁部に形成
した接合段部35Aを介して下側から上側に向けて隣接
係合させた状態となって取り付けられる。そして、外壁
部材35の左右両端側と接合段部35Aとの交差する位
置から外壁止着材32内に貫通するように釘材等の止着
材36を打ち込んでから、左右に隣接する外壁部材35
間の隙間にコーキング剤が充填されるものとしてある。
【0026】図9、図10には第2の実施の形態の他例
としてのモルタル壁下地用のものとした断熱下地装置が
示されている。すなわち、断熱板Pの他側面における接
合用縁枠部2とスペーサー用溝条部7との間には、例え
ば断面で略蟻溝形を呈する充填溝41を例えば格子状に
して配列形成し、構築された躯体壁の表面で施される化
粧仕上げ等のために塗布されるモルタル材M等との付着
一体性を図るものとしてある。そして、断熱板Pの他側
面には当該断熱板P内に貫通されるように打ち込まれる
略U字形の釘材等の止着材42を介して面用ラス材43
が取り付けられ、当該面用ラス材43を埋め込むように
してモルタル材Mが充填されることでモルタル層44が
形成されるものとしてある。また、断熱板Pの左右側面
には例えば上段、中段、下段の3箇所に略矩形状の貫通
孔33を穿設し、この貫通孔33内に補強材を兼ねた棒
状のヒートブリッジカット材34を挿入してある。この
ヒートブリッジカット材34は、断熱板P上に形成塗布
させるモルタル層44における面用ラス材43を止着材
42によって断熱板Pにしっかり固定させるに際し、断
熱板P内に配装されていることで、このヒートブリッジ
カット材34に止着材42を固定支持させることで構造
用合板Qに対する固定を回避させるものである。こうす
ることで、構築された壁用断熱構造においての内外の熱
橋形成を阻止できるようにし、断熱性能を損なわずにモ
ルタル層44を外表面に形成塗布できるのである。
【0027】尚、充填溝41は断熱下地材1相互が左右
あるいは上下方向で隣接状に配置されるときの左右ある
いは上下面での接合部位等では、上下方向、左右方向等
の断熱下地材1間に跨るように夫々で半割状の形態で形
成されることもある。更には図示を省略したが、場合に
よっては断熱下地材1表面全域を規則的、不規則的な凹
凸状、好ましくは奥部が開口部に比し広幅な凹部となっ
て穴、溝状にも形成できる。
【0028】またこの充填溝41は、断熱下地材1自体
を介して各種の外装材等を貼付する下地処理構造として
の使用を可能にする。すなわち構築後の躯体壁の表面に
取り付け固着したり、断熱下地材1自体を立枠配置して
壁体自体としたりすると共に、屋外側でタイル、レンガ
等の化粧材等を貼付する場合の断熱下地材1面ではコン
クリートモルタル材Mを、必要があればラス金網材を場
合によっては充填溝41内にも配置して貼り付けた後に
塗布施工する。また図示を省略したが、屋内側に位置さ
れる断熱下地材1における屋内側面で石膏ボードその他
の各種の内装材を貼付する場合、断熱下地材1における
屋内側面で木材、プラスチック材、金属材等の棒材状の
各種の下地材を嵌め入れるようにした、充填溝41と同
様な嵌め入れ溝を形成することもできる。
【0029】図11、図12には第3の実施の形態とし
ての例えばフローリングカーペット床下地用のものとし
た断熱下地装置が示されている。すなわち、例えば発泡
スチロール樹脂材等の発泡合成樹脂材を発泡成形するこ
とにより形成した平板状の断熱板Pを、断熱板P自体と
略同一の面サイズを有するベニヤ板である構造用合板Q
に取り付けて一体構造としたフローリングカーペット床
用の断熱下地材1を形成してある。この断熱下地材1
は、例えば縦・横の長さが約900mm×1800mm
の大きさであり、厚さが例えば50mm、100mm、
150mmの3種類に形成してある。尚、断熱下地板1
のサイズは本発明を限定するものではなく、種々のサイ
ズに形成されていても良いことは勿論である。
【0030】断熱板Pの上下両端側および左右両端側に
は、断熱板Pの他側面に沿って左右横方向および上下縦
方向に突出しさらに突出中央を前方向に突出させること
で断面略前向き凸形状の接合用縁枠部2を形成してあ
る。そして、複数の断熱下地材1は、断熱板P夫々の接
合用縁枠部2,2同士を接合させることで内底中央に左
右一対の凸条部を有する接合用溝条部3が形成され、こ
の接合用溝条部3に沿って、左右一対の凹条部を有する
長尺な発砲合成樹脂材にて形成したジョイナー部材4を
嵌込み、接合用溝条部3の凸条部をジョイナー部材4の
凹条部で咬ませることで各断熱板Pが上下左右に平面状
に隣接連続されて夫々の相互間で一体となるようにして
ある。
【0031】また、断熱板Pの他側面には例えば床暖房
用の配管、電話線・電線等を収納させるための矩形溝形
のパイプスペース溝条部51を縦横格子状に設け、さら
に縦方向のパイプスペース溝条部51の間には当該パイ
プスペース溝条部51に平行となるように例えば断面で
略蟻溝形を呈する固定溝52を形成し、この固定溝52
には補強材を兼ねた長尺で断面末広がりの床材固定材5
3をこれの細面側が断熱板Pと面一状態となって嵌め込
んである。一方、断熱板Pにおける構造用合板Qとの接
合面側には複数の矩形溝形の補強材用溝条部54を等間
隔毎に隣接配置させ、そこに例えば木材・プラスチック
材等の矩形棒状の補強材55を嵌め込んである。
【0032】この断熱下地材1を設置する際には、左右
の接合用縁枠部2を布基礎土台の例えば大引上に取り付
け、接合用縁枠部2同士の接合により形成された接合用
溝条部3に沿ってジョイナー部材4を嵌め込む。この断
熱板P夫々の床材固定材53の上には、例えばベニヤ板
等のフローリングの如き床部材60を載せ、床材固定材
53内に貫通するように釘材等の止着材61を打ち込ん
で固定させておいてから、その上にカーペット部材62
が敷設されるものとしてある。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
めに、ベニヤ板等の構造用合板材(Q)に予め断熱板材
(P)を取り付けてユニット一体化しておくことにより
現場の施工を簡略に行うことができる。
【0034】すなわちこれは本発明において、発泡合成
樹脂材を発泡成形することにより形成した断熱板Pを構
造用合板Qに取り付けて一体構造としたからであり、こ
れによって、断熱板Pと構造用合板Qとがユニット一体
化された断熱下地材1として施工現場への搬入を可能に
させるのである。
【0035】断熱板Pの両側端側から断熱板Pの他側面
に沿って横方向に突出形成した断面略上向き凸形状の接
合用縁枠部2と、断熱板Pの他側面中央に形成された内
底中央に左右一対の凸条部を有するスペーサー用溝条部
7とを備え、接合用縁枠部2およびスペーサー用溝条部
7を止着材5を介して構造用合板Qに固定させてあるの
で、断熱下地材1自体を簡単に形成することができ、し
かも現場への搬入が容易に行える。
【0036】断熱板P夫々の接合用縁枠部2,2同士を
接合させることで内底部に凸条部を有して形成される接
合用溝条部3と、形成された接合用溝条部3に嵌め込ま
れてこれの凸条部に嵌合される凹条部を有する発砲合成
樹脂材にて形成したジョイナー部材4とを備えたので、
施工現場での断熱下地材1同士の隣接配置が容易に行え
ると共に、ジョイナー部材4自体も発泡合成樹脂材で形
成されているため、構造用合板Q上に連続した断熱層を
容易に形成することができる。
【0037】断熱板Pの他側面における接合用縁枠部2
とスペーサー用溝条部7との間に凹設形成した通気兼漏
水排出用の第1の溝条部6Aと、この第1の溝条部6A
に連通すべく接合用縁枠部2、スペーサー用溝条部7そ
れぞれに直交するように断熱板Pの他側面の縁側に凹設
形成した通気兼漏水排出用の第2の溝条部6Bと、第2
の溝条部6Bの任意の箇所に縦樋に接続されるべく穿設
形成した漏水排出孔6Cとを備えたので、断熱板P上に
屋根板Rが固定された際に、通気・排水経路を容易に形
成することができる。
【0038】断熱板Pの一側面における複数の通気兼漏
水排出用の第1の溝条部6Aの間には、断熱板P自体に
屋根板Rを吊子部材14を介して張設し、釘材等により
固定させる略コ字型枠状の吊子止着材11を自体のコ字
型の背面側が露出した状態で内装させるよう略コ字溝型
の止着材取付用溝条部12が夫々平行に配列形成してあ
るので、断熱板Pと屋根板Rとの間に通気兼漏水排出層
を容易に形成することができ、しかも屋根板Rを吊子部
材14を介して断熱板P自体に強固に固定することがで
きる。総じて、勾配屋根タイプの断熱構造を容易に形成
することができる。
【0039】断熱板Pの上面に張設した面用ラス材21
の上に、鉄筋材22を縦横に内設したモルタルコンクリ
ート層23と、モルタルコンクリート層23の上に配し
たアスファルト層24とを備えたので、例えば平ら屋根
タイプの断熱構造を容易に形成することができる。
【0040】断熱板Pの他側面における接合用縁枠部2
とスペーサー用溝条部7との間に、当該左右の接合用縁
枠部2、中央のスペーサー用溝条部7それぞれに平行と
なるように形成された断面で略蟻溝形を呈する固定溝3
1と、この固定溝31に嵌め込まれて外壁部材35が前
方へ若干突出した状態となって固定されるよう補強材を
兼ねた断面末広がりの外壁止着材32と、断熱板Pの左
右側面の複数箇所に挿入される補強材を兼ねたヒートブ
リッジカット材34とを備えたので、外壁部材35を外
壁止着材32を介して断熱板P自体に強固に固定するこ
とができ、しかも簡単な隣接施工によってサイデングの
外壁断熱壁構造を容易に形成することができる。
【0041】断熱板Pの他側面における接合用縁枠部2
とスペーサー用溝条部7との間に、当該断熱板P上に塗
布される化粧仕上げ用のモルタル材Mを付着一体化させ
るよう格子状に配列形成した断面略蟻溝形を呈する充填
溝41と、断熱板Pの他側面に当該断熱板P内に貫通さ
れるように打ち込まれる止着材42を介して取り付けら
れる面用ラス材43と、当該面用ラス材43を埋め込む
ようにしてモルタル材Mが充填されることで形成される
モルタル層44とを備えたので、モルタル層44を充填
溝41を介して断熱板P自体に強固に固定することがで
き、しかも簡単な隣接施工によってモルタル断熱壁構造
を容易に形成することができる。
【0042】断熱板Pの他側面に縦横格子状に形成され
た床暖房用の配管、電話線・電線等を収納させる矩形溝
形のパイプスペース溝条部51と、縦方向のパイプスペ
ース溝条部51の間に当該パイプスペース溝条部51に
平行に隣接するように形成された断面略蟻溝形を呈する
固定溝52と、この固定溝52に床部材60を固定させ
るよう自体の細面側が断熱板Pと面一状態となって嵌め
込まれる補強材を兼ねた断面末広がりの床材固定材53
と、断熱板Pにおける構造用合板Qとの接合面側に補強
材55を嵌め込むよう隣接配置させた複数の矩形溝形の
補強材用溝条部54とを備えたので、床部材60を床材
固定材53を介して断熱板P自体に容易に固定すること
ができ、しかも簡単な隣接施工によって断熱床構造を容
易に形成することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における屋根板の勾
配屋根用の断熱下地材を示す斜視図である。
【図2】同じく断面図である。
【図3】吊子部材の組み付け方法を説明する斜視図であ
る。
【図4】吊子部材を介しての屋根板の接合方法を示し、
(a)は起立片部を折り畳む前の断面図、(b)は起立
片部先端を折り畳んだ状態の断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における他例を示す
モルタル屋根下地材の斜視図である。
【図6】同じく断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における外壁下地材
の斜視図である。
【図8】同じく横断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における他例を示す
モルタル壁下地材の斜視図である。
【図10】同じく断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態におけるフローリ
ング・カーペット床下地材の斜視図である。
【図12】同じく断面図である。
【符号の説明】
P…断熱板 Q…構造用合板 R…屋根板 R1…内側折曲
片 R2…外側折曲片 S…シール材 M…モルタル材 1…断熱下地材 2…接合用縁枠
部 3…接合用溝条部 4…ジョイナー
部材 5…止着材 6A…第1の溝
条部 6B…第2の溝条部 6C…漏水排出
孔 7…スペーサー用溝条部 8…スペーサー
部材 11…吊子止着材 12…止着材取
付用溝条部 13…係止用リブ 14…吊子部材 14A…取付基部 14B…起立片
部 14C…折り返し部 21…面用ラス材 22…鉄筋材 23…モルタルコンクリート層 24…アスファ
ルト層 25…排水孔 31…固定溝 32…外壁止着
材 33…貫通孔 34…ヒートブ
リッジカット材 35…外壁部材 36…止着材 41…充填溝 42…止着材 43…面用ラス材 44…モルタル
層 51…パイプスペース溝条部 52…固定溝 53…床材固定材 54…補強材用
溝条部 55…補強材 60…床部材 61…止着材 62…カーペット部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 7/20 E04C 2/46 J E04C 2/24 2/50 A 2/52 R Fターム(参考) 2E001 DD01 FA04 FA12 FA16 GA12 GA82 HC02 HD01 KA05 2E162 CC03 CD01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡合成樹脂材を発泡成形することによ
    り形成した断熱板を構造用合板に取り付けて一体構造と
    して成ることを特徴とする断熱下地装置。
  2. 【請求項2】 断熱板の両側端側から断熱板の他側面に
    沿って横方向に突出形成した断面略上向き凸形状の接合
    用縁枠部と、断熱板の他側面中央に形成された内底中央
    に左右一対の凸条部を有するスペーサー用溝条部とを備
    え、接合用縁枠部およびスペーサー用溝条部を止着材を
    介して構造用合板に固定させて成る請求項1記載の断熱
    下地装置。
  3. 【請求項3】 断熱板夫々の接合用縁枠部同士を接合さ
    せることで内底部に凸条部を有して形成される接合用溝
    条部と、形成された接合用溝条部に嵌め込まれてこれの
    凸条部に嵌合される凹条部を有する発砲合成樹脂材にて
    形成したジョイナー部材とを備えた請求項1または2記
    載の断熱下地装置。
  4. 【請求項4】 断熱板の他側面における接合用縁枠部と
    スペーサー用溝条部との間に凹設形成した通気兼漏水排
    出用の第1の溝条部と、この第1の溝条部に連通すべく
    接合用縁枠部、スペーサー用溝条部それぞれに直交する
    ように断熱板の他側面の縁側に凹設形成した通気兼漏水
    排出用の第2の溝条部と、第2の溝条部の任意の箇所に
    縦樋に接続されるべく穿設形成した漏水排出孔とを備え
    た請求項2または3記載の断熱下地装置。
  5. 【請求項5】 断熱板の一側面における複数の通気兼漏
    水排出用の第1の溝条部の間には、断熱板自体に屋根板
    を吊子部材を介して張設し、釘材等により固定させる略
    コ字型枠状の吊子止着材を自体のコ字型の背面側が露出
    した状態で内装させるよう略コ字溝型の止着材取付用溝
    条部を夫々平行に配列形成した請求項4記載の断熱下地
    装置。
  6. 【請求項6】 断熱板の上面に張設した面用ラス材の上
    に、鉄筋材を縦横に内設したモルタルコンクリート層
    と、モルタルコンクリート層の上に配したアスファルト
    層とを備えた請求項1乃至5のいずれか記載の断熱下地
    装置。
  7. 【請求項7】 断熱板の他側面における接合用縁枠部と
    スペーサー用溝条部との間に、当該左右の接合用縁枠
    部、中央のスペーサー用溝条部それぞれに平行となるよ
    うに形成された断面で略蟻溝形を呈する固定溝と、この
    固定溝に嵌め込まれて外壁部材が前方へ若干突出した状
    態となって固定されるよう補強材を兼ねた断面末広がり
    の外壁止着材と、断熱板の左右側面の複数箇所に挿入さ
    れる補強材を兼ねたヒートブリッジカット材とを備えた
    請求項1乃至3のいずれか記載の断熱下地装置。
  8. 【請求項8】 断熱板の他側面における接合用縁枠部と
    スペーサー用溝条部との間に、当該断熱板上に塗布され
    る化粧仕上げ用のモルタル材を付着一体化させるよう格
    子状に配列形成した断面略蟻溝形を呈する充填溝と、断
    熱板の他側面に当該断熱板内に貫通されるように打ち込
    まれる止着材を介して取り付けられる面用ラス材と、当
    該面用ラス材を埋め込むようにしてモルタル材が充填さ
    れることで形成されるモルタル層とを備えた請求項1乃
    至3のいずれか記載の断熱下地装置。
  9. 【請求項9】 断熱板の他側面に縦横格子状に形成され
    た床暖房用の配管、電話線・電線等を収納させる矩形溝
    形のパイプスペース溝条部と、縦方向のパイプスペース
    溝条部の間に当該パイプスペース溝条部に平行に隣接す
    るように形成された断面略蟻溝形を呈する固定溝と、こ
    の固定溝に床部材を固定させるよう自体の細面側が断熱
    板と面一状態となって嵌め込まれる補強材を兼ねた断面
    末広がりの床材固定材と、断熱板における構造用合板と
    の接合面側に補強材を嵌め込むよう隣接配置させた複数
    の矩形溝形の補強材用溝条部とを備えた請求項1乃至3
    のいずれか記載の断熱下地装置。
JP2001109580A 2001-04-09 2001-04-09 断熱下地装置 Pending JP2002303008A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001109580A JP2002303008A (ja) 2001-04-09 2001-04-09 断熱下地装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001109580A JP2002303008A (ja) 2001-04-09 2001-04-09 断熱下地装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002303008A true JP2002303008A (ja) 2002-10-18

Family

ID=18961494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001109580A Pending JP2002303008A (ja) 2001-04-09 2001-04-09 断熱下地装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002303008A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104032831A (zh) * 2014-06-23 2014-09-10 河北师范大学 自带管路的拼接式楼房组件
CN106436935A (zh) * 2016-11-03 2017-02-22 重庆方浩建筑保温材料有限公司万盛分公司 一种保温板拼接安装连接构件
KR101913929B1 (ko) * 2017-02-21 2018-10-31 한국기술교육대학교 산학협력단 연결부 단위부재를 이용한 단열재 일체형 데크 플레이트의 결합부 구조
KR101913928B1 (ko) * 2017-02-21 2018-10-31 한국기술교육대학교 산학협력단 이음부재를 이용한 단열재 일체형 데크 플레이트의 결합부 구조
CN112983012A (zh) * 2021-02-07 2021-06-18 陕西建工第九建设集团有限公司 一种装配式防漏浆叠合板的精准吊装装置及施工方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104032831A (zh) * 2014-06-23 2014-09-10 河北师范大学 自带管路的拼接式楼房组件
CN104032831B (zh) * 2014-06-23 2016-11-23 河北师范大学 自带管路的拼接式楼房组件
CN106436935A (zh) * 2016-11-03 2017-02-22 重庆方浩建筑保温材料有限公司万盛分公司 一种保温板拼接安装连接构件
CN106436935B (zh) * 2016-11-03 2019-08-23 重庆方浩建筑保温材料有限公司万盛分公司 一种保温板拼接安装连接构件
KR101913929B1 (ko) * 2017-02-21 2018-10-31 한국기술교육대학교 산학협력단 연결부 단위부재를 이용한 단열재 일체형 데크 플레이트의 결합부 구조
KR101913928B1 (ko) * 2017-02-21 2018-10-31 한국기술교육대학교 산학협력단 이음부재를 이용한 단열재 일체형 데크 플레이트의 결합부 구조
CN112983012A (zh) * 2021-02-07 2021-06-18 陕西建工第九建设集团有限公司 一种装配式防漏浆叠合板的精准吊装装置及施工方法
CN112983012B (zh) * 2021-02-07 2021-10-01 陕西建工第九建设集团有限公司 一种装配式防漏浆叠合板的精准吊装装置及施工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2739944B2 (ja) パネルおよびその構築方法
US10041257B2 (en) Masonry support panel and associated methods of use
US7526897B2 (en) J-channel backer material
US9404269B2 (en) Exterior wall assembly systems
US9163413B2 (en) Exterior wall assembly systems
JP2920737B2 (ja) ベランダ等の断熱防水装置
JP2002303008A (ja) 断熱下地装置
JP2004278224A (ja) 壁面施工アセンブリ,化粧板,化粧板固定部材,目地部材および壁面施工方法
JP3362932B2 (ja) 断熱パネル及び断熱パネルの製造方法
JPH08246601A (ja) 壁パネルおよび外壁構造
JP3340985B2 (ja) 屋根、天井、床、壁等の断熱装置とその断熱施工方法
KR101562628B1 (ko) 점형 열교를 차단하고 마감재 부착이 용이한 단열패널 고정용 연결유닛, 이를 이용한 외단열 시스템 및 그 시공방법
JPH08302870A (ja) 間仕切壁の建て込み構造体及び間仕切壁の施工方法
JP3133290U (ja) 木造建物の屋根裏シールド部材
JP2003313885A (ja) コンクリート壁の防湿構造体
JPH0960250A (ja) Alc外壁の改修構造
JPH10280569A (ja) 外壁の目地構造
JPH07238651A (ja) 壁用パネル
JPH1162034A (ja) 外壁の目地構造
JP3049538U (ja) 壁用パネル材
JPH11222920A (ja) 外部床の防水方法
JPH08277597A (ja) 断熱屋根パネルおよび屋根構造
CA2241920C (en) Single wythe wall system
JP2645250B2 (ja) 装飾パネル
CA2506449C (en) J-channel backer material