JP2920737B2 - ベランダ等の断熱防水装置 - Google Patents
ベランダ等の断熱防水装置Info
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Description
屋根等における断熱防水装置に関するものである。
防水施工法として、ベランダの床等の防水すべき下地上
に、略方形の多数の断熱材ブロックを敷設し、これらの
断熱材ブロックの表面に、合成樹脂被覆金属板よりな
る防水材を被覆するか、または合成樹脂製防水シート
を張設する方法が既に知られている。
よれば、断熱材ブロックおよび防水材の固定は、これら
防水材と断熱材ブロックの上から釘を打つことにより行
なっており、また後者のの方法によれば、まず断熱材
ブロックを塩ビ鋼板等よりなる接合片と釘とで固定し、
これらの上に合成樹脂製防水シートを被せて、防水シー
トの所要部分を接合片に接合することにより、防水シー
トの張設を行なっていた。
うな従来法によれば、いずれの場合も、固定釘は、防水
材と断熱材ブロック、あるいは接合片と断熱材ブロック
とを貫通して、下地に打ち込まれるため、寸法の長い釘
が必要となり、このような釘は、下地に対して垂直に打
ち込むことが難しく、該釘を下地に対して斜めに打ち込
むと、下地への打込み長さが短くなってしまい、その結
果、釘の引き抜き強度が弱く、下地と断熱材ブロック、
防水材と断熱材ブロック、あるいは接合片と断熱材ブロ
ックの固定強度が充分でなくなるという問題があり、ま
た寸法の長い釘は、コストが高くついた。
にあたっては、通常、断熱防水施工部の表面の水勾配を
とるために、断熱材ブロックに被覆された防水材または
防水シートの表面がベランダ等の側縁部に向かって漸次
低くなるように傾斜せしめられ、そのために断熱材ブロ
ックの厚みが、それに伴って漸次薄くなるようになされ
ていた。
変化に対応して、長さの異なる釘を使用して、打ち込む
必要があり、従って防水材と断熱材ブロック、あるいは
接合片と断熱材ブロックの固定作業が非常に面倒で、手
間がかゝり、使用する釘等の部品の準備や管理も非常に
繁雑であり、ひいてはベランダや陸屋根等の断熱防水施
工が容易でないという問題があった。
を解決し、ベランダ等の防水すべき下地上に断熱材ブロ
ックを敷設して、断熱防水施工をするにあたり、隣り合
う断熱材ブロック同士の間に間隙を設けて、該間隙内に
押え部材を嵌め入れて、断熱材ブロックの側縁部を押え
ることにより、短尺でしかも一定寸法の釘等の固定具を
用いて断熱材ブロックを、非常に作業性よく、かつ充分
な固定強度でもって固定することができ、また使用する
断熱材ブロックの厚みが、水勾配をとるために漸次変化
しても、短い単一の長さを有する釘やビス等の固定具を
用いるだけでよく、従って、固定具にいわゆる市販品を
使用することができて、部品代が安くつくとともに、部
品の準備並びに管理が簡単であり、ひいてはベランダや
陸屋根等の断熱防水施工を容易かつ安価に行ない得る、
ベランダ等の断熱防水装置を提供することにある。
等の断熱防水装置は、上記の目的を達成するために、ベ
ランダ等の防水すべき下地上に、合成樹脂被覆金属板よ
りなる防水材が表面に接合された平面よりみて略方形の
多数の断熱材ブロックが敷設されている断熱防水装置で
あって、相互に隣り合う防水材被覆断熱材ブロック同士
の間に所要幅の隙間が設けられ、該隙間内に、左右両側
に張出側縁部を有する横断面略U形の押え部材が嵌め入
れられ、該押え部材の底壁部が下地上に載置された状態
で釘等の固定具により下地に固定され、該押え部材の左
右両張出側縁部によってそれぞれ同側の防水材被覆断熱
材ブロックの側縁部が押え止められ、押え部材を跨ぐよ
うに合成樹脂製の帯状連結シートが被せられて、帯状連
結シートの両側縁部が、隣り合う防水材被覆断熱材ブロ
ックの側縁寄り部分の防水材表面にそれぞれ接合されて
いることを特徴としている。
防水装置においては、横断面略U形の押え部材の中央部
の上方開口凹部内に、該凹部と略同じ高さを有する目地
埋込み材が嵌め入れられることにより、断熱防水施工後
のベランダ等の上に、例えば人が乗っても、人の足が押
え部材の凹部内に嵌まり込まない。
地は、例えば軽量コンクリート板と、これの上に載置さ
れた合板などで構成されているが、これはその他、軽量
コンクリート板自体、プレキャストコンクリート板自
体、あるいは木製板材自体により構成されていても良い
し、またこれらの上に合板等が載置されて構成されてい
ても良い。
ポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、ポリエ
チレンフォーム等の樹脂発泡体を使用するが、これらの
うち、とくにポリスチレンフォームを使用するのが経済
的に有利である。
であり、また通常、幅1mおよび長さ2m程度のものを
使用するが、このような断熱材ブロックの大きさおよび
形状は勿論任意である。
樹脂被覆金属板よりなる防水材としては、例えば芯材が
厚み0.2〜1.5mmの鋼板で、かつその両面に厚み
0.2〜1.0mmのポリ塩化ビニル樹脂よりなる被覆
層を設けた長尺板もしくは単板を用いるのが、好まし
い。このような塩化ビニル樹脂被覆鋼板は、切断等の加
工性が良く、表面がテトラヒドロフランのような溶剤に
よる完全な溶着が可能である。防水材としては、その他
の合成樹脂を片面もしくは両面に被覆した鋼板等の板材
など、耐食性を有するものであれば使用可能である。
状と同形同大を有していて、断熱材ブロックの表面に、
予め接合されている。
する接着剤としては、汎用の接着剤を使用すれば良く、
これには例えばエポキシ系、ウレタン系およびゴム系接
着剤等があげられる。
水材と同様に、合成樹脂被覆金属板によりつくられる
が、これはその他、合成樹脂板からの成形品であっても
良い。そして、この押え部材の中央部の凹部の幅は、例
えば10〜30mm、好ましくは15〜25mmであるが、
これは、短尺でかつ一定寸法を有する釘やビス等の固定
具を打ち込み得るような幅であれば良い。
ぞれ左右両側方にのびる張出側縁部が設けられている
が、これら張出側縁部の幅は、それぞれ同側の防水材被
覆断熱材ブロックの側縁部を押え止め得るようなもので
あれば良く、例えば10〜40mm、好ましくは20〜3
0mmである。
る固定具としては、釘、ビス等を使用するが、これらは
押え部材の底壁部を貫通して、下地に打ち込まれあるい
はねじ込まれるだけで良いので、例えば15〜30mm程
度の長さの短尺でしかも単一の長さを有するものが使用
可能である。
質ポリ塩化ビニル等の熱可塑性合成樹脂製シート、また
はEPDM等の加硫ゴム系シートあるいは非加硫ゴム系
シートを使用するが、とくに接着性の点で軟質ポリ塩化
ビニル製シートを使用するのが好ましい。この連結シー
トの厚みは、通常約1.0〜2.0mmである。
連結シートの両側縁部と、合成樹脂被覆金属板よりなる
防水材とを接合する接着剤としては、各種の接着剤が使
用可能であるが、とくに両者の接合表面が共にポリ塩化
ビニル樹脂によって構成されている場合には、テトラヒ
ドロフラン単独、あるいはテトラヒドロフランに少量の
塩化ビニル樹脂、または塩化ビニルと酢酸ビニルとの共
重合物などの樹脂を溶解した溶液型溶着剤を使用するの
が、溶着性の点で好ましい。その他、防水材と帯状連結
シートとを接合する接着剤としては、エポキシ系、ウレ
タン系、あるいはゴム系接着剤等を使用しても勿論よ
い。
に熱可塑性合成樹脂によって構成されている場合には、
接着剤を使用することなく、両者を熱融着により接合す
ることもできる。
断面略逆U形で、かつ合成樹脂被覆金属板あるいはまた
合成樹脂の成形品よりなるものを使用するが、これには
その他、中空角パイプ状あるいは中実棒状のものを使用
しても良く、要するに、横断面略U形の押え部材の凹部
内に嵌め入れられて、例えば人が歩行し得るようにする
ものであれば、何でも良い。
互に隣り合う防水材被覆断熱材ブロック同士の間に所要
幅の隙間が設けられ、該隙間内に、横断面略U形の押え
部材が嵌め入れられ、この押え部材の左右両張出側縁部
によってそれぞれ同側の防水材被覆断熱材ブロックの側
縁部が押え止められている。ここで、押え部材の固定
は、隙間内において押え部材の底壁部が下地上に載置さ
れ、この状態で釘等の固定具により押え部材の底壁部が
下地に固定される。従って押え部材の固定には、短尺で
しかも一定寸法の釘等の固定具を用いて下地に固定すれ
ば良く、このような釘等の打ち込み作業はきわめて簡単
であるから、防水材被覆断熱材ブロックを非常に作業性
良く、しかも従来のように長尺の釘等を下地に対して斜
めに打ち込むようなことがなく、充分な固定強度でもっ
て固定することができる。
めに、断熱材ブロックの厚みを変化させたような場合で
あっても、常に、短くかつ単一長さを有する釘等の固定
具を用いて押え部材の底壁部を下地に固定するだけで、
防水材被覆断熱材ブロックの固定が可能であるので、断
熱材ブロックの固定作業がきわめて簡単で、手間がかゝ
らない。また短尺でしかも一定寸法の釘等の部品を使用
するだけでよいので、部品の準備並びに管理が簡単であ
り、ひいてはベランダや陸屋根等の断熱防水施工を容易
かつ安価に、しかも確実に行ない得るものである。
結シートが被せられて、帯状連結シートの両側縁部が、
隣り合う防水材被覆断熱材ブロックの側縁寄り部分の防
水材表面に接合されているから、押え部材は外部からは
見えず、ベランダ等の断熱防水施工の仕上がりが非常に
きれいであり、外観にすぐれている。
上方開口凹部内に、該凹部と略同じ高さを有する目地埋
込み材を嵌め入れることにより、断熱防水施工後のベラ
ンダの上を、例えば人が歩行しても、歩行者の靴の踵部
等が押え部材の凹部内に嵌まり込まず、歩行が可能であ
る。
説明する。
ベランダに適用した場合を示すものである。
床の防水すべき下地(2) 上に、厚み約0.9mmの塩化ビ
ニル樹脂被覆鋼板(以下、塩ビ鋼板という)よりなる防
水材(4) が表面に接合された平面よりみて略長方形の断
熱材ブロック(3) を多数敷設した。
チレンフォームを使用した。断熱材ブロック(3) の厚み
は約25〜100mmであり、また幅1mおよび長さ2m
程度のものを使用した。また同図に示すように、ベラン
ダ(1) の表面に水勾配をとるために、断熱材ブロック
(3) の厚みが、その勾配に従って漸次変化するものを使
用した。
は、I型ビームよりなる梁(10)に支持された軽量コンク
リート板(11)と、これの上に載置された合板(12)とで構
成されている。
なる防水材(4) とは、予め断熱ブロック(3) の上面と同
形同大に切断した防水材(4) を、接着剤を介して該断熱
ブロック(3) の表面に接合して予めパネル化しておき、
この防水材被覆断熱ブロック(3) を配列した。
ように、相互に隣り合う防水材被覆断熱材ブロック(3)
(3)同士の間に、約30mm幅の隙間(5) を設けておき、
該隙間(5) 内に、左右両張出側縁部(6b)(6b)を有する横
断面略U形の押え部材(6) を嵌め入れた。
材(6) は横断面略U形を有し、その底壁部(6a)の幅を約
20mm、かつ左右両張出側縁部(6b)(6b)の幅を約25mm
とした。また押え部材(6) の底壁部(6a)と、これの左右
両側縁より上方にのびる両側壁部(6c)(6c)とによって上
方に開口した凹部(7) が形成されている。
通孔(15)を所定間隔おきにあけておく。
被覆断熱材ブロック(3)(3)同士の間の隙間(5) 内におい
ては、押え部材(6) の底壁部(6a)は常に下地(2) の上面
に載置されており、この状態で、長さ約20mmの釘より
なる固定具(13)によって、底壁部(6a)を下地(2) に固定
する。
(6b)(6b)によって、それぞれ同側の防水材被覆断熱材ブ
ロック(3) の側縁部が押え止められる。
部材(6) の左右両側壁部(6c)(6c)の高さは、防水材被覆
断熱材ブロック(3) の厚みと同じに設定され、かつ該押
え部材(6) の左右両張出側縁部(6b)(6b)による防水材被
覆断熱材ブロック(3) 側縁部の押えを強化するために、
押え部材(6) の左右両張出側縁部(6b)(6b)と左右両側壁
部(6c)(6c)との間の角度を90度以下、好ましくは80
〜90度に設定する。
85度に設定されており、上記図4に示すように、押え
部材(6) の底壁部(6a)が下地(2) の上面に載置された状
態で、釘(13)によって底壁部(6a)を下地(2) に固定し
て、押え部材(6) の左右両張出側縁部(6b)(6b)により防
水材被覆断熱材ブロック(3) の側縁部を上から押え付け
ると、押え部材(6) 側の張出側縁部(6b)(6b)および両側
壁部(6c)(6c)が、防水材被覆断熱材ブロック(3) の側縁
部の上面および側面に沿うように90度に変形せしめら
れる。このため、防水材被覆断熱材ブロック(3) の側縁
部には、押え部材(6) の張出側縁部(6b)(6b)および両側
壁部(6c)(6c)が、85度の角度に戻ろうとす る素材の
弾発力が常に作用することとなって、しっかりと押え止
められるものである。
ように、押え部材(6) 中央部の上方開口凹部(7) に、該
凹部(7) と略同じ高さを有する目地埋込み材(9) を嵌め
入れた。
込み材(9) を跨ぐように、軟質ポリ塩化ビニル樹脂製の
帯状連結シート(8) を被せて、該帯状連結シート(8) の
両側縁部(8a)(8a)を、隣り合う防水材被覆断熱材ブロッ
ク(3)(3)の側縁寄り部分の防水材(4)(4)表面にそれぞれ
接合した。
(4)表面と、軟質ポリ塩化ビニル樹脂製の連結シート(8)
とは、共にポリ塩化ビニルシートよりなるものである
から、これらを接合する接着剤として、テトラヒドロフ
ラン単独、あるいはテトラヒドロフランに少量の塩化ビ
ニル樹脂、または塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合物
などの樹脂を溶解したテトラヒドロフラン系溶液型溶着
剤を使用した。
に、相互に隣り合う平面よりみて略長方形の防水材被覆
断熱材ブロック(3)(3)の長辺部同士の間に、隙間(5) を
設けて、該隙間(5) 内に押え部材(6) および目地埋込み
材(9) を嵌め入れ、これら押え部材(6) と目地埋込み材
(9) を跨ぐ幅広の帯状連結シート(8) を被せて、該シー
ト(8) の両側縁部(8a)(8a)を防水材(4)(4)表面に接合し
ているのに対し、隣接の防水材被覆断熱材ブロック(3)
(3)の短長辺部同士の間には、隙間を設けることなく、
これらの部分には、幅狭の帯状連結シート(18)を被せ
て、該シート(18)の両側縁部を防水材(4)(4)の表面に接
合した。
の帯状連結シート(18)とが突き合わせられる防水材被覆
断熱材ブロック(3) のコーナー部分では、平面よりみて
略方形の連結シート(パッチシート)(19)を被せて、こ
れの周縁部を防水材(4)(4)の表面、幅広の帯状連結シー
ト(8) および幅狭の帯状連結シート(18)の表面にそれぞ
れ接合した。
の左右両側方と、同図下方とにそれぞれ水勾配がつけら
れていて、ベランダ(1) 周縁部のパラペットの内側に
は、長尺かつ幅狭の防水材(16)(16)が配置され、ベラン
ダ(1) の左右両端部において、防水材(16)(16)の端部に
排水孔(17)(17)がそれぞれ設けられている。
よれば、相互に隣り合う防水材被覆断熱材ブロック(3)
(3) 同士の間に隙間(5) を設けて、この隙間(5) 内に横
断面略U形の押え部材(6) を嵌め入れ、この押え部材
(6) の底壁部(6a)を短い長さを有する釘(13)によって下
地(2) に直接固定している。
勾配に従って漸次変化する場合であっても、常に短い長
さを有する釘(13)によって押え部材(6) の底壁部(6a)を
下地(2) に固定するだけで、防水材被覆断熱材ブロック
(3)(3)の側縁部を確実に押え止めることができるもので
ある。
を貫通して下地(2) に直接打ち込まれているから、この
ような釘(13)の打ち込み作業は、手間がかゝらず、きわ
めて簡単であり、防水材被覆断熱材ブロック(3) を非常
に作業性よく、しかも充分な強度をもって下地(2) に固
定することができる。
み材(9) を跨ぐように帯状連結シート(8) を被せて、該
帯状連結シート(8) の両側縁部(8a)(8a)を、隣り合う防
水材被覆断熱材ブロック(3)(3)の側縁寄り部分の防水材
(4)(4)表面にそれぞれ接合しているから、押え部材(6)
と目地埋込み材(9) とは外部からは見えず、ベランダ
(1) の断熱防水施工の仕上がりが非常にきれいであり、
外観にすぐれている。
え部材(6) 中央部の凹部(7) に、該凹部(7) と略同じ高
さを有する目地埋込み材(9) を嵌め入れているから、断
熱防水施工後のベランダ(1) の上を、人が歩行しても、
歩行者の靴の踵部等が押え部材(6) の凹部(7) 内に嵌ま
り込まず、歩行が可能であった。
ート(8) 、幅狭の帯状連結シート(18)、あるいはまたコ
ーナー部分の略方形の連結シート(19)(パッチシート)
と、防水材(4) との接合部分には、防水性を向上するた
めに、シーリング材を塗布するのが望ましい。このよう
なシーリング材としては、例えば塩化ビニル樹脂と溶剤
とを含む上記溶液型溶着剤と同素材よりなるものであっ
て、粘度の高いものを使用する。
形の押え部材(6) の凹部(7) 内に、目地埋込み材(9) を
嵌め入れているが、場合によっては、このような目地埋
込み材(9) の使用を省略することもある。
る断熱防水装置をベランダに適用した場合について説明
したが、この発明はその他、建物の陸屋根等にも同様に
適用可能である。
は、上述のように、相互に隣り合う防水材被覆断熱材ブ
ロック同士の間に所要幅の隙間が設けられ、該隙間内
に、横断面略U形の押え部材が嵌め入れられ、この押え
部材の左右両張出側縁部によってそれぞれ同側の防水材
被覆断熱材ブロックの側縁部が押え止められるもので、
該押え部材の固定は、上記隙間内において下地上に載置
され、この状態で釘等の固定具により押え部材の底壁部
が下地に固定される。従ってこのような固定具として
は、押え部材の底壁部を貫通して下地に打ち込まれる
か、またはねじ込まれるだけの短尺でしかも単一の長さ
を有する釘やビス等を使用することができ、また従来法
におけるように、釘を下地に対して斜めに打ち込むよう
なことが全くなく、下地に対して釘を垂直に確実に打ち
込むことができるため、下地への釘の打込み長さが充分
に長くなって、釘の引き抜き強度が大きく、防水材被覆
断熱材ブロックの固定強度が充分に大きいものである。
にあたっては、通常、水勾配をとるために、防水材の表
面がベランダ等の側縁部に向かって漸次低くなるように
傾斜せしめられ、断熱材ブロックの厚みがそれに伴って
漸次変わるものとなされているが、このような場合で
も、短尺でしかも単一の長さを有する釘やビス等を使用
することができ、従って防水材被覆断熱材ブロックの固
定作業がきわめて簡単で、手間がかゝらない。また短尺
でしかも一定寸法の釘等の部品を使用するだけでよいの
で、釘等の固定具にいわゆる市販品を使用することがで
きて、部品代が安くつくとともに、部品の準備並びに管
理が簡単であり、ひいてはベランダや陸屋根等の断熱防
水施工を容易かつ安価に行ない得るものである。
結シートが被せられて、帯状連結シートの両側縁部が、
隣り合う防水材被覆断熱材ブロックの側縁寄り部分の防
水材表面に接合されているから、押え部材は外部からは
見えず、ベランダ等の断熱防水施工の仕上がりが非常に
きれいであり、外観にすぐれているという効果を奏す
る。
上方開口凹部内に、該凹部と略同じ高さを有する目地埋
込み材を嵌め入れることにより、断熱防水施工後のベラ
ンダの上を、例えば人が歩行しても、歩行者の靴の踵部
等が押え部材の凹部内に嵌まり込まず、歩行が可能であ
るという利点がある。
置の部分断面図である。
熱材ブロック同士の間の隙間に押え部材を嵌め入れる前
の状態を示している。
え部材を釘で止める状態を示している。
部材中央部の上方開口凹部内に目地埋込み材を嵌め入れ
る前の状態を示している。
Claims (2)
- 【請求項1】 ベランダ(1) 等の防水すべき下地(2) 上
に、合成樹脂被覆金属板よりなる防水材(4) が表面に接
合された平面よりみて略方形の多数の断熱材ブロック
(3) が敷設されている断熱防水装置であって、相互に隣
り合う防水材被覆断熱材ブロック(3)(3)同士の間に所要
幅の隙間(5) が設けられ、該隙間(5) 内に、左右両側に
張出側縁部(6b)(6b)を有する横断面略U形の押え部材
(6) が嵌め入れられ、該押え部材(6) の底壁部(6a)が下
地(2) 上に載置された状態で釘等の固定具(13)により下
地(2) に固定され、該押え部材(6) の左右両張出側縁部
(6b)(6b)によってそれぞれ同側の防水材被覆断熱材ブロ
ック(3) の側縁部が押え止められ、押え部材(6) を跨ぐ
ように合成樹脂製の帯状連結シート(8) が被せられて、
帯状連結シート(8) の両側縁部(8a)(8a)が、隣り合う防
水材被覆断熱材ブロック(3)(3)の側縁寄り部分の防水材
(4)(4)表面にそれぞれ接合されている、ベランダ等の断
熱防水装置。 - 【請求項2】 横断面略U形の押え部材(6) の中央部の
上方開口凹部(7) 内に、該凹部(7) と略同じ高さを有す
る目地埋込み材(9) が嵌め入れられ、押え部材(6) と目
地埋込み材(9) とを跨ぐように帯状連結シート(8) が被
せられている、請求項1記載のベランダ等の断熱防水装
置。
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1995
- 1995-06-09 JP JP14296395A patent/JP2920737B2/ja not_active Expired - Fee Related
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