JP2007070877A - 建造物の隅角部における防水シートの施工方法 - Google Patents

建造物の隅角部における防水シートの施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】施工中に降雨があったとしても屋内への漏水を防止でき、工期の維持を容易に図ることのできる建造物の隅角部における防水シート施工方法の提供。
【解決手段】床側フランジ片1aと壁側フランジ片1bとからなり床側フランジ片1aに固定具孔2が設けられた断面L字状の固定片1を床側フランジ片1aと平面床6aとの間に粘着剤または接着剤からなる接合剤4を介在させることによって建造物の隅角部に仮固定する第1の工程と、立ち上がり壁に沿って第1の防水シート5aを敷設するとともに、第1の防水シート5aと固定片における壁側フランジ片1bとの所要部を接合する第2の工程と、固定具3を前記固定具孔2に挿通して、固定片1を平面床6aに固定する第3の工程と、平面床6aに沿って第2の防水シート5bを敷設するとともに、第2の防水シート5bと固定片1における床側フランジ片1aとの所要部を接合する第4の工程とを、この順で行う。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば屋上、ベランダ、バルコニー、陸屋根、プール、水槽など、平面床と立ち上がり壁とで形成された建造物の隅角部を絶縁工法により防水施工する建造物の隅角部における防水シートの施工方法に関する。
従来、屋上、ベランダ、バルコニー、陸屋根、プール、水槽などの建造物を防水施工する構造としては、図3に示すように、平面床6aと立ち上がり壁6bとで構成される隅角部に断面L字状の固定片1を配置するとともに、平面床6aの所要箇所にディスク状の防水シート接合用の固定片11を配置し、また立ち上がり壁6bの上端部には帯状または断面L字状の固定片21を配置し、これらを皿ネジなどの固定具3によって平面床6a、立ち上がり壁6bのそれぞれに固定した後、固定片1、11、21を覆うように立ち上がり壁6bおよび平面床6aから合成樹脂製の防水シート5a、5bを敷設して、防水シート5a、5bと固定片1、11、21の所要部、および防水シート5a、5bどうしの重なり部を溶剤溶着あるいは熱融着によって接合する、いわゆる絶縁工法による防水シートの施工構造が採用されている。(特許文献1)
その建造物の隅角部における防水シートの施工方法は、通常、つぎのような手順でなされている。
まず、図4(a)に示すように、平面床6aと立ち上がり壁6bとから形成される隅角部に対して、床側フランジ片1aと壁側フランジ片1bとからなり、床側フランジ片1aの所要箇所に固定具孔2が設けられた断面L字状の固定片1を配置する。
つぎに(b)に示すように、床側フランジ片1aにおける固定具孔2に皿ネジなどの固定具3を挿通し、平面床6aに螺着または楔着することで、固定片1を平面床6aに固定する。
つぎに、(c)に示すように、立ち上がり壁6bに沿って第1の防水シート5aを敷設し、防水シート5aと固定片1における壁側フランジ片1bの所要部とを、同図の×印に示すように、溶剤溶着や熱融着によって接合する。
つぎに(d)に示すように、平面床6aから立ち上がり壁6bにかけて、第2の防水シート5bを敷設し、防水シート5bと床側フランジ片1a、防水シート5bと壁側フランジ片1b、および防水シート5bと防水シート5aとの所要部を、同図の×印に示すように、溶剤溶着や熱融着によって接合する。そして、第2の防水シート5bにおける端縁の小口にシーリング材7を塗布して、施工を終了する。
特開昭53−31324号(図1)
しかしながら、上記従来技術による施工方法によれば、図4(b)に示す、固定具を平面床に対して螺着または楔着した時点から、同図(d)に示す、第2の防水シートと床側フランジ片との所要部を接合するまでの間には、同図(c)に示す、立ち上がり壁に沿って第1の防水シートを敷設し、壁側フランジ片と第1の防水シートとを接合する作業工程があり、その作業中に降雨があれば、平面床に螺着または楔着によってあけられた床穴から雨水が浸入し、平面床内部に浸透していくことで、建造物の屋内に漏水が発生する問題があった。
そのような問題から、施工作業者は、天候を見計らって工事を行う必要が生じ、降雨がおこりそうな場合には、やむを得ず工事を延期しなければならない事態が発生する場合もあった。
そこで、本発明は、上記の問題を解決するために、平面床と立ち上がり壁とで形成された建造物の隅角部を絶縁工法によって行う防水シートの施工方法において、施工中に降雨があったとしても建造物の屋内への漏水を防止できるとともに、工期の維持を容易にはかることのできる建造物の隅角部における防水シートの施工方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、平面床と立ち上がり壁とで形成された隅角部を絶縁工法により防水施工する防水シートの施工方法において、床側フランジ片と壁側フランジ片とからなり床側フランジ片に固定具孔が設けられた断面L字状の固定片を、床側フランジ片と平面床との間に粘着剤または接着剤からなる接合剤を介在させることによって建造物の隅角部に仮固定する第1の工程と、立ち上がり壁に沿って第1の防水シートを敷設するとともに、第1の防水シートと前記固定片における壁側フランジ片との所要部を接合する第2の工程と、前記固定具孔に固定具を挿通して、固定片を平面床に固定する第3の工程と、平面床に沿って第2の防水シートを敷設するとともに、第2の防水シートと前記固定片における床側フランジ片との所要部を接合する第4の工程とを、この順で行うことを特徴とする建造物の隅角部における防水シートの施工方法を要旨とする。(請求項1)
また、この方法で使用される粘着剤としては、ゴム系粘着剤であることが好ましい。(請求項2)
また、この方法で使用される接着剤としては、エポキシ樹脂系接着剤であることが好ましい。(請求項3)
請求項1にかかる発明によれば、第1の工程として、断面L字状の固定片を粘着剤または接着剤からなる接合剤で予め平面床に仮固定しておくことで、固定具の平面床への螺着または楔着による固定は、平面床に敷設する第2の防水シートと床側フランジを接合する前に行えばよいこととなるために、施工中に降雨があっても、雨水が平面床にあけられた床面穴に浸入することを防止することができ、すなわち建造物の漏水の発生を防止することができる。また、天候を気にすることなく工事が進められ、工期の維持管理を容易にはかることができる。
請求項2にかかる発明によれば、前記接合剤における粘着剤をゴム系粘着剤とすることで、そのゴム系粘着剤の優れた粘着力により、固定片の仮固定を確実に行うことができ、施工作業性を向上させることができる。
また、請求項3にかかる発明によれば、前記接合剤における接着剤をエポキシ樹脂系接着剤とすることで、そのエポキシ樹脂系接着剤の高湿度環境下での優れた接着力により、雨などで平面床が湿気を含んだ状態であっても、床側フランジ片が平面床から剥離することが防止され、雨天時などの施工作業性をとくに向上させることができる。
図1は、本発明にかかる防水シートの施工方法によって得られた屋上における建造物の施工構造を示した斜視図であり、図2は、この施工構造を得るための本発明にかかる建造物の隅角部における防水シートの施工方法を示した断面図である。
図1に示す防水シートの施工構造は、図3に示した従来技術における防水シートの施工構造と比べ、平面床6aと断面L字状の固定片1の床側フランジ1aとの間に接合剤4が介在されている点で異なっている。
以下、本発明の実施形態を図2にしたがって説明する。
まず、図2(a)に示すように、床側フランジ片1aと壁側フランジ片1bとからなり、床側フランジ片1aに固定具孔2が設けられた断面L字状の固定片1を、この床側フランジ片1aと平面床6aとの間に粘着剤または接着剤からなる接合剤4を介在させ、床側フランジ片1aを上から押圧することによって建造物の隅角部に仮固定する。これを第1の工程とする。
ここで、固定片1は、金属材を芯材としてその表面にポリ塩化ビニル系樹脂やオレフィン系樹脂などの合成樹脂が被覆された合成樹脂被覆鋼板などが代表的なものとしてあげられる。ただし、防水シートを接合させるための固定片であれば、その材質に制限はなく、例えば、合成樹脂製のものも採用されることができる。
平面床6aは、コンクリート、ALC、金属などが代表的なものとしてあげられるが、これだけに限らず、これら下地の上に敷設されたアスファルト防水におけるアスファルト、塗膜防水材における塗膜、シート防水における防水シートなどの既設の防水層も含まれるものである。
本発明にかかる接合剤4は、粘着剤または接着剤からなるもので、固定片1と平面床6aとを仮固定するためのものであり、仮固定するに十分な固着機能を有すものであれば、その選択に制限はない。例えば、粘着剤としては、ブチルゴム系、アクリルゴム系、ウレタンゴム系、シリコンゴム系などのゴム系粘着剤、接着剤としては、硬化後においてもゴム弾性を示すエポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系、変性シリコーン樹脂系、アクリルウレタン樹脂系、酢酸ビニル樹脂系などの合成樹脂系接着剤、ニトリルゴム系、クロロプレンゴム系などの合成ゴム系接着剤が代表的なものとしてあげられる。
このうち、粘着剤としては、ゴム系粘着剤であるのが好ましい。なかでもブチルゴム系粘着剤がとくに好適なものとしてあげられる。ゴム系粘着剤は、酸、アルカリ、水などの耐性にも優れる上に、金属や合成樹脂からなる固定片、およびコンクリート、ALC、金属、アスファルト、合成樹脂などからなる平面床と優れた粘着力を示し、その後の工程の壁側フランジ片と第1の防水シートとの接合作業時においても、床側フランジ片が平面床から剥離するのを確実に防止し、施工作業性を向上させることができる。
また、取り扱い性、貼着直後の粘着力の発現性の点からは、ブチルゴム系の両面テープが採用されるのが好ましい。またコストなど経済性を考慮すれば、ブチルゴム系粘着剤を塊状(団子状)にしたものが採用されてもよい。
接着剤としてはエポキシ樹脂系接着剤がとくに好適なものとしてあげられる。エポキシ樹脂系接着剤は、酸、アルカリ、水などの耐性に優れるとともに、とくに高湿度によっても接着力が低下しにくいため、雨などにより湿気を含んでいる平面床に対しても仮固定がとくに良好なものとなる。なかでも、硬化収縮の少ない湿気硬化型、または反応硬化型のもので、平面床など下地躯体と追従性のある弾性タイプのものが選択されるのが好ましい。また、取り扱い性や、仕上がりの外観を考慮すると、粘度の高いものの方がより望ましい。
上記第1の工程の後には、図2(b)に示すように、立ち上がり壁6bに沿って第1の防水シート5aを敷設し、第1の防水シート5aと壁側フランジ片1bとの所要部を同図の×印に示すように接合する。これを第2の工程とする。
第1の防水シート5aは、後述する第2の防水シート5bも含め、合成樹脂からなる軟質または半硬質系のシートであり、従来の絶縁工法に常用されているものであれば、どのような材質のものでもよく、例えば軟質塩化ビニル樹脂製シートやオレフィン系樹脂製シートの単層からなるものの他、合成樹脂繊維やガラス繊維などのネットが間に介装され補強された複層のものも好適に用いられる。そのシート厚さについては、1.2〜3.0mmの範囲のものが好適に採用される。
また、防水シートの接合方法については、絶縁工法で一般的に採用されている溶剤溶着や熱融着による接合方法が適用されるが、これだけに制限されることはない。
上記第2の工程の後には、図2(c)に示すように、固定片1における固定具孔2に固定具3を挿通して、平面床6aに螺着または楔着し、固定片1を平面床6aに固定する。これを第3の工程とする。
ここで、固定具3は、絶縁工法として平面床6aを構成するコンクリートなどの躯体を固定するために主に用いられる皿ネジ、平ネジ、丸ネジ、ビス、打ち込み釘などからなるものが使用でき、なかでも金属製からなる皿ネジが好適なものとして使用される。
上記第3の工程の後には、図2(d)に示すように、平面床6aから立ち上がり壁6bに沿って第2の防水シート5bを敷設し、第2の防水シート5bと固定片1における床側フランジ片1aとの所要部を同図の×印に示すように接合する。これを第4の工程とする。
第4の工程の後には、さらに第2の防水シート5bと壁側フランジ片1bの所要部、および第2の防水シート5bと第1の防水シート5aとの所要部を同図の×印に示すように、溶剤溶着や熱融着によって接合し、最後に第2の防水シート5bにおける端縁の小口にシーリング材7を塗布して、施工を終了する。
なお、上述した実施形態については、平面床6aの上面に直接、第2の防水シート5bが敷設される方法を例示したが、例えば、第2の防水シート5bと平面床6aとの間に、ポリエチレン樹脂製クロス、発泡合成樹脂シート、アルミ箔のラミネートシート、などの補助シートが介されてもよいし、さらに第1の防水シート5aと立ち上がり壁6bとの間に、前記補助シートが介されてもよい。
以上のように、本発明は、第1から第4までの工程をこの順で行うことを特徴とするものであり、図2(c)に示す、固定具3の平面床6aへの螺着または楔着を行う第3の工程の後に引き続き、同図(d)に示す平面床6aから第2の防水シート5bを敷設し、第2の防水シート5bと床側フランジ片1aとの所要部を接合する第4の工程がなされるため、施工中に降雨があったとしても、雨水が平面床にあけられた床穴に浸入することが防止され、建造物の屋内への漏水の発生を防止することができる。また、天候に左右されにくく、工期の維持を容易にはかることができる。
つぎに、本発明にかかる実施例を説明する。
<実施例1>
まず、平面床と立ち上がり壁とで形成された隅角部に、床側フランジ片と壁側フランジ片とからなり、床側フランジ片の所要箇所に4個の固定具孔が設けられた、厚さ1.5mm、各フランジ幅60mm、長さ2mの断面L字状のポリ塩化ビニル樹脂被覆鋼板を、床側フランジ片と平面床との間に接合剤を介在させることによって、建造物の隅角部に仮固定した。このとき、平面床は乾燥状態とした。接合剤は、ブチルゴム系両面粘着テープ(日本シーカ社製)を使用し、固定片の裏面、つまり平面床を仮固定する面に、幅35mm、長さ50mmのサイズで略等間隔に4箇所貼り付けた。これを第1工程とした。
つぎに、立ち上がり壁に沿って、厚さ2mmのポリ塩化ビニル系樹脂からなる第1の防水シートを敷設するとともに、第1の防水シートと固定片における壁側フランジ片との所要部を溶剤溶着により接合した。これを第2工程とした。
つぎに、皿ネジからなる固定具を固定具孔に挿通して、平面床に螺着し、固定片を平面床に固定した。これを第3工程とした。
つぎに、平面床に沿って同じく厚さ2mmのポリ塩化ビニル系樹脂からなる第2の防水シートを敷設するとともに、第2の防水シートと固定片における床側フランジ片との所要部、および第2の防水シートと第1の防水シートとの重なり部どうしを溶剤溶着により接合した。これを第4工程とした。
第4工程の後には、第2の防水シートの端縁の小口にシーリング材を塗布して、シーリング処理を施して、施工を終了した。
得られた防水シートの敷設構造に対して、以下の評価を行った。
<防水性>
第2工程の後において、固定片の上方位置に散水を行い、平面床への水の滲みこみ量を測定した。測定は平面床上に残った水量を調べ、散水した水量に変化がなかった場合を良好(○)、水量が減少した場合を不良(×)とした。
<接合性>
第1工程の後に、固定片をばね秤で垂直方向に引張り、その引張り強さを測定した。15kg以上でも接合が維持されており、剥離などの変化がなかった場合を良好(○)、15kg未満で、剥離などの変化がみられた場合を不良(×)とした。
<施工作業性>
第1工程時における、仮固定にかかる作業時間(固定力が発現するまでの時間)を測定した。仮固定直後から1日未満に粘着力または接着力を発現する場合をとくに良好(◎)、1日以上3日未満に発現する場合を良好(○)、3日以上かかる場合を不良(×)とした。
その結果を表1に記す。

Figure 2007070877
<実施例2>
第1工程における平面床の状態を湿潤状態とし、接合剤を弾性エポキシ樹脂系接着剤(コニシ社製)とし、接合剤の塗布・貼り付けはφ30mmの団子状で略等間隔に4箇所に変更した以外は、実施例1と同様にして、防水シートの施工を行った。このとき、得られた防水シートの敷設構造に対し、実施例1と同様の評価を行った。その結果を併せて表1に記す。
<実施例3>
第1工程における平面床の状態を湿潤状態とし、接合剤をウレタン系接着剤(ノーテープ工業社製)とし、接合剤の塗布・貼り付けはφ30mmの団子状で略等間隔に4箇所に変更した以外は、実施例1と同様にして、防水シートの施工を行った。このとき、得られた防水シートの敷設構造に対し、実施例1と同様の評価を行った。その結果を併せて表1に記す。
<比較例1>
まず、平面床と立ち上がり壁とで形成された隅角部に、実施例1と同様の床側フランジ片と壁側フランジ片とからなり、床側フランジ片の所要箇所に固定具孔が設けられた、断面L字状のポリ塩化ビニル樹脂被覆鋼板からなる固定片を建造物の隅角部に配置した。これを第1工程とした。
つぎに、皿状ネジからなる固定具を固定具孔に挿通して、平面床に螺着し、固定片を平面床に固定した。これを第2工程とした。
つぎに、立ち上がり壁に沿って厚さ2mmのポリ塩化ビニル系樹脂からなる第1の防水シートを敷設するとともに、第1の防水シートと固定片における壁側フランジ片との所要部を溶剤溶着により接合した。これを第3工程とした。
つぎに、平面床に沿って同じく厚さ2mmのポリ塩化ビニル系樹脂からなる第2の防水シートを敷設するとともに、第2の防水シートと固定片における床側フランジ片との所要部、および第2の防水シートと第1の防水シートとの重なり部どうしを溶剤溶着により接合した。これを第4工程とした。
第4工程の後には、第2の防水シートの端縁の小口にシーリング材を塗布して、シーリング処理を施して、施工を終了した。
得られた防水シートの敷設構造に対し、実施例1と同様の評価を行った。ただし、このとき接合性における評価は、第1工程の後に替えて、第2工程の後とした。また、施工作業性における評価は、仮固定手段を用いていないことから、とくに良好と判断した。その結果を併せて表1に記す。
表1からわかるように、実施例に記した本発明の建造物の隅角部における防水シートの敷設方法、およびその施工構造においては、防水性、接合性、施工作業性のいずれにおいても良好な結果であった。それに対し、比較例に記した従来技術における防水シートの敷設方法、およびその施工構造においては、防水性における評価に劣るものであった。
本発明にかかる建造物の隅角部における防水シートの施工方法により得られた防水施工構造を示した斜視図である。 本発明にかかる建造物の隅角部における防水シートの施工方法を説明するための断面図である。 従来の絶縁工法が採用された防水シートの施工構造を示す斜視図である。 従来の建造物の隅角部における防水シートの施工方法を説明するための断面図である。
符号の説明
1 固定片
1a 床側フランジ片
1b 壁側フランジ片
2 固定具孔
3 固定具
4 接合剤
5a 第1の防水シート
5b 第2の防水シート
6a 平面床
6b 立ち上がり壁
7 シーリング材

Claims (3)

  1. 平面床と立ち上がり壁とで形成された建造物の隅角部を絶縁工法により防水施工する防水シートの施工方法において、床側フランジ片と壁側フランジ片とからなり床側フランジ片に固定具孔が設けられた断面L字状の固定片を、床側フランジ片と平面床との間に粘着剤または接着剤からなる接合剤を介在させることによって建造物の隅角部に仮固定する第1の工程と、立ち上がり壁に沿って第1の防水シートを敷設するとともに、第1の防水シートと前記固定片における壁側フランジ片との所要部を接合する第2の工程と、前記固定具孔に固定具を挿通して、固定片を平面床に固定する第3の工程と、平面床に沿って第2の防水シートを敷設するとともに、第2の防水シートと前記固定片における床側フランジ片との所要部を接合する第4の工程とを、この順で行うことを特徴とする建造物の隅角部における防水シートの施工方法。
  2. 前記粘着剤が、ゴム系粘着剤であることを特徴とする請求項1に記載の防水シートの施工方法。
  3. 前記接着剤が、エポキシ樹脂系接着剤であることを特徴とする請求項1に記載の防水シートの施工方法。
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