JPH112003A - 防水施工方法 - Google Patents

防水施工方法

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JPH112003A
JPH112003A JP15376797A JP15376797A JPH112003A JP H112003 A JPH112003 A JP H112003A JP 15376797 A JP15376797 A JP 15376797A JP 15376797 A JP15376797 A JP 15376797A JP H112003 A JPH112003 A JP H112003A
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幸雄 河島
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Tsutsunaka Sheet Bosui KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造物の防水層形成部における入隅部を含む
下地面の絶縁工法による防水施工を容易にし、防水機能
を確実に達成するための防水施工方法を提供する。 【解決手段】 入隅部を形成する第1下地面と第2下地
面に敷設する防水シートを夫々前記入隅部を跨がらない
ように配置し、入隅部に固定された接合部材に前記各防
水シートの端縁部をベルト状防水シートを介して接合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビル、家屋等の
構造物のRC(鉄筋コンクリート)製、ALC(軽量気
泡コンクリート)製、PC(プレストレスコンクリー
ト)製あるいは木製の下地面であって、入隅部を含む下
地面の防水施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、RC、ALC、PCあるいは木材
からなるビルや家屋の屋外に面した下地面に、雨水の侵
入を防止するためのシート状の防水層、例えば軟質塩化
ビニル樹脂シートを部分的に固定することによって敷設
するいわゆる絶縁工法による防水施工方法が広く採用さ
れている。
【0003】従来の上記防水施工方法によると、壁面と
床面、壁面と壁面等が突合わされてできた入隅部を含む
下地面での防水シートの敷設は、通常、例えば図5
(イ)及び(ロ)に示すように、防水層形成部(52)
の第1下地面(52a)と第2下地面(52b)が突合
わされてできた入隅部(L)を跨がるように固定された
接合部材(53)の上面に、敷設される防水シート(5
4)の各端縁部(54a)(54b)を、少なくとも一
方は前記入隅部(L)を跨がる長さに設定して、溶剤や
接着剤による接着、熱風や高周波による融着によって接
合することにより実施されている。
【0004】しかしながら、上記従来の防水施工方法に
よる形態にあっては、実際の敷設作業は、図6(イ)ま
たは(ロ)のように、防水シート(54)の端縁部(5
4b)または(54a)を接合部材(53)の上面に接
合し、ついで入隅部(L)を跨がる長さに設定された防
水シート(54)の端縁部(54a)または(54b)
を接合部材(53)の上面に接合するときには、溶剤ま
たは接着剤塗布用の刷毛(s)や、熱風ガン、高周波発
生機等の装置(t)を入隅部(L)に矢印方向に接近さ
せて接合作業を行わねばならず、端縁部(54a)の垂
直部分があるため作業がしづらい。しかも防水シート
(54)が広面積であることとも相俟って、初期施工時
の作業体勢が非常に窮屈で困難なものとなり、水密性の
高い確実な接合を行い得ないという問題がある。
【0005】また、通常、絶縁工法による防水シートの
敷設作業においては、防水シート(52)と接合部材
(53)ん接合部分、防水シート(54)(54)同士
の接合部分の接合状態を確認するために、図6(イ)ま
たは(ロ)のように、例えばへら状の検査器具(u)を
用い、その先端を接合層に矢印方向に押入れ、挿入不可
能であれば接合状態を良とし、挿入可能であれば接合状
態を不良とする検査方法が採用されているが、入隅部
(L)に接近した部分での検査作業であるから前記検査
も行いにくい。また、図6(イ)及び(ロ)に示す、防
水シート(54)の端縁部(54a)または(54b)
の奥に位置する部分(p)付近では、実際上、前記検査
方法は採用することができない。従って、接合不良の箇
所を見過ごすことにもなり、敷設施工後の漏水の危険を
招く結果となる。
【0006】しかも、例えば上記図6(イ)の形態によ
るものにあっては、入隅部(L)を跨がるように接合さ
れた防水シート(54)の端縁部(54a)の奥に位置
する部分(p)付近で接合部材(53)に確実に接合さ
れていない場合、図7に示すように、経年的に端縁部
(54b)は接合部材(53)から浮いたり剥離(m)
を起こし、接合部材(53)から完全に剥離(n)し
て、経年による防水シート(54)の硬化収縮により垂
直部分にまで剥離が及ぶこととなり、ついには剥離部分
で亀裂(c)(c´)や穴開き(h)等の破壊を起こす
という問題がある。かかる欠点は、通常入隅部(L)に
接近して生じるから、当該部分の補修作業は上記初期施
工と同様に困難であり、しかも防水シート(54)自体
に関わる欠点であるから、補修作業そのものが不可能と
なるおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな従来の問題点を改善して、構造物の防水層形成部に
おける入隅部を含む下地面の絶縁工法による防水施工を
容易にし、防水機能を確実に達成するための防水施工方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明者らは、種々研
究を重ねた結果、絶縁工法により構造物の防水層形成部
における入隅部を含む下地面に防水シートを敷設するに
は、入隅部を形成する第1下地面と第2下地面に敷設す
る防水シートを前記入隅部を跨がらないように配置し、
入隅部に固定された接合部材に前記防水シートの端縁部
を接合したのち該接合部分にベルト状シートを接合する
か、またはベルト状防水シートを介して接合すれば、防
水施工を容易にかつ確実になし得ることを見出だし、こ
の発明を完成した。
【0009】すなわち、この発明は、構造物の屋外に面
した第1下地面と第2下地面とからなる入隅部を含む防
水層形成部に防水シートを敷設する際に、前記入隅部に
沿いこれを跨がる状態で前記両下地面の少なくともいず
れかに接合部材を固定したのち、前記接合部材に前記防
水シートの端縁部を接合する防水施工方法において、第
1下地面と第2下地面の夫々に前記防水シートを前記入
隅部を跨がらないように配置し、前記防水シートの端縁
部を前記接合部材の上面に接合しさらにその上からベル
ト状防水シートを接合するか、またはベルト状防水シー
トを前記接合部材の上面に接合しその上から間接的に前
記防水シートの端縁部を接合することを特徴とする防水
施工方法を要旨とする。
【0010】また、この発明の第1の形態は、第1下地
面と第2下地面の夫々に配置した防水シートのうちいず
れか一方の防水シートの端縁部を接合部材の上面に直接
に接合し、いずれか他方の防水シートの端縁部を前記接
合部材の上面に一部が接合されたベルト状防水シートを
介して接合し、さらに前記一方の防水シートの端縁部の
上面にベルト状防水シートの残部を前記一方の防水シー
トの端縁部の上から接合する請求項1に記載の防水施工
方法である。
【0011】さらに、この発明の第2の形態は、接合部
材の全面にこれよりも広幅のベルト状防水シートを接合
部材のいずれか一方の側からはみ出すように入隅部の全
長にわたって接合し、ついで第1下地面と第2下地面の
夫々に配置した防水シートのいずれか一方の防水シート
をその端縁部が接合部材に達しないように配置して、接
合部材よりはみ出した前記ベルト状防水シートの縁部に
前記一方の防水シートの端縁部を接合し、ついで前記い
ずれか他方の防水シートの端縁部を前記接合部材の上面
に直接的にまたはベルト状防水シートを介して間接的に
接合する請求項1に記載の防水施工方法である。
【0012】さらにまた、この発明の第3の形態は、接
合部材の全面にこれよりも広幅のベルト状防水シートを
接合部材の両側からはみ出すように入隅部の全長にわた
って接合し、ついで第1下地面と第2下地面の夫々に配
置した両防水シートの両端縁部を前記接合部材に達しな
いように配置して、接合部材よりはみ出した前記ベルト
状防水シートの両縁部に前記両防水シートの両端縁部を
接合する請求項1に記載の防水施工方法である。
【0013】なお、この発明において好適な態様は、第
1下地面に配置した防水シートの端縁部を接合部材に達
しないように配置して、接合部材よりはみ出したベルト
状防水シートの縁部に前記防水シートの端縁部を接合
し、第2下地面に配置した防水シートの端縁部を、前記
接合部材の上面に接合した前記ベルト状防水シートの縁
部に接合する請求項3に記載の防水施工方法である。
【0014】この発明において用いられる防水シート及
びベルト状防水シートは、いずれも軟質の合成樹脂系シ
ートより構成する。適用される合成樹脂は、軟質塩化ビ
ニル樹脂が最も一般的であるが、この他、シートの形態
であって接着または融着による相互の接合、及び後述の
接合用部材との接合が可能なものであれば、いかなる種
類の軟質合成樹脂系シートであってもよい。かかる軟質
合成樹脂系シートとしては、例えば軟質ポリオレフィン
系樹脂、ポリオレフィン系エラストマー等が挙げられ
る。また、前記合成樹脂シートは、文字通り樹脂単体の
ものである他、ガラス繊維等の無機繊維またはポリエス
テル繊維等の有機合成繊維で補強された形態の繊維補強
合成樹脂系シートであってもよい。
【0015】なお、この発明の防水シートとしては、上
記合成樹脂系シートのほか、合成ゴム(EPゴム)や改
質アスファルトの適用も妨げないものとする。
【0016】上記の軟質合成樹脂系シートの厚さは、適
用する樹脂の種類や、シートの形態によって決定される
が、その範囲はこの種の防水施工で一般に適用される範
囲の概ね1.0〜3.0mmの厚さとする。
【0017】また、この発明において用いられる接合部
材は、鋼板の少なくとも片面の合成樹脂層が形成された
合成樹脂被覆鋼板からなり、例えば帯状の前記合成樹脂
被覆鋼板を断面L字型に曲げ加工して得た長尺成形物で
ある。防水シートとして軟質塩化ビニル樹脂が適用され
るときは、接合部材の前記合成樹脂層は、これと容易に
接合できる同質の軟質塩化ビニル樹脂よりなる、いわゆ
る塩化ビニル樹脂鋼板を適用するのが望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
この発明によって得られる防水構造を示す図面に従って
説明する。なお、この発明においては、適用する防水シ
ート及びベルト状防水シートは、軟質塩化ビニル樹脂よ
り構成したものとする。
【0019】図1は、この発明の防水施工方法を、ビル
の陸屋根の防水層形成部における入隅部を含む下地面に
適用した場合の第1の実施形態を示す断面図であり、図
1(イ)〜(ハ)は夫々別の実施態様を示す断面図であ
る。各図1(イ)〜(ハ)において、(1)は防水層形
成部(2)の床面である第1下地面(2a)と腰壁面で
ある第2下地面(2b)と、前記両下地面(2a)(2
b)が互いに突合わされて形成された入隅部(L)とよ
りなる、防水シート(4a)(4b)が敷設された、屋
外に面した陸屋根である。
【0020】図1(イ)の陸屋根(1)においては、ま
ず接合部材(3)を、前記入隅部(L)に沿いかつこれ
を跨がる状態で、固定具(f1)(f2)によって両下
地面(2a)(2b)に固定する。つぎに、第1下地面
(2a)と第2下地面(2b)の夫々に防水シート(4
a)(4b)を前記入隅部(L)を跨がらないように配
置して、前記両防水シート(4a)(4b)の各端縁部
(4a´)(4b´)を前記接合部材(3)の上面に接
合する。さらに、前記両防水シート(4a)(4b)の
各端縁部(4a´)(4b´)の上面に、これを完全に
覆い隠す状態で、ベルト状防水シート(5)を水密に接
合し、前記各端縁部(4a´)(4b´)と前記ベルト
状防水シート(5)との接合部の接合状態を確認して防
水シートの敷設を完了する。
【0021】また、図1(ロ)の陸屋根(1)において
は、まず接合部材(3)を、前記入隅部(L)に沿いか
つこれを跨がる状態で、固定具(f1)によって第1下
地面(2a)に固定する。つぎに、ベルト状防水シート
(5)を前記接合部材(3)の上面に、その曲折面に沿
ってこれを覆うようにして接合したのち、前記接合部材
(3)と前記ベルト状防水シート(5)の接合部の接合
状態を十分に確認する。さらに、第1下地面(2a)と
第2下地面(2b)の夫々に防水シート(4a)(4
b)を前記入隅部(L)を跨がらないように配置して、
前記両防水シート(4a)(4b)の各端縁部(4a
´)(4b´)を前記接合部材(3)の上面に接合した
前記ベルト状防水シート(5)の上面に接合することに
より、防水シートの敷設を完了する。
【0022】さらに、図1(ハ)の陸屋根(1)におい
ては、まず接合部材(3)を、前記入隅部(L)に沿い
かつこれを跨がる状態で、固定具(f2)によって下地
面(2b)に固定する。つぎに、第1下地面(2a)と
第2下地面(2b)の夫々に防水シート(4a)(4
b)を前記入隅部(L)を跨がらないように配置して、
ベルト状防水シート(5)を前記接合部材(3)の第2
下地面(2b)側の上面に接合しさらにその上に前記防
水シート(4b)の端縁部(4b´)を接合し、ついで
前記防水シート(4a)の端縁部(4a´)を前記接合
部材(3)の第1下地面(2a)側の上面に接合しさら
にその上に前記ベルト状防水シート(5)を接合するこ
とにより防水シートの敷設を完了する。
【0023】つぎに、図2は、この発明の防水施工方法
を、ビルの陸屋根の防水層形成部における入隅部を含む
下地面に適用した場合の第3の実施形態を示す断面図で
あり、図2(イ)〜(ハ)は夫々別の実施態様を示す断
面図である。各図1(イ)〜(ハ)において、(11)
は防水層形成部(12)の床面である第1下地面(12
a)と腰壁面である第2下地面(12b)と、前記両下
地面(12a)(12b)が互いに突合わされて形成さ
れた入隅部(L)とよりなる、防水シート(14a)
(14b)が敷設された、屋外に面した陸屋根である。
【0024】図2(イ)〜(ハ)の陸屋根(11)にお
いては、まず接合部材(13)を、前記入隅部(L)に
沿いかつこれを跨がる状態で、固定具(f2)によって
第2下地面(12b)に固定する(図2(イ))か、ま
たは固定具(f1)によって第1下地面(12a)に固
定する(図2(ロ))か、もしくは図1(イ)と同様
に、固定具(f1)(f2)によって両下地面(12
a)(12b)に固定(図2(ハ))する。ついで、前
記接合部材(13)よりも広幅のベルト状防水シート
(15)を、その両縁部(15e)(15e)が前記接
合部材(13)の両側にはみ出すように、その曲折面に
沿って前記入隅部の全長にわたって接合する。さらに、
第1下地面(12a)と第2下地面(12b)の夫々に
前記防水シート(14a)(14b)をその各端縁部
(14a´)(14b´)が前記接合部材(13)に達
しないように配置して、前記接合部材(13)よりはみ
出した前記ベルト状防水シート(15)の両縁部(15
e)(15e)に前記防水シート(14a)(14b)
をその各端縁部(14a´)(14b´)において接合
し、さらに前記各端縁部(14a´)(14b´)と前
記両縁部(15e)(15e)との各接合状態を確認し
て、防水シートの敷設を完了する。
【0025】上記の場合、防水シート(14a)(14
b)とベルト状防水シート(15)との接合は、前記両
防水シート(14a)(14b)を図3(イ)のように
上にするか、または図3(ロ)のように下にするか、も
しくは図3(ハ)のように前記両防水シート(14a)
(14b)のいずれか一方を上に、他方を下にすること
ができる。
【0026】ところで、この発明においては、上記の第
1の実施形態及び第3の実施形態で示したように、入隅
部の近傍で互いに接合される防水シートとベルト状防水
シートとの位置関係を、前者を下側とし後者を上側とす
るか、または逆に前者を上側とし後者を下側とするか、
もしくはいずれか一方を上側とし他方を下側とすること
によって接合するものであり、第1下地面側と第2下地
面側とでその接合形態は同じであっても、また異なるも
のであってもよい。この場合、いずれの接合形態を採用
するかは防水シートの敷設作業の容易さや確実さの点、
あるいは防水層形成部の防水機能や防水シート敷設面の
外観品質の点等に照らして任意に決定される。
【0027】図3は、この発明の第2の実施形態のう
ち、最も好適な態様の一例を示すもので、図1及び図2
と同様に、ビルの陸屋根の防水層形成部における入隅部
を含む下地面での適用例であり、(21)は防水層形成
部(22)の床面である第1下地面(22a)と腰壁面
である第2下地面(22b)と、前記両下地面(22
a)(22b)が互いに突合わされて形成された入隅部
(L)とよりなる、防水シート(24a)(24b)が
敷設された、屋外に面した陸屋根である。
【0028】図3において、まず接合部材(23)を、
前記入隅部(L)に沿いかつこれを跨がる状態で、固定
具(f1)(f2)によって両下地面(22a)(22
b)に固定する。ついで、前記接合部材(13)よりも
広幅のベルト状防水シート(25)を、第1下地面(2
2a)側では前記接合部材(23)よりまみ出す状態
で、該接合部材(23)の全面に、その曲折面に沿って
前記入隅部(L)の全長にわたり接合し、前記接合部材
(23)と前記ベルト状防水シート(25)の接合部の
接合状態を十分に確認する。ついで、第1下地面(22
a)に防水シート(24a)を前記接合部材(23)に
達しないように配置するとともにその端縁部(24a
´)を、接合部材(23)よりまみ出した前記ベルト状
防水シート(25)の縁部(25e)の下側に接合し、
さらに第2下地面(22b)に防水シート(24b)を
その端縁部(24b´)が前記入隅部(L)を跨がらな
いように配置するとともにその端縁部(24b´)を前
記ベルト状防水シート(25)の縁部(25e)の上側
に接合し、前記各端縁部(24a´)(24b´)と前
記ベルト状防水シート(25)との接合部の接合状態を
確認して防水シートの敷設を完了する。
【0029】上記のように、図3に示す態様において
は、第1下地面(22a)側では端縁部(24a´)と
前記ベルト状防水シート(25)との接合部が、入隅部
(L)から離れた位置にあるから、接合作業が容易であ
り、また第2下地面(22b)側では防水シート(24
b)がその端縁部(24b´)の部分でベルト状防水シ
ート(25)の縁部(25e)を覆い隠すよう状態で接
合され、防水機能上、外観品質上極めて有利に作用す
る。
【0030】つぎに、この発明の防水施工方法によって
得られる、別の形態の入隅部を含む防水層形成部の実施
態様を、図4(イ)及び(ロ)に概念的に例示し、以下
に説明する。すなわち、図4(イ)及び(ロ)は、入隅
部(L)の角度(θ)が90度以上の角度の場合であ
る。
【0031】図4(イ)では、第1下地面(32a)側
において、接合部材(33)の上面にベルト状防水シー
ト(35)が広幅とされて前記接合部材(33)からは
み出した状態で接合されており、その縁部(35e)の
上には防水シート(34a)の端縁部(34a´)が接
合され、また第2下地面(32b)側において、ベルト
状防水シート(35)の縁部(35e)の上に防水シー
ト(34b)の端縁部(34b´)が接合されている。
また、図4(ロ)では、第1下地面(32a)側におい
て、ベルト状防水シート(35)の縁部(35e)の下
に防水シート(34b)の端縁部(34b´)が接合さ
れている点を除き、図4(イ)と全く同様になされてい
る。
【0032】上記図4(イ)及び(ロ)に示す実施態様
のものでは、入隅部(L)の角度(θ)によって作業域
に余裕があり、従ってまずベルト状防水シート(35)
を接合部材(33)全面に接合してその接合状態を十分
に確かめ、その上で防水シート(34b)の端縁部(3
4b´)を接合し、さらに前記ベルト状防水シート(3
5)の縁部(35e)を防水シート(34a)の端縁部
(34a´)の上(図4(イ))ないしは下(図4
(ロ))に接合し、前記防水シート(34a)(34
b)と前記ベルト状防水シート(35)との各接合部の
接合状態を確認して敷設作業を完了する。
【0033】なお、図4(イ)及び(ロ)に示す実施態
様のものは、壁面としての第2下地面(32b)側で、
防水シート(34b)がベルト状防水シート(35)を
覆い隠す状態となるから、敷設後の防水層の外観品質を
高める。
【0034】以上のように、この発明の防水施工方法に
よると、入隅部を含む第1下地面と第2下地面に防水シ
ートを敷設する際に、前記入隅部に沿いこれを跨がる状
態で前記両下地面の少なくともいずれかに接合部材を固
定したのち、第1下地面と第2下地面の夫々に前記防水
シートを前記入隅部を跨がらないように配置したのち、
前記両防水シートの各端縁部を前記接合部材の上面に接
合しさらにその上にベルト状防水シートを接合するか、
またはベルト状防水シートを前記接合部材に上面に接合
しさらにその上に前記防水シートを接合するものである
から、接合部材に対するベルト状防水シートの接合作業
を容易かつ確実になし得ることは勿論のこと、防水シー
トの接合を直接的または間接的にも容易かつ確実になし
得る。
【0035】また、この発明の防水施工方法では、ベル
ト状防水シートを接合部材より広幅にすることにより、
入隅部より離れた位置でベルト状防水シートと防水シー
トとを接合することができるから、接合部材に対するベ
ルト状防水シートの接合作業を容易かつ確実になし得る
ことはもとより、前記ベルト状防水シートに対する防水
シートの接合作業をより容易にかつより確実になし得
る。
【0036】さらにまた、この発明の防水施工方法で
は、接合部材、防水シート、及びベルト状防水シートの
相互の接合形態を、第1下地面と第2下地面において、
互いに異なった接合形態のものに容易になし得るから、
防水層形成部の現場状況に対する適合性が極めて高い。
【0037】
【発明の効果】この発明は、以上のように、構造物の屋
外に面した第1下地面と第2下地面とからなる入隅部を
含む防水層形成部に防水シートを敷設する際に、前記入
隅部に沿いこれを跨がる状態で前記両下地面の少なくと
もいずれかに接合部材を固定したのち、第1下地面と第
2下地面の夫々に前記防水シートを前記入隅部を跨がら
ないように配置して前記両防水シートの各端縁部を前記
接合部材の上面に接合し、ついでベルト状防水シートを
前記各端縁部が完全に覆い隠される状態で水密に接合す
るか、または、ベルト状防水シートを前記接合部材の上
面にこれを覆うようにして接合し、ついで第1下地面と
第2下地面の夫々に前記防水シートを前記入隅部を跨が
らないように配置して、前記ベルト状防水シートが覆わ
れる状態で前記防水シートの各端縁部を水密に接合する
か、もしくは、前記接合部材の全面にこれよりも広幅の
ベルト状防水シートを前記入隅部の全長にわたって接合
し、ついで第1下地面と第2下地面の夫々に前記防水シ
ートをその各端縁部が前記接合部材に達しないように配
置して、接合部材よりはみ出した前記ベルト状防水シー
トの両縁部に前記防水シートの各端縁部を接合する、も
のであり、防水層形成部の入隅部において、防水シート
はベルト状防水シートを補材としまたはベルト状防水シ
ートを介在して、接合部材に接合されることとなるか
ら、接合作業が容易となり、しかも接合状態の検査がし
易く接合状態を十分に確認でき、接合を確実に行い得
て、経年的に剥離を起こしたり、剥離部分での亀裂や穴
開き等による防水シートの破壊を防止し得るという効果
がある。
【0038】また、仮にベルト状防水シートに剥離、亀
裂や穴開き等の欠点が生じたとしても、ベルト状防水シ
ートを取替えるだけで補修が可能となるという利点があ
る。
【0039】従って、この発明の防水施工方法によれ
ば、構造物の入隅部を含む防水層形成部の防水シートの
敷設を容易かつ確実に行い得て、防水機能、施工効率、
外観品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態による防水構造を
示す断面図であり、図1(イ)及び(ハ)は各実施態様
を示すものである。
【図2】 この発明の第2の実施形態による防水構造を
示す断面図であり、図2(イ)及び(ハ)は各実施態様
を示すものである。
【図3】 この発明の好適な実施態様の一例による防水
構造を示す断面図である。
【図4】 この発明の別の実施形態による防水構造を概
念的に示す断面図であり、図4(イ)及び(ロ)は夫々
別の実施形態を示すものである。
【図5】 従来の防水施工方法を説明するための防水構
造を示す断面図であり、図5(イ)、(ロ)は夫々別の
防水構造例を示すものである。
【図6】 従来の防水施工方法の施工状態を概念的に示
す断面図であり、図6(イ)、(ロ)は夫々別の防水施
工方法によるものを示すものである。
【図7】 従来の防水施工方法による防水構造の欠点を
説明するための断面斜視図である。
【符号の説明】
2、12、22…防水層形成部 2a、12a、22a、32a…第1下地面 2b、12b、22b、32b…第2下地面 3、13、23、33…接合部材 4、14、24、34…防水シート 5、15、25、35…ベルト状防水シート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の屋外に面した第1下地面と第2
    下地面とからなる入隅部を含む防水層形成部に防水シー
    トを敷設する際に、前記入隅部に沿いこれを跨がる状態
    で前記両下地面の少なくともいずれかに接合部材を固定
    したのち、前記接合部材に前記防水シートの端縁部を接
    合する防水施工方法において、第1下地面と第2下地面
    の夫々に前記防水シートを前記入隅部を跨がらないよう
    に配置し、前記防水シートの端縁部を前記接合部材の上
    面に接合しさらにその上からベルト状防水シートを接合
    するか、またはベルト状防水シートを前記接合部材の上
    面に接合しその上から間接的に前記防水シートの端縁部
    を接合することを特徴とする防水施工方法。
  2. 【請求項2】 第1下地面と第2下地面の夫々に配置し
    た防水シートのうちいずれか一方の防水シートの端縁部
    を接合部材の上面に直接に接合し、いずれか他方の防水
    シートの端縁部を前記接合部材の上面に一部が接合され
    たベルト状防水シートを介して接合し、さらに前記一方
    の防水シートの端縁部の上面にベルト状防水シートの残
    部を前記一方の防水シートの端縁部の上から接合する請
    求項1に記載の防水施工方法。
  3. 【請求項3】 接合部材の全面にこれよりも広幅のベル
    ト状防水シートを接合部材のいずれか一方の側からはみ
    出すように入隅部の全長にわたって接合し、ついで第1
    下地面と第2下地面の夫々に配置した防水シートのいず
    れか一方の防水シートをその端縁部が接合部材に達しな
    いように配置して、接合部材よりはみ出した前記ベルト
    状防水シートの縁部に前記一方の防水シートの端縁部を
    接合し、ついで前記いずれか他方の防水シートの端縁部
    を前記接合部材の上面に直接的にまたはベルト状防水シ
    ートを介して間接的に接合する請求項1に記載の防水施
    工方法。
  4. 【請求項4】 接合部材の全面にこれよりも広幅のベル
    ト状防水シートを接合部材の両側からはみ出すように入
    隅部の全長にわたって接合し、ついで第1下地面と第2
    下地面の夫々に配置した両防水シートの両端縁部を前記
    接合部材に達しないように配置して、接合部材よりはみ
    出した前記ベルト状防水シートの両縁部に前記両防水シ
    ートの両端縁部を接合する請求項1に記載の防水施工方
    法。
  5. 【請求項5】 第1下地面に配置した防水シートの端縁
    部を接合部材に達しないように配置して、接合部材より
    はみ出したベルト状防水シートの縁部に前記防水シート
    の端縁部を接合し、第2下地面に配置した防水シートの
    端縁部を、前記接合部材の上面に接合した前記ベルト状
    防水シートの縁部に接合する請求項3に記載の防水施工
    方法。
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