JPH0714515Y2 - 屋根パネルの接続部の防水構造 - Google Patents
屋根パネルの接続部の防水構造Info
- Publication number
- JPH0714515Y2 JPH0714515Y2 JP7931887U JP7931887U JPH0714515Y2 JP H0714515 Y2 JPH0714515 Y2 JP H0714515Y2 JP 7931887 U JP7931887 U JP 7931887U JP 7931887 U JP7931887 U JP 7931887U JP H0714515 Y2 JPH0714515 Y2 JP H0714515Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roof
- panel
- protective cover
- roof panel
- waterproof structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Description
本考案は、パネル本体の上面に瓦を葺設した屋根パネル
を屋根部分に載置して屋根を構築する場合の屋根パネル
同士の棟軒方向の接続部の防水構造に関するものであ
る。
を屋根部分に載置して屋根を構築する場合の屋根パネル
同士の棟軒方向の接続部の防水構造に関するものであ
る。
【背景技術】 従来の屋根構造は、屋根面に配設された野地板の上にル
ーフィングを敷き、その上に瓦を一枚一枚葺設してい
た。したがって、在来工法により屋根を構築する場合に
は、屋根上作業が多く、作業手間がかかり、施工時間も
長くなるという問題があった。 そこで、屋根の構築作業を簡単にするため、パネル本体
の上にルーフィングなどを敷き、その上に瓦を葺いて予
め一体に形成された屋根パネルを工場などで生産し、こ
の一体物の屋根パネルを現場へ運び、家屋骨組の棟木と
梁との間に屋根パネルを載置し、屋根上では隣合う屋根
パネル同士を接続するだけにした工法が開発されてい
る。 しかして、このような新しい工法では、屋根パネル同士
の接続部での水漏りをいかに防止するかという点が、新
たな技術的課題となっている。更に、このような屋根パ
ネルでは、パネル本体の上面にスレート系などの瓦を葺
設した状態で運搬されるため、屋根パネル表面に葺かれ
た瓦の端に小さな欠けなどを生じることがあった。
ーフィングを敷き、その上に瓦を一枚一枚葺設してい
た。したがって、在来工法により屋根を構築する場合に
は、屋根上作業が多く、作業手間がかかり、施工時間も
長くなるという問題があった。 そこで、屋根の構築作業を簡単にするため、パネル本体
の上にルーフィングなどを敷き、その上に瓦を葺いて予
め一体に形成された屋根パネルを工場などで生産し、こ
の一体物の屋根パネルを現場へ運び、家屋骨組の棟木と
梁との間に屋根パネルを載置し、屋根上では隣合う屋根
パネル同士を接続するだけにした工法が開発されてい
る。 しかして、このような新しい工法では、屋根パネル同士
の接続部での水漏りをいかに防止するかという点が、新
たな技術的課題となっている。更に、このような屋根パ
ネルでは、パネル本体の上面にスレート系などの瓦を葺
設した状態で運搬されるため、屋根パネル表面に葺かれ
た瓦の端に小さな欠けなどを生じることがあった。
本考案は叙上のような技術的背景に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは屋根パネルの接続部に
おいて、屋根パネル間での水漏れを確実に防止できるよ
うにすることである。
であり、その目的とするところは屋根パネルの接続部に
おいて、屋根パネル間での水漏れを確実に防止できるよ
うにすることである。
しかして本考案は、パネル本体１とこのパネル本体１の
上面に葺設された瓦２とからなる屋根パネルＡ同士の棟
軒方向の接続部の防水構造であって、屋根パネルＡにお
ける瓦２の側端部には断面コ字状の保護カバー３が被せ
られて上記接続部において保護カバー３同士が対向して
いるとともに、この対向している両保護カバー３間に防
水パッキン４が挟み込まれていることに特徴を有するも
ので、瓦２の側端縁に保護カバー３が被せられるため
に、屋根パネルＡの運搬中に瓦２の側端縁に欠けが生じ
ても、この欠けを保護カバー３により隠すことができ、
屋根の外観を損ねないものである。また、瓦２の側端縁
に保護カバー３を取着したままで屋根パネルＡを運搬す
ることにより瓦２を保護することもできるものである。
また、保護カバー３間には防水パッキン４を挟持させて
あるので、隣合わせに配設された屋根パネルＡの保護カ
バー３間から水が浸入するのを防止することができるも
のである。 以下本考案の実施例を添付図に基いて詳述する。 屋根パネルＡは、パネル本体１の上面にルーフィング
（図示せず）を敷き、その上に瓦２を葺設したものであ
り、第３図にはその一例を示してある。パネル本体１は
木材により組まれており、野地板部７の裏面には軒棟方
向に沿って複数本の垂木材８が一体に取着されており、
垂木材８と直角に複数本の母屋材（図示せず）が取着さ
れている。また、野地板部７の両側側縁は、段落とし状
に表面が少し低くなった保護カバー支持部９となってい
て保護カバー支持部９と瓦２との間に保護カバー３の下
片3aを挿入するための隙間10を形成されている。瓦２は
スレート系や石綿セメント系などのもので、パネル本体
１と等しい幅を有しており、上下方向に部分的に重ねる
ようにしてパネル本体１の上面に複数枚の瓦２が葺かれ
ている。従って、この屋根パネルＡを部分的に配設し、
隣合う屋根パネルＡ同士を接続した状態では、両側の屋
根パネルＡの水切り板支持部９と瓦２との間の隙間10
が、軒と平行な方向に並ぶ。 第２図に保護カバー３を示す。保護カバー３は塗装鋼板
や合成樹脂被覆鋼板などを略コ字状に折曲したものであ
り、瓦２の上下方向の幅と略等しい長さを有している。
また、保護カバー３の下片3aは多少幅が広くなっていて
排水用の水切り板の役目を果たしており、下片3aの側端
縁には水返し11が折り返すように形成されている。 しかして、この保護カバー３は、第１図のように屋根パ
ネルＡ上面の各瓦２の側端縁に被せるように取着され、
瓦２の側端縁が隠される。そして、屋根パネルＡ同士を
隣合わせに配設すると、保護カバー３の縦片36同士も近
接して対向する。しかも、屋根パネルＡを屋根部分に載
置する時、保護カバー３の縦片3b間及びパネル本体１の
側面間にはゴム製などの防水パッキン４が挟み込まれ
る。従って、防水パッキン４により保護カバー３間の隙
間６から水が浸入するのを防止することができるのであ
る。また、保護カバー３の上片3cの下面と瓦２表面との
間から水が浸入した場合には、この水は下片3aの上に流
れ、保護カバー３の下片3aに沿って下方の軒先へ排水さ
せることができるのである。
上面に葺設された瓦２とからなる屋根パネルＡ同士の棟
軒方向の接続部の防水構造であって、屋根パネルＡにお
ける瓦２の側端部には断面コ字状の保護カバー３が被せ
られて上記接続部において保護カバー３同士が対向して
いるとともに、この対向している両保護カバー３間に防
水パッキン４が挟み込まれていることに特徴を有するも
ので、瓦２の側端縁に保護カバー３が被せられるため
に、屋根パネルＡの運搬中に瓦２の側端縁に欠けが生じ
ても、この欠けを保護カバー３により隠すことができ、
屋根の外観を損ねないものである。また、瓦２の側端縁
に保護カバー３を取着したままで屋根パネルＡを運搬す
ることにより瓦２を保護することもできるものである。
また、保護カバー３間には防水パッキン４を挟持させて
あるので、隣合わせに配設された屋根パネルＡの保護カ
バー３間から水が浸入するのを防止することができるも
のである。 以下本考案の実施例を添付図に基いて詳述する。 屋根パネルＡは、パネル本体１の上面にルーフィング
（図示せず）を敷き、その上に瓦２を葺設したものであ
り、第３図にはその一例を示してある。パネル本体１は
木材により組まれており、野地板部７の裏面には軒棟方
向に沿って複数本の垂木材８が一体に取着されており、
垂木材８と直角に複数本の母屋材（図示せず）が取着さ
れている。また、野地板部７の両側側縁は、段落とし状
に表面が少し低くなった保護カバー支持部９となってい
て保護カバー支持部９と瓦２との間に保護カバー３の下
片3aを挿入するための隙間10を形成されている。瓦２は
スレート系や石綿セメント系などのもので、パネル本体
１と等しい幅を有しており、上下方向に部分的に重ねる
ようにしてパネル本体１の上面に複数枚の瓦２が葺かれ
ている。従って、この屋根パネルＡを部分的に配設し、
隣合う屋根パネルＡ同士を接続した状態では、両側の屋
根パネルＡの水切り板支持部９と瓦２との間の隙間10
が、軒と平行な方向に並ぶ。 第２図に保護カバー３を示す。保護カバー３は塗装鋼板
や合成樹脂被覆鋼板などを略コ字状に折曲したものであ
り、瓦２の上下方向の幅と略等しい長さを有している。
また、保護カバー３の下片3aは多少幅が広くなっていて
排水用の水切り板の役目を果たしており、下片3aの側端
縁には水返し11が折り返すように形成されている。 しかして、この保護カバー３は、第１図のように屋根パ
ネルＡ上面の各瓦２の側端縁に被せるように取着され、
瓦２の側端縁が隠される。そして、屋根パネルＡ同士を
隣合わせに配設すると、保護カバー３の縦片36同士も近
接して対向する。しかも、屋根パネルＡを屋根部分に載
置する時、保護カバー３の縦片3b間及びパネル本体１の
側面間にはゴム製などの防水パッキン４が挟み込まれ
る。従って、防水パッキン４により保護カバー３間の隙
間６から水が浸入するのを防止することができるのであ
る。また、保護カバー３の上片3cの下面と瓦２表面との
間から水が浸入した場合には、この水は下片3aの上に流
れ、保護カバー３の下片3aに沿って下方の軒先へ排水さ
せることができるのである。
本考案は叙上の如く瓦の側端縁に保護カバーが被さるの
で、屋根パネルの運搬中に瓦の側端縁に欠けが生じて
も、この欠けを保護カバーにより隠すことができ、屋根
の外観を損ねないものである。また、瓦の側端縁に保護
カバーを取着したままで屋根パネルを運搬することによ
り瓦を保護することもできるものである。また、保護カ
バー間には防水パッキンを挟持させてあるので、隣合わ
せに配設された屋根パネルの保護カバー間から水が浸入
するのを防止することができるものである。
で、屋根パネルの運搬中に瓦の側端縁に欠けが生じて
も、この欠けを保護カバーにより隠すことができ、屋根
の外観を損ねないものである。また、瓦の側端縁に保護
カバーを取着したままで屋根パネルを運搬することによ
り瓦を保護することもできるものである。また、保護カ
バー間には防水パッキンを挟持させてあるので、隣合わ
せに配設された屋根パネルの保護カバー間から水が浸入
するのを防止することができるものである。
第１図は本考案の一実施例を示す一部分の断面図、第２
図は同上の一対の保護カバーを示す一部破断した斜視
図、第３図は同上の屋根パネルを示す一部破断した斜視
図である。 １……パネル本体、２……瓦、３……保護カバー、４…
…防水パッキン、６……隙間、Ａ……屋根パネル。
図は同上の一対の保護カバーを示す一部破断した斜視
図、第３図は同上の屋根パネルを示す一部破断した斜視
図である。 １……パネル本体、２……瓦、３……保護カバー、４…
…防水パッキン、６……隙間、Ａ……屋根パネル。
Claims (1)
- 【請求項１】パネル本体とこのパネル本体の上面に葺設
された瓦とからなる屋根パネル同士の棟軒方向の接続部
の防水構造であって、屋根パネルにおける瓦の側端縁に
は断面略コ字状の保護カバーが被せられて上記接続部に
おいて保護カバー同士が対向しているとともに、この対
向している両保護カバー間に防水パッキンが挟み込まれ
ている屋根パネルの接続部の防水構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7931887U JPH0714515Y2 (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | 屋根パネルの接続部の防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7931887U JPH0714515Y2 (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | 屋根パネルの接続部の防水構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63187633U JPS63187633U (ja) | 1988-12-01 |
| JPH0714515Y2 true JPH0714515Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=30929067
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7931887U Expired - Lifetime JPH0714515Y2 (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | 屋根パネルの接続部の防水構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0714515Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-05-26 JP JP7931887U patent/JPH0714515Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63187633U (ja) | 1988-12-01 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3731438A (en) | Building panel enclosures for valley and hip structures | |
| JPH0714515Y2 (ja) | 屋根パネルの接続部の防水構造 | |
| US3760856A (en) | Building panel enclosures for valley and hip structures | |
| JPH0714517Y2 (ja) | 屋根パネルの接続部の防水構造 | |
| JPH0714514Y2 (ja) | 屋根パネルの接続部の構造 | |
| JPH0246567Y2 (ja) | ||
| JPH0348981Y2 (ja) | ||
| JPH0714516Y2 (ja) | 屋根パネルの接続部の構造 | |
| JP2510366B2 (ja) | 棟飾りの取付構造 | |
| JPH0633078Y2 (ja) | 屋根の構造 | |
| JP2871297B2 (ja) | 建物の屋根の施工方法 | |
| JPH0431377Y2 (ja) | ||
| JP2507539Y2 (ja) | 屋根パネルの接続構造 | |
| JPH031932Y2 (ja) | ||
| JPH0544418Y2 (ja) | ||
| JPS5915285Y2 (ja) | 段積屋根構造 | |
| JPH063061Y2 (ja) | 屋根パネルの換気構造 | |
| JP2639467B2 (ja) | 屋根用部材及び屋根工法 | |
| JPH02101248A (ja) | たる木及び屋根の構造 | |
| JP2740710B2 (ja) | 屋根の隅棟部の防水構造 | |
| JPH082274Y2 (ja) | 屋根の構造 | |
| JPH0536887Y2 (ja) | ||
| JP2549450Y2 (ja) | 屋根パネルの接続構造 | |
| JP2505986B2 (ja) | 屋根の表層部構造体 | |
| JPS5853864Y2 (ja) | 段積屋根の積重構造 |