JPH0714516Y2 - 屋根パネルの接続部の構造 - Google Patents
屋根パネルの接続部の構造Info
- Publication number
- JPH0714516Y2 JPH0714516Y2 JP7932187U JP7932187U JPH0714516Y2 JP H0714516 Y2 JPH0714516 Y2 JP H0714516Y2 JP 7932187 U JP7932187 U JP 7932187U JP 7932187 U JP7932187 U JP 7932187U JP H0714516 Y2 JPH0714516 Y2 JP H0714516Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roof
- roof tile
- draining plate
- panel
- tile
- Prior art date
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- Building Environments (AREA)
Description
本考案は、パネル本体の上面に瓦を葺設した屋根パネル
を屋根部分に載置して屋根を構築する場合の屋根パネル
同士の棟軒方向の接続部の構造に関するものである。
を屋根部分に載置して屋根を構築する場合の屋根パネル
同士の棟軒方向の接続部の構造に関するものである。
従来の屋根構造は、屋根面に配設された野地板の上にル
ーフィングを敷き、その上に瓦を一枚一枚葺設してい
た。したがって、在来工法により屋根を構築する場合に
は、屋根上作業が多く、作業手間がかかり、施工時間も
長くなるという問題があった。 そこで、屋根の構築作業を簡単にするため、パネル本体
の上にルーフィングなどを敷き、その上に瓦葺いて予め
一体に形成された屋根パネルを工場などで生産し、この
一体物の屋根パネルを現場へ運び、家屋骨組の棟木と梁
との間に屋根パネルを載置し、屋根上では隣合う屋根パ
ネル同士を接続するだけにした工法が開発されている。 しかして、このような新しい工法では、屋根パネル同士
の接続部での水漏りをいかに防止するかという点が、新
たな技術的課題となっている。更に、この接続部に水切
り板などを配設したとしても、水切り板の位置ずれによ
る漏水も問題となる。
ーフィングを敷き、その上に瓦を一枚一枚葺設してい
た。したがって、在来工法により屋根を構築する場合に
は、屋根上作業が多く、作業手間がかかり、施工時間も
長くなるという問題があった。 そこで、屋根の構築作業を簡単にするため、パネル本体
の上にルーフィングなどを敷き、その上に瓦葺いて予め
一体に形成された屋根パネルを工場などで生産し、この
一体物の屋根パネルを現場へ運び、家屋骨組の棟木と梁
との間に屋根パネルを載置し、屋根上では隣合う屋根パ
ネル同士を接続するだけにした工法が開発されている。 しかして、このような新しい工法では、屋根パネル同士
の接続部での水漏りをいかに防止するかという点が、新
たな技術的課題となっている。更に、この接続部に水切
り板などを配設したとしても、水切り板の位置ずれによ
る漏水も問題となる。
本考案は叙上のような技術的背景に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは屋根パネルの接続部に
おいて、屋根パネル間での水漏れを確実に防止できるよ
うにすることにある。
であり、その目的とするところは屋根パネルの接続部に
おいて、屋根パネル間での水漏れを確実に防止できるよ
うにすることにある。
本考案屋根パネルの接続部の構造は、パネル本体１とこ
のパネル本体１の上面に葺設された瓦２とからなる屋根
パネルＡ同士の棟軒方向の接続部の構造であって、この
接続部において隣接する２枚の屋根パネルの各瓦２とそ
の下方に位置するパネル本体１との間に、軒と平行な方
向における中央部に上方へ突出する荷重支持部13が設け
られた水切り板３が配設されて、上記２枚の屋根パネル
の各瓦２の対向する側端面間に挟まれた上記荷重支持部
13の上端面が瓦２の表面と略面一となっていることを特
徴とするものである。しかして、両側の屋根パネルの瓦
２間の間隙６から浸入した水は水切り板３により軒先側
へ排水され、屋根の内部へ浸入してパネル本体１などを
濡らして傷めるのを防止することができるのである。し
かも、荷重支持部13が両側の瓦２間にはさまれるので、
水切り板３の位置決めを容易に行えるものであり、施工
を容易にすることができると共に水切り板３の位置ずれ
による漏水も防止することができるものである。また、
瓦２の表面に荷重支持部13が面一となるように配置され
ているので、瓦２の接続部が踏まれた時に荷重を水切り
板３の荷重支持部13により支持することができ、片持状
に側方へ延出されている瓦２の端が踏まれて割れるのを
防止することができ、瓦２の踏み割れ強度を向上させる
ことができるのである。 以下本考案の実施例を添付図に基いて詳述する。屋根パ
ネルＡは、パネル本体１の上面にルーフィング（図示せ
ず）を敷き、その上に瓦２を葺設したものであり、第３
図にはその一例を示してある。パネル本体１は木材によ
り組まれており、野地板部７の裏面には棟軒方向に沿っ
て複数本の垂木材８が一体に取着されており、垂木材８
と直角に複数本の母屋材（図示せず）が取着されてい
る。また、野地板部７の両側側縁は、段落とし状に表面
が低くなった水切り板支持部９となっていて水切り板支
持部９と瓦２との間に水切り板３を挿入するための隙間
10を形成できるようになっている。瓦２はスレート系や
石綿セメント系などのもので、パネル本体１と等しい幅
を有しており、上下方向に部分的に重ねるようにしてパ
ネル本体１の上面に複数枚の瓦２が葺かれている。従っ
て、この屋根パネルＡを屋根部分に配設し、隣合う屋根
パネルＡ同士を接続した状態では、両側の屋根パネルＡ
の水切り板支持部９と瓦２との間の隙間10が軒と平行な
方向に並ぶ。 第２図に水切り板３を示す。水切り板３は塗装鋼板や合
成樹脂被覆鋼板などを折曲したものであり、水切り板３
の中央部は略逆Ｕ字状に屈曲させられて荷重支持部13が
形成されており、両側端には内側へ折り返された水返し
11が形成されている。また、水切り板３上面の荷重支持
部13の両側にはゴム製のパッキン4,4が全長に亘って取
着されており、荷重支持部13とパッキン4,4との間など
では水切り板３表面に複数条の塩化ビニル製のひれ片12
が取着されており、ひれ片12は水の浸入する方向と反対
側へ向けて傾倒していて水が水切り板３の幅方向へ移動
しにくいようにしている。 しかして、この水切り板３は、第１図のように屋根パネ
ルＡ同士を接続する際に、両側部を夫々両屋根パネルＡ
の水切り板支持部９の上に載置され、水切り板支持部９
と瓦２との間の隙間10内に挿入されるのである。この
時、荷重支持部13は両屋根パネルＡの瓦２の端面間には
さまれて位置決めされ、しかも荷重支持部13の上面が瓦
２間の間隙６内に露出し、荷重支持部13の上面が瓦２の
上面と面一になる。また、瓦２の突出した部分の下面は
水切り板３上面のパッキン４に弾接しており、従って瓦
２の片持状にパネル本体１から浮いている部分はパッキ
ン４により下面から支持されている。しかも、荷重支持
部13とパッキン４との間には空間５が形成されているの
で、荷重支持部13と瓦２の端面との隙間から水が浸入し
ても、この空間５により毛細管現象を切ることができ、
毛細管現象により浸入した水が両側のパッキン4,4を越
えるのを防止でき、浸入した水を空間５内に落として水
切り板３に沿って下方の軒先へ排水させることができる
のである。更に、ひれ片12や水返し11も浸入した水が水
切り板３の幅を越えてパネル本体１を濡らすのを防止し
ている。
のパネル本体１の上面に葺設された瓦２とからなる屋根
パネルＡ同士の棟軒方向の接続部の構造であって、この
接続部において隣接する２枚の屋根パネルの各瓦２とそ
の下方に位置するパネル本体１との間に、軒と平行な方
向における中央部に上方へ突出する荷重支持部13が設け
られた水切り板３が配設されて、上記２枚の屋根パネル
の各瓦２の対向する側端面間に挟まれた上記荷重支持部
13の上端面が瓦２の表面と略面一となっていることを特
徴とするものである。しかして、両側の屋根パネルの瓦
２間の間隙６から浸入した水は水切り板３により軒先側
へ排水され、屋根の内部へ浸入してパネル本体１などを
濡らして傷めるのを防止することができるのである。し
かも、荷重支持部13が両側の瓦２間にはさまれるので、
水切り板３の位置決めを容易に行えるものであり、施工
を容易にすることができると共に水切り板３の位置ずれ
による漏水も防止することができるものである。また、
瓦２の表面に荷重支持部13が面一となるように配置され
ているので、瓦２の接続部が踏まれた時に荷重を水切り
板３の荷重支持部13により支持することができ、片持状
に側方へ延出されている瓦２の端が踏まれて割れるのを
防止することができ、瓦２の踏み割れ強度を向上させる
ことができるのである。 以下本考案の実施例を添付図に基いて詳述する。屋根パ
ネルＡは、パネル本体１の上面にルーフィング（図示せ
ず）を敷き、その上に瓦２を葺設したものであり、第３
図にはその一例を示してある。パネル本体１は木材によ
り組まれており、野地板部７の裏面には棟軒方向に沿っ
て複数本の垂木材８が一体に取着されており、垂木材８
と直角に複数本の母屋材（図示せず）が取着されてい
る。また、野地板部７の両側側縁は、段落とし状に表面
が低くなった水切り板支持部９となっていて水切り板支
持部９と瓦２との間に水切り板３を挿入するための隙間
10を形成できるようになっている。瓦２はスレート系や
石綿セメント系などのもので、パネル本体１と等しい幅
を有しており、上下方向に部分的に重ねるようにしてパ
ネル本体１の上面に複数枚の瓦２が葺かれている。従っ
て、この屋根パネルＡを屋根部分に配設し、隣合う屋根
パネルＡ同士を接続した状態では、両側の屋根パネルＡ
の水切り板支持部９と瓦２との間の隙間10が軒と平行な
方向に並ぶ。 第２図に水切り板３を示す。水切り板３は塗装鋼板や合
成樹脂被覆鋼板などを折曲したものであり、水切り板３
の中央部は略逆Ｕ字状に屈曲させられて荷重支持部13が
形成されており、両側端には内側へ折り返された水返し
11が形成されている。また、水切り板３上面の荷重支持
部13の両側にはゴム製のパッキン4,4が全長に亘って取
着されており、荷重支持部13とパッキン4,4との間など
では水切り板３表面に複数条の塩化ビニル製のひれ片12
が取着されており、ひれ片12は水の浸入する方向と反対
側へ向けて傾倒していて水が水切り板３の幅方向へ移動
しにくいようにしている。 しかして、この水切り板３は、第１図のように屋根パネ
ルＡ同士を接続する際に、両側部を夫々両屋根パネルＡ
の水切り板支持部９の上に載置され、水切り板支持部９
と瓦２との間の隙間10内に挿入されるのである。この
時、荷重支持部13は両屋根パネルＡの瓦２の端面間には
さまれて位置決めされ、しかも荷重支持部13の上面が瓦
２間の間隙６内に露出し、荷重支持部13の上面が瓦２の
上面と面一になる。また、瓦２の突出した部分の下面は
水切り板３上面のパッキン４に弾接しており、従って瓦
２の片持状にパネル本体１から浮いている部分はパッキ
ン４により下面から支持されている。しかも、荷重支持
部13とパッキン４との間には空間５が形成されているの
で、荷重支持部13と瓦２の端面との隙間から水が浸入し
ても、この空間５により毛細管現象を切ることができ、
毛細管現象により浸入した水が両側のパッキン4,4を越
えるのを防止でき、浸入した水を空間５内に落として水
切り板３に沿って下方の軒先へ排水させることができる
のである。更に、ひれ片12や水返し11も浸入した水が水
切り板３の幅を越えてパネル本体１を濡らすのを防止し
ている。
本考案は叙述のごとく構成されているから、両側の屋根
パネルの瓦間の間隙から浸入した水は水切り板により軒
先側へ排水され、屋根の内部へ浸入してパネル本体など
を濡らして傷めるのを防止することができるものであ
る。しかも、荷重支持部が両側の瓦間にはさまれるの
で、水切り板の位置決めを容易に行えるものであり、施
工を容易にすることができると共に水切り板の位置ずれ
による漏水も防止することができるものである。また、
瓦の表面に荷重支持部が面一となるように配置されてい
るので、瓦の接続部が踏まれた時に荷重を水切り板の荷
重支持部により支持することができ、片持状に側方へ延
出されている瓦の端が踏まれて割れるのを防止すること
ができ、瓦の踏み割れ強度を向上させることができるの
である。
パネルの瓦間の間隙から浸入した水は水切り板により軒
先側へ排水され、屋根の内部へ浸入してパネル本体など
を濡らして傷めるのを防止することができるものであ
る。しかも、荷重支持部が両側の瓦間にはさまれるの
で、水切り板の位置決めを容易に行えるものであり、施
工を容易にすることができると共に水切り板の位置ずれ
による漏水も防止することができるものである。また、
瓦の表面に荷重支持部が面一となるように配置されてい
るので、瓦の接続部が踏まれた時に荷重を水切り板の荷
重支持部により支持することができ、片持状に側方へ延
出されている瓦の端が踏まれて割れるのを防止すること
ができ、瓦の踏み割れ強度を向上させることができるの
である。
第１図は本考案の一実施例を示す一部分の断面図、第２
図は同上の水切り板を示す一部破断した斜視図、第３図
は同上の屋根パネルを示す一部破断した斜視図である。 １……パネル本体、２……瓦、３……水切り板、４……
パッキン、５……空間、13……荷重支持部。
図は同上の水切り板を示す一部破断した斜視図、第３図
は同上の屋根パネルを示す一部破断した斜視図である。 １……パネル本体、２……瓦、３……水切り板、４……
パッキン、５……空間、13……荷重支持部。
Claims (1)
- 【請求項１】パネル本体とこのパネル本体の上面に葺設
された瓦とからなる屋根パネル同士の棟軒方向の接続部
の構造であって、この接続部においては隣接する２枚の
屋根パネルの各瓦とその下方に位置するパネル本体との
間に、軒と平行な方向における中央部に上方へ突出する
荷重支持部が設けられた水切り板が配設されて、上記２
枚の屋根パネルの各瓦の対向する側端面間に挟まれた上
記荷重支持部の上端面が瓦の表面と略面一となっている
屋根パネルの接続部の構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7932187U JPH0714516Y2 (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | 屋根パネルの接続部の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7932187U JPH0714516Y2 (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | 屋根パネルの接続部の構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63187634U JPS63187634U (ja) | 1988-12-01 |
| JPH0714516Y2 true JPH0714516Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=30929073
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7932187U Expired - Lifetime JPH0714516Y2 (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | 屋根パネルの接続部の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0714516Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-05-26 JP JP7932187U patent/JPH0714516Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63187634U (ja) | 1988-12-01 |
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