JP2005090161A - シート防水材の連結部接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】防水シートを用いる防水構造物において、防水シートの連結部を簡便な施工法で強固に且つ防水効果に優れた連結部接合構造およびその施工方法を提供する。
【解決手段】基盤上に一定の隙間をおいて設置された防水シート、該隙間に沿って、且つ該隙間を覆うように設けた繊維状補強材、および前記隙間または該隙間および隙間の下部側縁部を埋め、且つ繊維状補強材を包むように保持するに足る量の常温硬化型シーリング剤を注入し硬化させた防水層、を含有する構成からなる防水シートの連結部接合構造である。
【選択図】図2

Description

本発明は、防水シートの連結部接合構造及び該接合構造の施工方法に関する。
すなわち、防水シートを基盤上に施工して防水構造物を構築するに際して、防水シートを基盤上に一定間隔で離隔させて並べて敷設し、離隔された防水シート間の隙間に常温硬化型シーリング剤を注入して硬化させ、防水シートと防水シートを一体化させて接着する、防水シートの連結部の接合構造及びその施工方法に関する。
本発明に係わる防水構造物は、防水シ―トを用いる屋根、建物の上部表面、その他構造物の防水において優れた効果を与え、施工工事も合理的に実施することができる。
シート防水工法に使用するシート防水材は、伸縮性が優秀な合成ゴム、合成樹脂、または改質アスファルト等を主原料として、工場で一定規格の防水シートとして製造されている。
このような防水シートとして、次のようなものが知られている。
その一つは、改質アスファルト防水シートである。
従来、改質アスファルトシートを用いる防水工事は、あらかじめ工場で製作された所定幅の改質アスファルトシートを、必要によりプライマー処理された基盤面に、上記改質アスファルトシート間に隙間ができないように、このシート側縁部が所定の幅で重さなるように並べ、その重ね合わされた繋ぎ目の改質アスファルトシートをトーチランプで熔解させて熔着し、重ね合わさった部分を密着させて、水が浸透しないようにする。
この改質アスファルトシートを用いる防水工事は、施工が簡単で工事期間が短いと言う長所がある。しかしながら、この方法は、繋ぎ目をトーチランプにより、均一に安定して加熱することが困難で、過度の加熱による熔融で穴を開けたり、また、不十分な加熱でつなぎ目が均一に接着されず濾水の原因となる欠点がある。
また、その他の防水シートとして、合成樹脂または合成ゴム防水シートがある。
これらのシートを用いる防水工事も、あらかじめ工場で製作された所定幅の合成樹脂または合成ゴム防水シートを、これらシートの一方の面に接着剤を塗布し、塗布後この塗布面を、防水シートの側縁部が所定の幅で重なり隙間が発生しないように、必要によりプライマー処理または接着剤を塗布した基盤面に並べ、引き続き、繋ぎ目を接着剤、接着テープ、熱風を使って合成樹脂または合成ゴム防水シートを密着させて、水が浸透しないようにする。
この方法は、防水シートの性能が均一である特徴を有するが、特に繋ぎ目を接着剤、接着テープまたは熱風を使って接着するので、繋ぎ目が均一にならない場合が頻繁に発生して、濾水の原因となる。
また、このような防水シートを用いる防水工事では、基盤がパラペットのように垂直部があるところを処理するためには、コーナー部に三角形断面を持っている面木等の副資材を設置し、水平面に防水シートをその面木の縁まで設置し、一方、垂直面を覆う防水シートを、面木に接するように設置し、水平面上の防水シートの側縁部にその側縁部を重ね繋ぎし、この部分を熔融接着して、上部は水きり処理し、保護層を設置する方法がとられていた。しかしながら、これらの施工は、工程が難しく、種々の問題が発生していた。
すなわち、防水シートを用いる従来の防水工法では、防水シートと防水シートの連結は、いわゆる「重ね繋ぎ方法」が採用されていた。
この重ね繋ぎの方法による「防水シートと防水シートとの接合」は、防水シートの材質により異なるが、次の方法が行なわれていた。
1.熱融着;ゴム化アスファルトなどでは、トーチを用いて加熱し、融解させて接着する。
2.熱風融着;PVCシート(塩化ビニル系シート)、TPOシート(熱可塑性エラストマー系シート)、ECVシート(エチレン酢酸ビニル系シート)、HDPEシート(エチレン系シート)などに熱風融着機を用いて接着する。
3.溶着;PVCシートなどに溶剤を使用して接着する。
4.接着;HDPEシート、PVCシート、TPOシートなどを用い、接着剤、接着テープを使用して接着する。
また、これらの接合方法においても、防水シートの耐風圧性を向上させるために、防水シートを樹脂製のアンカーやビスを用いて基盤に機械的に固定する方法も取られている。
しかし、これらの重ね繋ぎ構造を有するシート防水およびその工法には次の問題点がある。
1.火気、熱、溶剤を使用するので、作業に危険性がある。
2.防水シートの重ね繋ぎは、防水シートが2枚〜3枚重ね部分が生じるので、重ね繋ぎ部位の内部に隙間が発生し水密性の確保が難しい。
3.重ね繋ぎ部位が確実に施工されたかを確認する方法がない。
4.シート防水材の接着時、熱、溶剤により溶けたシート防水材が、硬化しながらシート防水材自体収縮(応力)が発生し、長期的な耐久性に問題を生じる可能性が高い。
5.作業者の熟練度により仕上がりの品質が左右される。
6.機械的固定法では、防水シートの基盤への固定がアンカーやビス等の点で固定されるので、ある固定個所で固定金具が破損等すると他の個所にまで及び、広い領域にまで耐風圧性に問題を生じる場合がある。
以上のように、従来のシート防水材を用いる重ね繋ぎ構造を有するシート防水工法では、種々の問題がある。
本発明の課題は、従来から実施されている、防水シートの「重ね繋ぎ合わせ」の問題点を解決し、品質的にも優れ、均質な防水が可能な、また耐風圧性にも優れた防水シートの連結部の接合構造及び該接合構造の施工方法を提供することである。
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討し、防水シートを用いる防水構造物において、優れた品質を与え、かつ作業性に優れた方法で施工できる防水シートの連結部接合構造を見出し、本発明を完成した。
すなわち、本願発明は、
1.A.基盤上に一定の隙間をおいて設置された防水シート、B.該隙間に沿って、且つ該隙間を覆うように設けた繊維状補強材、およびC.前記隙間または該隙間および隙間の下部側縁部を埋め、且つ繊維状補強材を包むように保持するに足る量の常温硬化型シーリング剤を注入し硬化させた防水層、を含有する構成からなる防水シートの連結部接合構造、
2.防水シートが、改質アスファルトシート、合成ゴム系シートまたは合成樹脂系シートである1項記載の防水シートの連結部接合構造、
3.繊維状補強材が、無機または有機繊維の織布、不織布またはクロスである1項記載の防水シートの連結部接合構造、
4.繊維状補強材が、粘着剤を付着させた無機または有機繊維の補強クロスである1項記載の防水シートの連結部接合構造、
5.基盤上に、一定の隙間をおいて防水シートを設置し、該隙間に沿って、且つ該隙間を覆うように繊維状補強材を設置し、前記隙間または該隙間および隙間の下部側縁部を埋め、且つ繊維状補強材を覆うに足る量の常温硬化型シーリング剤を繊維状補強材の上から該隙間に注入、塗布または含浸させて硬化させ、防水シートを接着し、連結させることを特徴とする防水シートの連結部接合構造の施工方法、
6.基盤上に、一定の隙間をおいて防水シートを設置し、該隙間または該隙間および該隙間の下部側縁部にこれらを埋めるに足る量の常温硬化型シーリング剤を注入し、その上部に該隙間を挟んで防水シートの側縁部に沿って繊維状補強材を重ねて設置し、この設置された繊維状補強材の上から繊維状補強材を覆うに足る量の常温硬化型シーリング剤を塗布または含浸させて硬化させ、防水シートを接着し、連結させることを特徴とする防水シートの連結部接合構造の施工方法、
7.基盤上に、一定の隙間をおいて防水シートを設置し、該防水シートの連結部にあたる隙間の側縁部を一旦開き、基盤上の該開かれた部分に常温硬化型シーリング剤を塗布し、再び防水シートを元に戻して形成される該防水シートの隙間部分の上に該隙間を挟んで防水シートの側縁部に沿って繊維状補強材を重ねて設置し、この設置された繊維状補強材の上から防水シートの隙間を埋め、かつ繊維補強材を覆うに足る量の常温硬化型シーリング剤を注入、塗布または含浸させて硬化させ、防水シートを接着し、連結させることを特徴とする防水シートの連結部接合構造の施工方法、
8.防水シートが、改質アスファルトシート、合成ゴム系シートまたは合成樹脂系シートである5〜7項のいずれかに記載の防水シートの連結部接合構造の施工方法、
9.繊維状補強材が、ガラス繊維の織布または不織布あるいは合成繊維の織布または不織布である5〜7項のいずれかに記載の防水シートの連結部接合構造の施工方法、
10.繊維状補強材が、粘着剤を付着させた無機または有機繊維の補強クロスである5〜7項のいずれかに記載の防水シートの連結部接合構造の施工方法、
11.角度の異なる面が連なる基盤上に、それぞれの面が交わる線で隙間をおいて設置された防水シート、該隙間に沿って、且つ該隙間を覆うように設けた繊維状補強材、ならびに前記隙間または該隙間および隙間の下部側縁部を埋め、且つ繊維状補強材を包むように保持するに足る量の常温硬化型シーリング剤を注入し、硬化させた防水層を含有する構成からなる防水シートの連結部接合構造、
である。
本発明の防水シートの連結部接合構造を有する防水構造物は、接合部分が強固に接合し、基盤との接合にも優れている。
本発明の特有の連結部接合構造は、固体状のシート同士を液状もしくは粘稠液状の常温硬化型シーリング剤を用いて接合部で密接に接着・硬化させるので、従来の固体状のシート同士を、シート自体を熱または溶剤などで溶かして接着する方法に比べて、強固に連結し優れた防水効果が得られる。また、従来の防水シートを点で留めて風圧に対する耐性を持たせる機械的固定法に比べ、防水シートを基盤上に広い面で接着固定しているので、耐風圧性にも優れている。これらが簡便で確実に施工可能である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において基盤とは、建造物の屋根、屋上、バルコニー、壁、床、駐車場の床など防水施工を必要とするモルタル、コンクリート、アスファルト、金属部および木部等の防水シートによる防水加工を適用する下地である。
基盤は、水平面、傾斜面または垂直面のいずれであってもよく、これらの面は、角度の異なる2以上の面で構成されていてもよい。
また、基盤表面は、防水シートとの接合性を高めるため、防水シートの施工に先立ち、通常行なわれるプライマーまたはコーティング等の処理が施されていてもよい。
これらの処理は特定されるものではなく、通常防水シートによる防水構造物の施工に適用される材料および方法により行うことができる。特に好ましくは用いられるプライマーはウレタン系の材料である。
本発明で使用する防水シートとしては、シート防水工法に適用されている防水効果を示す公知の材料も含め、各種の防水シートが使用できる。
公知の防水シートとしては、例えば、改質アスファルトシート、合成ゴム系シート、合成樹脂系シート、またはこれらのシートが他の材料でプライマーまたはコーティングされたシート、あるいは、シートの表面又は表と裏の両面に各種繊維の織布又は不織布を展着した複合防水シートなどが挙げられる。
好ましくは、天然又は合成繊維の織布又は不織布を展着した複合防水シートである。
ついで、本発明で使用する常温硬化型シーリング剤とは、施工時には液状もしくは粘稠液であって、施工後硬化して防水シートを接着する効果を奏し、防水シートの隙間を埋める防水層を形成するものである。
係る常温硬化型シーリング剤としては、ポリウレタン系、ゴムアスファルト系、アクリルエマルジョン系等があげられる。
本発明で好ましく適用可能な常温硬化型シーリング剤は、ポリウレタン系シーリング剤であり、公知のもので特に限定は無い。1液性または2液性のポリウレタン系の常温硬化型シーリング剤が好ましく用いられる。
本発明の防水シートの連結部接合構造を含む防水構造物は、さらに塗膜防水材を塗布して防水層を積層する施工が施される。塗膜防水材としては、常温硬化型シーリング剤との相容性が良好で、防水性および接着性の優れた塗膜を形成するものであれば、特に制限なく使用できる。例えば、ウレタン系の塗膜防水材が多用される。
本発明で使用される繊維状補強材としては、特に限定されず、無機または有機繊維の織布、不織布、編物、ネットまたはクロスなどが使用可能である。
無機繊維としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維またはアスベストなどが例示される。また、有機繊維としては、例えば、毛、ナイロン、綿、麻、ポリエステル、アセテート等の一般天然繊維、合成繊維、半合成繊維等が例示される。
繊維状補強材は、連結部構造の態様により適切な形状のものが適宜選択して使用される。例えば、織布または不織布である繊維補強材は、防水シートの連結部構造を構成するのに、防水シートを所定の間隔を置いて、縦横に並べて設置した後、繋ぎ目部分に所定量の常温硬化型シーリング剤を詰め、その上に繊維状補強材を被せる連結構造の態様の場合に、有効である。
また、編み物、ネットまたはクロス状の繊維補強材、好ましくは、粘着剤を付着させたクロス状の繊維補強材は、防水シートの連結部構造を構成するためには、防水シートを設置した後、繋ぎ目部分の上にその繊維状補強材を被せ、隣接しあう防水シートを安定に粘着固定して、その繊維補強材の上から、その織目または網目を通して所定量の常温硬化型シーリング剤を注入する方法で、好ましい補強クロスとして使用可能である。
なお、本発明の一つの態様として基盤上に設置する防水シートを、防水シート間の隙間周縁部で、基盤上に両面接着シートで接着することもある。この際使用する両面接着シートとしては、防水シートと基盤面に接着性を示すシートが、特に限定されることなく、市販されているものを適宜選択して使用することができる。
以下、これらの材料を用いて構成される本発明の防水シートの連結部接合構造及びその施工方法について図面を用いながら説明する。
図1は、本発明に係わる連結部接合構造を含む防水構造物(防水シートを用いる「本願発明の連結接合構造」を含んで構成される防水構造物を言う)を示す図である。
図2は、本発明の連結部接合構造を示す拡大断面図である。
防水構造物の基盤(1)は、アスファルト、モルタル、コンクリート又はセメントなどで構成される防水施工を必要とする建造物の基盤である。
その表面は、あらかじめ必要によりプライマー又はコーティング(11)を公知の方法により施しても、又はしなくてもよい。
本発明において好ましく実施されてもよいプライマーは、防水シートを設置し、繋ぎ目にあたる個所に、常温硬化型シーリング剤を塗布することでもよい。また、基盤上の全面または所要の面に、適度の接着性を付与するプライマー材を塗布してもよい。
このような基盤(1)面上に、所定の幅に製造された防水シート(好ましくは複合防水シート)(2)を、防水構造物の施工に合わせて必要枚数を並べて設置する。各防水シート(2)は互いに重ね合わせることなく、防水シートを所望の隙間(3)で離隔して設置する。
この防水シート間の隙間(3)の幅は、特に限定されないが、防水シートが使用条件において伸びても重なり合うことがない範囲内の幅とする。通常、5〜数十mmで十分である。
このようにして形成させた防水シート間の隙間(3)には、常温硬化型シーリング剤(4)を注入して硬化し、防水シートを接着させる。
図2の断面図で示す本発明の防水シートの連結部接合構造は、A.基盤(1)上に一定の隙間(3)をおいて設置された防水シート(2)、B.該隙間に沿って、且つ該隙間を覆うように設けた繊維状補強材(5)、およびC.前記隙間または該隙間および隙間の下部側縁部を埋め、且つ繊維状補強材を包むように保持するに足る量の常温硬化型シーリング剤(4)を注入し硬化させた防水層、を含有する構成からなる。
この連結部接合構造は、基本的態様が基盤(1)上の防水シート(2)の隙間(3)に沿って、且つ該隙間を覆う状態で繊維状補強材(5)を被せ、防水シート同士を繋ぎ、該繊維状補強材を包むように、および隙間(3)を満たすように、十分な量の常温硬化型シーリング剤(4)を注入、塗布または含浸させ常温硬化型シーリング剤を硬化させ、防水シートを接着し、連結させる。
しかし、この態様に限らず、隙間を覆う状態で繊維状補強材(5)を被せる施工と常温硬化型シーリング剤を注入、塗布または含浸させる施工の順序はいずれが先であってもよい。
すなわち、隙間(3)に常温硬化型シーリング剤(4)を満たして繊維状補強材(5)を被せても、または隙間の上に繊維状補強材(5)を被せて、その上から常温硬化型シーリング剤を注入してもよい。
常温硬化型シーリング剤の注入は、特に限定されないが、多少圧力をかけて注入すれば、隙間(3)の下部周縁の防水シート(2)の下に浸入させて、基盤(1)と防水シート(2)の接着面を増大させることができる。
このような方法による防水シート間の連結部断面は、隙間(3)に注入された常温硬化型シーリング剤が、隙間とそれに繋がる上端および下端であたかも“I”字型のような形状を形成し、防水シート同士、防水シートと基盤および防水シートと繊維補強材とを強固に接着し、強固で優れた防水層を形成する。また、この方法により、耐風圧性良好で、且つ防水性に優れた防水構造物を簡便に施工ができる。
使用する繊維状補強材(5)は、施工する具体的な実施態様に応じて、好ましいものを選択することができる。
繊維補強材を防水シートの隙間を覆うように施工する方法には、特に限定がない。
とくに粘着剤を付着させた補強クロスを用いると、併設した防水シートの隙間を跨って貼付して、防水シート施工時に防水シートを安定に保持できるので、作業面からも好ましい。
また、使用する繊維状補強材の種類に拘わらず、また施工法の如何に拘わらず、この隙間(3)に常温硬化型シーリング剤(4)を注入する方法は特に限定されず、基本的にはこの隙間の容量を満たすに充分な量を隙間に注入するに適切の場所から注入し充填し、および繊維状補強材を包むように保持するに足る量を塗布または含浸させればよい。具体的には、繊維補強材の上から隙間に沿って順次流し込むような注入添加方法で行なわれる。
連結部の接合構造を形成する方法は特に限定されるものではないが、具体な実施態様のの例としては、例えば、次のような方法が挙げられる。
その一つは、前記の隙間(3)に、隙間を満たすに充分な量の常温硬化型シーリング剤(4)を注入して埋め、次いで繊維補強材(5)を隙間(3)の上と防水シートの側縁部を覆うように被せ、さらに、繊維補強材を包むように保持するに足る量の常温硬化型シーリング剤(4)を塗布または含浸させる。この方法で使用する繊維補強材は、シート状またはテープ状の織布または不織布、あるいは編物などのいずれを使用してもよい。
また、他の方法は、前記の隙間(3)部分に、クロス状の繊維補強材を被せ、この場合、繊維補強材が粘着剤を付着させたクロス状の繊維補強材であれば、設置された防水シートを施工時において強固、且つ安定に固定できる。その後、クロス状繊維補強材の上から常温硬化型シーリング剤(4)を、隙間(3)を満たし、かつ繊維状補強材を包むように保持するに十分な量を注入する。
これらの方法において、常温硬化型シーリング剤を隙間に充填するための注入施工方法は、特に限定されるものではないが、基本的には、注入機を用いて機械的に、又は人手により、隙間を埋めるに必要な量および繊維補強材を包むに十分な量を上部から注入・充填する。
この方法により常温硬化型シーリング剤は、隙間(3)の下部側縁部にまで浸入し、基盤(1)と防水シート(2)との接触面の増大が達成される。
更に、他の方法として、基盤(1)と防水シート(2)との接触面を更に増大させるために、基盤面上に敷設されたシートの連結部(隙間(3))にあたる防水シート(2)の側縁部を持ち上げて一旦開き(めくる)、開かれた部分の基盤上に常温硬化型シーリング剤を塗布し敷き伸ばし、その後、防水シートを戻して形成される隙間を、繊維補強材(5)で覆い常温硬化型シーリング剤(4)を注入する施工、または隙間に常温硬化型シーリング剤を注入して繊維補強材で覆い、更に、常温硬化型シーリング剤を塗布または含浸させる上記の方法で施工する。
この方法では、防水シートと基盤との接触面積を増大させることができるので、施工された防水構造物の接合と耐風圧性を一段と向上させることができる。
本発明の連結部接合構造は、更に常温硬化型塗膜防水材による塗膜防水層(6)を積層して防水構造物が得られる。
また更に、異なる実施態様として、図3に示すように、基盤(301)の上に防水シートの隙間(303)にあたる個所に、両面接着シート(312)を接着して設置し、次いで防水シート(302)を両面接着シートの上が隙間(303)となるように防水シートを敷き並べ、その隙間に上記の方法に準じて、繊維補強材(305)および常温硬化型シーリング剤(304)による施工を行い防水シートの連結部接合構造とすることもできる。この施工では、防水シートの隙間(303)を埋め、繊維補強材(305)とともに常温硬化型シーリング剤(304)により形成される防水層は、前記のいわゆる“I”字型に対して、“T"字型を形成するものであるが、強度や防水性は良好である。
また、本発明の連結部接合構造は、角度の異なる面が連なる基盤上にも好ましく適用できる。例えば図4に示すようなパラペットのあるような個所に本発明の連結部接合構造を施工する場合は、水平の基盤(401)上に防水シート(402)を設置し、また一方の垂直の基盤(411)には防水シート(412)を被せ、両防水シートは重ね合わせることなく隙間(403)を置いて設置する。この隙間に常温硬化型シーリング剤(404)を注入して埋め、その上に繊維補強材(405)を被せた後、その上に常温硬化型シーリング剤を塗布・含浸させるか、あるいは、前記隙間の上に繊維補強材を被せ、その上から常温硬化型シーリング剤を注入し、硬化、接着させ防水シート連結させる。得られた防水シートの上に更に常温硬化型塗膜防水材による防水層(406)を積層して防水構造物が得られる。
また、他の例としては、図5に示すように、防水シート(502)を水平の基盤(501)上にシートの端部が垂直の基盤(511)との間に一定の隙間(503)をおいて設置し、その隙間(503)に常温硬化型シーリング剤(504)を注入して繊維補強材(505)を、図5に示すよう被せるか、または繊維補強材を設置した後、常温硬化型シーリング剤を注入し、上記に準じて連結部接合構造とすることもできる。得られた連結部接合構造部を含み水平の防水シートおよび垂直の基盤の上に更に常温硬化型塗膜防水材による防水層(506)を積層して防水構造物が得られる。
また、通気塔がある屋上に防水シートによる防水施工を行なうような場合も、通気塔の位置をくりぬいた防水シートを設置し、塔と防水シートとの間隙を常温硬化型シーリング剤および繊維補強材で埋め、硬化させて連結部接合構造を形成し、この部分を含み、通気塔側面および防水シート上に更に常温硬化型塗膜防水材による防水層を積層して防水構造物が得られる。
従来の重ね繋ぎ方法では、防水シートの施工時にこのような場所に防水シートを保持することや防水シートの重ね繋ぎ部分を熔着させる作業が困難であったが、本発明の連結部接合構造は、このような個所の防水施工が容易に実施でき、また防水構造物も強度、防水性などに優れている。
本発明では、使用する防水シートの材料及び常温硬化型シーリング剤の材料の種類が同種であると、両者間の接着は問題なく、一体化された防水構造物が得られる。
係る材料として、シート防水材がゴム化アスファルト系であり、常温硬化型シーリング剤がゴム化アスファルト系、またシート防水材がポリウレタン系であり、液状防水材がポリウレタン又はポリウレア系である例が挙げられる。
また、防水シートの材料及び液状防水材の材料の種類が異なる場合、両者間が良好な付着性を有する材料を選択する。また、防水シートの表面を液状防水材の材料との付着性を向上させるように繊維補強材を付着又は融着された防水シートを使用したり、又はシート防水材の表面を液状防水材との付着性が良好な材料でプライマー又はコーティングしたシート防水材を使用する。
本発明に係わる防水構造物は、上記のような基本的な構造及び施工方法において、次の態様を含み、これらも本願発明の範囲に属するものである。
1.防水シート上に合成繊維繊維補強材シート(不織布)を積層する方法。
2.プライマー又はコーティングされたシート防水材を積層する方法。
この方法では、防水シートの材料と、常温硬化型シーリング剤との相容性が異なる材料を使用する態様を選択し、常温硬化型シーリング剤の使用を優先する場合、接着材との相容性が良好な材料でプライマー又はコーティングした防水シートを使用する方法である。
3.本発明の接合部分を含み液状硬化型塗膜防水材による防水層を積層(塗布)する方法、等が挙げられる。
本発明の連結部接合構造は、次の例に示すように施工して得られる。
1.例えば、図1に示すように、アスファルトの基盤(1)の表面をプライマー処理し、この上に、市販の上面に不織布を貼着した、幅1m、長さ10mゴム化アスファルトシート(2)を防水シート間の隙間(3)を略5mm空けて並べて設置した。この隙間に1成分形ウレタン系シーリング剤(4)を注入、充填した。その後、その上に幅50mmのポリエチレン繊維製の不織布(5)を貼付した。その後、不織布を覆うに十分な量の1成分形ウレタン系シーリング剤(4)を塗布した。
硬化した後、これらの上に2成分型常温硬化型ウレタン塗膜防水材(6)をローラーにより全面に塗布し、防水層(6)を形成し防水構造物の施工を終えた。
作業後、隙間を観察点検したところ、接合が不十分なところは全くなかった。
耐風テスト、水密性などの結果は、全く異常はなかった。
2.また、アスファルトの基盤(1)の上に、前記の上面に不織布を貼着したゴム化アスファルトシート(2)を防水シート間の隙間を略5mm空けて並べて設置した。
この隙間部分を開いて、開かれた個所に常温硬化型シーリング剤(4)を塗布し、塗布後に防水シートを元の状態に閉じて、その隙間(3)の上に市販のポリプロピレン製の不織布(5)を貼付した。その上から隙間を埋め、かつ不織布を覆うに十分な量の常温硬化型シーリング剤(4)を注入、塗布して硬化させた。
作業後、隙間を観察点検したところ、接合が不十分なところは全くなかった。
耐風テスト、水密性などの結果は、全く異常はなかった。
3.さらに、アスファルトの基盤(1)の上に、前記の上面に不織布を貼着したゴム化アスファルトシート(2)を防水シート間の隙間(3)を略5mm空けて並べて設置した。
この隙間部分の上に、隙間を跨るように市販の粘着剤を展着した幅約100mmのガラス繊維製のクロス(5)を貼付した。クロスの貼付作業は、容易に実施でき、作業期間中敷設した防水シートは、安定して固定されシーリング材の注入、塗布作業も極めて安定、且つ円滑に行うことができた。このクロスの上から市販の常温硬化型シーリング剤(4)を注入塗布して硬化させた。
作業後、隙間を観察点検したところ、接合が不十分なところは全くなかった。
耐風テスト、水密性などの結果は、全く異常はなかった。
4.さらにまた、図3に示すように、アスファルトの基盤(301)の上に、市販の上面に不織布を貼着したゴム化アスファルトシート(302)を設置する前に、設置する防水シートの隙間(303)に該当する個所に幅約100mmの両面接着シート(312)を貼り付けた。このシートの中央線が防水シートの隙間にあたるようにゴム化アスファルトシート(302)を設置し、これを基盤(301)に接着させた。
この防水シートの隙間部分の上に、隙間を跨るように市販の粘着剤を展着した幅約100mmのガラス繊維製のクロス(305)を貼付した。
このクロス(305)の上から市販の常温硬化型シーリング剤(304)を注入塗布して硬化させた。
この施工では、常温硬化型シーリング剤(304)はT字型に防水層を形成するが、作業後、隙間を観察点検したところ、接合が不十分なところは全くなかった。
耐風テスト、水密性などの結果は、全く異常はなかった。
5.水平基盤と垂直基盤からなる基盤を防水施工する例として、図4に示すように、パラペット部を有するアスファルトの基盤(401)および(411)の上に、水平の基盤(402)上に、市販のゴム化アスファルトシート(402)を図4に示すように設置し、また垂直の基盤(411)上に防水シート(412)を図4に示すように設置し、隙間(403)を形成した。この隙間(403)を挟むように市販の粘着剤を展着した幅約100mmのガラス繊維製のクロス(405)を貼付した。
このクロスの上から市販の常温硬化型シーリング剤(404)を注入塗布して硬化させた。最後に2成分型常温硬化型ウレタン塗膜防水材(406)塗布して防水層を積層した。
この施工は、作業性が良好であり、作業後、隙間を観察点検したところ、接合が不十分なところは全くなかった。
耐風テスト、水密性などの結果は、全く異常はなかった。
6.同様の水平基盤と垂直基盤からなる基盤を防水施工する他の例として、図5に示すように、水平のアスファルトの基盤(501)上に、市販のゴム化アスファルトシート(502)を図5に示すように設置し、防水シートと垂直の基盤(511)との間の隙間(503)に市販の常温硬化型シーリング剤(504)を注入した。その上に粘着剤を展着した幅約100mmのポリプロピレン製クロスを被せた。その上から更に常温硬化型シーリング剤(504)を塗布し、硬化させた。
硬化後、2成分型常温硬化型ウレタン塗膜防水材(506)塗布して防水層を積層した。
この施工は、作業性が極めて簡便で良好であり、作業後、隙間を観察点検したところ、接合が不十分なところは全くなかった。
耐風テスト、水密性などの結果は、全く異常はなかった。
7.従来の防水シートの施工にしたがい、図6に示すように基盤(601)の上に防水シート(602)の端が重なり合うように設置した。この部分をトーチを用いて熔融しつなぎ合わせた。十分注意して作業を行なったが、連結不十分な個所が認められた。
この部分は作業中に知ることができなかった。点検後、連結不十分な個所を再度熔融したが、一旦、作業後に完全に繋ぐには注意深く作業する必要があり、手間を要した。
8.また、従来の防水シートの施工にしたがい、図7に示すように水平基盤(701)および垂直基盤(711)を含む基盤の上に、平面と垂直面が交差する部分に断面が直角三角形の面木(707)を設置し、水平基盤と垂直基盤上の防水シート(702)および(712)のそれぞれの端が重なり合うように設置した。この部分をトーチにより熔融しつなぎ合わせた。十分注意して作業を行なったが、連結不十分な個所が認められた。この部分は作業中に知ることができなかった。点検後、連結不十分な個所を再度熔融したが、一旦、作業後に完全に繋ぐには注意深く作業する必要があり、手間を要した。
9.さらにまた、従来の防水シートの施工にしたがい、図8に示すように立ち上がり部分を有する基盤(801)の上に、防水シート(802)を水平面から垂直面に渉り設置する。
垂直面の防水シートの先端部(803)は、シーリング材(804)を用いて固定するが、垂直部分の防水シートの安定性を確保するためには、ブロック(805)で補強し、更にこのブロックはモルタル(806)で固めた。この作業は、垂直部分の防水施工が複雑で手間を要した。
従来公知の防水シートを用いる防水加工では、防水シートを重ね繋ぎとし、この重ね合った部分を、溶剤または接着剤を用いて化学的に接合したり、トーチなどで加熱熔融して融着させるなどの化学的または物理的な方法が取られていた。しかし、これらの方法では満足できる防水効果を得ることが困難であった。
本発明によれば、施工が再現性よく可能で、防水シートを基盤の上に並べるシート同志が重なり合わないように、並べて設置するので作業性が良好であり、また、シート間の接着および基盤と防水シートとの接着が常温硬化型シーリング剤を用いて均一かつ強固に接合することができ、また、接合部分が繊維補強材および常温硬化型シーリング剤との相乗効果により強固に接着するので、極めて優れた防水効果を示す防水構造物を得ることが可能である。
本発明に係わる連結部接合構造を含む防水構造物を示す図である。 本発明に係わる連結部接合構造の断面を示す図である。 両面接着テープを用いる連結部接合構造を含む防水構造物を示す図である。 垂直面を含む基盤の連結部接合構造の1例を示す図である。 垂直面を含む基盤の連結部接合構造の他の例を示す図である。 重ね繋ぎ工法による連結部接合構造示す図である。 重ね繋ぎ工法による垂直面を含む基盤の連結部接合構造を示す図である。 垂直面を含む基盤の従来工法の1例による防水構造物の施工例を示す図である。
符号の説明
1 基盤
2 防水シート
3 防水シート間の隙間
4 常温硬化型シーリング剤
5 繊維状補強材
6 塗膜防水層
11 プライマー層
301 基盤
312 両面接着シート
302 防水シート
303 防水シート間の隙間
304 常温硬化型シーリング剤
305 繊維状補強材
306 塗膜防水層
401 水平の基盤
411 垂直の基盤
402 水平面の防水シート
412 垂直面の防水シート
403 防水シート間の隙間
404 常温硬化型シーリング剤
405 繊維状補強材
406 塗膜防水層
501 水平の基盤
511 垂直の基盤
502 防水シート
503 防水シートと垂直基盤との間の隙間
504 常温硬化型シーリング剤
505 繊維状補強材
506 防水層
601 基盤
602 防水シート
701 水平の基盤
711 垂直の基盤
702 防水シート
703 防水シート間の隙間
707 面木
801 水平の基盤
811 垂直の基盤
802 防水シート
804 シーリング剤
805 ブロック
806 モルタル

Claims (11)

  1. A.基盤上に一定の隙間をおいて設置された防水シート、B.該隙間に沿って、且つ該隙間を覆うように設けた繊維状補強材、およびC.前記隙間または該隙間および隙間の下部側縁部を埋め、且つ繊維状補強材を包むように保持するに足る量の常温硬化型シーリング剤を注入し硬化させた防水層、を含有する構成からなる防水シートの連結部接合構造。
  2. 防水シートが、改質アスファルトシート、合成ゴム系シートまたは合成樹脂系シートである請求項1記載の防水シートの連結部接合構造。
  3. 繊維状補強材が、無機または有機繊維の織布、不織布またはクロスである請求項1記載の防水シートの連結部接合構造。
  4. 繊維状補強材が、粘着剤を付着させた無機または有機繊維の補強クロスである請求項1記載の防水シートの連結部接合構造。
  5. 基盤上に、一定の隙間をおいて防水シートを設置し、該隙間に沿って、且つ該隙間を覆うように繊維状補強材を設置し、前記隙間または該隙間および隙間の下部側縁部を埋め、且つ繊維状補強材を覆うに足る量の常温硬化型シーリング剤を繊維状補強材の上から該隙間に注入、塗布または含浸させて硬化させ、防水シートを接着し、連結させることを特徴とする防水シートの連結部接合構造の施工方法。
  6. 基盤上に、一定の隙間をおいて防水シートを設置し、該隙間または該隙間および該隙間の下部側縁部にこれらを埋めるに足る量の常温硬化型シーリング剤を注入し、その上部に該隙間を挟んで防水シートの側縁部に沿って繊維状補強材を重ねて設置し、この設置された繊維状補強材の上から繊維状補強材を覆うに足る量の常温硬化型シーリング剤を塗布または含浸させて硬化させ、防水シートを接着し、連結させることを特徴とする防水シートの連結部接合構造の施工方法。
  7. 基盤上に、一定の隙間をおいて防水シートを設置し、該防水シートの連結部にあたる隙間の側縁部を一旦開き、基盤上の該開かれた部分に常温硬化型シーリング剤を塗布し、再び防水シートを元に戻して形成される該防水シートの隙間部分の上に該隙間を挟んで防水シートの側縁部に沿って繊維状補強材を重ねて設置し、この設置された繊維状補強材の上から防水シートの隙間を埋め、かつ繊維補強材を覆うに足る量の常温硬化型シーリング剤を注入、塗布または含浸させて硬化させ、防水シートを接着し、連結させることを特徴とする防水シートの連結部接合構造の施工方法。
  8. 防水シートが、改質アスファルトシート、合成ゴム系シートまたは合成樹脂系シートである請求項5〜7のいずれかに記載の防水シートの連結部接合構造の施工方法。
  9. 繊維状補強材が、ガラス繊維の織布または不織布あるいは合成繊維の織布または不織布である請求項5〜7のいずれかに記載の防水シートの連結部接合構造の施工方法。
  10. 繊維状補強材が、粘着剤を付着させた無機または有機繊維の補強クロスである請求項5〜7のいずれかに記載の防水シートの連結部接合構造の施工方法。
  11. 角度の異なる面が連なる基盤上に、それぞれの面が交わる線で隙間をおいて設置された防水シート、該隙間に沿って、且つ該隙間を覆うように設けた繊維状補強材、ならびに前記隙間または該隙間および隙間の下部側縁部を埋め、且つ繊維状補強材を包むように保持するに足る量の常温硬化型シーリング剤を注入し硬化させた防水層を含有する構成からなる防水シートの連結部接合構造。
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