JP2017074017A - 防草ボード及びその使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な構造で雑草などの植物の生育を抑制できるとともに、留め具を用いることなく、風などによる飛散も抑制できる防草ボードを提供する。
【解決手段】アスファルトを含み、かつ面密度4kg/m以上の遮水遮光層の表面側に、目付450g/m以下の不織布及び/又は遮光粒子を含む紫外線防止層を積層して防草ボードを作製する。前記アスファルトの割合が遮水層遮光全体に対して30質量%以下であってもよい。前記不織布の見掛密度は0.04〜0.1g/cm程度であってもよい。前記不織布はポリエステル繊維を含む短繊維不織布であってもよい。設置された太陽光パネルの裏側の地面にこの防草ボードを敷設してもよい。
【選択図】なし

Description

本発明は、地面(特に、設置された太陽光パネルの裏側の地面など)に雑草などの植物が生育するのを抑制するための防草ボード及びその使用方法に関する。
最近のクリーンエネルギーの需要増加や遊休地の活用促進などの条件が重なり、大規模太陽光発電、いわゆるメガソーラーが増加している。メガソーラーでは、基本的には、地面にコンクリート基礎を打設し、このコンクリート基礎の上に、架台を介して太陽光パネルを施工するが、前記コンクリート基礎は、コストの観点から、架台を支えるための一部の領域のみに打設される。そのため、施工された太陽光パネルの裏側では、コンクリート基礎及び架台により空間部が形成されており、太陽光パネルの周縁部(通常、長方形状の太陽光パネルにおける長尺方向に平行な一対の端部)を除く殆どの領域において地面が露出している。さらに、コンクリート基礎及び架台は、ある程度の高さを有しているため、太陽光パネルの裏側にも太陽光が入射し、地面に雑草が繁殖する。しかし、太陽光パネルの裏側の地面に雑草が繁殖すると、前記空間部が狭いため、除草作業が困難となる。また、パネルの隙間から雑草が伸長し、パネル表面を覆うと、発電効率が低下する。
一方、防草シートとしては、防草目的の農業用シートが知られているが、コストや施工性などの点から、面密度が小さい防草シートが使用されており、風などによる飛散防止のために多くの留め具(固定具)により固定して使用されている。具体的には、防草シートをピンなどの留め具を用いてシートを貫通させることにより地面に固定する方法が一般的である。しかし、前述のように、太陽光パネル裏側では、空間部が狭いため、防草シートの敷設作業が困難であり、留め具による固定作業はさらに困難である。
特開平10−168730号公報(特許文献1)には、防砂用シートや防草用シートとして有用なシートとして、不織布の少なくとも表面にアスファルトを含有し、かつJIS L−1096の定速伸張形法に基づいた貫通抵抗力が80kgf以上である透水性不織布シートが開示されている。この文献の実施例では、ポリエステル長繊維からなるニードルパンチ不織布に、繊維重量に対して20%(60g/m)のカチオン系アスファルト乳剤を含浸させている。
しかし、このシートでは、前述のように、面密度が小さいため、飛散を防止するためには、留め具での固定が必要である。また、このシートは、通水性を有するため、地面からの水蒸気により恒常的に保水されるためか、シートの表面で雑草が生育する。さらに、アスファルトが表面に位置するため、耐久性が低く、例えば3年以上使用すると、防草性が低下し易い。
特開2009−138486号公報(特許文献2)には、遮光性、耐候性、機械的特性、不透水性、貫通防止性に優れた防草シートとして、両面が改質アスファルトで被覆された不織布などの基材層に対して、無機質粒子又は無機質粒子を含有する合成樹脂を含む表面層と、合成樹脂又は無機質粒子を含有する剛性樹脂を含む裏面層とを備えた防草シートが開示されている。この文献の実施例では、改質アスファルト中を通過させることにより、不織布−スクリム−不織布の三層構造を有する複合不織布の両面に改質アスファルト層を形成した後、表面層として、500〜1000g/mの範囲で扁平状のスレートチップを付着させ、裏面層として、二軸延伸ポリプロピレンシートを貼り合わせ、厚み3〜4.5mmの防草シートを製造している。
しかし、この防草シートは、層構造が複雑で生産性が低い。また、この文献には、シートの飛散性を抑制することや、改質アスファルト層の面密度や厚みも記載されておらず、薄肉のシートであるため、飛散し易い。さらに、この防草シートでは、表面が平滑であるため、地面に比べて保水性が低く、太陽光パネル裏面の空間部の温度が上昇し易く、太陽光パネルの発電効率を低下させる。
なお、これらの文献には、具体的な施工方法は記載されていないが、前述のように、汎用の方法を用いて留め具で固定すると、留め具とシートとの隙間から雑草が生育する。
特開平10−168730号公報(特許請求の範囲、段落[0023]、実施例) 特開2009−138486号公報(請求項1、実施例)
従って、本発明の目的は、簡便な構造で雑草などの植物の生育を抑制できるとともに、留め具を用いることなく、風などによる飛散も抑制できる防草ボード及びその使用方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、長期間紫外線に照射されても劣化を抑制でき、耐久性に優れた防草ボード及びその使用方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、太陽光パネル裏面と地面との間などの狭い空間部であっても、容易に施工でき、かつ太陽光パネルの発電効率の低下も抑制できる防草ボード及びその使用方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、適度な柔軟性を有し、地面の凹凸形状にも追随できるとともに、容易に切断加工でき、現場での施工にも優れる防草ボード及びその使用方法を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、複数のボードを並べて敷設しても、隣接するシート間から植物が生育するのを抑制できる防草ボードの使用方法を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、アスファルトを含み、かつ面密度4kg/m以上の遮水遮光層の表面側に、目付450g/m以下の不織布及び/又は遮光粒子を含む紫外線防止層を積層することにより、簡便な構造で雑草などの植物の生育を抑制できるとともに、留め具を用いることなく、風などによる飛散も抑制できることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明の防草ボードは、植物の生育を抑制するための防草ボードであって、アスファルトを含み、かつ面密度4kg/m以上の遮水遮光層と、この遮水遮光層に対して表面側に積層される紫外線防止層とを含む防草ボードであって、前記紫外線防止層が、目付450g/m以下の不織布及び/又は遮光粒子を含む。前記アスファルトの割合は遮水遮光層全体に対して30質量%以下であってもよい。前記不織布の見掛密度は0.04〜0.1g/cm程度であってもよい。前記不織布はポリエステル繊維を含む短繊維不織布であってもよい。本発明の防草ボードは、曲げ強度が1000〜1500MPa程度であってもよい。本発明の防草ボードは、前記遮水遮光層に対して地面と接触する側に積層される保護層をさらに含んでいてもよい。本発明の防草ボードは、太陽光パネルの裏面の地面に敷設するための防草ボードであってもよい。
本発明には、前記防草ボードを地面に敷設して植物の生育を抑制する防草ボードの使用方法も含まれる。本発明の使用方法において、複数の防草ボードを並べて敷設し、かつ隣接する防草ボードの境界に沿って、境界をカバーするように、防草ボードと地面との間に、遮光シートを介在させてもよい。本発明の使用方法では、設置された太陽光パネルの裏側の地面に防草ボードを敷設してもよい。
本発明では、アスファルトを含み、かつ面密度4kg/m以上の遮水遮光層の表面側に、目付450g/m以下の不織布及び/又は遮光粒子を含む紫外線防止層が積層されているため、簡便な構造で雑草などの植物の生育を抑制できるとともに、留め具を用いることなく、風などによる飛散も抑制できる。また、紫外線防止層が短繊維不織布及び/又は遮光粒子を含むと、長期間紫外線に照射されても劣化を抑制でき、耐久性を向上できる。さらに、留め具などが不要であるため、太陽光パネル裏面と地面との間などの狭い空間部であっても、容易に施工できる。特に、前記紫外線防止層が目付100〜500g/mの不織布(特に短繊維不織布)を含むと、雑草などの植物の生育を抑制しつつ、ある程度の水分も保持でき、前記空間部の温度上昇も抑制できるため、温度上昇による太陽光パネルの発電効率の低下も抑制できる。さらに、適度な柔軟性を有し、地面の凹凸形状にも追随できるとともに、容易に切断加工でき、現場での施工も向上できる。また、複数の防草ボードを並べて敷設し、かつ隣接する防草ボードの境界に沿って、境界をカバーするように、防草ボードと地面との間に、遮光シートを介在させると、隣接するシート間から植物が生育するのを抑制できる。
[遮水遮光層]
本発明の防草ボードは遮水遮光層を含み、この遮水遮光層は、アスファルトを含み、高い面密度を有するため、遮水遮光性に優れ、紫外線防止層などの他の層との密着性に優れる上に、重量が大きく、風などによる飛散も抑制できるため、留め具などを用いることなく、容易に施工できる。遮水遮光層の面密度は4kg/m以上であり、例えば4〜30kg/m、好ましくは5〜25kg/m、さらに好ましくは6〜20kg/m(特に8〜15kg/m)程度である。面密度が小さすぎると、遮水遮光性が低下するとともに、風などにより飛散し易くなる。
アスファルトとしては、例えば、天然アスファルト(レイクアスファルト、ロックアスファルト、オイルサンド、アスファルトタイトなど)、石油アスファルト(ストレートアスファルト、ブローンアスファルトなど)などが挙げられる。これらのアスファルトは、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのうち、ストレートアスファルトなどの石油アスファルトなどが汎用される。
アスファルトの針入度(1/10mm)は、JIS K2207−1996に準拠した方法において、0〜300程度の範囲から選択でき、例えば5〜200、好ましくは10〜150、さらに好ましくは30〜100(特に50〜90)程度であってもよい。針入度が小さすぎると、遮水遮光層の柔軟性が低下して不均一な地面に対する追随性が低下し易い。一方、針入度が大きすぎると、紫外線防止層に対する接着性が低下する虞がある。
アスファルトは、改質剤と組み合わせることにより、改質アスファルトとして使用してもよい。改質剤には、有機系改質剤、無機系改質剤が含まれる。
有機系改質剤としては、例えば、ポリオレフィン、ビニル系重合体(ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体など)、ポリアミド、ポリエステル、合成ゴム又はエラストマー(ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体など)、天然ゴム、ロジン系樹脂(天然ロジン、変性ロジンなど)などが挙げられる。これらの有機系改質剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらの有機系改質剤のうち、熱可塑性エラストマー、特に、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体などのスチレン−ジエン系共重合体が好ましい。
無機系改質剤としては、例えば、鉄、銅、錫、亜鉛、ニッケル、ステンレス鋼などの金属粒子(粉末);酸化鉄、三二酸化鉄、四三酸化鉄、フェライト、酸化錫、酸化亜鉛、亜鉛華、酸化銅、酸化アルミニウムなどの金属酸化物粒子;硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸アルミニウム、亜硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、重炭酸カルシウム、炭酸バリウム、水酸化マグネシウムなどの金属塩粒子;製鋼スラグ、マイカ、クレー、タルク、ウォラストナイト、けい藻土、乾燥砂、けい砂、軽石粉などの鉱物粒子;ガラス繊維や炭素繊維などの無機繊維などが挙げられる。これらの無機系改質剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらの無機系改質剤のうち、鉄粒子、各種酸化鉄粒子、製鋼スラグ粒子、(重)炭酸カルシウム粒子、乾燥砂などの粒子状改質剤が好ましい。粒子状改質剤の平均粒径は0.01〜0.5mm(特に0.05〜0.2mm)程度である。
有機系改質剤と無機系改質剤とは、接着性及び遮水遮光性を向上させるために、両者を組み合わせて用いてもよい。本発明では、面密度を向上できる点から、少なくとも無機系改質剤を含むのが好ましい。
遮水遮光層は、さらに慣用の添加剤、例えば、植物忌避剤(防根剤)、安定剤(耐光安定剤、耐熱安定剤など)、難燃剤、帯電防止剤、界面活性剤、可塑剤、発泡剤、消泡剤、防虫剤(防蟻剤など)、防腐剤(防カビ剤、抗菌剤など)などを含んでいてもよい。
アスファルトの割合は、遮水遮光層全体に対して30質量%以下であってもよく、例えば5〜30質量%、好ましくは10〜28質量%、さらに好ましくは15〜25質量%程度である。アスファルトと改質剤との質量割合は、例えば、アスファルト/改質剤=30/70〜5/95、好ましくは28/72〜10/90、さらに好ましくは25/75〜15/85程度である。アスファルトの割合が多すぎると、面密度が低下する虞があり、改質剤(特に無機系改質剤)の割合が多すぎると、紫外線防止層などの他の層との密着性が低下する虞がある。
遮水遮光層の平均厚みは3mm以上であってもよく、例えば3〜30mm、好ましくは4〜20mm、さらに好ましくは5〜15mm(特に6〜10mm)程度である。遮水遮光層の厚みが薄すぎると、遮光能及び遮水能が低下する上に、風などにより飛散する虞がある。
[紫外線防止層]
紫外線防止層は、前記遮水遮光層に対して表面側に積層され、通常、前記遮水遮光層の上に積層される。紫外線防止層は、紫外線を吸収又は反射することにより遮水遮光層が劣化するのを抑制できればよく、特に限定されず、金属板などの無機材質で形成された層であってもよいが、柔軟性や生産性などに優れる点から、不織布及び/又は遮光粒子を含むのが好ましい。
不織布は、有機繊維、無機繊維のいずれの繊維で形成されていてもよい。
有機繊維としては、例えば、天然繊維(綿、カボック、麻などのセルロース繊維、羊毛や絹などのタンパク繊維など)、再生繊維(レーヨン、ポリノジック、キュプラ、リヨセルなど)、半合成繊維(トリアセテート繊維などのアセテート繊維など)、合成繊維[ポリオレフィン繊維(ポリエチレン系繊維、ポリプロピレン系繊維など)、スチレン系繊維、アクリル繊維、ビニルアルコール系繊維(エチレンビニルアルコール系繊維など)、ポリ塩化ビニル系繊維、フッ素繊維(ポリテトラフルオロエチレン系繊維など)、ポリエステル繊維(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリC2−4アルキレンアリレート繊維、液晶ポリエステル繊維などの全芳香族ポリエステル繊維など)、ポリアミド繊維(ポリアミド6、ポリアミド66などの脂肪族ポリアミド繊維、アラミド繊維などの全芳香族ポリアミド繊維など)、ポリウレタン繊維、ポリアセタール繊維、ベンゾエート繊維、ポリフェニレンスルフィド繊維、複素環高分子繊維など]などが挙げられる。これらの有機繊維は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
無機繊維としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、活性炭素繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維、ボロン繊維、チラノ繊維、金属繊維(金繊維、銀繊維、銅繊維、スチール繊維、アルミニウム繊維、ステンレススチール繊維など)などが挙げられる。これらの無機繊維は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
さらに、有機繊維と無機繊維とを組み合わせてもよい。これらの繊維のうち、柔軟性などに優れる点から、有機繊維が好ましく、ポリオレフィン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの合成繊維などが汎用され、親水性や機械的特性、耐久性などの点から、ポリエチレンテレフタレート繊維などのポリエステル繊維が特に好ましい。
不織布を構成する繊維は、繊維の種類に応じて、紡績糸、モノフィラメント、マルチフィラメントなどであってもよく、その横断面形状(マルチフィラメントの場合、モノフィラメントの断面形状)は、一般的な中実断面形状である丸型断面や異型断面[偏平状、楕円状、多角形状、3〜14葉状、T字状、H字状、V字状、ドッグボーン(I字状)など]に限定されず、中空断面状などであってもよいが、通常、丸型断面である。なお、短繊維は、通常、紡績糸やモノフィラメントのカット糸である。
繊維の平均繊度は、例えば0.1〜20dtex、好ましくは0.3〜10dtex、さらに好ましくは0.5〜5dtex程度であってもよい。繊度が小さすぎると、保水能が低下する虞があり、大きすぎると、繊維間の隙間が大きくなり、紫外線防止効果が低下するとともに、水分を吸収した紫外線防止層に植物が生育する虞がある。
繊維は、150mmを超える長繊維(例えば、無限長の長繊維)であってもよいが、低目付で均一な密度や厚みを調整し易い点から、短繊維が好ましい。短繊維の平均繊維長は150mm以下程度であればよく、例えば、10〜150mm、好ましくは15〜100mm(例えば、20〜80mm)、さらに好ましくは25〜70mm(特に30〜60mm)程度である。短繊維の繊維長が長すぎると、保水能や柔軟性が低下するとともに、低目付で均一な密度や厚みを調整し難くなる虞があり、短すぎると、形態安定性が低下する虞がある。
不織布の目付は450g/m以下であり、例えば100〜450g/m(例えば120〜420g/m)、好ましくは150〜400g/m(例えば200〜390g/m)、さらに好ましくは250〜380g/m(特に300〜360g/m)程度である。目付が大きすぎると、風により飛散した土壌を保持し易く、水の保水力も大きすぎるためか、防草性が低下する。なお、目付が小さすぎると、紫外線防止効果が低下すると共に、保水能も低下する虞がある。
不織布の見掛密度は、例えば0.04〜0.1g/cm、好ましくは0.05〜0.09g/cm、さらに好ましくは0.06〜0.08g/cm程度である。密度が大きすぎると、紫外線防止効果が低下するとともに、保水能及び軽量性が低下する虞がある。一方、密度が小さすぎても、紫外線防止効果が低下するとともに、保水能が低下する虞がある。
不織布(又は不織布を構成する繊維)は、紫外線防止効果を向上させるために、紫外線吸収剤などの耐光安定剤を含んでいてもよく、繊維内部又は表面に含んでいてもよい。
また、不織布(又は不織布を構成する繊維)は、染料や顔料などの着色剤を含んでいてもよく、用途に応じて、繊維内部に含有させたり、繊維表面に付着させることにより、所望の色彩を付与してもよい。
不織布(又は不織布を構成する繊維)は、さらに慣用の添加剤、例えば、植物忌避剤(防根剤)、安定剤(耐熱安定剤、酸化防止剤など)、充填剤、難燃剤、帯電防止剤、界面活性剤、防虫剤(防蟻剤など)、防腐剤(防カビ剤、抗菌剤など)などを含んでいてもよい。
遮光粒子の材質は、光を透過しない材質(例えば、全光線透過率が0%の材質)で形成されていればよく、プラスチックなどの有機材料であってもよいが、遮光性及び比重が大きい点から、金属、セラミックス、鉱物などの無機材料が好ましく、砕砂、珪砂、砂利などの鉱物粒子が汎用される。
遮光粒子の形状は、特に限定されず、例えば、略等方形状の粒状(略球状、略正方体状など)、略異方形状の粒状(楕円体状、略長方体状、不定形状など)などであってもよい。遮光粒子の平均粒径(異方形状の場合、長径と短径との平均径)は30mm以下程度であり、例えば0.05〜20mm、好ましくは0.5〜15mm、さらに好ましくは1〜10mm(特に2〜5mm)程度である。粒径が大きすぎると、取り扱い性が低下する虞がある。
紫外線防止層は、前記不織布と前記遮光粒子との組み合わせを含んでいてもよいが、通常、不織布、遮光粒子のいずれか一方を含んでいる。
不織布のみを含む場合、不織布の割合は、遮水遮光層全体に対して50質量%以上であってもよく、好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上(特に95質量%以上)であり、100質量%(不織布のみ)であってもよい。
遮光粒子のみを含む場合、遮光粒子の割合は、遮水遮光層全体に対して50質量%以上であってもよく、好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上(特に95質量%以上)であり、100質量%(遮光粒子のみ)であってもよい。遮光粒子は、遮水遮光層に紫外線が到達するのを防ぐために、遮水遮光層の上で隙間なく均一に存在するのが好ましく、遮水遮光層の上に敷設してもよいが、施工性などの点から、慣用のバインダー成分と組み合わせて紫外線防止層を形成してもよい。
これらのうち、太陽光パネルの裏面側の地面に設置した場合、保水による太陽光パネルの発電効率の低下を抑制できる上に、切断加工性などにも優れる点から、不織布が好ましく、保水能や柔軟性に優れ、低目付で均一な密度や厚みを調整し易い点から、短繊維不織布が特に好ましい。短繊維不織布は、慣用の方法、例えば、前記繊維を含むウェブの形成工程と、ウェブの接着工程とを経て調製でき、具体的には、ステープル繊維などを用いたカード法、エアレイ法などの乾式法でウェブを形成した後、ケミカルボンド、サーマルボンド、スパンレース、ニードルパンチ、ステッチボンド法などによりウェブを接着してもよい。これらのうち、嵩高く、保水性や放水性に優れる不織布が得られる点から、ニードルパンチ法が好ましい。
紫外線防止層の平均厚みは、例えば1〜10mm、好ましくは1.5〜9mm、さらに好ましくは3〜7mm程度であるが、特に、紫外線防止層が不織布を含む場合、6mm以下であってもよく、例えば1.5〜6mm(例えば4〜6mm)、好ましくは2〜5.8mm、さらに好ましくは3〜5.5mm(特に3.5〜5mm)程度である。厚すぎると、風により飛散した土壌を保持し易く、水の保水力も大きすぎるためか、防草性が低下する虞があり、逆に薄すぎると、紫外線防止効果が低下すると共に、保水能も低下する虞がある。
さらに、紫外線防止層の平均厚みは、遮水遮光層の平均厚みに対して、例えば0.1〜2倍、好ましくは0.3〜1.5倍(0.5〜1.2倍)、さらに好ましくは0.6〜1倍(特に0.7〜0.9倍)程度である。紫外線防止層の厚み比が小さすぎると、紫外線防止効果が低下する虞があり、大きすぎると、風などにより飛散し易くなる。
[保護層]
本発明の防草ボードは、地面からの植物の生育を抑制するために、遮水遮光層に対して地面と接触する側(通常、遮水遮光層の上)に保護層を積層してもよい。保護層は、防草ボードの柔軟性を保持できる点から、長繊維不織布及び/又は硬質粒子を含むのが好ましい。
長繊維不織布は、有機繊維、無機繊維のいずれで形成されていてもよく、有機繊維及び無機繊維としては、それぞれ、紫外線防止層の不織布として例示された有機繊維、無機繊維などが挙げられる。前記繊維のうち、有機繊維が好ましく、ポリオレフィン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの合成繊維などが汎用され、親水性や機械的特性などの点から、ポリエチレンテレフタレート繊維などのポリエステル繊維が特に好ましい。
長繊維の横断面形状も、紫外線防止層の不織布を構成する繊維の横断面形状として例示された形状から選択でき、通常、丸型断面である。長繊維の平均繊度も、紫外線防止層の不織布を構成する繊維の平均繊度から選択できる。
長繊維の平均繊維長は150mmを超えていればよく、例えば200mm以上、好ましくは500mm以上、さらに好ましくは1000mm以上であり、無限長であってもよい。長繊維の繊維長が短すぎると、不織布の網目構造の強度(繊維間の結びつき)が低下し、防草性の向上効果が小さくなるとともに、機械的特性が低下する虞がある。
長繊維不織布の見掛密度は0.1g/cmを超えており、例えば0.1〜0.6g/cm、好ましくは0.12〜0.5g/cm、さらに好ましくは0.15〜0.4g/cm程度である。密度が小さすぎると、繊維間の隙間が大きくなり、植物が貫通し易くなる虞がある。
長繊維不織布の目付は10〜500g/m、好ましくは20〜300g/m、さらに好ましくは50〜150g/m程度である。目付が小さすぎると、防草性の向上効果が小さくなる虞がある。
長繊維不織布は、慣用の方法、例えば、スパンボンド、メルトブロー、フラッシュ紡糸法などの直接紡糸法などにより製造できる。これらのうち、経済性などの点から、スパンボンド法で得られた不織布が汎用される。
長繊維不織布(又は不織布を構成する繊維)も、紫外線防止層の不織布と同様に、染料や顔料などの着色剤を含んでいてもよく、用途に応じて、繊維内部に含有させたり、繊維表面に付着させることにより、所望の色彩を付与してもよい。長繊維不織布を構成する繊維も、紫外線防止層の不織布の項で例示された慣用の添加剤を含んでいてもよい。
硬質粒子としては、前記紫外線防止層の項で例示された有機粒子や無機粒子を利用でき、珪砂などの鉱物粒子が汎用される。硬質粒子の形状も、前記紫外線防止層の遮光粒子の横断面形状として例示された形状から選択できる。硬質粒子の平均粒径も、紫外線防止層の遮光粒子の平均粒径から選択でき、0.05〜1mm(特に0.07〜0.5mm)程度が好ましい。
これらのうち、柔軟で防草性にも優れる点から、長繊維不織布が好ましい。
保護層の平均厚みは、例えば0.2〜2mm、好ましくは0.3〜1mm、さらに好ましくは0.4〜0.6mm程度である。保護層の厚みが薄すぎると、植物の貫通を抑制するのに必要な機械的特性が低下する虞があり、厚すぎると、柔軟性が低下する虞がある。
[接着層]
前記遮水遮光層と前記紫外線防止層又は前記保護層とは、遮水遮光層のアスファルトの接着力により一体化していてもよいが、接着層を介して一体化してもよい。接着層としては、慣用の接着剤や粘着剤、例えば、アスファルト系接着剤、(メタ)アクリル系接着剤又は粘着剤、ポリエステル系接着剤又は粘着剤、ウレタン系接着剤又は粘着剤などで形成された接着層であってもよい。
これらのうち、接着性に優れ、遮光性も有する点から、アスファルト系接着剤が好ましい。アスファルト系接着剤としては、遮水遮光層の項で例示されたアスファルトなどが挙げられる。接着層におけるアスファルトの針入度は、例えば10〜200、好ましくは20〜150、さらに好ましくは30〜100(特に40〜90)程度であってもよい。さらに、アスファルト系接着剤は、遮水遮光層の項で例示された改質アスファルトであってもよく、スチレン−ジエン系共重合体などの有機系改質剤で改質された改質アスファルトが好ましい。
接着層の平均厚みは、例えば0.1〜1.0mm、好ましくは0.2〜0.7mm、さらに好ましくは0.3〜0.5mm程度である。接着層の厚みが薄すぎると、接着性が低下する虞があり、厚すぎると、通水性が低下する虞がある。
[防草ボードの特性、製造方法及び使用方法]
本発明の防草ボードは、前記遮水遮光層及び紫外線防止層に加えて、前記保護層及び接着層を備えていてもよいが、さらに慣用の機能層、例えば、忌避層などを備えていてもよい。
本発明の防草ボードは、面密度が大きいにも拘わらず、適度な柔軟性を有しており、JIS K7171に準拠した曲げ強度(弾性率)が800〜2000MPa程度であり、例えば1000〜1500MPa、好ましくは1000〜1400MPa、さらに好ましくは1050〜1350MPa(特に1100〜1300MPa)程度である。弾性率が低すぎると、強度が低下して持ち運びなどの施工性が低下する虞があり、高すぎると、柔軟性が低下する虞がある。
本発明の防草ボードの平均厚み(総厚み)は3mm以上であってもよく、例えば3〜50mm、好ましくは4〜30mm、さらに好ましくは5〜20mm(特に7〜15mm)程度である。
本発明の防草ボードの製造方法は、遮水遮光層と、紫外線防止層及び必要に応じて他の層(保護層)とを接着層を介して一体化する方法であってもよく、加熱溶融した遮水遮光層と他の層とを接触させた後、遮水遮光層を固化させて一体化する方法であってもよい。
本発明の防草ボードは、地面に敷設して使用され、単独で地面の上に敷設してもよいが、通常、複数の防草ボードを組み合わせて地面に敷設される。複数の防草ボードを組み合わせる場合、複数の防草ボードを並べて敷設し、かつ隣接する防草ボードの境界(継ぎ目)に沿って、境界をカバーするように、防草ボードと地面との間に、遮光シートを介在させてもよい。遮光シートを継ぎ目に沿って敷設することにより、継ぎ目からの植物の生育を抑制できる。防草ボードは、通常、隙間なく並べて敷設されるが、このような遮光シートを敷設する場合は、隙間を設けて敷設してもよいが、防草性の点からは、隙間なく並べて敷設するのが好ましい。
遮光シートとしては、遮光性を有する限り特に限定されず、例えば、金属シート、セラミックスシート、無機粒子含有プラスチックシート、アスファルトシートなどが挙げられる。さらに、遮光シートは、粘着層を有する遮光シートであってもよい。本発明の防草ボードは、面密度が大きいため、留め具による固定がなくても、風などによる飛散を抑制できるが、このシートの粘着層で継ぎ目を固定することにより、より強固に防草ボードを固定できる。
粘着層を形成する粘着剤(又は接着剤)としては、例えば、ブチルゴム、イソプレンゴム、シリコーンゴム等のゴム系粘着剤、アスファルト系粘着剤、アクリル系粘着剤、オレフィン系粘着剤などが挙げられる。これらの粘着剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのうち、ブチルゴムなどのゴム系粘着剤、ゴムアスファルトなどのアスファルト系粘着剤が汎用される。
遮光シートの形状は、継ぎ目をカバーできればよく、通常、継ぎ目に沿った長尺状のシートが使用される。
以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。実施例で用いた材料、実施例における各物性値の測定方法を以下に示す。
[用いた材料]
ポリエステル短繊維不織布A:(株)ユニックス製「NAUSGフェルト」、見掛密度0.075g/cm、目付120g/m、平均厚み1.6mm、ニードルパンチ不織布
ポリエステル短繊維不織布B:(株)ユニックス製「NAUSGフェルト」、見掛密度0.075g/cm、目付240g/m、平均厚み3.2mm、ニードルパンチ不織布
ポリエステル短繊維不織布C:(株)ユニックス製「NAUSGフェルト」、見掛密度0.075g/cm、目付360g/m、平均厚み4.8mm、ニードルパンチ不織布
アスファルトボードA:七王工業(株)製遮音板、厚み6mm、比重2.8、アスファルトと鉄系無機粉体とを加熱混合して板状に成形した成形体
アスファルトボードB:七王工業(株)製防水保護材・軽歩行材「スーパータイト」、面密度9.4kg/m、アスファルトと乾燥砂とを加熱混合して板状に成形し、一方の面に砕砂、他方の面に珪砂を接着した成形体。
[不織布の透過率]
使用した不織布について、自記分光光度計((株)日立製作所製「U−4000」)を用いて、250〜400nmの波長における透過率(最大透過率及び最小透過率)を測定した。結果を表1に示す。最大透過率が5%程度であれば、優れた紫外線吸収性を有しているが、いずれの不織布も優れた紫外線吸収性を有していた。
Figure 2017074017
[防草ボードの防草性]
ポットに土壌を充填した後、土壌上部を完全に覆うように、実施例で得られた防草ボードを敷設した。敷設した防草ボードの上及び下に西洋芝の種子30粒を全体に均一に播種した。なお、比較例1〜3については、防草ボードの上のみに種子を播種した。20日後に全ての西洋芝の生育状況を確認し、防草効果の有無について、以下の基準で評価した。
◎:ボード上に播種した種子の発芽又はボード下から貫通した植物体の成長が見られない
×:ボード上に播種した種子の発芽又はボード下から貫通した植物体の成長が見られる。
[隣接する防草ボード間の境界の防草性]
ポットに土壌を充填した後、土壌上部を完全に覆うように、実施例で得られた防草ボード2枚を重ならないように敷設した。さらに、隣接する防草ボード同士について、境界部分の地面に接する面をブチルゴムテープ(日東電工(株)製「NO.15 0.5X19X10M」)で固定した。敷設した防草ボードの上及び下に、西洋芝の種子30粒を全体に均一に播種した。20日後に全ての西洋芝の生育状況を確認し、防草効果の有無について、以下の基準で評価した。
◎:ボード上に播種した種子の発芽又はボード下から貫通した植物体の成長が見られない
×:ボード上に播種した種子の発芽又はボード下から貫通した植物体の成長が見られる。
[防草ボードの弾性率]
実施例で得られた防草ボードは、万能試験材料試験機(5ft)((株)島津製作所製「型式:AG−50KND」)を用いて、JIS K7171に準拠して、幅50mm、長さ140mm、厚み6mmの試験体について、支点間距離70mm、試験速度100mm/分、支点半径5mmの条件で、曲げ強度を測定した。
実施例1
ポリエステル短繊維不織布AとアスファルトボードAとを、粘着剤(アクリル系粘着剤、昭和電工(株)製「SE−6010」)
を用いて貼り合わせ、防草ボードを作製した。
実施例2
ポリエステル短繊維不織布Aの代わりにポリエステル短繊維不織布Bを用いる以外は実施例1と同様にして防草ボードを作製した。
実施例3
ポリエステル短繊維不織布Aの代わりにポリエステル短繊維不織布Cを用いる以外は実施例1と同様にして防草ボードを作製した。
実施例4
アスファルトボードBを防草ボードとして用いた。
比較例1
実施例3で得られた防草ボードのポリエステル短繊維不織布Cの上に、さらにポリエステル短繊維不織布Aを粘着剤(アクリル系粘着剤、昭和電工(株)製「SE−6010」)を用いて貼り合わせ、防草ボードを作製した。
比較例2
比較例1で得られた防草ボードのポリエステル短繊維不織布Aの上に、さらにポリエステル短繊維不織布Aを粘着剤(アクリル系粘着剤、昭和電工(株)製「SE−6010」)を用いて貼り合わせ、防草ボードを作製した。
比較例3
比較例2で得られた防草ボードのポリエステル短繊維不織布Aの上に、さらにポリエステル短繊維不織布Aを粘着剤(アクリル系粘着剤、昭和電工(株)製「SE−6010」)を用いて貼り合わせ、防草ボードを作製した。
実施例1〜4及び比較例1〜3の防草ボードについて防草性を評価し、実施例1〜4の防草ボードについて曲げ強度を測定した結果を表2に示す。なお、防草ボード間の境界の防草性については、実施例4のみ評価し、防草ボードを使用しない結果をブランクとして示した。
Figure 2017074017
表2の結果から明らかなように、実施例の防草ボードは防草性に優れていたが、比較例の防草ボードではボード上における防草性が低かった。
本発明の防草ボードは、道路(車道や歩道など)、線路、公園、農園、造林園又はこれらの周辺や、河川敷などにおいて、地面から雑草などの植物が生育するのを抑制するための防草ボードとして利用できるが、容易に施工でき、留め具なども不要である点から、空間部の狭い設置場所(例えば、太陽光パネルと地面との隙間)に敷設する防草ボードとして特に有効利用できる。

Claims (10)

  1. 植物の生育を抑制するための防草ボードであって、アスファルトを含み、かつ面密度4kg/m以上の遮水遮光層と、この遮水遮光層に対して表面側に積層される紫外線防止層とを含む防草ボードであって、前記紫外線防止層が、目付450g/m以下の不織布及び/又は遮光粒子を含む防草ボード。
  2. アスファルトの割合が遮水遮光層全体に対して30質量%以下である請求項1記載の防草ボード。
  3. 不織布の見掛密度が0.04〜0.1g/cmである請求項1又は2記載の防草ボード。
  4. 不織布がポリエステル繊維を含む短繊維不織布である請求項1〜3のいずれかに記載の防草ボード。
  5. 曲げ強度が1000〜1500MPaである請求項1〜4のいずれかに記載の防草ボード。
  6. 遮水遮光層に対して地面と接触する側に積層される保護層をさらに含む請求項1〜5のいずれかに記載の防草ボード。
  7. 太陽光パネルの裏面の地面に敷設するための防草ボードである請求項1〜6のいずれかに記載の防草ボード。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の防草ボードを地面に敷設して植物の生育を抑制する防草ボードの使用方法。
  9. 複数の防草ボードを並べて敷設し、かつ隣接する防草ボードの境界に沿って、境界をカバーするように、防草ボードと地面との間に、遮光シートを介在させる請求項8記載の使用方法。
  10. 設置された太陽光パネルの裏側の地面に防草ボードを敷設する請求項8又は9記載の使用方法。
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