JP6381485B2 - 通水性防草シート並びに防草構造及びその施工方法 - Google Patents
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Description
本発明の防草シートは、植物の生育を抑制するための通水性防草シートであって、アスファルト、離型剤及び長繊維不織布を含む基材層を含む。
基材層がアスファルトを含むと、アスファルトが遮光性を有するため、防草性を向上できる。さらに、防草シートをピンなどの固定具でシートを貫通して固定しても、アスファルトの粘弾性により、固定具とシートとの隙間を埋めることができるため、固定具とシートとの間から植物が生育するのを抑制できる。
本発明では、前記アスファルトを離型剤と組み合わせることにより、アスファルトの遮光性に加えて、基材層下部の土壌からの水分の蒸発(地面からの水蒸気の透過)及びそれに伴う養分の滲出を離型剤の撥水性により抑制できるためか、防草シート上での植物の生長を抑制できる。さらに、粘稠なアスファルトに対して離型性も付与でき、防草シートをロール状に巻回してもブロッキングを抑制できる。
基材層は、アスファルト及び離型剤に加えて、さらに長繊維不織布を含む。長繊維不織布をアスファルト及び離型剤と組み合わせると、基材層の強度を向上でき、例えば、防草シートの上で生育する植物だけでなく、基材層下部から基材層を貫通して伸長する植物の生育も抑制できる。すなわち、長繊維不織布は、見掛密度が大きく、繊維間の隙間が小さいため、緻密であるとともに、繊維の絡合による網目構造が強固であるため、植物の茎や根が防草シートと貫通するのを抑制できる。そのため、チガヤなどの突き上げる力の強い植物の防草に対しても有効である。さらに、長繊維不織布と組み合わせることにより、防草シートの機械的強度も向上し、例えば、踏まれる機会の多い場所に設置されても、耐久性を向上できる。
アスファルト及び離型剤の合計割合は、長繊維不織布100質量部に対して50〜500質量部程度の範囲から選択でき、例えば60〜300質量部、好ましくは70〜250質量部(例えば80〜200質量部)、さらに好ましくは90〜150質量部(特に100〜120質量部)程度である。アスファルト及び離型剤の合計割合が少なすぎると、遮光性や防草性が低下する虞があり、多すぎると、通水性が低下する虞がある。
本発明の防草シートは、前記基材層単独で形成してもよいが、遮光性及び防草性を向上できる点から、表面側(前記基材層の表面)に短繊維不織布を含む補強層を積層してもよい。
本発明の防草シートは、前記基材層を含んでいればよく、前記基材層単独で形成されていえてもよく、前記基材層と前記補強層との積層体であってもよい。
得られた防草シートは、地面に敷設して使用され、単独で地面の上に敷設してもよいが、敷設した防草シートの上にさらに遮光粒子を含む遮光層を形成してもよい。防草シートの上に遮光層を形成すると、遮光性を向上でき、補強層を有さない防草シートであっても、100%の遮光率を実現できる。さらに、防草シートに対する重し(重石)の役割も果たし、防草シートを施工場所に強固に固定できる。
ポリエステル長繊維不織布A:ポリエステル製スパンボンド不織布、東洋紡(株)製「品番6800P」
ポリエステル長繊維不織布B:ポリエステル製スパンボンド不織布、PT Multi Spunindo Jaya社製「品番ERHNW030」
ポリエステル短繊維不織布:(株)ユニックス製「NAUSGフェルト」、見掛密度0.075g/cm3、平均厚み1.6mm、緑色
アスファルトA:ストレートアスファルト、針入度150〜200
アスファルトB:ストレートアスファルト、針入度60〜80
SBS共重合体:スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、旭化成ケミカル(株)製「アサプレン432G」
固形パラフィン:ヤスハラケミカル(株)製「ネオワックスL」。
JIS K6250 10.1 A法に準拠して、直径5mm、質量20gの測定子を用いて測定した。
JIS L1055「カーテンの遮光性試験方法A法」に準じ、遮光性試験機(インテック(株)製「LE−1」)を用いて測定した。
接触角測定装置(協和界面科学(株)製「DM−500」)を用いて、水接触角を測定した。
「擁壁用透水マット技術マニュアル」の付録「擁壁用透水マットの試験方法」の第1章の1−1A法に準拠し実施した。
ポットに土壌を充填した後、西洋芝の種子30粒を全体に均一に播種した。さらに、種子を播種した土壌の上に、防草シート及び/又は砂利を敷設し、25℃の低温インキュベーター内で20日間静置し、その後、育成状況を評価した。なお、防草シートを敷設する場合、防草シートの上面にも種子を播種した。評価は成長阻害性として目視で確認できた草の本数を確認し、以下の基準で評価した。なお、シート下面の播種した試験体に関しては、上部の砂利を除去し、シートを貫通している草の本数を確認した。
△:1〜10本(不合格)
×:11本以上(不合格)。
目付80g/m2のポリエステル長繊維不織布Aに、180℃に加熱して溶融させたアスファルトAと固形パラフィンとを、前者/後者=97/3の重量比で混合した組成物を80g/m2浸透させて防草シート(基材層)を製造した。
実施例1で得られた基材層の片面に、アスファルトBとSBS共重合体とを、前者/後者=90/10の重量比で混合した改質アスファルトを、塗布面積が基材層の片面全体に対して45%となるように、直径50mmの点状で塗布して、接着層を形成し、その上に、目付160g/m2のポリエステル短繊維不織布を貼り合わせて防草シートを製造した。
実施例1で得られた基材層の上に、直径約10mmの砂利を散布して厚み20mmの遮光層を形成した。
目付80g/m2のポリエステル長繊維不織布Aに、アスファルトAを80g/m2浸透させて防草シート(基材層)を製造した。
目付80g/m2のポリエステル長繊維不織布Aの防草性を評価した。
直径約10mmの砂利を散布して厚み20mmの遮光層を単独で形成した。
直径約10mmの砂利を散布して厚み40mmの遮光層を単独で形成した。
比較例1で得られた基材層の上に、直径約10mmの砂利を散布して厚み20mmの遮光層を形成した。
防草シート及び遮光層を設けずに、防草性を評価した。
Claims (16)
- 植物の生育を抑制するための通水性防草シートであって、アスファルト、離型剤及び長繊維不織布を含む基材層を含む防草シート。
- 離型剤がワックス類である請求項1記載の防草シート。
- 長繊維不織布が、目付30g/m2以上であり、かつポリエステル繊維を含む請求項1又は2記載の防草シート。
- アスファルトが非改質アスファルトである請求項1〜3のいずれかに記載の防草シート。
- 基材層の遮光率が99%以上である請求項1〜4のいずれかに記載の防草シート。
- アスファルトと離型剤との質量割合が、アスファルト/離型剤=99/1〜50/50である請求項1〜5のいずれかに記載の防草シート。
- アスファルト及び離型剤が長繊維不織布に含浸されており、アスファルト及び離型剤の合計割合が、長繊維不織布100質量部に対して70〜200質量部である請求項1〜6のいずれかに記載の防草シート。
- 表面側に積層され、かつ短繊維不織布を含む補強層をさらに含む請求項1〜7のいずれかに記載の防草シート。
- 短繊維不織布が、目付100〜300g/m2であり、かつポリエステル繊維を含む請求項8記載の防草シート。
- 基材層と補強層とが、接着層を介して接合されている請求項8又は9記載の防草シート。
- 基材層と補強層とが、ニードルパンチにより接合されている請求項8又は9記載の防草シート。
- 基材層が植物忌避剤をさらに含む請求項1〜11のいずれかに記載の防草シート。
- 請求項1〜12のいずれかに記載の防草シートと、この防草シートの上に積層され、かつ遮光粒子を含む遮光層とで形成された防草構造。
- 遮光層の平均厚みが10〜35mmである請求項13記載の防草構造。
- 遮光粒子が平均粒径3〜30mmの砂利である請求項13又は14記載の防草構造。
- 請求項1〜12のいずれかに記載の防草シートを敷設した後、前記防草シートの上に遮光粒子を散布して遮光層を形成する防草構造の施工方法。
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