JP6974675B2 - 堤防用保護シート - Google Patents
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Description
防草シートは、密度が0.16g/cm3以上の繊維シートである。覆土中の植物の根が堤防の法面へ侵入することを防止しやすい観点から、防草シートは、密度が0.20g/cm3以上であることが好ましく、0.25g/cm3以上であることがより好ましい。防草シートの密度の上限は、特に限定されないが、降雨後に堤防からの水分の蒸発を確保する観点から、0.50g/cm3以下であることが好ましく、0.40g/cm3以下であることがより好ましい。
被覆シートは、密度が0.15g/cm3以下の繊維シートである。越水時以外の通常の状況において、覆土を安定に保持しやすい観点から、密度が0.14g/cm3以下であることが好ましく、0.13g/cm3以下であることがより好ましい。被覆シートの密度の下限は、特に限定されないが、被覆シート中に土砂が大量に侵入するのを防ぐ観点から、0.05g/cm3以上であることが好ましく、0.06g/cm3以上であることがより好ましい。
網状体は弾性材料のフィラメントで形成されている。弾性材料は形状変形が容易なことから、堤防の凹凸を有する法面に追従しやすい。弾性材料としては、特に限定されず、例えば、熱可塑性エラストマー、熱硬化性エラストマー、ゴム等を用いることができる。堤防用保護シートを作製しやすい観点から、熱可塑性エラストマーであることが好ましい。熱可塑性エラストマーは、特に限定されず、例えば、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、塩ビ系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
(1)防草シートと被覆シートを接着剤で一体化して積層体を得る。
(2)熱可塑性エラストマーやEVA等の弾性材料を加熱して溶融し、これを紡糸金型からランダムに周動させながら押し出して、複数本の不規則に交差するフィラメントを金型又は捕集板上に捕集して、網状体を得る。
(3)網状体を構成するフィラメントが固化する前に、網状体の一方の表面に防草シートの方が網状体に接するように前記(1)で得られた積層体を重ねて、金属ロールやゴムロール等で加圧することにより、網状体を構成する成分で積層体を網状体に接着させて、防草シート、被覆シート及び網状体が一体化された堤防用保護シートを得る。
(1)EVA1
エチレン−酢酸ビニル共重合体(商品名:ウルトラセン750、東ソー株式会社製、メルトマスフローレイト:30g/10分(JIS K 6924−1による))
(2)EVA2
エチレン−酢酸ビニル共重合体(商品名:ウルトラセン710、東ソー株式会社製、メルトマスフローレイト:18g/10分(JIS K 6924−1による))
(3)スチレン(E)
水素添加スチレン−ブタジエンを使用したスチレン系熱可塑性エラストマー(商品名:ダイナロンSEBC、JSR株式会社製)
(4)PP(E)
プロピレン系熱可塑性エラストマー(商品名:タフマーPN20300、三井化学株式会社製)
(5)LLDPE
直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:431GD、宇部丸善ポリエチレン株式会社製)
(1)被覆シート用
ポリエチレンテレフタレート繊維(繊度24.3dtex:50質量%、繊度8.8dtex:50質量%)からなるニードルパンチ不織布(目付:200g/m2、厚み:1.77mm、密度:0.113g/cm3、通気度:220cm3/cm2・s)
(2)防草シート用
ポリエチレンテレフタレート繊維(繊度2.7dtex)からなるスパンボンド不織布(目付:180g/m2、厚み:0.58mm、密度:0.310g/cm3、通気度:14.2cm3/cm2・s)
被覆シート用繊維シートと、防草シート用繊維シートを、アクリル系接着剤により積層一体化して、厚みが2.4mmの積層シートを得た。得られた積層シート(2層シート)の通気度は13.1cm3/cm2・sであった。また、得られた積層シートの被覆シート側の静摩擦係数は、0.76であった。通気度及び静摩擦係数は、後述のとおりに測定した。
EVA2をLLDPEに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例1の堤防用保護シートを得た。
EVA2をEVA1に変更し、網状体の目付を400g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の堤防用保護シートを得た。
網状体の目付を600g/m2に変更した以外は、実施例2と同様にして、実施例3の堤防用保護シートを得た。
網状体の目付を400g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例4の堤防用保護シートを得た。
EVA2をスチレン(E)に変更し、紡糸ノズルの孔径を1.0mmに変更し、網状体の目付を400g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例5の堤防用保護シートを得た。
EVA2をPP(E)に変更し、紡糸ノズルの孔径を1.0mmに変更し、網状体の目付を400g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例6の堤防用保護シートを得た。
網状体の目付を400g/m2に変更した以外は、比較例1と同様にして、比較例2の堤防用保護シートを得た。
金型における線状凸部の高さを10mmに変更し、EVA2をEVA1に変更し、網状体の目付を400g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例7の堤防用保護シートを得た。
網状体の目付を600g/m2に変更した以外は、実施例7と同様にして、実施例8の堤防用保護シートを得た。
金型について線状凸部の高さを10mmに変更し、網状体の目付を400g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例9の堤防用保護シートを得た。
金型について線状凸部の高さを10mmに変更し、網状体の目付を400g/m2に変更した以外は、比較例1と同様にして、比較例3の堤防用保護シートを得た。
JIS L 1908に準じて測定した。なお、厚みは2kPaの圧力とした。
目付及び厚みの値に基づいて算出した。
JIS L 1908に準じ、定速伸長形引張試験機を用いて、試験片の幅を5cm、つかみ間隔を20cmとして、引張抵抗力(荷重)の最大値を引張強度とした。
JIS L 1913のフラジール形法に準じて測定した。
締め固めた砂質土上に10cm×10cmのサンプルを載せ、サンプルに5kg/100cm2の荷重(垂直抗力)をかけ、定速伸長形引張試験機を用いて、サンプルの移動速度を100mm/minとして、サンプルが移動する際の引張抵抗力(荷重)を測定し、最大静止摩擦力とした。垂直抗力と最大静止摩擦力より、静止摩擦係数を算出した。なお、堤防用保護シートの場合は、網状体側が締め固めた砂質土に接するように配置し、2層シートの場合は、被覆シート側が締め固めた砂質土に接するように配置した。
2、12 被覆シート
3、13 網状体
10、20 堤防用保護シート
200 河川
300 堤防
400 覆土
Claims (4)
- 防草シートと、防草シートの一方の表面に配置された被覆シートと、防草シートの他方の表面に配置された網状体とを含み、
前記防草シートは、密度が0.16g/cm3以上の繊維シートであり、
前記被覆シートは、密度が0.15g/cm3以下の繊維シートであり、
前記網状体は、弾性材料のフィラメントで構成されており、
前記弾性材料は、熱可塑性エラストマーであり、
前記網状体を構成するフィラメントの繊維径が1.5mm以下であり、
前記網状体が堤防の法面に接するように配置され、前記被覆シートの上には覆土が配置されて使用されることを特徴とする堤防用保護シート。 - 前記堤防用保護シートは、通気度が3cm3/cm2・s以上である請求項1に記載の堤防用保護シート。
- 前記被覆シートは、防草シートが配置されている側の反対側の表面の静摩擦係数が0.70以上である請求項1又は2に記載の堤防用保護シート。
- 前記弾性材料は、エチレン―酢酸ビニル共重合体、エチレンー(メタ)アクリル酸共重合体、エチレンー(メタ)アクリル酸メチル共重合体、エチレンー(メタ)アクリル酸エチル共重合体及びエチレンーメタクリル酸ーアクリル酸三元共重合体からなる群から選ばれる一種以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の堤防用保護シート。
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