JP6360452B2 - 防草シート並びにその製造方法及び使用方法 - Google Patents
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Description
保水層は、防草シートの表面に水溜まりが生じるのを抑制するために、防草シートの表面に積層される。保水層は、保水性に優れるため、水平面では、水を吸収して水溜まりの発生を抑制できるとともに、法面(傾斜面)では勾配を利用して端部間の隙間から水を逃すことにより、水溜まりの発生を更に効果的に抑制できる。
遮光層は、前記保水層と後述する補強層との間に介在し、アスファルトを含むことにより、遮光能だけでなく、遮水能も併せ持つことにより、植物の生育を阻害できる。さらに、遮光層は、アスファルトを含むため、防草シートをピンなどの固定具でシートを貫通して固定しても、その粘弾性により、固定具とシートとの隙間を埋めることができるため、固定具とシートとの間から植物が生育するのを抑制できる。
補強層は、長繊維不織布を含むため、見掛密度が大きく、繊維間の隙間が小さいため、緻密であるとともに、繊維の絡合による網目構造が強固である。そのため、補強層は、防草シートの地面に接触する側に積層されることにより、植物の茎や根が防草シートと貫通するのを抑制できる。そのため、チガヤなどの突き上げる力の強い植物の防草に対しても有効である。さらに、補強層を積層することにより、防草シートの機械的強度も向上し、例えば、踏まれる機会の多い場所に設置されても、耐久性を向上できる。
本発明の防草シートは、前記保水層、遮光層及び補強層を具えていればよいが、薄肉性を損なわない範囲で、慣用の機能層、例えば、接着層、粘着層、忌避層などを備えていてもよい。
ポリエステル短繊維不織布A:(株)ユニックス製「NAUSGフェルト」、見掛密度0.075g/cm3、目付120g/m2、平均厚み1.6mm
ポリエステル短繊維不織布B:(株)田中製「ニードフル防草シート」、見掛密度0.15g/cm3、目付600g/m2、平均厚み4mm、表面1mmが緑色で他の部分は黒色で通水性を有する不織布
ポリエステル長繊維不織布A:HANIL SYNTHETIC FIBER社製「TC3100NT1C」、見掛密度0.31g/cm3、目付100g/m2、平均厚み0.32mm、破裂強度207N
ポリエステル長繊維不織布B:東洋紡(株)製「7187P」、見掛密度0.21g/cm3、目付180g/m2、平均厚み0.86mm
アスファルト:ストレートアスファルト、針入度60〜80、比重1.0kg/m2
SBS共重合体:スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、旭化成ケミカル(株)製「アサプレン432G」
忌避剤:クロロトリルオキシプロピオン酸ポリグリコールエステル、ランクセス(株)製「プリベントールB2」。
JIS K6250 10.1 A法に準拠して、直径5mm、質量20gの測定子を用いて測定した。
JIS L1055に準拠した方法で測定した。
表面に凹凸形状を有する地面の上に、得られた防草シートを敷設し、重量感と下地に対するなじみを以下の基準で評価した。
○:軽くて作業し易い
×:重くて作業が困難である。
○:下地の形状に追随して、なじみ易い
×:下地の形状に追随し難く、なじみ難い。
草刈りを行った区画に、得られた防草シート(1m×1m)を離れた箇所に2枚敷設した(試験数n=2)。防草シートは、ワッシャー及び杭を用いて、四つ角の隅、各辺の中央部及び防草シートの中心部の9か所を固定した。
×:雑草がシート上に生え、防草効果が低い。
ポリエステル長繊維不織布Aの上に、アスファルト90質量部及びSBS共重合体10質量部を180℃で加熱混合した溶融混合物をロールコーターを用いて塗布し、アスファルトが固化する前に、その上にさらにポリエステル短繊維不織布Aを貼り合わせて、アスファルトを固化させ、防草シート(保水層1.6mm、遮光層0.3mm、補強層0.32mm)を得た。
アスファルトの割合を85重量部に変更し、アスファルト及びSBS共重合体に対してさらに忌避剤5質量部を配合する以外は実施例1と同様にして防草シート(保水層1.6mm、遮光層0.3mm、補強層0.32mm)を得た。
ポリエステル短繊維不織布Bを防草シートとして用いた。
ポリエステル長繊維不織布Bにアスファルト180g/m2を浸透させ、さらにアスファルト90質量部及びSBS共重合体10質量部を180℃で加熱混合した溶融混合物で両面を被覆し、一方の面に砕砂1600g/m2、他方の面に珪砂1200g/m2を撒着し、防草シートを得た。
ポリエステル短繊維不織布Aと樹脂ネット(東京インキ(株)製「ネトロンZ18」)とを、スペーサー3mmを介し170℃で60秒プレスした。その後、スペーサー2mmを介して120秒間冷却プレスし、防草シートを得た。
Claims (14)
- 植物の生育を抑制するための防草シートであって、表面側に積層され、かつ短繊維不織布を含む保水層と、地面と接触する側に積層され、かつ長繊維不織布を含む補強層と、前記保水層と前記補強層との間に介在し、かつアスファルトを含む遮光層とを備えた防草シート。
- 短繊維不織布の見掛密度が0.04〜0.1g/cm3である請求項1記載の防草シート。
- 短繊維不織布が有機繊維を含み、かつ平均繊維長が150mm以下である請求項1又は2記載の防草シート。
- 短繊維不織布の目付が10〜300g/m2である請求項1〜3のいずれかに記載の防草シート。
- 遮光層がさらに植物忌避剤を含む請求項1〜4のいずれかに記載の防草シート。
- 補強層が、JIS L1096の破裂試験のB法に準拠した破裂強さが150N以上である請求項1〜5のいずれかに記載の防草シート。
- アスファルトの針入度(1/10mm)が、JIS K2207−1996に準拠した方法において、10〜150である請求項1〜6のいずれかに記載の防草シート。
- 遮光層がさらに有機系改質剤を含む請求項1〜7のいずれかに記載の防草シート。
- 保水層の平均厚みに対して、遮光層及び補強層の平均厚みが、それぞれ0.1〜1倍である請求項1〜8のいずれかに記載の防草シート。
- 平均厚みが2.5mm以下である請求項1〜9のいずれかに記載の防草シート。
- 補強層の上に、加熱溶融した遮光層を塗布する塗布工程、塗布した遮光層が固化する前に保水層を積層する積層工程を含む請求項1〜10のいずれかに記載の防草シートの製造方法。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の防草シートを複数地面に敷設して植物の生育を抑制する防草シートの使用方法であって、隣接する防草シートの端部同士を積層する使用方法。
- 地面が法面である請求項12記載の使用方法。
- 法面の傾斜方向に略垂直な方向の端部同士を積層し、かつ法面の下側の端部の上に法面の上側の端部を積層する請求項13記載の使用方法。
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