JP4755917B2 - 耐根シート及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、耐根シート及びその製造方法に関する。
従来、土木、建設、造園等の分野において、製造した構造物の近くに存在する植物が根を張り出すことによって、この構造物が破損する場合がある。これを防ぐため、植物の根の張り出しから構造物を保護する耐根シートが検討されている。このような耐根シートは、一般に高密度の織物、編物又は不織布等からなり、構造物と植物が存する土壌等との間に敷設して用いられる。
しかしながら、上記耐根シートは植物の根を忌避する効果が不十分であり、根の種類によっては攻撃を受け耐根シートが損傷を受けてしまう場合がある。
ところで、透水量が高い基材シートを用い、これに植物忌避剤を付与する方法が検討されている。例えば、基材シートの少なくとも片側表面に、クロロトリルオキシプロピオン酸ポリグリコールエステルを含有する接着剤が付着した防根資材が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、基材シートの少なくとも片側表面に、クロロトリルオキシプロピオン酸ポリグリコールエステルを含有するアスファルト状物質からなる層を有している防根資材が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
これらの防根資材によれば、一応、植物の生長を妨げることなく、根域と非根域を区別できるメリットがある。
特開2002−335762号公報 特開2004−166502号公報
しかしながら、上記特許文献1又は2に記載の防根資材においては、クロロトリルオキシプロピオン酸ポリグリコールエステルを基材シートに付着させるために、接着剤若しくはアスファルト状物質(ビチュメン)を用いるので、この接着剤若しくはビチュメンが基材シートの繊維間の空隙に入り込む場合がある。
このとき上記防根資材は、繊維間の空隙が埋まることにより、透水量が低下するため、フィルタ効果が十分に得られず、施工場所が大きく制限を受ける傾向にある。
また、この場合、接着剤若しくはビチュメンが土壌へ混入(環境汚染)する虞もある。
なお、上記フィルタ効果とは、水分と土壌とを含む混合物のうち、土壌は通過させずに、主として水分のみを通過できる効果をいう。
一方、土木、建設、造園等の分野においては、耐根効果がなくなった耐根シートをその都度取り替えるのは困難である。このため、長期間使用した場合であっても耐根効果を十分に持続できる耐根シートが望まれている。
そこで、本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、十分なフィルタ効果を有し、長期間使用した場合であっても、十分に耐根効果を発揮することができる耐根シート及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の耐根シートは、植物忌避剤が吸着された微粉体を繊維に含ませた耐根繊維からなり、透水量が200ml/cm・30s以上であることを特徴とする。
なお、本発明において、上記透水量は、JIS A1218(透水面積:1cm、透水時間:30秒、水頭:10cm)に準じて求められる。
上記耐根シートは耐根繊維から構成され、耐根繊維は、繊維に植物忌避剤が吸着された微粉体を含ませたものである。
すなわち、本発明の耐根シートは、植物忌避剤が微粉体に吸着されており、さらにその植物忌避剤を吸着した微粉体(以下「吸着粉」という。)が繊維に含まれた構造となっている。このため、耐根シート中の植物忌避剤は雨水等による流出が抑制される。
また、上記耐根シートは、透水量が上記範囲であるため、十分なフィルタ効果が得られる。
このため、上記耐根シートによれば、シート周辺の水の流れが確保され、局所的な水の滞留や水不足、又はそれによる地盤の変化を未然に防ぐことができる。
よって、上記耐根シートによれば、十分なフィルタ効果を有し、長期間使用した場合であっても、十分に耐根効果を発揮することができる。
また、上記耐根繊維は、植物忌避剤が吸着された微粉体を繊維に練り込んでなることが好ましい。
この場合、吸着粉が繊維に包摂された構造となるため、植物忌避剤を徐々に放出する効果(除放性)が得られ、耐根シート中の植物忌避剤の雨水等による過剰な流出が、より抑制される。
上記耐根シートにおいて、植物忌避剤が、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロオン酸ポリグリコールエステルであることが好ましい。
この場合、耐根効果をより向上させることができる。
上記耐根シートにおいて、耐根シート中の植物忌避剤の含有率が0.5〜10質量%であることが好ましい。
植物忌避剤の含有率が上記範囲であると、より確実に耐根効果を発揮することができる。
上記耐根シートにおいて、繊維がポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン又はポリエステルであることが好ましい。
この場合の耐根シートは、質感に優れるとともに、強度、耐摩耗性、耐もみ性に優れるものとなる。
また、上記耐根シートが織物、編物、組物又は不織布であることがより好ましい。
上記耐根シートにおいて、微粉体が、炭酸カルシウム、シリカ又は炭素粉であることが好ましい。
これらの微粉体は、植物忌避剤との化学的な反応性に乏しいため、植物忌避剤を十分に吸着できる。
本発明の耐根シートの製造方法は、上述した耐根シートの製造方法であって、植物忌避剤を微粉体に吸着させ、吸着粉を得る吸着工程と、繊維の原料となる熱可塑性樹脂と吸着粉とを混練し、紡糸して耐根繊維を得る紡糸工程と、耐根繊維をシート状とするシート作製工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の耐根シートの製造方法によれば、植物忌避剤が微粉体に吸着された吸着粉が繊維に十分に練り込まれるため、徐放性が得られると共に、植物忌避剤の過剰な流出を十分に抑制できる。
したがって、上記製造方法によって得られる耐根シートは、長期間使用した場合であっても、耐根効果を十分に発揮できる。
また、上記耐根シートの製造方法では、予め植物忌避剤を微粉体に吸着させた吸着粉を製造し、これを熱可塑性樹脂に混練させて、紡糸するため、繊維中に吸着粉が均一に分散された耐根繊維とすることができる。
さらに、吸着粉を混練させた熱可塑性樹脂の溶融粘度は、植物忌避剤のみを混練させた熱可塑性樹脂の溶融粘度と比較して、熱可塑性樹脂自体の溶融粘度からの粘度変化を十分に抑制できる。このことにより、安定した紡糸ができるようになる。
上記耐根シートの製造方法において、吸着粉中の植物忌避剤の含有率が10〜50質量%であることが好ましい。
吸着粉中の植物忌避剤の含有率が上記範囲であると、微粉体が植物忌避剤を確実に吸着できる。
本発明によれば、十分なフィルタ効果を有し、長期間使用した場合であっても、十分に耐根効果を発揮することができる。
以下、必要に応じて図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。
なお、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本発明の耐根シートは、植物忌避剤が吸着された微粉体を繊維に含ませた耐根繊維より構成される。
すなわち、本発明の耐根シートは、植物忌避剤が微粉体に吸着されてなる吸着粉が繊維に含まれた構造となっている。
このため、耐根シート中の植物忌避剤は雨水等による流出が抑制される。
上記植物忌避剤は、常温において、微粉体に吸着可能な液体であることが好ましい。
植物忌避剤が固体である場合でも、繊維に十分に含ませることができる。
具体的には、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロオン酸ポリグリコールエステル、トリフルラリン(α、α、α―トリフルオロー2,6−ジニトローN,N−ジプロピルーパラトルイジン)、その他、分解点が180℃未満である除草剤等が挙げられる。
これらの中でも、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロオン酸ポリグリコールエステルであることがより好ましい。
上記2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロオン酸ポリグリコールエステルは、加水分解することにより、ポリグリコール鎖に結合した2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロオン酸が徐々に解離する。
そして、かかる2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロオン酸が、植物の根の張り出しに対して、耐根効果を発揮する。
したがって、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロオン酸ポリグリコールエステルを含む耐根シートを用いると、植物の根が耐根シートに直接接触していなくても、耐根効果を発揮できる。
このことから、植物忌避剤が、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロオン酸ポリグリコールエステルであると、植物の根が、耐根シートに向かう方向に張り出すことが抑制される。
耐根シート中の植物忌避剤の含有率は0.5〜10質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがより好ましい。
植物忌避剤の含有率が0.5質量%未満であると、含有率が上記範囲である場合と比較して、耐根効果を十分に発揮できない傾向にあり、植物忌避剤の含有率が10質量%を超えても、含有率が上記範囲にある場合と比較して、耐根効果の向上が認められなくなる傾向にある。
上記微粉体としては、水への溶解度が低く、凝集する性質や針状結晶を持たないものを用いることが好ましい。
具体的には、炭酸カルシウム、シリカ、炭素粉、タルク、ベントナイト、珪藻土、カオリナイト、アルミナ、酸化チタン等が挙げられる。
これらは、植物忌避剤との吸着性に優れる。
これらの中でも、炭酸カルシウム、シリカ又は炭素粉であることが好ましい。
これらの微粉体は、植物忌避剤との化学的な反応性に乏しいため、植物忌避剤を十分に吸着でき、環境汚染も少ない。
また、これらを用いた吸着粉を混練させた熱可塑性樹脂の溶融粘度は、熱可塑性樹脂自体の溶融粘度からの粘度変化を十分に抑制できる。
上記微粉体は、炭酸カルシウムであることがより好ましい。
例えば、後述する繊維の紡糸工程において、微粉体として炭酸カルシウムを用いた場合の吸着粉を混練させた熱可塑性樹脂の溶融粘度は、微粉体として炭酸カルシウム以外を用いた場合の熱可塑性樹脂の溶融粘度と比較して、熱可塑性樹脂自体の溶融粘度からの粘度変化を十分に抑制できる。
よって、微粉体として炭酸カルシウムを用いると、特に安定した紡糸ができるようになる。
上記微粉体の粒径は、耐根繊維の太さの1/3以下、若しくは50μm以下であることが好ましい。
この場合、吸着粉を混練させた熱可塑性樹脂を紡糸する際、糸切れや紡糸口金(ノズル)の詰り等の製造上の問題発生が少なくなるという利点がある。
耐根シート中の微粉体の含有率は、1〜30質量%であることが好ましく、5〜15質量%であることがより好ましい。
微粉体の含有率が1質量%未満であると、含有率が上記範囲である場合と比較して、微粉体の繊維全体への分散性が悪く、耐根効果を十分に発揮できない傾向にあり、微粉体の含有率が30質量%を超えると、含有率が上記範囲にある場合と比較して、繊維の強度、伸度が低下する傾向にある。
植物忌避剤が吸着された微粉体を含ませるための繊維としては、熱可塑性樹脂からなるものであれば、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維であることが好ましい。
合繊繊維は、微生物分解しにくいため耐久性に優れる。
なお、これらの合繊繊維を含んでいれば、綿、麻、絹、羊毛等の天然繊維、レーヨン等の半合成繊維を含んでいてもよい。
これらの中でも、上記繊維は合成繊維のみからなることが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン又はポリエステルであることがより好ましい。
この場合の耐根シートは、質感に優れるとともに、強度、耐摩耗性、耐もみ性にも優れるものとなる。
なお、上記耐根繊維において、植物忌避剤が吸着された微粉体(すなわち吸着粉)を繊維に含ませる方法は、特に限定されない。
例えば、バインダー機能を有する繊維(いわゆるバインダー繊維)に吸着粉を吸着させ、このバインダー繊維を繊維シートや構造物に貼付してもよく、繊維に微細孔を設け、当該微細孔に吸着粉を充填させてもよく、繊維の原料となる熱可塑性樹脂に、吸着粉を混練させて紡糸することにより、繊維に吸着粉を練り込ませてもよい。
これらの中でも、耐根繊維は、植物忌避剤が吸着された微粉体を繊維に練り込んでいることが好ましい。
すなわち、上記耐根シートは、吸着粉を繊維に含ませた耐根繊維からなることが好ましい。この場合、吸着粉が繊維に包摂された構造となるため、植物忌避剤を徐々に放出する効果(徐放性)が得られ、耐根シート中の植物忌避剤の雨水等による過剰な流出が、より抑制される。
本発明の上記耐根シートにおいて、上記耐根繊維は、織物、編物、組物又は不織布等とすることができる。
なお、上記耐根繊維は、汎用性の観点から、織物又は不織布とすることが好ましい。
耐根シートを織物とする場合、耐根繊維の繊度は55.5〜11110dtexであることが好ましく、55.5〜1110dtexであることがより好ましい。
耐根繊維の繊度が55.5dtex未満であると、繊度が上記範囲にある場合と比較して、耐根シートが土壌により目詰りを起こす場合があり、耐根繊維の繊度が11110dtexを超えると、繊度が上記範囲にある場合と比較して、繊維間の空隙が大きくなり根が繊維に触れることなく貫通する場合がある。
また、上記織物の密度は、縦方向2.54cm当り、緯糸が20〜500本存在することが好ましい。
この場合、フィルタ効果、目詰り解決、耐根効果がバランス良く得られるという利点がある。
耐根シートを不織布とする場合、当該不織布の目付けは40〜2500g/mであることが好ましい。
不織布の目付けが40g/m未満であると、目付けが上記範囲にある場合と比較して、耐根効果が低下する傾向にあり、不織布の目付けが2500g/mを超えると、目付けが上記範囲にある場合と比較して、十分なフィルタ効果が得られない傾向にある。
本発明の耐根シートは、透水量が200ml/cm・30s以上である。透水量が200ml/cm・30s未満であると、局所的な水の滞留が生じ、それによる地盤の変化等が生じる虞がある。
また、上記透水量は800〜3000ml/cm・30sであることが好ましく、1200〜2000ml/cm・30sであることがより好ましい。
透水量が800ml/cm・30s未満であると、透水量が上記範囲にある場合と比較して、水の滞留が発生し易くなる傾向にあり、透水量が3000ml/cm・30sを超えると、透水量が上記範囲にある場合と比較して、フィルタ効果、土壌分離効果が低下する傾向にある。
本発明の耐根シートは、厚みが0.2mm以上であることが好ましく、0.5〜200mmであることがより好ましい。
耐根シートの厚みが0.2mm未満であると、目詰りの発生が起き易くなる傾向にある。
本発明の耐根シートは、引っ張り強度が5kg/5cm以上であることが好ましく、10〜200kg/5cmであることがより好ましい。
引っ張り強度が5kg/5cm未満であると、引っ張り強度が上記範囲にある場合と比較して、土壌中において、耐根シートの避け、破れ、破裂が生じる場合がある。
なお、上記引っ張り強度は、JIS L1908に準じて求められる。
次に、本発明の耐根シートの製造方法について説明する。
本発明の耐根シートの製造方法は、植物忌避剤を微粉体に吸着させ、吸着粉を得る吸着工程と、繊維の原料となる熱可塑性樹脂と吸着粉とを混練し、紡糸して耐根繊維を得る紡糸工程と、耐根繊維をシート状とするシート作製工程とを備える。
本発明の耐根シートの製造方法によれば、植物忌避剤が微粉体に吸着された吸着粉が繊維に十分に練り込まれるため、植物忌避剤の流出を十分に抑制できる。
したがって、上記製造方法によって得られる耐根シートは、長期間使用した場合であっても、耐根効果を十分に発揮できる。
以下、各工程について説明する。
吸着工程は、上述した植物忌避剤を微粉体に吸着させ、吸着粉を得る工程である。
このように予め植物忌避剤を微粉体に吸着させた吸着粉とすることにより、これを混練させた熱可塑性樹脂の溶融粘度は、植物忌避剤のみを混練させた熱可塑性樹脂の溶融粘度と比較して、熱可塑性樹脂自体の溶融粘度からの粘度変化を十分に抑制できる。
この吸着工程は、植物忌避剤と、微粉体とを混合させることにより行われる。
このとき、得られる吸着粉中の植物忌避剤の含有率が10〜50質量%であることが好ましい。
吸着粉中の植物忌避剤の含有率が上記範囲であると、微粉体が植物忌避剤を確実に吸着できる。
紡糸工程は、繊維の原料となる熱可塑性樹脂と吸着粉とを混練し、紡糸して耐根繊維を得る工程である。
ここで、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。
このとき吸着粉を混練した熱可塑性樹脂の溶融粘度(メルトフロー)は5〜90g/10分であることが好ましく、25〜60g/10分であることがより好ましい。
粘度が上記範囲であると、繊維中に吸着粉が均一に分散された耐根繊維とすることができる。
次に、上記耐根繊維を用い、公知の方法で溶融紡糸が行われる。
すなわち、耐根繊維は、熱可塑性樹脂に吸着粉を混練して溶融し、これを紡糸口金(ノズル)から押出すことにより製造される。こうして植物忌避剤が吸着された微粉体を練り込んだ耐根繊維が得られる。
なお、得られる耐根繊維の太さ(dtex等)は紡糸口金を調整することにより任意に定めることができる。
こうして得られる耐根繊維は、吸着粉を繊維が包摂した構造を有するため、微粉体に吸着した植物忌避剤の流出をより抑制でき、徐々に放出する効果が得られる。
シート作製工程は、耐根繊維をシート状とする工程である。
かかるシート作製工程は、上記紡糸工程において得られた耐根繊維を用いること以外は公知の方法でシート状とする工程である。
具体的には、耐根繊維を織機により織物としたり、編機により編物としたり、接着湿式・乾式不織布法、スパンボンド法(熱可塑性樹脂を直接不織布にする方法)又はニードルパンチ法等により不織布としたりすることができる。
こうして得られる耐根シートは、土木用繊維シート/ドレイン・フィルター、ジオテキスタイル等として好適に用いられる。
また、これらの用途に従来のシートを用い、このシートの保護シートとして本発明の耐根シートを用いてもよい。
次に、本発明の耐根シートを用いた施工例について説明する。
図1は、本発明の耐根シートを配水管の保護に用いた施工例を模式的に示した断面図である。図1に示すように、この施工例においては、円柱状の配水管2が土壌3に埋設されており、かかる配水管2の内部は、水が流れるように中空になっている。
さらに、この配水管2と土壌3との間には耐根シート1が挟持されており、かかる耐根シート1は配水管2の外面2aを覆うように配置されている。
このように、配水管2の外面2aを覆うように耐根シート1が配置されているため、土壌3に存する植物が生長し、根が伸びることによる配水管2の破損が抑制される。
すなわち、耐根シート1が配置されていることにより、植物の根が配水管2の方向に伸びることが抑制される。したがって、上記配水管2は、耐根シート1によって、植物の根による破損から保護される。
また、耐根シートが十分なフィルタ効果を有するため、配水管の周囲の土壌に水が流出することによる配水管のずれ及び損傷を未然に防止できる。
なお、上記配水管2と耐根シート1とは必ずしも密着している必要はなく、これらの間に骨材や少量の土壌が存在していてもよい。
図2は、本発明の耐根シートを護岸の保護に用いた施工例を模式的に示した断面図である。
図2に示すように、この施工例においては、土壌3と河川6との間に土壌3が崩れないように塞き止めるための護岸ブロック5が設置されている。
また、土壌3には、樹木7が植えられている。
そして、この護岸ブロック5と土壌3との間には耐根シート1が挟持されている。
このように、護岸ブロック5と土壌3との間に耐根シート1が配置されているため、土壌3に植えられた樹木7が生長し、根が伸びることによる護岸ブロック5の破損が抑制される。
すなわち、耐根シート1が配置されていることにより、樹木7の根が護岸ブロック5の方向に伸びることが抑制される。
したがって、上記護岸ブロック5は、耐根シート1によって、樹木7の根による破損から保護される。
また、耐根シートは十分なフィルタ効果を有するので、土砂を流出させずに雨水等を川、海へ流すことができる。
なお、上記護岸ブロック5と耐根シート1とは必ずしも密着している必要はなく、これらの間に骨材や少量の土壌が存在していてもよい。
図3は、本発明の耐根シートを土木構造物の保護に用いた施工例を模式的に示した断面図である。
図3に示すように、この施工例においては、穴が開いた土壌3の穴部に、土木構造物8の一部が挿設された構造となっている。
さらに、土木構造物8の側面8aと土壌3の間には耐根シート1が設けられており、かかる耐根シート1は土木構造物8の側面8aを覆うように配置されている。
このように、土木構造物8の側面8aを覆うように耐根シート1が配置されているため、土壌3に存する植物が生長し、根が伸びることによる土木構造物8の破損が抑制される。
すなわち、耐根シート1が配置されていることにより、植物の根が土木構造物8の方向に伸びることが抑制される。
したがって、上記土木構造物8は、耐根シート1によって、植物の根による破損から保護される。
また、十分なフィルタ効果を有するので構造物と耐根シート間に流入した水を滞留させることなく、他の部分に流すことができる。
なお、上記土木構造物8と耐根シート1とは必ずしも密着している必要はなく、これらの間に骨材や少量の土壌が存在していてもよい。
また、耐根シート1は、土木構造物8の側面8aのみならず、土木構造物8の底面にも配置していてもよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、本発明の耐根シートは、織物、編物、組物又は不織布等のシート状としているが、網状としてもよい。
また、上述した耐根シートの製造方法において、紡糸工程を溶融紡糸で行っているが、紡糸工程は、繊維の原料となる熱可塑性樹脂を溶剤に溶かした状態で、これに吸着粉を混合し、凝固浴と呼ばれる溶液中で口金から押し出して固化させたのち、溶剤を除去して繊維状とする湿式紡糸であってもよく、繊維の原料となる熱可塑性樹脂を熱で気化する溶剤に溶かした状態で、これに吸着粉を混合し、熱雰囲気中で口金から押し出して溶剤を蒸発させて繊維状とする乾式紡糸であってもよい。
さらに、本発明の耐根シートには、耐根効果以外の機能をもたせるために、他の添加剤を加えてもよい。他の添加剤としては、着色剤、難燃剤、耐候剤、防腐剤、殺虫剤、土壌殺菌剤等が挙げられる。
さらにまた、本発明の耐根シートの施工例は、上述した例に限定されず、例えば、土壌分離ジオテキスタイルの保護に用いたり、雑草を引き抜きやすくするために耐根シートを予め土壌に埋設させる用途等に用いてもよい。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロオン酸ポリグリコールエステル(植物忌避剤、ランクセス社製、商品名:プリベントールB2)300gと、炭酸カルシウム(微粉体、白石カルシウム社製、粒径10〜20μm)700gとを混合し、吸着粉を作製した。
次に、得られた吸着粉900gを、ポリプロピレン樹脂(熱可塑性樹脂、三井化学株式会社製)1800gに混練させて混合樹脂とし、この混合樹脂を溶融させ樹脂液とした。この樹脂液のメルトフローは25g/10分であった。
そして、上記樹脂液にポリプロピレン樹脂10800gを加え、これをスパンボンド製造機(ライコフィル社製)に投入し、紡糸口金(紡糸ノズルの口径は直径0.6mm)から押出すことにより耐根繊維を作製した。
更に得られた耐根繊維を重ね合わせて層とし、これをベルトで搬送後、カレンダーロールで圧着することにより、不織布のシートAを作製した。
なお、得られたシートAは、透水量が324ml/cm・30s、耐根シート中の植物忌避剤の含有率が2.0質量%、目付けが70g/m、厚みが0.4mm、引っ張り強度が15.0/11.5(たて/よこ)kg/5cmであった。
(実施例2)
実施例1のスパンボンド製造機の紡糸口金を調整し、紡糸ノズルの口径を直径0.4mmとしたこと以外は実施例1と同様にして、不織布のシートBを作製した。
なお、得られたシートBは、透水量が200ml/cm・30s、耐根シート中の植物忌避剤の含有率が2.0質量%、目付けが150g/m、厚みが0.7mm、引っ張り強度が26.0/20.0(たて/よこ)kg/5cmであった。
(実施例3)
実施例1で作製した混合樹脂1000gにポリプロピレン樹脂7000gを加え、これを紡糸装置(日本製鋼所製)に投入し、紡糸して耐根繊維を得た。
そして、得られた耐根繊維をレピア織機(津田駒社製)を用いて、110dtxの糸を25.4mm間に85本打ち込むことにより織物のシートCとした。
なお、得られたシートCは、透水量が730ml/cm・30s、耐根シート中の植物忌避剤の含有率が2.0質量%、繊度が110dtex、織物の密度が縦方向2.5cm辺りの緯糸が85本、厚みが0.8mm、引っ張り強度が46kg/5cmであった。
(比較例1)
実施例1の耐根繊維の作製において、植物忌避剤を用いないこと以外は実施例1と同様にして、不織布のシートDを得た。
なお、得られたシートDは、透水量が320ml/cm・30s、目付けが70g/m、厚みが0.4mm、引っ張り強度が15.1/11.7(たて/よこ)kg/5cmであった。
(比較例2)
実施例2の耐根繊維の作製において、植物忌避剤を用いないこと以外は実施例3と同様にして、織物のシートEを得た。
なお、得られたシートEは、透水量が734ml/cm・30s、繊度が110dtex、織物の密度が縦方向2.5cm辺りの緯糸が85本、厚みが0.8mm、引っ張り強度が46kg/5cmであった。
(比較例3)
実施例1のスパンボンド製造機の紡糸口金を調整し、紡糸ノズルの直径を0.4mmとしたこと以外は実施例1と同様にして、不織布のシートFを作製した。
なお、得られたシートFは、透水量が180ml/cm・30s、耐根シート中の植物忌避剤の含有率が2.0質量%、目付けが180g/m、厚みが0.71mm、引っ張り強度が26.2/20.3(たて/よこ)kg/5cmであった。
(比較例4)
レーヨンからなる不織布(ダイワボウ・レーヨン社製レーヨン繊維を不織布としたもの)に、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロオン酸ポリグリコールエステルを4質量%、アルリル系バインダー固形分45質量%を含む処理液を含浸させた。
その後190℃にて乾燥し、不織布のシートGを得た。
なお、得られたシートGは、透水量が44ml/cm・30s、耐根シート中の植物忌避剤の含有率が2質量%、目付けが200g/m、厚みが2mm、引っ張り強度が9.3/7.7(たて/よこ)kg/5cmであった。
(評価方法)
[耐根試験]
実施例1〜3及び比較例1〜4で得られたシートA〜Gを用い、それぞれについて耐根試験を行った。
まず、容器を準備し、この容器に所定量の土壌を入れた。
次いで、土壌の表面を平らにし、その上にシートAを敷設した。
そして、シートAの上にカイワレ大根の種10gと土壌150gとを混合させた種入り土壌を、シートAの上に載置した。
この状態を維持したまま、23日間放置した。
その後、種入り土壌とシートAとを容器から取り出し、シートAの種入り土壌とは反対の面の状態を下記基準で目視にて評価した。
また、シートAの代わりに、シートB〜Gそれぞれについても同様に耐根試験を行った。得られた結果を表1に示す。
また、実施例1におけるシートA耐根試験後のシートの写真を図4に、比較例1におけるシートDの耐根試験後のシートの写真を図5にそれぞれ示す。
○:シート裏面にカイワレ大根の根が全く存在しない。
△:シート裏面にカイワレ大根の根が少量存在するが問題ない範囲である。
×:シート裏面にカイワレ大根の根が大量に存在する。
[目詰まり試験]
実施例1〜3及び比較例1〜4で得られたシートA〜Gを用い、それぞれについて目詰まり試験を行った。
まず、容器とパイプとを準備し、容器の底部に穴を設け、この穴にパイプの一方の開口部を接続させた。
そして、容器が接続されたパイプの他方の開口部には、この開口部を塞ぐようにシートAを貼り合わせた。
このパイプの中に2000g/176.7cmとなるように土壌を充填させ、その後、容器内に水を貯留させた。
このとき、シート面から容器内の水面までの高さ(水頭差)は191cmであった。
この状態を維持したまま7日間放置した。
このとき、水頭差を維持するため、上記容器内に適宜、水を追加した。
そして、7日後、シートAを通過した水の量(g/cm)を測定した。
また、シートAの代わりに、シートB〜Gそれぞれについても同様に目詰まり試験を行った。
得られた結果を表1に示す。
〔表1〕
Figure 0004755917
以上より、実施例1〜3のシートは、シートの種入り土壌とは反対の面にカイワレ大根の根が全く認められなかった。
一方、比較例1,2のシートでは、シートの種入り土壌とは反対の面にカイワレ大根の根が大量に認められた。
また、実施例1〜3のシートは、透過した水が多いことから、特に比較例3,4のシートと比較して、目詰まりがおきにくいことがわかった。
よって、本発明によれば、十分なフィルタ効果を有し、長期間使用した場合であっても、十分に耐根効果を発揮することができる耐根シート及びその製造方法を提供することができることが確認された。
図1は、本発明の耐根シートを配水管の保護に用いた施工例を模式的に示した断面図である。 図2は、本発明の耐根シートを護岸の保護に用いた施工例を模式的に示した断面図である。 図3は、本発明の耐根シートを土木構造物の保護に用いた施工例を模式的に示した断面図である。 図4は、実施例1における耐根試験後のシートの写真である。 図5は、比較例1における耐根試験後のシートの写真である。
符号の説明
1・・・耐根シート
2・・・配水管
2a・・・外面
3・・・土壌
5・・・護岸ブロック
6・・・河川
7・・・樹木
8・・・土木構造物
8a・・・側面

Claims (9)

  1. 植物忌避剤が吸着された微粉体を繊維に練り込んでなる耐根繊維からなり、
    透水量が200ml/cm・30s以上であり、
    前記微粉体がシリカであることを特徴とする耐根シート。
  2. 前記微粉体の粒径が前記繊維の太さの1/3以下、若しくは50μm以下であることを特徴とする請求項1記載の耐根シート。
  3. 前記植物忌避剤が、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロオン酸ポリグリコールエステルであることを特徴とする請求項1記載の耐根シート。
  4. 前記耐根シート中の前記植物忌避剤の含有率が0.5〜10質量%であることを特徴とする請求項1記載の耐根シート。
  5. 前記繊維が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン又はポリエステルであることを特徴とする請求項1記載の耐根シート。
  6. 織物、編物、組物又は不織布であることを特徴とする請求項1記載の耐根シート。
  7. 護岸ブロックと土壌との間に配置され、
    前記微粉体の粒径が前記繊維の太さの1/3以下、若しくは50μm以下であり、
    前記植物忌避剤が、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロピオン酸ポリグリコールエステルであり、
    前記耐根シート中の前記植物忌避剤の含有率が0.5〜10質量%であることを特徴とする請求項1記載の耐根シート。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の耐根シートの製造方法であって、
    前記植物忌避剤を前記微粉体に吸着させ、吸着粉を得る吸着工程と、
    前記繊維の原料となる熱可塑性樹脂と前記吸着粉とを混練し、紡糸して耐根繊維を得る紡糸工程と、
    前記耐根繊維をシート状とするシート作製工程と、
    を備えることを特徴とする耐根シートの製造方法。
  9. 前記吸着粉中の前記植物忌避剤の含有率が10〜50質量%であることを特徴とする請求項8記載の耐根シートの製造方法。
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