JP2012217363A - 線材及び該線材よりなる製品 - Google Patents
線材及び該線材よりなる製品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012217363A JP2012217363A JP2011084353A JP2011084353A JP2012217363A JP 2012217363 A JP2012217363 A JP 2012217363A JP 2011084353 A JP2011084353 A JP 2011084353A JP 2011084353 A JP2011084353 A JP 2011084353A JP 2012217363 A JP2012217363 A JP 2012217363A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- plant
- repellent
- net
- mixed resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Catching Or Destruction (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
【解決手段】
本発明に係る植物忌避用線材Aは、合成樹脂と植物忌避剤とを含有する混合樹脂を含むことを特徴とするものである。
【選択図】なし
Description
2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシン)−プロキオン酸ポリグリコールエステルは、加水分解することにより、ポリグリコール鎖に結合した2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシン)−プロキオン酸が徐々に解離し、解離した2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシン)−プロキオン酸が、植物の根の張り出しに対して、耐根効果を発揮することが示されている。
植物忌避剤は、植物の根、茎、葉、蔓などの伸長方向を抑制し、これらの成長を他の方向へ向けさせる効果を有する剤である。前記植物忌避剤は、例えばフェノキシ系化合物、ウレア系化合物、有機リン系化合物、ジフェニルエーテル系化合物、トリアジン系化合物等の公知の忌避剤を用いることができる。なかでも、植物忌避剤は、クロロトリルオキシプロピオン酸ポリグリコールエステルであることが好ましい。かかる植物忌避剤は、熱安定温度が高く、植物忌避効果も優れる。
合成樹脂は、線材形状に加工できるものであればよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、又は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化性樹脂のうちから1又は2以上を選択して用いることができる。
混合樹脂は、合成樹脂と植物忌避剤とを含んでなる。好ましくは、植物忌避剤は合成樹脂中に分散されてなる。かかる構成であると、植物忌避剤が脱落したり、劣化したりし難いため、長期にわたり、植物忌避効果を発揮することができる。例えば、このような構成は、合成樹脂中に植物忌避剤を練り込むことにより得ることができる。
線材は、合成樹脂と植物忌避剤とを含有する混合樹脂を含む。線材は、混合樹脂のみからなってよく、又は、混合樹脂と混合樹脂以外の他の物質との複合体であってよい。ここで、線材とは、その断面直径よりも長手方向の長さが長い材料をいう。例えば、繊維、モノフィラメント、紡績糸、撚糸、紐、ロープ、チューブなどである。なかでも、線材は、直線状或いは曲線状に連続した形状の材料であることが好ましい。
線材は、その断面において、鞘部が前記混合樹脂であり、芯部が線状支持体である複合線材であってよい。このような複合線材は、鞘部により植物忌避効果を得ることができ、芯部により線材に強度を得ることができる。複合線材は、例えば、上記の芯鞘型複合繊維であってよく、又は、線状支持体の表面を混合樹脂で被覆したものであってよい。
本発明はまた、線材又は複合線材からなる線材構造物であってよい。線材構造物とは、1又は2以上の線材或いは複合線材を含み構成された二次元或いは三次元の構造物である。例えば、線材構造物は、線材又は複合線材を用いて形成されてよい。或いは、線材構造物は、市販の紐や金属線などの線状支持体を用いて、ネット、フェンスなどの構造物を作製し、この構造物を構成する線状支持体の表面を混合樹脂で被覆することにより形成されてよい。なお、上記構造物は市販のネットや市販のフェンスなどを用いることもできる。線材構造物は、例えば、不織布、織編物、ネット、メッシュ、網、柵、フェンス、立体網状体などである。このような線材構造物は、それぞれ公知の方法で製造されてよい。
第1の具体例として、線材構造物がフェンスである場合について説明する。植物忌避用フェンスは、線状支持体が金属線である複合線材により形成される。即ち、かかるフェンスは、複合線材の鞘部を混合樹脂で構成し、芯部を金属線で構成してなる線材構造物である。このようなフェンスは、剛性が高く、形状安定性が高いという点で優れる。
第2の具体例として、線材構造物がネットである場合について説明する。植物忌避用ネットは、線材又は複合線材により形成される。例えば、合成樹脂に植物忌避材を練り込んだ混合樹脂からなるモノフィラメントや撚糸を用いて、ネットを形成することができる。このようなネットは、ネットが存在する間は忌避効果を発揮するため、耐久性に優れる。
第3の具体例として、線材構造物が立体網状体である場合について説明する。立体網状体は、線材が不規則なループをなして相互に交差し、かつ線材は線材同士の交差点において接着されてなり、空隙率が60%〜99%である立体網状体を形成することができる。このような立体網状体は、空隙を植物が通過し難く、植物忌避効果を良好に発揮することができる。これは、立体網状体が、厚み方向に線材を有することに起因して、比較的大きい空隙率であっても、植物の伸長方向を妨げることができるためである。
合成樹脂として、ポリプロピレン樹脂を準備した。
1・・・・金属線
2・・・・混合樹脂によるコーティング層
B・・・・植物忌避用線材
b・・・・モノフィラメント
A1・・・金網フェンス
B1・・・ネット
Claims (7)
- 合成樹脂と植物忌避剤とを含有する混合樹脂を含む線材。
- 請求項1に記載の線材は、断面において、鞘部が前記混合樹脂であり、芯部が線状支持体である複合線材。
- 請求項1に記載の線材又は請求項2に記載の複合線材からなる線材構造物。
- 空隙率が30%〜99%である請求項3に記載の線材構造物。
- 前記線状支持体が金属線である請求項2に記載の複合線材からなる植物忌避用フェンス。
- 請求項1に記載の線材又は請求項2に記載の複合線材からなる植物忌避用ネット。
- 請求項1に記載の線材からなる立体網状体であって、前記線材は、不規則なループをなして相互に交差し、かつ前記線材同士の交差点において接着されてなり、空隙率が60%〜99%である植物忌避用立体網状体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011084353A JP2012217363A (ja) | 2011-04-06 | 2011-04-06 | 線材及び該線材よりなる製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011084353A JP2012217363A (ja) | 2011-04-06 | 2011-04-06 | 線材及び該線材よりなる製品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012217363A true JP2012217363A (ja) | 2012-11-12 |
Family
ID=47269590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011084353A Pending JP2012217363A (ja) | 2011-04-06 | 2011-04-06 | 線材及び該線材よりなる製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012217363A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6144385B1 (ja) * | 2016-05-10 | 2017-06-07 | マックストン株式会社 | 雑草侵入抑止具 |
JP2018145559A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | ユニチカ株式会社 | 通風性フェンスの下部に張設する防つるシート |
JP2019037156A (ja) * | 2017-08-23 | 2019-03-14 | 太陽工業株式会社 | つる性植物の這い上がり防止装置 |
JP2020156414A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | ダイワボウホールディングス株式会社 | 獣害防止用網状体 |
WO2021241413A1 (ja) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 | クラレトレーディング株式会社 | 蔓植物這い上がり防止成型体 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11318234A (ja) * | 1998-05-19 | 1999-11-24 | Tanaka:Kk | 地盤補強性能を備えた防草用マット |
JP2000224921A (ja) * | 1999-02-05 | 2000-08-15 | Shinshin Kk | 植物根忌避用シート材及びその製造方法並びにこのシート材からなる成形物 |
JP2003096668A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-03 | Kuraray Co Ltd | 海棲生物付着防止効果を有する繊維 |
JP2003259723A (ja) * | 2002-03-07 | 2003-09-16 | Toyobo Co Ltd | 緑化植物育成用基盤構造体 |
JP2004345992A (ja) * | 2003-05-21 | 2004-12-09 | Nippon Soda Co Ltd | つる性植物の生育抑制用塗料及びつる性植物の生育抑制方法 |
JP2006090374A (ja) * | 2004-09-22 | 2006-04-06 | Takiron Co Ltd | 地中管構造 |
JP2007009627A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 強化のり面形成用材料及び強化のり面形成方法 |
JP2007222040A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Nippon Non-Woven Fabrics Co Ltd | 耐根シート及びその製造方法 |
-
2011
- 2011-04-06 JP JP2011084353A patent/JP2012217363A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11318234A (ja) * | 1998-05-19 | 1999-11-24 | Tanaka:Kk | 地盤補強性能を備えた防草用マット |
JP2000224921A (ja) * | 1999-02-05 | 2000-08-15 | Shinshin Kk | 植物根忌避用シート材及びその製造方法並びにこのシート材からなる成形物 |
JP2003096668A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-03 | Kuraray Co Ltd | 海棲生物付着防止効果を有する繊維 |
JP2003259723A (ja) * | 2002-03-07 | 2003-09-16 | Toyobo Co Ltd | 緑化植物育成用基盤構造体 |
JP2004345992A (ja) * | 2003-05-21 | 2004-12-09 | Nippon Soda Co Ltd | つる性植物の生育抑制用塗料及びつる性植物の生育抑制方法 |
JP2006090374A (ja) * | 2004-09-22 | 2006-04-06 | Takiron Co Ltd | 地中管構造 |
JP2007009627A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 強化のり面形成用材料及び強化のり面形成方法 |
JP2007222040A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Nippon Non-Woven Fabrics Co Ltd | 耐根シート及びその製造方法 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6144385B1 (ja) * | 2016-05-10 | 2017-06-07 | マックストン株式会社 | 雑草侵入抑止具 |
JP2017203272A (ja) * | 2016-05-10 | 2017-11-16 | マックストン株式会社 | 雑草侵入抑止具 |
JP2018145559A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | ユニチカ株式会社 | 通風性フェンスの下部に張設する防つるシート |
JP2019037156A (ja) * | 2017-08-23 | 2019-03-14 | 太陽工業株式会社 | つる性植物の這い上がり防止装置 |
JP2020156414A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | ダイワボウホールディングス株式会社 | 獣害防止用網状体 |
JP7259148B2 (ja) | 2019-03-27 | 2023-04-18 | 大和紡績株式会社 | 獣害防止用網状体 |
WO2021241413A1 (ja) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 | クラレトレーディング株式会社 | 蔓植物這い上がり防止成型体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5007766A (en) | Shaped barrier for erosion control and sediment collection | |
JP2012217363A (ja) | 線材及び該線材よりなる製品 | |
CA2485806C (en) | Landscape/erosion control product | |
JP4747225B1 (ja) | 防草緑化シート | |
JP5107858B2 (ja) | 斜面緑化工法及び斜面緑化構造 | |
JP2006304609A (ja) | 蘚苔類植物担持体 | |
JP2017221136A (ja) | 緑化用マットの製造方法 | |
JP2008000084A (ja) | 植生基体及びその製造方法ならびに緑化工法 | |
JP2006034216A (ja) | 柔軟性防草シート | |
JPH0650442U (ja) | 栽培用シート | |
US11134621B1 (en) | Eco-friendly netting and methods of growing and harvesting sod using the same | |
JP6757962B2 (ja) | 網状体 | |
JP2005117938A (ja) | 植物育成用シートとそれを使用した植物栽培方法 | |
JP2006274742A (ja) | エロージョン防止材およびエロージョン防止工法 | |
JP2000217497A (ja) | 防虫ネット | |
JP4868817B2 (ja) | 覆土代替材料 | |
JP3513429B2 (ja) | 建築物における傾斜面部の緑化工法 | |
JP4605529B2 (ja) | 農業用ネット | |
JP4596676B2 (ja) | マルチ資材 | |
JP2015192659A (ja) | 防草シート並びにその製造方法及び使用方法 | |
US10687483B1 (en) | Eco-friendly netting and methods of growing and harvesting sod using the same | |
JP3632180B2 (ja) | 防草シートの使用方法 | |
JP4200714B2 (ja) | 屋上緑化システムおよびその撤去方法 | |
JP4823879B2 (ja) | 保水性シート | |
JP2649027B2 (ja) | 植生マット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141010 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141021 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150721 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20151117 |