JP6757962B2 - 網状体 - Google Patents

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Description

本発明は敷地の境界や道路脇等に設置するフェンス材として用いることが可能な網状体に関する。この網状体は獣害を防止し、葛等のつる植物の登攀を防止することも可能である。
敷地の境界や道路脇には、立入禁止を示す目的や、横風防止、雪害防止、または野生動物の進入防止の目的でフェンスが設置されている。このフェンスは支柱間または枠内に通気性の遮蔽体を止め付けた構造であり、金網、孔空け加工をした金属パネル、細幅の金属板を上下に並べたものなど、金属製のものが多く使われている。金属製の遮蔽材は、重くて硬いために設置作業の負荷が大きく、また、海岸沿いなどでは、サビが生じやすい問題があることで、合成樹脂素材のネットへ代替することが望まれている。
合成樹脂素材のネットの代表的なものとして、例えば、特許文献1に記載するような農業用の防風防虫ネットがある。このような農業用のネットは、ハウス栽培やトンネル栽培における防虫や防鳥の目的に使用し、風量を調節するために巻き上げ巻き下ろしをすることが想定されている関係から、ラッセル編などで、特に柔軟で伸縮しやすい状態で作られる。また、農業用のネットは特に高い引張強さを要求されないものであり、むしろ仮設の細い支柱をもって設置することが多く、支柱が倒れたり、折れ曲がる危険があるため、支柱が倒れる前、折れ曲がる前にネットが破れてしまうよう低い引張強さで作られている方が好ましいといえるものである。
フェンスの遮蔽材は長期に渡って使用されるものであるため、風雪に対し、十分な耐性を備える必要があるが、このような農業用のネットでは柔軟性があり過ぎるために、横風を受けるとネットが大きく膨らみ、敷地の境界からネットが大幅にはみ出てしまう欠点があるし、ネットの上に雪が載ってしまうと、雪の重みにより、ネットが垂れ下がってしまう。また、遮蔽材として金属製のものが多く用いられる背景には、高い引張強さを持たせ、シカやイノシシ等の野生動物の侵入防止に限らず、ある程度の衝突を受けても遮蔽材が破れないようにする目的があるが、このような農業用のネットには十分な引張強さがあるとはいえない。
農業用の防風防虫ネット以外の合成樹脂素材のネットといえば、例えば、特許文献2に記載するような工事用メッシュシートがある。工事用メッシュシートは、建築工事の足場周りに使用して、落下物などの危害を防止するシートである。しかしながら、工事用メッシュシートは、塗料の飛散防止の役割を持たせるため、織目を詰めて織ることが多く、このように織目を詰めて織ったものを遮蔽材に使用した場合、砂埃で目が詰まってしまい空隙がなくなってしまうため、通風性を維持することは難しい。織目(網目)を大きく確保したものも一部存在するが、織物を硬くすることは考慮されておらず、むしろ、工事用メッシュシートに関して言えば、工事期間が終了すると折畳んで別の作業場に運ぶこと、設置する支柱の変形等に対応しやすくすること、さらには、狭い作業場所でも設置しやすいように、柔軟性がある方が好適なものであり、農業用の防風防虫ネット同様、横風を受けた場合の膨らみ等の問題があり、遮蔽材には適さない。
また、道路脇や遊休地等に設置されるフェンスでは、クズ、ヤブガラシ、ヘクソカズラ、ガガイモ等のつる性の雑草、すなわち、自らの剛性で体を支えるのではなく、他の樹木を支えにすることで高いところへ茎を伸ばす植物(以下、「つる植物」という。)が、遮蔽材をつたって繁茂することで、道路の視界を遮る、隣接地へ雑草が侵入してしまうなどの問題もあり、上記課題と併せ、対処することも望まれている。
また、狩猟制限等の保護政策や植林による餌場の充実等により全国各地でシカ、イノシシ等の野生動物が増えている。さらに、高齢化や過疎化によって地方の耕作放棄地が増えているが、それに伴い農作地周辺へ動物が出没するケースが増え、農作物の被害が激増している。さらに住居等建造物・道路等への侵入も増え、これらの被害、いわゆる獣害が深刻な事態となっている。
農作地、建造物、道路等への野生動物の侵入を防止するために最も良く利用されるのが境界線に柵やフェンスを設置することである。フェンスの遮蔽材は、物理的に侵入をブロックするだけではなく、動物の人間への警戒心に基づく人工物への接近のためらいが働き、心理的に野生動物の侵入を阻止する効果ももたらす。
しかし、空腹や偶然等の諸事情で接近する場合もあるので、突破されないような構造とすることが必要である。全体の強度は勿論であるが、遮蔽材の網目を大きすぎないサイズとしたり、網目が広がらないような構成にする等の対応が必要である。
また、柵やフェンス周辺に雑草が繁茂し、特に、クズ等つる植物が絡まって人工物としての外観が消失してくると、野生動物は恐れることなく容易に接近してくる。そして、柵やフェンスの内側の農地の収穫物を求めて、隙間を見つけたり、乗り越えたり、地面に穴を掘ったり、あるいは物理的に破壊して、柵やフェンスを突破することとなる。
また、つる植物が絡まると、見晴らしが悪くなって野生動物の接近に気づきにくくなり、通風性が悪くなって強風の影響を受けやすくなるという不利益も生じる。
農地等の境界線においてつる植物の登攀を防止する技術としては、貫通穴やスリット等を設けた防草シートの考案(特許文献3)、遮光シートと透光シートを備えた蔓巻き防止用シート(特許文献4)、折り返し材とシート材等からなるかずら巻き付け防止具(特許文献5)がある。
特許文献3の技術はフェンスにシート材を取り付けることにより、簡便に防蔦機能を発揮するものである。しかし、耕作放棄地の発生があった場合等は、新たに野生動物の侵入を防止する措置を講じる必要がある。この場合、先ず金網等の遮蔽材を含むフェンスを設置し、その上でつる植物の伸張を防止するための防草シートを取り付けなければならないという二重の作業が生じ、労力、費用負担が大きいという問題がある。
また、特許文献4は、遮光性シートと透光性シートによってつる植物の絡みつきを防止するという効果があるが、特許文献1と同様に金網等の遮蔽材を含むフェンスに装着されるシートであり、既存のフェンスがない場所での設置の負担が大きい。
また、特許文献5は、特許文献1及び特許文献2と同様に網状フェンスに取り付けられて、かずらの巻き付けを防止するものである。さらに、シート材下縁と共にフェンスに取り付けられた第二折り返し材は地面付近のかずらの上方への伸びを阻止する効果をもたらす。しかし、第二折り返し材を下方から廻り込んでフェンスに接近することや周辺部から上方に伸張してフェンスに接近することを防止するには、折り返し材の大きさや設置する位置を考慮する必要がある。
実用新案登録3131599号 特開2003−286629号 実用新案登録第3194776号 特開2011−24483号 特開2008−240404号
本発明はこれらの問題に対応したものである。すなわち、フェンスの遮蔽材としても十分に使用できるような一定の網目が確保され、かつ、十分な硬さと強度を備えた網状体を供給することを目的とする。又、自立して設置可能なつる植物の登攀を防止し獣害を防止する網状体を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、本発明により、ポリオレフィン樹脂を素材としたモノフィラメントを縦糸及び横糸に用いて織りなされた網状体であって、前記網状体は、前記モノフィラメントが並列に複数本隣接してなる縦及び横の隣接糸群が、いずれも間歇的に複数組配置されることにより4ないし100mmの開口部を複数有した形状に構成され、前記縦及び横の隣接糸群が交差する交点は接合一体化され、前記縦又は横の各隣接糸群における隣接する前記モノフィラメントどうしの少なくとも一部は接合一体化され、かつ、前記網状体の引張強さが縦横共に1,000N/5cm以上であることを特徴とする網状体が提供される。
本発明に係る網状体は、従来の金属製フェンス等を代替するものであり、軽量である一方、高い引張強度と高い硬度を有している。そのため、素材を軽量なポリオレフィン樹脂とし、網状体に用いる糸は1本当りの繊径(繊維径)が大きいモノフィラメントとした。
また、複数のモノフィラメントを並列に隣接させて一組の隣接糸群を構成すると共に、縦又は横の各隣接糸群における隣接するモノフィラメントどうしの少なくとも一部を接合一体化した。接合一体化された部分における隣接糸群のモノフィラメントはその切断面が複数の玉をつらねたような形状になる。ここで、「部分」というのは、縦の隣接糸群又は横の隣接糸群のいずれかを意味する場合もあり、縦の隣接糸群又は横の隣接糸群中の一定の範囲を意味する場合もあり、その両方を意味する場合もある。また、縦の隣接糸群と横の隣接糸群の双方を意味する場合も含まれる。「玉」は主に円形を指すが、三角や四角等その他の形状である場合も含む。「並列」とは、「並びつらなること」をいうが、本発明では、複数のモノフィラメントが断面視で平坦に並んだ状態に限定されず、略凸形状に並んだ状態も含まれる。
隣接糸群が縦横共に間歇的に配置されることによって、網状体全体の中で縦横の隣接糸群がいずれも配置されていない空隙部分が多数生じることとなるが、係る空隙部分を「開口部」という。開口部の大きさ(面積)はいずれも4ないし100mmである。
また、縦の隣接糸群と横の隣接糸群の交点は接合一体化され、網状体の引張強さは縦横共に1,000N/5cm以上である。
本発明において、「縦糸」及び「横糸」の名称は「垂直方向に延伸する糸」、「水平方向に延伸する糸」に限定されるわけではなく、垂直方向又は水平方向から傾斜して延伸する糸も含まれる。
また、前記モノフィラメントが芯鞘構造のモノフィラメントであり、かつ、外層部の融点が内層部の融点よりも低いことを特徴とする網状体が提供される。
内層部たる芯と外層部たる鞘の二層構造のモノフィラメントである。外層部の融点と内層部の融点は10度以上の差があることが好ましい。また、内層部を外層部に比し、より高強度の材料にすることが好ましい。
また、前記縦又は横の隣接糸群において、各隣接糸群中の隣接する前記モノフィラメントどうしが長手方向に連続して接合一体化されていることを特徴とする網状体が提供される。
縦の隣接糸群又は横の隣接糸群の少なくともいずれかの隣接糸群においては、一組の隣接糸群中の隣接するモノフィラメントは連続して接合一体化されており、扁平な一本の糸状となっている。一方、交差する他の縦の隣接糸群又は横の隣接糸群においては一組の隣接糸群中の隣接するモノフィラメントは同様に接合一体化されているか、一部のみ接合一体化されているか、接合一体化されていないか、いずれの場合も排除されないが、少なくとも一部のみ接合一体化していることが望ましい。なお、いずれの場合であっても縦の隣接糸群と横の隣接糸群の交差する交点は接合一体化されている。
また、前記縦又は横のいずれかの隣接糸群の他の隣接糸群との交差において、各隣接糸群中の一部のモノフィラメントの浮き沈みのパターンが同一隣接糸群中の他のモノフィラメントの浮き沈みのパターンと異なることを特徴とする網状体が提供される。
本発明では、縦の隣接糸群と横の隣接糸群の交差において相互に他の(横又は縦の)隣接糸群に対して浮き沈みを繰り返すこととなるが、隣接糸群を構成するモノフィラメントの数等によって縦の隣接糸群と横の隣接糸群の硬さが異なる場合がある。その場合は、比較的剛性の高い横(又は縦)の隣接糸群は直線状を保ち、他方の隣接糸群は折れ曲がり易くなるため比較的剛性の高い方の隣接糸群に対し浮き沈みしながら交差する態様となる。
比較的柔らかい、すなわち浮き沈みする隣接糸群中のモノフィラメントがすべて同じパターンで浮き沈みせずに、異なるパターンのモノフィラメントが混在する場合がある。係る場合において、交錯する隣接糸群に対して、同じ隣接糸群を構成するモノフィラメントが浮いているモノフィラメントと沈んでいるモノフィラメントに分かれている場面では、当該混在するモノフィラメントを有する隣接糸群は交錯する隣接糸群を上下から挟み込むこととなる。なお、浮き沈みのパターンとは、同一隣接糸群内のモノフィラメントが交差する複数組の隣接糸群に対する、浮き(交差する隣接糸群の上方を交差)と沈み(交差する隣接糸群の下方を交差)の順序またはピッチ(間隔)の態様を意味する。同じ隣接糸群中の一部のモノフィラメントが、他のモノフィラメントと逆の順序で浮き沈みをしたり、一部のモノフィラメントが複数組の隣接糸群に対して浮き沈みを繰り返す一方他のモノフィラメントが単一組の隣接糸群に対して浮き沈みを繰り返す場合は浮き沈みのパターンが異なることとなる。
隣接糸群の一部のモノフィラメントが単一の交差する隣接糸群に対して浮き、沈み、浮きのパターンで交差し、同じ隣接糸群の残りのモノフィラメントが単一の交差する隣接糸群に対して沈み、浮き、沈みの逆のパターンで交差する場合は常に交差する隣接糸群を挟み込む態様となる。なお、同数の複数の交差する隣接糸群に対して逆パターンで交差する場合も同様である。
一部のモノフィラメントと他のモノフィラメントの浮き沈みのパターンが異なっている場合、浮き沈みする隣接糸群中の隣接するモノフィラメントは連続して接合一体化されていることはない。一部のみ接合一体化されているか、接合一体化されていないか、いずれでも良い。
また、前記一部のモノフィラメントは、前記他の隣接糸群を複数組跨いで浮き沈みを繰り返すことを特徴とする網状体が提供される。
隣接糸群の一部のモノフィラメントが複数の交差する隣接糸群に対して例えば、浮き、浮き、浮き、沈み、沈み、沈みのパターンで交差し、同じ隣接糸群の残りのモノフィラメントが単一の交差する隣接糸群に対して浮き、沈みのパターンで交差した場合は、隣接糸群内のモノフィラメントが浮き又は沈みで揃う周期があることで、同じ隣接糸群内のすべてのモノフィラメントが交差する隣接糸群の上方又は下方に位置する態様とそうでない態様、すなわち、交差する隣接糸群の上方と下方に分かれる態様が混在することとなり、当該上方と下方に分かれた部分をもって交差する隣接糸群を挟む込んだ態様となる。なお、隣接糸群の一部のモノフィラメントと残りのモノフィラメントの対象がいずれも複数の交差する隣接糸群に対して浮き、沈みを繰り返すが、異なる複数の場合も同様に混在する態様となる。
また、前記開口部の目開きが、天地方向及び左右方向共に30mm以下であることを特徴とする網状体が提供される。
「目開き」とは、開口部を形成する糸間の距離、空隙部の寸法をいう。「天地方向の目開き」とは、網状体を設置した状態における高さ方向の糸(隣接糸群)間の距離を表す。
また、前記開口部の目開きが、天地方向及び左右方向共に4mm以下であることを特徴とする網状体が提供される。
また、前記開口部の天地方向の目開きが、3mm以下であることを特徴とする網状体が提供される。
また、前記開口部の形状が長方形であり、かつ、天地方向の目開きが3mm以下、左右方向の目開きが4mm以下であることを特徴とする網状体が提供される。なお、長方形には正方形も含まれる。
また、前記網状体の外面に防止板を備え、当該防止板は奥行きが50cm以上であることを特徴とする網状体が提供される。
防止板は一定以上の奥行きを確保することにより、動物や周囲のつる植物の網状体への接近を防止するものである。防止板は本発明に係る網状体に略T字状に接する態様で接合される。防止板の奥行き、すなわち網状体との接合部分から反対側である外側部までの距離は50cm以上に設定される。防止板の形状は特に限定されないが、一定の奥行きを保って網状体に沿った形で設置可能な形状が好ましい。また、防止板の素材も特に限定されるものではないが、つる植物が防止板の上部を這い伝って網状体に接近することを防止するためには、つる植物が伸張する引っ掛かりを有さない平坦な平滑で隙間のない素材や細かい網目の素材が好ましい。
なお、防止板は、網目体外面から突き出した態様で網目体に接合され、かつ、奥行き寸法を十分に確保しているので接合部の荷重負担は大きい。風雨の強い時にはさらに大きな荷重がかかる。軽量で風の影響を受けにくくするため、防止板を網状体と同一の材料とすることが好ましい。
また、前記防止板は地面と隔てて前記網状体に接合され、かつ、前記防止板の少なくとも一部の高さは地面から1m以上であることを特徴とする網状体が提供される。
地面から1m以上の高さを保持して略水平な状態で設置しても良く、網状体側又は外側部側に傾斜した態様で設置しても良い。
また、前記防止板の網状体との接合部の高さが地面から1m以上であり、かつ、外側部の高さが20cm以下であることを特徴とする網状体が提供される。
防止板の、網状体との接合部から外側部へ至る形状は特に限定されない。同じ角度で傾斜しても良く、略水平を保持してから急激に下降する折れ線形状や直線形状と曲線形状の組み合わせ形状でも良い。
本発明では、ポリオレフィン樹脂を素材としたことにより、網状体になったときに糸の長さに多少のムラがあっても高い引張力を維持できることとなる。また、糸をモノフィラメントとしたことにより網状体の高強度性、高剛性を担保することができる。
また、本発明において、複数のモノフィラメントを並列に隣接させて一組の隣接糸群を構成すると共に、各隣接糸群における隣接するモノフィラメントどうしの少なくとも一部を接合一体化することにより、隣接糸群の接合一体化された部分は扁平な一本の糸のようになり、高い強度及び高い剛性を得ることができると共に網状体の形状を安定させることが可能となる。
本発明に係る網状体において、縦の隣接糸群と横の隣接糸群の交点を接合一体化したことにより、網状体全体の一体化による強度向上及び縦横の隣接糸群により形成される開口部の形状の大きさや形状の変化を防止することができる。また、開口部の大きさを100mm以下とすることにより、網状体全体の強度を保持することができ、強風や積雪によるたわみを防止することができる。同様に、4mm以上とすることにより、砂埃で目が詰まることもない。
また、網状体の引張強さを縦横共に1,000N/5cm以上とすることにより、本発明の構成に基づいた網状体の高強度性を担保することができる。 以上により、本発明に係る網状体は、高い引張強さを有し、硬く変形しにくいため、フェンスの遮蔽材に使用しても十分に耐えうるものである。
モノフィラメントを芯鞘構造とし、内層部を外層部に対し、より融点が高い材質とすることにより、モノフィラメント同士を熱接着する場合、熱接着による内層部の強度の毀損を防止することができる。
隣接糸群における隣接する前記モノフィラメントどうしが長手方向に連続して接合一体化されていることにより、当該隣接糸群におけるモノフィラメントどうしは完全に一体化する。その結果、より高強度かつ高剛性の網状体となる。
隣接糸群中に異なる浮き沈みパターンのモノフィラメントが混在することにより、同一隣接群中のモノフィラメントが交差する隣接糸群を挟み込む効果が生じる。係る挟み込み効果により開口部の形状が変動する目ずれを防止することができる。
跨ぐ隣接糸群の組数が異なる場合、隣接糸群内のモノフィラメントが浮き又は沈みで揃う部分が生じ、この部分では隣接糸群内のモノフィラメントが強く接合一体化されることと、モノフィラメントの浮き沈みが異なる部分により、交錯する糸を挟み込む効果も有することで、開口部の形状をより強固に保つことができる。また、跨ぐ組数が多く、浮き沈みの回数が少ないモノフィラメントはやや糸が張りにくくなることで、同一隣接糸群のモノフィラメント間の位置関係が変化し、横一列の形状から一部凸形状への変動を繰り返す。凸形状となっている場合は、同一隣接糸群のフィラメント中の一部のフィラメントのみが平面上の外部物体と接触することになるため、滑りやすく、摩擦による網状体の損傷を防止することができる。なお、同一隣接糸群の中央部に跨ぐ組数の多いモノフィラメントを配し、周囲両側に跨ぐ組数の少ないモノフィラメントを配することが好ましく、特に周囲両側のモノフィラメントは同一周期で浮き沈みをすることが好ましい。係る態様の場合、跨ぐ組数の多い、すなわちやや糸が張りにくいモノフィラメントに対して周囲の糸の張り具合の強いモノフィラメントが寄っていくこととなり、モノフィラメント間の一体化が促進され、開口部の大きさが一定に確保されることとなる。
開口部の目開きを一定寸法以下とすることにより、野生動物の口が開口部に入り込むことによる網状体の損傷を防止することができる。
本発明に係る網状体の目開きを調整して防風効果を発揮することができる。理論的な防風効果として、目開きが1mmであれば風速を75%程度、2mmであれば50%程度、4mmであれば25%減じることが可能とされる。目開きが小さいほど防風効果があるが、その一方、小さくするほど風の抵抗が強まって網状体の強度負担が大きくなると共に砂埃による目詰まりのリスクも高くなる。したがって、目開きを4mmとすることにより、強度負担が強くなりすぎず目詰まりのリスクも少ない範囲で有効な防風効果を期待できる。
つる植物は上方に伸張していくため、シートに、つる植物の先端が巻き付いたり、足場のような取っ掛かりとなるような部分を設けないことが重要である。天地方向の目開きを3mm以下とすることで、上方に伸張するための巻き付けや取っ掛かりの余地を排除することができる。また、本発明に係るシートは十分な引張強度を有するためフェンスや柵の遮蔽材の設置を伴わずにつる植物登攀防止効果を有するシートを簡便に設置することが可能である。
つる植物が上方に伸張していく場合であって、上方に適当な巻き付けや取っ掛かりの余地がない場合は、斜め方向に巻き付けや取っ掛かりの余地を探していくこととなる。左右方向の目開きを制限することにより、斜め方向への伸張も防止することができる。
返し板の奥行きが小さいと、返し板の下方に根付いたつる植物が返し板を廻り込んで網目体に接近したり、返し板の外側に根付いたつる植物が返し板の上方を横切って網目体に接近するおそれがある。50cm以上の奥行きを確保することにより、これらのつる植物の網目体への接近を防止することができる。また、野生動物の接近を防止し、網状体を飛び越えようとする試みを妨げることができる。
野生動物に対する防護柵のポイントとして飛び越せると思わせないということが挙げられる。上述のように地面から1m以上の高さの返し板は目線と同じ高さか目線より上に位置するため、野生動物に飛び越せると思わせないための十分な障害となり、網目体シートを飛び越す試みをブロックすることができる。したがって、シカやイノシシが返し板を踏みつけて破壊するような事態を防止することができる。
防止板が網状体と同じ材料の場合等空隙を有する材料である場合、地面に触れて敷設してしまうと植物が発芽した時に先端がネット目を通り抜けて開口部を押し広げたり、破壊して、そこから繁茂し、伸張してしまうおそれがある。開口部を押し広げない場合であっても、網目から植物の芽が顔を出す場合、外側から廻り込んで網状体に接近しようとするつる植物の足がかりとなってしまうおそれもある。
防止板を地面から離して設置すると、植物が防止板に接近するには足がかりのない状態で上方に伸張しなければならないこととなる。つる植物の場合、ある程度の高さ(80cm程度)まで立ち上がると自立できない性質を有するので、1m以上の高さの防止板に到達することができないこととなる。成長力の旺盛なつる植物を排除でき、外側から廻り込んで接近するつる植物に対しても、開口部に足がかりを与えず、網状体への接近を許さない。
また、野生動物に対する防護柵のポイントとして、潜り込めると思わせないということも挙げられる。野生動物が防護柵等を越える場合は高く飛び越えるより防護柵下を潜り込むことが多いと言われる。防止板の外側部を20cm以下にすることで、イノシシ等の動物の潜り込みを防止することができる。
本発明の実施例を示す図である。 本発明の実施例のX−X切断面を示す模式図である。 本発明の実施例のY−Y切断面を示す模式図である。 本発明に係る設置された網状体の全体図である。 本発明に係る斜面に設置された網状体の上部の図である。 本発明に係る設置された網状体の横方向からの図である。 本発明に係る斜面に設置された網状体の拡大図である。 本発明に係る防止板を備えた網状体の側面概念図である。 本発明に係る防止板を備えた網状体の正面概念図である。 本発明に係る防止板を備えた網状体の別態様の側面概念図である。
本発明の網状体は、ポリオレフィン樹脂からなるモノフィラメントを縦糸および横糸に用いた織物からなる。
本発明では、織物に高い引張強さと硬さを持たせるため、糸自体が高強度でかつ硬い必要がある。そのため、本発明では織物の糸として、1本あたりの繊径の大きいモノフィラメントを用いる。モノフィラメントは、円形または異形ノズルから押し出した樹脂を延伸した単糸状の糸である。この糸は、押し出し過程で、共押出をすることで内層と外層で異なる樹脂成分とした芯鞘構造にすることもできる。
本発明では、織物を軽量に仕上げ、かつ、高い引張強さと硬さを持たせるため、モノフィラメントにポリオレフィン樹脂を使用する。ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸アルキル共重合体、エチレン−プロピレンランダム共重合体等を単体または複数種混合したものなどいずれであってもよいが、高い強度を得る上では、ポリプロピレンまたは高密度ポリエチレンを主体としたものが好ましく、耐候性に優れ、冬季においても性状変化を起こしにくい観点では、ガラス転移点の低い高密度ポリエチレンを主体とするものがより好ましい。
本発明でポリオレフィン樹脂を用いる理由としては、汎用樹脂の中でも比重が軽いこともその理由の一つであるが、本発明でポリオレフィン樹脂を用いる別の理由としては、ポリオレフィンのモノフィラメントが、糸を引っ張った時、引張強度が最大になる伸び率を経過した後、その引張強度を維持しながら伸び続けて破断する特性を有することにある。繊維として一般的なポリエステルのモノフィラメントは、糸を引っ張った時、引張強度が最大になる伸び率に達したときに破断する。引張強度が最大になる伸び率に達したときに破断する糸は、織物にした場合、糸の長さのムラがあると、糸の強度を最大限に活かすことなく破断し、高い強度が得られにくい。本発明では比較的繊径の大きいモノフィラメントを用いるために、織物による糸の浮き沈みが大きく、糸の長さのムラが生じやすい。また、引張る方向と垂直方向に硬くて太いモノフィラメントを含む場合、織物を引張っている内に、この垂直方向の糸によって、引張り方向の糸が圧迫されるために、最大限の強度を発揮するまで引張ることが難しい。ポリオレフィン樹脂を用いていれば、引っ張り続けたときに引張強度が高い状態を維持しながら伸びるので、織物になったとき糸の長さに多少ムラがあっても高い引張強度を得ることが出来る。
本発明では、網状体の形状を安定させるため、隣接糸群で隣り合うモノフィラメント同士を接合一体化させることになるが、この接合一体化を行いやすくする観点で、芯鞘構造のモノフィラメントを採用することが好ましい。芯鞘構造のモノフィラメントでは、外層に内層よりも低融点のポリオレフィン樹脂を配置することで、外層のみを溶融させ、糸の強度を損ねずに糸同士を熱接着させることができる。内層には、高強度が得られやすいポリプロピレンまたは高密度ポリエチレンを採用することが好ましく、芯鞘構造では内層と外層が十分に接着している必要があるため、内層をポリプロピレンにする場合、表面層もポリプロピレン系の原料とし、内層をポリエチレンにする場合、表面層もポリエチレン系の原料とすることがより好ましい。外層と内層の融点差は少なくとも10℃持たせていればよく、内層を高密度ポリエチレンにする場合、表面層は低密度ポリエチレンにすることが好ましい。
本発明のモノフィラメントは、ノズルの形状により、円形または異形断面の形状を選択することができるが、異形断面のものより、円形断面のものが好ましい。円形断面モノフィラメントが好ましい理由としては、延伸しやすく強度が得られやすい形状であることと、織物としたときに糸が捩じれにくいことがその理由として挙げられる。例えば、扁平断面の糸で織物にした場合、製織の過程で糸が捩じれる箇所が出てしまうが、糸が捩じれると、捩じれた部分の糸が切断しやすくなり、期待通りの強度が発現しにくくなる上に、捩じれた部分の周辺は糸同士が密接しにくいために、接合一体化しようとしても接着しにくい。
本発明のモノフィラメントの繊度は、特に限定されず、大きい方が糸一本当たりの強く、かつ硬い糸になるといえるが、織りやすさを考慮すると500dt〜2,500dtの範囲であることが好ましく、800dt〜2,000dtの範囲にあることがより好ましい。
本発明のモノフィラメントの強度は、特に限定されないが、より高い方が好ましいといえる。しかしながら、高い強度を得るには大きな延伸比で延伸する必要があり、過度に延伸をすると、伸びが損なわれ、キズが入ってしまった場合に切れやすくなるし、伸びが極端に少ないと、織物にした場合に偏荷重に弱くなるし、糸の長さのムラによって、糸がバラバラに破断し、織物として高い引張強さが得られにくい。そのため、本発明ではモノフィラメントにある程度伸びを残しておく必要があり、モノフィラメントの強度としては、4〜15cN/dtであることが好ましく、モノフィラメントの破断点伸び率としては8〜30%の範囲であることが好ましい。
本発明では上記のようにして得られたモノフィラメントを縦糸および横糸に用いて、網状体に織り上げる。本発明では、縦糸および横糸は共に、複数本のモノフィラメントを並列に隣接させて隣接糸群を形成し、複数組の隣接糸群を間歇的に配置して織り上げる。
本発明の隣接糸群は、織物を平面からみたとき、モノフィラメントが複数本横並びになった、すなわち並列に隣接した状態の糸群であり、この隣接糸群が間隔を開け、複数組配置されることになる。隣接糸群が形成されていることで、モノフィラメントが複数本集合している状態になるため、個々のモノフィラメントの繊度がさほど大きくなくても、織物は強く、破れにくいものになる。単に複数本集合させるだけならば、例えば、複数本のモノフィラメントを予め撚り合わせた撚糸を採用する方法も考えられるが、撚糸を用いた場合、個々のモノフィラメントはらせん状に捩れた状態で配置されることで、捩じれが伸びるまで個々のモノフィラメントが強度を発揮しないために、網状体は変形しやすくなる。また、捩じれ状態のムラによって個々のモノフィラメントの強度の発現にもムラが生じるため、織物になったときの引張強さが得られにくい。
本発明の網状体で、縦糸および横糸に、外層に内層よりも低融点のポリオレフィン樹脂を配置した芯鞘構造のモノフィラメントを用い、当該モノフィラメントの外層を溶融させると、外層同士が熱接着し、モノフィラメント同士の接点が接合一体化する。本発明では、隣接糸群を用いるために、縦糸と横糸の交点だけでなく、隣接糸群で隣り合うモノフィラメント同士も少なくとも一部が接着することになる。これによって、交点同士のみを接着させるよりも、網目の形状が安定する他、網状体がより硬いものになる。
本発明では、織物組織は特に限定されるものではないが、縦糸又は横糸の少なくとも一方における隣接糸群は、一組内のモノフィラメントが全て同じ浮き沈みの繰り返しを行うことが好ましい。(以下、この隣接糸群を「引揃隣接糸群」という。)本発明では隣接糸群を用いることで、個々の糸の長さのムラは抑えられるが、本発明の織物はモノフィラメントを跨いで浮き沈みするため、個々の糸の長さにムラが生じやすく、個々の糸の強度の発現にムラを生じやすい。引揃隣接糸群を用いた場合、引揃隣接糸群一組内の個々のモノフィラメントは浮き沈みによる糸の長さムラがほとんどない。そのため個々のモノフィラメントの持つ引張特性を存分に織物に反映させることができる。
ここで、外層に内層よりも低融点のポリオレフィン樹脂を配置した芯鞘構造のモノフィラメントを用い、引揃隣接糸群の個々のモノフィラメントの外層を溶融させると、外層同士が熱接着し、モノフィラメント同士が長手方向に連続して接合一体化する。このとき、引揃隣接糸群一組が、1本の平らな糸のようになり、高い強度を発揮するだけでなく、非常に硬くなる。元々1本の平らな糸として製造された糸を織る場合、糸自体に捩じれが発生しやすく、捩じれによる強度低下が起こりやすい上に、織機の制約上、糸を薄くするか、繊度を下げるなどして、糸を柔らかくしなければ織ることが難しい。しかしながら、織り上げた後に引揃隣接糸群一組を1本の平らな糸のようにする方法であれば、捩じれによる強度低下を懸念せずともよく、これを構成する個々のモノフィラメントも最大限硬いものを用いることができ、その結果、変形しにくく高い引張強さを持つ、織物を作ることができる。
本発明で、引揃隣接糸群を形成する場合、これに垂直方向に交わる隣接糸群は、引揃隣接糸群を跨いで浮き沈みを繰り返すことになる。本発明では、引揃隣接糸群を縦糸、横糸の両方に用いてもよいが、網状体をより変形しにくいものにする上では、引揃隣接糸群は、縦糸又は横糸の一方のみに採用し、これに垂直方向に交わる隣接糸群では、隣接糸群一組内に浮き沈みの繰り返しが異なるモノフィラメントが混在していることが好ましい。(以下、この隣接糸群を「挟込隣接糸群」という。)この挟込隣接糸群は、浮き沈みの繰り返しが異なるモノフィラメントが混在することで、垂直方向に位置する引揃隣接糸群を、一組の挟込隣接糸群内で挟み込むことになり、構造上、引揃隣接糸群を強く拘束するため、網目がずれにくい網状体となる。特に、挟込隣接糸群内に、引揃隣接糸群を複数組跨いで浮き沈みを繰り返すモノフィラメントが混在していることが好ましい。
跨ぐ隣接糸群の組数が異なる場合、隣接糸群内のモノフィラメントが浮き又は沈みで揃う部分が生じ、この部分では隣接糸群内のモノフィラメントが強く接合一体化されることと、交差する糸を挟み込む効果も有することになるために、開口部の形状をより強固に保つことができる。同じ隣接糸群内において跨ぐ組数の多いモノフィラメントは浮き沈みを繰り返す回数が少なくなるために、やや糸が張りにくくなる分、跨ぐ組数の少ないモノフィラメントよりも網状体の表面に突出しやすくなり、隣接糸群内で凸形状が形成される。このとき、同一隣接糸群の中央部に跨ぐ組数の多いモノフィラメントを配し、周囲両側に跨ぐ組数の少ないモノフィラメントを配しておくと、両側のモノフィラメントに支えられ、跨ぐ組数の多いモノフィラメントは確実に網状体表面に突出することになる。
ここではさらに、周囲両側のモノフィラメントは同一周期で浮き沈みをさせておくことがより好ましい。例えば、平織組織のように、縦糸と横糸を交互に浮き沈みさせて織る場合、交差する糸によって縦糸同士又は横糸同士の接近は阻害されることになり、糸が硬くなるほど糸同士を接近させることは困難になるが、同一隣接糸群の中央部に跨ぐ組数の多いモノフィラメントを配し、周囲両側に同じ周期で浮き沈みしながら跨ぐ組数の少ないモノフィラメントを配しておくと、糸が張りにくい中央部のモノフィラメントに対して周囲両側に配置した糸の張り具合の強いモノフィラメントが寄っていくこととなるため、モノフィラメント間の一体化が促進され、開口部の大きさが一定に確保されることとなるし、中央部のモノフィラメントを周囲両側の糸が押し上げて、中央部のモノフィラメントの糸の緊張を保つことで、引張強さも十分に発揮することにもなる。
また、挟込隣接糸群は引揃隣接糸群よりも柔軟になるため、硬い引揃隣接糸群を跨いで浮き沈みをさせると、挟込隣接糸群内の浮き沈みの起伏は大きくなるが、逆に、引揃隣接糸群内の起伏は極めて小さくなる。この起伏差は小さいほど、個々の糸が直線的に引っ張られるため、個々の糸の引張特性を十分に発揮する上に、形状も安定する。本発明では、縦糸又は横糸のいずれか一方に特化して、糸を直線的に配置することになり、これによって形状を安定させることができるため、網状体がよりたわみにくくなり、偏荷重にも強くなるので、フェンスの遮蔽材のような長期に渡って様々な荷重に耐えることが要求されるものに対して、より有利な構造になる。
本発明では、縦糸又は横糸の隣接糸群を挟込隣接糸群とし、この垂直方向の隣接糸群を引揃隣接糸群とした場合、縦横の起伏差によって、挟込隣接糸群に沿って滑りやすくなり、網状体に摩擦によるキズが生じにくくなる。特に、挟込隣接糸群内に、引揃隣接糸群を複数組跨いで浮き沈みを繰り返すモノフィラメントが混在している場合、凸形状がはっきりと形成されることでその効果はより顕著となる。この縦横の起伏差は、網状体をフェンス遮蔽材として用い、横風を受けたときには、網状体付近で乱流を生み、網状体付近で風を消失させることもできる。
上記を総合すると、本発明では、外層に内層よりも低融点のポリオレフィン樹脂を配置した芯鞘構造のモノフィラメントを用い、縦糸又は横糸の隣接糸群に、垂直方向の隣接糸群を複数組跨いで浮き沈みを繰り返すモノフィラメントが混在し、かつ当該垂直方向の隣接糸群は、そのモノフィラメント同士が長手方向に連続して接着一体化してなる構造がより好ましいといえる。
本発明では空隙の面積を考慮して、隣り合う隣接糸群の間隔が設定される。本発明では1ヶ所あたりの空隙の面積が4〜100mmになるものを含む。空隙の面積が4mmに満たない場合、砂埃で目が詰まってしまうし、逆に100mmを超えると、網状体が柔らかくなりやすく、引張強度も得られにくい上に、フェンスの遮蔽材として用いた場合、風や雪を遮る効果も薄れてしまう。また、本発明がフェンスの遮蔽材に使用される観点では、クズ、ヤブガラシ、ヘクソカズラ、ガガイモ等のつる性の雑草の繁茂防止を考慮することが望ましく、つる性の雑草は、遮蔽材の空隙を通ってつるが巻き付いていくことで登攀していくことで繁茂することから、特に網状体の空隙の面積は50mm以下にしておくことが好ましい。
本発明でより具体的な隣り合う隣接糸群の間隔は1〜20mmの範囲であることが好ましい。本発明の網状体の空隙率は30〜60%であることが好適である。
本発明における隣接糸群の幅や隣接糸群内のモノフィラメントの本数は、空隙の面積や空隙率を考慮して、総合的に決定される。1組の隣接糸群の幅は0.8〜3.0mmであることが好ましく、繊径0.3〜0.6mmのモノフィラメントを用い、1組の隣接糸群は2〜10本、より好ましくは3〜6本で構成することが好ましい。
縦糸又は横糸の隣接糸群を挟込隣接糸群とし、この垂直方向の隣接糸群を引揃隣接糸群とした場合、引揃隣接糸群に対し、荷重が掛かりやすい構造につき、挟込隣接糸群よりも引揃隣接糸群の方が、1組のモノフィラメントの本数を多くしておくことが好ましい。
上記のようにして得られた網状体は、縦横ともに1,000N/5cm以上の高い引張強さを有し、1,500N/5cm以上とすることも可能である。より高い引張強さを持つモノフィラメントを使用することなどで、より網状体に高い引張強さを持たせることも可能であるが、モノフィラメントに伸びを持たせることが必要であることを考えると、8,000N/5cm程度までに留めることが好ましい。本発明の網状体の引張伸び率は特に制限されるものではないが、最大点伸び率が15〜35%の範囲にあることが好ましい。偏荷重に対する耐性を考慮すれば、縦または横の一方向で、破断点伸び率が最大点伸び率より5%〜20%高いことが好ましい。
また、上記のようにして得られた網状体は、高い引張強さを有するだけでなく、硬く、変形しにくい。そのため、フェンスの遮蔽材に使用した場合でも風や雪などでたわみにくいものとなる。加えて、網目が強固に固定されており、網目の空隙が広がりにくいため、つる性の雑草が網目を変形させて空隙を広げながら、繁茂していくこともまた防ぐことができる。
本発明の網状体によるつる植物の繁茂防止の効果は、フェンスの遮蔽材として利用した場合に遮蔽材を登攀していくことを防ぐだけに留まらず、本発明の網状体は雑草繁茂防止材として使用することができる。例えば、道路脇の法面を本発明の網状体で覆った場合、つる植物が法面で生長しても網状体の網目を通して、つるが伸びることを防ぐことができ、その繁茂を防止することができる。本発明の網状体で法面を覆った場合、網目が保たれていることで通水性があり、つる植物の繁茂を抑制するものの、つる植物を含む雑草を枯らすことがないため、雑草の根をもって土壌を安定させ、法面の崩れを防ぎ、結果、がけ崩れを効果的に防ぐことができる。
つる植物の登攀を防止することは、野生動物の接近を排除することに直結する。野生動物は本能的に人間に対する警戒心が強く、人間や人間の作った人工物にはできるだけ接近しないのが通常である。つる植物に覆われたフェンス等は人工物としての外観が失われ、動物の警戒心が薄れることによって、動物が接近し、突破することとなる。
〈実施例1〉
本発明の網状体の具体的な実施態様について、図を用いてより具体的に説明する。本発明の網状体の技術的範囲は、この実施態様に限定されることなく、上記の通り、適宜変更することができる。
〈モノフィラメント〉
内層として高密度ポリエチレン(密度0.95kg/m、融点131℃)、外層として低密度ポリエチレン(密度0.920kg/m、融点118℃)を用いた芯鞘構造のモノフィラメント2を用意した。この芯鞘構造のモノフィラメント2は円形断面であり、繊度1,350dt、繊径0.4mm、強度4.5cN/dt、伸度18%であった。
〈製織〉
上記モノフィラメント2を縦糸および横糸に共通して用い、製織後、加熱板で熱溶融し、芯鞘構造のモノフィラメント2の外層部分を溶融させ、モノフィラメント2同士の接点を接着一体化した織物である網状体1を図1に示す。
図1の縦糸は、3本一組の隣接糸群3で構成され、挟込隣接糸群3bをなしており、横糸は、4本一組の隣接糸群3で構成され、引揃隣接糸群3aをなしている。縦糸の挟込隣接糸群3bは、広い間隔L1と狭い間隔L2が交互に繰り返すように配置され、その間隔L1は約3.8mm、間隔L2は約1.0mmである。横糸の引揃隣接糸群3aは一定の間隔Lを空けて配置され、間隔Lは約3.8mm間隔で配置されている。なお、本実施例では、縦糸間の間隔は、広い間隔と狭い間隔を交互に繰り返しているが、本発明はその態様に限定されるものではない。
図1における縦糸の挟込隣接糸群3bをなす3本のモノフィラメント2の内2本は、図2に示すように、横糸の引揃隣接糸群3aに対し、交互に浮き沈みを繰り返し、縦糸の挟込隣接糸群3bをなす3本のモノフィラメント2の内1本は、図3に示すように、横糸の引揃隣接糸群3aを3組ずつ跨いで、交互に浮き沈みを繰り返しており、横糸の引揃隣接糸群3aは、縦糸の挟込隣接糸群3bに対し、交互に浮き沈みを繰り返す織物組織をなしている。
図1の織物は縦糸と横糸の交点が接合一体化しているだけでなく、縦糸は、隣接糸群3内の浮き沈みの周期が合致した部分で、横糸は、隣接糸群3が長手方向に連続して接合一体化している。
図1に示す網状体1は、その空隙率が42%であり、14.4mmの空隙を有する。縦方向、横方向共に、引張強さが2,100N/5cmで最大点伸び率が27%であった。破断点伸び率は、縦方向が29%であるのに対し、横方向が39%であった。
〈実施例2〉
ネット材の開口部サイズと葛の登攀防止効果との関係では、例えば、「草地管理における効果的な葛対策に関する研究(株式会社高速道路総合技術研究所 緑化技術センター 緑化研究室)」がある。係る研究では、既存の立入防止柵(H1.5メートル)に網目サイズ(開口部)各2mmのネットをのり面側に設置し、のり尻には各種マルチング材でクズ繁茂抑制や雑草防止や雑草防止対策等を講じることによってクズの逸出抑制が可能か否か検証するためにクズの逸出状況や伸張状況を調査している。その結果、マルチング手法(土壌を肥沃にして、生態間競争に弱いクズの生育を抑制する)とネット施工の組み合わせで、クズの成長抑制に良好な効果が得られたことから、使用したネット(網目サイズ2mm)を使用することによって、クズの成長抑制に効果があることが推認できる。ただし、本研究では、目の細かいネットとしてたまたま網目サイズ2mmのネットを選定しており、特にそのサイズを上回るサイズを排除する何らかの根拠を有しているわけではない。
図4(A及びB)と図5(A及びB)は、本発明に係る網状体を秋田南IC付近にH28年4月に設置した後、約7カ月経過した同年11月14日に観察した際の図である。網状体の寸法は図1と同一である。
図4Aは、本発明に係る網状体をフェンスの内側に直立させて設置し、かつ、斜面に沿って設置している全体図である。又、図4Bは網状体の上部付近を拡大した図である。図4Bの上部には葛が多数繁茂しているが、下方にある網状体に垂れてきていない。
図5Aは、設置した本発明に係る網状体を横方面から見た図である。又、図5Bは斜面に張った網状体を上部から見た図である。図5Bにあるように、地面から登攀する葛は全く見当たらず、網状体は設置した状態のままである。
網状体の下方に存する葛の先端部が網状体の開口部を突き抜けると、地面から這い上がってくる葛の足がかりとなり、葛の登攀をアシストすることとなる。本実施例では、図で確認できるように葛の先端部は開口部を突き抜けておらず網状体の下方に押さえ込まれている。
したがって、天地及び左右の開口部の目開きが4mm程度の大きさであればクズの成長抑制に効果があることが推認できる。又、同サイズの目開きのネットにすることにより、上述のように、強度負担が強くなりすぎない範囲で風速を25%減じる有効な防風効果を併せ持つことができる。
葛の登攀防止をより有効に担保するためには天地方向の目開きを3mmとしたネットがより好ましい。この場合、左右方向の目開きは登攀防止という観点からは、天地方向のようには制限されない。ただし、左右方向の目開き(縦糸間の間隔)が極端に大きいと、横糸がたわんで横糸間の間隔が広がり、つる植物の足がかりが生じる場合もあるので、左右方向の目開きは4mm以下であることがさらに好ましい。
〈実施例3〉
図6Aは、防止板を備えた本発明に係る網状体の側面図、図6Bは、同正面図である。防止板は網状体と同じ素材であり、天地方向3mm、左右方向4mmの目開きを有している。防止板と網状体の接合部分は1メートルの高さがあり、網状体間際に繁茂したつる植物は上部の防止板に達することはできない。防止板に損傷が生じて穴が開いたとしても、つる植物が入り込んだり、先端部を突き出すことはできない。また、奥行きは1メートルあるので、廻り込んで防止板の上部から登攀することもできない。なお、これらの図面は本発明に係る網状体の形状を概念的に表したものであり、実際の寸法や寸法比等を正確に表したものではない。
図6Aにあるように、防止板は網状体から外側方向に傾斜しており、外側端部の高さは20cmである。野生動物、特にイノシシは、フェンス等の障害物を突破するためにフェンス等の地下を掘ることがある。つる植物がフェンス等を登攀してフェンス等に人工物としての外観が薄れてくるとより顕著であるが、本発明に係る網状体であっても、種々の植物が周辺に繁茂している場合等には接近して網状体の地下を掘るおそれがある。かかる場合に、イノシシ等の接近を防止するには防止板の外側部を低くして、イノシシ等のそれ以上の接近を防止することが有効である。防止板が網状体から遠ざかるにつれて、防止板の高さは低くなり、真下のつる植物が自立して防止板に達する可能性が生じるが、天地方向3mm、左右方向4mmの目開きを有する防止板であれば、つる植物の先端が開口部を突き抜けることはない。
つる植物の防止板への到達を完全に防止するためには、防止板の高さを、少なくても奥行き50cm以上にわたり、1メートル以上に保持することがさらに好ましい。図7は、防止板の傾斜を直線的なものとせずに、50cm以上水平を維持し、その後急激に傾斜させている。
本発明は、金属製フェンス代替の遮蔽材として、つる植物登攀防止用ネットとして、野生動物による獣害を防止するネットとして、産業上の利用可能性を有する。
1・・・網状体
2・・・モノフィラメント
3・・・隣接糸群
3a・・・引揃隣接糸群
3b・・・挟込隣接糸群
4 ・・つる植物
5・・・防止板

Claims (11)

  1. ポリオレフィン樹脂を素材としたモノフィラメントを縦糸及び横糸に用いて織りなされた網状体であって、
    前記モノフィラメントは、内層と外層を同系統の樹脂であるポリエチレンどうし又はポリプロピレンどうしとして共押出により内層と外層の樹脂成分を十分に接着し、かつ、外層部の融点が内層部の融点よりも10℃以上低くした芯鞘構造のモノフィラメントであり、前記網状体は、前記モノフィラメントが並列に複数本隣接してなる縦及び横の隣接糸群が、いずれも間歇的に複数組配置されることにより4ないし100mmの開口部を複数有した形状に構成され、前記縦及び横の隣接糸群が交差する交点は接合一体化され、前記縦又は横の各隣接糸群における隣接する前記モノフィラメントどうしの少なくとも一部は接合一体化され、かつ、前記網状体の引張強さが縦横共に1,000N/5cm以上であること
    を特徴とする網状体
  2. 前記縦又は横の隣接糸群において、各隣接糸群中の隣接する前記モノフィラメントどうしが長手方向に連続して接合一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の網状体。
  3. 前記縦又は横のいずれかの隣接糸群の他の隣接糸群との交差において、各隣接糸群中の一部のモノフィラメントの浮き沈みのパターンが同一隣接糸群中の他のモノフィラメントの浮き沈みのパターンと異なること
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の網状体。
  4. 前記一部のモノフィラメントは、前記他の隣接糸群を複数組跨いで浮き沈みを繰り返すことを特徴とする
    請求項3に記載の網状体。
  5. 前記開口部の目開きが、天地方向及び左右方向共に30mm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の網状体。
  6. 前記開口部の目開きが、天地方向及び左右方向共に4mm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の網状体。
  7. 前記開口部の天地方向の目開きが、3mm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の網状体。
  8. 前記開口部の形状が長方形であり、かつ、天地方向の目開きが3mm以下、左右方向の目開きが4mm以下であることを特徴とする請求項6に記載の網状体。
  9. 前記網状体の外面に防止板を備え、当該防止板は奥行きが50cm以上であることを特徴とする請求項5ないし請求項8のいずれか1項に記載の網状体。
  10. 前記防止板は地面と隔てて前記網状体に接合され、かつ、前記防止板の少なくとも一部の高さは地面から1m以上であることを特徴とする請求項9に記載の網状体。
  11. 前記防止板の網状体との接合部の高さが地面から1m以上であり、かつ、外側部の高さが20cm以下であることを特徴とする請求項10に記載の網状体。



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