JP6487511B1 - 被覆植物活着シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】敷設後に穿孔されるシート開口部に定植されて生育する被覆植物と組み合わせて対象エリアの雑草繁茂を抑制するシートであって、前記シートは、経糸及び緯糸により構成された遮光性を有する織物シートであり、かつ、前記織物シートのうち前記シート開口部を起点とした所定範囲について、綾織りによって織成される綾織部又は、崩壊性若しくは生分解性を有する前記経糸若しくは前記緯糸によって形成される幅4mm以下の崩壊部130を含む被覆植物活着シート100を提供する。
【選択図】図1A
Description
畦畔、法面管理用の被覆植物としては、ランナーによる横への生育スピードが速く、かつ、強い他感作用(アレロバシー性)によって雑草の生育を抑える「センチピードグラス(ムカデ芝)」という種の芝生が有望であるとされている。
しかし、複数回の除草剤散布は、環境面での懸念があり、特に畦畔においては収穫物への影響が懸念される。また、雑草が全く存在しない状態が続くと、露出した土壌が風雨により流出するおそれがある。雑草といえども、土壌の流出防止という機能を果たしているところ、雑草を除去することによりその機能が失われることとなる。傾斜面を有する畦畔等においては特に問題となる可能性がある。
しかし、非特許文献1の技術ではシートが分解するまでセンチピードグラスの本格的な成長は抑制されるという問題がある。
特許文献2では、センチピードグラスを定植した後の適切な時期に、生分解性フィルムを分解促進剤の投与により除去する技術が記載されている。これにより、その後、センチピードグラスは早いスピードで横に成長することとなる。
しかし、フィルムの除去が早すぎるとフィルムの下にある雑草が成長してセンチピードグラスと競合するため、フィルムの除去の時期の判断は難しく、さらに、フィルムを除去するまではセンチピードグラスは節根(細根)を土壌に定着させることができず、安定した横方向への成長を遂げることができない。センチピードグラスが横に成長していくためには、ランナーの随所から生ずる節根(細根)が土壌に定着し、その定着位置を拠点としつつさらに横に成長していくというステップを踏む必要があるが、ランナーが生分解性フィルム上を這って伸びていくだけでは、風次第で方向が変わり、傾斜面の場合は下方に垂れ下がることとなる。又、強風のあおりで激しく揺すられ、フィルム等周辺との摩擦によってダメージを受け、枯死するリスクを負うこととなる。この技術に限らず、現在の日本各地で進んでいる畦畔(法面)の防草シートは節根(細根)や根の活着には殆ど効果が出ていないのが現状である。
[実施例]
[比較例1]
なお、上記3項目の評価基準は、防草効果については、◎=雑草が1本も確認できなかったこと、○=小さな雑草が確認されたことを各々示している。芝分布状況については、30cm角範囲でのランナーのカバーリング状態評価を行い、◎=防草シートが見えない程にカバーされていたこと、○=分布に偏りが見られ70〜80%のカバーであること、×=分布に偏りが見られ70%以下のカバーであることを各々示している。又、節根(細根)活着状況については、◎=ループ通過が観察され30cm範囲のランナーを持ち上げて上がらない状態を、○=ループ通過は見られるもランナーが部分的に持ち上げられる状態を、×=ランナー全体が容易に持ち上がる状態を各々示している。
110 被覆植物活着シート地組織
111 経糸
112 緯糸
120 開口部
121 定植ライン
130 崩壊部
131 崩壊性・生分解性材料
140 綾織部
141 綾織スペース
150 浮き部
200 センチピードグラス
210 ランナー
220 節根
300 畦畔
400 雑草
Claims (9)
- 敷設後に穿孔されるシート開口部に定植されて生育する被覆植物と組み合わせて対象エリアの雑草繁茂を抑制するシートであって、
前記シートは、経糸及び緯糸により構成された遮光性を有する織物シートであり、かつ、前記織物シートのうち前記シート開口部を起点とした所定範囲について、
綾織りによって織成される綾織部分
又は、崩壊性若しくは生分解性を有する前記経糸若しくは前記緯糸によって形成される幅4mm以下の崩壊部分
を含むことを特徴とする
被覆植物活着シート - 前記綾織は、前記経糸が2本の緯糸の上部をまたいだ後に1本又は2本の緯糸の下部をくぐる交差又は2本の緯糸の下部をくぐった後に1本又は2本の緯糸の上部をまたぐ交差を繰り返す綾織りであることを特徴とする請求項1に記載の被覆植物活着シート
- 前記対象エリアは、傾斜地を含むエリアであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の被覆植物活着シート
- 前記開口部を起点とした所定範囲内に、経糸を緩めて織成することによって形成される浮き部をさらに設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の被覆植物活着シート
- 前記浮き部は前記開口部から5ないし20cmに位置し、前記浮き部の高さは0.5ないし2cmであり、かつ、長さは3ないし8cmであることを特徴とする請求項4に記載の被覆植物活着シート
- 前記浮き部を形成する経糸は、剛性があり、かつ500ないし5000デシテックスのモノフィラメント又は紡績糸であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の被覆植物活着シート
- 被覆植物を用いて行う雑草繁茂防止方法において、
対象エリアの雑草を処理する工程と
前記対象エリアに被覆植物活着シートを展張する工程と
前記被覆植物活着シートに複数の開口部を穿孔する工程と
前記開口部に被覆植物の苗を定植する工程
よりなる雑草繁茂防止方法であって、
前記被覆植物活着シートは、経糸及び緯糸により構成された遮光性を有する織物シートであり、かつ、前記織物シートのうち前記開口部を起点とした所定範囲について、
綾織りによって織成されている綾織部分、又は、崩壊性若しくは生分解性を有する前記経糸若しくは前記緯糸によって形成される幅4mm以下の崩壊部分
を含むことを特徴とする
雑草繁茂防止方法 - 前記綾織は、前記経糸が2本の緯糸の上部をまたいだ後に1本又は2本の緯糸の下部をくぐる交差又は2本の緯糸の下部をくぐった後に1本又は2本の緯糸の上部をまたぐ交差を繰り返す綾織りであることを特徴とする請求項7に記載の雑草繁茂防止方法
- 前記開口部を起点とした所定範囲内に、経糸を緩めて織成することによって形成される浮き部をさらに設けたことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の雑草繁茂防止方法
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