JP7417938B2 - 植生マット - Google Patents

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Description

本発明は、法面、斜面、その他の緑化すべき土壌表面に敷設されて土壌への植栽植物の植栽を補助する植生マットに関する。
各種法面や新規造成地等の施工面においては、その緑化や植栽を積極的に行って、法面等の景観や環境を保全すると共に土砂の流失を防止することが行われている。従来、土壌、種子、肥料、保水材などの生育基盤材(又は植生基材)を保持する植生マットが土壌にアンカーなどを用いて固定されることにより、緑化が行われている。
特許文献1は、自然植生植物で緑化すべき土壌の表面に敷設される植生マットを示している。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。植生マット(100は、緑化すべき土壌Pの自然環境に対応する埋土種子(111)を含む現地発生土(106)を収容した第1収容部(102)と、第1収容部(102)と異なる位置で人工土(107)を収容した第2収容部(103)と、を備える。第1及び第2収容部(102,103)は、長手方向に延伸する網状の長筒体から構成され、現地発生土(106)又は人工土(107)を収容する植生袋(108)を保持可能に構成されている。人工土(107)を内包する第2収容部(103)よりも先に現地発生土(106)を内包する第1収容部(102)から自然植生植物(P)が発芽および成長する。
特許第5981062号公報
しかしながら、特許文献1のような従来の植生マットを敷設した土壌に対して、苗木、草花、地被植物等の植栽植物を植栽する場合、植生マットに直接切り込みを入れた上で、当該切り込みを介して土壌を掘り出して植栽用の穴に苗ポット等を植え込むことによって、植栽植物を植栽していた。このような植生マットに切り込みを入れる作業は、例えば、緑化対象の土壌が急傾斜の法面である場合、非常に危険で困難な作業になり得る。また、植栽植物を植栽した後、植生マット自体、あるいは植生マットの切れ込みから、植裁植物の根元が露出したり、植穴部分が弱点となったりすることから、雨水侵入による土壌の浸食や、直射日光や水分の蒸発による土壌の乾燥が生じて、植栽植物の活着性が低下し、維持管理に手間がかかるといった問題もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、植栽植物の土壌への植栽作業をより容易なものとし、且つ、植栽植物の活着性と植栽後の維持管理性を改善する植生マットを提供することにある。
本発明の一形態の植生マットは、土壌に敷設される植生マットであって、
土壌と反対側に設置される表面および土壌側に設置される裏面を有し、土壌への植栽植物の植栽のための開口部が形成されたマット体と、
前記マット体に連結されたシート体と、を備え、
前記シート体は、前記マット体に連結される連結部と、前記開口部の裏面側周縁の少なくとも一部と重合するように前記マット体の裏面側で延在し、前記植生マットの敷設時に土壌表面をマルチングするように構成されたマルチング部とを有することを特徴とする。
本発明のさらなる形態の植生マットは、上記形態の植生マットにおいて、前記マルチング部が前記マット体の裏面に一体的に接合されており、前記植生マットの敷設後、前記マルチング部が経時的に前記マット体の裏面から分離して土壌表面に密着するように構成されていることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の植生マットは、上記形態の植生マットにおいて、前記マルチング部は、前記マット体の裏面に水溶性接着剤または水解性シートを介して接合されていることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の植生マットは、上記形態の植生マットにおいて、前記シート体は、不透水性の素材からなることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の植生マットは、上記形態の植生マットにおいて、前記シート体は、前記マルチング部に連設され、前記マット体の開口端面の少なくとも一部を覆う被覆部を有することを特徴とする。
本発明のさらなる形態の植生マットは、上記形態の植生マットにおいて、前記開口部は、植栽時に拡開変形し、植栽後に閉じて植栽部位の根元を覆うように構成され、長手側の横幅および短手側の縦幅を有するスリットからなり、前記開口部の横幅に沿って延びる少なくとも一方の開口端面が前記被覆部によって覆われていることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の植生マットは、上記形態の植生マットにおいて、前記マルチング部は、前記植生マットが法面上の土壌に敷設されたときに、前記開口部の周縁から前記法面の傾斜方向に沿って法肩側に縦に延び出る帯状部位を有し、前記帯状部位の延出長さは、前記開口部の縦幅よりも大きいことを特徴とする。
本発明のさらなる形態の植生マットは、上記形態の植生マットにおいて、前記マット体は、生育基盤材を内包する袋状又は筒状の植生袋を収容するために、各々が横全体方向に亘って延びるとともに縦方向に連続的に配列する複数の網状の長筒部を備え、
前記各長筒部は、目が粗い粗部、及び、目が細かい密部を組み合わせてなり、前記粗部は、前記植生マットの平面視において、縦方向の一端側に偏って形成されており、
前記植生マットが法面上の土壌に敷設されたときに、前記粗部が前記法面の法肩側に位置し、前記密部が前記法面の法尻側に位置するように敷設可能であることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の植生マットは、上記形態の植生マットにおいて、前記開口部は、前記長筒部の前記密部の縦方向の他端近傍に形成され、横方向に長手状に延びていることを特徴とする。
本発明の一形態(段落0007)の植生マットによれば、マット体に植栽用の開口部が予め形成されていることにより、敷設後にマット体に切り込みを入れる作業を省略することができ、植栽作業をより容易なものとすることができる。さらに、シート体のマルチング部がマット体の裏面側において開口部の裏面側周縁の少なくとも一部と重合するように土壌表面をマルチングすることから、植栽植物に隣接する土壌表面がマルチング部によって覆われることで、マルチング効果、すなわち土壌表面への直射日光を遮断し、土壌からの水分蒸発を防ぐ効果を発揮し、植裁植物の活着性を高めることができる。さらに,開口部形成による強度低下を防止すると共に、土壌を保護することができる。これにより、植栽後の植栽植物の維持管理性をも改善することができる。
本発明のさらなる形態(段落0008)の植生マットによれば、上記発明の効果に加えて、マルチング部が経時的にマット体の裏面から分離して土壌表面に接する(または隙間がより減少した状態で近接する)ことにより、植栽植物の周囲において、マルチング部と土壌表面との間に水分がより確実に保持され、土壌が乾燥することが効果的に抑えられる。
本発明のさらなる形態(段落0009)の植生マットによれば、上記発明の効果に加えて、敷設前の植生マットでは、マルチング部がマット体に一体的に保持されているので、敷設作業において、より高い取り扱い性を有する。そして、敷設後の降雨によって水溶性接着剤または水解性シートが溶解することにより、マルチング部が経時的にマット体の裏面から分離して土壌表面に接することができる。
本発明のさらなる形態(段落0010)の植生マットによれば、上記発明の効果に加えて、シート体が不透水性の素材からなることにより、マルチング部で被覆した土壌から水分が蒸発することを効果的に防止することができる。
本発明のさらなる形態(段落0011)の植生マットによれば、上記発明の効果に加えて、被覆部がマット体の開口端面の少なくとも一部を被覆することにより、マット体の開口部周辺をシート体で補強することができる。
本発明のさらなる形態(段落0012)の植生マットによれば、上記発明の効果に加えて、植栽植物の植栽後にスリットが閉じるように変形することにより、開口部から外部に露出する面積を減少させ、マルチング部による土壌の保護を促進することが可能である。また、被覆部がスリットの長手側の開口端面を被覆していることにより、マット体の開口部周辺を効果的に補強することができる。
本発明のさらなる形態(段落0013)の植生マットによれば、上記発明の効果に加えて、法面の上側にマルチング部が配置され、帯状部位が開口部の縦幅よりも大きい延出長さで開口部周縁から縦に延びることにより、より日照の影響を受けやすい植栽植物の法肩側の根元を効果的にマルチングすることが可能である。
本発明のさらなる形態(段落0014)の植生マットによれば、上記発明の効果に加えて、粗密部が長筒部の幅方向(長手方向に直交する方向)において偏って形成されていることにより、網状長筒体の粗部が法面の法肩(上方)側に位置し、網状長筒体の密部が法面の法尻(下方)側に位置するように植生マットを法面に配置可能である。すなわち、法面の法肩側の網目が粗いので、植物の発芽及び成長がネットによって邪魔されることがない。他方、法面の法尻側の網目が細かいので、保持する生育基盤材を安定的に保持することが可能である。これにより、植裁植物が成長するまでの緑量を補うことができると共に、生育基盤材の保水効果により植裁植物の活着性を高めることができる。
本発明のさらなる形態(段落0015)の植生マットによれば、上記発明の効果に加えて、開口部が長筒部の密部の縦方向の他端近傍に形成されていることにより、長筒部が弱化することを抑え、且つ、長筒部の内容量が小さくなることを防止し、適正な生育基盤材量を確保することができる。
本発明の一実施形態の植生マットの概略斜視図。 図1の植生マットの部分拡大斜視図。 図1の植生マットの(a)平面図および(b)底面図。 図3の植生マットのA-A断面図。 図1の植生マットを法面の土壌表面に設置した直後の設置構造を示す概略図。 図5の設置構造から経時した後の設置構造を示す概略図。 本発明の別実施形態の植生マットの(a)平面図、および(b)底面図。 図7の植生マットのA2-A2断面図。 本発明の別実施形態の植生マットの(a)平面図、および(b)底面図。 図9の植生マットのA3-A3断面図。 本発明の別実施形態の植生マットの(a)平面図、および(b)底面図。 図11の植生マットのA4-A4断面図。 本発明の別実施形態の植生マットの(a)平面図、および(b)底面図。 図13の植生マットのA5-A5断面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
本実施形態の植生マット100は、土壌表面を被覆植物で緑化すべく土壌に敷設され、植栽植物Tを土壌に植栽することを補助する。被覆植物は、例えば、牧草類や在来植物等を種子から導入してもよく、または周辺に自生する植物の自然侵入を促してもよい。植栽植物は、樹木や草花、つる性植物等のコンテナ苗やポット苗、自生植物を掘り取って植裁可能としたもの、あるいは、挿し木等によって植え込む植物であり得る。コンテナ苗やポット苗については、分解性の素材が使用されてもよく、根鉢の付いた状態のまま使用されてもよい。また、植生マット100は、法面の土壌表面に敷設されることによって、法面の景観の改善や土砂の流出防止の効果を発揮することも目的とする。しかしながら、本発明の植生マット100は、法面以外のいかなる土壌表面において使用されてもよい。さらに、本明細書の「土壌」は、軟岩、礫質土などのあらゆる種類の地面を含むものである。
本実施形態の植生マット100は、緑化すべき土壌を被覆可能な平面形状を有するマット体110と、該マット体110に着設された複数のシート体120とを備える。図1乃至図4を参照して、植生マット110の構成要素について説明する。図1は、本発明の一実施形態の植生マット100の概略斜視図である。図2は、該植生マット100の部分拡大斜視図である。図3(a),(b)は、該植生マット100の平面図および底面図である。図4は、該植生マット100のA-A断面図である。
マット体110は、縦横所定の大きさ及び所定の厚みを有する柔軟な平面長手状のマットである。マット体110は、被覆植物で緑化される土壌と反対側に設置される表面、および、土壌側に設置される裏面を有している。当該植生マット100は、不織布シートからなるマット状の第1層111に、縦糸及び横糸を略直交に編み込んで形成したネット体からなる第2層112を貼り合わせたものである。本実施形態では、植生マット100が法面に敷設されたときに法面の傾斜方向に沿う方向を「縦」方向とし、法面の等高線方向に沿う方向を「横」方向として定義する。さらに、植生マット100が法面に敷設されたときに法面の法肩側(上方又は高所側)に配置される側を「上」位置とし、法面の法尻側(下方又は低所側)に配置される側を「下」位置として定義する。
マット体110は、不織布シートからなるマット状の第1層111と、被覆植物の種子や生育基盤材を内包する袋状又は筒状の植生袋118を収容するための複数の長筒部113が形成された第2層112とを備える。そして、マット体110には、土壌への植栽植物の植栽のための複数の開口部115が形成されている。
第1層111は、通根性および通水性を有する不織布または織布シートから構成され得る。さらに、本実施形態では、第1層111は、水解性(水溶性、水脆弱性)シートからなる。水解性シートは、降雨により水解する、又は、水溶する等、設置後に短期間(1~数回の降雨)で容易にその形状や強度を失うことができるものである。例えば、水解性の不織布及び織布は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ乳酸、レーヨン、コットン、又は、これらの混合物を、水溶性の接着剤(ポリビニルアルコール、PVA)等で結合したものである。さらに、第1層111を構成する水解性シートは、通根性および通水性を有しない水溶性フィルムであってもよい。水溶性フィルムは、設置後の降雨等によってすぐに消失することから、被覆植物の生長を阻害することはない。
第2層112は、縦糸および横糸で編み込まれたネット体から構成され得る。第2層112では、複数の長筒部113が縦方向に連続的に配列している。各長筒部113は、第1層111の上で植生マット100の横方向に亘って長手状に延在している。より具体的には、網状の長筒部113は、縦方向に位置する複数の縦糸と、該縦糸を連結する横糸とにより構成されて、横糸を表裏に分割してこれら各横糸のそれぞれに各縦糸を横方向に対して交互に編み込むことにより筒状を形成したものである。長筒部113は、2枚のネットが重ね合わされた袋状に形成されている。そして、長筒部113は、その長手方向が植生マット100の横方向に沿うように一端から他端に亘って延在している。該長筒部113の長手方向の端部の一端又は両端が開口し、筒状の植生袋118(図5参照)を挿入可能に構成されている。
また、長筒部113は、目が粗い粗部113a、及び、目が細かい密部113bを組み合わせてなる。なお、粗部113a及び密部113bは、縦横両方又はいずれかの目の大きさが相対的に異なる領域として定められている。粗部113aは、植生マット100の平面視において、長筒部113の長手方向に直交する幅方向の一端側に偏って形成されている。特には、マット平面における縦方向の略上側半分を粗部113aが占め、残りの略下側半分を密部113bが占めている。これにより、後述するとおり、植生マット100が法面に敷設されたときに、長筒部113の外周の一部を占める粗部113aが植生マット100の上側に位置し、長筒部113の外周の残りを占める密部113bが下側に位置する。本実施形態では、粗部113aの目合いの大きさが、縦横約20mm×約12.5mmであり、密部113bの目合いの大きさが、縦横約3mm×約12.5mmであるが、本発明は特定の寸法に限定されるものではない。
さらに、マット体110には、複数の開口部115が形成されている。複数の開口部115は、複数の長筒部113に対して縦方向に1つおきに形成されて、千鳥状に配列されている。つまり、隣接する長筒部113の片方のみに開口部115が形成されており、植栽のための開口部115を有さない長筒部113は、主として植生袋118を内包する領域を形成し、他方、開口部115を有する長筒部113は、主として植生袋118を内包せずに植栽植物の植栽のための領域を形成する。そして、開口部115が千鳥状に配列されていることにより、開口部115に植栽される植栽植物同士の間隔を十分に確保することができる。また、各開口部115は、第1層111および第2層112の両方を切り欠いて形成したものである。本実施形態では、各開口部115は、長筒部113の長手方向に沿って長手状に延びる細幅のスリットからなる。開口部115は、マット体110の横方向に延びる長手側の横幅および縦方向に延びる短手側の縦幅を有する。開口部115は、縦幅方向上側および下側に長手状の開口端面を有し、横幅方向の両側に短手状の開口端面を有する。そして、開口部115は、植栽時に縦方向に拡開変形し、植栽後に閉じて植栽部位の根元を覆うように変形可能である。なお、開口部115の寸法は、植栽する植栽植物の根鉢や苗ポットの大きさに応じて適宜定められる。また、開口部115は、長筒部113の密部113bの下端近傍に形成され、横方向に長手状に延びている。開口部115が長筒部113の密部113bの下端近傍に形成されていることにより、長筒部113が弱化することを抑え、且つ、長筒部113の内容量が小さくなることが防止される。
複数のシート体120は、各開口部115に対応するようにマット体110に連結されている。シート体120は、不透水性の素材からなる可撓性シートからなる。また、シート体120は、植栽箇所に日光が照射することを防ぐべく遮光シートであることが好ましい。例えば、シート体120は、不透明な合成樹脂シートまたはフィルムから形成され得る。より具体的には、シート体120は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリ乳酸等からなる不織布に、これらの樹脂からなるフィルムを貼り合わせたもの、またはコーティングしたものであってもよい。あるいは、シート体120は、麻、ヤシ、レーヨン、コットン等からなる織布や不織布であってもよい。シート体120は、マット体110に連結される連結部121と、植生マット100の敷設時に土壌表面をマルチングするように構成されたマルチング部122と、マット体110の開口部115の開口端面を被覆する被覆部123とを備える。本実施形態では、シート体120は2分割されたシートから構成されている。
連結部121は、マット体110表面の開口部115周縁に延在する部位である。連結部121は、主にマット体110の長筒部113に対して、接着剤、熱溶着またはステープラーを介して一体的に結合している。この連結部121によるマット体110への結合は、降雨などによって経時的に解消されることを意図していない。連結部121は、縦方向上下に分離したシートからなり、スリット状の開口部115の縦幅方向一方(上側)の周縁および縦幅方向他方(下側)の周縁の表面を別個に覆うように構成されている。換言すると、連結部121は、開口部115の横幅方向の端部の周縁に切り込みを有している。
マルチング部122は、開口部115の裏面側周縁の少なくとも一部と重合するようにマット体110の裏面側で延在する部位である。マルチング部122の表面がマット体110裏面に接し、その裏面が敷設された土壌表面に接するように構成されている。本実施形態では、マルチング部122は、矩形状を有し、マット体110裏面の開口部115の開口周縁をほぼ全周に亘って覆っている。また、マルチング部122は、開口部115の周縁から所定の長さで縦方向に延出している帯状部位122aを有している。帯状部位122aの延出長さは、少なくとも開口部115の縦幅よりも大きいことが好ましい。このマルチング部122において、開口部115の下側に延在する部位よりも、開口部115の上側に延在する帯状部位122aの方がより長く延在している。また、マルチング部122の表面は、第1層111の裏面に接着剤等で接着されている。これにより、マルチング部122は、マット体110から垂れ下がらないようにマット体110の下面に一体的に保持されている。すなわち、マルチング部122は、水解性シートである第1層111を介してマット体110裏面に一体的に接合されている。そして、第1層111が水解すると、マルチング部122がマット体110から剥離して開口部115から垂れ下がるようになる。後述するとおり、マルチング部122は、土壌に固定されるマット体110と独立して可撓変形して土壌の凹凸に対応するように変形可能である。
被覆部123は、マット体110表面に延在する連結部121と、マルチング部122との間に連設され、開口部115の開口端面を覆う部位である。被覆部123は、開口部115の縦幅方向両端の長手状の開口端面を覆っている。他方、開口部115の長手方向両端の短手状の開口端面は、被覆部123によって覆われていない。このように、開口部115の長手状の周縁および端面が、シート体120(連結部121、マルチング部122および被覆部123)によって挟み込まれたことにより、マット体110の開口部115周縁にネットのほつれが生じることが防止され、尚且つ、開口部115形成によるマット体110の強度低下が抑えられる。
図5は、本実施形態の植生マット100を法面Gの土壌表面に設置した直後の設置構造10を示す概略図である。図5に示す設置構造10において、植生マット100が法面Gの土壌表面にアンカー等(図示せず)で固定されている。マット体110の一部の長筒部113には、被覆植物の種子や生育基盤材を内包する植生袋118が収容されている。具体的には、植生袋118は、開口部115が形成されていない長筒部113に収容され、開口部115が形成された長筒部113には収容されていない。植生袋118の外袋は、被覆植物Pの根が通過することを許容する通根性を有し、且つ、設置後に1から数回の降雨によって分解する水解性を有する素材で形成されることが好ましい。
また、設置構造10において、法面Pの法肩側に長筒部113の粗部113aが配置され、法面Pの法尻側に長筒部113の密部113bが配置されている。すなわち、長筒部113の下側約半分の網目を、上側約半分のそれに対して細かくして、この長筒体の下側約半分によって植生袋118を保持するようにしたので、植生袋118の外袋が水解して消失しても、内容物が保留されたままとなるのである。つまり、網目を細かく形成した下側約半分の密部113bが内容物を法面Gから落下させないで受け止める。他方、法面Pの法肩側の網目が粗いので、被覆植物Pの発芽及び成長がネットによって邪魔されることがない。
さらに、植生マット100の各開口部115を介して、法面Gの土壌には、植栽植物の一例として、苗木Tが植栽されている。苗木Tの植栽工程は、拡開変形させた開口部115から土を掘り出して植栽用の穴を形成し、当該穴に開口部115を介して苗木Tのポットや根鉢を埋め込み、そして、開口部115を閉じるように変形させることによって完了する。そして、苗木Tが植栽された状態でスリット状の開口部115が細幅に閉じており、植生マット100によって苗木Tの根元が大きく露出することなく覆われている。この設置直後の状態では、法面Gの凹凸により、土壌表面とマルチング部122との間に隙間が生じている。特に、マット体110が張った状態でアンカーで土壌に固定されると、法面Gの凹凸に追従するように可撓変形することは難しい。この隙間が生じた状態であっても、苗木T周囲の土壌の直射日光を遮り、植栽部位周辺の土壌からの水分の蒸発を抑えることにより、一定のマルチング効果を得ることができる。しかしながら、降雨により、この隙間に流水が侵入することにより、土壌の浸食が発生する虞もある。
図6は、経時後の設置構造10を示す概略図である。図6の設置構造10では、1から数回の降雨によってマット体110の第1層111、および、植生袋118の外袋が分解して消失している。シート体120が連結部121によってマット体110表面に連結されている一方で、マルチング部122がマット体110裏面から剥離している。すなわち、マルチング部122は、マット体110の第2層112から分離して垂れ下がり、法面Gの土壌表面の凹凸に対してより一層追従するように変形している。そして、マルチング部122は、土壌表面との間の隙間をより減少させるように土壌表面に接している。これにより、マルチング部122は、直射日光が苗木Tの根元に当たることを防止するとともに、土壌から水分蒸発を抑制して植栽植物の活着性を高めている。より具体的には、帯状部122aが、開口部115の周縁から法面Gの傾斜方向に沿って法肩側に開口部115の縦幅よりも大きい延出長さで縦に延び出ている。これにより、より日照の影響を受けやすい苗木Tの法肩側の根元周囲の土壌が効果的にマルチングされている。さらに、マルチング部122の法尻側に延びる下側部位が、土壌に密着して配置されて苗木Tの法尻側の根元周囲の土壌をマルチングしている。これにより、上方から見た開口部115の開口面積を大幅に減少させて雨水侵入による土壌の浸食を防止するとともに、法面Gの上方から流れ落ちる水の流速を低下させて、法面保護の効果を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態の植生マット100の作用効果について説明する。
本実施形態の植生マット100によれば、マット体110に植栽用の開口部115が予め形成されていることにより、敷設後にマット体110に切り込みを入れる作業を省略することができ、植栽作業をより容易なものとすることができる。さらに、シート体120のマルチング部122がマット体110の裏面側において開口部115の裏面側周縁の少なくとも一部と重合するように土壌表面をマルチングすることから、植栽植物Tに隣接する土壌表面がマルチング部122によって覆われることで、マルチング効果、すなわち土壤表面への直射日光を遮断し、土壌からの水分蒸発を防ぐ効果を発揮し、植裁植物Tの活着性を高めることができる。さらに、開口部115形成による強度低下を防止すると共に、土壌を保護することができる。特には、シート体120を不透水性の素材とすることにより、これらの効果をより一層高めることができる。また、植生マット100を敷設する前の段階では、マルチング部122がマット体110に一体的に保持されているので、敷設作業において、より高い取り扱い性を有する。そして、本実施形態の植生マット100が法面Gに設置された場合、敷設後の降雨によって水解性シートである第1層111が溶解することにより、マルチング部122を経時的にマット体110の裏面から分離させて土壌表面に接触させることができる。したがって、本実施形態の植生マット100は、植栽植物Tの植栽作業をより容易なものとするとともに、植栽植物Tの活着性を高めて植栽後の植栽植物Tの維持管理性を著しく改善するものである。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の実施形態を取り得る。以下、本発明の別実施形態を説明する。なお、各図面において、符番が共通する構成要素に関しては、特別な説明がない限り、同一又は類似の特徴を有する。
[第2実施形態]
図7(a),(b)は、植生マット200の平面図および底面図である。図8は、植生マット200のA2-A2断面図である。植生マット200は、土壌と反対側に設置される表面および土壌側に設置される裏面を有し、土壌への植栽植物の植栽のための開口部215が形成されたマット体210と、該マット体210に連結された可撓性のシート体220と、を備える。本実施形態では、マット体210は、長筒部213を有するネット状の層212の一層構造からなる。シート体220は、マット体210に連結される連結部221と、開口部215の裏面側周縁の少なくとも一部と重合するようにマット体210の裏面側で延在し、植生マット200の敷設時に土壌表面をマルチングするように構成されたマルチング部222と、該マルチング部222に連設され、マット体210の開口端面の少なくとも一部を覆う被覆部223とを有する。本実施形態の植生マット200では、第1実施形態と異なり、開口部215は、より大きい縦幅の開口領域を有している。また、マルチング部222がマット体210裏面の開口部215周縁全体に亘って延在している。そして、連結部221がマット体210表面の開口部215の縦幅方向下側の周縁のみを覆い、被覆部223が開口部215の縦幅方向下側の端面のみを覆っている。
[第3実施形態]
図9(a),(b)は、植生マット300の平面図および底面図である。図10は、植生マット300のA3-A3断面図である。植生マット300は、土壌と反対側に設置される表面および土壌側に設置される裏面を有し、土壌への植栽植物の植栽のための開口部315が形成されたマット体310と、該マット体310に連結された可撓性のシート体320と、を備える。本実施形態では、マット体310は、長筒部313を有するネット状の層312の一層構造からなる。シート体320は、マット体310に連結される連結部321と、開口部315の裏面側周縁の少なくとも一部と重合するようにマット体310の裏面側で延在し、植生マット300の敷設時に土壌表面をマルチングするように構成されたマルチング部322とを有する。本実施形態の植生マット300では、第1実施形態と異なり、開口部315は、より小さい縦幅の切れ目からなる。開口部315は、マット体310およびシート体320を変形させることで開口変形可能である。また、マルチング部322がマット体310裏面の開口部315周縁全体に亘って延在している。そして、連結部321がマット体310裏面に連結される一方で、開口部315端面がシート体320によって覆われていない。
[第4実施形態]
図11(a),(b)は、植生マット400の平面図および底面図である。図12は、植生マット400のA4-A4断面図である。植生マット400は、土壌と反対側に設置される表面および土壌側に設置される裏面を有し、土壌への植栽植物の植栽のための開口部415が形成されたマット体410と、該マット体410に連結された可撓性のシート体420と、を備える。本実施形態では、マット体410は、長筒部413を有するネット状の層412の一層構造からなる。シート体420は、マット体410に連結される連結部421と、開口部415の裏面側周縁の少なくとも一部と重合するようにマット体410の裏面側で延在し、植生マット400の敷設時に土壌表面をマルチングするように構成されたマルチング部422と、該マルチング部422に連設され、マット体210の開口端面の少なくとも一部を覆う被覆部423とを有する。本実施形態の植生マット400では、第1実施形態と異なり、開口部415は、より大きい縦幅の開口領域を有しているとともに、マルチング部422の帯状部位422aが、開口部415の縦幅方向の上側および下側の両方に延在している。
[第5実施形態]
図13(a),(b)は、植生マット500の平面図および底面図である。図14は、植生マット500ののA5-A5断面図である。植生マット500は、土壌と反対側に設置される表面および土壌側に設置される裏面を有し、土壌への植栽植物の植栽のための開口部515が形成されたマット体510と、該マット体510に連結された可撓性のシート体520と、を備える。本実施形態では、マット体510は、長筒部513を有するネット状の層512の一層構造からなる。シート体520は、マット体510に連結される連結部521と、開口部515の裏面側周縁の少なくとも一部と重合するようにマット体510の裏面側で延在し、植生マット500の敷設時に土壌表面をマルチングするように構成されたマルチング部522と、該マルチング部522に連設され、マット体510の開口端面の少なくとも一部を覆う被覆部523とを有する。本実施形態の植生マット500では、第1実施形態と異なり、開口部515の縦幅方向上側の周縁には、開口部515に連設され、マット体510およびシート体520を左右(横幅方向)に切り分ける切れ目516が形成されている。この切り目516を介して、マット体510およびシート体520を捲り上げることにより、植栽時における開口部515の開口面積を簡単に拡張することが可能である。これにより、植生マット500は、植栽作業がより一層容易となるという効果を発揮する。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形例を取り得る。以下、本発明の変形例を説明する。
(1)上記実施形態の植生マットでは、マット体は、長筒部を含むネット状の層によって形成されたが、本発明はこれに限定されない。例えば、マット体は、不織布または織布シートのみで構成されてもよい。また、マット体は、緑化可能な表面、または、緑化不可能な表面を有し、土壌への雑草の繁茂を防止する防草マットであってもよい。
(2)本実施形態の植生マットでは、シート体が不透水性の素材で構成されたが、本発明はこれに限定されない。すなわち、シート体が透水性の素材であってもよく、その場合であっても、植栽部位への直射日光の軽減などの一定のマルチング効果を得ることができる。
(3)本発明の植生マットにおいて、連結部は、シート体のマット体表面の開口部周縁に配置される部位であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、連結部は、マット体の裏面や開口端面に結合される箇所であってもよい。
(4)本発明の植生マットにおいて、開口部の形状は上記実施形態に限定されず任意に選択可能である。例えば、開口部の横幅が縦幅と同じか、横幅が縦幅よりも小さくてもよい。または、開口部は、円形、楕円形状、長円形状、多角形状、不規則形状などの任意な形状であってよい。
(5)本発明の植生マットにおいて、マット体は、非水解性の織布、不織布等からなる第1層と、ネット状の第2層とを貼り合わせたものであってもよい。この場合、水溶性の接着剤でマルチング部が第1層裏面に接着されることにより、マルチング部がマット体に対して経時的に剥離可能に一体化され得る。
(6)本発明の植生マットにおいて、連結部はマット体に対して接着剤やステープラーなどの固着手段によって固定され得るが、本発明はこれに限定されない。例えば、固着手段を省略し、連結部の横幅を開口部よりも大きくして、連結部は、連結部(シート体)と開口部周縁との係合関係によってシート体をマット体に連結してもよい。
(7)本発明の植生マットにおいて、シート体が連結部を介してマット体に連結されていれば、マルチング部はマット体裏面に接着されなくてもよい。この場合、マルチング部は、マット体に対して独立して可撓変形可能であり、植生マットの敷設後、土壌表面に追従して変形することができる。
なお、本発明は上述した複数の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 設置構造
100 植生マット
110 マット体
111 第1層
112 第2層
113 長筒部
113a 粗部
113b 密部
115 開口部
118 植生袋
120 シート体
121 連結部
122 マルチング部
122a 帯状部位
123 被覆部
P 被覆植物
T 苗木(植栽植物)
G 法面

Claims (9)

  1. 土壌に敷設される植生マットであって、
    土壌と反対側に設置される表面および土壌側に設置される裏面を有し、土壌への植栽植物の植栽のための開口部が形成されたマット体と、
    前記マット体に連結された、不透水性の素材からなるシート体と、を備え、
    前記シート体は、前記マット体に連結される連結部と、前記開口部の裏面側周縁の少なくとも一部と重合するように前記マット体の裏面側で延在し、前記植生マットの敷設時に土壌表面をマルチングするように構成されたマルチング部とを有することを特徴とする植生マット。
  2. 土壌に敷設される植生マットであって、
    土壌と反対側に設置される表面および土壌側に設置される裏面を有し、土壌への植栽植物の植栽のための開口部が形成されたマット体と、
    前記マット体に連結されたシート体と、を備え、
    前記シート体は、前記マット体に連結される連結部と、前記開口部の裏面側周縁の少なくとも一部と重合するように前記マット体の裏面側で延在し、前記植生マットの敷設時に土壌表面をマルチングするように構成されたマルチング部と、前記マルチング部に連設され、前記マット体の開口端面の少なくとも一部を覆う被覆部とを有し、
    前記開口部は、植栽時に拡開変形し、植栽後に閉じて植栽部位の根元を覆うように構成され、長手側の横幅および短手側の縦幅を有するスリットからなり、前記開口部の横幅に沿って延びる少なくとも一方の開口端面が前記被覆部によって覆われていることを特徴とする植生マット。
  3. 土壌に敷設される植生マットであって、
    土壌と反対側に設置される表面および土壌側に設置される裏面を有し、土壌への植栽植物の植栽のための開口部が形成されたマット体と、
    前記マット体に連結されたシート体と、を備え、
    前記シート体は、前記マット体に連結される連結部と、前記開口部の裏面側周縁の少なくとも一部と重合するように前記マット体の裏面側で延在し、前記植生マットの敷設時に土壌表面をマルチングするように構成されたマルチング部とを有し、
    前記マルチング部は、前記植生マットが法面上の土壌に敷設されたときに、前記開口部の周縁から前記法面の傾斜方向に沿って法肩側に縦に延び出る帯状部位を有し、前記帯状部位の延出長さは、前記開口部の縦幅よりも大きいことを特徴とする植生マット。
  4. 土壌に敷設される植生マットであって、
    土壌と反対側に設置される表面および土壌側に設置される裏面を有し、土壌への植栽植物の植栽のための開口部が形成されたマット体と、
    前記マット体に連結されたシート体と、を備え、
    前記シート体は、前記マット体に連結される連結部と、前記開口部の裏面側周縁の少なくとも一部と重合するように前記マット体の裏面側で延在し、前記植生マットの敷設時に土壌表面をマルチングするように構成されたマルチング部とを有し、
    前記マット体は、生育基盤材を内包する袋状又は筒状の植生袋を収容するために、各々が横全体方向に亘って延びるとともに縦方向に連続的に配列する複数の網状の長筒部を備え、
    前記各長筒部は、目が粗い粗部、及び、目が細かい密部を組み合わせてなり、前記粗部は、前記植生マットの平面視において、縦方向の一端側に偏って形成されており、
    前記植生マットが法面上の土壌に敷設されたときに、前記粗部が前記法面の法肩側に位置し、前記密部が前記法面の法尻側に位置するように敷設可能であることを特徴とする植生マット。
  5. 前記マルチング部が前記マット体の裏面に一体的に接合されており、前記植生マットの敷設後、前記マルチング部が経時的に前記マット体の裏面から分離して土壌表面に密着するように構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の植生マット。
  6. 前記マルチング部は、前記マット体の裏面に水溶性接着剤または水解性シートを介して接合されていることを特徴とする請求項に記載の植生マット。
  7. 前記シート体は、不透水性の素材からなることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の植生マット。
  8. 前記マット体は、生育基盤材を内包する袋状又は筒状の植生袋を収容するために、各々が横全体方向に亘って延びるとともに縦方向に連続的に配列する複数の網状の長筒部を備え、
    前記各長筒部は、目が粗い粗部、及び、目が細かい密部を組み合わせてなり、前記粗部は、前記植生マットの平面視において、縦方向の一端側に偏って形成されており、
    前記植生マットが法面上の土壌に敷設されたときに、前記粗部が前記法面の法肩側に位置し、前記密部が前記法面の法尻側に位置するように敷設可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の植生マット。
  9. 前記開口部は、前記長筒部の前記密部の縦方向の他端近傍に形成され、横方向に長手状に延びていることを特徴とする請求項4または8に記載の植生マット。
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