JP2002309581A - ポケット付ネット及び植生マット - Google Patents

ポケット付ネット及び植生マット

Info

Publication number
JP2002309581A
JP2002309581A JP2001113202A JP2001113202A JP2002309581A JP 2002309581 A JP2002309581 A JP 2002309581A JP 2001113202 A JP2001113202 A JP 2001113202A JP 2001113202 A JP2001113202 A JP 2001113202A JP 2002309581 A JP2002309581 A JP 2002309581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
pocket
vegetation
locally generated
materials
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001113202A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4750963B2 (ja
Inventor
Michihei Sakate
三千兵 坂手
Takeshi Sadamori
健 貞森
Kazumasa Shibata
和正 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshoku Corp
Original Assignee
Nisshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshoku Corp filed Critical Nisshoku Corp
Priority to JP2001113202A priority Critical patent/JP4750963B2/ja
Publication of JP2002309581A publication Critical patent/JP2002309581A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4750963B2 publication Critical patent/JP4750963B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Revetment (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現地発生材を大量に、しかも容易に収容して
有効に利用できるポケット付ネット及び植生マットを提
供すること。 【解決手段】 フロントネット2とバックネット3とを
重ね合わせた二重構造の網状体本体1の前記両ネット
2,3間に、縦方向に連続してまたは適宜間隔をおき複
数の収容部7を横方向に沿って設け、更に、前記収容部
7の横方向中間位置の1〜複数箇所において、複数目合
い分の隣り合う経糸2aを連結しないことで縦長の開口
部20を、又は複数目合い分の隣り合う緯糸2bを連結
しないことで横長の開口部20’を形成してポケット部
25を形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば道路や山
腹の法面、河川敷、川岸や湖岸などの緑化に用いられる
ポケット付ネット及び植生マットに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】現地
発生材を用いて例えば法面を緑化するにあたり、現地発
生材としての例えば伐採木、間伐材をチップ状に加工し
たり、木毛状に加工したものを工場へ送って製品に組み
入れる工場生産の方法が採用されているけれども、製品
に組み入れる現地発生材は原材料として機械的・経済的
制約を多く受けることから、全ての現地発生材を使うこ
とが困難であった。また、従来の植生用ネットは収容部
を有するものの、ネットの側面の開口部から収容する形
態をとっており、施工現場にて、現地発生材を大量に収
容することまでは考慮されていなかった。すなわち、従
来の植生用ネットは、斜面の起伏に密着させなければ浸
食防止効果が低いため、密着するように張設すると、ネ
ット側面の開口部は開き難くなり、崇張る現地発生材を
容易に大量に収容することは困難であった。
【0003】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、現地発生材を大量に、しかも容
易に収容して有効に利用できるポケット付ネット及び植
生マットを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、フロントネットとバックネットとを重
ね合わせた二重構造の網状体本体の前記両ネット間に、
縦方向に連続してまたは適宜間隔をおき複数の収容部を
横方向に沿って設け、更に、前記収容部の横方向中間位
置の1〜複数箇所において、複数目合い分の隣り合う経
糸を連結しないことで縦長の開口部を、又は複数目合い
分の隣り合う緯糸を連結しないことで横長の開口部を形
成してポケット部を形成してあることを特徴とするポケ
ット付ネット(請求項1)を提供する。すなわち、図2
(B)に示すように、隣り合う経糸2a,2aを連結し
ないことで縦長の開口部20を形成してポケット部を形
成したり、図2(C)に示すように、隣り合う緯糸2
b,2bを連結しないことで横長の開口部20’を形成
してポケット部を形成する。この場合、開口部20,2
0’は、フロントネットとバックネットの両方、または
張設時に上面となるフロントネットに形成する。これに
より、現場でネットを張設後でも、ネットの横方向中間
位置に形成した縦長又は横長の開口部から、現地発生材
等の植生材料を容易にかつ大量に投入可能である。更
に、ネットに前記縦長又は横長の開口部が形成されてい
ることから、現場でネットに切込みを入れて開口部を形
成する必要がなく、施工が煩雑とならない。また、ネッ
トに切込みを入れないため、ネットの解れが生じること
がない。
【0005】また、この発明は別の観点から、一重の網
状体に、経糸を当該網状体の表裏に2分割して各々の経
糸を緯糸で連結することにより縦方向に連続してまたは
適宜間隔をおき複数の収容部を横方向に沿って設け、更
に、前記収容部の横方向中間位置の1〜複数箇所におい
て、複数目合い分の隣り合う経糸を連結しないことで縦
長の開口部を、又は複数目合い分の隣り合う緯糸を連結
しないことで横長の開口部を形成してポケット部を形成
してあることを特徴とするポケット付ネット(請求項
2)を提供する。これにより、2枚のネットを要するこ
となく一重のネット(網状体)で収容部を形成可能とな
り、より低コストに現地発生材等の植生材料を容易にか
つ大量に投入可能となる。そして、前記ポケット付ネッ
トの前記ポケット部に、少なくとも現地発生材を収容す
るのが好ましい(請求項3)。これにより、周辺地域
(同一県内又は同一地方内を含む)に発生した、伐採木
やその粉砕物、埋土種子を含む表土、または植生に有用
な貝殻粉砕物等の各種廃棄物等からなる現地発生材をポ
ケット部に容易にかつ大量に収容して有効利用したポケ
ット付ネットとすることができる。また、現地発生材を
予め収容した袋体をポケット部に収容することができ、
収容作業がさらに容易となるとともに、現地発生材の前
記周辺地域から現場への移送と取り扱いが容易であり好
適である。また、この発明は更に別の観点から、種子、
肥料、土壌改良材、植物生育促進剤等の植生材料のうち
一種以上を、経時的に脆弱化して通芽を許容する被覆材
に貼着又は前記被覆材の複数で挟持して構成した植生シ
ートを、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のポケッ
ト付ネットに重合してなる植生マット(請求項4)を提
供する。これにより、脆弱化して通芽を許容する被覆材
に貼着又は前記被覆材の複数で挟持した植生材料が、被
覆材の脆弱化に伴い、被覆材と共に地表面に密着し、地
表面の浸食を効果的に防止するとともに、導入した植物
や潜在植生の生育を効果的に促進することが可能とな
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照しながら説明する。
【0007】図1は、(1)二重構造の網状体本体のフ
ロントネットおよびバックネット間に縦方向に適宜間隔
をおき複数の収容部を横方向に沿って設け、前記収容部
の横方向中間位置の複数箇所において、縦長の開口部を
形成してポケット部を形成し、この開口部から、現地で
調達した現地発生材をその場で加工したもの、あるい
は、加工することなくそのままのものを詰め込んで現地
発生材を前記収容部に収容する場合と、(2)前記現地
発生材を収納した袋体を、前記開口部から収容部に収容
する場合の二つの収容形態を示し、図2(A)は、前記
袋体を収容部の中央二箇所に設けた前記縦長の開口部か
ら収容してある概略図を示し、図2(B)は、前記縦長
の開口部を示し、図2(C)は、前記横長の開口部を示
す。図3は、前記袋体が収容されている網状体本体を示
している。
【0008】図4は、前記収容部を備えた前記二重構造
の網状体本体を示し、前記収容部が、横方向に沿った状
態で、例えば法面の等高線に沿うように、法面上に敷設
されており、かつ、前記収容部は左右端が閉じられてお
り、この収容部の横方向中間位置の複数箇所において、
縦長の開口部を形成してポケット部を形成してある。な
お、必要に応じて左右側面の収容開口を設けた収容部を
用いてもよい。
【0009】図5(A)は、図1における(1)の収容
形態を示し、図5(B)は、図1における(2)の収容
形態を示している。
【0010】図6(A)は、前記バックネットの下面に
薄綿、紙、不織布のような雨水等で脆弱化するシートを
貼着し、このシートの表面の全体に植生種子、肥料、保
水材、土地改良材、木毛等を接着したものを示し、図6
(B)は、前記フロントネットおよびバックネット間に
設けた収容部に現地で調達した現地発生材をその場で加
工したもの、あるいは、加工することなくそのまま収納
した前記袋体が収容されている状態を示す。
【0011】図7は、図4に示したものとは異なる構成
の二重構造の網状体本体を示し、収容部として、図1〜
図6に示したものより縦方向の幅を小さくしてある。
【0012】図1〜図5において、1は、網状体本体で
ある。この網状体本体1は、経糸2aと緯糸2bとを編
織してなるフロントネット2と、同じく、経糸3aと緯
糸3bとを編織してなるバックネット3とで二重網(二
重織り)構造とされており、フロントネット2およびバ
ックネット3を互いに重ね合わせ、この重ね合わせ部位
を適当間隔置きに網込み、または、融着させることによ
り、前記両ネット2,3の編み込まれない部分、また
は、融着されない部分を複数の肥料袋収容部4と収容部
7となし、前記肥料袋収容部4内に、長期養分補給基体
8aを収納した肥料袋8を収容する一方、前記収容部7
には、後述する現地発生材46を収容してある。なお、
前記肥料袋収容部4内に、植生種子および/または植生
基材を収納した植生袋(図示せず)等の筒状袋体を収容
してもよい。また、前記肥料袋収容部4内への収容物
は、通常、現場施工の前に予め収容しておく。
【0013】前記各肥料袋収容部4は、両ネット2,3
間に、縦方向(A方向)に適宜間隔Sをおいて配置形成
されており、各収容部4は、横方向(B方向)に沿って
設けられている。前記各肥料袋収容部4は、縦幅d1
横幅D1 を有する。そして、前記各収容部4は、左右に
前記肥料袋8の収容開口5,6を有する。
【0014】一方、前記各収容部7は、前記肥料袋収容
部4,4間に、B方向に沿って設けられており、肥料袋
収容部4と同様に、両ネット2,3間に、かつ、A方向
に適宜間隔Pをおいて配置形成されている。各収容部7
は、縦幅d2 (>d1 )と横幅D1 を有する。すなわ
ち、収容部7は、肥料袋収容部4よりも収容量が大きく
設定されており、複数個の袋体18a,18b,18c
に現地発生材46を満杯に収容した状態でも余裕をもっ
て収容できる大きさに形成されている。また、前記各収
容部7は、左右に前記現地発生材46の収容開口10,
11を有しておらず、上述したように閉じている。ま
た、前記肥料袋収容部4を設けず、収容部7を連続的に
設けてもよい(図示せず)。
【0015】前記現地発生材46としては、伐採木、間
伐材の小木12の他に、ワラやヨシに代表される草本類
13、牡蠣の殻14、あるいは、前記伐採木、間伐材の
小木12、草本類13および牡蠣14等をその場で燃や
して得られる灰15(図1参照)を挙げることができ
る。
【0016】この実施形態では、現地発生材46とし
て、伐採木、間伐材の小木12をチップ状や木毛状のオ
ガ屑に加工したものと、前記草本類13、牡蠣の殻14
および灰15を混ぜたものを使用している。
【0017】この実施形態では、前記現地発生材46を
そのまま収容部7に詰め込む場合と、前記現地発生材4
6を収納する前記袋体18a,18b,18cを前記各
収容部7に収容する場合の二つの収容形態を有する。
【0018】更に、前記各収容部7の横方向(A方向)
中間位置の複数箇所において、間隔Qを有する状態で縦
長の開口部20,20を形成してポケット部25を形成
してある。前記縦長の開口部20は、図2(B)に示し
たように、複数目合い分の隣り合う緯糸2a,2aを連
結しないことで形成される。すなわち、この縦長の開口
部20は、前記各収容部7を構成するフロントネット2
とバックネット3のうち、フロントネット2にA方向に
沿うよう形成されている。この縦長の開口部20は、当
該現地発生材46を満杯に収容した状態でも、収容でき
るようA方向に長く形成されている。
【0019】そして、左右端が閉じられている収容部7
と縦長の開口部20とでポケット部25が形成されると
ともに、袋体18a,18b,18cが収容される前記
ポケット部25と、肥料袋8が収容される肥料袋収容部
4と、両部25,4間の両ネット2,3編み込みゾーン
62とでポケット付ネット63が構成される。また、収
容する物に合わせて、収容部7を構成する表裏のネット
の経糸を編み込むことにより、収容部7を小室に分割し
てもよい。
【0020】なお、側部を編み込んだ収容部7を示した
が、必要に応じて、側部が開放して左右の収容開口と連
通している収容部を用いてもよい。
【0021】而して、上述のように構成されたポケット
付ネット63は、山腹等の法面Nの土壌表面に例えば植
物種子(図示せず)を播種し、必要であれば肥料や土壌
改良材を散布した後、これらを覆うようにバックネット
3を下にして敷設され、収容部7内に収容された、現地
発生材46を収納した袋体18a,18b,18c、ま
たは、現地発生材46により、収容部7が上方向に膨出
した収容部7を貫通する止め串(図示せず)で固定され
る。
【0022】そして、収容部7が上方向に膨出している
ので、A方向に沿って隣接する肥料袋8,8を区分けす
る堰止め機能を収容部7は有することになり、降雨によ
る肥料袋8内の長期養分補給基体8aの流れの移動を効
果的に防止できるとともに、植生マット64の法面Nへ
の敷設時に収容部7間の領域39に位置していた植物種
子、肥料なども含めて、これらが表層土などとともに降
雨あるいは散水により移動しようとしても、植物種子、
肥料が収容部7に絡み付き、植物種子、肥料、土壌改良
材のみならず表層土の移動を阻止できる。
【0023】また、膨出した収容部7の存在により、外
部から飛来する植物種子や侵入植生も定着しやすい。そ
して、現地発生材16が腐食性素材よりなるので、やが
ては腐食・分解により土壌と同化し、肥料として利用さ
れることになる。
【0024】更に、現地で調達した材料を収容部7に収
容するだけであるので、全ての現地発生材46を有効に
利用できる。すなわち、現場でポケット付ネット63を
張設後でも、ポケット付ネット63の横方向(A方向)
中間位置に形成した縦長開口部20,20から、現地発
生材46等の植生材料を容易にかつ大量に投入が可能で
ある。更に、ポケット付ネット63に縦長開口部20,
20が形成されていることから、現場でネットに切込み
を入れて開口部を形成する必要がなく、施工が煩雑とな
らない。また、現地で調達した材料を使用するので、環
境の変化が少なく、小動物の棲家になり易いとともに、
現地で調達した材料からなる現地発生材や、現地で調達
した材料をその場で加工してなる現地発生材を現地発生
材収容部に収容するだけの容易な収容作業でよい。要す
るに、周辺地域(同一県内又は同一地方内を含む)に発
生した、伐採木やその粉砕物、埋土種子を含む表土、ま
たは植生に有用な貝殻粉砕物等の各種廃棄物等からなる
現地発生材46をポケット部25に容易にかつ大量に収
容して有効利用したポケット付ネット63とすることが
できる。また、現地発生材46を予め収容した袋体8を
ポケット部25に収容することができ、収容作業がさら
に容易となるとともに、現地発生材46の前記周辺地域
から現場への移送と取り扱いが容易であり好適である。
【0025】図6は、種子、肥料、土壌改良材、植物生
育促進剤等の植生材料のうち一種以上を、経時的に脆弱
化して通芽を許容する被覆材に貼着して構成した植生シ
ートを上記実施形態のポケット付ネット63に重合して
なる植生マット64の一実施形態を示す。なお、図6に
おいて、図1〜図5で示した符号と同一のものは、同一
または相当物である。
【0026】この場合、植生マット64は、ポケット付
ネット63の前記バックネット3の下面に薄綿、紙、不
織布(被覆材の例)のような雨水等で脆弱化する植生シ
ート60や、脆弱化した後溶けるPVAシートのような
可溶性素材(被覆材の例)の植生シートを貼着し、前記
シート60の表面の全体に植生種子、肥料、保水材、土
地改良材、木毛等の植生基材61を接着してなる。そし
て、植生基材61が保水性の高い前記シート60で覆わ
れて、植生基材61の移動と乾燥も防止される。これに
より、周辺地域(同一県内又は同一地方内を含む)に発
生した、伐採木やその粉砕物、埋土種子を含む表土、ま
たは植生に有用な貝殻粉砕物等の各種廃棄物等からなる
現地発生材46をポケット部20に容易にかつ大量に収
容して有効利用した植生マット64とすることができ
る。また、現地発生材46を予め収容した袋体8をポケ
ット部20に収容することができ、収容作業がさらに容
易となるとともに、現地発生材46の前記周辺地域から
現場への移送と取り扱いが容易であり好適である。
【0027】なお、種子、肥料、土壌改良材、植物生育
促進剤等の植生材料のうち一種以上を、経時的に脆弱化
して通芽を許容する被覆材の複数で挟持して構成した植
生シートをポケット付ネット63に重合して植生マット
を構成してもよい。これにより、脆弱化して通芽を許容
する前記被覆材に貼着又は前記被覆材の複数で挟持した
植生材料が、前記被覆材の脆弱化に伴い、前記被覆材と
共に法面Nの地表面に密着し、地表面の浸食を効果的に
防止するとともに、導入した植物や潜在植生の生育を効
果的に促進することが可能となる。また、シート60の
全体に接着される植生種子、肥料、保水材、土地改良
材、木毛等の植生基材61を前記バックネット3とシー
ト60とで挟在させてもよい。
【0028】なお、上記各実施形態において、現地発生
材46として、現地で調達した伐採木、間伐材の小木1
2を加工しないで棒状、板状のままで縦長開口部20を
介して収容部7に直接収容してもよい。
【0029】図7は、肥料袋8等の前記筒状袋体を収容
する収容部4と、収容部7との大きさを同一形状にして
ある実施形態を示す。なお、図7において、図1〜図6
で示した符号と同一のものは、同一または相当物であ
る。
【0030】この場合、現地発生材46を収容した袋体
18a,18b,18cや現地発生材46、あるいは、
伐採木、間伐材の小木12をポケット部25に収容する
代わりに、現地で調達できる丸太を縦長開口部20,2
0からポケット部25に挿通させることもできる。な
お、この丸太を、上記各実施形態に用いることも可能で
ある。
【0031】これにより、収容部7を確実に上方向に膨
出でき、収容部7による堰止め効果を大にできる。
【0032】図8は、上記各実施形態で用いた2枚のネ
ット2,3を要することなく一重のネット(網状体)7
0で収容部7を形成して、より低コストに現地発生材4
6等の植生材料を容易にかつ大量に投入できるようにし
た二つのポケット付ネット63a,63bの実施形態を
示す。
【0033】図8(A)において、ポケット付ネット6
3aは、一重の網状体80に、経糸81の本数を当該網
状体80の表裏に2分割して各々の経糸81a,81b
を緯糸82,82で連結することにより縦方向(B方
向)に適宜間隔をおき複数の収容部7を横方向(A方
向)に沿って設け、更に、図2(B),図2(C)のよ
うに、収容部7の横方向中間位置の1〜複数箇所におい
て、複数目合い分の隣り合う経糸を連結しないことで縦
長の開口部20を、又は複数目合い分の隣り合う緯糸を
連結しないことで横長の開口部20’を形成してポケッ
ト部を形成してある。
【0034】また、図8(B)において、ポケット付ネ
ット63bは、一重の網状体80に、経糸81を交互に
当該網状体80の表裏に2分割して各々の経糸81a,
81bを緯糸82,82で連結することにより縦方向
(B方向)に適宜間隔をおき複数の収容部7を横方向
(A方向)に沿って設けて構成される。
【0035】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明のポケット
付ネットでは、現場でネットを張設後でも、ネットの横
方向中間位置に形成した縦長又は横長の開口部から、現
地発生材等の植生材料を容易にかつ大量に投入可能であ
る。更に、ネットに前記縦長又は横長の開口部が形成さ
れていることから、現場でネットに切込みを入れて開口
部を形成する必要がなく、施工が煩雑とならない。ま
た、ネットに切込みを入れないため、ネットの解れが生
じることがない。
【0036】更に、この発明のポケット付ネットでは、
2枚のネットを要することなく一重のネット(網状体)
で収容部を形成可能となり、より低コストに現地発生材
等の植生材料を容易にかつ大量に投入可能となる。そし
て、前記ポケット部に、少なくとも現地発生材を収容し
ているので、周辺地域(同一県内又は同一地方内を含
む)に発生した、伐採木やその粉砕物、埋土種子を含む
表土、または植生に有用な貝殻粉砕物等の各種廃棄物等
からなる現地発生材をポケット部に容易にかつ大量に収
容して有効利用したポケット付ネットとすることができ
る。また、現地発生材を予め収容した袋体をポケット部
に収容することができ、収容作業がさらに容易となると
ともに、現地発生材の前記周辺地域から現場への移送と
取り扱いが容易であり好適である。
【0037】また、この発明のポケット付ネットを用い
た植生マットでは、ポケット付ネットでは、脆弱化して
通芽を許容する被覆材に貼着又は前記被覆材の複数で挟
持した植生材料が、被覆材の脆弱化に伴い、被覆材と共
に地表面に密着し、地表面の浸食を効果的に防止すると
ともに、導入した植物や潜在植生の生育を効果的に促進
することが可能となる。
【0038】また、この発明のポケット付ネット及び植
生マットでは、現地発生材収容部が上方向に膨出してい
るので、堰止め機能を現地発生材収容部は有することに
なり、降雨があっても、例えば植物種子、肥料が現地発
生材収容部に絡み付き、例えば植物種子、肥料、土壌改
良材のみならず表層土の移動を阻止できる。
【0039】また、膨出した現地発生材収容部の存在に
より、外部から飛来する植物種子や侵入植生も定着しや
すい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態における現地発生材の二つ
の収容形態を示す図である。
【図2】(A)は、上記実施形態における袋体を収容部
の中央二箇所に設けた縦長の開口部から収容してあるこ
とを示す概略図である。(B)は、上記実施形態におけ
る前記縦長の開口部を示す図である。(C)は、この発
明の横長の開口部を示す図である。
【図3】上記実施形態における収容状態を示す斜視図で
ある。
【図4】上記実施形態を示す平面図である。
【図5】(A)は、上記実施形態における一つ目の収容
形態を示す構成説明図である。(B)は、上記実施形態
における二つ目の収容形態を示す構成説明図である。
【図6】(A)は、この発明の他の実施形態を示す斜視
図である。(B)は、この他の実施形態における収容形
態を示す構成説明図である。
【図7】この発明の更に他の実施形態を示す平面図であ
る。
【図8】(A)は、この発明のポケット付ネットの別の
作成手順を示すための図である。(B)は、この発明の
ポケット付ネットの更に別の作成手順を示すための図で
ある。
【符号の説明】
1…網状体本体、2…フロントネット、3…バックネッ
ト、4…肥料袋収容部、7…収容部、20…縦長の開口
部、25…ポケット部、、46…現地発生材63…ポケ
ット付ネット、64…植生マット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 和正 岡山県津山市高尾573番地の1 日本植生 株式会社内 Fターム(参考) 2B022 AA05 AB02 BB05 2D018 DA06 2D044 DA05 DA08 DA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントネットとバックネットとを重ね
    合わせた二重構造の網状体本体の前記両ネット間に、縦
    方向に連続してまたは適宜間隔をおき複数の収容部を横
    方向に沿って設け、更に、前記収容部の横方向中間位置
    の1〜複数箇所において、複数目合い分の隣り合う経糸
    を連結しないことで縦長の開口部を、又は複数目合い分
    の隣り合う緯糸を連結しないことで横長の開口部を形成
    してポケット部を形成してあることを特徴とするポケッ
    ト付ネット。
  2. 【請求項2】 一重の網状体に、経糸を当該網状体の表
    裏に2分割して各々の経糸を緯糸で連結することにより
    縦方向に連続してまたは適宜間隔をおき複数の収容部を
    横方向に沿って設け、更に、前記収容部の横方向中間位
    置の1〜複数箇所において、複数目合い分の隣り合う経
    糸を連結しないことで縦長の開口部を、又は複数目合い
    分の隣り合う緯糸を連結しないことで横長の開口部を形
    成してポケット部を形成してあることを特徴とするポケ
    ット付ネット。
  3. 【請求項3】 前記ポケット部に、少なくとも現地発生
    材を収容してある請求項1または請求項2に記載のポケ
    ット付ネット。
  4. 【請求項4】 種子、肥料、土壌改良材、植物生育促進
    剤等の植生材料のうち一種以上を、経時的に脆弱化して
    通芽を許容する被覆材に貼着又は前記被覆材の複数で挟
    持して構成した植生シートを、請求項1〜請求項3のい
    ずれかに記載のポケット付ネットに重合してなる植生マ
    ット。
JP2001113202A 2001-04-11 2001-04-11 ポケット付ネット及び植生マット Expired - Lifetime JP4750963B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001113202A JP4750963B2 (ja) 2001-04-11 2001-04-11 ポケット付ネット及び植生マット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001113202A JP4750963B2 (ja) 2001-04-11 2001-04-11 ポケット付ネット及び植生マット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002309581A true JP2002309581A (ja) 2002-10-23
JP4750963B2 JP4750963B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=18964459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001113202A Expired - Lifetime JP4750963B2 (ja) 2001-04-11 2001-04-11 ポケット付ネット及び植生マット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4750963B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007077667A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Nisshoku Corp 法面緑化方法および法面緑化構造
JP2007077668A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Nisshoku Corp 植生促進部材、緑化方法及び法面緑化構造
JP2007303120A (ja) * 2006-05-10 2007-11-22 Nisshoku Corp 植生ネット及びこれを用いた植生マット並びにこの植生ネットまたは植生マットを用いた緑化工法
JP2009178096A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Alpha Green:Kk 工事現場の緑化用植生基盤、およびそれを用いた工事現場の緑化工法
JP2017000098A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 日本植生株式会社 植栽方法
JP2018059337A (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 日本植生株式会社 護岸用マット、護岸用緑化構造体及び護岸工法
JP2018059336A (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 日本植生株式会社 表層崩壊防止用マット、表層崩壊防止兼用緑化構造体及び表層崩壊防止兼用緑化工法
CN110258448A (zh) * 2019-06-21 2019-09-20 中交三航(重庆)生态修复研究院有限公司 一种临水岸坡的生态防护层
JP7417260B2 (ja) 2020-03-30 2024-01-18 日新産業株式会社 植生マットおよび設置構造
JP7417938B2 (ja) 2020-04-08 2024-01-19 株式会社シーテック 植生マット

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5721630A (en) * 1980-07-15 1982-02-04 Yamashizu Shokai Kk Protective mat for slope and protection work therefor
JPH06185061A (ja) * 1992-12-19 1994-07-05 Nisshoku Corp 緑化用植生基体
JPH1161827A (ja) * 1997-08-13 1999-03-05 Nisshoku Corp 緑化用の植生ネット及び植生基体
JP2000064249A (ja) * 1998-08-20 2000-02-29 Nisshoku Corp 緑化護岸材

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5721630A (en) * 1980-07-15 1982-02-04 Yamashizu Shokai Kk Protective mat for slope and protection work therefor
JPH06185061A (ja) * 1992-12-19 1994-07-05 Nisshoku Corp 緑化用植生基体
JPH1161827A (ja) * 1997-08-13 1999-03-05 Nisshoku Corp 緑化用の植生ネット及び植生基体
JP2000064249A (ja) * 1998-08-20 2000-02-29 Nisshoku Corp 緑化護岸材

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007077667A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Nisshoku Corp 法面緑化方法および法面緑化構造
JP2007077668A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Nisshoku Corp 植生促進部材、緑化方法及び法面緑化構造
JP2007303120A (ja) * 2006-05-10 2007-11-22 Nisshoku Corp 植生ネット及びこれを用いた植生マット並びにこの植生ネットまたは植生マットを用いた緑化工法
JP2009178096A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Alpha Green:Kk 工事現場の緑化用植生基盤、およびそれを用いた工事現場の緑化工法
JP2017000098A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 日本植生株式会社 植栽方法
JP2018059337A (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 日本植生株式会社 護岸用マット、護岸用緑化構造体及び護岸工法
JP2018059336A (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 日本植生株式会社 表層崩壊防止用マット、表層崩壊防止兼用緑化構造体及び表層崩壊防止兼用緑化工法
CN110258448A (zh) * 2019-06-21 2019-09-20 中交三航(重庆)生态修复研究院有限公司 一种临水岸坡的生态防护层
JP7417260B2 (ja) 2020-03-30 2024-01-18 日新産業株式会社 植生マットおよび設置構造
JP7417938B2 (ja) 2020-04-08 2024-01-19 株式会社シーテック 植生マット

Also Published As

Publication number Publication date
JP4750963B2 (ja) 2011-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5761847A (en) Plant-growing system and plant-growing method
KR101219289B1 (ko) 녹비 초생식물의 씨앗이 부착된 식생포대
JP2002309581A (ja) ポケット付ネット及び植生マット
KR20100136795A (ko) 식생 매트 및 이를 이용한 식생 개비온 블록 및 식생 개비온 블록의 제조방법
KR200451156Y1 (ko) 식생이 가능한 망체 2중 구조물
KR101879729B1 (ko) 부직포가 포함된 식생용 칸막이 철망 및 이를 이용한 경사면 녹화공법
KR101988231B1 (ko) 내구성이 향상된 식생포대
KR200236598Y1 (ko) 경사지와 유수지의 식생대 형성촉진가능한 자연부식형식생포대
KR101014602B1 (ko) 식생기반매트를 이용한 사면녹화 방법
JP2829560B2 (ja) 植生用網状体
JP2000054343A (ja) 護岸緑化用植生土のう蛇籠工法
JPH0328748Y2 (ja)
JP2001279674A (ja) 植栽用土のうの構造及び緑化方法
JP2736011B2 (ja) 緑化用土嚢袋及び緑化用土嚢
JP4084761B2 (ja) ネットに植生基材袋を装着する方法および法面構造
JP2010045988A (ja) 苗ユニット
JPS60188532A (ja) 法面土留装置
JP6034470B1 (ja) 植生袋及び植生マット
JP2008131914A (ja) 緑化工法およびこれに用いる表土採取装置並びに緑化構造体
JPS5826121A (ja) 植生困難地用植生基体
JP7417938B2 (ja) 植生マット
KR101571380B1 (ko) 경사면 식생블럭
KR102437529B1 (ko) 우드 식생 블록 및 이것을 이용한 시공방법
JPS6219710Y2 (ja)
JP3490591B2 (ja) 植生マット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4750963

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term