JP4750963B2 - ポケット付ネット及び植生マット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば道路や山腹の法面、河川敷、川岸や湖岸などの緑化に用いられるポケット付ネット及び植生マットに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
現地発生材を用いて例えば法面を緑化するにあたり、現地発生材としての例えば伐採木、間伐材をチップ状に加工したり、木毛状に加工したものを工場へ送って製品に組み入れる工場生産の方法が採用されているけれども、製品に組み入れる現地発生材は原材料として機械的・経済的制約を多く受けることから、全ての現地発生材を使うことが困難であった。
また、従来の植生用ネットは収容部を有するものの、ネットの側面の開口部から収容する形態をとっており、施工現場にて、現地発生材を大量に収容することまでは考慮されていなかった。すなわち、従来の植生用ネットは、斜面の起伏に密着させなければ浸食防止効果が低いため、密着するように張設すると、ネット側面の開口部は開き難くなり、崇張る現地発生材を容易に大量に収容することは困難であった。
【0003】
この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、現地発生材を大量に、しかも容易に収容して有効に利用できるポケット付ネット及び植生マットを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明は、同じネット幅を有するフロントネットとバックネットとを重ね合わせた二重構造の網状体本体の前記両ネット間に、縦方向に連続してまたは適宜間隔をおき前記ネット幅と同等の横幅を有する複数の収容部を横方向に沿って設け、更に、前記収容部の横方向中間位置の1〜複数箇所において、複数目合い分の隣り合う経糸を連結しないことで縦長の開口部を形成してポケット部を形成してあることを特徴とするポケット付ネット(請求項1)を提供する。
すなわち、図2(B)に示すように、隣り合う経糸2a,2aを連結しないことで縦長の開口部20を形成してポケット部を形成してポケット部を形成する。この場合、開口部20は、フロントネットとバックネットの両方、または張設時に上面となるフロントネットに形成する。
これにより、現場でネットを張設後でも、ネットの横方向中間位置に形成した縦長の開口部から、現地発生材等の植生材料を容易にかつ大量に投入可能である。更に、ネットに前記縦長の開口部が形成されていることから、現場でネットに切込みを入れて開口部を形成する必要がなく、施工が煩雑とならない。また、ネットに切込みを入れないため、ネットの解れが生じることがない。
【0005】
して、前記ポケット付ネットの前記ポケット部に、少なくとも現地発生材を収容するのが好ましい(請求項)。
これにより、周辺地域(同一県内又は同一地方内を含む)に発生した、伐採木やその粉砕物、埋土種子を含む表土、または植生に有用な貝殻粉砕物等の各種廃棄物等からなる現地発生材をポケット部に容易にかつ大量に収容して有効利用したポケット付ネットとすることができる。
また、現地発生材を予め収容した袋体をポケット部に収容することができ、収容作業がさらに容易となるとともに、現地発生材の前記周辺地域から現場への移送と取り扱いが容易であり好適である。
そして、この発明では、前記バックネットの下面に薄綿、紙、不織布のいずれかからなるシートを貼着してある請求項1または請求項2に記載のポケット付ネットを提供する(請求項3)。
また、この発明は別の観点から、種子、肥料、土壌改良材、植物生育促進剤等の植生材料のうち一種以上を、経時的に脆弱化して通芽を許容する被覆材に貼着又は前記被覆材の複数で挟持して構成した植生シートを、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のポケット付ネットに重合してなる植生マット(請求項4)を提供する。
これにより、脆弱化して通芽を許容する被覆材に貼着又は前記被覆材の複数で挟持した植生材料が、被覆材の脆弱化に伴い、被覆材と共に地表面に密着し、地表面の浸食を効果的に防止するとともに、導入した植物や潜在植生の生育を効果的に促進することが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0007】
図1は、(1)二重構造の網状体本体のフロントネットおよびバックネット間に縦方向に適宜間隔をおき複数の収容部を横方向に沿って設け、前記収容部の横方向中間位置の複数箇所において、縦長の開口部を形成してポケット部を形成し、この開口部から、現地で調達した現地発生材をその場で加工したもの、あるいは、加工することなくそのままのものを詰め込んで現地発生材を前記収容部に収容する場合と、(2)前記現地発生材を収納した袋体を、前記開口部から収容部に収容する場合の二つの収容形態を示し、図2(A)は、前記袋体を収容部の中央二箇所に設けた前記縦長の開口部から収容してある概略図を示し、図2(B)は、前記縦長の開口部を示し、図2(C)は、参考例としての横長の開口部を示す。図3は、前記袋体が収容されている網状体本体を示している。
【0008】
図4は、前記収容部を備えた前記二重構造の網状体本体を示し、前記収容部が、横方向に沿った状態で、例えば法面の等高線に沿うように、法面上に敷設されており、かつ、前記収容部は左右端が閉じられており、この収容部の横方向中間位置の複数箇所において、縦長の開口部を形成してポケット部を形成してある。なお、必要に応じて左右側面の収容開口を設けた収容部を用いてもよい。
【0009】
図5(A)は、図1における(1)の収容形態を示し、図5(B)は、図1における(2)の収容形態を示している。
【0010】
図6(A)は、前記バックネットの下面に薄綿、紙、不織布のような雨水で脆弱化するシートを貼着し、このシートの表面の全体に植生種子、肥料、保水材、土地改良材、木毛等を接着したものを示し、図6(B)は、前記フロントネットおよびバックネット間に設けた収容部に現地で調達した現地発生材をその場で加工したもの、あるいは、加工することなくそのまま収納した前記袋体が収容されている状態を示す。
【0011】
図7は、図4に示したものとは異なる構成の二重構造の網状体本体を示し、収容部として、図1〜図6に示したものより縦方向の幅を小さくしてある。
【0012】
図1〜図5において、1は、網状体本体である。この網状体本体1は、経糸2aと緯糸2bとを編織してなるフロントネット2と、同じく、経糸3aと緯糸3bとを編織してなるバックネット3とで二重網(二重織り)構造とされており、フロントネット2およびバックネット3を互いに重ね合わせ、この重ね合わせ部位を適当間隔置きに網込み、または、融着させることにより、前記両ネット2,3の編み込まれない部分、または、融着されない部分を複数の肥料袋収容部4と収容部7となし、前記肥料袋収容部4内に、長期養分補給基体8aを収納した肥料袋8を収容する一方、前記収容部7には、後述する現地発生材46を収容してある。なお、前記肥料袋収容部4内に、植生種子および/または植生基材を収納した植生袋(図示せず)等の筒状袋体を収容してもよい。また、前記肥料袋収容部4内への収容物は、通常、現場施工の前に予め収容しておく。
【0013】
前記各肥料袋収容部4は、両ネット2,3間に、縦方向(A方向)に適宜間隔Sをおいて配置形成されており、各収容部4は、横方向(B方向)に沿って設けられている。前記各肥料袋収容部4は、縦幅d1 と横幅D1 を有する。そして、前記各収容部4は、左右に前記肥料袋8の収容開口5,6を有する。
【0014】
一方、前記各収容部7は、前記肥料袋収容部4,4間に、B方向に沿って設けられており、肥料袋収容部4と同様に、両ネット2,3間に、かつ、A方向に適宜間隔Pをおいて配置形成されている。各収容部7は、縦幅d2 (>d1 )と横幅D1 を有する。すなわち、収容部7は、肥料袋収容部4よりも収容量が大きく設定されており、複数個の袋体18a,18b,18cに現地発生材46を満杯に収容した状態でも余裕をもって収容できる大きさに形成されている。
また、前記各収容部7は、左右に前記現地発生材46の収容開口を有しておらず、上述したように閉じている。
また、前記肥料袋収容部4を設けず、収容部7を連続的に設けてもよい(図示せず)。
【0015】
前記現地発生材46としては、伐採木、間伐材の小木12の他に、ワラやヨシに代表される草本類13、牡蠣の殻14、あるいは、前記伐採木、間伐材の小木12、草本類13および牡蠣14等をその場で燃やして得られる灰15(図1参照)を挙げることができる。
【0016】
この実施形態では、現地発生材46として、伐採木、間伐材の小木12をチップ状や木毛状のオガ屑に加工したものと、前記草本類13、牡蠣の殻14および灰15を混ぜたものを使用している。
【0017】
この実施形態では、前記現地発生材46をそのまま収容部7に詰め込む場合と、前記現地発生材46を収納する前記袋体18a,18b,18cを前記各収容部7に収容する場合の二つの収容形態を有する。
【0018】
更に、前記各収容部7の横方向(方向)中間位置の複数箇所において、間隔Qを有する状態で縦長の開口部20,20を形成してポケット部25を形成してある。前記縦長の開口部20は、図2(B)に示したように、複数目合い分の隣り合う緯糸2a,2aを連結しないことで形成される。すなわち、この縦長の開口部20は、前記各収容部7を構成するフロントネット2とバックネット3のうち、フロントネット2にA方向に沿うよう形成されている。この縦長の開口部20は、当該現地発生材46を満杯に収容した状態でも、収容できるようA方向に長く形成されている。
【0019】
そして、左右端が閉じられている収容部7と縦長の開口部20とでポケット部25が形成されるとともに、袋体18a,18b,18cが収容される前記ポケット部25と、肥料袋8が収容される肥料袋収容部4と、両部25,4間の両ネット2,3編み込みゾーン62とでポケット付ネット63が構成される
【0020】
なお、側部を編み込んだ収容部7を示したが、必要に応じて、側部が開放して左右の収容開口と連通している収容部を用いてもよい。
【0021】
而して、上述のように構成されたポケット付ネット63は、山腹等の法面Nの土壌表面に例えば植物種子(図示せず)を播種し、必要であれば肥料や土壌改良材を散布した後、これらを覆うようにバックネット3を下にして敷設され、収容部7内に収容された、現地発生材46を収納した袋体18a,18b,18cを貫通する止め串(図示せず)で固定される。
【0022】
そして、収容部7が上方向に膨出しているので、A方向に沿って隣接する肥料袋8,8を区分けする堰止め機能を収容部7は有することになり、降雨による肥料袋8内の長期養分補給基体8aの流れの移動を効果的に防止できるとともに、前記ネット63の法面Nへの敷設時に収容部7間の領域39に位置していた植物種子、肥料なども含めて、これらが表層土などとともに降雨あるいは散水により移動しようとしても、植物種子、肥料が収容部7に絡み付き、植物種子、肥料、土壌改良材のみならず表層土の移動を阻止できる。
【0023】
また、膨出した収容部7の存在により、外部から飛来する植物種子や侵入植生も定着しやすい。そして、現地発生材16が腐食性素材よりなるので、やがては腐食・分解により土壌と同化し、肥料として利用されることになる。
【0024】
更に、現地で調達した材料を収容部7に収容するだけであるので、全ての現地発生材46を有効に利用できる。すなわち、現場でポケット付ネット63を張設後でも、ポケット付ネット63の横方向(方向)中間位置に形成した縦長開口部20,20から、現地発生材46等の植生材料を容易にかつ大量に投入が可能である。更に、ポケット付ネット63に縦長開口部20,20が形成されていることから、現場でネットに切込みを入れて開口部を形成する必要がなく、施工が煩雑とならない。また、現地で調達した材料を使用するので、環境の変化が少なく、小動物の棲家になり易いとともに、現地で調達した材料からなる現地発生材や、現地で調達した材料をその場で加工してなる現地発生材を現地発生材収容部に収容するだけの容易な収容作業でよい。
要するに、周辺地域(同一県内又は同一地方内を含む)に発生した、伐採木やその粉砕物、埋土種子を含む表土、または植生に有用な貝殻粉砕物等の各種廃棄物等からなる現地発生材46をポケット部25に容易にかつ大量に収容して有効利用したポケット付ネット63とすることができる。
また、現地発生材46を予め収容した袋体18a,18b,18cをポケット部25に収容することができ、収容作業がさらに容易となるとともに、現地発生材46の前記周辺地域から現場への移送と取り扱いが容易であり好適である。
【0025】
図6は、種子、肥料、土壌改良材、植物生育促進剤等の植生材料のうち一種以上を、経時的に脆弱化して通芽を許容する被覆材に貼着して構成した植生シート60を上記実施形態のポケット付ネット63に重合してなる植生マット64の一実施形態を示す。なお、図6において、図1〜図5で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0026】
この場合、植生マット64は、ポケット付ネット63の前記バックネット3の下面に薄綿、紙、不織布(被覆材の例)のような雨水等で脆弱化する植生シート60や、脆弱化した後溶けるPVAシートのような可溶性素材(被覆材の例)の植生シートを貼着し、前記シート60の表面の全体に植生種子、肥料、保水材、土地改良材、木毛等の植生基材61を接着してなる。そして、植生基材61が保水性の高い前記シート60で覆われて、植生基材61の移動と乾燥も防止される。
これにより、周辺地域(同一県内又は同一地方内を含む)に発生した、伐採木やその粉砕物、埋土種子を含む表土、または植生に有用な貝殻粉砕物等の各種廃棄物等からなる現地発生材46をポケット部20に容易にかつ大量に収容して有効利用した植生マット64とすることができる。
また、現地発生材46を予め収容した袋体8をポケット部20に収容することができ、収容作業がさらに容易となるとともに、現地発生材46の前記周辺地域から現場への移送と取り扱いが容易であり好適である。
【0027】
なお、種子、肥料、土壌改良材、植物生育促進剤等の植生材料のうち一種以上を、経時的に脆弱化して通芽を許容する被覆材の複数で挟持して構成した植生シートをポケット付ネット63に重合して植生マットを構成してもよい。
これにより、脆弱化して通芽を許容する前記被覆材に貼着又は前記被覆材の複数で挟持した植生材料が、前記被覆材の脆弱化に伴い、前記被覆材と共に法面Nの地表面に密着し、地表面の浸食を効果的に防止するとともに、導入した植物や潜在植生の生育を効果的に促進することが可能となる。
また、シート60の全体に接着される植生種子、肥料、保水材、土地改良材、木毛等の植生基材61を前記バックネット3とシート60とで挟在させてもよい。
【0028】
なお、上記各実施形態において、現地発生材46として、現地で調達した伐採木、間伐材の小木12を加工しないで棒状、板状のままで縦長開口部20を介して収容部7に直接収容してもよい。
【0029】
図7は、肥料袋8等の前記筒状袋体を収容する収容部4と、収容部7との大きさを同一形状にしてある実施形態を示す。なお、図7において、図1〜図6で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0030】
この場合、現地発生材46を収容した袋体18a,18b,18cや現地発生材46、あるいは、伐採木、間伐材の小木12をポケット部25に収容する代わりに、現地で調達できる丸太を縦長開口部20,20からポケット部25に挿通させることもできる。なお、この丸太を、上記各実施形態に用いることも可能である。
【0031】
これにより、収容部7を確実に上方向に膨出でき、収容部7による堰止め効果を大にできる。
【0032】
図8は、上記各実施形態で用いた2枚のネット2,3を要することなく一重のネット(網状体)70で収容部7を形成して、より低コストに現地発生材46等の植生材料を容易にかつ大量に投入できるようにした二つのポケット付ネット63a,63bの実施形態を示す。
【0033】
図8(A)において、ポケット付ネット63aは、一重の網状体80に、経糸81の本数を当該網状体80の表裏に2分割して各々の経糸81a,81bを緯糸82,82で連結することにより縦方向(方向)に適宜間隔をおき複数の収容部7を横方向(方向)に沿って設け、更に、図2(B)のように、収容部7の横方向中間位置の1〜複数箇所において、複数目合い分の隣り合う経糸を連結しないことで縦長の開口部20を形成してポケット部を形成してある。
【0034】
また、図8(B)において、ポケット付ネット63bは、一重の網状体80に、経糸81を交互に当該網状体80の表裏に2分割して各々の経糸81a,81bを緯糸82,82で連結することにより縦方向(方向)に適宜間隔をおき複数の収容部7を横方向(方向)に沿って設けて構成される。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明のポケット付ネットでは、現場でネットを張設後でも、ネットの横方向中間位置に形成した縦長の開口部から、現地発生材等の植生材料を容易にかつ大量に投入可能である。更に、ネットに前記縦長又は横長の開口部が形成されていることから、現場でネットに切込みを入れて開口部を形成する必要がなく、施工が煩雑とならない。また、ネットに切込みを入れないため、ネットの解れが生じることがない。
【0036】
して、前記ポケット部に、少なくとも現地発生材を収容しているので、周辺地域(同一県内又は同一地方内を含む)に発生した、伐採木やその粉砕物、埋土種子を含む表土、または植生に有用な貝殻粉砕物等の各種廃棄物等からなる現地発生材をポケット部に容易にかつ大量に収容して有効利用したポケット付ネットとすることができる。
また、現地発生材を予め収容した袋体をポケット部に収容することができ、収容作業がさらに容易となるとともに、現地発生材の前記周辺地域から現場への移送と取り扱いが容易であり好適である。
【0037】
また、この発明のポケット付ネットを用いた植生マットでは、ポケット付ネットでは、脆弱化して通芽を許容する被覆材に貼着又は前記被覆材の複数で挟持した植生材料が、被覆材の脆弱化に伴い、被覆材と共に地表面に密着し、地表面の浸食を効果的に防止するとともに、導入した植物や潜在植生の生育を効果的に促進することが可能となる。
【0038】
また、この発明のポケット付ネット及び植生マットでは、現地発生材収容部が上方向に膨出しているので、堰止め機能を現地発生材収容部は有することになり、降雨があっても、例えば植物種子、肥料が現地発生材収容部に絡み付き、例えば植物種子、肥料、土壌改良材のみならず表層土の移動を阻止できる。
【0039】
また、膨出した現地発生材収容部の存在により、外部から飛来する植物種子や侵入植生も定着しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態における現地発生材の二つの収容形態を示す図である。
【図2】 (A)は、上記実施形態における袋体を収容部の中央二箇所に設けた縦長の開口部から収容してあることを示す概略図である。
(B)は、上記実施形態における前記縦長の開口部を示す図である。
(C)は、参考例としての横長の開口部を示す図である。
【図3】 上記実施形態における収容状態を示す斜視図である。
【図4】 上記実施形態を示す平面図である。
【図5】 (A)は、上記実施形態における一つ目の収容形態を示す構成説明図である。
(B)は、上記実施形態における二つ目の収容形態を示す構成説明図である。
【図6】 (A)は、この発明の他の実施形態を示す斜視図である。
(B)は、この他の実施形態における収容形態を示す構成説明図である。
【図7】 この発明の更に他の実施形態を示す平面図である。
【図8】 (A)は、この発明のポケット付ネットの別の作成手順を示すための図である。
(B)は、この発明のポケット付ネットの更に別の作成手順を示すための図である。
【符号の説明】
1…網状体本体、2…フロントネット、3…バックネット、4…肥料袋収容部、7…収容部、20…縦長の開口部、25…ポケット部、、46…現地発生材63…ポケット付ネット、64…植生マット。

Claims (4)

  1. 同じネット幅を有するフロントネットとバックネットとを重ね合わせた二重構造の網状体本体の前記両ネット間に、縦方向に連続してまたは適宜間隔をおき前記ネット幅と同等の横幅を有する複数の収容部を横方向に沿って設け、更に、前記収容部の横方向中間位置の1〜複数箇所において、複数目合い分の隣り合う経糸を連結しないことで縦長の開口部を形成してポケット部を形成してあることを特徴とするポケット付ネット。
  2. 前記ポケット部に、少なくとも現地発生材を収容してある請求項1に記載のポケット付ネット。
  3. 前記バックネットの下面に薄綿、紙、不織布のいずれかからなるシートを貼着してある請求項1または請求項2に記載のポケット付ネット。
  4. 種子、肥料、土壌改良材、植物生育促進剤等の植生材料のうち一種以上を、経時的に脆弱化して通芽を許容する被覆材に貼着又は前記被覆材の複数で挟持して構成した植生シートを、請求項1または請求項に記載のポケット付ネットに重合してなる植生マット。
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