JP2000073370A - 緑化マット及び緑化工法 - Google Patents

緑化マット及び緑化工法

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JP2000073370A
JP2000073370A JP10243733A JP24373398A JP2000073370A JP 2000073370 A JP2000073370 A JP 2000073370A JP 10243733 A JP10243733 A JP 10243733A JP 24373398 A JP24373398 A JP 24373398A JP 2000073370 A JP2000073370 A JP 2000073370A
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greening
vegetation
sheet
plants
slope
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JP10243733A
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Akihiro Tan
明博 丹
Keigo Tsushimo
圭吾 津下
Shinji Taniguchi
伸二 谷口
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Nisshoku Corp
Original Assignee
Nisshoku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 盛土または切土の法面に植物を導入して前記
法面を被覆保護し、周辺植物の再成長を阻止して導入植
物の根を土壌に定着させるとともに、成長した周辺植物
の導入植物への上方からの被圧を防止し、導入植物への
水分,日当たり等の条件を良好にし、樹木とか、草花の
導入等、景観に配慮した緑の質の向上を目的とした確実
な緑化を行う。 【解決手段】 植物種子4a及び植生基材4bが収容さ
れた植生基体3を防草シート2に連接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浸食防止,景観保
護等を目的とした盛土または切土の法面を緑化する緑化
マット及び緑化工法に関し、特に、一度緑化工事が施工
され、肥料養分の消失等により、植生が衰退した法面を
経済的に再緑化する緑化マット及び緑化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】浸食防止,景観保護等を目的とした盛土
または切土の法面の緑化は、毎年何百万m2 が全国で実
施されている。しかし、肥料切れによる導入植物の衰退
による裸地化、植物遷移不良による裸地化、緑の質の向
上等の問題が指摘されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】導入植物が衰退した前
記法面を再緑化する場合、法面の全面を再緑化しようと
すると、多大の費用が必要になるため、コスト縮減のお
り、現実的な方法とはいえない。また、前記法面を部分
的緑化する方法として、既存の緑化製品を部分的に施工
する方法も考えられるが、施工部分の周辺植物は衰退し
ても、周辺植物の根が残っているため、それらの製品を
施工しても、再緑化により施された肥料によって前記周
辺植物が再度成長して、施工部分の導入植物の根を持ち
上げ、導入植物の根が土壌に定着せず、導入植物が乾燥
枯死する。しかも、成長した周辺植物が導入植物を被圧
する、すなわち前記導入植物の上方に位置した周辺植物
が、導入植物の上方から覆いかぶさり、導入植物への水
分,日当たり等の条件が悪くなり、緑の質の向上を目的
とした確実な緑化が図れないなどの問題がある。
【0004】本発明は、前記の点に留意してなされたも
のであり、盛土または切土の法面に植物を導入して法面
を被覆保護し、周辺植物の再成長を阻止して導入植物の
根を土壌に定着させるとともに、成長した周辺植物の導
入植物への上方からの被圧を防止し、導入植物への水
分,日当たり等の条件を良好にし、緑の質の向上を目的
とした確実な緑化を図ることができる緑化マット及び緑
化工法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の緑化マットは、防草シートに、植物
種子及び植生基材が収容された植生基体が連接されたも
のである。
【0006】したがって、植物種子及び植生基材を収容
した植生基体が防草シートに連接されているため、防草
シートの下面の周辺植物の再成長が阻止され、導入植物
の根が植生基材の土壌に定着するとともに、植生基体の
周縁部の周辺植物の成長による導入植物への被圧が防止
され、導入植物への水分,日当たり等の条件が良好にな
る。また、周辺植物と、植生袋で成長した導入植物とに
よって、法面を緑化保護することができるとともに、景
観の修復を行うことができ、樹木とか、草花の導入等、
景観に配慮した緑の質の向上を目的とした確実な緑化を
図ることができる。
【0007】また、請求項2記載の緑化工法は、法面に
防草シートを敷設し、該防草シートの法尻側に、密接し
て、植物種子及び植生基材が収容された植生基体を敷設
するものである。
【0008】したがって、法面の再緑化に際し、簡単、
かつ、短時間で施工することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態につき、図1ないし図
6を参照して説明する。 (形態1)まず、形態1を示した図1ないし図3におい
て、1は盛土または切土の法面、2は複数枚の平面四角
形の防草シートであり、所定の間隔をあけて法面1の
上,下に並設された二枚の防草シート2と、法面1の中
央部に敷設された一枚の防草シート2とが交互に左右方
向に並設されている。3は防草シート2より小さい平面
四角形の袋状の植生基体であり、上半分が防草シート2
の法尻側に密接して連接敷設されている。この植生基体
3は、細長い複数個の袋状部3aが並列して連接され、
各袋状部3aの内部に混合物、すなわち植物種子4a及
び植生基材4b等の混合物が収容されている。また植生
基体3は、前記混合物の収容中に破断しない程度の引張
強度とした耐久性に劣る植物性繊維、例えばヤシネット
(ヤシ果実の繊維で編まれたネット),シュロ縄で編ま
れたネット,ヤシマット,不織布(生分解性のあるもの
が望ましい。)等が用いられている。5は内側に2本の
補強杆5aが固着された枠体であり、この枠体5は、金
属製、例えば鉄筋,エキスパンダメタルあるいはプラス
チック製、例えば硬質ゴム等の形状を維持できるものを
用いる。6は防草シート2,植生基体3,枠体5からな
る緑化マットであり、防草シート2,枠体5に複数本の
アンカーボルト7が打ち込まれて緑化マット6が法面1
に固定されている。
【0010】なお、前記防草シート2の材質は、光を通
さないゴムとかプラスチックのシート、その他、麻,
綿,再生繊維,合成繊維等のフェルト状シート(マッ
ト)等が使用でき、雨水,法面流下水は通すが、植物の
通芽を防止するものであればよい。また、最低限植生基
体3の植物が大きくなるまで、防草シート2を突き破っ
て成長する植物を抑制する機能があればよい。また、防
草シート2の大きさは、横幅は、植生基体3の横幅と同
等か、または広幅であればよく、例えば30cm〜10
0cm、望ましくは、50cm〜80cm程度とする。
【0011】また、前記植生基体3に収容される混合物
は、バーク堆肥,ピートモス等の人工客土,焼却灰を原
料にした園芸用土等や、それらに肥料を混合したものか
ら任意に選択して使用される植生基材4bと、植物種子
4a,茎葉部,根株等(植物種子4a,茎葉部,根株の
三種類でもよく、それらのうち、任意の一種類または二
種類でもよいという意味である。植物種子4aとして
は、例えば、トールフィスク,クリーピングレッドフェ
スク等の外来牧草種とか、ヤマハンノキやヤシャブシ,
シラカシ,クヌギ,赤松,シャリンバイ,アラカシ等が
使用され、萌芽性茎葉あるいは根株としては、イタチハ
ギ,ヤナギ等が使用される。これらの種子,根株等は単
独または適宜選択して使用する。)とを混ぜたものを用
いる。
【0012】さらに植生基体3は、例えば縦70cm×横
50cm,厚みが1cmから2cmの大きさで、初期の目合い
は、植物生育用土壌や植物種子,茎葉部,根株等の流出
を阻止できる大きさ(具体的には、0.1mm〜2mm)に
設定されている。そして、時間の経過につれて、上記の
目合いが、繊維の腐蝕や溶解、目ずれ等により植物の生
育の妨げとならない大きさに拡大するようになっている
ものが望ましい。その他、本発明に使用できる植生基体
3としては、網状体に水解性シートを装着し、これに種
子と、肥料,保水材等の植生基材とを接着した植生シー
トとか、網状体を装着した2枚の水解性シートの間に種
子と植生基材を収容した植生マット等が使用できる。
【0013】枠体4の寸法は任意に設定できるが、図3
に示すように、植生基体3と同程度の大きさになってい
る。
【0014】植生基体3に、植物種子6a及び植生基材
6bの混合物を収容する場合、予め、工場で植物種子及
び植生基材を収容したり、施工現場付近で、例えば、バ
ックフォーやスコップの使用等の人為作業により、混合
物を投入する。そして、混合物の投入後、植生基体3の
開口部を接着,縫着,ステープル止め等の手段により閉
塞している。
【0015】つぎに施工手順について説明する。法面1
に緑化マット6の防草シート2を敷設し、防草シート2
の上面に、植物種子4a及び植生基材4b等の混合物が
収容された植生基体3を連接敷設し、植生基体3に枠体
5を装着し、図3に示すように、枠体5及び防草シート
2の所定の箇所にアンカーボルト7を打ち込んで、緑化
マット6を法面1に固定する。アンカーボルト7として
は、例えば、直径9mm、長さ200mmの鉄筋が使用され
る。
【0016】そして、所定の期間が経過すると、防草シ
ート2が周辺植物の再成長を阻止しているため、導入植
物の根が植生基材4bの土壌に定着して生育する。また
防草シート2は、植生基体3の上方を覆っているため、
成長した周辺植物が導入植物に上方から覆いかぶさるこ
とがなく、水分,日当たり等の条件がよくなり、導入植
物が良好に生育する。
【0017】(形態2)つぎに、形態2を示した図4な
いし図6において、図1と同一符号は同一もしくは相当
するものを示し、異なる点はつぎのとおりである。8は
法面1の所定の複数箇所に形成された段部であり、各段
部8に防草シート2が敷設されている。9は防草シート
2の法尻側に密接して連接敷設された細長い袋状の植生
基体であり、内部に植物種子4a及び植生基材4bの混
合物が収容されている。10は植生基体9と同程度の大
きさの矩形状の枠体であり、内側に2本の補強杆10a
が固着されている。11は防草シート2,植生基体9,
枠体10からなる緑化マットであり、防草シート2,枠
体10に複数本のアンカーボルト7が打ち込まれて緑化
マット11が法面1に固定されている。
【0018】以上のように、前記形態1,2のいずれの
場合も、防草シートに植生基体が連接敷設されているた
め、周辺植物と,植生基体で成長した導入植物とによっ
て、法面の緑化保護及び景観保護を実現することができ
る。さらに、植生基体に枠体を装着して植生基体を法面
に固定することにより、植物種子及び植生基材の流出防
止,法面土壌への密着が図られ、植生層の乾燥を防止す
ることができる。その上、防草シートに除草剤を添着す
ることにより、周辺植物の再成長をより効果的に防止す
ることができる。また、前記形態1,2のいずれの場合
も、植生基体として袋状のものを用いたが、シート状或
いはマット状のものを用いてもよい。しかも、植生基体
に収容する植物種子として、樹木種子を選択した場合、
上述した種子の他、周辺植物による被圧の影響を受け難
いヤマハギやイタチハギ,コマツナギ等があり、花植物
種子を選択した場合、黄デージー,フランス菊,大金鶏
菊,のこぎり草等があり、牧草種子を選択した場合、ク
リーピングレッドフェスク,ハイランドベントグラス,
レッドトップ等があり、野草種子を選択した場合、よも
ぎ,すすき,めどはぎ等がある。牧草,野草の種子を選
択することにより、早期緑化を実現することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の緑化マットは、植物種子及び植生基材が収容さ
れた植生基体を防草シートに連接したため、防草シート
の下面の周辺植物の再成長を阻止することができ、導入
植物の根が植生基材の土壌に定着することができるとと
もに、植生基体の周縁部の周辺植物の成長による導入植
物への被圧を防止することができ、導入植物への水分,
日当たり等の条件を良好にすることができる。また、周
辺植物と、植生袋で成長した導入植物とによって、法面
を緑化保護することができるとともに、景観の修復を行
うことができ、樹木とか、草花の導入等、景観に配慮し
た緑の質の向上を目的とした確実な緑化を図ることがで
きる。
【0020】また、請求項2記載の緑化工法は、法面に
敷設された防草シートの法尻側に、植物種子及び植生基
材が収容された植生基体を密接して敷設するため、法面
の再緑化に際し、簡単、かつ、短時間で施工することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の斜視図である。
【図2】図1の一部の側面断面図である。
【図3】図1の要部の分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態2の斜視図である。
【図5】図4の一部の側面断面図である。
【図6】図5の要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
1…法面、2…防草シート、3…植生基体、4a…植物
種子、4b…植生基材、6…緑化マット、9…植生基
体、11…緑化マット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 伸二 岡山県津山市高尾590番地の1 日本植生 株式会社内 Fターム(参考) 2D044 DA01 DA12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防草シートに、植物種子及び植生基材が
    収容された植生基体が連接されてなる緑化マット。
  2. 【請求項2】 法面に防草シートを敷設し、該防草シー
    トの法尻側に、密接して、植物種子及び植生基材が収容
    された植生基体を敷設することを特徴とする緑化工法。
JP10243733A 1998-08-28 1998-08-28 緑化マット及び緑化工法 Pending JP2000073370A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010071038A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Ube Ind Ltd 防草用防草構造体及びその施工方法
JP2010248700A (ja) * 2009-04-10 2010-11-04 Choju Sangyo Kk 護岸緑化マット、護岸緑化マットユニット、及びこれを用いた施工方法
JP2011196159A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Ube Industries Ltd 防草用防草構造体及びその施工方法
KR101393084B1 (ko) * 2012-12-10 2014-05-09 주식회사 에코피아 방초 식생 매트

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