JP4975290B2 - 植生促進部材、緑化方法及び法面緑化構造 - Google Patents

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本発明は、植生促進部材と、それを用いた緑化方法及び法面緑化構造に関するものである。
一般に、法面の緑化には、特許文献1に見られるように、モルタルやコンクリート製の法枠を用い、法枠によって形成される格子状の枠内に植物を繁茂させる方法が用いられることが多い。
しかしながら、コンクリート類は、その熱伝導率が1.4〜1.6と高く、例えば、夏季には法枠が高温となり、法枠に接する植物の乾燥障害を引き起こす虞があった。また、夜間の冷え込みが厳しい季節、昼間には太陽熱によって法枠が高温となり、夜間には放熱により低温になるといったように、法枠が急激に温度変化し、法枠付近の生育環境が植物にとって厳しいものとなる。
特開平9−88078号公報
本発明は、上記の点に留意して成されたものであって、その目的とするところは、夏季や冬季など、植生に厳しい時期においても、良好な植物の生育が可能となる植生促進部材と、それを用いた緑化方法及び法面緑化構造を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明が講じた技術的手段は、次の通りである。即ち、請求項1に記載の発明による植生促進部材は、施工対象地の地面に下面が接するよう設置され前記下面が接する地面の温度変化を抑制し、かつ水分を維持する植生促進部材であって、吸水性があり、熱伝導率が0.03〜0.8、厚みが1〜20cmであることを特徴としている。
植生促進部材としては、下面が平面状に形成されたものであることが、施工対象地の地面との密着性を高めて、植生促進部材の下部に植物の生育に必要な水分を確実に保持し得る点で好ましい(請求項2)。この場合、下面を除く表面の全部又は一部に非透水性皮膜を形成してあることは、植生促進部材に吸収された水分の大気中への無駄な蒸発を防止できる点で好ましい(請求項3)。植生促進部材の幅及び奥行(縦横の寸法)が50cm以下であることは、法面でも一人の作業員による設置が容易である点や地面の凹凸に植生促進部材を馴染ませ易い点で好ましい(請求項4)。
請求項5に記載の発明による緑化方法は、請求項1〜4の何れかに記載の植生促進部材を施工対象地に、植生促進部材の下面が接するように設置することを特徴としている。
この場合、植生促進部材の設置率は、1m2 当り0.05〜0.8m2 であることが好ましい(請求項6)。
請求項7に記載の発明による法面緑化構造は、請求項5又は6に記載の緑化方法を用いて施工された法面緑化構造であって、法面上に敷設したネットと、ネットの下面に重合した植生シートと、ネットに形成されたポケット部に収容した植生促進部材とを備えて成ることを特徴としている。
請求項8に記載の発明による法面緑化構造は、請求項5又は6に記載の緑化方法を用いて施工された法面緑化構造であって、法面上に敷設したネットと、ネットに形成されたポケット部に収容した植生促進部材と、ネットの上から吹き付けられた植生基材とを備えて成る法面緑化構造あることを特徴としている。
請求項1に記載の発明による植生促進部材は、熱伝導率が0.03〜0.8、厚みが1〜20cmであるから、施工対象地に設置しておくことにより、昼間の太陽熱によって緩やかに温度上昇して、植生促進部材の上部と下部(地面側)との間に温度差が生じる。夜間においては、植生促進部材が冷め難く、緩やかに温度降下することになる。換言すれば、植生促進部材による断熱性・保温性が発揮され、夏季には植生促進部材の下部と接する地面の温度上昇を抑制し、冬季には植生促進部材の下部と接する地面の温度低下を抑制して、植生促進部材下方の急激な温度変化を抑制することができる。
また、植生促進部材に吸水性があるので、夜間における植生促進部材とその直下に位置する地表面との温度差によって生じた結露、植生促進部材に吸収された水分(例えば、植生促進部材が地面から吸い上げた水分や植生促進部材に吸収された雨水等)によって、植生促進部材の下部が水分の多い状態に維持される。
これらの結果、植生促進部材の下方の生育環境が植物にとって好適な状況を維持することになる。従って、植生促進部材による植生促進効果が発揮され、乾燥時に、植生促進部材の水分が植生促進部材の付近の植物に供給されるばかりでなく、植生促進部材下部の水分を求めて根が伸長し、植生促進部材の付近に植物を良好に生育させることができる。
因みに、後述する熱伝導率別緑被率の実験によれば、表1、図10に示す通り、熱伝導率が0.03より小さいと効果が急激に減少し、0.8を超えると効果が次第に乏しくなり、0.03〜0.8の範囲でのみ実効性があることが確認された。また、部材厚み別緑被率の実験によれば、表2、図11に示す通り、厚みが1cm未満であれば効果が乏しいことが認められた。そして、2cm、3cm、5cmと厚みが増すにつれて効果も増大するが、20cmを越えても効果は同程度に止まり、厚みの増大による効果の増大は認められなかった。厚みが厚いほど、材料費が嵩み、20cmより厚くしても、効果は同じであると共に、厚みが20cmを超えると周辺の景観を著しく乱す虞があることから、厚みに関しては、20cmが経済的・景観的な上限値であることが確認された。
請求項2の発明によれば、植生促進部材の下面が平面状に形成されているので、施工対象地の地面との密着性を高めて、植生促進部材の下部に植物の生育に必要な水分を確実に保持することができ、植生促進部材下部の水分を求めて根が伸長し、植生促進部材の付近に植物を良好に生育させることができる。
請求項3の発明によれば、植生促進部材の下面を除く表面の全部又は一部に非透水性皮膜を形成してあるので、植生促進部材に吸収された水分の大気中への蒸発を防止でき、植生促進部材の水分を無駄なく植物に供給できる。
請求項4の発明によれば、植生促進部材の幅及び奥行が50cm以下であるため、足元が不安定な法面での取扱いも容易であり、施工対象地の地面に多少の凹凸があっても、植生促進部材の下面を凹凸に沿って密着した状態に設置し易い。
請求項5の発明によれば、請求項1〜4の何れかに記載の植生促進部材を施工対象地に、植生促進部材の下面が接するように設置するので、請求項1の発明による植生促進効果が発揮され、植物を良好に繁茂させて、緑化対象地の緑被率を高めることができる。
この場合、請求項6の発明のように、植生促進部材の設置率は、施工対象地の条件、植生促進部材の素材等に応じて、1m2 当り0.05〜0.8m2 での範囲で選択される。
請求項7や請求項8に記載の発明によれば、植生促進部材をネットのポケット部で安定良く保持することができるので、植生促進部材を法面にアンカーなどで固定する必要がなく、容易に施工できる。そして、植生促進部材による植生促進効果と土壌の流亡防止効果とにより、植生促進部材付近の植物を良好に生育させて、法面の緑化を効率良く行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1、図2は、本発明に係る植生促進部材1の一例を示す。この植生促進部材1は、吸水性があり、熱伝導率が0.03〜0.8、厚みTが1〜20cm、幅L1 及び奥行L2 が50cm以下(好ましくは30cm程度)に形成されている。
図示の植生促進部材1は、生分解性プラスチックの繊維を二次加工して板状に成形したものであるが、植生促進部材1としては、吸水性があり、且つ、熱伝導率が0.03〜0.8の範囲内であれば、合成樹脂(発泡樹脂、多孔質樹脂など)、セラミック(煉瓦、タイルなど)、生分解性プラスチック以外の軟質繊維材料(繊維板、グラスウール、セルローズファイバーなど)、木質材料など、任意の素材で作製できる。
植生促進部材1の形状としては、図1、図2に示すような角形断面の板状の他、断面が三角形、円形、半円形、扇形の棒状、ブロック状など任意の形状を採用できるが、図1、図2や図3〜図9に示すように、少なくとも下面(接地する面)Sは平面状に形成されていることが、施工対象地の地面との密着性を高めて、植生促進部材1の下部に植物の生育に必要な水分を確実に保持し得る点で好ましい。この際、植生促進部材1の性能として、吸水により形状崩壊しないことが必要である。
また、図示の例では、下面Sを除く表面の全部又は一部に非透水性皮膜2を形成することによって、植生促進部材1に吸収された水分の大気中への無駄な蒸発を防止するように構成してある。具体的には、図1、図2の例では、角形断面の板状を呈する植生促進部材1の略上半分に非透水性皮膜2を形成してある。図3、図4の例では、角形断面の板状を呈する植生促進部材1の上面だけに非透水性皮膜2を形成してあり、図5、図6の例では、角形断面の板状を呈する植生促進部材1の上面と長辺側の一側面とに非透水性皮膜2を形成してある。図7の例では、断面が三角形の植生促進部材1において、片側の斜面だけに非透水性皮膜2を形成してある。図8と図9の例では断面が部分円弧状をなす面に非透水性皮膜2を形成してある。非透水性皮膜2は、例えば、パラフィンや塗料を塗布したり、植生促進部材1の一部をパラフィンや塗料に浸漬する等の方法によって形成される。
図5,6、図7、図8に示す植生促進部材1は、法面に設置して用いるのに好適である。即ち、植生促進部材1を法面に下面Sが接するように設置した場合、微粒土壌が植生促進部材1の法面上手側(水上側)に溜まり、植生促進部材1に沿って植生生育基盤が形成される。従って、図5,6、図7、図8に示す植生促進部材1を法面に下面Sが接し、且つ、非透水性皮膜2を形成していない側面が水上側に位置する状態に設置することによって、植生促進部材1の水上側に形成される植生生育基盤に対しても、水分の遣り取りが行われることになり、植生促進の効果が一層発揮されるのである。
上記の植生促進部材1を用いた緑化方法は、基本的には、植生促進部材1を施工対象地(これは法面、水平な地面を問わない。)に、その下面Sが地面に接するように設置するというものである。この場合、植生促進部材の設置率は、1m2 当り0.05〜0.8m2 (より好ましくは、0.1〜0.5m2 )であることが好ましい。例えば、樹脂、グラスウール、陶器等のように分解や腐食がなく恒久的に施工対象地に残る素材の植生促進部材1である場合、植生促進部材1を貫通して植物が生育できるような工夫をしない限り、植生促進部材1の占める面積が緑化されないことになる。従って、この場合には、植生促進部材1の設置率が小さいほど緑化されない面積が狭くて済むが、0.05m2 未満では、植生促進部材1の設置による植生促進の効果が乏しい。
分解や腐食により土壌化する素材の植生促進部材1である場合、年月の経過とともに植生促進部材1が土壌化して、植生促進部材1の設置箇所まで植物が繁茂し、施工対象地の全面が緑化されるので、植生促進部材の設置率を大きくして植生促進効果を十分に発揮させ得るが、植生促進部材1の設置率が0.8m2 より大きい場合では、施工初期において、植生促進部材1間に植物が繁茂する隙間を確保できない。また、例えば、川岸を緑化する場合のように、植物によって川岸が保護されるようになるまで、水流による土壌の流亡を植生促進部材1によって防止する必要がある場合であれば、植生促進部材1の設置率は大きい方が好ましいが、植生促進部材1の設置率が0.8m2 より大きい場合では植生促進部材1間の隙間に繁茂する植物の量が不足し、植物による十分な保護が期待できない。
上記の緑化方法によれば、施工対象地に設置された植生促進部材1が昼間の太陽熱によって緩やかに温度上昇して、植生促進部材1の上部と下部(地面側)との間に温度差が生じる。夜間においては、植生促進部材1が冷め難いため、緩やかに温度降下することになる。換言すれば、植生促進部材1による断熱性・保温性が発揮され、夏季には植生促進部材1の下部と接する地面の温度上昇を抑制し、冬季には植生促進部材1の下部と接する地面の温度低下を抑制して、植生促進部材下方の急激な温度変化を抑制することができる。
また、植生促進部材1に吸水性があるので、夜間における植生促進部材1とその下部の地表面との温度差によって生じた結露、植生促進部材1に吸収された水分(例えば、植生促進部材1が地面から吸い上げた水分や植生促進部材1に吸収された雨水等)によって、植生促進部材1の下部が水分の多い状態に維持される。
これらの結果、植生促進部材1の下部の生育環境が植物にとって好適な状況を維持することになる。従って、植生促進部材1による植生促進効果が発揮され、乾燥時に、植生促進部材1の水分が植生促進部材1の付近の植物に供給されるばかりでなく、植生促進部材1下部の水分を求めて根が伸長し、植生促進部材1の付近に植物を良好に生育させることができる。
実験によれば、熱伝導率別・部材厚み別の緑被率(施工対象地を植物がどの程度被っているかを表す数値)は、表1, 2、図10, 11の通りであった。尚、実験は、圃場に植生シート(薄綿状シートに、植生種子、肥料、土壌改良材等の植生基材を担持させたもの)を敷設し、その上に植生促進部材を設置した領域と、植生促進部材を設置しない領域(無処理部)とを形成し、両領域における植物の生育状況を比較観察することによって行った。
Figure 0004975290
Figure 0004975290
上記の熱伝導率別緑被率の実験によって、表1、図10に示す通り、熱伝導率が0.03より小さいと効果が急激に減少し、0.8を超えると効果が次第に乏しくなり、0.03〜0.8の範囲でのみ実効性があることが確認された。特に、緑被率が3.0を越える結果となった熱伝導率が0.08〜0.40の範囲がより好ましいものと考えられる。
上記の部材厚み別緑被率の実験によって、表2、図11に示す通り、厚みが1cm以下であれば効果が乏しいことが認められた。そして、2cm、3cm、5cmと厚みが増すにつれて効果も増大するが、20cmを越えても効果は同程度に止まり、厚みの増大による効果の増大は認められなかった。厚みが厚いほど、材料費が嵩み、20cm以上厚くしても効果は同じであると共に、厚みが20cmを超えると周辺の景観を著しく乱す虞があることから、厚みに関しては、20cmが経済的・景観的な上限値であることが確認された。特に、厚みが3cm以上の場合に緑被率が3.0を越える結果となっており、厚み増加による施工性の低下を勘案すれば、厚み3〜15cmの範囲がより好ましいものと考えられる。
上述した緑化方法は、例えば図12に示すような法面緑化構造に応用される。図12において、Aは法面Bに敷設された植生マットであり、釘状の止め具Cで固定されている。植生マットAは、図13に示すように、例えば1mの短辺と20mの長辺とを有する平面視長方形のネット3と、その下面に重合した植生シート4とで構成され、ネット3には適当間隔おきに開口5を有するポケット部6が形成されており、図13、図14に示すように、ポケット部6には、前記植生促進部材1が収容されている。
ネット3の材質としては、年月の経過とともに土壌化する必要があるときは、天然繊維や生分解性プラスチックの繊維が使用され、表層土の流動や侵食防止効果を半永久的に確保したい場合には、ポリエチレン、ナイロン等の繊維が使用される。植生シート4は、スフ等の薄綿状シート4aに、植生種子、肥料、土壌改良材等の植生基材4bを担持させたものである。
この法面緑化構造は、図15(A)に示すように、法面Bに植生マットAを敷設し、図15(B)に示すように、ネット3のポケット部6に植生促進部材1を挿入するといった手順によって施工され、植生促進部材1をネット3のポケット部6で安定良く保持することができるので、植生促進部材1を法面Bにアンカーなどで固定する必要がなく、容易に施工できる。
そして、ネット3及び植生促進部材1が法面Bに密着することにより、植生促進部材1による断熱性・保温性と保水性が発揮され、植生促進部材1の下部の生育環境が植物にとって好適な状況を維持し、植生促進部材1による植生促進効果が発揮される。しかも、植生促進部材1が法面Bに密着することにより、降雨や凍上による法面土壌の流亡が防止されて、法面Bが安定すると共に、図14の仮想線と図15(C)に示すように、微粒土壌が植生促進部材1の法面上手側(水上側)に溜まり、植生促進部材1に沿った良好な植生生育基盤7が形成される。
このような植生促進部材1による植生促進効果と土壌の流亡防止効果とにより、図12、図15(D)に示すように、植生促進部材1付近の植物を特に良好に生育させて、法面全体の緑化を効率良く行うことができる。
図16(A),(B),(C),(D)は、上述した緑化方法を法面緑化構造に応用した他の実施形態を示す。この法面緑化構造は、上述した植生マットAの代わりにポケット部6付きのネット(植生マットAの構成から植生シート4を省略したもの)3を使用したもので、法面上に敷設したネット3と、ネット3に形成されたポケット部6に収容した植生促進部材1と、ネット3の上から吹き付けられた植生種子、肥料、土壌改良材等の植生基材4bとを備えて成る点に特徴がある。その他の構成、作用効果は、図12の実施形態同じであるため、説明を省略する。
図17(A),(B)は、上述した緑化方法を川岸や水位変動のある湖沼等の水際の法面緑化構造に応用した実施形態を示し、植生促進部材1を、施工対象地に直接敷設し、釘状の止め具Cで固定した点に特徴がある。植生基材は、植生促進部材1の設置後、植生促進部材1の隙間に充填してもよく、予め、適当な幅のテープ状に裁断した植生シートを法面に敷設した後、それを押える状態に植生促進部材1を設置してもよい。
植生促進部材1の設置率は、1m2 当り0.05〜0.8m2 の範囲であるが、出来るだけ大きく設定することが望ましい。この実施形態によれば、植物によって法面が保護されるようになるまで、植生促進部材1によって水流による土壌の流亡を防止することができる。この場合、植生促進部材1として、分解や腐食により土壌化する素材で作製されたものを使用すれば、年月の経過とともに植生促進部材1が土壌化して、植生促進部材1の設置箇所まで植物が繁茂し、水際まで施工対象地の全面が緑化されることになる。
以上、図面に基づいて本発明の実施形態を説明したが、本発明は図示の実施形態に限定されるものではなく、例えば、非透水性皮膜2を省略する等、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明が種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
本発明に係る植生促進部材の斜視図である。 図1の植生促進部材の縦断側面図である。 本発明の他の実施形態を示す植生促進部材の斜視図である。 図3の植生促進部材の縦断側面図である。 本発明の他の実施形態を示す植生促進部材の斜視図である。 図5の植生促進部材の縦断側面図である。 本発明の他の実施形態を示す植生促進部材の縦断側面図である。 本発明の他の実施形態を示す植生促進部材の縦断側面図である。 本発明の他の実施形態を示す植生促進部材の縦断側面図である。 熱伝導率別緑被率の実験結果を示すグラフである。 部材厚み別緑被率の実験結果を示すグラフである。 本発明に係る法面緑化構造の斜視図である。 図12の法面緑化構造に用いた植生マットの斜視図である。 図12の法面緑化構造の施工直後における要部の縦断側面図である。 図12の法面緑化構造の施工手順を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態を示す法面緑化構造とその施工手順を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態を示す法面緑化構造の斜視図である。
1 植生促進部材
2 非透水性皮膜
3 ネット
6 ポケット部
植生促進部材の下面





















Claims (8)

  1. 施工対象地の地面に下面が接するよう設置され前記下面が接する地面の温度変化を抑制し、かつ水分を維持する植生促進部材であって、吸水性があり、熱伝導率が0.03〜0.8、厚みが1〜20cmであることを特徴とする植生促進部材。
  2. 下面が平面状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の植生促進部材。
  3. 下面を除く表面の全部又は一部に非透水性皮膜を形成してあることを特徴とする請求項2に記載の植生促進部材。
  4. 幅及び奥行が50cm以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の植生促進部材。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の植生促進部材を施工対象地に、植生促進部材の下面が接するように設置することを特徴とする緑化方法。
  6. 植生促進部材の設置率が1m2 当り0.05〜0.8m2 であることを特徴とする請求項5に記載の緑化方法。
  7. 請求項5又は6に記載の緑化方法を用いて施工された法面緑化構造であって、法面上に敷設したネットと、ネットの下面に重合した植生シートと、ネットに形成されたポケット部に収容した植生促進部材とを備えて成る法面緑化構造。
  8. 請求項5又は6に記載の緑化方法を用いて施工された法面緑化構造であって、法面上に敷設したネットと、ネットに形成されたポケット部に収容した植生促進部材と、ネットの上から吹き付けられた植生基材とを備えて成る法面緑化構造。
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