JP2001161160A - 多肉植物を用いた永続性緑化基盤 - Google Patents

多肉植物を用いた永続性緑化基盤

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JP2001161160A
JP2001161160A JP34937999A JP34937999A JP2001161160A JP 2001161160 A JP2001161160 A JP 2001161160A JP 34937999 A JP34937999 A JP 34937999A JP 34937999 A JP34937999 A JP 34937999A JP 2001161160 A JP2001161160 A JP 2001161160A
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Satoshi Shinozaki
聡 篠崎
Hiroyuki Sano
弘幸 佐野
Satoru Yoshida
哲 吉田
Noboru Noguchi
▲のぼる▼ 野口
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Mayekawa Manufacturing Co
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    • Y02B80/32Roof garden systems

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多肉植物に対して永続的な緑化を可能とし、
排水性、耐火性、耐風雨性に優れ、更に雑草の混入を防
止する、日本の気候に合った多肉植物を用いた永続性緑
化基盤を提供する。 【構成】 合成樹脂製不織布よりなるスパイラル構造体
を使用した場合の多肉植物を用いた永続性緑化基盤の構
成は、合成樹脂製不織布よりなるスパイラル構造体10
とそのスパイラル構造体10に充填した粒状部材16と
粒状部材16の充填層の上部より摺込み充填した少量の
土壌17とよりなる植栽基盤11と、多肉植物12とよ
り構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル屋上などの緑
化に用いられる多肉植物に対して永続的な緑化を可能と
する構造体であって、排水性、耐火性、耐風雨性に優
れ、更に雑草の混入を防止する、安全且つローコストの
日本の気候に合った多肉植物を用いた永続性緑化基盤に
関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツでは緑化屋根としてセダム類等の
多肉植物が植えられた薄層の基盤が使用され且つ実用さ
れている。日本でもドイツの事例を参考にセダムの屋上
緑化が普及しつつあるが、ドイツの植栽基盤の構造をそ
のまま取り入れているものが大部分で、そのような植栽
基盤は日本の高温、高湿度の環境条件に適合しなく、屋
上等に施工後セダムをすぐに枯らしてしまったり、すぐ
には枯れないにしても、時間の経過につれ植栽密度の低
下や他の植物が繁殖し最初から植え付けてあったセダム
が雑草に被圧されるケースが見られる。
【0003】上記従来から使用されている植栽基盤は、
屋上に植栽させるためには、重量制限があるため軽量の
土壌や、軽量で保水性の高いヤシ繊維やピートモスを主
体とした基盤にセダムを植え付けられるケースが多々見
られる。しかし、このような植栽基盤を屋上等の緑化に
使用すると、夏の高温、多湿期に根腐れや、蒸れにより
葉が腐ったりして多肉植物が生育するに適さない環境条
件を作り出してしまうことになる。さらに、50mm/
h〜100mm/hの大なる降雨量を持つ豪雨の場合、
軽量で保水力のある部材は根が絡んだ部材は流れ出さな
いにしても、その他の部材は容易に流れ出し、その結果
排水溝をつまらせる事態を招くことになる。また、ビル
の屋上は、地上部よりも風速があるため、乾燥したとき
における軽量土壌は風により飛散する問題がある。
【0004】上記のように風や雨により植栽基盤が劣化
すれば植物自体の生存基盤が喪失されることになり、結
果的に永続的な緑化が困難となり、安定性、安全性に問
題があり、ダメージを受けた場所の補修工事にも高出費
を余儀なくされる状況にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みなされたもので、多肉植物に対して永続的な緑化
を可能とし、排水性、耐火性、耐風雨性に優れ、更に雑
草の混入を防止する、日本の気候に合った多肉植物を用
いた永続性緑化基盤の提供を目的とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】そこで、本発明の多肉植
物を用いた永続性緑化基盤は、培土と培土を保持する保
持具とよりなる植栽基盤に多肉植物を植栽した緑化基盤
において、保持具は、合成樹脂製不織布よりなるスパイ
ラル構造体、ないし排水構造を持つ薄層のボックス容器
より構成し、培土は、風雨による飛散流失の恐れを排除
する適当の大きさと重量を持つとともに、耐火性、透水
性のある天然ないし人工の粒状部材より構成したことを
特徴とする。
【0007】本発明は、多肉植物を植栽収容すべく、マ
ット状の不織布よりなるスパイラル構造体ないしボック
ス容器を用意するとともに、前記スパイラル構造体は厚
さ30〜50mmのスパイラル構造を持つ合成樹脂製不
織布で構成して排水性を持たせ、またボックス容器も排
水性を持つ構造として、充填保持する培土を透過した雨
水は外部に排水可能の構造にして、植栽した多肉植物の
根腐れを防止して永続性を持たせる構成にしてある。
【0008】そして、上記保持具に充填する培土は、適
当の重さと大きさを持った粒状部材で構成してある。即
ち、屋上等を吹く風により飛散したりまたは少し大量に
雨が降ると流失して長い間には前記充填してある粒状部
材が喪失して基盤自体が破壊状態になることを防止する
ため、風雨による飛散流失を防止できる程度の大きさと
重さを持つ粒子を選択の基準において、溶岩、砂利等の
天然の礫、ないしモンモリナイト、コンクリート粉砕
物、汚泥を焼結したものなどの人工的に作られた礫で構
成し、耐火性のものを使用し、多肉植物を植栽して永続
性のある緑化を可能にしてある。なお、上記粒状部材の
うち、汚泥を焼結したものを使用する場合は、重金属な
どの有害物質を含まないことを前提条件にしている。
【0009】そして、本発明では、上記のようにして形
成された植栽基盤にドイツの緑化屋根植栽方法により多
肉植物を植栽して緑化基盤を形成する構成にしてある
が、上記ドイツの緑化屋根植栽方法は、セダム等の多肉
植物を対象とするもので、セダムの母株から切り取った
芽を植栽基盤上に播き、発根、生育させる苗播き法や、
薄鉢で挿し木により増殖した苗を植栽基盤に植え付ける
薄鉢の植え付けや、マット状に圃場で生育させたセダム
を土壌ごと植え付ける方法、播種により生育させる方法
等により緑化基盤に植え付けられる。
【0010】また、前記請求項1記載の粒状部材は、比
重が乾燥時1.2以上の天然及び人工的に加工した粒状
部材により構成したことを特徴とする。
【0011】また、前記請求項1記載の粒状部材は、比
重が乾燥時1.2以上、直径が3mm以上の天然及び人
工的に加工した粒状部材により構成したことを特徴とす
る。
【0012】上記請求項2、請求項3記載の発明によ
り、前記粒状部材の比重と大きさの下限を限定して、風
による飛散と大雨による流失を防止して植栽基盤の破壊
喪失を防止し永続性のある緑化基盤の提供を可能にして
いる。
【0013】また、前記請求項1記載の粒状部材は、比
重が乾燥時1.2以上、直径が3mm以上、ポーラス構
造を持つ天然及び人工的に加工した粒状部材により構成
したことを特徴とする。
【0014】上記請求項4記載の発明により、前記粒状
部材は前記比重と大きさの下限の設定に加え、材質的に
ポーラス構造のもに限定することにより、通気性、通水
性を持たせ、夏の高温多湿期の根腐れや葉の腐りを防止
し、多肉植物の生育に適した状況を形成するようにして
ある。そして、また、50mm/h〜100mm/hの
豪雨の場合のポーラスによる透水性により流失を防止す
る構成にしてある。
【0015】また、請求項1記載の粒状部材は、比重が
乾燥時1.2以上、直径が3mm以上、ポーラス構造を
持ち、pHが7以上の天然及び人工的に加工した粒状部
材によ り構成したことを特徴とする。
【0016】上記請求項5記載の発明により、降雨の後
晴天が続く場合は、pFが急速に3.0〜4.0の難効性
有効水分となり、アルカリ性の土壌による多肉植物以外
は生育ができない環境に置きかえられる。そのため、雑
草の生育は防止され除草の必要もなくなる構成にしてあ
る。
【0017】なお、前記粒状部材に、溶岩以外の砂利な
どの天然の礫、モンモリナイト、コンクリート粉砕物、
汚泥を焼結したものなどの人工的に作られた礫で、産業
廃棄物のリサイクル資材であっても、重金属などの有害
物質が含まれていない、比重が1.2以上、直径が3mm
以上20mm未満、ポーラス構造を持ち、pHが7以上1
2未満の各種資材と多肉植物による栽培結果を検討した
が、使用資材の違い、植物種の違いで葉が赤みを帯びた
り、著しく節間がつまる等の形態的な差が出ることは見
受けられたが、上記条件を満たす資材によって構成され
た緑化基盤は、風による粒状部材の飛散や雨による流出
を起こす事無く、植栽が100%になっても排水性は損
なわれず、台風による強風にも耐える構造が確認され
た。
【0018】また、請求項1記載の培土は、保持具に充
填した前記粒状部材と粒状部材の充填層の表面に摺込み
充填した少量の土壌とより構成したことを特徴とする。
【0019】上記請求項6記載の発明により、前記請求
項2〜請求項5記載の条件を満足する粒状部材を充填し
た植栽基盤の表面に僅かな土壌を充填し前記粒状部材に
すり込む(混ぜても良い)ことにより、発芽時の根が絡
み付く初期段階の発育を促進させるようにしてある。
【0020】また、前記請求項1記載の合成樹脂製不織
布スパイラル構造体は、好ましくは略0.8mm前後の
剛性を持つ合成繊維をスパイラル状に互いに絡ませてな
る厚さ略20〜30mmの粗構造体とその下部に設けた
密構造の薄肉不織布シートとを透水可能の一体構造に構
成したことを特徴とする。
【0021】上記請求項7記載の発明により、上記合成
樹脂製不織布よりなるスパイラル構造体は、上部に略
0.8mm前後の剛性を持ちスパイラル状に絡ませた粗
構造体を設けるとともに、下部に密構造に薄肉不織布シ
ートを一体構造に且つ透水可能に設ける構成にしてある
ため、前記粗構造体の上部より充填した粒状部材は下部
の密構造の薄肉不織布シートまで一様に分布充填され、
土壌や雨水は前記薄肉不織布シートを介して外部へ排出
されるようにし、透水性、耐火性植栽基盤を形成するこ
とができる。
【0022】また、請求項1記載の排水構造を持つ薄層
のボックス容器は、多数の盤状通気突起の通気面をボッ
クス容器の基準面レベルに位置するようにして方形碁盤
目状に設け、前記碁盤目のそれぞれの対角線の交点上に
別の碁盤目を形成し、その交点にあたる部位に前記基準
面の下側に保水用の底上げ凹部を基準レベルより下方に
向け突出させ、該突出部と装着床面との間に排水路を形
成させ、容器内の超過余剰水は前記盤状通気突起の通気
孔より前記排水路へ排出させる構成としたことを特徴と
する。
【0023】上記請求項8記載の発明により、前記碁盤
目状にボックス容器の底部より突出させた底上げ凹部に
より、屋上等の起伏部や歪みにも対応して安定した装着
状態を形成できるとともに、底上げ凹部と装着床面との
間に大量の雨水にも対応できる排水路を形成している。
また、降雨時の雨水の浸透に対しては、降雨量が前記基
準面を越える場合は余剰水として、盤状通気突起の通気
孔より排水路を経由して排出可能にしてあり、またボッ
クス容器内に充填してある粒状部材の上部に摺込み充填
してある土壌も前記盤状通気突起の通気孔より目詰まり
を起こす事無く外部へ排出されるため、ボックス容器内
の基準面以上のレベルに充填されているポーラスな粒状
部材は乾燥状態に置かれ根腐れ等を起こすことはない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特
に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図1
は、本発明の第1の発明である、合成樹脂製不織布より
なるスパイラル構造体を使用した場合の多肉植物を用い
た永続性緑化基盤の概略の構成を示す図で、図2は図1
の永続性緑化基盤を屋上へ敷設する状況を示す図であ
る。図3は本発明の第2の発明である、排水構造を持つ
薄層のボックス容器を使用した場合の多肉植物を用いた
永続性緑化基盤の概略の構成を示す図で、図4は図3の
永続性緑化基盤を屋上に敷設する状況を示す図で、図5
は図3のボックス容器の概略の構成を示す図である。
【0025】図1に示すように、本発明の第1の発明で
ある合成樹脂製不織布よりなるスパイラル構造体を使用
した場合の多肉植物を用いた永続性緑化基盤の構成は、
合成樹脂製不織布よりなるスパイラル構造体10と該ス
パイラル構造体10に充填した粒状部材16と前記粒状
部材16の充填層の上部より摺込み充填した少量の土壌
17とよりなる植栽基盤11と、多肉植物12とより構
成する。
【0026】上記合成樹脂製不織布よりなるスパイラル
構造体10は、略0.8mm前後の多数の剛性のあるス
パイラル状合成樹脂繊維10aを絡ませて、20〜30
mmの厚さSの粗構造体を形成するとともに、その下
部を密構造の合成樹脂製薄肉不織布10bと透水可能の
一体構造に構成してある。
【0027】また、上記粒状部材16は、溶岩、砂利等
の天然礫、ないしモンモリナイト、コンクリート粉砕
物、汚泥を焼結したものや産業廃棄物のリサイクル部材
であっても重金属などの有害物質を含まないもの等の人
工的礫で、比重が1.2以上、直径が3mm以上20m
m未満、ポーラス構造を持ち、pHが7以上12未満の
資材で構成する。
【0028】なお、上記少量の土壌の摺込み充填は多肉
植物の発芽時の根が粒状部材に絡み付くまでの育成促進
のために使用する構成にしてある。
【0029】上記植栽基盤11へ多肉植物12を植栽し
て永続的緑化基盤を形成しているが、上記植栽は公知の
ドイツの緑化屋根植栽方法によるものである。即ち、セ
ダムの母株から切り取った芽を植栽基盤上に播き、発
根、生育させる苗播き法や、薄鉢で挿し木により増殖し
た苗を植栽基盤に植え付ける薄鉢の植え付け法や、マッ
ト状に圃場で生育させたセダムを土壌ごと植え付ける方
法、播種により生育させる方法等により植栽基盤11に
植込を行い永続性緑化基盤13を形成する。
【0030】上記植栽方法により2ヵ月間の発根育成を
行なった後、育成の終わった永続性緑化基盤13を屋上
50に敷設するが、その場合は、図2に示すように、屋
上50に遮水シート14を糊付けし、その上に余剰水が
流れる構造を持たせるため、粒状部材16を充填してな
い合成樹脂製不織布よりなるスパイラル構造体10を敷
設しその上に防根シート15を敷きその上に前記永続性
緑化基盤13を敷設し、屋上50に図示してない固定金
具で固定する構成にしてある。
【0031】図3には本発明の第2の発明である、排水
構造を持つ薄層のボックス容器を使した場合の多肉植物
を用いた永続性緑化基盤の概略の構成を示してある。図
3に見るように、本発明の排水構造を持つ薄層のボック
ス容器を使用した場合の多肉植物を用いた永続性緑化基
盤25は、ボックス容器20と該容器20内に充填した
粒状部材16と充填した粒状部材の上より摺込み充填す
る苗の活着用の少量の土壌17とよりなる植栽基盤18
と多肉植物12とより構成する。
【0032】上記ボックス容器20は、図5の斜視図に
見るように、30〜50mmの厚さSを持つ薄層のボ
ックス容器内に、多数の盤状通気突起22を方形碁盤目
状に設けるとともにその通気面がボックス容器内の基準
レベル位置(容器の底より高さHの位置)に位置するよ
うに設け、前記碁盤目のそれぞれの対角線の交点上に別
の碁盤目を形成し、その交点にあたる部位に前記基準面
の下側に保水用の底上げ凹部21を設け、下部に向け突
出させ、装着床面との間に排水路24を形成させ、保水
量が基準面レベルを超過した場合の余剰水は前記盤状通
気突起22の通気孔23より前記排水路24へ排出させ
る構成にしてある。
【0033】上記構成により、前記碁盤目状にボックス
容器の底部より突出させた底上げ凹部21により、屋上
の起伏部や歪みにも対応して安定した装着状態を形成で
きるとともに、底上げ凹部21と装着床面との間に大量
の雨水にも対応できる排水路24を形成している。
【0034】上記構成を持つ薄層のボックス容器20に
図3に示すように、粒状部材16を充填し、その上に苗
播きした多肉植物の活性を促進するための少量の土壌1
7を摺込み充填して植栽基盤18を形成する。そして多
肉植物をドイツの緑化屋根植栽方法により植栽し永続性
緑化基盤を25を形成する。上記粒状部材16及びドイ
ツの緑化屋根植栽方法については、前記本発明の第1の
発明で詳細に説明してあるので省略する。
【0035】上記して形成した永続性緑化基盤25を屋
上50に敷設する場合は、図4に示すように、屋上50
に遮水シート14を糊付け敷設をし、その上に防根シー
ト15を敷いた後、その上に永続性緑化基盤25を敷設
糊付けをする。上記永続性緑化基盤25を構成する薄層
のボックス容器20は余剰水を排出する排水路24を形
成する構造にしてあるため、前記第1の発明にように特
別の排水機構を設けていない。
【0036】即ち、降雨時の雨水の浸透に対しては、降
雨量が前記ボックス容器の基準面レベルを越える場合は
余剰水として、盤状通気突起22の通気孔23より排水
路24に排出され、該排水路を経由外部へ排出可能にし
てある。またボックス容器20内に充填してある粒状部
材16の上部に摺込み充填してある土壌17も前記盤状
通気突起22の通気孔23より目詰まりを起こす事無く
外部は排出されるため、ボックス容器20内の基準面レ
ベル以上に充填されているポーラスな粒状部材16は乾
燥状態に置かれ根腐れ等を起こすことはない。
【0037】上記、本発明における粒状部材を使用した
緑化基盤においては、乾燥季の殆ど雨のない時期におい
て前記部材は完全に乾燥されるが、比重及び大きさが所
定以上の大きさにしてあるため風による飛散を防止でき
る。また、50mm/h以上の降雨時においても、上記
比重及び大きさの所定値以上の値に設定してあるため、
雨水による流失を防止するとともにポーラス構造により
雨水もすぐ透過させるため、根腐れ葉腐れを起こすこと
はない。即ち、風雨による飛散流失を防止し、植栽が1
00%になっても植栽基盤の排水構造と相俟って排水性
が損なわれず台風による強風にも耐える永続性のある構
造になっている。
【0038】また、粒状部材のpH値の適当値の設定に
より雑草の繁茂を抑え除草作業を不必要とした。なお、
本発明の植栽基盤に充填する粒状部材には、従来使用さ
れている針葉樹片、ピートモス、ヤシ繊維等を使用して
ないため、晴天の続いた強風乾燥時における煙草の投げ
入れ等による基盤の着火は完全に防止できる構造になっ
ている。
【0039】
【発明の効果】上記構成により、本発明による緑化基盤
は、日本の気候と、屋上等の特殊な環境を配慮し、安全
性、永続性、コスト面で優れた特徴を兼ね備えた、多肉
植物用の育成基盤の構成を有している。本発明の緑化基
盤の使用により、簡単且つローコストで屋上面の緑化が
可能となり、ヒートアイランド減少、ダストドーム減
少、大気汚染による環境悪化の改善に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の発明である、合成樹脂製不織
布よりなるスパイラル構造体を使用した場合の多肉植物
を用いた永続性緑化基盤の概略の構成を示す図である。
【図2】 図1の永続性緑化基盤を屋上へ敷設する状況
を示す図である。
【図3】 本発明の第2の発明である、排水構造を持つ
薄層のボックス容器を使用した場合の多肉植物を用いた
永続性緑化基盤の概略の構成を示す図である。
【図4】 図3の永続性緑化基盤を屋上に敷設する状況
を示す図である。
【図5】 図3のボックス容器の概略の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 合成樹脂製不織布よりなるスパイラル構造体 11、18 植栽基盤 12 多肉植物 13、25 永続性緑化基盤 14 遮水シート 15 防根シート 16 粒状部材 17 土壌 20 ボックス容器 21 底上げ凹部 22 盤状通気突起 23 通気孔 24 排水路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 哲 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会 社前川製作所内 (72)発明者 野口 ▲のぼる▼ 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会 社前川製作所内 Fターム(参考) 2B022 AB04 AB17 BA01 BA02 BA23 BB01 BB03 DA19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 培土と培土を保持する保持具とよりなる
    植栽基盤に多肉植物を植栽した緑化基盤において、 保持具は、合成樹脂製不織布よりなるスパイラル構造
    体、ないし排水構造を持つ薄層のボックス容器より構成
    し、 培土は、風雨による飛散流失の恐れを排除する適当の大
    きさと重量を持つとともに、耐火性、透水性のある天然
    ないし人工の粒状部材より構成したことを特徴とする多
    肉植物を用いた永続性緑化基盤。
  2. 【請求項2】 前記粒状部材は、比重が乾燥時1.2以
    上の天然及び人工的に加工した粒状部材により構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の多肉植物を用いた永続
    性緑化基盤。
  3. 【請求項3】 前記粒状部材は、比重が乾燥時1.2以
    上、直径が3mm以上の天然及び人工的に加工した粒状
    部材により構成したことを特徴とする請求項1記載の多
    肉植物を用いた永続性緑化基盤。
  4. 【請求項4】 前記粒状部材は、比重が乾燥時1.2以
    上、直径が3mm以上、ポーラス構造を持つ天然及び人
    工的に加工した粒状部材により構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の多肉植物を用いた永続性緑化基盤。
  5. 【請求項5】 前記粒状部材は、比重が乾燥時1.2以
    上、直径が3mm以上、ポーラス構造を持ち、pHが7
    以上の天然及び人工的に加工した粒状部材によ り構成
    したことを特徴とする請求項1記載の多肉植物を用いた
    永続性緑化基盤。
  6. 【請求項6】 前記培土は、保持具に充填した前記粒状
    部材と粒状部材の充填層の表面に摺込み充填した少量の
    土壌とより構成したことを特徴とする請求項1記載の多
    肉植物を用いた永続性緑化基盤。
  7. 【請求項7】 前記合成樹脂製不織布よりなるスパイラ
    ル構造体は、剛性を持つ合成繊維をスパイラル状に絡ま
    せた厚さ略20〜30mmの粗構造体の下部と密構造の
    不織布シートを透水可能に一体構造に構成したことを特
    徴とする請求項1記載の多肉植物を用いた永続性緑化基
    盤。
  8. 【請求項8】 前記排水構造を持つ薄層のボックス容器
    は、多数の盤状通気突起の通気面をボックス容器の基準
    面レベルに位置するようにして方形碁盤目状に設け、前
    記碁盤目のそれぞれの対角線の交点上に別の碁盤目を形
    成し、その交点にあたる部位に前記基準面の下側に保水
    用の底上げ凹部を下方に向け突出させ、該突出部と装着
    床面との間に排水路を形成させ、ボックス容器内の超過
    余剰水は前記盤状通気突起の通気孔より前記排水路へ排
    出させる構成としたことを特徴とする請求項1記載の多
    肉植物を用いた永続性緑化基盤。
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