JP2002305968A - 保水機能と排水機能を有する植生マットを用いた緑化システム - Google Patents
保水機能と排水機能を有する植生マットを用いた緑化システムInfo
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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- Y02B80/00—Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
- Y02B80/32—Roof garden systems
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- Cultivation Of Plants (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】家屋等の構造物のフラットな屋根等の基材の表
面側に植生緑化を行うに際し、在来態様の如く地面灌水
型や該コンクリート化等をして固定荷重を大きくするこ
とを避け、排水性が良好で保水性も良好であるようにす
る。 【手段】基材1上に防水層2を介し排水マット3を敷設
し、更に、排水シート4 を介しその上部にフェルト性
等の植生マット7を充填し、該植生マット7に所定ピッ
チサイズで排水孔5を穿設し、該孔5に上部の砂利等の
排水材6を充填し、更に、支保工材10等を充填し床土
11を充填し、該床土11の中に充填した植物の種子や
茎葉等から発芽し、緑化14を行うが、降水等は床土1
1を通り、又、植生マット7の排水孔5を介し、下部の
排水層3から排水され又、植生マット7に混入されてい
る活性炭8や保水剤9により保水が成されて緑化は順調
に成育し、緑化による地球温暖化防止や環境悪化防止に
プラスし、意匠的外観性も確実に保て低コストに緑化が
図れる。
面側に植生緑化を行うに際し、在来態様の如く地面灌水
型や該コンクリート化等をして固定荷重を大きくするこ
とを避け、排水性が良好で保水性も良好であるようにす
る。 【手段】基材1上に防水層2を介し排水マット3を敷設
し、更に、排水シート4 を介しその上部にフェルト性
等の植生マット7を充填し、該植生マット7に所定ピッ
チサイズで排水孔5を穿設し、該孔5に上部の砂利等の
排水材6を充填し、更に、支保工材10等を充填し床土
11を充填し、該床土11の中に充填した植物の種子や
茎葉等から発芽し、緑化14を行うが、降水等は床土1
1を通り、又、植生マット7の排水孔5を介し、下部の
排水層3から排水され又、植生マット7に混入されてい
る活性炭8や保水剤9により保水が成されて緑化は順調
に成育し、緑化による地球温暖化防止や環境悪化防止に
プラスし、意匠的外観性も確実に保て低コストに緑化が
図れる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、例えば、民生家屋の
フラットな屋根や勾配屋根等の基材の表面側に植生緑化
を行うシステムの技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】家屋等の建築構造物の屋根の傾斜基材の
植生緑化にあっては、セダム等の植生を始源的にはドイ
ツ等に端を発し、世界的に広まっているが、該ドイツ等
で開発された屋上緑化システムにあっては、例えば、底
面灌水型等の態様であり、施工性の面でも困難性がある
難点があり、価格の面でも安価に出来ないという不利点
があり、又、該種ドイツから技術導入して開発された出
願人の先願発明技術であるシステムガーデン等の態様に
おいてもその施工性や価格の面でも必ずしもニーズにマ
ッチングされないデメリットがあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】又、我が国にあって
も、近時、ヒートアイランド現象抑止等のための緑化基
準が改正され、該改正基準に即して、全国的に広がる傾
向があるものの、急速な発注や又、価格ダウンの点等の
要求ニーズに応えられないデメリットがあった。 【0004】又、条件が必ずしも適合せず、様々な問題
が横たわってはいる。 【0005】そして、マンション等のフラットな屋上屋
根や勾配屋根等の傾斜基材の薄い層等は押えコンクリー
ト等とは機構的に設計的条件が異なり、低コストで提供
出来ないという不利点もあった。 【0006】そして、上記底面灌水型等では、当該勾配
屋根等の基材上に防水シートを介して植生させるように
しているが、植生マットの基になるマットや土層の表層
に敷設する砂や、砂利等が台風等の際の豪雨や強風等に
より捲れたり、干天等の日照等により飛散したり蒸散し
たりして著しいダメージを受けることから耐久性に乏し
い欠点があり、これに対処するに頻繁なメンテナンスを
必要とする難点もあり、結果的にコスト高になるという
不利点があった。 【0007】又、植生緑化の基礎となる植生マットの降
水による非定時的な流出や土壌やマット自体のまくれ等
によっても著しい損傷を受け、常時植生を維持する程の
薄層緑化が図れないという不都合さがあった。 【0008】又、これに対処するに、玉砂利と土を固め
て金網上のネット体を介して、敷設する植生システムも
開発されてはいるが、充分とはいえない採用上の不具合
があり、且つ、従来技術に基づく植生マットは施工性に
おいて著しい煩瑣性を伴うものであり、且つ、長期に亘
り緑化の性能を維持することが困難であるという難点も
あり、特に、マンション等のフラットな屋根等の基材や
傾斜基材の上面にて長期間の性能を維持を図ることは著
しい困難性を有するデメリットがあった。 【0009】 【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく民生家屋等のフラットな屋根等の基材の表面上に
緑化を行うシステムの問題点を解決すべき技術的課題と
し対応がし易く、耐風性の著しく高い工法を確立するた
めに、保水機能と併せて排水機能も有している植生マッ
トを用いるようにして施工性が容易であり、且つ、その
機能をも初期設定通りに維持出来るようにして造園産業
における緑化技術利用分野に益する優れた保水と排水機
能を有する植生マットを用いた緑化システムを提供せん
とするものである。 【0010】 【課題を解決するため手段】上述目的に沿い先述特許請
求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述課
題を解決するために、民生家屋のフラットな屋根等の基
材の表面側に緑化を行うシステムにあって、該基材の表
面上に排水層を介して保水機能と排水機能を併せ有する
植生マットを敷設して、該植生マット上に緑化を行うよ
うにすることを基幹とし、而して、上記、植生マット上
に植生する植物の倒れを防止する支保工としての溶接金
網を配設するようにするようにし、上記、植生マットに
散在的に排水の孔が穿設されているようにもし、上記、
排水用の孔に砂利等の排水用材が充填されているように
もした技術的手段を講じたものである。 【0011】 【作用】上述構成において、民生家屋等のフラットな屋
根等の排水側にセダム等の植生をして緑化するに際し、
基材の表面に排水層等のマットを介して、排水層を敷設
し、該排水層の上に不織布等の排水シートを敷設し、該
不織布等の排水シート上に所定ピッチで散在的に排水孔
を穿設したフェルト製等の植生マットを所定厚さにして
敷設し、該排水孔には砂利等の排水用材が充填されてお
り、該植生マットの表面には押えリブを有する金網製等
のネットが敷設されてその上面には床土が所定厚さで敷
設され、床土に植生される樹木にはワイヤー等の植生支
保工を金網製のネットに絡めて当該樹木の倒れを防止す
るようにし、又、植生マット中には活性炭や保水剤が散
在的に存在するようにし技術的手段を講じたものであ
る。 【0012】上述構成において、植生された緑化の表面
側から降水やスプリンクラーやリーキーパイプ等からの
散水による水分は床土を通り、且つ、砂利を侵透し、植
生マットの排水用の孔を通して、排水層から保水性を適
宜に保ちながらスムーズに排水されて、緑化の成長を促
進し且つ徒らな乾燥が避けられる様にし、構造が簡単で
且つコスト的にも充分に見合うようにしたものである。 【0013】 【発明が実施しようとする形態】次ぎに、この出願の発
明の実施しようとする形態を実施例の態様として図面を
参照して説明すれば以下の通りである。 【0014】而して、図示態様は緑化植物としてセダム
等の草花や樹木が混在的に散在的的に植生する態様であ
り、対象とする家屋は民生住宅等のマンション等のフラ
ットな屋根としての基材としての屋根1の上方に防水機
能を有する防水性シート層2を介し、排水層としてのプ
ラスチック製等の樹脂ネット3が防水層2を介して敷設
され、表面には所定ピッチで所定サイズの排水孔5が排
水用の砂利6を有する合成樹脂製の植生マット7が排水
シート4を介して敷設されており、又、該植生マット7
中には活性炭8や保水剤9が散在的に在るようにされて
おり、又、該植生マット7の表面には砂利6と共に金網
製等で所定ピッチで支保工として押え金網10を形成
し、該植生マット7の敷設の前にセダム等の樹木13の
根鉢13´ とその種子等が所定間隔で散在的にあるよ
うにされた床土11がセットされ、該セダムの樹木13
の根鉢13´ は床土11内においてワイヤー12を介
し、上記支保工としての金網10の押えリブ18との間に
絡ませて、当該樹木の倒れを防止されるようにされ、こ
のように施工することにより床土11の表面には緑化1
4が植生されていく。 【0015】而して、植生マット7上に敷設した砂利層
6は、当該敷設施工時に排水孔5に流れ込む状態で充填
されていく。 【0016】又、支保工の金網10は植生マット7上に
敷設するためにワイヤー12と共に支保工として機能
し、樹木13の倒れを確実に防止し、併せてその表面機
能は全うされるものである。 【0017】上述構成において、稼働中は雨水やスプリ
ンクラーやリーキーパイプ等による散水は保水機能を有
する床土11を侵透し、保水され、又、敷設した砂利層
6を通り、排水シート4を介し、植生マット7を通り、
排水層3が排水機能をも有しているために、緑化の抑制
には働かない。 【0018】又、当該植生マット7には活性炭8や保水
剤9が含有されているために、しみ透る水に対する保水
力と清浄力をも高め、又、植生マット7は排水層3の緩
衝材としてクッション性を有し、当該防水層3と防水層
2の保護機能を果たす。 【0019】又、これらの機能は断熱層や植物の根の進
入をも防ぐ空気層として機能する。 【0020】そして、植生マット7に於いては、経時的
に目詰り等を発生したりする場合も可能性としては在る
が、排水孔5が所定ピッチで散在的にあけられているた
めに、その排水性は経時的にみると、充分に保たれ、そ
の保水性も通常のマットよりは高く雨水の利用率は高め
ることが出来るものである。 【0021】又、植生マット7は樹脂製等であることに
より、緩衝材となって、下部の排水層3に対し、一種の
保護層として機能し、又、排水層3 は空気層として断
熱機能を司さどり、併せて、空気層となるために草花や
樹木13や種子の発根の伸びがし難く結果的に防水層2
の保護層として機能する。 【0022】又、溶接金網部は植生マット7の上部に在
るために、機構的には排水層3と防水層2を傷付けるよ
うな虞はない。 【0023】又、排水3´ は床土11の乾きに従って
水分を植生マット7から供給され通常の地盤同様の環境
が保たれ易い。 【0024】又、施工に際して植生マット7はフェルト
製等であるために簡単に切断することが可能で、形状の
如何を問わず簡単に成形が出来る。 【0025】したがって、システム全体としては軽量化
が出来、機能性能が高い経済的な緑化システムとするこ
とが出来る。 【0026】尚、例えば、植生マット7の排水孔5の大
きさやサイズ等は施工の目的により適宜に変更可能であ
る。 【0027】例えば、孔5の穴の直径はφ5乃至、φ3
00で良いものであり、植生マット7の材質については
合成繊維等の化学繊維であればフェルト以外でも利用可
能である。 【0028】 【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に鳥瞰視において緑化の部分が極めて少なくなっている
現在における都市部等においてセダム等の屋上緑化が温
暖化やヒートアイランド現象の防止に一助となることに
おいて、当該屋上緑化が強く叫ばれ、又、実施が図られ
ている状況において、屋根等の基材の表面上に排水層を
介し、保水機能と排水機能を併せ有する植生マットを有
し、該植生マット上に緑化を行うようにすることにより
施工が極めて簡単であり、したがって、工期も短く、コ
ストダウンが図れ急増する緑化のニーズにも応えること
が出来るという優れた効果が奏される。 【0029】而して、雨水やスプリンクラーやリーキー
パイプによる散水等が当該植生マット上に敷設する床土
を通り、植生マットに侵透し、又、経時的に該降水等に
よる植生マットに目詰りが生じた場合であっても、該植
生マットに散在的に所定ピッチで穿設した孔に排水用材
が充填されていることにより排水は確実に図られ、又、
排水性の砂利等が孔に充填されているために、保水性も
良好に維持され、更に排水性のために根腐れ現象等も生
ぜず、通常のマットよりもその保水力は高い上に排水効
率が高まり、又、活性炭等を混入しておくことにより水
が浄化される効果が奏される。 【0030】又、植生マットは材質からして一種の緩衝
材となって、最下部の排水層を保護し、排水マットは空
気層となり、断熱性を有すると同時に空気層であるため
に根が伸び難く結果的に排水層の保護層となることが出
来る効果がある。 【0031】又、支保工基材が植生マットの上部に充填
されているために下部の排水層に対し、一種の押え機能
も有し、又、該排水層を損傷する虞がなく、又、緑化を
構成する草花等に混じって植生される樹木の根鉢等の発
根等や葡蔔を防止し、植生マットや下部の排水層の損傷
等を防止することが出来る効果がある。 【0032】そして、植生マットは合成繊維等のフェル
ト製等で形成することが出来るために、又、切断可能で
あるために成形が極めて容易であり、したがって、基材
の形状にマッチングさせて設計が出来るという優れた効
果がある。 【0033】又、上記植生マットの上部に支保工材を植
物の倒れ防止用としてセダム等の植物の根鉢対する絡め
等をワイヤー等によって行うことにより風雨や豪雨等に
よる植物の倒れ等を防止することが出来、したがって、
該倒木等の樹木を介しての建築構造物に損傷を与える虞
等もなく意匠的にも外観的美観を損なうことも無く屋上
緑化が形成出来るという効果が奏される。 【0034】そして、この出願の発明によれば、屋上緑
化が機械的に軽量化出来、又、施工性が高く、経済的な
緑化システムとすることが出来るという効果が奏され
る。 【0035】そして、対象とする基材はフラット屋根や
一般の陸上屋根や勾配屋根等の傾斜角度を有する基材に
対して適用できるばかりでなく、壁面等においても施工
することが出来るために、緑化システムを適用出来る建
築構造物の如何なる態様にも適用出来るという優れた効
果が奏される。 【0036】そして、支保工材等が一種の押さえ体とし
て機能することが出来るために在来態様の押さえコンク
リート等と異なり、固定荷重が軽減されるという効果も
ある。
フラットな屋根や勾配屋根等の基材の表面側に植生緑化
を行うシステムの技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】家屋等の建築構造物の屋根の傾斜基材の
植生緑化にあっては、セダム等の植生を始源的にはドイ
ツ等に端を発し、世界的に広まっているが、該ドイツ等
で開発された屋上緑化システムにあっては、例えば、底
面灌水型等の態様であり、施工性の面でも困難性がある
難点があり、価格の面でも安価に出来ないという不利点
があり、又、該種ドイツから技術導入して開発された出
願人の先願発明技術であるシステムガーデン等の態様に
おいてもその施工性や価格の面でも必ずしもニーズにマ
ッチングされないデメリットがあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】又、我が国にあって
も、近時、ヒートアイランド現象抑止等のための緑化基
準が改正され、該改正基準に即して、全国的に広がる傾
向があるものの、急速な発注や又、価格ダウンの点等の
要求ニーズに応えられないデメリットがあった。 【0004】又、条件が必ずしも適合せず、様々な問題
が横たわってはいる。 【0005】そして、マンション等のフラットな屋上屋
根や勾配屋根等の傾斜基材の薄い層等は押えコンクリー
ト等とは機構的に設計的条件が異なり、低コストで提供
出来ないという不利点もあった。 【0006】そして、上記底面灌水型等では、当該勾配
屋根等の基材上に防水シートを介して植生させるように
しているが、植生マットの基になるマットや土層の表層
に敷設する砂や、砂利等が台風等の際の豪雨や強風等に
より捲れたり、干天等の日照等により飛散したり蒸散し
たりして著しいダメージを受けることから耐久性に乏し
い欠点があり、これに対処するに頻繁なメンテナンスを
必要とする難点もあり、結果的にコスト高になるという
不利点があった。 【0007】又、植生緑化の基礎となる植生マットの降
水による非定時的な流出や土壌やマット自体のまくれ等
によっても著しい損傷を受け、常時植生を維持する程の
薄層緑化が図れないという不都合さがあった。 【0008】又、これに対処するに、玉砂利と土を固め
て金網上のネット体を介して、敷設する植生システムも
開発されてはいるが、充分とはいえない採用上の不具合
があり、且つ、従来技術に基づく植生マットは施工性に
おいて著しい煩瑣性を伴うものであり、且つ、長期に亘
り緑化の性能を維持することが困難であるという難点も
あり、特に、マンション等のフラットな屋根等の基材や
傾斜基材の上面にて長期間の性能を維持を図ることは著
しい困難性を有するデメリットがあった。 【0009】 【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく民生家屋等のフラットな屋根等の基材の表面上に
緑化を行うシステムの問題点を解決すべき技術的課題と
し対応がし易く、耐風性の著しく高い工法を確立するた
めに、保水機能と併せて排水機能も有している植生マッ
トを用いるようにして施工性が容易であり、且つ、その
機能をも初期設定通りに維持出来るようにして造園産業
における緑化技術利用分野に益する優れた保水と排水機
能を有する植生マットを用いた緑化システムを提供せん
とするものである。 【0010】 【課題を解決するため手段】上述目的に沿い先述特許請
求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述課
題を解決するために、民生家屋のフラットな屋根等の基
材の表面側に緑化を行うシステムにあって、該基材の表
面上に排水層を介して保水機能と排水機能を併せ有する
植生マットを敷設して、該植生マット上に緑化を行うよ
うにすることを基幹とし、而して、上記、植生マット上
に植生する植物の倒れを防止する支保工としての溶接金
網を配設するようにするようにし、上記、植生マットに
散在的に排水の孔が穿設されているようにもし、上記、
排水用の孔に砂利等の排水用材が充填されているように
もした技術的手段を講じたものである。 【0011】 【作用】上述構成において、民生家屋等のフラットな屋
根等の排水側にセダム等の植生をして緑化するに際し、
基材の表面に排水層等のマットを介して、排水層を敷設
し、該排水層の上に不織布等の排水シートを敷設し、該
不織布等の排水シート上に所定ピッチで散在的に排水孔
を穿設したフェルト製等の植生マットを所定厚さにして
敷設し、該排水孔には砂利等の排水用材が充填されてお
り、該植生マットの表面には押えリブを有する金網製等
のネットが敷設されてその上面には床土が所定厚さで敷
設され、床土に植生される樹木にはワイヤー等の植生支
保工を金網製のネットに絡めて当該樹木の倒れを防止す
るようにし、又、植生マット中には活性炭や保水剤が散
在的に存在するようにし技術的手段を講じたものであ
る。 【0012】上述構成において、植生された緑化の表面
側から降水やスプリンクラーやリーキーパイプ等からの
散水による水分は床土を通り、且つ、砂利を侵透し、植
生マットの排水用の孔を通して、排水層から保水性を適
宜に保ちながらスムーズに排水されて、緑化の成長を促
進し且つ徒らな乾燥が避けられる様にし、構造が簡単で
且つコスト的にも充分に見合うようにしたものである。 【0013】 【発明が実施しようとする形態】次ぎに、この出願の発
明の実施しようとする形態を実施例の態様として図面を
参照して説明すれば以下の通りである。 【0014】而して、図示態様は緑化植物としてセダム
等の草花や樹木が混在的に散在的的に植生する態様であ
り、対象とする家屋は民生住宅等のマンション等のフラ
ットな屋根としての基材としての屋根1の上方に防水機
能を有する防水性シート層2を介し、排水層としてのプ
ラスチック製等の樹脂ネット3が防水層2を介して敷設
され、表面には所定ピッチで所定サイズの排水孔5が排
水用の砂利6を有する合成樹脂製の植生マット7が排水
シート4を介して敷設されており、又、該植生マット7
中には活性炭8や保水剤9が散在的に在るようにされて
おり、又、該植生マット7の表面には砂利6と共に金網
製等で所定ピッチで支保工として押え金網10を形成
し、該植生マット7の敷設の前にセダム等の樹木13の
根鉢13´ とその種子等が所定間隔で散在的にあるよ
うにされた床土11がセットされ、該セダムの樹木13
の根鉢13´ は床土11内においてワイヤー12を介
し、上記支保工としての金網10の押えリブ18との間に
絡ませて、当該樹木の倒れを防止されるようにされ、こ
のように施工することにより床土11の表面には緑化1
4が植生されていく。 【0015】而して、植生マット7上に敷設した砂利層
6は、当該敷設施工時に排水孔5に流れ込む状態で充填
されていく。 【0016】又、支保工の金網10は植生マット7上に
敷設するためにワイヤー12と共に支保工として機能
し、樹木13の倒れを確実に防止し、併せてその表面機
能は全うされるものである。 【0017】上述構成において、稼働中は雨水やスプリ
ンクラーやリーキーパイプ等による散水は保水機能を有
する床土11を侵透し、保水され、又、敷設した砂利層
6を通り、排水シート4を介し、植生マット7を通り、
排水層3が排水機能をも有しているために、緑化の抑制
には働かない。 【0018】又、当該植生マット7には活性炭8や保水
剤9が含有されているために、しみ透る水に対する保水
力と清浄力をも高め、又、植生マット7は排水層3の緩
衝材としてクッション性を有し、当該防水層3と防水層
2の保護機能を果たす。 【0019】又、これらの機能は断熱層や植物の根の進
入をも防ぐ空気層として機能する。 【0020】そして、植生マット7に於いては、経時的
に目詰り等を発生したりする場合も可能性としては在る
が、排水孔5が所定ピッチで散在的にあけられているた
めに、その排水性は経時的にみると、充分に保たれ、そ
の保水性も通常のマットよりは高く雨水の利用率は高め
ることが出来るものである。 【0021】又、植生マット7は樹脂製等であることに
より、緩衝材となって、下部の排水層3に対し、一種の
保護層として機能し、又、排水層3 は空気層として断
熱機能を司さどり、併せて、空気層となるために草花や
樹木13や種子の発根の伸びがし難く結果的に防水層2
の保護層として機能する。 【0022】又、溶接金網部は植生マット7の上部に在
るために、機構的には排水層3と防水層2を傷付けるよ
うな虞はない。 【0023】又、排水3´ は床土11の乾きに従って
水分を植生マット7から供給され通常の地盤同様の環境
が保たれ易い。 【0024】又、施工に際して植生マット7はフェルト
製等であるために簡単に切断することが可能で、形状の
如何を問わず簡単に成形が出来る。 【0025】したがって、システム全体としては軽量化
が出来、機能性能が高い経済的な緑化システムとするこ
とが出来る。 【0026】尚、例えば、植生マット7の排水孔5の大
きさやサイズ等は施工の目的により適宜に変更可能であ
る。 【0027】例えば、孔5の穴の直径はφ5乃至、φ3
00で良いものであり、植生マット7の材質については
合成繊維等の化学繊維であればフェルト以外でも利用可
能である。 【0028】 【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に鳥瞰視において緑化の部分が極めて少なくなっている
現在における都市部等においてセダム等の屋上緑化が温
暖化やヒートアイランド現象の防止に一助となることに
おいて、当該屋上緑化が強く叫ばれ、又、実施が図られ
ている状況において、屋根等の基材の表面上に排水層を
介し、保水機能と排水機能を併せ有する植生マットを有
し、該植生マット上に緑化を行うようにすることにより
施工が極めて簡単であり、したがって、工期も短く、コ
ストダウンが図れ急増する緑化のニーズにも応えること
が出来るという優れた効果が奏される。 【0029】而して、雨水やスプリンクラーやリーキー
パイプによる散水等が当該植生マット上に敷設する床土
を通り、植生マットに侵透し、又、経時的に該降水等に
よる植生マットに目詰りが生じた場合であっても、該植
生マットに散在的に所定ピッチで穿設した孔に排水用材
が充填されていることにより排水は確実に図られ、又、
排水性の砂利等が孔に充填されているために、保水性も
良好に維持され、更に排水性のために根腐れ現象等も生
ぜず、通常のマットよりもその保水力は高い上に排水効
率が高まり、又、活性炭等を混入しておくことにより水
が浄化される効果が奏される。 【0030】又、植生マットは材質からして一種の緩衝
材となって、最下部の排水層を保護し、排水マットは空
気層となり、断熱性を有すると同時に空気層であるため
に根が伸び難く結果的に排水層の保護層となることが出
来る効果がある。 【0031】又、支保工基材が植生マットの上部に充填
されているために下部の排水層に対し、一種の押え機能
も有し、又、該排水層を損傷する虞がなく、又、緑化を
構成する草花等に混じって植生される樹木の根鉢等の発
根等や葡蔔を防止し、植生マットや下部の排水層の損傷
等を防止することが出来る効果がある。 【0032】そして、植生マットは合成繊維等のフェル
ト製等で形成することが出来るために、又、切断可能で
あるために成形が極めて容易であり、したがって、基材
の形状にマッチングさせて設計が出来るという優れた効
果がある。 【0033】又、上記植生マットの上部に支保工材を植
物の倒れ防止用としてセダム等の植物の根鉢対する絡め
等をワイヤー等によって行うことにより風雨や豪雨等に
よる植物の倒れ等を防止することが出来、したがって、
該倒木等の樹木を介しての建築構造物に損傷を与える虞
等もなく意匠的にも外観的美観を損なうことも無く屋上
緑化が形成出来るという効果が奏される。 【0034】そして、この出願の発明によれば、屋上緑
化が機械的に軽量化出来、又、施工性が高く、経済的な
緑化システムとすることが出来るという効果が奏され
る。 【0035】そして、対象とする基材はフラット屋根や
一般の陸上屋根や勾配屋根等の傾斜角度を有する基材に
対して適用できるばかりでなく、壁面等においても施工
することが出来るために、緑化システムを適用出来る建
築構造物の如何なる態様にも適用出来るという優れた効
果が奏される。 【0036】そして、支保工材等が一種の押さえ体とし
て機能することが出来るために在来態様の押さえコンク
リート等と異なり、固定荷重が軽減されるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の一実施例の拡大断面図であ
る。 【図2】図1の部分平断面図である。 【符号の説明】 1 基材 14 緑化植生 3 排水層 7 植生マット 13 植物 10 支保工の屋根金網 5 排水用の孔 6 排水用材
る。 【図2】図1の部分平断面図である。 【符号の説明】 1 基材 14 緑化植生 3 排水層 7 植生マット 13 植物 10 支保工の屋根金網 5 排水用の孔 6 排水用材
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【手続補正書】 【提出日】平成13年4月27日(2001.4.2
7) 【手続補正1】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】図1 【補正方法】変更 【補正内容】 【図1】 【手続補正2】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】図2 【補正方法】変更 【補正内容】 【図2】
【手続補正書】 【提出日】平成13年4月27日(2001.4.2
7) 【手続補正1】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】図1 【補正方法】変更 【補正内容】 【図1】 【手続補正2】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】図2 【補正方法】変更 【補正内容】 【図2】
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フロントページの続き
(72)発明者 古澤 浩一
東京都渋谷区神宮前1−16−4 明東ビル
3階株式会社ドコー内
Fターム(参考) 2B022 AB04 BA02 BA07 BA21 BB03
DA19
2D044 DA12 DA25
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】基材表面側に緑化を行うシステムにおい
て、該基材の表面上に排水層を介して保水機能と排水機
能を併せ有する植生マットを敷設して、該植生マット上
に緑化を行うようにすることを特徴とする保水機能と排
水機能を有する植生マットを用いた緑化システム。 【 請求項2】上記、排水層がポリアミド樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、
カーボン繊維等の樹脂からなる構造物からなり、その厚
みが5〜300mmで、空隙率が50〜99%であるこ
とを特徴とする請求項1記載の保水機能と排水機能を有
する植生マットを用いた緑化システム。 【請求項3】上記、植生マットに散在的に排水の孔が穿
設されていることを特徴とする請求項1から2のいずれ
か記載の保水機能と排水機能を有する植生マットを用い
た緑化システム。 【請求項4】上記、植生マットに散在的に穿設された排
水の孔の総面積が植生マットの総面積中の2〜60%を
占めることを特徴とする請求項3記載の保水機能と排水
機能を有する植生マットを用いた緑化システム。 【請求項5】上記、排水用の孔に排水用材が充填されて
いることを特徴とする請求項3〜4のいずれかに記載の
保水機能と排水機能を有する植生マットを用いた緑化シ
ステム。 【請求項6】上記排水用材が砂利であることを特徴とす
る請求項5記載の保水機能と排水機能を有する植生マッ
トを用いた緑化システム。 【請求項7】上記、植生マット上に植生する植物の倒れ
を防止する支保工としての溶接金網を配設するようにす
ることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の
保水機能と排水機能を有する植生マットを用いた緑化シ
ステム。 【請求項8】上記基材の傾斜角度が5度以上であること
を特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の緑化システ
ム。 【請求項9】上記排水層が30Kg/m2 以上の荷重を
加えても潰れないことを特徴とする請求項1〜8のいず
れか記載の緑化システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001110831A JP2002305968A (ja) | 2001-04-10 | 2001-04-10 | 保水機能と排水機能を有する植生マットを用いた緑化システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001110831A JP2002305968A (ja) | 2001-04-10 | 2001-04-10 | 保水機能と排水機能を有する植生マットを用いた緑化システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002305968A true JP2002305968A (ja) | 2002-10-22 |
Family
ID=18962531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001110831A Pending JP2002305968A (ja) | 2001-04-10 | 2001-04-10 | 保水機能と排水機能を有する植生マットを用いた緑化システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002305968A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006136219A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Itabashi Kenzai Kogyo Kk | 緑化基盤及びそれを用いた緑化ステージ |
CN104106325A (zh) * | 2014-08-01 | 2014-10-22 | 上海市园林科学研究所 | 一种用于城市绿化土壤改良的植物根系微域环境系统 |
CN113508702A (zh) * | 2021-03-24 | 2021-10-19 | 湖北省路桥集团有限公司 | 道路两侧景观绿化体系的施工方法 |
-
2001
- 2001-04-10 JP JP2001110831A patent/JP2002305968A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006136219A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Itabashi Kenzai Kogyo Kk | 緑化基盤及びそれを用いた緑化ステージ |
CN104106325A (zh) * | 2014-08-01 | 2014-10-22 | 上海市园林科学研究所 | 一种用于城市绿化土壤改良的植物根系微域环境系统 |
CN113508702A (zh) * | 2021-03-24 | 2021-10-19 | 湖北省路桥集团有限公司 | 道路两侧景观绿化体系的施工方法 |
CN113508702B (zh) * | 2021-03-24 | 2023-08-18 | 湖北省路桥集团有限公司 | 道路两侧景观绿化体系的施工方法 |
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