JP2004129507A - 屋上の緑化工法 - Google Patents

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plants
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JP2002294686A
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Hisafumi Tanaka
田中 尚史
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Daiwa Kogyo Co Ltd
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Daiwa Kogyo Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
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    • Y02B80/32Roof garden systems

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  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

【課題】土壌厚を薄くしても植物の根の張りが良好になって、強風による倒木や飛散が防止できて植物の安定が図れ、また降雨水などを貯水して給水時間を大幅に延伸することができる屋上の緑化工法を提供する。
【解決手段】ビルの屋上緑化範囲のスラブ1上に区画用の縁部材2を並べて、このスラブ上及び縁部材の起立内側面に防水、防根シート3を張設したのち、この防水、防根シート上に貯水部形成用の軽量骨材4を敷き、次いでこの軽量骨材の上に透水経路を有する軽量コンクリート製透水板6を敷き並べたのち、この透水板の上に軽量人工土壌9を敷き詰めて適宜の植物を植栽したことを特徴とする屋上の緑化工法。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、既設ビルの屋上を緑化する工法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
既設ビルの屋上を緑化することによって、断熱効果や、省エネ、ビル寿命の延長、都市洪水防止、ヒートアイランド対策、大気の浄化などの効果があることはすでに知られている。
【0003】
従来の屋上緑化工法は、屋上の緑化範囲の床面を合成樹脂系やゴム系などの防水材料で防水処理したのち、この防水処理膜上に貯水層、保水層と生育基盤を築造して草本類・木本類を植栽する。
【0004】
このような方式の屋上緑化工法によると、盛土の土壌厚が確保されていないと植物の安定した固定を図ることができず、小さな丈の草本類・木本類に限定される問題があった。
【0005】
逆に丈の大きな樹木の安定した固定を図るために土壌厚を確保(大きく)すると、スラブの上載荷重の制限を越えるので、問題が発生する。
【0006】
しかも良好な保水性がないため散水などの維持管理に要する費用が多大になる。
【0007】
従って、多くの業者が取り組んでいるのは、土壌を選ばず、自然降雨のみで生育するセダム類を用いた機能重視の緑化になる。
【0008】
そこで、この発明は、土壌厚を薄くしても植物の根の張りが良好になり、その結果強風による倒木や飛散が防止できて恒久的な植物の安定が図れ、また降雨水などを貯水層と保水層に貯水して給水時間を大幅に延伸することができるようにしたことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、ビルの屋上緑化範囲のスラブ上に区画用の縁部材を並べて、このスラブ上及び縁部材の起立内側面に防水、防根シートを張設したのち、この防水、防根シート上に貯水部形成用の軽量骨材を敷き、次いでこの軽量骨材の上に透水経路を有する透水板を敷き並べたのち、この透水板の上に土壌を敷き詰めて適宜の植物を植栽したことを特徴とする屋上の緑化工法を採用する。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0011】
この発明の実施形態では、図1から図3に示すように、ビルの屋上緑化範囲のスラブ1上には、区画用の縁部材2が並べてある。
【0012】
上記の縁部材2としては、スラブ1に荷重による影響を与えない例えば木材や発泡コンクリート製のブロックなどが望ましい。
【0013】
また、スラブ1上及び縁部材2の起立内側面には、防水、防根シート3が張設してある。
【0014】
上記の防水、防根シート3としては、既設構造物の防水と貯水層・保水層の形成のために使用するものであるから、耐腐食性にすぐれ、かつ張設作業性にすぐれた合成樹脂製やゴム製のシートが望ましいが、かならずしも限定されず、薄い金属製のシートや板であってもよい。
【0015】
なお、縁部材2は、区画の周囲全部(全周)に並べる以外にビルの屋上の周壁(起立した立壁)の一部を利用する場合、周壁にも防水、防根シート3を張設する。
【0016】
さらに、防水、防根シート3上に貯水部形成用の軽量骨材4を敷く。
【0017】
上記の軽量骨材4としては、図示の場合砂利や発泡コンクリートなどの塊状の破砕材を使用したが、合成樹脂製のパイプを水平にして並べることも考えられる。
【0018】
そして、軽量骨材4の上に透水経路5を有する透水板6を敷き並べる。
【0019】
上記の透水板6としては、例えば軽量コンクリート製透水板がある。
【0020】
この軽量コンクリート製透水板を得るには、図3に示すように粒度を或る程度揃えた砂利やコンクリートなどの破砕骨材7と自硬性接着剤8(例えばセメント)とを混合混練して型枠に流し込む。
【0021】
すると、各骨材7の接着剤8の接触部分が結合されると共に、接着剤8の非接触部分が透水経路5になる透水板6を得ることができる。
【0022】
しかして、透水板6の上に土壌9を敷き詰める。
【0023】
上記の土壌9としては、できるだけ軽量なものが望ましく、そして保水力に富んだもので、かつ成育を助長する肥料などを混入しておくとよい。
【0024】
例えば、軽量人工土壌が、この土壌9に用いるものとして適している。
【0025】
そして、土壌9に洋風や和風の庭園としての樹木或いは芝、セダムなどの植物Aを選択して植裁する。
【0026】
上記のように屋上を緑化すると、植栽した植物Aの根系が透水板6の透水経路5に侵入して根が張る。
【0027】
また、降雨や散水にともなう水は、土壌9から透水板6の透水経路5をへて軽量骨材4内に流入して貯水されると共に、貯溜水は、毛細管作用により透水板6の透水経路5をへて土壌9に向う。
【0028】
勿論、土壌9からの流下水は、透水板6の透水路5に確保される。
【0029】
なお、透水板6の使用にともない透水板6に穴(孔)をあけて、或いは金具の固定(図示省略)によって樹木の安定を図る保持支柱の支持ができる。
【0030】
【発明の効果】
この発明の屋上の緑化工法よると、土壌に植栽した植物の根系が透水板の透水経路に侵入するので、侵入した根が張って強風による倒木や飛散が防止でき、恒久的な植物の安定を図れると共に、土壌厚を厚くする必要もない。
【0031】
また、降雨や散水にともなう土壌内を流下した水は、透水板の透水経路をへて軽量骨材内に流下すると共に貯水され、貯溜水は、毛細管作用により透水経路をへて土壌に向うので、給水時間を延伸することができるので、散水などの維持管理が容易になると共に、維持管理に要する費用を軽減することもできる。
【0032】
さらに、屋上の防水補修(スラブ)など何らかの理由で施工した屋上緑化を移動や撤去する場合、緑化基礎工である生育基盤の移動、撤去を簡単に行なうことができる。
【0033】
また、透水板が生育基盤と保水層となるので、土部の土壌厚を薄くすることができ、かつ貯水部形成の軽量骨材の使用と、重量の軽減になる透水板の使用によって上載荷重の著しい軽減化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す一部切欠平面図
【図2】同上の縦断正面図
【図3】透水板の横断拡大平面図
【符号の説明】
1   スラブ
2   縁部材
3   防水、防根シート
4   軽量骨材
5   透水経路
6   透水板
7   骨材
8   自硬性接着剤
9   土壌

Claims (1)

  1. ビルの屋上緑化範囲のスラブ上に区画用の縁部材を並べて、このスラブ上及び縁部材の起立内側面に防水、防根シートを張設したのち、この防水、防根シート上に貯水部形成用の軽量骨材を敷き、次いでこの軽量骨材の上に透水経路を有する透水板を敷き並べたのち、この透水板の上に土壌を敷き詰めて適宜の植物を植栽したことを特徴とする屋上の緑化工法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101793079A (zh) * 2010-03-26 2010-08-04 田建军 一种新型根系阻拦材料和绿色屋面种植技术
JP2013039053A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Misawa Homes Co Ltd ビオトープ装置
CN103790291A (zh) * 2014-02-26 2014-05-14 石少伟 建筑附植保温板
CN114365667A (zh) * 2021-12-08 2022-04-19 深圳市数字城市工程研究中心 一种基于蕊形真藓的新型屋顶绿化方法

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