JPH06209655A - 建築構造物の緑化用床構造 - Google Patents
建築構造物の緑化用床構造Info
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- JPH06209655A JPH06209655A JP5006270A JP627093A JPH06209655A JP H06209655 A JPH06209655 A JP H06209655A JP 5006270 A JP5006270 A JP 5006270A JP 627093 A JP627093 A JP 627093A JP H06209655 A JPH06209655 A JP H06209655A
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- E04—BUILDING
- E04D—ROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
- E04D11/00—Roof covering, as far as not restricted to features covered by only one of groups E04D1/00 - E04D9/00; Roof covering in ways not provided for by groups E04D1/00 - E04D9/00, e.g. built-up roofs, elevated load-supporting roof coverings
- E04D11/002—Roof covering, as far as not restricted to features covered by only one of groups E04D1/00 - E04D9/00; Roof covering in ways not provided for by groups E04D1/00 - E04D9/00, e.g. built-up roofs, elevated load-supporting roof coverings consisting of two or more layers, at least one of the layers permitting turfing of the roof
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/24—Structural elements or technologies for improving thermal insulation
- Y02A30/254—Roof garden systems; Roof coverings with high solar reflectance
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- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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- Y02B80/32—Roof garden systems
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- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 短い期間でかつ安価に建築物の屋上等に、植
裁を行うことができる緑化用床構造を施工する。 【構成】 建築構造物のスラブコンクリート１１上に防
水層１２を形成し、その上に防水層１２を保護する保護
層１３を形成する。次いで、保護層１３上に上面に多数
の凹部１４ａを有し、下面の前記上面の凹部１４ａに対
応する部分が凸部１４ｂとなった導水パネル１４を敷き
詰める。この導水パネル１４の凹部１４ａに保水材１５
を充填し、保水性を確保する。そして、保水材１５の充
填された導水パネル１４上に透水膜１６を敷き詰める。
この透水膜１６上に客土１７を入れて客土層を形成し、
この客土層に樹木や草花を植えて植裁を行う。
裁を行うことができる緑化用床構造を施工する。 【構成】 建築構造物のスラブコンクリート１１上に防
水層１２を形成し、その上に防水層１２を保護する保護
層１３を形成する。次いで、保護層１３上に上面に多数
の凹部１４ａを有し、下面の前記上面の凹部１４ａに対
応する部分が凸部１４ｂとなった導水パネル１４を敷き
詰める。この導水パネル１４の凹部１４ａに保水材１５
を充填し、保水性を確保する。そして、保水材１５の充
填された導水パネル１４上に透水膜１６を敷き詰める。
この透水膜１６上に客土１７を入れて客土層を形成し、
この客土層に樹木や草花を植えて植裁を行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、建築構造物の緑化用床
構造に係わり、特に、都市部に用いて好適な建築構造物
の緑化用床構造に関するものである。
構造に係わり、特に、都市部に用いて好適な建築構造物
の緑化用床構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、鉄筋コンクリート造や、鉄骨鉄筋
コンクリート造の建築構造物が立ち並び、また、市街地
の道路はほとんどアスファルト舗装され、都市部の緑は
ますます減少しており、この都市部は過密化等で私達の
住む都市空間に潤いをなくしつつある。また、化石燃料
等の消費による大気汚染は、都市部の環境をますます悪
化させている。
コンクリート造の建築構造物が立ち並び、また、市街地
の道路はほとんどアスファルト舗装され、都市部の緑は
ますます減少しており、この都市部は過密化等で私達の
住む都市空間に潤いをなくしつつある。また、化石燃料
等の消費による大気汚染は、都市部の環境をますます悪
化させている。
【０００３】そこで、建築物、人工地盤等の建築構造物
に緑色植物を盛り込んだ快適な都市空間が提案されてい
る。例えば、その一つとして、建築物の屋上等におい
て、樹木や草花を植えるための植裁を行うために、以下
のような緑化用床構造が提案されている。図４に示すよ
うに、緑化用床構造１は、建築物の屋上のスラブコンク
リート２上に設けられたアスファルト製防水層３と、こ
の防水層３上に設けられた押さえコンクリート４と、こ
の押さえコンクリート４上に設けられた敷き砂利等の排
水層５と、この排水層５に設けられた客土６とを順次積
層状態にすることで構成されている。この客土６に樹木
や草花が植えられて植裁が行われている。
に緑色植物を盛り込んだ快適な都市空間が提案されてい
る。例えば、その一つとして、建築物の屋上等におい
て、樹木や草花を植えるための植裁を行うために、以下
のような緑化用床構造が提案されている。図４に示すよ
うに、緑化用床構造１は、建築物の屋上のスラブコンク
リート２上に設けられたアスファルト製防水層３と、こ
の防水層３上に設けられた押さえコンクリート４と、こ
の押さえコンクリート４上に設けられた敷き砂利等の排
水層５と、この排水層５に設けられた客土６とを順次積
層状態にすることで構成されている。この客土６に樹木
や草花が植えられて植裁が行われている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記緑化用
床構造では、スラブコンクリート２にアスファルトを敷
き流し、固めて防水層３を形成し、この防水層３に押さ
えコンクリート４を打設する。この押さえコンクリート
４に砂利を敷いて排水層５を設け、この排水層５上に客
土６を設けて建築構造物の緑化用床構造１を施工する。
このため、現場で時間のかかる多数の作業工程を要し、
長い施工期間を要するとともに、緑化用床構造１が大重
量化される。
床構造では、スラブコンクリート２にアスファルトを敷
き流し、固めて防水層３を形成し、この防水層３に押さ
えコンクリート４を打設する。この押さえコンクリート
４に砂利を敷いて排水層５を設け、この排水層５上に客
土６を設けて建築構造物の緑化用床構造１を施工する。
このため、現場で時間のかかる多数の作業工程を要し、
長い施工期間を要するとともに、緑化用床構造１が大重
量化される。
【０００５】本発明は前記課題を有効に解決するもの
で、短い期間で施工できる安価でかつ防水性及び保水性
を向上させた建築構造物の緑化用床構造を提供すること
を目的とする。
で、短い期間で施工できる安価でかつ防水性及び保水性
を向上させた建築構造物の緑化用床構造を提供すること
を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の建築構造物の緑
化用床構造は、建築構造物上の少なくとも一部を覆うよ
うに設けられた防水層と、該防水層上を覆うように設け
られ、該防水層を保護する保護層と、該保護層上を覆う
ように設けられ、かつ、上面に多数の凹部が形成される
と共に下面において前記上面の凹部に対応する部分が凸
部に形成された導水パネルと、該導水パネル上面の前記
凹部に充填された保水材と、該保水材の充填された導水
パネルを覆うように設けられた透水膜と、該透水膜上を
覆うように設けられた客土とが順次積層されていること
を前記課題の解決手段とした。また、前記保護層が、発
泡樹脂パネルからなることが好ましい。
化用床構造は、建築構造物上の少なくとも一部を覆うよ
うに設けられた防水層と、該防水層上を覆うように設け
られ、該防水層を保護する保護層と、該保護層上を覆う
ように設けられ、かつ、上面に多数の凹部が形成される
と共に下面において前記上面の凹部に対応する部分が凸
部に形成された導水パネルと、該導水パネル上面の前記
凹部に充填された保水材と、該保水材の充填された導水
パネルを覆うように設けられた透水膜と、該透水膜上を
覆うように設けられた客土とが順次積層されていること
を前記課題の解決手段とした。また、前記保護層が、発
泡樹脂パネルからなることが好ましい。
【０００７】
【作用】上記構成によれば、建築構造物に防水層、保護
層、導水パネル、保水材、透水膜、客土を順次積層する
ことにより施工される。この際に、防水層及び客土以外
は、略敷き詰めるだけの容易な作業で施工を行うことが
できる。したがって、防水層は、保護層及び導水パネル
及び透水膜が植物の根や雨水等の防水層側への侵入を遮
断することにより保護され、建築構造物の防水性が確保
できる。また、導水パネルの下面は、複数の凸部が形成
されることになり、この凸部により、導水パネルが支持
された状態となり、導水パネル下面には、水や空気が流
通可能となる。したがって、導水パネル下面側に雨水等
が流入した場合も、容易に防水層及び保護層を乾燥さ
せ、その状態に保つことができる。
層、導水パネル、保水材、透水膜、客土を順次積層する
ことにより施工される。この際に、防水層及び客土以外
は、略敷き詰めるだけの容易な作業で施工を行うことが
できる。したがって、防水層は、保護層及び導水パネル
及び透水膜が植物の根や雨水等の防水層側への侵入を遮
断することにより保護され、建築構造物の防水性が確保
できる。また、導水パネルの下面は、複数の凸部が形成
されることになり、この凸部により、導水パネルが支持
された状態となり、導水パネル下面には、水や空気が流
通可能となる。したがって、導水パネル下面側に雨水等
が流入した場合も、容易に防水層及び保護層を乾燥さ
せ、その状態に保つことができる。
【０００８】また、導水パネル上面の凹部と該凹部内の
保水材により樹木や草花に供給する水を確保することが
でき、保水のために多くの客土を必要としない。また、
客土以外は、軽量な部材で構成することができる。そし
て、保護層を発泡樹脂パネルで構成することにより、緑
化用床構造をさらに軽量なものとすることができる。
保水材により樹木や草花に供給する水を確保することが
でき、保水のために多くの客土を必要としない。また、
客土以外は、軽量な部材で構成することができる。そし
て、保護層を発泡樹脂パネルで構成することにより、緑
化用床構造をさらに軽量なものとすることができる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の建築構造物の緑化用床構造の
一実施例について、図１ないし図３を参照しながら説明
する。図１に示すように、符号１０は建築構造物の緑化
用床構造であり、この緑化用床構造１０は、建築構造物
の上部を構成するスラブコンクリート１１上に設置され
たアスファルト製防水層１２と、この防水層１２上に設
置された保護層１３と、この保護層１３上に設置された
導水パネル１４と、この導水パネル１４の凹部１４ａ…
に充填された保水材１５と、前記導水パネル１４上に設
置された透水膜１６と、この透水膜１６上に設置された
客土１７とを順次積層状態にしたことを基本構成として
いる。また、前記客土１７には、樹木や草花や芝等の植
物１８が植えられて植裁が行われている。
一実施例について、図１ないし図３を参照しながら説明
する。図１に示すように、符号１０は建築構造物の緑化
用床構造であり、この緑化用床構造１０は、建築構造物
の上部を構成するスラブコンクリート１１上に設置され
たアスファルト製防水層１２と、この防水層１２上に設
置された保護層１３と、この保護層１３上に設置された
導水パネル１４と、この導水パネル１４の凹部１４ａ…
に充填された保水材１５と、前記導水パネル１４上に設
置された透水膜１６と、この透水膜１６上に設置された
客土１７とを順次積層状態にしたことを基本構成として
いる。また、前記客土１７には、樹木や草花や芝等の植
物１８が植えられて植裁が行われている。
【００１０】前記防水層１２は、アスファルト及びアス
ファルトフェルト、アスファルトルーフィング、特殊ア
スファルトルーフィングなどを重ねて防水層を形成する
周知のアスファルト防水もしくは改質アスファルト防水
により形成されたものである。そして、前記防水層１２
は、少なくとも建築構造物の植裁を行う部分の上面を覆
うように形成されている。
ファルトフェルト、アスファルトルーフィング、特殊ア
スファルトルーフィングなどを重ねて防水層を形成する
周知のアスファルト防水もしくは改質アスファルト防水
により形成されたものである。そして、前記防水層１２
は、少なくとも建築構造物の植裁を行う部分の上面を覆
うように形成されている。
【００１１】前記保護層１３は、断熱用の周知の発泡樹
脂パネルからなるもので、前記防水層１２の上面に複数
の発泡樹脂パネルがすきま無く敷き詰められることで構
成されている。前記導水パネル１４は、各種合成樹脂も
しくは繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）からなり、図２
及び図３に示すように、一定寸法矩形に形成され、上面
に多数の同形かつ連続しない凹部１４ａ…が縦横に等間
隔で配列され、かつ、導水パネル１４下面において前記
上面の凹部１４ａ…に対応した部分が凸部１４ｂ…に形
成されている。すなわち、導水パネル１４は、縦横に配
列された凹部１４ａ…により、断面視して略波状に形成
されている。
脂パネルからなるもので、前記防水層１２の上面に複数
の発泡樹脂パネルがすきま無く敷き詰められることで構
成されている。前記導水パネル１４は、各種合成樹脂も
しくは繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）からなり、図２
及び図３に示すように、一定寸法矩形に形成され、上面
に多数の同形かつ連続しない凹部１４ａ…が縦横に等間
隔で配列され、かつ、導水パネル１４下面において前記
上面の凹部１４ａ…に対応した部分が凸部１４ｂ…に形
成されている。すなわち、導水パネル１４は、縦横に配
列された凹部１４ａ…により、断面視して略波状に形成
されている。
【００１２】そして、下面側の凸部１４ｂ…が導水パネ
ル１４を保護層１３上に支持するようになっている。ま
た、導水パネル１４の上面には、各凹部１４ａ…から十
字状に縦横に延出して隣接する凹部１４ａ…に至る溝１
４ｃ…が形成されている。該溝により隣接する凹部１４
ａ…同士がつながった状態になっている。なお、溝１４
ｃの深さは、凹部１４ａの深さの略半分に形成されてい
る。また、導水パネル１４の凹部１４ａ同士の間の上に
凸になった部分には、後述するように保水材に含まれる
雨或いは散水等の水以外の余剰水を下面に導くための上
下に貫通する小孔径の貫通穴１４ｇが設けられている。
ル１４を保護層１３上に支持するようになっている。ま
た、導水パネル１４の上面には、各凹部１４ａ…から十
字状に縦横に延出して隣接する凹部１４ａ…に至る溝１
４ｃ…が形成されている。該溝により隣接する凹部１４
ａ…同士がつながった状態になっている。なお、溝１４
ｃの深さは、凹部１４ａの深さの略半分に形成されてい
る。また、導水パネル１４の凹部１４ａ同士の間の上に
凸になった部分には、後述するように保水材に含まれる
雨或いは散水等の水以外の余剰水を下面に導くための上
下に貫通する小孔径の貫通穴１４ｇが設けられている。
【００１３】前記導水パネル１４には、隣り合う二辺に
樋状の係合溝１４ｄ、１４ｄが形成され、他の二辺に係
止鉤１４ｅ、１４ｅが形成され、これら係合溝１４ｄ、
１４ｄ及び係止鉤１４ｅ、１４ｅにより導水パネル１４
同士の接続手段が構成されている。前記保水材１５は、
パーライトからなるものであり、保水性を有するととも
に砂等に比較して軽量なものとなっている。そして、保
水材１５は、前記導水パネル１４上面の凹部１４ａ及び
溝１４ｃに充填され、導水パネル１４の上面を平になら
している。
樋状の係合溝１４ｄ、１４ｄが形成され、他の二辺に係
止鉤１４ｅ、１４ｅが形成され、これら係合溝１４ｄ、
１４ｄ及び係止鉤１４ｅ、１４ｅにより導水パネル１４
同士の接続手段が構成されている。前記保水材１５は、
パーライトからなるものであり、保水性を有するととも
に砂等に比較して軽量なものとなっている。そして、保
水材１５は、前記導水パネル１４上面の凹部１４ａ及び
溝１４ｃに充填され、導水パネル１４の上面を平になら
している。
【００１４】前記透水膜１６は、保水材１５が充填され
た導水パネル１４の上面に設置されている。この透水膜
１６は、導水パネル１４上に客土１７を支持すると共
に、水を透過させられるものならば良く、例えば、合成
樹脂からなり、客土１７内の水が流通する細かな貫通孔
（図示略）が複数設けらたものである。前記客土１７
は、植物１８の成育に適した良質の土からなる。
た導水パネル１４の上面に設置されている。この透水膜
１６は、導水パネル１４上に客土１７を支持すると共
に、水を透過させられるものならば良く、例えば、合成
樹脂からなり、客土１７内の水が流通する細かな貫通孔
（図示略）が複数設けらたものである。前記客土１７
は、植物１８の成育に適した良質の土からなる。
【００１５】このような建築構造物の緑化用床構造１０
では、建築構造物のスラブコンクリート１１上にアスフ
ァルト製防水層１２を施工し、この防水層１２上に発泡
樹脂パネルを敷き詰めて保護層１３を設置する。次に、
保護層１３上に導水パネル１４を敷き詰める。この際に
は、前記係合溝１４ｄに他の導水パネルの係止鉤１４ｅ
を接続するようにして縦横に隣接する導水パネル１４同
士を連結する。前記導水パネル１４上面の凹部１４ａ及
び溝１４ｃに、保水材１５を充填し、導水パネル１４上
面を略平面上にする。そして、保水材１５により平面上
にされた導水パネル１４の上に透水膜１６を敷き、この
透水膜１６上に客土１７を導入する。このように防水層
１２、保護層１３、導水パネル１４、保水材１５、透水
膜１６、客土１７を順次積層することにより緑化用床構
造１０が施工される。
では、建築構造物のスラブコンクリート１１上にアスフ
ァルト製防水層１２を施工し、この防水層１２上に発泡
樹脂パネルを敷き詰めて保護層１３を設置する。次に、
保護層１３上に導水パネル１４を敷き詰める。この際に
は、前記係合溝１４ｄに他の導水パネルの係止鉤１４ｅ
を接続するようにして縦横に隣接する導水パネル１４同
士を連結する。前記導水パネル１４上面の凹部１４ａ及
び溝１４ｃに、保水材１５を充填し、導水パネル１４上
面を略平面上にする。そして、保水材１５により平面上
にされた導水パネル１４の上に透水膜１６を敷き、この
透水膜１６上に客土１７を導入する。このように防水層
１２、保護層１３、導水パネル１４、保水材１５、透水
膜１６、客土１７を順次積層することにより緑化用床構
造１０が施工される。
【００１６】このような建築構造物の緑化用床構造１０
では、雨等の水が客土１７内に流入した場合、この客土
に流入された水が透水膜１６を通る。そして、水は導水
パネル１４に充填された保水材１５に至り、保水材１５
に貯えられる。したがって、客土１７を少なくしても充
分な保水性を確保することができ、客土１７上に植裁さ
れた植物１８が根枯れを起こすのを防止することができ
る。また、大雨等により必要以上の水が、客度１７に流
入して、保水材１５の保水容量以上となった場合は、導
水パネル１４上に余剰水が溜まることになるが、該余剰
水は、導水パネル１４の凹部１４ａ以外の上に凸となっ
た部分に設けらた貫通穴１４ｇを通過し、導水パネル１
４の下に流れることになる。なお、貫通孔１４ｇが導水
パネル１４の上に凸となった部分に設けられていること
により、保水材１５に保水された水まで、導水パネル１
４の下面に流してしまうことがない。また、保水性を確
保するために大量の客土を必要としない。
では、雨等の水が客土１７内に流入した場合、この客土
に流入された水が透水膜１６を通る。そして、水は導水
パネル１４に充填された保水材１５に至り、保水材１５
に貯えられる。したがって、客土１７を少なくしても充
分な保水性を確保することができ、客土１７上に植裁さ
れた植物１８が根枯れを起こすのを防止することができ
る。また、大雨等により必要以上の水が、客度１７に流
入して、保水材１５の保水容量以上となった場合は、導
水パネル１４上に余剰水が溜まることになるが、該余剰
水は、導水パネル１４の凹部１４ａ以外の上に凸となっ
た部分に設けらた貫通穴１４ｇを通過し、導水パネル１
４の下に流れることになる。なお、貫通孔１４ｇが導水
パネル１４の上に凸となった部分に設けられていること
により、保水材１５に保水された水まで、導水パネル１
４の下面に流してしまうことがない。また、保水性を確
保するために大量の客土を必要としない。
【００１７】前記保護層１３は発泡樹脂パネルからな
り、導水パネル１４は合成樹脂または繊維強化プラスチ
ックから形成され、前記保水材１５は軽量なパーライト
からなり、透水膜１６は合成樹脂からなり、さらに、保
水性を確保するために多くの客土を必要としないことか
ら、この実施例の緑化床構造１０は軽量なものとするこ
とができる。また、導水パネル１４は、下面に多数の同
形凸部１４ｂ…を形成したため、保護層１３との間に湧
水処理作用をなす空間を構築し、上述のような導水パネ
ル１４の貫通孔１４ｇ…を通過した余剰水などの前記保
護層１３上に侵入した水を流すことができ、保護層１３
及び防水層１２を乾燥した状態に維持し、防水層１２の
健全性を保つことができる。
り、導水パネル１４は合成樹脂または繊維強化プラスチ
ックから形成され、前記保水材１５は軽量なパーライト
からなり、透水膜１６は合成樹脂からなり、さらに、保
水性を確保するために多くの客土を必要としないことか
ら、この実施例の緑化床構造１０は軽量なものとするこ
とができる。また、導水パネル１４は、下面に多数の同
形凸部１４ｂ…を形成したため、保護層１３との間に湧
水処理作用をなす空間を構築し、上述のような導水パネ
ル１４の貫通孔１４ｇ…を通過した余剰水などの前記保
護層１３上に侵入した水を流すことができ、保護層１３
及び防水層１２を乾燥した状態に維持し、防水層１２の
健全性を保つことができる。
【００１８】前記導水パネル１４は、隣り合う二辺、及
びこれに対向する他の二辺に互いに係合可能に構成され
た接続手段をそれぞれ形成してなるため、種々の大きさ
に構築され、設置対象の建築構造物の大きさに構築する
ことができる。
びこれに対向する他の二辺に互いに係合可能に構成され
た接続手段をそれぞれ形成してなるため、種々の大きさ
に構築され、設置対象の建築構造物の大きさに構築する
ことができる。
【００１９】このような建築構造物の緑化用床構造１０
によれば、防水層１２、保護層１３、導水パネル１４、
保水材１５、透水膜１６、客土１７を順次積層する構成
としたため、押さえコンクリートの打設及び排水用の砂
利敷きの必要性をなくすことができ、現場で要する作業
工程を少なくできることから、施工期間の短縮が可能と
なる。また、導水パネル１４上面の凹部１４ａ…と溝１
４ｃ…に充填された保水材１５により保水性を確保する
ことでき、保水性を確保するために多くの客土を必要と
せず客土の深さを浅くできる。
によれば、防水層１２、保護層１３、導水パネル１４、
保水材１５、透水膜１６、客土１７を順次積層する構成
としたため、押さえコンクリートの打設及び排水用の砂
利敷きの必要性をなくすことができ、現場で要する作業
工程を少なくできることから、施工期間の短縮が可能と
なる。また、導水パネル１４上面の凹部１４ａ…と溝１
４ｃ…に充填された保水材１５により保水性を確保する
ことでき、保水性を確保するために多くの客土を必要と
せず客土の深さを浅くできる。
【００２０】また、上述のように、緑化用床構造１０を
構成する各部材は、軽量な材料から構成することができ
るとともに客土１７を少なくすることができ、かつ、押
さえコンクリートや排水用の砂利等を用いないので、緑
化用床構造１０を軽量なものとすることができる。した
がって、緑化用床構造１０の下方の構造躯体にかける負
担を必要最小限のものとすることができ、構造躯体にと
って有利である。
構成する各部材は、軽量な材料から構成することができ
るとともに客土１７を少なくすることができ、かつ、押
さえコンクリートや排水用の砂利等を用いないので、緑
化用床構造１０を軽量なものとすることができる。した
がって、緑化用床構造１０の下方の構造躯体にかける負
担を必要最小限のものとすることができ、構造躯体にと
って有利である。
【００２１】また、防水層１２と客土１７との間に保護
層１３、導水パネル１４、透水膜１６を設けたため、植
物１８の根が防水層１２を損傷するおそれをなくし、建
築構造物の安全性を向上させることができる。また、こ
の実施例の緑化用床構造１０は、充分な保水性を有する
もので、竣工後の植裁の維持管理が容易なものとなり、
さらに、上記のように客土の深さが薄く、保護層１３、
導水パネル１４、透水膜１６等は、略敷き詰めるだけの
作業で設置されたもので容易に取り外し及び交換が可能
であり、防水層１２やその他の部材になんらかの損傷が
できた場合でも、容易に修理・交換することができる。
以上のことから、この実施例の緑化用床構造１０は、主
に合成樹脂等の比較的安価な材料で構成することが可能
であり、かつ、施工及び維持管理が容易なため、トータ
ルコストを低く抑さえることが可能である。
層１３、導水パネル１４、透水膜１６を設けたため、植
物１８の根が防水層１２を損傷するおそれをなくし、建
築構造物の安全性を向上させることができる。また、こ
の実施例の緑化用床構造１０は、充分な保水性を有する
もので、竣工後の植裁の維持管理が容易なものとなり、
さらに、上記のように客土の深さが薄く、保護層１３、
導水パネル１４、透水膜１６等は、略敷き詰めるだけの
作業で設置されたもので容易に取り外し及び交換が可能
であり、防水層１２やその他の部材になんらかの損傷が
できた場合でも、容易に修理・交換することができる。
以上のことから、この実施例の緑化用床構造１０は、主
に合成樹脂等の比較的安価な材料で構成することが可能
であり、かつ、施工及び維持管理が容易なため、トータ
ルコストを低く抑さえることが可能である。
【００２２】このように建築構造物に緑化用床構造１０
を設けることにより、前記客土１７に植物１８を植える
ことができる。このため、建築物及び人工地盤等の建築
構造物に低廉なコストで緑化用床構造１０を設置でき、
都市空間を緑化したり、都市空間に潤いを与えたり、都
市部の居住性を向上させることができる。
を設けることにより、前記客土１７に植物１８を植える
ことができる。このため、建築物及び人工地盤等の建築
構造物に低廉なコストで緑化用床構造１０を設置でき、
都市空間を緑化したり、都市空間に潤いを与えたり、都
市部の居住性を向上させることができる。
【００２３】なお、上記実施例においては、保護層１３
を軽量化するために保護層１３を発泡樹脂パネルから構
成したが、例えば、上記保護層１３をコンクリート成形
板や現場打ちモルタルから構成しても良く、上記保護層
１３をコンクリート成形板や現場打ちモルタルとするこ
とにより、押さえコンクリートを打設した場合に比較し
て容易な施工としたままで、保護層を発泡樹脂パネルに
比較して緑化床構造１０の上からの荷重に対してより強
固なものとすることができる。
を軽量化するために保護層１３を発泡樹脂パネルから構
成したが、例えば、上記保護層１３をコンクリート成形
板や現場打ちモルタルから構成しても良く、上記保護層
１３をコンクリート成形板や現場打ちモルタルとするこ
とにより、押さえコンクリートを打設した場合に比較し
て容易な施工としたままで、保護層を発泡樹脂パネルに
比較して緑化床構造１０の上からの荷重に対してより強
固なものとすることができる。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の建築構造
物の緑化用床構造によれば、以下の効果を奏することが
できる。 ａ、緑化用床構造は、防水層、保護層、導水パネル、保
水材、透水膜、客土を順次積層する構成としたため、押
さえコンクリートを打設したり排水用の砂利敷き等の必
要性をなくすことができ、現場で要する作業工程を少な
くしたことから、作業全体が簡易なものとなり、大幅な
工期短縮及び省人化を図ることができる。
物の緑化用床構造によれば、以下の効果を奏することが
できる。 ａ、緑化用床構造は、防水層、保護層、導水パネル、保
水材、透水膜、客土を順次積層する構成としたため、押
さえコンクリートを打設したり排水用の砂利敷き等の必
要性をなくすことができ、現場で要する作業工程を少な
くしたことから、作業全体が簡易なものとなり、大幅な
工期短縮及び省人化を図ることができる。
【００２５】ｂ、緑化用床構造は、導水パネル表面の凹
部と凹部内に充填された保水材により高い保水性を確保
することができ、保水性を確保するために大量の客土を
必要とせず、客土の深さを浅くすることができる。 ｃ、また、緑化用床構造は、押さえコンクリートや砂利
等を必要とせず、緑化用床構造を構成する客土以外の材
料は、軽量化することが可能であり、また、保水性を確
保するために多量の客土を必要としないので、緑化用床
構造自体の軽量化を図ることができ、緑化用床構造の下
の建築物や人工地盤等の構造躯体に大きな負荷をかける
ことがなく、構造躯体にとって有利である。
部と凹部内に充填された保水材により高い保水性を確保
することができ、保水性を確保するために大量の客土を
必要とせず、客土の深さを浅くすることができる。 ｃ、また、緑化用床構造は、押さえコンクリートや砂利
等を必要とせず、緑化用床構造を構成する客土以外の材
料は、軽量化することが可能であり、また、保水性を確
保するために多量の客土を必要としないので、緑化用床
構造自体の軽量化を図ることができ、緑化用床構造の下
の建築物や人工地盤等の構造躯体に大きな負荷をかける
ことがなく、構造躯体にとって有利である。
【００２６】ｄ、さらに、緑化用床構造は、充分な保水
性を有するので、植裁の維持管理が容易である。また、
緑化用床構造において、客土及び防水層以外の構成要素
は、略敷き詰めるだけの作業で施工されているととも
に、客土の深さが浅いため、各構成要素の修理・交換を
容易に行うことができる。
性を有するので、植裁の維持管理が容易である。また、
緑化用床構造において、客土及び防水層以外の構成要素
は、略敷き詰めるだけの作業で施工されているととも
に、客土の深さが浅いため、各構成要素の修理・交換を
容易に行うことができる。
【００２７】ｅ、以上のように建築構造物に緑化用床構
造を設けることにより、前記客土に植物を植えることが
できる。このため、建築物及び人工地盤等の建築構造物
に安価なコストで緑化用床構造を設置でき、都市空間を
緑化したり、都市空間に潤いを与えたり、都市部の居住
性を向上させることができる。 ｆ、保護層を軽量な発泡樹脂パネルとすることにより、
緑化用床構造のさらなる施工性の向上及軽量化を図るこ
とができる。
造を設けることにより、前記客土に植物を植えることが
できる。このため、建築物及び人工地盤等の建築構造物
に安価なコストで緑化用床構造を設置でき、都市空間を
緑化したり、都市空間に潤いを与えたり、都市部の居住
性を向上させることができる。 ｆ、保護層を軽量な発泡樹脂パネルとすることにより、
緑化用床構造のさらなる施工性の向上及軽量化を図るこ
とができる。
【図１】本発明の建築構造物の緑化用床構造を示す断面
図である。
図である。
【図２】上記緑化用床構造の導水パネルを示す平面図及
び断面図である。
び断面図である。
【図３】上記導水パネルの凹部を示す平面図である。
【図４】従来の建築構造物の緑化用床構造を示す断面図
である。
である。
１０ 緑化用床構造 １２ 防水層 １３ 保護層 １４ 導水パネル １５ 保水材 １６ 透水膜 １７ 客土
Claims (2)
- 【請求項１】 建築構造物上の少なくとも一部を覆うよ
うに設けられた防水層と、該防水層上を覆うように設け
られ、該防水層を保護する保護層と、該保護層上を覆う
ように設けられ、かつ、上面に多数の凹部が形成される
と共に下面において前記上面の凹部に対応する部分が凸
部に形成された導水パネルと、該導水パネル上面の前記
凹部に充填された保水材と、該保水材の充填された導水
パネルを覆うように設けられた透水膜と、該透水膜上を
覆うように設けられた客土とが順次積層されていること
を特徴とする建築構造物の緑化用床構造。 - 【請求項２】 前記保護層が発泡樹脂パネルからなるこ
とを特徴とする請求項１記載の建築構造物の緑化用床構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5006270A JPH06209655A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 建築構造物の緑化用床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5006270A JPH06209655A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 建築構造物の緑化用床構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06209655A true JPH06209655A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11633741
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5006270A Pending JPH06209655A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 建築構造物の緑化用床構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06209655A (ja) |
Cited By (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002014612A1 (en) * | 2000-08-16 | 2002-02-21 | Kwong Cheung Lo | System and method for slope stabilization |
| KR100349557B1 (ko) * | 1999-12-30 | 2002-08-27 | 변동원 | 옥상녹화시스템의 구조 및 그의 시공방법 |
| US6606823B1 (en) * | 2002-03-20 | 2003-08-19 | Ford Motor Land Development Corporation | Modular roof covering system |
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| US10844552B2 (en) | 2014-03-12 | 2020-11-24 | Permavoid Limited | Sports field structure and method for forming the same |
-
1993
- 1993-01-18 JP JP5006270A patent/JPH06209655A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010821 |