JP2004089209A - 緑化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 特別な灌水設備が無くとも天然降水量のみで植物が生育でき、広範囲に舗装された街路区域などを大規模に緑化するのに好適な緑化装置を提供する。
【解決手段】 植栽容器101は上面を開放する鉄筋コンクリート製の箱体102を用い底部に支点を設け、これにプレキャストコンクリート製の有孔仕切板103を載置する。仕切板103より下半の容器内部は水密構造とし貯水部104とする。仕切板103より上部の壁体105はポーラスコンクリート等の透水性能を備える構造体とする。仕切板103の上面には通気性能の大きいシート材108に被包される木炭層109と、この上面に載置する腐朽土とウッドチップあるいは芝生で被う表層からなる土壌層を形成する。貯水部104には表層から降雨が浸透して貯水されるが貯水量を確保するため周辺地盤からの浸透水も集水する。
【選択図】 図5
【解決手段】 植栽容器101は上面を開放する鉄筋コンクリート製の箱体102を用い底部に支点を設け、これにプレキャストコンクリート製の有孔仕切板103を載置する。仕切板103より下半の容器内部は水密構造とし貯水部104とする。仕切板103より上部の壁体105はポーラスコンクリート等の透水性能を備える構造体とする。仕切板103の上面には通気性能の大きいシート材108に被包される木炭層109と、この上面に載置する腐朽土とウッドチップあるいは芝生で被う表層からなる土壌層を形成する。貯水部104には表層から降雨が浸透して貯水されるが貯水量を確保するため周辺地盤からの浸透水も集水する。
【選択図】 図5
Description
この発明は、特別な灌水設備が無くとも天然降水量のみで植物が生育し得る緑化装置に関するものであり、特に緑少ない都市建物の屋上や周囲、地下構造物の上面、舗装街路区域を緑化するのに好適な緑化装置に関する。
近年都市環境に配慮するため建物の屋上緑化に対する要請がますます増大している。これは緑化による屋上断熱効果・建物全体の省エネ効果、屋上庭園による景観の向上効果のみならず、植物の蒸散作用に伴う気化の潜熱によって、街区全体の気候緩和にも一役を果たすことが期待されているからである。
ところで、従来の建物の屋上緑化は、大量の土壌を屋上スラブに積載し、この土壌の上に草木を植栽していた。このため建物には大きな積載荷重が加わるので既設建物を屋上緑化する場合には大規模な構造体の補強が必要となるケースが多かった。又常時水分が供給される屋上構造体は、防水性能アップのための多大な費用と、将来に亘る漏水の危険性が指摘されていた。
又、大量の土壌を堆積した場合であっても、その層厚は通常の地盤と比較すれば非常に薄いものとなるので蒸発によって土中の水分が失われやすく、草木を生育させるためには天然の降水量のみでは賄いきれず、緑化部分全域に亘る頻繁の灌水が必要不可欠であった。
このため建物への荷重負荷を極力軽減し、漏水の恐れも無く、灌水作業も容易な緑化装置を実現するため、所謂プランターを利用して屋上緑化を目指す装置が種々提案されてきた。このような緑化装置については、例えば特許文献1あるいは特許文献2に記載されるような構造が提案されていた。
特開平9−140252号公報
特開平10−108547号公報
プランターを使用する従来の緑化装置は、種々の植物を植えたプランターを屋上等に直接載置するか、あるいはプランターを支持する台上に載置するのが一般的であった。これらは限定された土量のため荷重増加が比較的少なく、又防水はプランターに受け持たせることができるので、防水性能をアップさせるための費用支出を抑えることが可能であった。又、立ち木等の根が屋上スラブに入り込む恐れも無いので将来に亘る漏水の危険性は少ないものであった。
しかし、従来のプランターでは水分蒸発が著しいので、プランター部分だけとはいえ頻繁の灌水作業を欠かすことができず、これに要するコストアップや管理面での煩雑さに問題点が指摘されていた。又従来のプランターでは夫々が独立した容器となるため、植栽し得る植物がかなり制限されてしまい、屋上緑化面積も極めて限定された範囲に留まっていた。従って屋上に本格的な庭園を構築したり、歩行可能な緑地帯を造成することは不可能であった。
この発明は、従来の緑化装置が有する上記の問題点を解消すべくなされたものであり、特別な灌水設備が無くとも天然降水量のみで植物が生育し得る、しかも容器の適用範囲が広い緑化装置を提供することを目的としている。
又、広範囲に舗装された街路区域などを大規模に緑化するのに好適な緑化装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、この発明の緑化装置は、上面を開放する有底の容器内に緑化用植物を植栽する土壌層を形成し、前記植物が生育するために必要な水分を供給し、かつ過剰な水分を排出するための水分調整部を備える緑化装置において、前記容器は、下半を水密構造である貯水部となし、少なくとも貯水部上端を越える高さまで通水性能が大きい材質よりなる間隔保持材を敷設し、前記貯水部を超過する水を排出するための排水部を側面に設け、前記間隔保持材の上面に通気性能の大きいシート材を介在して載置する前記土壌層は、前記貯水部より蒸発する水分を吸着するための木炭を含有することを特徴とするものである。
容器は、例えば発泡スチロールやリサイクルプラスチック系の材料で形成された軽量の箱体を用い、下半の容器内部には、必要に応じて、例えば防水性のシートを貼着して水密構造とする。
間隔保持材は、通水性能が大きく、かつ土壌層を支持し得る材質のものであれば特に限定されず、例えば樹脂製の暗渠集排水材やポーラスコンクリートその他の有孔固形物を利用することができる。通気性能の大きいシート材は、載置する土壌が貯水部に落下せず、かつ貯水部より蒸発する水分を通過し得る材質のものを選択する。
土壌層は、木炭と腐朽した木材チップを主たる材料として混合する木質系の軽量土壌、例えばその配合を高温度焼成炭を5%、中温度焼成炭を5%、腐朽した木材チップを70%、他にヤシ繊維、パーライト、バーミキュライト、ピートモス、赤玉土もしくは黒土等を20%とする軽量土壌などが望ましい。このような配合の土壌とすることにより、保水力がアップし、かつ水分の移動を可能とする土壌となる。
木炭は、例えば建設工事で排出される廃材としての型枠合板等を焼却せずに炭化装置を用いて合板再生炭としたものを使用することが望ましい。なお炭化時の焼成温度としては、1300℃程度が望ましい。700℃程度で焼成する場合には、木炭にカドミウム・ヒ素等の有害物質の残留濃度が高くなるが、1300℃程度とすると殆ど有害物質は除去される。合板再生炭は細分化すると針状となり、内部比表面積が大きくなる。
土壌層は、貯水部との間に木炭層を介在する構成としてもよい。木炭層は保水量が一定となるため、これを設けることで水分の吸着・放出が段階的となり無駄な水分供給が制限される。この時、各層における相対湿度の相違による水分の移動及び蒸散水分の毛細管現象を利用した植物への給水効果、給肥効果あるいは土壌の冷却効果等をもたらす。又、余剰水に対してもフィルター効果を発揮することにより、浄化した水を貯水もしくは排水することができ、環境や人体に対する影響を和らげる効果がある。なお木炭は袋詰にしたものをそのまま敷設する方法もある。
又貯水部は、年間を通じての天然降水量で植物を生育するに必要な水量を貯水し得る容積を有することが望ましい。土壌層は保水力が大きく水分蒸発が少ない構成であり、一方貯水部の水は木炭等の吸着によってのみ消費されて行く。ここで貯水部には植物を生育するに必要な水量が確保されていると、天然の降水を貯留するだけで別途の灌水装置は不要となる。又通常の気候ならば定期的な水遣りも必要ない。例えば、容器内に厚さ5cmの土壌層を設ける場合には貯水部の深さを5cmとする。
排水部は貯水部より上方で、かつ土壌層より下方に設けるのが望ましく、余剰水分が極力土壌層内に留まらないようにする。この排水部によって通常土壌層は水面から離隔している。
緑化装置は、容器の排水部が連通するように複数台屋上スラブ上に並置することで建物の屋上緑化に寄与し得る。その際容器は、屋上スラブを構成する梁上が支点となる桁材に載置することが望ましい。
荷重許容度の低い屋上スラブの床面に容器荷重が作用しないように、梁上にスペーサを配置して支点とする。桁材は各容器が上載荷重に耐えられるよう適宜間隔で並置する。排水部を連通させることにより余剰水分は速やかに外部に排出される。なお、スペーサをゴム沓とすることにより建物全体に対する制震効果も得られる。
積載荷重は建物の主たる構造部材に直接作用するので、この部材に余裕が有る場合には特別な補強は不要である。又床面の防水を特に補強する必要も無い。従って既存ビルにも容易に適用可能であり、規模の大小にも任意に適用できる。
複数台の容器は、桁材との間に高さ調整用の板体を介在すると共に、容器周囲に嵩上げ用の帯材を固着して、土壌層の厚さ及び高さを変化させてもよい。例えば発泡スチロール製の容器を用いる場合には、板体及び帯材にも発泡スチロールを用い、各容器を密着して配置し帯材は接着固定する。土壌層の厚さ及び高さを変化できるので、全体を平面として連続して利用することができ、芝や草等を植えて歩行することも可能であり、ツツジなどの低木の他に中木や高木も植栽でき、又斜面形成も可能となるので本格的な庭園を建物の屋上に構築することができる。
請求項2記載の緑化装置は、上面を開放する有底の容器内に緑化用植物を植栽する土壌層を形成し、前記植物が生育するために必要な水分を供給し、かつ過剰な水分を排出するための水分調整部を備える緑化装置において、前記容器は、内部を上下に区画する有孔仕切板を架設すると共に仕切板上面近傍の容器側部に通水性能が大きい材質よりなる壁体で排水部を設け、前記仕切板より下半の容器内部は水密構造であって地中に埋設する貯水部となし、仕切板に載置する前記土壌層は、貯水部より蒸発する水分を吸着するための木炭等を含有することを特徴とするものである。
容器は、例えば鉄筋コンクリート製の箱体を用い、有孔仕切板としては、例えばプレキャストコンクリート製の有孔板、あるいはポーラスコンクリ−ト板を使用する。排水部として機能する壁体は、例えばポーラスコンクリート等を用いた透水性能を備える構造体とする。この排水部は、余剰水分を外部に排出すると共に、雨水を貯水部に誘導する機能も有する。このため、排水部に接続する雨水側溝を設けたり、路面上の浸透水を防水シートなどで集水して貯水部に取り入れてもよい。又、周辺地盤からの地下浸透水等を利用し集水してもよい。
この発明の緑化装置は、通水性能が大きい材質よりなる間隔保持材を設け、上面に載置する土壌層には、貯水部より蒸発する水分を吸着するための木炭を含有するので、木炭は吸着した水分を植物に供給すると共に、雨水等の余剰水を通過させ、このフィルター効果により酸性雨等も清浄な水として排水することができる。又間隔保持材を用いるので土壌層と貯水部とを仕切る有孔仕切板及び仕切板支持部材がなくとも貯水部から離隔した土壌層を形成することができる。このため、容器の適用範囲を任意のものに拡大することができる。
請求項2記載の緑化装置は、貯水部を地中に埋設する構造体であるので、雨水を貯水部に誘導することもでき、例えば街路における大規模な緑化にも適用できる。
次にこの発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1は緑化装置の基本となる植栽容器の斜視図である。植栽容器1は、上面を開放する発泡スチロール製の箱体2の底部に桟木3を敷設し、これに塩ビ板で作製する有孔仕切板4を載置する。この仕切板4より下半の容器内部には図示しない防水性のシートを貼着して水密構造とし、貯水部5とする。植栽容器1の寸法は、例えば部材厚10cmで幅100cm×奥行50cm×高さ20cm程度の形状を基本とするが、これより小さいものでも大きいものでも可能である。
仕切板4の上面直上に当たる容器側部には排水孔6を適宜箇所穿設し、仕切板4より上部の過剰な水分を速やかに外部に排出する。又仕切板4に載置する土壌層7は、貯水部5に貯留する水8より蒸発する水分を吸着するための木炭9を含有する。なお土壌層7を木炭層と客土層とに明確に分離してもよい。
土壌層7は、この木炭9の他に図示しない腐朽した木材チップを主たる材料として混合する木質系の軽量土壌であって、保水力が大きく大気中への水分の蒸発が少ない土壌構成である。この土壌層7に図示しない緑化用植物を植栽する。土壌層7は通常貯水部5の水面から離隔しているが、各層の相対湿度のバランス維持機能等を利用し、混入する木炭9が下半容器部大気中の水分を吸着して、植物に供給する。
貯水部5には、主に降雨により貯水されるが、この貯水量は年間を通じて植物を生育するに必要な水量が確保される。従って天然の降水を貯留するだけで別途の灌水装置は不要となる。又通常の気候ならば定期的な水遣りも必要ない。
土壌層7に混合する木炭9は、建設廃材となる合板や桟木を主として炭化したものが望ましい。建設工事で排出される廃材としての型枠合板等を合板再生炭として利用することは単に環境を配慮することのみならず、その板状の特質を有効活用して仕切板4の孔を塞ぎ貯水部5へ土壌層7から不要物質が落下するのを防止する効果もある。又合板再生炭は、更に細分化されると針状となり、内部比表面積が大きくなるので吸収性がよく水蒸気吸炭率は10%程度以上認められている。このため乾燥期には蒸散、湿潤期には吸湿作用があり、自然呼吸による水分調節能力が高い。又土壌改質効果、汚水浄化機能も大きい。
なお、植栽容器は仕切板の代わりに間隔保持材を用いてもよい。この場合容器は、下半に防水性のシートを貼着して水密構造とし、少なくとも貯水部上端を越える高さまで通水性能が大きい材質よりなる間隔保持材を敷設する。間隔保持材は、通水性能が大きく、かつ土壌層を支持し得る材質のもの、例えば樹脂製の暗渠集排水材を利用する。又、貯水部を超過する水を排出するための排水部を側面に設け、間隔保持材の上面に通気性能の大きいシート材を介在して土壌層を載置する。間隔保持材を用いるので土壌層と貯水部とを仕切る有孔仕切板及び仕切板支持部材がなくとも貯水部から離隔した土壌層を形成することができる。このため、容器の適用範囲を任意のものに拡大することができる。
次にこの植栽容器1を利用して建物の屋上を緑化する一例を図2及び図3に示す。図2は屋上緑化計画の概略平面図、図3は同概略断面図である。この屋上緑化計画は屋上の適宜箇所に植栽容器1や図示しない木製デッキ等を配置して歩行可能な庭園を構築するものである。
この屋上は、屋上スラブ10の上に図示しない防水層や押えコンクリートから成る被覆層を設け、周囲には防護壁や柵を設けている。植栽容器1の配置場所は、屋上スラブ10の大梁11間としているが、小規模のもので荷重が小さい場合には床上の任意の場所に設置することもできる。そして、この植栽容器1には芝等の地被類や草花12の他、ツツジ等の低木13あるいはカエデ等の中木14も植栽する。
植栽容器1は隣接する排水孔が連通するように配置されており、これによって余剰水分は速やかに外方に送られ、外側の排水孔に接続する図示しない排水溝あるいは連結管によって建物屋上の排水口に誘導され流出する。このように緑化装置の防水機能は植栽容器1に受け持たせるので、屋上防水を特に改善強化する必要も無く、又植物の根が屋上スラブ10に直接入り込む恐れも無いので、将来に亘って少なくとも緑化装置に起因する漏水の心配はない。
並置する複数の植栽容器1は、桁材15上に載置するものであるが、荷重許容度の低い屋上スラブ10の床面に容器荷重が作用しないように、大梁11にスペーサ16を配置してこれを支点とする。スペーサ16は屋上スラブ10が傷付かないよう板状のゴム等からなるパッドを用いる。なお桁材15には、鋼製・木製等任意の素材を用いることができるが、植栽容器1が上載荷重に耐えられるよう適宜間隔で配置することが必要である。
このように積載荷重は建物の主たる構造部材である大梁11に直接作用する構成となるので、この部材に強度的な余裕が有る場合には特別な補強は不要となる。なお、この緑化装置は基本的に天然の降水量で賄えるが、異常気象等により貯留水の減少が過大な場合には水遣りも必要となるので、これを監視するため植栽容器1の適宜箇所に水位計を取り付けておく。
図3に示すように、庭園に高低差をつけるため桁材15と植栽容器1の間には適宜箇所で高さ調整用の板体17を介在すると共に、容器周囲に嵩上げ用の帯材18を固着して、土壌層7の厚さ及び高さに変化を加える。これら板体17及び帯材18は発泡スチロール製であって、夫々密着して配置し接着剤あるいはボルトや金具により固定する。なお板体17及び帯材18の厚さ等は高さ調整可能とするため複数種類用意する。
又擬石19や図示しないレンガブロックあるいは自然石等を適宜箇所に配置して全体を平面として連続的に利用する。又桁材15と板体17及び植栽容器1との間は、図示しない連結部材を用いて確実に固定する。
この緑化装置における土壌層7は、仕切板4との間に適宜箇所で木炭層20を介在させる。木炭層20は保水量が一定となるため、これを設けることで水分の吸着・放出が段階的となり無駄な水分供給が制限される。又、酸性雨や大気汚染雨水等に対してフィルター効果を発揮することにより、浄化した水を貯水もしくは排水することができ、環境や人体に対する影響を和らげる効果がある。
次に容器を大きくした緑化装置の実施形態を図4及び図5に基づき説明する。図4は地中埋設用植栽容器の土壌層の一部を省略した断面の斜視図、図5は地中埋設用植栽容器の部分拡大断面図である。植栽容器101は、上面を開放する鉄筋コンクリート製の箱体102を用い、底部に支点102aを設け、これにプレキャストコンクリート製の有孔仕切板103を載置する。この仕切板103より下半の容器内部は水密構造とし、貯水部104とする。
貯水部104は地中に埋設し、仕切板103より上部の壁体105はポーラスコンクリート等の透水性能を備える構造体とする。壁体105は、貯水部104より溢れ出る余剰水分を外部に排出すると共に、雨水を貯水部104に誘導する機能も有する。このため壁体側部106を粗粒土を埋め戻し、その下面に防水シート107を敷設して浸透水を集水する。
仕切板103の上面には、通気性能の大きいシート材108に被包される木炭層109と、この上面に載置する腐朽土110と、ウッドチップあるいは芝生で被う表層111からなる土壌層を形成する。貯水部104には、表層111から降雨が浸透して貯水されるが、貯水量を確保するため周辺地盤からの浸透水も集水する。
この緑化装置は、屋上緑化や舗装街路区域の緑化のみならず、地下下水道等の水路上部を緑化する場合にも適用できる。
101 植栽容器
102 箱体
103 有孔仕切板
104 貯水部
108 シート材
109 木炭層
102 箱体
103 有孔仕切板
104 貯水部
108 シート材
109 木炭層
Claims (2)
- 上面を開放する有底の容器内に緑化用植物を植栽する土壌層を形成し、前記植物が生育するために必要な水分を供給し、かつ過剰な水分を排出するための水分調整部を備える緑化装置において、前記容器は、下半を水密構造である貯水部となし、少なくとも貯水部上端を越える高さまで通水性能が大きい材質よりなる間隔保持材を敷設し、前記貯水部を超過する水を排出するための排水部を側面に設け、前記間隔保持材の上面に通気性能の大きいシート材を介在して載置する前記土壌層は、前記貯水部より蒸発する水分を吸着するための木炭を含有することを特徴とする緑化装置。
- 上面を開放する有底の容器内に緑化用植物を植栽する土壌層を形成し、前記植物が生育するために必要な水分を供給し、かつ過剰な水分を排出するための水分調整部を備える緑化装置において、前記容器は、内部を上下に区画する有孔仕切板を架設すると共に仕切板上面近傍の容器側部に通水性能が大きい材質よりなる壁体で排水部を設け、前記仕切板より下半の容器内部は水密構造であって地中に埋設する貯水部となし、仕切板に載置する前記土壌層は、貯水部より蒸発する水分を吸着するための木炭を含有することを特徴とする緑化装置。
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