JPH0547575Y2 - - Google Patents
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- JPH0547575Y2 JPH0547575Y2 JP10059490U JP10059490U JPH0547575Y2 JP H0547575 Y2 JPH0547575 Y2 JP H0547575Y2 JP 10059490 U JP10059490 U JP 10059490U JP 10059490 U JP10059490 U JP 10059490U JP H0547575 Y2 JPH0547575 Y2 JP H0547575Y2
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- drainage
- synthetic resin
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Links
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Landscapes
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、建物の屋上を利用した屋上庭園用の
人口地盤に関するものである。
人口地盤に関するものである。
[従来の技術]
近年、都市の過密化、土地価格の上昇に伴い、
建物の土地利用度が極限に達し、緑が益々失われ
つつある。このような都市環境問題やアメニテイ
化を背景として、屋上に樹木等の植物を植栽する
屋上庭園が注目され、かつ必要にもなつてきてい
る。
建物の土地利用度が極限に達し、緑が益々失われ
つつある。このような都市環境問題やアメニテイ
化を背景として、屋上に樹木等の植物を植栽する
屋上庭園が注目され、かつ必要にもなつてきてい
る。
屋上庭園のための人工地盤は、植物の育成上、
保水性および排水性の両要素を兼ね備えたものに
する必要がある。例えば降雨時等の水はけが悪い
と、水が滞留して根ぐされの原因になる。逆に水
はけが良すぎても、特に屋上では直射日光が激し
くしかも周辺に緑地帯を有さないために土壌が乾
燥し易く、植物が枯れることになる。
保水性および排水性の両要素を兼ね備えたものに
する必要がある。例えば降雨時等の水はけが悪い
と、水が滞留して根ぐされの原因になる。逆に水
はけが良すぎても、特に屋上では直射日光が激し
くしかも周辺に緑地帯を有さないために土壌が乾
燥し易く、植物が枯れることになる。
そのため一般には、下部層は排水層として砂利
等を敷き込みこみ、その上に客土層を設けてい
る。
等を敷き込みこみ、その上に客土層を設けてい
る。
[考案が解決しようとする課題]
しかし、砂利や土等はかなりの重重量であるた
め、建物の躯体強度に大きな影響を与え、それに
耐える強度を持つた躯体構造にする必要があり、
建築費の大幅な増大につながつている。
め、建物の躯体強度に大きな影響を与え、それに
耐える強度を持つた躯体構造にする必要があり、
建築費の大幅な増大につながつている。
また、砂利による排水層の上に直接客土層を設
けているため、降雨等の際に客土層の細い土壌が
流出し易く、この土壌が排水層の砂利の内部に侵
入するのみでなく、排水溝や排水口が詰つて排水
性が損なわれるおそれがある。さらに樹木等の植
物の根が下部の砂利層の中に侵入しても、その部
分の排水性が低下する。
けているため、降雨等の際に客土層の細い土壌が
流出し易く、この土壌が排水層の砂利の内部に侵
入するのみでなく、排水溝や排水口が詰つて排水
性が損なわれるおそれがある。さらに樹木等の植
物の根が下部の砂利層の中に侵入しても、その部
分の排水性が低下する。
さらに植物は季節変化を根で感じるが、砂利や
土層は殆ど断熱性を期待できないため、冬季にお
いては屋上階下の暖房等の熱の影響を受け、冬か
ら春にかけて発芽、開花が早くなつて季節感が失
われてしまう欠点もある。
土層は殆ど断熱性を期待できないため、冬季にお
いては屋上階下の暖房等の熱の影響を受け、冬か
ら春にかけて発芽、開花が早くなつて季節感が失
われてしまう欠点もある。
本考案は、上記に鑑みて、屋上庭園用の人口地
盤として、人工地盤全体の軽量化を図ることがで
きて躯体構造の強度に影響を与えず、しかも土壌
流出のおそれもなく、長期に渡つて良好な排水性
を確保でき、さらに階下の温度の影響も防止でき
る構造にして、屋上庭園を容易に旋工、実施でき
る人工地盤を提供しようとするものである。
盤として、人工地盤全体の軽量化を図ることがで
きて躯体構造の強度に影響を与えず、しかも土壌
流出のおそれもなく、長期に渡つて良好な排水性
を確保でき、さらに階下の温度の影響も防止でき
る構造にして、屋上庭園を容易に旋工、実施でき
る人工地盤を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段]
上記の課題を解決する本考案の屋上庭園用の人
工地盤は、建物の屋上において、屋上スラブの上
に、合成樹脂発泡体よりなる押え材を敷設し、こ
の押え材上に合成樹脂の発泡粒を配置し、その上
に不織布等よりなる繊維質等の透水性シートを敷
設するとともに、この透水性シート上に客土層を
設けてなることを特徴とする。
工地盤は、建物の屋上において、屋上スラブの上
に、合成樹脂発泡体よりなる押え材を敷設し、こ
の押え材上に合成樹脂の発泡粒を配置し、その上
に不織布等よりなる繊維質等の透水性シートを敷
設するとともに、この透水性シート上に客土層を
設けてなることを特徴とする。
[作用]
上記の構成による本考案の人工地盤は、下部排
水層として、合成樹脂発泡体よりなる押え材を敷
設した上に、合成樹脂の発泡粒を配置しているの
で、砂利等を砂利を使用する場合に比して軽量
で、造成作業が行ない易く、かつ人工地盤全体を
軽量化できる。
水層として、合成樹脂発泡体よりなる押え材を敷
設した上に、合成樹脂の発泡粒を配置しているの
で、砂利等を砂利を使用する場合に比して軽量
で、造成作業が行ない易く、かつ人工地盤全体を
軽量化できる。
そして撒水時や降雨時の水が上部の客土層にお
いて適度に吸収保水されるとともに、余剰水が不
織布等の透水性シートを透過して下部の発泡粒に
よる排水層に流れ込む。この排水層に流れ込んだ
水は、滞留することなく発泡粒相互間の空隙を通
過して、その下に敷設されている押え材の部分に
至り、この押え材間の隙間等から押え材の下に流
れ込む等して滞留することなく排水される。
いて適度に吸収保水されるとともに、余剰水が不
織布等の透水性シートを透過して下部の発泡粒に
よる排水層に流れ込む。この排水層に流れ込んだ
水は、滞留することなく発泡粒相互間の空隙を通
過して、その下に敷設されている押え材の部分に
至り、この押え材間の隙間等から押え材の下に流
れ込む等して滞留することなく排水される。
しかも、前記の発泡粒よりなる排水層と上部の
客土層との間には、不織布等の透水性シートが敷
設されているために、その上の客土層の土壌が雨
水等とともに流出するのを、この透水性シートに
より防止でき、発泡粒による排水層さらには排水
溝は排水口が流出土壌により詰るおそれがない。
また樹木等の植物の根が下部の排水層に侵入する
のをも防止できる。
客土層との間には、不織布等の透水性シートが敷
設されているために、その上の客土層の土壌が雨
水等とともに流出するのを、この透水性シートに
より防止でき、発泡粒による排水層さらには排水
溝は排水口が流出土壌により詰るおそれがない。
また樹木等の植物の根が下部の排水層に侵入する
のをも防止できる。
さらに下部の発泡粒による排水層は、発泡粒自
体の断熱性と空隙保有により断熱性がよく、しか
もその下に合成樹脂発泡体の押え材が敷設されて
いるため、断熱性がさらに良好となり、冬季にお
いても階下の熱が上部客土層に伝わることがな
い。
体の断熱性と空隙保有により断熱性がよく、しか
もその下に合成樹脂発泡体の押え材が敷設されて
いるため、断熱性がさらに良好となり、冬季にお
いても階下の熱が上部客土層に伝わることがな
い。
[実施例]
次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1図は本考案による屋上庭園用の人工地盤の
1実施例を示している。
1実施例を示している。
図において、1は屋上スラブであり、この屋上
スラブ1は、コンクリート等よりなる躯体1′、
均しモルタル層2および均しモルタル層2の上に
装設された防湿層3から構成されている。防湿層
3はポリエチレンフイルム等の非透水性の合成樹
脂フイルム、アスフアルトルーフイングやアスフ
アルトフエルトその他の防湿性を有するシート材
よりなる。均しモルタル層2おび防湿層3は、通
常、図のようにパラペツト等の立上り壁4の部分
にも床面から連続して装設される。6は排水口を
示す。
スラブ1は、コンクリート等よりなる躯体1′、
均しモルタル層2および均しモルタル層2の上に
装設された防湿層3から構成されている。防湿層
3はポリエチレンフイルム等の非透水性の合成樹
脂フイルム、アスフアルトルーフイングやアスフ
アルトフエルトその他の防湿性を有するシート材
よりなる。均しモルタル層2おび防湿層3は、通
常、図のようにパラペツト等の立上り壁4の部分
にも床面から連続して装設される。6は排水口を
示す。
上記の屋上スラブ1の床面における防湿層3の
上には、ポリスチレン系樹脂発泡体等の耐水性の
ある合成樹脂発泡体よりなる板状の押え材50
が、防湿層3の押え層として敷設される。
上には、ポリスチレン系樹脂発泡体等の耐水性の
ある合成樹脂発泡体よりなる板状の押え材50
が、防湿層3の押え層として敷設される。
この押え材50は、第2図および第3図に示す
ように、上下面にそれぞれ縦横に交叉する流水溝
51が設けられるとともに、その交叉部に上下に
貫通する流水孔52が設けられている。さらに下
面には流水溝51によつて区画された各ブロツク
毎に多数の凸起53が設けられており、防湿層3
との間に空隙を保有できるようになつている。
ように、上下面にそれぞれ縦横に交叉する流水溝
51が設けられるとともに、その交叉部に上下に
貫通する流水孔52が設けられている。さらに下
面には流水溝51によつて区画された各ブロツク
毎に多数の凸起53が設けられており、防湿層3
との間に空隙を保有できるようになつている。
また押え材50の相対向する側辺部の互いの対
応位置には、互に嵌合する切欠凹部54と凸部5
5とが設けられ、床面上に並設して敷設する際、
隣接する押え材50,50同士を係合連接できる
ようになつており、押え材50の敷設作業を歪み
なく容易に行なえるようになつている。この押え
材50は、その上に造成される人工地盤の重みで
敷設状態に保持される。
応位置には、互に嵌合する切欠凹部54と凸部5
5とが設けられ、床面上に並設して敷設する際、
隣接する押え材50,50同士を係合連接できる
ようになつており、押え材50の敷設作業を歪み
なく容易に行なえるようになつている。この押え
材50は、その上に造成される人工地盤の重みで
敷設状態に保持される。
そして前記のように屋上スラブ1上に敷設した
押え材50上に造成された人工地盤10は、下部
の排水層11と、その上の不織布等の繊維質等の
透水性シート12と、透水性シート12上の客土
層13とを有している。
押え材50上に造成された人工地盤10は、下部
の排水層11と、その上の不織布等の繊維質等の
透水性シート12と、透水性シート12上の客土
層13とを有している。
下部の排水層11は、合成樹脂の発泡粒21を
例えば砂利の場合と同様に層をなすように床面の
押えモルタル層5上に配置してなる。この発泡粒
21としては、ポリスチレン系樹脂発泡体等の比
較的硬質の合成樹脂の発泡体で、ほとんど吸水性
を有さない独立気泡の発泡体の粒体が好適に用い
られる。この発泡粒21としては、粒径が10〜50
mm、好ましくは20mm以上の略角形や略球形の粒体
が好適に用いられる。実施上は、下部側ほど大き
い粒径のものにするのがよく、中でも比較的細か
い粒径の上部層、これよりやや大きい粒径の中間
層、さらに大きい粒径の下部層の三層構造にして
実施するのが特に好ましい。
例えば砂利の場合と同様に層をなすように床面の
押えモルタル層5上に配置してなる。この発泡粒
21としては、ポリスチレン系樹脂発泡体等の比
較的硬質の合成樹脂の発泡体で、ほとんど吸水性
を有さない独立気泡の発泡体の粒体が好適に用い
られる。この発泡粒21としては、粒径が10〜50
mm、好ましくは20mm以上の略角形や略球形の粒体
が好適に用いられる。実施上は、下部側ほど大き
い粒径のものにするのがよく、中でも比較的細か
い粒径の上部層、これよりやや大きい粒径の中間
層、さらに大きい粒径の下部層の三層構造にして
実施するのが特に好ましい。
また前記の発泡粒21として、合成樹脂発泡体
の成形品を破砕して得られる所謂破砕粒を用いる
ことができ、発泡成形品の再利用を図ることがで
きる。この場合、破砕粒中に細い粉粒体も混在し
ていると、排水性が悪くなるので、スクリーンに
よつて細い粉粒体を除いて使用するのが望まし
い。
の成形品を破砕して得られる所謂破砕粒を用いる
ことができ、発泡成形品の再利用を図ることがで
きる。この場合、破砕粒中に細い粉粒体も混在し
ていると、排水性が悪くなるので、スクリーンに
よつて細い粉粒体を除いて使用するのが望まし
い。
排水層11としての発泡粒21は、合成樹脂の
テープ状細条により織成あるいは編成した通水性
シートよりなる袋に発泡粒を充填した状態で敷設
使用することもできる。この場合、発泡粒の飛散
のおそれがなく、旋工上の取扱い作業が容易にな
る。
テープ状細条により織成あるいは編成した通水性
シートよりなる袋に発泡粒を充填した状態で敷設
使用することもできる。この場合、発泡粒の飛散
のおそれがなく、旋工上の取扱い作業が容易にな
る。
いずれにしても、合成樹脂の発泡粒21は、発
泡倍率等によつても異なるが、通常1m3あたり15
〜30Kg程度のもので、きわめて軽量であり、これ
を排水層11に使用することにより人工地盤全体
の軽量化を図ることができる。
泡倍率等によつても異なるが、通常1m3あたり15
〜30Kg程度のもので、きわめて軽量であり、これ
を排水層11に使用することにより人工地盤全体
の軽量化を図ることができる。
また排水層11に流れ込む水は、発泡粒21相
互間の空隙を通過して、その下に敷設されている
押え材50の部分に至る。この水は、押え材50
の上面に有する流水溝51を流れて、該流水溝5
1の交叉部に有する流水孔52を通り、あるいは
押え材50,50間の隙間を通過して、押え材5
0の下に流れ込み、該押え材50の下に保有する
空隙により、滞留することなく側方へ流れて排水
される。
互間の空隙を通過して、その下に敷設されている
押え材50の部分に至る。この水は、押え材50
の上面に有する流水溝51を流れて、該流水溝5
1の交叉部に有する流水孔52を通り、あるいは
押え材50,50間の隙間を通過して、押え材5
0の下に流れ込み、該押え材50の下に保有する
空隙により、滞留することなく側方へ流れて排水
される。
合成樹脂発泡体よりなる押え材としては、第4
図に示すように、発泡体細条56を多数ランダム
に空隙を保有するように集合させて、その接触部
で融着結合することにより一体化した細条集合体
57を用いることができる。この場合にも、防湿
層3の押え層としての役目をするとともに、その
排水性および断熱性が良好になり、さらに軽量化
を図ることができる。
図に示すように、発泡体細条56を多数ランダム
に空隙を保有するように集合させて、その接触部
で融着結合することにより一体化した細条集合体
57を用いることができる。この場合にも、防湿
層3の押え層としての役目をするとともに、その
排水性および断熱性が良好になり、さらに軽量化
を図ることができる。
また、繊維質の透水性シート12は、合成繊維
等の細い繊維を多数集合させて絡ませ、互いの接
触部分で結合してなる不織布で、透水性を有する
とともに、土壌の流出を阻止できる程度の密度を
有する不織布が好適に用いられる。耐久性の点か
ら、合成繊維の不織布が好適である。
等の細い繊維を多数集合させて絡ませ、互いの接
触部分で結合してなる不織布で、透水性を有する
とともに、土壌の流出を阻止できる程度の密度を
有する不織布が好適に用いられる。耐久性の点か
ら、合成繊維の不織布が好適である。
この透水性シート12によつて、客土層13中
の土壌の流出、特に下部の排水層11に流れ込む
のを防止できるとともに、排水層11への根の侵
入も防止でき、また発泡粒の旋工中の飛散をも防
止できる。もちろん透水性シート12としては、
合成繊維の織物や編物等の布帛その他の繊維質の
シート、あるいは細かいメツシユのシートその他
の透水性シートを使用することもでき、いずれも
不燃性の材料よりなるものが好ましい。
の土壌の流出、特に下部の排水層11に流れ込む
のを防止できるとともに、排水層11への根の侵
入も防止でき、また発泡粒の旋工中の飛散をも防
止できる。もちろん透水性シート12としては、
合成繊維の織物や編物等の布帛その他の繊維質の
シート、あるいは細かいメツシユのシートその他
の透水性シートを使用することもでき、いずれも
不燃性の材料よりなるものが好ましい。
上部の客土層13としては、畑土や粘度質土壌
に砂を加えた土壌その他の植物の栽培に適した土
壌を用いる。この客土層13に使用される土壌は
重さが1400〜1600Kg/1m3にもなるので、この土
壌に直径が数mm(例えば2〜6mm程度)の比較的
細かい発泡粒子を適当に混入することにより、そ
の重量を1000Kg/m3程度に調整して使用すること
ができる。この場合、人工地盤を一層軽量にでき
るとともに、さらに透水性のよい土壌を得ること
ができる。
に砂を加えた土壌その他の植物の栽培に適した土
壌を用いる。この客土層13に使用される土壌は
重さが1400〜1600Kg/1m3にもなるので、この土
壌に直径が数mm(例えば2〜6mm程度)の比較的
細かい発泡粒子を適当に混入することにより、そ
の重量を1000Kg/m3程度に調整して使用すること
ができる。この場合、人工地盤を一層軽量にでき
るとともに、さらに透水性のよい土壌を得ること
ができる。
そして、この客土層13の上には、必要に応じ
て軽量で保水性がく、かつ苔の生えやすい人工土
壌等による表土層14あるいは苔層を敷設する。
もちろん直接芝生を植えたり、保護材層を敷設す
ることもできる。
て軽量で保水性がく、かつ苔の生えやすい人工土
壌等による表土層14あるいは苔層を敷設する。
もちろん直接芝生を植えたり、保護材層を敷設す
ることもできる。
上記の人工地盤10の構成において、排水層1
1および客土層13の厚みは、植栽される樹木等
の植物の種類や樹高等によつて異なるが、例えば
排水層100〜300mm、客土層300〜1500mmで、その
厚みの目安として、樹高1mで、排水層100mm以
上、客土層600mm以上、また樹高2mで、排水層
150mm以上、客土層1200mm以上とする。
1および客土層13の厚みは、植栽される樹木等
の植物の種類や樹高等によつて異なるが、例えば
排水層100〜300mm、客土層300〜1500mmで、その
厚みの目安として、樹高1mで、排水層100mm以
上、客土層600mm以上、また樹高2mで、排水層
150mm以上、客土層1200mm以上とする。
なお、図示する実施例の場合、立上り壁4の人
工地盤10側の表面には、多数の合成樹脂の細条
を屈曲して空隙を保有した状態で集合させた透水
材7を装設して、急激な雨降り時の雨水を表面か
ら平面方向に流して排水できるようにしている。
この場合、この透水材7への土壌流出を防止する
ために、透水性シート12の端部を透水材7を覆
うように延長させておく。12aはその延長部分
を示す。
工地盤10側の表面には、多数の合成樹脂の細条
を屈曲して空隙を保有した状態で集合させた透水
材7を装設して、急激な雨降り時の雨水を表面か
ら平面方向に流して排水できるようにしている。
この場合、この透水材7への土壌流出を防止する
ために、透水性シート12の端部を透水材7を覆
うように延長させておく。12aはその延長部分
を示す。
上記のような人工地盤10による屋上庭園は、
屋上に設置される各種設備外の床面全域に渡つて
形成するほか、第5図のように、屋上の床面の一
部を、ベンチ兼用のパラペツト等の立上り壁24
で区切つて造成することができる。この庭園の平
面形態は自由に設計できる。この実施例の場合、
防湿層3は前記立上り壁24部分にも延長させ
て、漏水しないようにする。
屋上に設置される各種設備外の床面全域に渡つて
形成するほか、第5図のように、屋上の床面の一
部を、ベンチ兼用のパラペツト等の立上り壁24
で区切つて造成することができる。この庭園の平
面形態は自由に設計できる。この実施例の場合、
防湿層3は前記立上り壁24部分にも延長させ
て、漏水しないようにする。
[考案の効果]
上記したように本考案によれば、屋上庭園のた
めの人工地盤として、防湿層の押え層として合成
樹脂発泡体よりなる押え材を敷設した上に、排水
層として合成樹脂の発泡粒を配置しているため、
従来の押えモルタル層や砂利等を使用するものに
比してはるかに軽量化でき、屋上スラブ等の建物
の躯体構造の強度にそれほど影響を与えず、建築
費が過度に増大することもなく、また人工地盤の
造成作業の劣力化を図ることができ、屋上庭園を
容易に実施できる。
めの人工地盤として、防湿層の押え層として合成
樹脂発泡体よりなる押え材を敷設した上に、排水
層として合成樹脂の発泡粒を配置しているため、
従来の押えモルタル層や砂利等を使用するものに
比してはるかに軽量化でき、屋上スラブ等の建物
の躯体構造の強度にそれほど影響を与えず、建築
費が過度に増大することもなく、また人工地盤の
造成作業の劣力化を図ることができ、屋上庭園を
容易に実施できる。
そして撒水時や降雨時において、排水層と客土
層との間に透水性シートを透過して排水層に流れ
込んた余剰水は、該排水層を速やかに通過して、
その下の押え材の部分から滞留することなく排水
され、きわめて良好な排水性が確保されるため、
水洩れや根ぐされが生じるおそれがない。
層との間に透水性シートを透過して排水層に流れ
込んた余剰水は、該排水層を速やかに通過して、
その下の押え材の部分から滞留することなく排水
され、きわめて良好な排水性が確保されるため、
水洩れや根ぐされが生じるおそれがない。
一方、不織布等の繊維質等の透水性シートが排
水層と客土層の間に存するために、客土層の土壌
が雨水等とともに流出するのを透水性シートによ
り防止し得て、排水層あるいは排水溝や排水口が
流出土壌によつて詰るおそれもなく、発泡粒が合
成樹脂製で腐蝕しないことと相俟つて、長期に渡
つて良好な排水性を保持できる。また樹木等の植
物の根が下方の排水層に侵入して排水性を阻害す
るのをも防止できる。
水層と客土層の間に存するために、客土層の土壌
が雨水等とともに流出するのを透水性シートによ
り防止し得て、排水層あるいは排水溝や排水口が
流出土壌によつて詰るおそれもなく、発泡粒が合
成樹脂製で腐蝕しないことと相俟つて、長期に渡
つて良好な排水性を保持できる。また樹木等の植
物の根が下方の排水層に侵入して排水性を阻害す
るのをも防止できる。
また発泡粒による排水層とその下の合成樹脂発
泡体製の押え材のために、断熱性に非常に優れる
ことになり、冬季においても階下の暖房等の熱が
客土層に伝わるのを防止でき、植物が季節はずれ
に発芽、開花することもない。
泡体製の押え材のために、断熱性に非常に優れる
ことになり、冬季においても階下の暖房等の熱が
客土層に伝わるのを防止でき、植物が季節はずれ
に発芽、開花することもない。
第1図は本考案の実施例を示す一部欠截斜視断
面図、第2図および第3図は押え材の平面図と下
面側からみた斜視図、第4図は押え材の他の例を
示す斜視図、第5図は屋上の一部に庭園を構成し
て実施する場合の断面図である。 1……屋上スラブ、3……防湿層、10……人
工地盤、11……排水層、12……不織布等の透
水性シート、13……客土層、14……表土層、
21……発泡粒、50……板状の押え材、51…
…流水溝、52……流水孔、53……凸起。
面図、第2図および第3図は押え材の平面図と下
面側からみた斜視図、第4図は押え材の他の例を
示す斜視図、第5図は屋上の一部に庭園を構成し
て実施する場合の断面図である。 1……屋上スラブ、3……防湿層、10……人
工地盤、11……排水層、12……不織布等の透
水性シート、13……客土層、14……表土層、
21……発泡粒、50……板状の押え材、51…
…流水溝、52……流水孔、53……凸起。
Claims (1)
- 建物の屋上において、屋上スラブの上に、合成
樹脂発泡体よりなる押え材を敷設し、この押え材
上に合成樹脂の発泡粒を配置し、その上に不織布
等よりなる繊維質等の透水性シートを敷設すると
ともに、この透水性シート上に客土層を設けてな
ることを特徴とする屋上庭園用の人工地盤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10059490U JPH0547575Y2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10059490U JPH0547575Y2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0460029U JPH0460029U (ja) | 1992-05-22 |
JPH0547575Y2 true JPH0547575Y2 (ja) | 1993-12-15 |
Family
ID=31843359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10059490U Expired - Lifetime JPH0547575Y2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0547575Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023188200A1 (ja) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | 鹿島建設株式会社 | 植栽ユニット |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3066926B2 (ja) * | 1991-05-20 | 2000-07-17 | 鐘淵化学工業株式会社 | 基盤ユニット |
JP2516715Y2 (ja) * | 1992-02-28 | 1996-11-13 | 日新工業株式会社 | 植栽構築体 |
-
1990
- 1990-09-25 JP JP10059490U patent/JPH0547575Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023188200A1 (ja) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | 鹿島建設株式会社 | 植栽ユニット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0460029U (ja) | 1992-05-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |