JP4344796B2 - 緑化軽石基盤およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、平均粒径0.5〜15mmの焼成発泡軽石とセメントと水および必要に応じて植物炭化物および/または高性能減水剤および/または非晶質シリカを混合し、ゼロスランプ状態で10〜100kgf/cm2の圧力で加圧成形することにより、軽量で、断熱性に優れ、かさ比重が0.6〜1.0である焼成発泡軽石基盤、表面の一部または全部が研削された焼成発泡軽石基盤、焼成発泡軽石基盤と植物類と芝草類または耐乾性に富む植物または苔類を組合わせた緑化焼成発泡軽石基盤およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
軽石を用いた屋上緑化に適したコンクリート基盤としては、低かさ比重で断熱性に優れ、吸水性が高く、植物の根の成長に必要な空間、水や肥料の保持、セメントからのアルカリ量の低減が必要である。
【0003】
特開平4−280885号では、セメント、シリカ質微粉末、高性能AE減水剤、分散安定化剤、水、粒径0.5〜5mmで容積重量0.15〜0.30kg/リットルの無機質発泡粒の軽量骨材とを主成分とするものであって、上記セメントに対して、シリカ質超微粒子3〜35重量部、高性能AE減水剤0.2〜12重量部、水32〜64重量部、軽量骨材2.0〜4.8容積倍で配合されていることを特徴とする高断熱性高強度軽量コンクリート組成物の技術が提示されている。
【0004】
特開平4−280885号の軽量骨材のセメントに対する容積比は、2.0〜4.8容積倍であり、公開特許公報の5ページの実施例1〜13において、無機質発泡粒の容積重量0.15〜0.30kg/リットルの最大最小値を計算に入れて、全配合量を100%とした場合のセメント配合比は、最小値32.2wt%で最大値57.1wt%である。また、成形方法については、セメント、シリカ質微粉末、高性能AE減水剤、分散安定化剤、水、無機質発泡粒を混練し、流動性に優れたスラリー組成物となし、打設または注型して硬化させて製造している。
【0005】
また、特開平4−280885号の公開特許広報3ページ右側下から2行目から4ページ左側2行目に「本発明に使用する軽量骨材の配合量は、セメントに対して2.0〜4.8容積倍である。この範囲外では高断熱性と高強度を兼備した軽量コンクリートは得られない」としている。本技術では、セメント量が約30wt%以上を占めるので、コストが高くなるという問題があり、セメントが多すぎるため長期耐久性の点で好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、焼成発泡軽石を用いた軽量コンクリートにおいて、従来技術よりセメント量が少なく長期耐久性に優れた軽量基盤を製造することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
平均粒径0.5〜15mmの焼成発泡軽石をセメントに対して5〜12容積倍用いて、セメントと水および必要に応じて平均粒径0.2〜15mmの植物炭化物および/または高性能減水剤および/または非晶質シリカを混合しゼロスランプ状態で10〜100kgf/cm2の圧力で加圧成形することにより、軽量で、断熱性に優れ、かさ比重が0.6〜1.0であり、圧縮強度が18〜170kgf/cm2である焼成発泡軽石基盤、表面の一部または全部が研削された焼成発泡軽石基盤、焼成発泡軽石基盤と植物類と芝草類または耐乾性に富む植物または苔類を組合わせた緑化焼成発泡軽石基盤およびその製造方法を提供するものであり、焼成発泡軽石基盤または緑化焼成発泡軽石基盤の製造時において、従来技術では排出されるアルカリ性の廃水を生じないという特徴ある発明である。下記構成の発明である。
【0008】
かさ比重が0.6〜1.0である焼成発泡軽石基盤は、平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0. 24〜0.47の焼成発泡軽石とセメントと水とを主成分とするものであって、ゆるみ見掛比重に基づく容積倍においてセメントに対して焼成発泡軽石を5〜12容積倍と、セメント100重量部に対して水80〜200重量部で配合されているものである。
【0009】
かさ比重が0.6〜1.0である焼成発泡軽石基盤は、平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47の焼成発泡軽石とセメントと高性能減水剤と水とを主成分とするものであって、ゆるみ見掛比重に基づく容積倍においてセメントに対して焼成発泡軽石を5〜12容積倍と、セメント100重量部に対して高性能減水剤2〜6重量部と水50〜170重量部で配合されているものである。
【0010】
かさ比重が0.6〜1.0である焼成発泡軽石基盤は、平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47の焼成発泡軽石とセメントと高性能減水剤と平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカと水とを主成分とするものであって、ゆるみ見掛比重に基づく容積倍においてセメントに対して焼成発泡軽石を5〜12容積倍と、セメント100重量部に対して非晶質シリカ3〜18重量部、高性能減水剤2〜6重量部と水50〜170重量部で配合されているものである。
【0011】
かさ比重が0.6〜1.0である焼成発泡軽石基盤は、平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47の焼成発泡軽石と平均粒径0.2〜15mmの植物炭化物とセメントと水とを主成分とするものであって、ゆるみ見掛比重に基づく容積倍においてセメントに対して焼成発泡軽石を5〜12容積倍と、セメント100重量部に対して植物炭化物20〜120重量部と水80〜200重量部で配合されているものである。
【0012】
かさ比重が0.6〜1.0である焼成発泡軽石基盤は、平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47の焼成発泡軽石と平均粒径0.2〜15mmの植物炭化物とセメントと高性能減水剤と水とを主成分とするものであって、ゆるみ見掛比重に基づく容積倍においてセメントに対して焼成発泡軽石を5〜12容積倍と、セメント100重量部に対して高性能減水剤2〜6重量部と植物炭化物20〜120重量部と水50〜170重量部で配合されているものである。
【0013】
かさ比重が0.6〜1.0である焼成発泡軽石基盤は、平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47の焼成発泡軽石と平均粒径0.2〜15mmの植物炭化物とセメントと高性能減水剤と平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカと水とを主成分とするものであって、ゆるみ見掛比重に基づく容積倍においてセメントに対して焼成発泡軽石を5〜12容積倍と、セメント100重量部に対して非晶質シリカ3〜18重量部と高性能減水剤2〜6重量部と植物炭化物20〜120重量部と水50〜170重量部で配合されているものである。
【0014】
上記のいずれかに記載の焼成発泡軽石基盤の圧縮強度は、18〜170kgf/cm2好ましくは60〜170kgf/cm2であるものである。
【0015】
上記のいずれかに記載の焼成発泡軽石基盤は、表面の一部または全部を表面研削したものである。
【0016】
緑化焼成発泡軽石基盤は、上記のいずれかに記載の焼成発泡軽石基盤と植物とを直接あるいは土壌を介してなるものである。
【0017】
上記の緑化焼成発泡軽石基盤の植物は、芝草類または、耐乾性に富む植物または苔類である。
【0018】
上記の緑化焼成発泡軽石基盤は、上記の焼成発泡軽石基盤の成分に胞子および/または種子を混合してなる。
【0019】
焼成発泡軽石基盤の製造方法は、平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47の焼成発泡軽石をセメントに対して5〜12容積倍の107〜537重量部とセメント100重量部を混合し、水80〜200重量部を加え、攪拌し、ゼロスランプ材料を作製し、次いで、これを10〜100kgf/cm2の圧力で成形加工することである。
【0020】
焼成発泡軽石基盤の製造方法は、平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47の焼成発泡軽石をセメントに対して5〜12容積倍の107〜537重量部とセメント100重量部を混合し、高性能減水剤2〜6重量部と水50〜170重量部とを混合した水溶液を加えながら攪拌し、ゼロスランプ材料を作製し、次いで、これを10〜100kgf/cm2の圧力で成形加工することである。
【0021】
焼成発泡軽石基盤の製造方法は、平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47の焼成発泡軽石をセメントに対して5〜12容積倍の107〜537重量部とセメント100重量部と平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカ3〜18重量部を混合し、攪拌し、高性能減水剤2〜6重量部と水50〜170重量部を混合した水溶液を加えながら攪拌し、ゼロスランプ材料を作製し、次いで、これを10〜100kgf/cm2の圧力で成形加工することである。
【0022】
焼成発泡軽石基盤の製造方法は、平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47の焼成発泡軽石をセメントに対して5〜12容積倍の107〜537重量部と平均粒径0.2〜15mmの植物炭化物を20〜100重量部とセメント100重量部を混合し、水80〜200重量部を加え、攪拌し、ゼロスランプ材料を作製し、次いで、これを10〜100kgf/cm2の圧力で成形加工することである。
【0023】
焼成発泡軽石基盤の製造方法は、平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47の焼成発泡軽石をセメントに対して5〜12容積倍の107〜537重量部と平均粒径0.2〜15mmの植物炭化物を20〜100重量部とセメント100重量部を混合し、高性能減水剤2〜6重量部と水50〜170重量部を混合した水溶液を加えながら攪拌し、ゼロスランプ材料を作製し、次いで、これを10〜100kgf/cm2の圧力で成形加工することである。
【0024】
焼成発泡軽石基盤の製造方法は、平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47の焼成発泡軽石をセメントに対して5〜12容積倍の107〜537重量部と平均粒径0.2〜15mmの植物炭化物を20〜100重量部とセメント100重量部と平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカ3〜18重量部を混合し、高性能減水剤2〜6重量部と水50〜170重量部を混合した水溶液を加えながら攪拌し、ゼロスランプ材料を作製し、次いで、これを10〜100kgf/cm2の圧力で成形加工することである。
【0025】
焼成発泡軽石基盤の製造方法は、上記の焼成発泡軽石基盤の製造方法において、ゼロスランプ材料を作製し、その材料を製造する場所に敷き均し、その表面を転圧機を用いて締め固めることである。本発明における転圧機とは、ローラー。振動型ローラー、プレートコンバクター等を含む。
【0026】
本発明のゆるみ見掛比重は、粉体または粒体のタッピングしない状態の単位体積(1cc)当たりの質量(g)の値である。静置した内容積200ccのカップに被測定物を入れ、カップの上の余分なものをブレードですりきったときの被測定物の質量(g)を200で割った値である。かさ比重、吸水率、見掛気孔率は、JIS−R−2205に規定される測定法を用いた値である。曲げ強度、圧縮強度は、JIS−R−5201に規定される測定法を用いた値である。
【0027】
焼成発泡軽石は、鹿児島県、宮崎県に多く分布するシラスに含まれる軽石(シラスとは入戸火砕流堆積物のことを指す)、大隅降下軽石(鹿児島県の大隅半島に産出する降下軽石)、ボラ(霧島山起源の降下軽石。宮崎県ではひゅうが土、ひゅうがボラともいう)を内燃式媒体流動床炉で焼成発泡したものである。
【0028】
本発明の植物炭化物とは、木炭、竹炭、活性炭などの植物を人工的に炭化させたもの、泥炭などの植物が自然に炭化したもののことである。
【0029】
本発明の高性能減水剤は、セメントに対して分散性を良くし、水の添加量を少なくする効果があるものである。高性能減水剤には、ポリカルボン酸系およびポリカルボン酸エーテル化合物系の高性能AE減水剤、アルキルアリルスルホン酸塩高縮合物、ナフタリンスルホン酸塩系、メラミンスルホン酸塩系のものである。
【0030】
本発明の平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカとは、シリカフューム、マイクロシリカ、ホワイトカーボン等と呼ばれる非晶質のシリカ微粒子である。
【0031】
原材料の混合、攪拌、混練を行う装置としては、市販のモルタルミキサーでもよいが、一般にオムニミキサーと呼ばれる装置が適している。これは、プロペラなどを用いず、短時間で比重の異なる原料同志を容易に混合、分散できる装置であり、特に、原材料の混合時および攪拌時に焼成発泡軽石の破砕を最小限に抑えることができるので、より軽量の焼成発泡軽石基盤を製造する場合に適している。
【0032】
本発明のゼロスランプとは、まだ固まらないコンクリートのスランプ試験において、自重による変形量が0cmである状態である。
【0033】
本発明の成形加工として、10Kgf/cm2から100kgf/cm2の加圧ができる、金型として、平板状、タイル状、擬岩状など複雑形状の型枠をセットできる成形加工機を用いる。
【0034】
本発明の芝草類の植物は、大きく西洋芝、ハイブリッド芝、日本芝、牧草があげられる。西洋芝として、ベントグラス類(コロニアル種、グリーピング種(シーサイドベントグラス、ココースベントグラス、ペンクロスベントグラスのシーサイド系、オールドチャードC−52のサウスジャーマン系)、ベルベット種、レッドトップ種)、ブルーグラス類、メドーグラス類、ライグラス類、フェスキュー類があげられる。ハイブリッド芝として、モンバミューダグラス、アフリカンバミューダグラス、ティフトンバミューダグラスがあげられる。日本芝として、野芝、高麗芝、姫高麗芝があげられる。牧草として、ケンタッキーブルーグラスがあげられる。日本に自生する西洋芝として、アニアルブルーグラス(スズメノカタビラ)、トールフェスキューがあげられる。
【0035】
本発明の苔類の植物は、チャミズゴケ、ヒョウタンゴケ、オオミズゴケ、エゾスナゴケ、ホソウリゴケ、トカチスナゴケ、サメジマタスキ、オオタマチナイトゴケ、ニワツノゴケ、フデゴケ、コスギゴケ、トヤマシノブゴケ、オオツボミゴケ、ヤクシマゴケ、ミスジャバネゴケ、ギンゴケ、ハマキゴケ、ミズゴケがあげられる。
【0036】
本発明の耐乾性に富む植物は、アイスプランツ、アイビーゼラニウム、アルメリア・ラティフォリア、ウェデリア、オオテンニンギク、オオベンケイソウ、オシロイバナ、ガザニア、カランコエ、キリンソウ、ジャーマンアイリス、シュッコンアマ、シラー、セイヨウノコギリソウ、セラスチウム、ゼラニウム、テンニンギク、ニオイイリス、ノカンゾウ、ハツユキソウ、ハナアザミ、ナハスベリヒユ、ハナタバコ、ハマナデシコ、ハマヒルガオ、ハマユウ、ヒガンバナ、ヒメカンゾウ、フクロナデシコ、ベニバナアマ、ヘメロカリス、マツバギク、マツバボタン、ミセバヤ、メキシコマンネングサ、ユリオプスデージー、リアトリス、リビングストンデージー、タマリュウ(リュウノヒゲ)の他、メキシコマンネングサ、サボテンなどの多肉植物類があげられる。
【0037】
本発明の土壌とは、自然の土壌と人工の土壌であって、ヤシ殻などの植物原料からのものも含む。
【0038】
本発明は、主成分が焼成発泡軽石で構成され、焼成発泡軽石がセメントに対して5〜12容積倍であり、セメント量を少なくして成形した屋上緑化に適する焼成発泡軽石基盤、焼成発泡軽石基盤と芝草類または耐乾性に富む植物または苔類とを組合わさせた緑化焼成発泡軽石基盤およびその製造方法を提供することである。この焼成発泡軽石基盤の特性として、かさ比重が0.6〜1.0で、吸水率が20〜80%であり、見掛気孔率が23〜53%であり、曲げ強度が14〜60kgf/cm2であり、圧縮強度が18〜170kgf/cm2である性能を発現させることを提供するものである。また、焼成発泡軽石基盤の芝草類または耐乾性に富む植物または苔類の根付きを良くすることを提示するものである。
【0039】
【発明の実施の形態】
焼成発泡軽石、セメント、高性能減水剤の選定と配合比及び配合方法、成形加工法、焼成発泡軽石基盤の強度試験、芝草類との一体成形加工、芝草類や耐乾性に富む植物や苔類の植生試験、歩行テストを行い、検討と実験を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0040】
焼成発泡軽石としては、軽石流堆積物または降下軽石に含まれる軽石またはボラを内燃式熱媒体流動床炉の排気側から流動床に供給し、950〜1100℃で焼成発泡して得られる平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47のものを用いるが、これらに限定されるものではない。
【0041】
焼成発泡軽石基盤としては、より天然素材に近づけるために、セメント量を極力減らし、焼成発泡軽石量を増やすことを検討した。
【0042】
セメント量を少なくには、原材料を無駄なく均一に混合、攪拌することが必要である。オムニミキサーを用いることによって、比重の異なるセメントと焼成発泡軽石等の原料を比較的均一に混ぜることが可能である。また、成形においては、平板状または複雑形状の成形加工が可能な成形加工機を用いることができる。
【0043】
プレス圧が10kgf/cm2以下と低すぎた場合、焼成発泡軽石とセメントと水だけでは強度を発現し難い。また、成形圧力が100kgf/cm2以上では焼成発泡軽石が破壊して崩れてしまうので、成形圧力は10〜100kgf/cm2が適している。
【0044】
焼成発泡軽石や植物炭化物は水分を吸いやすいので、高性能減水剤を併用することにより添加する水量を減らすことができる。高性能減水剤の有効な使用法として、水で希釈した水溶液として用いる方が効果的であるので、ここでは高性能減水剤を水に溶かした水溶液を用いる。
【0045】
ここで、焼成発泡軽石、植物炭化物、非晶質シリカ、水高性能減水剤、水を用いる配合および成形方法の1例を述べる。
【0046】
焼成発泡軽石や植物炭化物は、吸水性が高く、水と接触させると内部に水分を取り組みやすいので、水量を少なくするために、原材料の投入を次のように行う。焼成発泡軽石、植物炭化物、セメント、平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカをオムニミキサーで、500rpmで1分〜3分間、乾式で混合と攪拌を行い、充分に焼成発泡軽石や植物炭化物の粒子表面にセメント、平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカをできるだけ均等に付着させる。その後に、高性能減水剤を水に溶かした水溶液を投入する。
【0047】
このとき、焼成発泡軽石と植物炭化物をあらかじめ水で湿らせておけば、混合時の水量を最小限に抑えることができる。
【0048】
セメント量は、焼成発泡軽石や植物炭化物の表面が薄くまぶされる程度にとどめ、高性能減水剤の水溶液を焼成発泡軽石や植物炭化物の表面がわずかに湿る程度(ゼロスランプ)に抑え、500rpmで30秒間以下の短時間で混練を行い、乾燥する前に直ちに成形加工する。
【0049】
高性能減水剤の水溶液を添加した後の混練時間が長くなると、例えば1分間以上になると、焼成発泡軽石が水分を吸水し続け、焼成発泡軽石表面の湿ったセメントも乾燥しやすいので、成形加工までを素早く行うことが重要である。
【0050】
こうした検討の結果、焼成発泡軽石をセメントに対して5〜12容積倍まで増やすことができ、少ないセメント量で所望の強度を発現することが可能となった。
【0051】
プレス圧は、10Kgf/cm2未満でも成形加工は可能であったが、10Kgf/cm2以上の加圧後でも焼成発泡軽石のほとんどは破壊されることなく軽量化が図れることを確認した。しかし、100kgf/cm2以上にすると、焼成発泡軽石自体が押しつぶされて、かさ比重が1.0以上になり、所望の成形物が得られない。
【0052】
平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカについては、成形体の強度を向上させる効果があり、強度セメントに対して水和反応により生じるアルカリと反応し易く、外部に溶出するアルカリを抑制する効果があるので、必要に応じて添加する。
【0053】
屋上緑化に優れた特性を持つ焼成発泡軽石基盤について、実際に屋外にて芝草類と多肉植物の育成実験を実施した。30cm×30cm×6cmの焼成発泡軽石基盤のに市販のハイブリッド芝(ティフトンバミューダグラス)とメキシコマンネングサを載せて観察を行った。焼成発泡軽石基盤の設置は、防水シートの上に置いてテストした。
【0054】
焼成発泡軽石基盤の表面研削は、植物の根付きを良くすることと強度を向上させることおよび切断面の肌色の優しい色合いを出す目的で行ったものである。表面研削すると、削られた焼成発泡軽石または植物炭化物の断面が露出することで、意匠性の高い外観を作り出すことができる。また、機械で表面研削すると、より平滑に研削できるため、面耐力が向上し、応力を拡散することにより、曲げ強度や圧縮強度が向上させることができる。
【0055】
屋外での1ヶ月の育成テストの結果、いずれも芝やメキシコマンネングサが良く生長していた。以上の結果から、本発明による焼成発泡軽石基盤の優れた植物育成効果が確認できた。
【0056】
本発明の特徴は、焼成発泡軽石をセメントの5〜12容積倍用いて、必要最小限の水を添加したゼロスランプの混合原料を、10から100kgf/cm2の圧力で成形加工し、焼成発泡軽石同志の接触面での強固な接合を行わせることにある。また、焼成発泡軽石基盤の表面の一部または全部を表面研削することによって、より植物の根付きが向上した焼成発泡軽石基盤ができる。
【0057】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0058】
[実施例1]
熱媒体に直径1.5mmのムライトボール700gを用いて950℃に制御された内径132mmの内筒を持つ内燃式熱媒体流動床炉において、110℃で24時間乾燥した鹿児島県肝属郡串良町細山田産の降下軽石を排気側から9.8kg/hの供給速度で80分間投入し、軽石回収装置により、平均粒径6730μmの焼成発泡軽石を回収した。太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と平均粒径6730μmの焼成発泡軽石2350g(5000cc、セメントの5.6容積倍)を千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、水1200gを添加 し、混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、 22.0Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生29日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.93、吸水率33.4%、見掛気孔率31.1%、曲げ強度6.0Kgf/cm2、圧縮強度18.3Kgf/cm2、熱伝導率0.1573kcal/m・h・℃であった。
【0059】
〔実施例2〕
熱媒体に直径1.5mmのムライトボール500gを用いて960℃に制御された内径132mmの内筒を持つ内燃式熱媒体流動床炉において、110℃で24時間乾燥した鹿児島県垂水市新城産の降下軽石を排気側から投入し、サイクロン集塵装置で平均粒径660μmでゆるみ見掛比重0.38の焼成発泡軽石を回収した。太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と平均粒径660μmの焼成発泡軽石2350g(6184cc、セメントの6.9容積倍)を千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを38gと水1242gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、22.0Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生20日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.68、吸水率53.7%、見掛気孔率36.3%、曲げ強度27.3Kgf/cm2、圧縮強度70.7Kgf/cm2、熱伝導率0.1544kcal/m・h・℃であった。
【0060】
〔実施例3〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と実施例2に示された平均粒径660μmの焼成発泡軽石2350g(6184cc、セメント6.9容積倍)を千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを38gと水1242gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生20日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.73、吸水率48.8%、見掛気孔率35.8%、曲げ強度35.5Kgf/cm2、圧縮強度91.3Kgf/cm2、熱伝導率0.1827kcal/m・h・℃であった。
【0061】
〔実施例4〕
熱媒体に直径1.5mmのムライトボール500gを用いて960℃に制御された内径132mmの内筒を持つ内燃式熱媒体流動床炉において、110℃で24時間乾燥した鹿児島県垂水市新城産の降下軽石を排気側から投入し、サイクロン集塵装置でゆるみ見掛比重0.24で平均粒径1170μmの焼成発泡軽石を回収した。太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と平均粒径1170μmの焼成発泡軽石2350g(9771cc、セメントの10.9容積倍)を千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを38gと水1242gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、31.9Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生20日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.79、吸水率47.0%、見掛気孔率37.2%、曲げ強度37.9Kgf/cm2、圧縮強度125.5Kgf/cm2、熱伝導率0.1919kcal/m・h・℃であった。
【0062】
〔実施例5〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と実施例4の平均粒径1170μmの焼成発泡軽石2350g(9771cc、セメントの10.9容積倍)を千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを38gと水1242gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生20日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.70、吸水率50.3%、見掛気孔率35.2%、曲げ強度32.2Kgf/cm2、圧縮強度83.5Kgf/cm2、熱伝導率0.1686kcal/m・h・℃であった。
【0063】
〔実施例6〕
熱媒体に直径1.5mmのムライトボール500gを用いて960℃に制御された内径132mmの内筒を持つ内燃式熱媒体流動床炉において、110℃で24時間乾燥した鹿児島県垂水市新城産の降下軽石を排気側から投入し、サイクロン集塵装置でゆるみ見掛比重0.31で平均粒径1620μmの焼成発泡軽石を回収した。太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と平均粒径1620μmの焼成発泡軽石2350g(7520cc、セメントの8.4容積倍)を千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを38gと水1242gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、31.9Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生20日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.78、吸水率42.7%、見掛気孔率33.1%、曲げ強度37.6Kgf/cm2、圧縮強度108.4Kgf/cm2、熱伝導率0.1933kcal/m・h・℃であった。
【0064】
〔実施例7〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と実施例6の平均粒径1620μmの焼成発泡軽石2350g(7520cc、セメントの8.4容積倍)を千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを38gと水1242gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生20日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.76、吸水率44.9%、見掛気孔率34.0%、曲げ強度36.0Kgf/cm2、圧縮強度94.8Kgf/cm2、熱伝導率0.1778kcal/m・h・℃であった。
【0065】
〔実施例8〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と実施例6の平均粒径1620μmの焼成発泡軽石2325g(7440cc、セメントの8.3容積倍)を千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを34gと水1085gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、99.0Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生166日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.91、吸水率33.4%、見掛気孔率30.5%、曲げ強度33.7Kgf/cm2、圧縮強度133.2Kgf/cm2、熱伝導率0.2405kcal/m・h・℃であった。
【0066】
〔実施例9〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と実施例6の平均粒径1620μmの焼成発泡軽石2350g(7440cc、セメントの8.3容積倍)を千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを38gと水1242gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、33.0Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生166日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.69、吸水率50.6%、見掛気孔率34.7%、曲げ強度21.7Kgf/cm2、圧縮強度66.7Kgf/cm2、熱伝導率0.1593kcal/m・h・℃であった。
【0067】
〔実施例10〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と実施例2の平均粒径660μmの焼成発泡軽石2350g(6184cc、セメントの6.9容積倍)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)50gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、水1300gを添加して混合し、攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生34日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.72、吸水率51.8%、見掛気孔率37.2%、曲げ強度27.3Kgf/cm2、圧縮強度82.2Kgf/cm2、熱伝導率0.1613kcal/m・h・℃であった。
【0068】
〔実施例11〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と実施例4の平均粒径1160μmの焼成発泡軽石2350g(9771cc、セメントの10.9容積倍)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)50gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、水1300gを添加して混合し、攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生34日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.71、吸水率49.8%、見掛気孔率35.5%、曲げ強度31.3Kgf/cm2、圧縮強度84.2Kgf/cm2、熱伝導率0.1697kcal/m・h・℃であった。
【0069】
〔実施例12〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と実施例2の平均粒径660μmの焼成発泡軽石2350g(6184cc、6.9容積倍)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)40gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを38gと水1242gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、31.9Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生20日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.80、吸水率41.7%、見掛気孔率33.4%、曲げ強度42.1Kgf/cm2、圧縮強度120.8Kgf/cm2、熱伝導率0.1933kcal/m・h・℃であった。
【0070】
〔実施例13〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と実施例2の平均粒径660μmの焼成発泡軽石2350g(6184cc、セメントの6.9容積倍)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)40gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを38gと水1242gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生20日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.77、吸水率45.1%、見掛気孔率35.0%、曲げ強度40.2Kgf/cm2、圧縮強度113.8Kgf/cm2、熱伝導率0.1892kcal/m・h・℃であった。
【0071】
〔実施例14〕
普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と実施例4の平均粒径1170μmの焼成発泡軽石2350g(9771cc、セメントの10.9容積倍)と太平洋セメント製のとポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)40gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを38gと水1242gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、31.9Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生20日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.76、吸水率43.7%、見掛気孔率33.0%、曲げ強度38.0Kgf/cm2、圧縮強度114.3Kgf/cm2、熱伝導率0.1790kcal/m・h・℃であった。
【0072】
〔実施例15〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と実施例4の平均粒径1170μmの焼成発泡軽石2350g(9771cc、10.9容積倍)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)40gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを38gと水1242gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生20日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.76、吸水率42.3%、見掛気孔率32.0%、曲げ強度36.2Kgf/cm2、圧縮強度100.8Kgf/cm2、熱伝導率0.1790kcal/m・h・℃であった。
【0073】
〔実施例16〕
太平洋セメント製の白セメント1000g(952cc)と実施例4の平均粒径1170μmの焼成発泡軽石2350g(9792cc、白セメントの10.3容積倍)ととポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)160gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを30gと水970gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、11.0Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生12日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.78、吸水率40.0%、見掛気孔率31.1%、曲げ強度31.3Kgf/cm2、圧縮強度76.2Kgf/cm2、熱伝導率0.1686kcal/m・h・℃であった。
【0074】
〔実施例17〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と実施例6の平均粒径1620μmの焼成発泡軽石2350g(7520cc、セメントの8.4容積倍)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)40gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを38gと水1242gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、31.9Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生20日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.80、吸水率40.0%、見掛気孔率32.2%、曲げ強度40.0Kgf/cm2、圧縮強度132.8Kgf/cm2、熱伝導率0.1866kcal/m・h・℃であった。
【0075】
〔実施例18〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント1000g(893cc)と実施例6の平均粒径1620μmの焼成発泡軽石2350g(7520cc、セメントの8.4容積倍)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)40gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを38gと水1242gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生20日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.76、吸水率41.0%、見掛気孔率31.0%、曲げ強度34.2Kgf/cm2、圧縮強度95.0Kgf/cm2、熱伝導率0.1892kcal/m・h・℃であった。
【0076】
〔実施例19〕
熱媒体に直径1.5mmのムライトボール690gを用いて950℃に制御された内径132mmの内筒を持つ内燃式熱媒体流動床炉において、110℃で24時間乾燥した鹿児島県垂水市新城産の降下軽石を排気側から投入し、サイクロン集塵装置でゆるみ見掛比重0.40で平均粒径1090μmの焼成発泡軽石を回収した。太平洋セメント製の白セメント1000g(952cc)と平均粒径1090μmの焼成発泡軽石3525g(8813cc、白セメントの9.3容積倍)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)160gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを36gと水1164gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、41.3Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生16日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は1.00、吸水率24.8%、見掛気孔率25.7%、曲げ強度50.4Kgf/cm2、圧縮強度138.6Kgf/cm2、熱伝導率0.2426kcal/m・h・℃であった。
【0077】
〔実施例20〕
熱媒体に直径1.5mmのムライトボール690gを用いて950℃に制御された内径132mmの内筒を持つ内燃式熱媒体流動床炉において、110℃で24時間乾燥した宮崎県えびの市加久藤産の軽石を排気側から投入し、サイクロン集塵装置でゆるみ見掛比重0.47で平均粒径1310μmの焼成発泡軽石を回収した。太平洋セメント製の白セメント1000g(952cc)と平均粒径1310μmの焼成発泡軽石3525g(7194cc、白セメントの7.6容積倍)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)160gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを50gと水1630gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生16日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.90、吸水率38.8%、見掛気孔率35.0%、曲げ強度56.0Kgf/cm2、圧縮強度144.8Kgf/cm2、熱伝導率0.2081kcal/m・h・℃であった。
【0078】
〔実施例21〕
熱媒体に直径1.5mmのムライトボール690gを用いて950℃に制御された内径132mmの内筒を持つ内燃式熱媒体流動床炉において、110℃で24時間乾燥した鹿児島県垂水市新城産の降下軽石を排気側から17.8kg/hの供給速度で19分間投入し、軽石回収装置によりゆるみ見掛比重0.31で平均粒径3200μmの焼成発泡軽石を回収した。太平洋セメント製の白セメント1000g(952cc)と平均粒径3200μmの焼成発泡軽石2350g(5465cc、白セメントの5.7容積倍)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)160gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを21gと水679gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生16日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.81、吸水率40.2%、見掛気孔率32.7%、曲げ強度14.2Kgf/cm2、圧縮強度40.2kgf/cm2、熱伝導率0.1802kcal/m・h・℃であった。
【0079】
〔実施例22〕
太平洋セメント製の白セメント806g(768cc)と実施例4の平均粒径1170μmの焼成発泡軽石1894g(7892cc、白セメントの10.3容積倍)と鹿児島県産の孟宗竹をステンレス製釜で1000℃2時間で炭化させ粉砕した平均粒径5220μmでゆるみ見掛比重0.31の竹炭947g(3055cc)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)129gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを39gと水1261gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生16日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.76、吸水率44.4%、見掛気孔率33.9%、曲げ強度27.4Kgf/cm2、圧縮強度98.4Kgf/cm2、熱伝導率0.2097kcal/m・h・℃であった。
【0080】
〔実施例23〕
太平洋セメント製の白セメント806g(768cc)と実施例4の平均粒径1170μmの焼成発泡軽石1894g(7892cc、白セメントの10.3容積倍)と鹿児島県産の孟宗竹をステンレス製釜で1000℃2時間で炭化させて粉砕した平均粒径5060μmでゆるみ見掛比重0.31の竹炭947g(3055cc)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)129gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを39gと水1261gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生16日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.78、吸水率43.1%、見掛気孔率33.5%、曲げ強度32.8Kgf/cm2、圧縮強度107.7Kgf/cm2、熱伝導率0.2113kcal/m・h・℃であった。
【0081】
〔実施例24〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント790g(705cc)と実施例4の平均粒径1170μmの焼成発泡軽石1856g(7734cc、セメントの11.0容積倍)と鹿児島県産の孟宗竹をステンレス製釜で1000℃2時間で炭化させて粉砕した平均粒径5060μmでゆるみ見掛比重0.31の竹炭928g(2994cc)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)126gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを36gと水1149gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、33.0Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生29日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.71、吸水率50.4%、見掛気孔率35.8%、曲げ強度23.3Kgf/cm2、圧縮強度81.7Kgf/cm2、熱伝導率0.1644kcal/m・h・℃であった。
【0082】
〔実施例25〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント808g(722cc)と実施例4の平均粒径1170μmの焼成発泡軽石1900g(7916cc、セメントの11.0容積倍)と鹿児島県産の孟宗竹をステンレス製釜で1000℃2時間で炭化させて粉砕した平均粒径3600μmでゆるみ見掛比重0.36の竹炭950g(2639cc)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)130gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを36gと水1176gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、15.0Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生29日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.62、吸水率62.4%、見掛気孔率38.7%、曲げ強度14.7Kgf/cm2、圧縮強度31.3Kgf/cm2、熱伝導率0.1633kcal/m・h・℃であった。
【0083】
〔実施例26〕
太平洋セメント製の白セメント806g(768cc)と実施例4の平均粒径1170μmの焼成発泡軽石1894g(7892cc、白セメントの10.3容積倍)と鹿児島県産の孟宗竹をステンレス製釜で1000℃2時間で炭化させて粉砕した平均粒径2150μmでゆるみ見掛比重0.40の竹炭947g(2368cc)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)129gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを39gと水1261gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生16日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.78、吸水率45.3%、見掛気孔率35.4%、曲げ強度40.5Kgf/cm2、圧縮強度126.4Kgf/cm2、熱伝導率0.2113kcal/m・h・℃であった。
【0084】
〔実施例27〕
太平洋セメント製の白セメント806g(768cc)と実施例4の平均粒径1170μmの焼成発泡軽石をセメント1894g(7892cc、白セメントの10.3容積倍)と鹿児島県産の孟宗竹をステンレス製釜で1000℃2時間で炭化させて粉砕した平均粒径2150μmでゆるみ見掛比重0.40の竹炭947g(2368cc)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)129gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを39gと水1261gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生16日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.81、吸水率41.0%、見掛気孔率33.4%、曲げ強度32.0Kgf/cm2、圧縮強度110.9Kgf/cm2、熱伝導率0.2005kcal/m・h・℃であった。
【0085】
〔実施例28〕
太平洋セメント製の普通ポルトランドセメント806g(720cc)と実施例4の平均粒径1170μmの焼成発泡軽石1894g(7876cc、セメントの10.9容積倍)と鹿児島県産の孟宗竹をステンレス製釜で1000℃2時間で炭化させて粉砕した平均粒径2150μmの竹炭947g(2398cc)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)129gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを36gと水1173gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、33.0Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生13日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.70、吸水率53.6%、見掛気孔率38.9%、曲げ強度31.4Kgf/cm2、圧縮強度88.7Kgf/cm2、熱伝導率0.2146kcal/m・h・℃であった。
【0086】
〔実施例29〕
太平洋セメント製の白セメント806g(768cc)と実施例4の平均粒径1170μmの焼成発泡軽石1894g(7892cc、白セメントの10.3容積倍)と鹿児島県伊佐地区産のカシの木を土釜で700℃以下で9時間加熱して炭化した木炭を粉砕した平均粒径4290μmでゆるみ見掛比重0.35の木炭947g(2706cc)とポゾリス物産製メイコ610(シリカフューム)129gを千代田技研工業(株)製のオムニミキサーOM10型に投入して混合した後、ポゾリス物産製ポリカルボン酸エーテル系化合物の高性能AE減水剤SP8HEを39gと水1261gを混合した水溶液を添加し、更に混合と攪拌を行った。その後、千代田技研工業(株)製のSPM自動プレスマシンを用いて30cm×30cm×8.8cmの型枠に原材料をセットし、27.5Kgf/cm2の圧力で、成形加工した。自然養生16日後の焼成発泡軽石基盤のかさ比重は0.75、吸水率43.9%、見掛気孔率33.1%、曲げ強度32.4Kgf/cm2、圧縮強度103.7Kgf/cm2、熱伝導率0.1709kcal/m・h・℃であった。
【0087】
〔実施例30〕
実施例1〜実施例6の30cm×30cm×6cmの焼成発泡軽石基盤について、市販のハイブリッド芝(ティフトンバミューダグラス)を焼成発泡軽石基盤に載せて、置い屋外で自然放置による育成テストを行った。焼成発泡軽石基盤の設置は、天水を有効に活用するため防水シートの上に置いて行った。自然放置1ヶ月後の外観検査と根張りの目視検査を行った結果、いずれも芝が良く成長し、根もよく張っていることを確認した。
【0088】
〔実施例31〕
実施例1〜実施例6の30cm×30cm×6cmの焼成発泡軽石基盤について、メキシコマンネングサを土壌を介して焼成発泡軽石基盤に載せて、屋外で自然放置による育成テストを行った。焼成発泡軽石基盤の設置したものについてテストした。自然放置1ヶ月後の外観検査と根張りの目視検査を行った結果、いずれも良く成長し、根もよく張っていることを確認した。
【0089】
〔実施例32〕
実施例14の30cm×30cm×6cmの焼成発泡軽石基盤の両面を研削したものについて、市販のハイブリッド芝(ティフトンバミューダグラス)と日本芝(野芝)を土を洗い流したものをその基盤上に置き、屋外で自然放置による育成テストを行った。焼成発泡軽石基盤の設置は、天水を有効に活用するため防水シートの上に置いて行った。自然放置1ヶ月後の外観検査と根張りの目視検査を行った結果、メキシコマンネングサが成長し、根がよく張っていることを確認した。
【0090】
【発明の効果】
本発明による焼成発泡軽石基盤の優れた特性について述べる。屋上緑化にとって、軽量化は重要であり、本発明による焼成発泡軽石基盤は、0.6〜1.0であり、見掛気孔率も27〜50%と高く、原料の焼成発泡軽石に含まれる独立気孔も相当量存在するため、屋根に敷き詰めるだけで、相当の断熱、省エネ効果が期待できる。
【0091】
吸水率は30〜60%であり、50℃24時間強制乾燥後の保水率は、天然軽石を切り出したものが3.1%であるのに対して、10%以上を示し、本発明による二次加工により天然軽石の性能を凌駕した焼成発泡軽石基盤が完成した。しかも、市販の屋上緑化用の石油化学製品のスポンジとは比較にならぬほどの高性能を示した。
【0092】
本発明による焼成発泡軽石基盤は、天然素材を主成分とするほぼ完全な無機物質であり、焼成発泡軽石の耐火、断熱性を遺憾なく発揮し、ビル火災時にも優れた保水率、断熱効果、有毒ガスの発生が無いなど、ビル保安上、極めて優れた屋上緑化基盤といえる。
【0093】
本発明による製造法では、工場内で廃水が出ないので、環境対策上好ましい。また、本発明による焼成発泡軽石基盤は、その殆どが環境にやさしい天然無機素材から成っているので、リサイクルが可能であることも大きな特徴である。
【0094】
また、本発明による焼成発泡軽石基盤は、保水率が大きい、水を貯めるバットが不要であり、屋上緑化する場合には、防水シートと防根シートを兼ねたシートを屋上に敷き、その上にきれいに並べ、焼成発泡軽石基盤の上にロール状の芝を載せるだけで、通常1日以内で作業を終了することができる。このとき、形あわせの切断は、通常のコンクリートカッターでいとも簡単に切断できるので施工が容易である。これにより、工期短縮によりコストを一段と下げることができる。
【0095】
本発明によれば、従来技術で困難であった、焼成発泡軽石をセメントに対して5〜12容積倍であることを特徴とする環境にやさしい焼成発泡軽石基盤を、一つの工場ラインで連続的に製造することが可能であり、南九州に大量に賦存する天然軽石を独自の技術で焼成発泡した焼成発泡軽石などの火山ガラス堆積物を用いて、首都圏をはじめ世界中の都市で求められている屋上緑化焼成発泡軽石基盤を低コストで提供することが可能である。
【0096】
本発明による緑化焼成発泡軽石基盤は、ガーデニンググッズとしても抜群の効果を発揮する。コンクリート敷きはもちろん土のむき出しの庭にこれらを敷き詰めることによって、極めて簡単に人が乗っても大丈夫な平坦な緑化が短時間で容易に完成し、西日の照り返しの強いベランダ緑化でも優れた遮熱効果を発揮できる。
【0097】
複雑形状の緑化焼成発泡軽石基盤は、これまでプラスチッックでつくられていたデパートやビルなどの張りぼてなどの見せかけの擬岩に替わり、本物の芝や苔が生えた見るからに自然石の重量感や存在感や自然の香りを提供する、癒しグッズとしても効果がある。
【0098】
本発明による芝と一体化した緑化焼成発泡軽石基盤も、防水シートと防根シートを兼ねたシートの上に敷き詰めるだけで作業が完了するため、これもコストを大幅に削減することが可能となっている。曲げ強度や圧縮強度についても、必要充分の強度を有しているため、1日で施工が完了したその日に歩行者や車椅子が乗り入れても全く問題がないことも大きな魅力の一つである。
【0099】
本発明による焼成発泡軽石基盤は、その構成材料の殆どが焼成発泡軽石から構成されているので、その表面が従来コンクリートより白く、結合材のセメントが殆ど目立たず、素材の焼成発泡軽石や軽石が強調された自然石の趣を呈している。また、2万2千年の自然風化に耐えた軽石を焼成発泡した焼成発泡軽石が淡黄色でそれがほとんど全面を覆っていることから、表面を研磨することで、肌色に近い親しみやすい色となっていることは大きな特徴である。
【0100】
これら本発明による緑化焼成発泡軽石基盤は、コンクリートで固められた敷地やむき出しになった庭を簡単に緑化が可能であり、施工した日から人や車椅子の出入りが可能である。更に、緑化焼成発泡軽石基盤を小型に切り出して、皿に載せてインテリアのアクセントや癒しグッズとしても効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造装置の概念図である。
【符号の説明】
1 原料ホッパー
2 焼成発泡軽石回収容器
3 焼成発泡微小軽石回収容器
4 焼成発泡微小軽石回収容器
5 燃料ガス
6 圧縮空気
10 防爆用磁性ボール
11 目皿
12 温度制御用熱電対
13 熱媒体
14 スリット
15 焼成発泡軽石回収装置
16 邪魔板
20 内燃式熱媒体流動床炉本体
21 サイクロン集塵装置
22 バグフィルター集塵装置
23 排気ブロワー
Claims (14)
- 平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47の焼成発泡軽石とセメントと水とを主成分とするものであって、ゆるみ見掛比重に基づく容積倍においてセメントに対して焼成発泡軽石を5〜12容積倍と、セメント100重量部に対して水80〜200重量部で配合されている、かさ比重が0.6〜1.0である焼成発泡軽石基盤用組成物。
- 平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47の焼成発泡軽石とセメントと高性能減水剤と水とを主成分とするものであって、ゆるみ見掛比重に基づく容積倍においてセメントに対して焼成発泡軽石を5〜12容積倍と、セメント100重量部に対して高性能減水剤2〜6重量部と水50〜170重量部で配合されている、かさ比重が0. 6〜1.0である焼成発泡軽石基盤用組成物。
- 平均粒径0.5〜15mmでゆるみ見掛比重0.24〜0.47の焼成発泡軽石とセメントと高性能減水剤と平均粒径0.1〜1μmの非晶質シリカと水とを主成分とするものであって、ゆるみ見掛比重に基づく容積倍においてセメントに対して焼成発泡軽石を5〜12容積倍と、セメント100重量部に対して非晶質シリカ3〜18重量部、高性能減水剤2〜6重量部と水50〜170重量部で配合されている、かさ比重が0.6〜1.0である焼成発泡軽石基盤用組成物。
- セメント100重量部に対して平均粒径0.2〜15mmの植物炭化物20〜120重量部を加えてなる請求項1から請求項3のいずれかに記載の焼成発泡軽石基盤用組成物。
- 圧縮強度が、18〜170kgf/cm2である請求項1から請求項4のいずれかに記載の組成物から得られる焼成発泡軽石基盤。
- 表面の一部または全部を表面研削した請求項5に記載の焼成発泡軽石基盤
- 請求項5ないし請求項6のいずれかに記載の焼成発泡軽石基盤と植物とを直接あるいは土壌を介して根付かせてなる緑化焼成発泡軽石基盤
- 請求項7に記載の植物が、芝草類である緑化焼成発泡軽石基盤。
- 請求項7に記載の植物が、耐乾性に富む植物である緑化焼成発泡軽石基盤。
- 請求項7に記載の植物が、苔類である緑化焼成発泡軽石基盤。
- 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の組成物に胞子および/または種子を混合してなる緑化焼成発泡軽石基盤用組成物。
- 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の組成物を攪拌し、ゼロスランプ材料を作製し、次いで、これを10〜100kgf/cm2の圧力で成形加工する焼成発泡軽石基盤の製造方法。
- 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の組成物に胞子および/または種子を混合して、攪拌し、ゼロスランプ材料を作製し、次いで、これを10〜100kgf/cm2の圧力で成形加工する緑化焼成発泡軽石基盤の製造方法。
- 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の組成物を攪拌し、ゼロスランプ材料を作製し、その材料を製造する場所に敷き均し、その表面を、転圧機を用いて締め固める焼成発泡軽石基盤の製造方法。
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