JP3590715B2 - 植栽及び苗木生産用袋、袋苗、袋苗の製法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は植栽及び苗木生産用袋、袋苗、袋苗の製法にかかる。
【0002】
【従来の技術】
容易に穴を掘ることが可能な一般の植栽地では、地面に穴を掘り、客土や土壌改良材を搬入・施用の後に苗を植え付ける。さらに乾燥防止のために灌水の後、合板や厚紙、ビニールシート等を用いてマルチングを施工する。
【0003】
地面に穴を掘ることが困難または不可能な切土のり面やコンクリート吹付のり面等では、編柵やコンクリート製のポケット等を設けて客土したり、土のう袋や不織布の袋等に客土を詰めた植生袋をのり枠に設置したり、土壌を全面に吹付けたりする方法を採っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
切土のり面やコンクリート吹付のり面等において、編柵やコンクリート製のポケット等を設けて客土する方法は、地形的条件等から十分な培土量を確保することが困難であり、かつ経済的にも負担が多い。また同じく苗を据え付けた後に培土を吹き付ける方法も、植物の生育に十分な厚さまで培土を吹き付けることが経済的理由等から困難なために、乾燥や肥料不足による生育不良や枯損を生じ易い。土のう袋や不織布の袋等に客土を詰めた植生袋は、安価だが、袋面から乾燥が激しく苗の枯死を招き易い。
【0005】
また、苗など背丈の低い植物はマルチングなどを行わないと雑草に被圧され、著しい生育不良を生じ易い。
さらに、一般に生産された苗は、苗圃から掘採ったり栽培容器から外す作業が不可決であり、これらの作業により苗が痛み易く手間もかかる。
【0006】
本発明は培土中の水分の蒸発を防ぐと共に吸水能に秀れた植栽及び苗木生産用袋、袋苗、袋苗の製法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる第一の型式の植栽及び苗木生産用袋は各別の不透水性シート部がある。該各別の不透水性シート部は培土の充填口を残して一方の周辺部が他方の周辺部を覆った状態で一体となっている。該一方の不透水性シート部は透根用でありかつ排水用でもある切れ目を備えている。そして、該両周辺部間に通水間隙が用意されている。
【0008】
また第二の型式の植栽及び苗木生産用袋は各別の不透水性シート部がある。該各別の不透水性シート部は培土の充填口を残して一方の周辺部が他方の周辺部を覆った状態で一体となっている。該一方の不透水性シート部は中央部に透根性シート部を備えている。そして、該両周辺部間に通水間隙が用意されている。
【0009】
また第三の型式の植栽及び苗木生産用袋は不透水性シート部と、透根性シート部がある。該不透水性シート部と該透根性シート部は培土の充填口を残して両者の周辺部で一体となっている。そして、該不透水性シート部は該周辺部が外側へ延展した被覆部を備えている。
【0010】
本発明にかかる袋苗は前記の第三の型式の植栽及び苗木生産用袋を使用したものである。該植栽及び苗木生産用袋に該充填口を通し培土を充填して該充填口を閉塞する。該不透水性シート部を通し該培土に苗の根部を埋設してその芽部を外部へ臨出させる。
【0011】
本発明にかかる袋苗の製法は第三の型式の植栽及び苗木生産用袋を使用する。苗を袋に植え込む。該袋の該被覆部を該不透水性シート部側に移動し、該不透水性シート部を上面にし、かつ半起立状態で並設する。そして、上部灌水を該透根性シート部を透して該培土に吸水させる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる第一の型式の植栽及び苗木生産用袋の場合、各別の不透水性シート部が、培土の充填口を残して一方の周辺部が他方の周辺部を覆った状態で、一体となっている。
【0013】
袋の形状としては特に限定されず、円形、楕円形、多角形が採用できるが、正方形や長方形が取扱の点で好ましい。
不透水性シート部としては、例えばポリエチレンシート、ビニールシート又はアルミホイールが採用できる。
【0014】
充填口は培土を充填するためのもので、あまり開口面積が小さいと袋へ培土を充填しにくいので、少なくともハンドシャベルが出入できるくらいの開口面積とするのが好ましい。
【0015】
この一体化は、両不透水性シート部がポリエチレンシートやビニールシート等のように熱融着性材の場合は融着が好ましいが縫着や接着でもよく、また両不透水性シート部がアルミホイールのように非融着性材の場合は縫着又は接着剤を介しての接着により、なされる。勿論、これらの他にもクリップ止めや鋲止め等、適当な一体化手段が採用できる。
【0016】
この一体化する周辺部は、不透水性シート部の一方の周辺部と他方の周辺部の二枚重ねの部分でもよいが、他方の周辺部を一方の周辺部が挟み込んだ三枚重ねの部分でもよい。二枚重ねの場合は袋の内容積が大きくなるが一体化作業が少し厄介で、三枚重ねの場合は袋の容積が少なくなるが、一体化作業は簡単である。
【0017】
該一方の不透水性シート部は透根及び排水用の切れ目を備えている。
この透根用及び排水用の切れ目は苗が生長して行く過程でその根系が不透水性シート部の外側へ張出していけるようにするためのもので、根系が外部へ張出した場合は吸水用及び排水用の通路としての機能も果す。この切れ目の長さは内部の培土が外部へ漏れ出さない程度とする。全長は1〜4cmが適当で、好ましくは2cmである。またその配置は、縦一列に等間隔で3〜5個を横に1〜3列とするのが適当で、好ましくは4個の2列である。勿論、千鳥状の配列や、ランダム状の配列も採用できる。またその形状も刃物で切り開いた状態、スリット状、楕円形状等から適当のものを採用できる。この切れ目から培土が漏れないよう、腐食性のシート例えば、新聞紙や、クラフト紙を入れるとなおよい。
【0018】
該両周辺部間に通水間隙が用意されている。この通水間隙は一体化する部分に非一体化部分を設けることによって形成される。即ち、融着や縫着の場合、その加工線上に融着や縫着をしてない部分を設ければよい。縫着の場合、その縫い目が粗いと、縫い目間が通水間隙となり得るので、敢て縫着をしてない部分を用意しなくてもよいが、念のため用意してもよい。
【0019】
この第一の型式の植栽及び苗木生産用袋を使用する場合は次のようにする。先ず袋に培土を充填して密封し、袋の表面の不透水性シート部の一部を切り開くか、又は予め形成したスリットを通して苗の根系を通し、これを培土に埋め込む。こうすると袋の中央部分が盛り上がった状態となり、周囲の通水間隙のある部分が下位に位置する。こうして苗を植え込んだ袋を植栽面に載置する。植栽面は水平面でも、傾斜面でもよい。
【0020】
散水や降雨があると水滴が他方の、即ち上面の不透水性シート部面に当ってその傾斜に沿って流れ、周囲の通水間隙を通って内部の培土へ浸透して行く。根系が発育するとその先端が一方の、即ち下面の不透水性シート部の切れ目を通って袋の外部の植栽面の土壌中へ張出して行く。この切れ目は、水滴のうち植栽面に溜った分が袋内の土壌へ浸透したり、通水間隙から浸透した水量が多過ぎた場合に排水するのにも役立つ。
【0021】
植栽面が傾斜面の場合、水滴は植栽及び苗木生産用袋の傾斜方向上方に位置する通水間隙から培土に浸透しにくくなるが、その他の場所の通水間隙から浸透する。
【0022】
本発明にかかる第二の型式の植栽及び苗木生産用袋の場合、第一の型式の植栽及び苗木生産用袋との相違点は一方の不透水性シート部が中央部に透根性シート部を備えていることで、その他の構成や使用方法は第一の植栽及び苗木生産用袋と同じである。従って、この透根性シート部についての説明に止め、他は省略する。
【0023】
この透根性シート部は、根系が袋の中からこのシート部を通って外部へ張出すのを許すと共に袋内の培土が外部へ洩れ出るのを阻止できればよい。透根性シートはその性質上、余剰水の排水も兼ねる。そのため、この透根性シート部は多孔性の物質、例えば連続気泡型のスポンジ、不織布、ネットが採用される。この透根性シート部の位置は袋の底面のほぼ中央が好ましく、その底面に対する面積の割合は20〜70%位、望ましくは40%である。勿論、一ヶ所に配置する透根性シート部より面積の小さい透根性シート部を底面に点在させてもよい。
さらに、この透根性シートを生分解性の不織布にすれば、将来根が太くなる時に腐蝕しているのでなおよい。
【0024】
この第二の型式の植栽及び苗木生産用袋は植栽面に対して透根性シート部が対面するようにして載置される。散水や降雨があった場合、植栽面を流下する水の一部は透根性シートを透して培土に吸収される。苗は生育するに従いその根が透根性シートを通って袋の外へ張出し、植栽面下に侵入して発達する。
【0025】
また第三の型式の植栽及び苗木生産用袋は不透水性シート部と透根性シート部がある。これらの不透水性シート部と透根性シート部は培土の充填口を残して両者の周辺部で一体となっている。
そして、不透水性シート部の周辺部は透根性シート部の外側へ延展して被覆部を形成している。
【0026】
該植栽及び苗木生産用袋に該充填口を通して培土を充填し、両シートを一体化して該充填口を閉塞する。一体化の仕方は既記のやり方と同じである。該不透水性シート部を切り開くか、予め設けたスリットを通して苗を差し込み、該培土に該苗の根部を埋設してその芽部は外部へ臨出させる。
この被覆部は実際の使用に際し袋の設置面の周囲を覆い、その部分からの水分の蒸発を抑制すると共に、その部分に雑草が発生するのを阻止する。
【0027】
本発明にかかる袋苗は前記の第三の型式の植栽及び苗木生産用袋を使用したものである。該植栽及び苗木生産用袋に培土が充填されている。該培土は通常のように苗の生育に必要な化成肥料や有機質土壌改良材を混入してある。そして、苗はその根部が該培土に埋設されてその芽部が該不透水性シート部の外部へ伸張している。該苗が該不透水性シート部の外部へ出る部分には予めスリットを設けておくか、又はその部分を刃物で切り開けばよい。
【0028】
該植栽及び苗木生産用袋は既に苗が植わっているので、これをそのまま植栽場所に運び、該截片の重合部の無い側の面を植栽面に向けて載置するだけで、植栽面の植栽が可能となる。該苗が十分活着してから現場に置けるので、枯死したりすることが少ない。その他、植栽及び苗木生産用袋としての作用は[0025]及び[0026]で第三の植栽及び苗木生産用袋について述べたこととほぼ同様なので、省略する。
【0029】
本発明にかかる袋苗の製法は第三の型式の植栽及び苗木生産用袋を使用する。該植栽及び苗木生産用袋に該充填口を通して培土を充填し、両シートを一体化して該充填口を閉塞する。一体化の仕方は既記のやり方と同じである。該不透水性シート部を切り開くか、予め設けたスリットを通して苗を差し込み、該培土に該苗の根部を埋設してその芽部は外部へ臨出させる。該苗を植栽した袋の該被覆部を該不透水性シート部側に移動する。即ち、折曲げ、丸め、又は折り畳む。そして、該不透水性シート部を上面にし、かつ半起立状態で順次並設する。並んだ植栽及び苗木生産用袋が倒れないように両端に適宜支えを当てがう。
【0030】
該植栽及び苗木生産用袋の上部から灌水すると、水は該不透水性シート部上面を流下し、一部が該苗が突き出ている隙間から袋内に流れ込み、また一部は該不透水性シート部と接している隣の該植栽及び苗木生産用袋の該透根性シート部を透して該植栽及び苗木生産用袋の該培土に浸透する。
【0031】
この方法だと密に栽培が可能なので栽培占有面積が減り、培土の上下方向に占める寸法が大となって直根が長く生育するので幹の丈の高い丈夫な苗が得られ、根系は透根性シート部を通って生長するので植栽面に対する活着が容易となり、しかもこの根系は隣合う植栽及び苗木生産用袋への侵入を不透水性シートにより阻止されるので袋同志がくっついたりしない。
【0032】
【実施例】
図面において同一符号は同一又は相応部分を示す。
図1乃至図3は本発明の第一の型式の植栽及び苗木生産用袋1aの具体例を示してあり、長方形となっている。
【0033】
2aは他方の不透水性シート部でポリエチレン製となっている。3aは一方の不透水性シート部で、これもポリエチレン製である。これらの不透水性シート部2aと3aは、培土の充填口4を残しかつ不透水性シート部3aの周辺部3bが不透水性シート部2aの周辺部2bを覆った状態で縫着されている。
【0034】
不透水性シート部3aは透根及び排水用の切れ目3cを備えている。そして、両周辺部2bと3b間に通水間隙5が用意されている。この通水間隙5はその部分を逢着しないことによって現出している。
【0035】
この第一の型式の植栽及び苗木生産用袋1aを使用する場合は次のようにする。この植栽及び苗木生産用袋1aに充填口4から培土が充填される。この充填口4の部分を不透水性シート部2aの上面へ折返して逢着する。この逢着部分にも通水間隙5を形成しておくと、吸水を効果的になすことができる。
【0036】
出来上った袋の表面の不透水性シート部2aの一部を切り開いて苗の根系を通し、これを培土に埋め込む。苗の植わった袋を植栽面に載置する。
【0037】
散水や降雨があると水滴が不透水性シート部2a面に当ってその傾斜に沿って流れ、周囲の通水間隙5を通って内部の培土へ浸透して行く。根系が発育するとその先端が不透水性シート部3aの切れ目3cを通って袋の外部の植栽面の土壌中へ張出して行く。この切れ目3cは、水滴のうち植栽面に溜った分が袋内の土壌へ浸透するのや、袋の内部の余剰水を排出するのにも役立つ。
【0038】
植栽面が傾斜面の場合、水滴は袋の傾斜方向上方に位置する通水間隙5から培土に浸透しにくくなるが、その他の場所の通水間隙5から浸透する。
【0039】
図4及び図5は本発明にかかる第二の型式の植栽及び苗木生産用袋1bの具体例を示してある。第一の植栽及び苗木生産用袋1aとの相違点は一方の不透水性シート部3aが中央部に透根性シート部6′を備え、切れ目3cが無いていることで、その他の構成や使用方法は第一の植栽及び苗木生産用袋1aと同じである。従って、この透根性シート部6′についての説明に止め、他は省略する。
【0040】
この透根性シート部6′は、根系が袋の中からこの透根性シート部6′を通って外部へ張出すのを許すと共に袋内の培土が外部へ洩れ出るのを阻止できればよい。そのため、この透根性シート部6′は多孔性の物質、例えば連続気泡型のスポンジ、不織布、ネットが採用される。この透根性シート部6′の位置は袋の底面のほぼ中央が好ましい。
【0041】
この第二の型式の植栽及び苗木生産用袋1bは植栽面に対して透根性シート部6′が対面するようにして載置される。散水や降雨が植栽面を流下すると、その一部は、透根性シート部6′を透して培土に吸収される。苗は生育するにしたがい、その根が透根性シート部6′を通って袋の外へ張出し、植栽面下に侵入して発達する。袋内の余剰水は透根性シート部6′を通って外部へ流出する。
【0042】
図6及び図7は本発明にかかる第三の型式の植栽及び苗木生産用袋1cを示してある。この第三の型式の植栽及び苗木生産用袋1cは不透水性シート部2aと透根性シート部6がある。
【0043】
不透水性シート部2aと透根性シート部6は培土の充填口4を残して両者の周辺部2bと6で一体となっている。そして、不透水性シート部2aは周辺部2bが外側へ延展した被覆部2cを備えている。
【0044】
使用する場合、その充填口4から培土を充填し、不透水性シート部2aと透根性シート部6を一体化してこの充填口4を塞ぐ。不透水性シート部2aを刃物で切り開いて、苗を培土に植込む。刃物で切り開く替りに予め切れ目を設けてもよい。
【0045】
そして、この苗を植込んだ袋を切土のり面や盛土のり面等の植栽面上に透根性シート部6を下にして置く。被覆部2cは袋の設置面の周囲を覆うように展設される。植栽面上に落ちた散水や雨水は、その面上を流れ下って透根性シート部6から袋の内部へ浸透し、培土に吸収される。被覆部2cはその周囲の表面からの水分の蒸発を抑制すると共に、その部分に雑草が発生するのを阻止する。
【0046】
図8は本発明にかかる袋苗7の具体例を半分切断状態で示してある。この袋苗7は前記の第三の型式の植栽及び苗木生産用袋1cを使用したものである。従って、植栽及び苗木生産用袋1cについての説明は省略する。
【0047】
植栽及び苗木生産用袋1cに培土8が充填されている。この培土8は通常のように苗9の生育に必要な化成肥料や有機質土壌改良材を混入してある。そして、苗9はその根部9′が培土8に埋設されてその芽部9″が不透水性シート部2aの外部へ伸張している。苗9が不透水性シート部2aの外部へ出る場所を刃物で切り開いたり、予め切り口を設けておいてもよい。
【0048】
図9はこの袋苗7による植栽例を示す。袋苗7には既に苗9が植わっているので、これをそのまま植栽のり面10に運び、透根性シート部2bを植栽面10に向けて載置し、被覆部2cで周囲の植栽面を覆う。
【0049】
この場合、袋苗7を植栽面10に向けて載置するだけで、植栽面の植栽が可能となる。また、苗9が十分活着してから現場に置けるので、枯死したりすることが少ない。
【0050】
図10は本発明にかかる袋苗7の製法の具体例を示してある。この製法では第三の型式の植栽及び苗木生産用袋1cを使用する。植栽及び苗木生産用袋1cの構成及び作用は[0042]、[0043]で述べたところなので省略する。
【0051】
またこの植栽及び苗木生産用袋1cに苗9を植え込むやり方も[0044]で述べたところと同様なので省略する。苗9を植栽した袋の被覆部2cを不透水性シート部2a側に丸める。袋が四角形又は長方形の場合は相対する二対の被覆部2cのうちの一対でよい。そして、不透水性シート部2aを上面にし、かつ半起立状態で順次並設する。並んだ袋が倒れないように両端に適宜支え11a、11bを当てがう。
【0052】
苗を植栽した袋の上方から灌水する。水は不透水性シート部2aの上面を流下し、一部が苗9が突き出ている隙間から袋内に流れ込み、また一部は不透水性シート部2aと接している隣の袋の透根性シート部6を透してこの隣の袋の培土8に浸透する。
【0053】
この方法だと密に栽培が可能なので栽培占有面積が減る。また培土8の上下方向に占める寸法が大となって直根が長く生育するので幹の丈の高い丈夫な苗が得られる。根系は透根性シート部6を通って外部へ生長していくので植栽面に対する活着が容易となる。しかもこの根系は隣合う袋への侵入を不透水性シート部2aにより阻止されるので、袋同志がくっついたりしない。
【0054】
【発明の効果】
本発明の第一の型式の植栽及び苗木生産用袋によれば、各別の不透水性シート部が培土の充填口を残して一方の周辺部が他方の周辺部を覆った状態で一体となっているので、培土を充填した場合にこの培土に含まれる水分が外部へ蒸発せず、長期にわたって保水するので苗の生育に好都合である。袋の形状としては特に限定されない。
【0055】
また、一方の不透水性シート部は透根用切れ目を備えているので、充填口から袋に培土を充填した後にこの充填口部分を何れか一方の不透水性シート部の上面へ折返してこの一方の不透水性シート部と一体化すれば充填口を簡単に塞ぐことができ、苗が生長して行く過程でその根系が不透水性シート部の切れ目を通り外側へ張出して苗の活着がよくなり、またこの切れ目は、水滴のうち植栽面に溜った分が袋内の土壌へ浸透したり、内部の余剰水を排水するのにも役立つ。
また、両周辺部間に通水間隙が用意されているので、散水や降雨の水滴を内部の培土に取込むことができ、乾燥による枯死を防止できる。
【0056】
本発明にかかる第二の型式の植栽及び苗木生産用袋によれば、第一の型式の植栽及び苗木生産用袋の透根用切れ目に替え透根性シート部を備えているので、根系が袋の中からこの透根性シート部を通って外部へ張出すことができ、袋内の培土が外部へ洩れ出るのを阻止できる。その他の効果は第一の植栽及び苗木生産用袋と同じである。
【0057】
本発明にかかる第三の型式の植栽及び苗木生産用袋によれば、不透水性シート部と透根性シート部が培土の充填口を残して両者の周辺部で一体となっており、該不透水性シート部は該周辺部に外側へ延展した被覆部を備えているので、袋に培土を充填して苗を植え込み、これを植栽のり面に設置した場合、のり面を流下する雨水を透根性シート部を通して培土に吸収でき、また被覆部で袋の設置面の周囲を覆うことにより、その部分からの水分の蒸発を抑制でき、その部分に雑草が発生するのを阻止できる。
【0058】
本発明にかかる袋苗は第三の型式の植栽及び苗木生産用袋を使用し、該植栽及び苗木生産用袋に培土が充填し、苗の根部を該培土に埋設してその芽部を該不透水性シート部の外部へ伸張させたので、これをそのまま植栽場所に運び、透根性シート部を植栽するのり面に向けて載置するだけでのり面の植栽ができ、該苗が十分活着してから現場に置けるので、枯死したりすることが少ない。
【0059】
本発明にかかる袋苗の製法によれば本発明の第三の型式の植栽及び苗木生産用袋を袋を使用し、この袋に苗を植え込み、該不透水性シート部を上面にして半起立状態で順次並設し、上部から灌水するので、袋の該不透水性シート部上面を流下する灌水を隣合って接する他の袋の透根性シート部を透してその培土に吸収させることができ、また一つの袋の透根性シート部を通って出てきた根系が隣の袋に入り込むのはその不透水性シート部により阻止でき、従って袋同志が根系によってくっついてしまうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第一の型式の植栽及び苗木生産用袋1aの具体例を示す一部切断斜面図で、不透水性シート部2a及び3aは便宜上厚さを省略してある。
【図2】図1の2−2線断面図で不透水性シート部2a及び3aは肉厚をもって示してある。
【図3】図1の3−3線断面図で不透水性シート部2a及び3aは肉厚をもって示してある。
【図4】本発明にかかる第二の型式の植栽及び苗木生産用袋1bの具体例を示す一部切断斜面図で、不透水性シート部2a及び3aは便宜上厚さを省略してある。
【図5】図4の5−5線断面図で不透水性シート部2a及び3aは厚さをもって示してある。
【図6】本発明にかかる第三の型式の植栽及び苗木生産用袋1cの具体例を示す一部切断斜面図で、不透水性シート部2a及び透根性シート部6は便宜上厚さを省略してある。
【図7】図6の7−7線断面図で不透水性シート部2a及び透根性シート部6は厚さをもって示してある。
【図8】本発明にかかる袋苗9の具体例を示す半分切断斜面図で、不透水性シート部2a及び透根性シート部6は便宜上厚さを省略してある。
【図9】同使用状態の切断面図である。
【図10】本発明にかかる第三の型式の植栽及び苗木生産用袋1cを使用した本発明にかかる袋苗9の製法の具体例を示す切断側面図である。
【符号の説明】
1a 袋
1b 袋
1c 袋
2a 不透水性シート部
2b 周辺部
2c 被覆部
3a 不透水性シート部
3b 周辺部
3c 切れ目
4 充填口
5 通水間隙
6 透根性シート部
6′ 透根性シート部
6b 周辺部
7 袋苗
8 培土
9 苗
9′ 根部
9″ 芽部
【発明の属する技術分野】
本発明は植栽及び苗木生産用袋、袋苗、袋苗の製法にかかる。
【0002】
【従来の技術】
容易に穴を掘ることが可能な一般の植栽地では、地面に穴を掘り、客土や土壌改良材を搬入・施用の後に苗を植え付ける。さらに乾燥防止のために灌水の後、合板や厚紙、ビニールシート等を用いてマルチングを施工する。
【0003】
地面に穴を掘ることが困難または不可能な切土のり面やコンクリート吹付のり面等では、編柵やコンクリート製のポケット等を設けて客土したり、土のう袋や不織布の袋等に客土を詰めた植生袋をのり枠に設置したり、土壌を全面に吹付けたりする方法を採っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
切土のり面やコンクリート吹付のり面等において、編柵やコンクリート製のポケット等を設けて客土する方法は、地形的条件等から十分な培土量を確保することが困難であり、かつ経済的にも負担が多い。また同じく苗を据え付けた後に培土を吹き付ける方法も、植物の生育に十分な厚さまで培土を吹き付けることが経済的理由等から困難なために、乾燥や肥料不足による生育不良や枯損を生じ易い。土のう袋や不織布の袋等に客土を詰めた植生袋は、安価だが、袋面から乾燥が激しく苗の枯死を招き易い。
【0005】
また、苗など背丈の低い植物はマルチングなどを行わないと雑草に被圧され、著しい生育不良を生じ易い。
さらに、一般に生産された苗は、苗圃から掘採ったり栽培容器から外す作業が不可決であり、これらの作業により苗が痛み易く手間もかかる。
【0006】
本発明は培土中の水分の蒸発を防ぐと共に吸水能に秀れた植栽及び苗木生産用袋、袋苗、袋苗の製法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる第一の型式の植栽及び苗木生産用袋は各別の不透水性シート部がある。該各別の不透水性シート部は培土の充填口を残して一方の周辺部が他方の周辺部を覆った状態で一体となっている。該一方の不透水性シート部は透根用でありかつ排水用でもある切れ目を備えている。そして、該両周辺部間に通水間隙が用意されている。
【0008】
また第二の型式の植栽及び苗木生産用袋は各別の不透水性シート部がある。該各別の不透水性シート部は培土の充填口を残して一方の周辺部が他方の周辺部を覆った状態で一体となっている。該一方の不透水性シート部は中央部に透根性シート部を備えている。そして、該両周辺部間に通水間隙が用意されている。
【0009】
また第三の型式の植栽及び苗木生産用袋は不透水性シート部と、透根性シート部がある。該不透水性シート部と該透根性シート部は培土の充填口を残して両者の周辺部で一体となっている。そして、該不透水性シート部は該周辺部が外側へ延展した被覆部を備えている。
【0010】
本発明にかかる袋苗は前記の第三の型式の植栽及び苗木生産用袋を使用したものである。該植栽及び苗木生産用袋に該充填口を通し培土を充填して該充填口を閉塞する。該不透水性シート部を通し該培土に苗の根部を埋設してその芽部を外部へ臨出させる。
【0011】
本発明にかかる袋苗の製法は第三の型式の植栽及び苗木生産用袋を使用する。苗を袋に植え込む。該袋の該被覆部を該不透水性シート部側に移動し、該不透水性シート部を上面にし、かつ半起立状態で並設する。そして、上部灌水を該透根性シート部を透して該培土に吸水させる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる第一の型式の植栽及び苗木生産用袋の場合、各別の不透水性シート部が、培土の充填口を残して一方の周辺部が他方の周辺部を覆った状態で、一体となっている。
【0013】
袋の形状としては特に限定されず、円形、楕円形、多角形が採用できるが、正方形や長方形が取扱の点で好ましい。
不透水性シート部としては、例えばポリエチレンシート、ビニールシート又はアルミホイールが採用できる。
【0014】
充填口は培土を充填するためのもので、あまり開口面積が小さいと袋へ培土を充填しにくいので、少なくともハンドシャベルが出入できるくらいの開口面積とするのが好ましい。
【0015】
この一体化は、両不透水性シート部がポリエチレンシートやビニールシート等のように熱融着性材の場合は融着が好ましいが縫着や接着でもよく、また両不透水性シート部がアルミホイールのように非融着性材の場合は縫着又は接着剤を介しての接着により、なされる。勿論、これらの他にもクリップ止めや鋲止め等、適当な一体化手段が採用できる。
【0016】
この一体化する周辺部は、不透水性シート部の一方の周辺部と他方の周辺部の二枚重ねの部分でもよいが、他方の周辺部を一方の周辺部が挟み込んだ三枚重ねの部分でもよい。二枚重ねの場合は袋の内容積が大きくなるが一体化作業が少し厄介で、三枚重ねの場合は袋の容積が少なくなるが、一体化作業は簡単である。
【0017】
該一方の不透水性シート部は透根及び排水用の切れ目を備えている。
この透根用及び排水用の切れ目は苗が生長して行く過程でその根系が不透水性シート部の外側へ張出していけるようにするためのもので、根系が外部へ張出した場合は吸水用及び排水用の通路としての機能も果す。この切れ目の長さは内部の培土が外部へ漏れ出さない程度とする。全長は1〜4cmが適当で、好ましくは2cmである。またその配置は、縦一列に等間隔で3〜5個を横に1〜3列とするのが適当で、好ましくは4個の2列である。勿論、千鳥状の配列や、ランダム状の配列も採用できる。またその形状も刃物で切り開いた状態、スリット状、楕円形状等から適当のものを採用できる。この切れ目から培土が漏れないよう、腐食性のシート例えば、新聞紙や、クラフト紙を入れるとなおよい。
【0018】
該両周辺部間に通水間隙が用意されている。この通水間隙は一体化する部分に非一体化部分を設けることによって形成される。即ち、融着や縫着の場合、その加工線上に融着や縫着をしてない部分を設ければよい。縫着の場合、その縫い目が粗いと、縫い目間が通水間隙となり得るので、敢て縫着をしてない部分を用意しなくてもよいが、念のため用意してもよい。
【0019】
この第一の型式の植栽及び苗木生産用袋を使用する場合は次のようにする。先ず袋に培土を充填して密封し、袋の表面の不透水性シート部の一部を切り開くか、又は予め形成したスリットを通して苗の根系を通し、これを培土に埋め込む。こうすると袋の中央部分が盛り上がった状態となり、周囲の通水間隙のある部分が下位に位置する。こうして苗を植え込んだ袋を植栽面に載置する。植栽面は水平面でも、傾斜面でもよい。
【0020】
散水や降雨があると水滴が他方の、即ち上面の不透水性シート部面に当ってその傾斜に沿って流れ、周囲の通水間隙を通って内部の培土へ浸透して行く。根系が発育するとその先端が一方の、即ち下面の不透水性シート部の切れ目を通って袋の外部の植栽面の土壌中へ張出して行く。この切れ目は、水滴のうち植栽面に溜った分が袋内の土壌へ浸透したり、通水間隙から浸透した水量が多過ぎた場合に排水するのにも役立つ。
【0021】
植栽面が傾斜面の場合、水滴は植栽及び苗木生産用袋の傾斜方向上方に位置する通水間隙から培土に浸透しにくくなるが、その他の場所の通水間隙から浸透する。
【0022】
本発明にかかる第二の型式の植栽及び苗木生産用袋の場合、第一の型式の植栽及び苗木生産用袋との相違点は一方の不透水性シート部が中央部に透根性シート部を備えていることで、その他の構成や使用方法は第一の植栽及び苗木生産用袋と同じである。従って、この透根性シート部についての説明に止め、他は省略する。
【0023】
この透根性シート部は、根系が袋の中からこのシート部を通って外部へ張出すのを許すと共に袋内の培土が外部へ洩れ出るのを阻止できればよい。透根性シートはその性質上、余剰水の排水も兼ねる。そのため、この透根性シート部は多孔性の物質、例えば連続気泡型のスポンジ、不織布、ネットが採用される。この透根性シート部の位置は袋の底面のほぼ中央が好ましく、その底面に対する面積の割合は20〜70%位、望ましくは40%である。勿論、一ヶ所に配置する透根性シート部より面積の小さい透根性シート部を底面に点在させてもよい。
さらに、この透根性シートを生分解性の不織布にすれば、将来根が太くなる時に腐蝕しているのでなおよい。
【0024】
この第二の型式の植栽及び苗木生産用袋は植栽面に対して透根性シート部が対面するようにして載置される。散水や降雨があった場合、植栽面を流下する水の一部は透根性シートを透して培土に吸収される。苗は生育するに従いその根が透根性シートを通って袋の外へ張出し、植栽面下に侵入して発達する。
【0025】
また第三の型式の植栽及び苗木生産用袋は不透水性シート部と透根性シート部がある。これらの不透水性シート部と透根性シート部は培土の充填口を残して両者の周辺部で一体となっている。
そして、不透水性シート部の周辺部は透根性シート部の外側へ延展して被覆部を形成している。
【0026】
該植栽及び苗木生産用袋に該充填口を通して培土を充填し、両シートを一体化して該充填口を閉塞する。一体化の仕方は既記のやり方と同じである。該不透水性シート部を切り開くか、予め設けたスリットを通して苗を差し込み、該培土に該苗の根部を埋設してその芽部は外部へ臨出させる。
この被覆部は実際の使用に際し袋の設置面の周囲を覆い、その部分からの水分の蒸発を抑制すると共に、その部分に雑草が発生するのを阻止する。
【0027】
本発明にかかる袋苗は前記の第三の型式の植栽及び苗木生産用袋を使用したものである。該植栽及び苗木生産用袋に培土が充填されている。該培土は通常のように苗の生育に必要な化成肥料や有機質土壌改良材を混入してある。そして、苗はその根部が該培土に埋設されてその芽部が該不透水性シート部の外部へ伸張している。該苗が該不透水性シート部の外部へ出る部分には予めスリットを設けておくか、又はその部分を刃物で切り開けばよい。
【0028】
該植栽及び苗木生産用袋は既に苗が植わっているので、これをそのまま植栽場所に運び、該截片の重合部の無い側の面を植栽面に向けて載置するだけで、植栽面の植栽が可能となる。該苗が十分活着してから現場に置けるので、枯死したりすることが少ない。その他、植栽及び苗木生産用袋としての作用は[0025]及び[0026]で第三の植栽及び苗木生産用袋について述べたこととほぼ同様なので、省略する。
【0029】
本発明にかかる袋苗の製法は第三の型式の植栽及び苗木生産用袋を使用する。該植栽及び苗木生産用袋に該充填口を通して培土を充填し、両シートを一体化して該充填口を閉塞する。一体化の仕方は既記のやり方と同じである。該不透水性シート部を切り開くか、予め設けたスリットを通して苗を差し込み、該培土に該苗の根部を埋設してその芽部は外部へ臨出させる。該苗を植栽した袋の該被覆部を該不透水性シート部側に移動する。即ち、折曲げ、丸め、又は折り畳む。そして、該不透水性シート部を上面にし、かつ半起立状態で順次並設する。並んだ植栽及び苗木生産用袋が倒れないように両端に適宜支えを当てがう。
【0030】
該植栽及び苗木生産用袋の上部から灌水すると、水は該不透水性シート部上面を流下し、一部が該苗が突き出ている隙間から袋内に流れ込み、また一部は該不透水性シート部と接している隣の該植栽及び苗木生産用袋の該透根性シート部を透して該植栽及び苗木生産用袋の該培土に浸透する。
【0031】
この方法だと密に栽培が可能なので栽培占有面積が減り、培土の上下方向に占める寸法が大となって直根が長く生育するので幹の丈の高い丈夫な苗が得られ、根系は透根性シート部を通って生長するので植栽面に対する活着が容易となり、しかもこの根系は隣合う植栽及び苗木生産用袋への侵入を不透水性シートにより阻止されるので袋同志がくっついたりしない。
【0032】
【実施例】
図面において同一符号は同一又は相応部分を示す。
図1乃至図3は本発明の第一の型式の植栽及び苗木生産用袋1aの具体例を示してあり、長方形となっている。
【0033】
2aは他方の不透水性シート部でポリエチレン製となっている。3aは一方の不透水性シート部で、これもポリエチレン製である。これらの不透水性シート部2aと3aは、培土の充填口4を残しかつ不透水性シート部3aの周辺部3bが不透水性シート部2aの周辺部2bを覆った状態で縫着されている。
【0034】
不透水性シート部3aは透根及び排水用の切れ目3cを備えている。そして、両周辺部2bと3b間に通水間隙5が用意されている。この通水間隙5はその部分を逢着しないことによって現出している。
【0035】
この第一の型式の植栽及び苗木生産用袋1aを使用する場合は次のようにする。この植栽及び苗木生産用袋1aに充填口4から培土が充填される。この充填口4の部分を不透水性シート部2aの上面へ折返して逢着する。この逢着部分にも通水間隙5を形成しておくと、吸水を効果的になすことができる。
【0036】
出来上った袋の表面の不透水性シート部2aの一部を切り開いて苗の根系を通し、これを培土に埋め込む。苗の植わった袋を植栽面に載置する。
【0037】
散水や降雨があると水滴が不透水性シート部2a面に当ってその傾斜に沿って流れ、周囲の通水間隙5を通って内部の培土へ浸透して行く。根系が発育するとその先端が不透水性シート部3aの切れ目3cを通って袋の外部の植栽面の土壌中へ張出して行く。この切れ目3cは、水滴のうち植栽面に溜った分が袋内の土壌へ浸透するのや、袋の内部の余剰水を排出するのにも役立つ。
【0038】
植栽面が傾斜面の場合、水滴は袋の傾斜方向上方に位置する通水間隙5から培土に浸透しにくくなるが、その他の場所の通水間隙5から浸透する。
【0039】
図4及び図5は本発明にかかる第二の型式の植栽及び苗木生産用袋1bの具体例を示してある。第一の植栽及び苗木生産用袋1aとの相違点は一方の不透水性シート部3aが中央部に透根性シート部6′を備え、切れ目3cが無いていることで、その他の構成や使用方法は第一の植栽及び苗木生産用袋1aと同じである。従って、この透根性シート部6′についての説明に止め、他は省略する。
【0040】
この透根性シート部6′は、根系が袋の中からこの透根性シート部6′を通って外部へ張出すのを許すと共に袋内の培土が外部へ洩れ出るのを阻止できればよい。そのため、この透根性シート部6′は多孔性の物質、例えば連続気泡型のスポンジ、不織布、ネットが採用される。この透根性シート部6′の位置は袋の底面のほぼ中央が好ましい。
【0041】
この第二の型式の植栽及び苗木生産用袋1bは植栽面に対して透根性シート部6′が対面するようにして載置される。散水や降雨が植栽面を流下すると、その一部は、透根性シート部6′を透して培土に吸収される。苗は生育するにしたがい、その根が透根性シート部6′を通って袋の外へ張出し、植栽面下に侵入して発達する。袋内の余剰水は透根性シート部6′を通って外部へ流出する。
【0042】
図6及び図7は本発明にかかる第三の型式の植栽及び苗木生産用袋1cを示してある。この第三の型式の植栽及び苗木生産用袋1cは不透水性シート部2aと透根性シート部6がある。
【0043】
不透水性シート部2aと透根性シート部6は培土の充填口4を残して両者の周辺部2bと6で一体となっている。そして、不透水性シート部2aは周辺部2bが外側へ延展した被覆部2cを備えている。
【0044】
使用する場合、その充填口4から培土を充填し、不透水性シート部2aと透根性シート部6を一体化してこの充填口4を塞ぐ。不透水性シート部2aを刃物で切り開いて、苗を培土に植込む。刃物で切り開く替りに予め切れ目を設けてもよい。
【0045】
そして、この苗を植込んだ袋を切土のり面や盛土のり面等の植栽面上に透根性シート部6を下にして置く。被覆部2cは袋の設置面の周囲を覆うように展設される。植栽面上に落ちた散水や雨水は、その面上を流れ下って透根性シート部6から袋の内部へ浸透し、培土に吸収される。被覆部2cはその周囲の表面からの水分の蒸発を抑制すると共に、その部分に雑草が発生するのを阻止する。
【0046】
図8は本発明にかかる袋苗7の具体例を半分切断状態で示してある。この袋苗7は前記の第三の型式の植栽及び苗木生産用袋1cを使用したものである。従って、植栽及び苗木生産用袋1cについての説明は省略する。
【0047】
植栽及び苗木生産用袋1cに培土8が充填されている。この培土8は通常のように苗9の生育に必要な化成肥料や有機質土壌改良材を混入してある。そして、苗9はその根部9′が培土8に埋設されてその芽部9″が不透水性シート部2aの外部へ伸張している。苗9が不透水性シート部2aの外部へ出る場所を刃物で切り開いたり、予め切り口を設けておいてもよい。
【0048】
図9はこの袋苗7による植栽例を示す。袋苗7には既に苗9が植わっているので、これをそのまま植栽のり面10に運び、透根性シート部2bを植栽面10に向けて載置し、被覆部2cで周囲の植栽面を覆う。
【0049】
この場合、袋苗7を植栽面10に向けて載置するだけで、植栽面の植栽が可能となる。また、苗9が十分活着してから現場に置けるので、枯死したりすることが少ない。
【0050】
図10は本発明にかかる袋苗7の製法の具体例を示してある。この製法では第三の型式の植栽及び苗木生産用袋1cを使用する。植栽及び苗木生産用袋1cの構成及び作用は[0042]、[0043]で述べたところなので省略する。
【0051】
またこの植栽及び苗木生産用袋1cに苗9を植え込むやり方も[0044]で述べたところと同様なので省略する。苗9を植栽した袋の被覆部2cを不透水性シート部2a側に丸める。袋が四角形又は長方形の場合は相対する二対の被覆部2cのうちの一対でよい。そして、不透水性シート部2aを上面にし、かつ半起立状態で順次並設する。並んだ袋が倒れないように両端に適宜支え11a、11bを当てがう。
【0052】
苗を植栽した袋の上方から灌水する。水は不透水性シート部2aの上面を流下し、一部が苗9が突き出ている隙間から袋内に流れ込み、また一部は不透水性シート部2aと接している隣の袋の透根性シート部6を透してこの隣の袋の培土8に浸透する。
【0053】
この方法だと密に栽培が可能なので栽培占有面積が減る。また培土8の上下方向に占める寸法が大となって直根が長く生育するので幹の丈の高い丈夫な苗が得られる。根系は透根性シート部6を通って外部へ生長していくので植栽面に対する活着が容易となる。しかもこの根系は隣合う袋への侵入を不透水性シート部2aにより阻止されるので、袋同志がくっついたりしない。
【0054】
【発明の効果】
本発明の第一の型式の植栽及び苗木生産用袋によれば、各別の不透水性シート部が培土の充填口を残して一方の周辺部が他方の周辺部を覆った状態で一体となっているので、培土を充填した場合にこの培土に含まれる水分が外部へ蒸発せず、長期にわたって保水するので苗の生育に好都合である。袋の形状としては特に限定されない。
【0055】
また、一方の不透水性シート部は透根用切れ目を備えているので、充填口から袋に培土を充填した後にこの充填口部分を何れか一方の不透水性シート部の上面へ折返してこの一方の不透水性シート部と一体化すれば充填口を簡単に塞ぐことができ、苗が生長して行く過程でその根系が不透水性シート部の切れ目を通り外側へ張出して苗の活着がよくなり、またこの切れ目は、水滴のうち植栽面に溜った分が袋内の土壌へ浸透したり、内部の余剰水を排水するのにも役立つ。
また、両周辺部間に通水間隙が用意されているので、散水や降雨の水滴を内部の培土に取込むことができ、乾燥による枯死を防止できる。
【0056】
本発明にかかる第二の型式の植栽及び苗木生産用袋によれば、第一の型式の植栽及び苗木生産用袋の透根用切れ目に替え透根性シート部を備えているので、根系が袋の中からこの透根性シート部を通って外部へ張出すことができ、袋内の培土が外部へ洩れ出るのを阻止できる。その他の効果は第一の植栽及び苗木生産用袋と同じである。
【0057】
本発明にかかる第三の型式の植栽及び苗木生産用袋によれば、不透水性シート部と透根性シート部が培土の充填口を残して両者の周辺部で一体となっており、該不透水性シート部は該周辺部に外側へ延展した被覆部を備えているので、袋に培土を充填して苗を植え込み、これを植栽のり面に設置した場合、のり面を流下する雨水を透根性シート部を通して培土に吸収でき、また被覆部で袋の設置面の周囲を覆うことにより、その部分からの水分の蒸発を抑制でき、その部分に雑草が発生するのを阻止できる。
【0058】
本発明にかかる袋苗は第三の型式の植栽及び苗木生産用袋を使用し、該植栽及び苗木生産用袋に培土が充填し、苗の根部を該培土に埋設してその芽部を該不透水性シート部の外部へ伸張させたので、これをそのまま植栽場所に運び、透根性シート部を植栽するのり面に向けて載置するだけでのり面の植栽ができ、該苗が十分活着してから現場に置けるので、枯死したりすることが少ない。
【0059】
本発明にかかる袋苗の製法によれば本発明の第三の型式の植栽及び苗木生産用袋を袋を使用し、この袋に苗を植え込み、該不透水性シート部を上面にして半起立状態で順次並設し、上部から灌水するので、袋の該不透水性シート部上面を流下する灌水を隣合って接する他の袋の透根性シート部を透してその培土に吸収させることができ、また一つの袋の透根性シート部を通って出てきた根系が隣の袋に入り込むのはその不透水性シート部により阻止でき、従って袋同志が根系によってくっついてしまうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第一の型式の植栽及び苗木生産用袋1aの具体例を示す一部切断斜面図で、不透水性シート部2a及び3aは便宜上厚さを省略してある。
【図2】図1の2−2線断面図で不透水性シート部2a及び3aは肉厚をもって示してある。
【図3】図1の3−3線断面図で不透水性シート部2a及び3aは肉厚をもって示してある。
【図4】本発明にかかる第二の型式の植栽及び苗木生産用袋1bの具体例を示す一部切断斜面図で、不透水性シート部2a及び3aは便宜上厚さを省略してある。
【図5】図4の5−5線断面図で不透水性シート部2a及び3aは厚さをもって示してある。
【図6】本発明にかかる第三の型式の植栽及び苗木生産用袋1cの具体例を示す一部切断斜面図で、不透水性シート部2a及び透根性シート部6は便宜上厚さを省略してある。
【図7】図6の7−7線断面図で不透水性シート部2a及び透根性シート部6は厚さをもって示してある。
【図8】本発明にかかる袋苗9の具体例を示す半分切断斜面図で、不透水性シート部2a及び透根性シート部6は便宜上厚さを省略してある。
【図9】同使用状態の切断面図である。
【図10】本発明にかかる第三の型式の植栽及び苗木生産用袋1cを使用した本発明にかかる袋苗9の製法の具体例を示す切断側面図である。
【符号の説明】
1a 袋
1b 袋
1c 袋
2a 不透水性シート部
2b 周辺部
2c 被覆部
3a 不透水性シート部
3b 周辺部
3c 切れ目
4 充填口
5 通水間隙
6 透根性シート部
6′ 透根性シート部
6b 周辺部
7 袋苗
8 培土
9 苗
9′ 根部
9″ 芽部
Claims (5)
- 各別の不透水性シート部(2a,3a)があり、
該各別の不透水性シート部(2a,3a)は培土の充填口(4)を残して一方の周辺部(3b)が他方の周辺部(2b)を覆った状態で一体となっており、
該一方の不透水性シート部(3a)は透根及び排水用の切れ目(3c)を備え、
該両周辺部(2b,3b)間に通水間隙(5)が用意されている
ことを特徴とする植栽及び苗木生産用袋(1a)。 - 各別の不透水性シート部(2a,3a)があり、
該各別の不透水性シート部(2a,3a)は培土の充填口(4)を残して一方の周辺部(3b)が他方の周辺部(2b)を覆った状態で一体となっており、
該一方の不透水性シート部(3a)は、中央部に透根性シート部(6’)を備え、
該両周辺部(2b,3b)間に通水間隙(5)が用意されている
ことを特徴とする植栽及び苗木生産用袋(1b)。 - 不透水性シート部(2)と、透根性シート部(6)があり、
該不透水性シート部(2)と該透根性シート部(6)は培土の充填口(4)を残して両者の周辺部(2b,6b)で一体となっており、
該不透水性シート部(2)は該周辺部(2b)が外側へ延展した被覆部(2c)を備えている
ことを特徴とする植栽及び苗木生産用袋(1c)。 - 不透水性シート部(2)と、透根性シート部(6)があり、
該不透水性シート部(2)と該透根性シート部(6)は培土の充填口(4)を残して両者の周辺部(2b,6b)で一体となっており、
該不透水性シート部(2)は該周辺部(2b)が外側へ延展した被覆部(2c)を備えている
植栽及び苗木生産用袋(1c)に該充填口(4)を通し培土(8)を充填して該充填口(4)を閉塞し、
該不透水性シート部(2)を通し該培土(8)に苗(9)の根部(9’)を埋設してその芽部(9”)を外部へ臨出させた
ことを特徴とする袋苗(7)。 - 不透水性シート部(2)と、透根性シート部(6)があり、
該不透水性シート部(2)と該透根性シート部(6)は培土の充填口(4)を残して両者の周辺部(2b,6b)で一体となっており、
該不透水性シート部(2)は該周辺部(2b)が外側へ延展した被覆部(2c)を備えている
植栽及び苗木生産用袋(1c)に該充填口(4)を通し培土(8)を充填して該充填口(4)を閉塞し、
該不透水性シート部(2)を通し該培土(8)に苗(9)の根部(9’)を埋設してその芽部(9”)を外部へ臨出させた袋苗(7)を、該被覆部(2c)を該不透水性シート部(2)側に移動し、該不透水性シート部(2)を上面にし、かつ半起立状態にして並設し、上部灌水を該透根性シート部(6)を透して該培土(8)に吸水させる
ことを特徴とする袋苗(7)の製法。
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