JP3641465B2 - 植物活着カプセル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物活着カプセルに係り、特に、保水性が悪い土壌でも、土壌改良すること無く植物を活着させることができる新規な植物活着カプセルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば砂地など保水性が悪い土壌に植栽を行う場合、従来は、保水性の良い客土を入れて土壌改良を施すか、スプリンクラーなどの散水設備を設置したり、敷き藁などのマルチングを施したり、或いは、雨量が多い時季を選んで苗の植付けや播種を行ったりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、公園造成や植林、農園開拓など大規模な植栽を行う場合に、全面的な土壌改良をしたり多数の散水設備を設置することは工事やその後の維持管理に莫大な費用がかかるし、マルチング処理で済ませるためには、保水性がさほど悪くない土壌に限られたり植生が乾燥を好む植物に限られてしまうといった問題がある。また、雨量が多い時季を選んで苗の植付けや播種を行うというのは、造園や植栽事業が時期的ないし場所的に集中してしまうので、この種の事業の経営効率を悪化させてしまうし、結果的に雨量が少なかった場合は植栽が立ち枯れてしまうことにもなる。
【0004】
本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為されたものであり、土壌改良や散水設備を施さなくても、種苗などの植栽材の床土を長期間保水することができて目的の土壌に植物をほぼ確実に活着させることができ、しかも、費用が極めて安く済み、土壌への悪影響も全く無く、また、播種作業を容易に行うことができる画期的な植物活着カプセルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載した植物活着カプセルは、生分解性の紙材料など自然環境下で分解する材料を主たる材料として中空な箱形に形成されると共に透明なフィルムで塞がれた光採り窓を有するほぼ密閉型の殻と、この殻に収納された保水材及び植栽材とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】
従って、この植物活着カプセルによれば、保水材に含ませた水が密閉型の殻によって長期間蓄えられ続けると共に、太陽光は光採り窓から殻内に確実に差し込むので、殻内の種や苗、球根といった植栽材を殻の中でほぼ確実に出芽ないし成長させることができる。そして、成長する芽や苗は必然的に光採り窓に向かって伸びて行き、この窓を塞いでいるフィルムを破って殻外に伸びる。しかも、殻はいずれ腐食して形を失うので、殻内で成長する植栽材の根は、地面側を向いている光採り窓を破って土中に伸びるか、少なくとも殻が腐食して膨軟化した後にそれを突き通して土中に伸び、それで当該植物の活着が完了する。
【0007】
しかして、本発明によれば、土壌改良や散水設備を施さなくても、保水性の悪い土壌に対して種苗などの植栽材をほぼ確実に活着させることができ、しかも、紙を主たる材料とした殻は、安価に製作できるために費用が極めて安く済むと共に、やがては分解して当該土壌に埋没して行くので、その土壌に悪影響を及ぼす虞れは全く無いし、植物が活着した後に殻を拾い集めたり処分したりする手間も一切掛からない。
【0008】
本発明において殻内に入れる保水材としては、人工的なもの、例えば、粒状の岩石焼成材や、ゲル状あるいは繊維状の高分子吸収材などを用いれば良いが、施工地の気象条件やカプセルに入れる植栽材の種類によっては、堆肥や腐葉土など保水性の高い天然の保水材を用いても良い。勿論、人工的な保水材と天然の保水材を併用することも差し支えないし、肥効成分を加えればなお望ましい。
【0009】
また、殻の材料としては自然環境下で分解する材料を主たる材料とするものであれば種類を選ばないし、その加工形態についても植栽材の種類や気象条件等に応じて選択すれば良いが、基本的には、殻内の水分が1〜3ケ月程度保持できること、その程度の時間経過で腐食が開始又は十分進行すること、腐食が進むまでは形状を保持する適度な強度を有すること、などを考慮して選定するのが望ましい。
具体的には、比較的厚手の板紙やダンボール原紙、又は古紙などを原料とするパルプモールド、木材の極く薄い板、乳酸系ポリマーなどの生分解性高分子材料等が考えられる。これらの場合、殻の内面に防水処理を施して保水材の水が殻を通って染み出さないようにすることも有効である。
透明なフィルムには微小な孔が多数形成された通気性を有するものを用いるのが望ましい。
【0010】
殻に入れる植栽材は、草木や地被植物や野菜の種や苗や球根、種芋など、基本的には全体が殻内に納まる形のものになるが、挿し木苗や幼少木については、根元だけを殻内に収めた形で設けることも可能である。
種については、これをむきだしのままで殻に入れても良いし、出芽を妨げない素材、例えばメッシュシートや不織布製の袋等に保水材と一緒に詰めた状態で殻に収納しても良い。このようにすると、袋ごと低温貯蔵しておいて植栽後速やかに出芽させるといった出芽管理を容易に行うことができる。勿論、種などを殻に入れたまま低温貯蔵することも可能である。
【0011】
請求項2に記載した植物活着カプセルは、請求項1に記載した植物活着カプセルにおいて、光採り窓を塞いだフィルムに切れ線などの易破れ処理を施したことを特徴とするものである。
このようにすれば、軟弱な芽苗であってもほぼ確実にフィルムを破って殻外に伸びることができる。
【0012】
請求項3に記載した植物活着カプセルは、請求項1又は2に記載した植物活着カプセルにおいて、光採り窓の内周面に雨水取入れ口を設け、殻の外表面には上記雨水取入れ口へ向けて雨水を案内する雨水案内手段を設けたことを特徴とするものである。
このようにすると、殻の外表面に落ちた雨水を積極的に殻内に取り込むことができるので、その分、殻内の保水状態を高めることができるし、雨水取入れ口が通気孔としても機能する。
雨水案内手段としては、例えば、殻の壁に溝や凸条を形成して、それらの一端を雨水取入れ口に連続させれば良い。
【0013】
請求項4に記載した植物活着カプセルは、請求項1から3のいずれかに記載した植物活着カプセルにおいて、殻に薄肉部やミシン線などの易裂れ処理を施したことを特徴とするものである。
このような易裂れ処理を施しておけば、殻内で成長する苗が光採り窓以外の方向へ伸びた場合でも、その苗が殻に対して内側から圧力を加えると、殻がある程度腐食している状態ではその薄肉部やミシン線でほぼ確実に裂けて口を開けることになる。
【0014】
請求項5に記載した植物活着カプセルは、請求項1から4のいずれかに記載した植物活着カプセルにおいて、殻の外形を正四面体にし、その4つの壁全てに光採り窓を設けたことを特徴とするものである。
本発明における殻の外形としては、方形や円柱形など様々考えられるが、これを請求項5のように正四面体にすると、常に、一つの壁が地面に座してピラミッド形を為す姿勢で置かれるので、姿勢が安定するし、表面積が少ないために太陽熱の吸収が抑えられて内部水分の蒸発を抑制できる。
【0015】
そして、このように殻を正四面体にしておくと、その外表面が全て裾広がりに傾斜するので、請求項3の雨水案内手段としての溝などに雨水が入り易くなるし、また、溝などの雨水案内手段を光採り窓から放射状に延びる形で設けておけば、殻がどのような向きで置かれても少なくとも1つの溝は光採り窓に向かって下降傾斜した形になるため、殻内への雨水の取り込みがより確実に行われることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態に係る植物活着カプセルを図面に従って説明する。
〔A.殻〕(図1〜図4、図7)
符号3は、植物活着カプセル1の殻を示す。この殻3は、天然パルプを主原料とする厚さ5mm程度の板紙を材料として、正四面体形状の外形を持つ中空な箱形に形成されている。従って、殻3の4つの壁6、7、8及び9は互いに同じ大きさの正三角形をしており、その一つ9が蓋になっていて、他の3つの壁6〜8で底面が開口した三角錐の容器形をした本体5が構成されている。
蓋を為す壁9は、本体5内に保水材や植栽材を収納した後、該本体5の開口部に水密に接着される。この接着には、耐水性の良い接着剤を用いる。
【0017】
殻3は、正四面体の外形を有することにより、ほぼ平坦な地面に置いたときは、常にピラミッド形に立つ。即ち、4つの壁6〜9のいずれか1つが当該地面に座して他の3つの壁はそれら全てに共通の頂点を真上に向けた傾斜姿勢で立つからである。
殻3のサイズは、一辺の長さが80mm〜200mm程度まで数種類用意しておいて、収納する保水材や植栽材の種類とその量に応じて選択させる。
【0018】
4つの壁6〜9には、それぞれ、そのほぼ中央部に円形の光採り窓11が形成されると共に、その外面には3つの雨水案内溝13が形成され、内面には易破れ処理としての3本の切込み線15が形成されている。
切込み線15は、一定間隔で途切れた破線の形の深い溝になっており、光採り窓11近くの位置から当該壁の3つの頂点に向かって各別に放射状に延びている。従って、この切込み線15が設けられた位置においては、壁6〜9は外表面部に薄肉が残るだけになるので、腐食して膨軟化が進行して行くとこの切込み線15において簡単に裂けて口を開ける。
【0019】
雨水案内溝13は、壁6〜9を内側へ向けて多少打ち出すことによって横断面がコ字形をした直線状に形成されており、当該壁の3つの辺の各中間位置近くから光採り窓11に向かって放射状に延び、その先端は光採り窓11の内周面に達している。従って、光採り窓11の内周面には雨水案内溝13に通じる雨水取入れ口11aが形成される。この雨水案内溝13の幅は光採り窓11側の先端へ行くに従って幅狭になっている。
雨水案内溝13はこのような形で設けられているので、殻3を平坦な地面に置いたときは、各壁における3つの雨水案内溝の2つは垂直方向に対して必ず逆ハ字形に開いた姿勢になる(図1参照)。従って、図3に示すように、壁の外表面に落ちた雨水19の多くはこの逆ハ字形に開いた姿勢の2つの雨水案内溝13に捉えられて雨水取入れ口11aへと案内されて殻3の中に導入される。
【0020】
光採り窓11は透明フィルム17によって塞がれている。この透明フィルム17は、例えばポリエチレン製のもので、微小な孔が多数形成されることで通気性を有しており、光採り窓11より多少大きい矩形を為し、その外周部が光採り窓13の周囲に外表面側で接着される。従って、光採り窓11は雨水取入れ口11aを除く全体が透明フィルム17によって塞がれる。
これにより、殻3は雨水取入れ口11aを除く全体が水密にシールされた形で形成される。
【0021】
透明フィルム17には易破れ処理として切れ線17aを設けてある。該切れ線17aは透明フィルム17の中心部で直交する十字形に設けてあり、その交差部以外は破線の形になっている。従って、この透明フィルム17は、植物の苗等が成長するときの圧力を受けただけでも容易に破れるようになっている。
【0022】
〔B.保水材と植栽材の収納〕(図4〜図7)
殻3への保水材の収納形態は、図4に示すようにバラで収納する形態と、図5や図6に示すように袋21や21′に詰めた形で収納する形態と、これらを併用した形態のうち所望の形態を選択する。
袋21は例えば天然パルプ製の不織布など、生分解性を有すると共に水溶性が良く且つ植物の芽の成長力で容易に破られる程度の強度を持つ素材で形成されたものを使用する。
袋21′はメッシュシート製のものである。
【0023】
図4に示す保水材は、人工素材であるゲル状の高分子保水材23と、堆肥や腐葉土や水苔などの天然保水材25を併用しており、これら保水材23、25の他に肥料を適量混ぜてある。
図5に示す保水材にも、人工素材である繊維状の高分子保水材27と、藁を加えた天然保水材25′を併用すると共に、肥料を適量混ぜてある。
【0024】
殻3への植栽材の収納形態は、基本的には全体が殻3内に納まる形態、すなわち、図4や図5に示すように種31(図面では黒く塗りつぶしてある)の形で収納する形態(球根などの根の場合も同様である)と、図6に示すように出芽してある程度成長している苗33の形で収納する形態のいずれかを選択し、例外的に、長く成長した苗や挿し木苗35や幼少木については図7に示すように一部が殻3の外に出た状態で収納する形態を用いる。
植物活着カプセル1は以上のように構成されている。
【0025】
〔C.使用方法と作用〕(図4)
次に、植物活着カプセル1の使用例と作用を説明する。
使用する殻3は、これに収納する保水材の量と植栽材の形などに応じて、最も合理的なサイズのものを選び、その本体5に保水材と植栽材を入れた後、それに真水又は液肥等の肥効成分を混ぜた水を適当な量注ぐ。その水を保水材が十分吸収したところで、蓋である壁9を本体5に接着する。これにより、保水材に含まれた水が殻3内に閉じ込められて蒸散を抑えられる。
【0026】
植栽材が苗33である場合は、これが本体5の閉鎖頂点側を向いて立つ姿勢で収納する。
植栽材が挿し木苗35などである場合は、透明フィルム17を外側から突き通して根部を本体5内に挿入すると共に、本体5に保水材をバラの状態又は袋詰めした状態で入れ、当該根部を保水材に埋めてやれば良い。
このようにして、保水材と植栽材が殻3に収納された植物活着カプセル1を形成する。
【0027】
カプセル1は、目的の植栽土壌の地表に置くか、図4に示すように一部を土に埋めるかする。
収納してある植栽材が種31や根である場合は、カプセル1の向きを特に選ぶ必要は無いので、所望の間隔で土壌表面に播くか、一つの面をほぼ水平にした姿勢で光採り窓11より下の部分を土に埋めればよい。殻3は正四面体の外形を持つので、カプセル1を播くだけの場合は、種まきをする感覚でこれを投げるだけでも多くはピラミッド形に起立する。土壌表面の凹凸によってカプセル1の姿勢が傾いたときは地表を均して置き直せば良い。
収納してある植栽材が苗33や挿し木苗35などである場合は、蓋である壁9を底壁にした姿勢で土壌表面に置くか又は下端部だけ土に埋める。従って、この場合も、殻3はピラミッド形に起立した姿勢にされる。
【0028】
このような姿勢で目的の土壌に置かれた殻3は、4つの光採り窓11のいずれか3つが斜め上方を向くので、その光採り窓11から殻3内に太陽光が差し込む。従って、殻3内の植栽材は、光採り窓11から差し込む太陽光と保水材に含まれている水と肥料等によって成長し、種31は出芽する。そして殻3内で成長する芽や苗の多くは自然に光採り窓11に向かって伸びて行き、やがては図4に示すように透明フィルム17に突き当たってこれを破って殻3の外に出る。
苗33の根や種31から下へ伸びた根は、底壁になっている壁に達し、その壁の光採り窓11を破って地中へ伸びるか、又は、殻3が腐食して膨軟化した後に壁を突き通して地中に伸びる。
尚、降雨があったときは、殻3の外表面に落ちた雨が雨水案内溝13を伝って雨水取入れ口11aから殻3内に入るので、この雨水が保水材への水分補充になる。
【0029】
一方、殻3は生分解性の紙材料で形成されているので、雨水や太陽光に晒されることで徐々に腐食が進行し、やがては崩壊して形を失う。従って、殻3内で成長した芽や苗などは、いずれは自立した形で当該土壌に活着する。その時季の気象条件によっては、苗などが透明フィルム17を突き破る前に殻3が崩壊することもあるが、通常はその時点で根が地中に伸びているので活着には殆ど影響無い。また、殻3内で成長する苗などが光採り窓11以外の方向へ伸びたとしても、殻3がある程度腐食して膨軟化していれば、苗などの成長の圧力が殻3の最も弱い部分すなわち切込み線15によって薄肉にされている部分に働いて、ここをほぼ確実に裂くので、この裂け目を通して苗などが外に伸びる。
【0030】
尚、殻3に吸熱効果を高めたり、収納してある保水材や植栽材の種別管理を容易にしたり、又は土壌に播いた後の視認性を高めたい場合は、殻3に着色したり所要の文字や記号を記載すれば良い。
また、本体5と蓋9はこれらを薄肉ヒンジで連結した形で製作しても良いし、壁6〜9の厚みによってはパルプモールドで形成することも考えられる。
殻3の材料が水を通し易い場合は、殻3の内面に防水コートを施せば良い。
【0031】
〔D.殻の別の形態〕(図8)
図8に別の形態の殻3′を示す。この殻3′は例えば厚さ1〜2mm程度の板紙を材料としたもので、小ぶりの植栽材を大量に播く場合などに適したものである。
この殻3′が前記殻3と相違するところは、材料の厚さと、4つの壁が一体に形成されている点と、組立て用のノリ代41を備えている点だけであって、他は前記した殻3と同じであるので、図面の各部に前記殻3における同様の部位に付した符号と同じ符号を付することで説明は省略する。
【0032】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるものでは無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、殻に設ける易破れ処理はミシン線であっても良い。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、土壌改良や散水設備を施さなくても、保水性の悪い土壌に対して種苗などの植栽材をほぼ確実に活着させることができ、しかも、生分解性の紙を主たる材料とした殻は、安価に製作できるために費用が極めて安く済むと共に、やがては分解して当該土壌に埋没して行くので、その土壌に悪影響を及ぼす虞れは全く無いし、植物が活着した後に殻を拾い集めたり処分したりする手間も一切掛からない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る植物活着カプセルの殻を組立て状態で示す斜視図である。
【図2】図1に示す殻を組立て前の状態で示す斜視図である。
【図3】図1に示す殻の一部を部分拡大断面と共に示す拡大斜視図である。
【図4】図1に示す植物活着カプセルの使用状態の一例を示す断面図である。
【図5】図1に示す植物活着カプセルにおける保水材や植栽材の収納形態の別の例を示す図である。
【図6】図1に示す植物活着カプセルにおける保水材や植栽材の収納形態の更に別の例を示す図である。
【図7】図1に示す殻に挿し木を収納した例を示す図である。
【図8】本発明に係る植物活着カプセルの殻の別の形態を示す図である。
【符号の説明】
1…植物活着カプセル 3…殻 11…光採り窓 11a…雨水取入れ口
12…保水材 13…雨水案内手段 15…(殻の)易裂れ処理 17…透明なフィルム 17a…(フィルムの)易破れ処理 25…保水材25′…保水材 27…保水材 31…植栽材 33…植栽材 35…植栽材

Claims (5)

  1. 生分解性の紙材料など自然環境下で分解する材料を主たる材料として中空な箱形に形成されると共に透明なフィルムで塞がれた光採り窓を有するほぼ密閉型の殻と、この殻に収納された保水材及び植栽材とを備えたことを特徴とする植物活着カプセル。
  2. 請求項1に記載した植物活着カプセルにおいて、光採り窓を塞いだフィルムに切れ線などの易破れ処理を施したことを特徴とする植物活着カプセル。
  3. 請求項1又は2に記載した植物活着カプセルにおいて、光採り窓の内周面に雨水取入れ口を設け、殻の外表面には上記雨水取入れ口へ向けて雨水を案内する雨水案内手段を設けたことを特徴とする植物活着カプセル。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載した植物活着カプセルにおいて、殻に薄肉部やミシン線などの易裂れ処理を施したことを特徴とする植物活着カプセル。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載した植物活着カプセルにおいて、殻の外形を正四面体にし、その4つの壁全てに光採り窓を設けたことを特徴とする植物活着カプセル。
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