JP5144580B2 - 幼齢木の食害防止用プロテクター - Google Patents

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Description

本発明は、鹿やカモシカその他の草食獣などによる幼齢木の食害防止用プロテクターに関する。
近年、人工的な土地開発などにより、鳥獣類の居住領域が狭められ、山林においては、鹿やカモシカなどの獣類による樹木の食害が深刻な問題となってきている。樹木においては、特に苗木などの幼齢木の柔らかい新芽などの食害が極めて深刻な問題となってきている。
新たに植林される苗木などの幼齢木においては、鹿やカモシカなどの獣類による芯芽(樹木の上方向に向かう生長に最も影響のある芽)の食害は特に極めて深刻な問題をもたらす。
幼齢木・苗木の芯芽及び新芽などの食害については、例えば、檜や杉の苗木はおおよそ40cmから60cm位の高さで、これらは植樹後約3年で約120cm〜160cmに成長し、ここまで成長すると最上部のほぼ中心にある芯芽を鹿などに食べられる恐れが無くなるが、近年鹿などの数が増え植樹した苗木の芯芽や新芽が食べられる被害が多発している。いったん芯芽を食べられるとその苗木の上方向に向かう成長が止まり植樹の意味が無くなる。このように林業などにおいて当初の目的が果されない食害による被害が頻繁に生じている。
今まで提案されている幼齢木などの植物のプロテクターとしては、プラスチック筒状物で幼齢木などの植物を覆うものが挙げられる(下記特許文献1、2参照)が、プラスチック筒状物で幼齢木が覆われるので、雨が降った際に水分が溜まりやすかったり、孔を空けておいても湿度が外気環境よりも高くなりすぎる、多数運搬するのに山林への運搬がかさばったり重くなるなどの問題がある。
また、生分解性不織布で円筒状に幼齢木などの植物を包み込むことも提案されている(下記特許文献3参照)が、植物成長に必要な太陽光がさえぎられ易いなどの問題がある。
そこで、太陽光の透過をより増加させるために、ネット状物で作った筒状ネットを幼齢木に被せることが現実にはよく行われており、提案されている(下記特許文献4参照)。
しかしながら、筒状ネットは、非伸縮性ネットなので、幼齢木と接触フィットさせずに幼齢木の外側を取り巻くように設置するため(下記特許文献4の図2や図5参照)、支柱などを必要とする。
支柱は、しっかり地中に固定しないと風などで倒れたり、獣の足や口で倒されやすく、支柱があるため、支柱が倒れると、その重みなどの影響で、保護すべき幼齢木まで曲がったり、倒れたりする恐れがある。従って、植林するための作業のほか、支柱は、しっかり地中に固定するための作業が必要となり、通常山林の斜面は傾斜がきついので、この作業労力はかなりの負担になる。しかも、支柱を山林に運搬しなければならないので、その分、重くなり、また嵩張るという問題がある。
特開平11−346577号公報 特開2001−231384号公報 特開2003−310066号公報 特許第4029905号公報
本発明は、筒状ネットからなる幼齢木の食害防止用プロテクターの上記の問題点を解決し、太陽光も十分に通り、幼齢木の周囲の環境を外気環境と同じ環境に保つことができる筒状ネットの利点を生かし、更に運搬も、取り付けも簡単な、幼齢木の側枝に筒状ネットの側面を接触フィットさせて装着して使用するための幼齢木食害防止用プロテクターを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の幼齢木食害防止用プロテクターは、次のものである。
(1)伸縮性を有する編物からなるネットで形成された筒状ネットからなり、前記筒状ネットの上下のそれぞれの開口部周囲縁に紐を挿通するための紐通しガイド部が形成されていて当該上下の紐通しガイド部内にそれぞれ紐が挿通されている幼齢木食害防止用ロテクター。
(2)前記(1)項に記載の幼齢木食害防止用プロテクターにおいては、ネットの網目の大きさが、横幅が1〜8mm、縦幅が1〜12mmであることが好ましい。
(3)前記(1)項に記載の幼齢木食害防止用プロテクターにおいては、ネットの網目の大きさが、横幅が1〜3mm、縦幅が1〜5mmであることが好ましい。
(4)前記(1)〜(3)項のいずれか1項に記載の幼齢木食害防止用プロテクターにおいては、ネットがチュール編からなる略6角形の網目を有するネットであることが好ましい。
(5)前記(1)〜(4)項のいずれか1項に記載の幼齢木食害防止用プロテクターにおいては、ネットを構成する糸の繊度が84〜168dtexであることが好ましい。
(6)前記(1)〜(5)項のいずれか1項に記載の幼齢木食害防止用プロテクターにおいては、ネットのJIS L1018 8.13 グラブ法による横方向伸度が100〜150%、JIS L 1096 B-1法による横方向伸長回復率が10〜40%であることが好ましい。
(7)前記(6)項に記載の幼齢木食害防止用プロテクターにおいては、更にネットのJIS L1018 8.13 グラブ法による縦方向伸度が40〜55%、JIS L 1096 B-1法による縦方向伸長回復率が45〜65%であることが好ましい。
(8)前記(1)項に記載の幼齢木食害防止用プロテクターにおいては、ネットがチュール編からなる略6角形の網目を有するネットであって、ネットを構成する糸が非弾性繊維からなる糸で構成され、ネットの網目の大きさが、横幅が1〜3mm、縦幅が1〜5mmであり、ネットを構成する糸の繊度が84〜108dtexであり、ネットのJIS L1018 8.13 グラブ法による横方向伸度が100〜150%、縦方向伸度が40〜55%、JIS L 1096 B-1法による横方向伸長回復率が10〜40%、縦方向伸長回復率が45〜65%であることが好ましい。
(9)前記(8)項に記載の幼齢木食害防止用プロテクターにおいては、ネットを構成する糸の素材が、生分解性繊維、セルロース系繊維、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリビニル系繊維から選ばれた繊維から成ることが好ましい。
(10)前記(1)〜(9)項のいずれか1項に記載の幼齢木食害防止用プロテクターにおいては、筒状ネットの縦方向の長さが100〜150cmであることが好ましい。
(11)前記(1)〜(10)項のいずれか1項に記載の幼齢木食害防止用プロテクターにおいては、筒状ネットの径が円筒状にした場合の直径で20〜40cmであることが好ましい。
(12)前記(1)〜(11)項のいずれか1項に記載の幼齢木食害防止用プロテクターにおいては、ネットの目付けが50〜80g/m2であることが好ましい。
<1>本発明の食害防止用プロテクターは、筒状ネットからなるので、太陽光も十分に通り、植物の環境を外気環境と同じ環境に保つことができ、しかも、編み物ネットからなるので、コンパクトに折たたんで運搬でき、支柱なども必要としないことから、全体に軽く運搬が簡単で、幼齢木に被せ必要により上下の紐通しガイド部内に挿通されている紐を縛る程度で幼齢木に装着でき、しかも、筒状ネットは伸縮性を有するので、幼齢木の側枝を斜め上にすぼめるようにして筒状ネットの側面を接触フィットさせて装着することにより、プロテクターが簡単に幼齢木から抜けて脱離する恐れも小さく、幼齢木の成長を妨げない、幼齢木の食害防止用プロテクターを提供できる。
すなわち、図面を参照して説明をすると、本発明の幼齢木食害防止用プロテクターは、図2の如く幼齢木10の長い枝11が横方向に張り出ている幼齢木の径よりも若干小さな径の筒状ネットを有するプロテクター1(図1がプロテクター)を用いて、図2に記載のように、幼齢木(苗木)10をその根13の方から図1に記載の本発明のプロテクター1の上側の開口部側から、プロテクター1内に挿入し、そうすることにより、図3に示すように幼齢木10の側枝は上方ないし斜め上方にすぼめられるような形で筒状ネットの側面が幼齢木10の側枝に接触フィットするように装着されることになり、もとの形に広がろうとする側枝の力が筒状ネットの側面を押圧し、それによってプロテクター1が保持され、風などで吹き飛ばされないようになる。もちろん、必要に応じ、図3に示す如く、紐通しガイド部内に挿通されている紐6を幼齢木10の幹に縛って、固定することで脱落防止効果を一層確実にすることができる。そして、幼齢木が成長するにつれて、芯芽に相当する幼齢木のトップの部分12も伸びて、背が高くなるが、側枝が筒状ネットの側面を支えているので、側枝が伸びるに従いネット側面を少しずつ押し上げるので、ネットの上側の開口部が図3に示すように紐5で閉じられていても、プロテクター1の全体の重みが芯芽に相当する幼齢木のトップの部分10に過度にかかって、幼齢木のトップの部分を曲げてしまうと言うような問題も生じない。また、ネットが伸縮性を有するので、非伸縮性のネットで同様のことをすると、筒状ネットの側面が側枝を押圧する力が緩和されないので、あまりに過度な力が側枝にかかりすぎて、生育に不都合を生じさせることがあるが、若干伸縮性を持たせておくことで、幼齢木が100〜150cmに成長するまでは、そのような生育障害を生じない。幼齢木が100〜150cmに成長すれば、幼齢木のトップの部分の芯芽に鹿などの口が届かなくなるので、プロテクターをはずせばよいし、プロテクターを構成する素材の種類によっては、はずさなくても風化(劣化)して自然に崩壊するものもあり、特に、生分解性繊維からなる素材を用いている場合は、生分解により保護が不要となるころには分解し、放置しておいても、環境汚染を引き起こすこともない。また、ネットが伸縮性を有するので、ネットのすそを鹿などが足で引っ張っても簡単にやぶくことができにくいし、同様に、ネットが伸縮性を有するので、口でも噛み切りにくい、保護を必要とする間は、側枝が成長してもネットの伸縮性で応力を緩和するので、ネットが側枝の成長で簡単にやぶけてしまう恐れも少なくできる。
<2>前記(2)項(課題を解決するための手段の欄に記載の(2)項を指す。以下同様)に記載の様に、ネットの網目の大きさを、横幅が1〜8mm、縦幅が1〜12mmとすることにより、太陽光の透過や、空気の透過を妨げず、しかも、幼齢木の枝や新芽が網目をすり抜けてプロテクターの外部に出てしまいやすくなったり、新たに生じた新芽などがネットの網目を通して、プロテクターの外部に出てしまう機会を少なくでき好ましい。なお、ここでネットの横方向とは、ネットの編み方向と直角方向であって筒状ネットプロテクターの径方向を言い、ネットの縦方向とはネットの編み方向であって筒状ネットプロテクターの長さ方向を言う。上記ネットの網目の横幅、縦幅の縦・横の方向も同様の方向である。そして、ネットそのものでは、以下についても同様である。
<3>また、前記(3)項に記載の様に、ネットの網目の大きさを、横幅が1〜3mm、縦幅が1〜5mmとすることにより、上記<2>項に記載の効果がより一層良好に発揮されやすくなり好ましい。しかも、弾性繊維から成る糸などを使用せず、非弾性繊維(例えば、生分解性繊維のほとんどや、コストが安く丈夫な汎用繊維の大部分は非弾性繊維である)の糸からなる編物のネットで少なくとも横方向の安定した伸縮性を持たせるには、ネットの網目の大きさをこの範囲内(なるべく小さい方が好ましい)とすることが好ましい。ネットの網目の大きさを大きくすると、幼齢木の枝や新芽が網目をすり抜けてプロテクターの外部に出てしまいやすくなったり、ネットの網目自体の形が変形して伸縮するので、横方向の安定した伸縮性を持たせにくくなる。また、ネットの網目自体が変形した場合に、新たに生じた新芽などがネットの網目を通して、プロテクターの外部に出てしまうおそれが生じやすくなる傾向になる。
<4>また、前記(4)項に記載の様に、ネットがチュール編からなる略6角形の網目を有するネットとすることにより、トリコット編機やラッセル編機で容易に製造することができ、且つ、非弾性繊維から成る糸を用いて伸縮性を有するネットを製造するのに好適な編み組織であり好ましい。
<5>また、前記(5)項に記載の様に、幼齢木食害防止用プロテクターにおいては、ネットを構成する糸の繊度を84〜168dtexとすることにより、引き裂き強度、破裂強度などの必要な強度を具備し、しかも糸が太すぎて、太陽光の透過率が低下することを防止できる。また、糸が太すぎて側枝に過度の力がかかりすぎることを防止でき好ましい。
<6>また、前記(6)項に記載の様に、伸縮性のファクターとして、ネットのJIS L1018 8.13 グラブ法による横方向伸度を100〜150%、JIS L 1096 B-1法による横方向伸長回復率を10〜40%とすることにより、筒状ネットの側面が側枝を押圧する力が過度になることがなく、幼齢木が100〜150cmに成長するまでは、生育障害を生じる恐れをなくすことができる。そしてネットのすそを鹿などが足で引っ張っても簡単にやぶくことができにくいし、同様に、ネットが伸縮性を有するので、口でも噛み切りにくい、保護を必要とする間は、側枝が成長してもネットの伸縮性で応力を緩和するので、ネットが側枝の成長で簡単にやぶけてしまう恐れも少なくでき、また、弾性繊維を用いなくても実現可能な伸縮率であり好ましい。
<7>また、前記(7)項に記載の様に、前記(6)項に記載の幼齢木食害防止用プロテクターにおいて、更にネットのJIS L1018 8.13 グラブ法による縦方向伸度を40〜55%、JIS L 1096 B-1法による縦方向伸長回復率を45〜65%とすることにより、横方向だけでなく、更に縦方向にも伸縮性を持たせることにより、上記<6>項に記載の効果をより効果的に発揮でき、また、若干、縦方向に伸びがないと、設置する時の作業性が悪くなることと(プロテクターに幼齢木を挿入する際に、枝などが網目に引っかかった場合、無理に引っ張ると破れるおそれがあるので、作業性が悪くなる)、成長段階においても縦方向にも伸縮性がある程度あったほうが幼齢木へ与えるダメージがより少なくなるので好ましい。尚、縦方向伸度があまり大きすぎると、プロテクターに幼齢木を挿入する際の作業性が悪くなったり、横方向の伸びが悪くなったりするので、縦方向伸度は40〜55%、縦方向伸長回復率を45〜65%とすることが好ましい。また、この範囲の伸縮性は、弾性繊維から成る繊維を用いなくても実現可能な伸縮性であり好ましい。
<8>また、前記(8)項に記載の様に、ネットがチュール編からなる略6角形の網目を有するネットであって、ネットを構成する糸が非弾性繊維からなる糸で構成され、ネットの網目の大きさが、横幅が1〜3mm、縦幅が1〜5mmであり、ネットを構成する糸の繊度が84〜108dtexであり、ネットのJIS L1018 8.13 グラブ法による横方向伸度が100〜150%、縦方向伸度が40〜55%、JIS L 1096 B-1法による横方向伸長回復率が10〜40%、縦方向伸長回復率が45〜65%であることが、非弾性繊維からなる糸を用いて、ネットを構成しても上述した<1>〜<7>に記載の効果をより効果的に発揮できる好適なプロテクターを提供でき好ましい。弾性繊維からなる糸を用いると、全体として重くなり、幼齢木に装着した時に負担がかかりやすい傾向になるのと、コストが高くなるので、上記条件を満足させることにより、非弾性繊維からなる糸を用いてネットを構成しても、上述したような好ましいネットの伸縮性を安定して発揮せることができるので好ましい。
<9>また、前記(9)項に記載の様に、前記(8)項に記載の幼齢木食害防止用プロテクターにおいて、ネットを構成する糸の素材が、生分解性繊維、セルロース系繊維、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリビニル系繊維から選ばれた繊維から成る態様とすることにより、生分解性繊維から成るネットは、特に生分解性繊維は、通常、非弾性繊維であるが、生分解により保護が不要となるころにはネットが分解し、放置しておいても、環境汚染を引き起こすこともなく好ましく、セルロース系繊維、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリビニル系繊維は通常、非弾性繊維で山林などで幼齢木保護に大量に使用する場合にコストも安く、ネット状にしても比較的必要な強度を有する繊維であり、好ましい。特に生分解性繊維を用いたものは、プロテクターを施したまま放置しても、生分解により保護が不要となるころにはプロテクターが分解し環境汚染を引き起こすこともないし、回収の手間もかからないのでより好ましい。
<10>また、前記(10)項に記載の様に、筒状ネットの縦方向の長さを100〜150cmとすることにより、鹿などの獣の口が幼齢木トップの芯芽まで届かなくなる高さになるまで幼齢木が成長するまでの範囲をカバーできるプロテクターの長さを有しており、好ましい。
<11>また、前記(11)項に記載の様に、筒状ネットの径が円筒状にした場合の直径で20〜40cmとすることにより、対象となる幼齢木の種類にもよるが、もっとも頻繁に植林される幼齢木の側枝を斜め上にすぼめるようにして筒状ネットの側面を接触フィットさせて装着するのに好適な径の範囲であり好ましい。
<12>また、前記(12)項に記載の様に、ネットの目付けを50〜80g/m2とすることにより、あまりに目付けが大きすぎて、荷重が幼齢木にかかりすぎて、特に幼齢木トップの芯芽にプロテクターの荷重がかかりすぎて、プロテクターの全体の重みが芯芽に相当する幼齢木のトップの部分に過度にかかって、幼齢木のトップの部分を曲げてしまうと言うような問題も生じないし、また、あまりに目付けが小さすぎて、強度が低下してしまう恐れもなく好ましい。
本発明の幼齢木食害防止用プロテクターの一実施形態の斜視図。 本発明の幼齢木の食害防止用プロテクターを保護対象の幼齢木に装着する装着方法を説明するための装着開始段階の説明図。 本発明の幼齢木の食害防止用プロテクターを保護対象の幼齢木に装着完了した状態を示している説明図。 6角形のネットの網目形状を有するネットの平面図。 菱形(4角形)のネットの網目形状を有するネットの平面図。
本発明の理解を容易にするため、以下、具体的態様を示す図面を引用しながら本発明を説明するが、本発明のプロテクターは、図示されたもののみに限定されるものではない。
図1は、本発明の幼齢木食害防止用プロテクターの一実施形態の斜視図である。本発明の幼齢木食害防止用プロテクター1は、伸縮性を有する編物からなるネットで形成された筒状ネット2からなり、前記筒状ネットの上下のそれぞれの開口部周囲縁をおよそ1〜3cmの幅で折り返して縫合して形成された紐通しガイド部3、4を有し、当該上下の紐通しガイド部3、4内にそれぞれ紐5、6が挿通されている。伸縮性を有する編物からなるネットから筒状ネットを形成するには、1枚のネット編み物を円筒状にして縁部を重ね合わせて、縁部を縫合して円筒状にしてもよいし(このときの縫合ラインを7で示した。)、図示していないが、2枚のネット編み物を重ねてその左右の縁で縫合して筒状にしてもよいし、ダブルラッセル編み機で当初から円筒状に編んでもよい。
前記筒状ネットの上下のそれぞれの開口部周囲縁には、紐を挿通するための紐通しガイド部3、4が形成されている。紐通しガイド部3、4内にそれぞれ紐5、6が挿通されている。特に限定するものではないが、紐通しガイド部3、4は、前記筒状ネットの上下のそれぞれの開口部周囲縁を折り返して折り返された方の縁を筒状ネット本体に縫合して紐通しガイド部3、4を形成してもよいし、別途、筒状ネット本体の周縁方向に細長く延びる当て布(好ましくはネット状物からなる細長い当て布)を用意し、その上下の縁を前記筒状ネットの上下のそれぞれの開口部周囲縁に縫合して紐通しガイド部3、4を形成してもよいし、ズボンのベルト通しのように(ここでは紐通し部片と略称する)間欠的に前記筒状ネットの上下のそれぞれの開口部周囲縁に紐通し部片を縫合などにより設けて紐通しガイド部を形成してもよい。図1に示した例は、前記筒状ネットの上下のそれぞれの開口部周囲縁を折り返して折り返された方の縁が筒状ネット本体に縫合されて紐通しガイド部3、4が形成されている態様であり、この態様が、紐通しガイド部形成のための手間が少なくコスト的に有利である。かくして形成された紐通しガイド部3、4内にそれぞれ紐5、6が挿通されている。
紐は通常、筒状ネットの開口部周囲長より若干長めの紐を用いて、紐の両端部が、紐通しガイド部3、4から外に出ているようにしておく。
筒状ネットを形成しているネットは、伸縮性を有する編物からなるネットであり、ネットを構成する糸の繊度は84〜168dtexとすることが、引張強度、破裂強度などの必要な強度を具備し、しかも糸が太すぎて、太陽光の透過率が低下することもなく、また、糸が太すぎて側枝に過度の力がかかりすぎることを防止でき好ましい。
ネットを構成する糸は、弾性繊維を含有する繊維から成る糸であってもよいし、非弾性繊維のみからなる糸で形成されていてもよい。弾性繊維としてはポリウレタン繊維などが代表的である。ポリウレタン繊維などの使用は、ネット全体が重くなること、コストが高くなるなどの面から、非弾性繊維のみからなる糸で形成されている伸縮性を有する編物ネットを用いることがより好ましい。
かかる非弾性繊維としては、生分解性繊維、セルロース系繊維、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリビニル系繊維などの各種天然繊維、半合成繊維、合成繊維などが挙げられる。
このうちでも、生分解性繊維を用いることが、生分解により保護が不要となるころには本発明のプロテクターが分解し、放置しておいても、環境汚染を引き起こすこともなく好ましい。この場合、挿通されている紐5、6も生分解性繊維から形成されている紐を用いることが、上記と同様の理由でより好ましい。
生分解性繊維の素材である生分解性樹脂としては、例えば、ポリ乳酸、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合体、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンアジペート、ポリブチレンサクシネート/アジペート共重合体、ポリヒドロキシブチレート/バリレート共重合体、ポリ−β−ヒドロキシ酪酸、ポリカプロラクトン、カプロラクトンと他のヒドロキシカルボン酸との共重合体などが挙げられる。
なお、生分解性繊維も含めて、非弾性繊維からなる糸を用いて、ネットを構成する場合には、糸の繊度は84〜108dtexの範囲でなるべく小さいものが好ましい。非弾性繊維からなる糸を用いる場合糸の繊度がこの範囲をはずれると、編み組織を工夫してもネットの伸縮性が発揮できなくなる傾向になる。
ネットを構成する糸は、マルチフィラメント糸、モノフィラメント糸、紡績糸などいずれを用いてもよいが、一般的には、マルチフィラメント糸が紡績糸より強度が高く、かつ、同じ太さのモノフィラメント糸よりやわらかい質感であり、幼齢木などの苗木を痛める可能性が少なく好ましいが、モノフィラメント糸は苗木の種類によっては、例えば針葉樹などの葉が硬いものには適当である。
ネットの網目の大きさは、横幅が1〜8mm、縦幅が1〜12mmの範囲が、太陽光の透過や、空気の透過を妨げず、しかも、新たに生じた新芽などがネットの網目を通して、プロテクターの外部に出てしまう機会を少なくでき好ましい。特に、ネットの網目の大きさを、横幅が1〜3mm、縦幅が1〜5mmの範囲とすることが好ましく、ネットの網目の大きさが大きくなると、幼齢木の枝や新芽が網目をすり抜けてプロテクターの外部に出てしまいやすくなったり、網目自体の形が変形して伸びが生じやすくなるので、新たに生じた新芽などが変形したネットの網目を通して、プロテクターの外部に出てしまうおそれも出やすくなる傾向になり、特に非弾性繊維糸を用いてネットを構成した場合、編み組織を工夫してもネットの横方向の伸縮性が十分安定して発揮できなくなる傾向になる。また、あまりにネットの網目が小さいと、太陽光の透過性や空気の透過性が低下したり、風に当たった場合の風圧抵抗が大きくなる傾向になる。
ここで網目の大きさは、張力をかけない状態での測定値である。もちろんネット編み物のヒートセットなどの仕上セット後での値である。
ネットの網目の形状は、6角形、菱形(4角形)、5角形、3角形などが挙げられ、非弾性繊維糸を用いた場合にはネットに伸縮性を付与しやすい形状が好ましい。図4、図5にネットの網目の形状の一実施形態例の平面図を示した。図4が、ネットの網目の形状が6角形のネットの網目形状を有するネットの平面図であり、矢印は筒状ネットにした場合のネットの縦方向(ネットの編み方向:図4の上下方向)(筒状ネットプロテクターの長さ方向)を示している。図5が、ネットの網目の形状が菱形(4角形)のネットの網目形状を有するネットの平面図であり、矢印は筒状ネットにした場合のネットの縦方向(ネットの編み方向:図5の上下方向)(筒状ネットプロテクターの長さ方向)を示している。
非弾性繊維糸を用いた場合、ネットがチュール編からなる略6角形の網目を有するネットとすることが特にネット横方向の伸縮性が安定して発揮しやすくなり好ましい。
チュール編は、トリコット編み機などで容易に編むことができ、製造が容易であり好ましい。
非弾性繊維糸を用いてネットのJIS L1018 8.13 グラブ法による横方向伸度が100〜150%、JIS L 1096 B-1法による横方向伸長回復率が10〜40%、更にネットのJIS L1018 8.13 グラブ法による縦方向伸度が40〜55%、JIS L 1096 B-1法による縦方向伸長回復率が45〜65%の伸縮性を有する本発明で用いるネットを製造する条件として、もっとも好ましくは、ネットを構成する糸が非弾性繊維、特に生分解性繊維からなる糸で構成され、ネットの網目の大きさが、横幅が1〜3mm、縦幅が1〜5mmであり、ネットを構成する糸の繊度を84〜108dtexとし、チュール編からなる略6角形の網目を有するネットすることで、上記の如く伸縮性がネットに発現され好ましい。非弾性繊維糸を用いてネットを形成する場合に、これらの条件をはずすと、横方向の伸縮性が十分安定して発現しにくくなる傾向になるし、網目が大きすぎると、網目自体の形が変形して伸びが生じやすくなるので、新たに生じた新芽などが変形したネットの網目を通して、プロテクターの外部に出てしまうおそれも出やすくなる傾向になる。
ネットの目付けは50〜80g/m2とすることが好ましく、あまりに目付けが大きすぎて、荷重が幼齢木にかかりすぎて、特に幼齢木トップの芯芽にプロテクターの荷重がかかりすぎて、プロテクターの全体の重みが芯芽に相当する幼齢木のトップの部分に過度にかかって、幼齢木のトップの部分を曲げてしまうと言うような問題も生じないし、また、あまりに目付けが小さすぎて、強度が低下してしまう恐れもなく、上記範囲とすることが好ましい。
また、ネットの強度に関しては、JIS L1018 8.13 グラブ法による引張強度がネットの縦方向が90〜150N、横方向が40〜70N程度が好ましく、ミューレン形法:JIS L 1018 A法(150×150mm)による破裂強度がネットの縦・横方向とも200Kpa〜500Kpaであることが好ましいが、これに限定されるものではない。
次に本発明のプロテクターの長さとしては、筒状ネットの縦方向の長さを100〜150cmとすることが、鹿などの獣の口が幼齢木トップの芯芽まで届かなくなる高さになるまで幼齢木が成長するまでの範囲をカバーできるプロテクターの長さを有しており、好ましい。幼齢木は、木の種類にもよるが、おおよそ30cmから60cm位の高さの苗木を植えつけるので、筒状ネットの縦方向の長さが100〜150cmあると、植え付け当初は、筒状ネットが縦方向にたるんだ状態で幼齢木に装着されることになる。また、筒状ネットの径は、特に限定するものではないが、円筒状にした場合の直径で20〜40cmとすることにより、保護対象となる幼齢木の種類にもよるが、もっとも頻繁に植林される幼齢木の側枝を斜め上にすぼめるようにして筒状ネットの側面を接触フィットさせて装着するのに好適な径の範囲であり好ましい。より横方向の枝の広がり径の小さい幼齢木に適用する場合には、必要に応じ、上記の範囲より径の小さい筒状ネットを用いればよく、より横方向の枝の広がり径の大きい幼齢木に適用する場合には、必要に応じ、上記の範囲より径の大きい筒状ネットを用いればよいのである。要は、植林される幼齢木の側枝を斜め上にすぼめるようにして筒状ネットの側面を接触フィットさせて装着させるのに好適な筒状ネット径のものを使用すればよく、植林される幼齢木の側枝をすぼめなくてもプロテクターの筒状ネットに挿入できるものは筒状ネットの径が大きすぎるのであり、一方、筒状ネット内に幼齢木が入らないとか、筒状ネット内に幼齢木を挿入する場合に側枝がかなり折れてしまうとか、葉が筒状ネットにこすれて取れてしまうほどの力を入れて無理に挿入しないと入らないような場合には筒状ネットの径が小さすぎるのであり、植林の対象となる幼齢木の大きさに応じて、筒状ネットの径を選定すればよい。
鹿などによる食害は木が5年ほどたってくると、表面の樹皮が固くなり害は起こらなくなる。この5年間ほどの間は、枝も柔らかく新芽も柔らかいので、幼齢木の側枝を斜め上にすぼめるようにして筒状ネットの側面を接触フィットさせて装着させておいても、何ら問題なく成長することを確認している。
図2は図1に示した本発明の幼齢木の食害防止用プロテクターを保護対象の幼齢木に装着する装着方法を説明するための装着開始段階の説明図であり、図3は図1に示した本発明の幼齢木の食害防止用プロテクターを保護対象の幼齢木に装着完了した状態を示している説明図である。
本発明の食害防止用プロテクターを保護対象の幼齢木に装着するには、図1に示した本発明の幼齢木の食害防止用プロテクター1を図2に示すように幼齢木10の下側(根13側)から被せていき、根13はプロテクター1の下側の開口部から突き出させて露出させる。プロテクター1の下側の紐通しガイド部4内を通っている紐6を幼齢木の側枝の出ていない幹の部分で縛り付けて、プロテクター1が鹿などの獣に引き抜かれないようにしておく。更にプロテクター1を幼齢木10の幼齢木トップの芯芽12よりもやや上方まで引っ張って被せる。そうすることにより、図3に示すように幼齢木10の側枝11は上方ないし斜め上方にすぼめられるような形で筒状ネットの側面が幼齢木10の側枝に接触フィットするように装着されることになり、もとの形に広がろうとする側枝の力が筒状ネットの側面を押圧し、それによってプロテクター1が保持される。プロテクター1の上側の開口部が幼齢木トップの芯芽12よりやや上方の位置になるまでプロテクター1を被せ、上側の開口部の紐通しガイド部3内を通っている紐5を締めて縛り、上側の開口部を塞ぐ。幼齢木はその種類にもよるが、20〜30cm/年程度成長して伸びるので、上下方向にたるみを持たせてプロテクター1を装着しておく。特に下方側に多くのたるみを持たせておくのがよい。
かくして、プロテクター1を装着した幼齢木を目的の場所に植えつければよい。プロテクター1の幼齢木への装着作業は、プロテクター1と幼齢木をそれぞれ目的の植林場所まで運んで、植林する場所で幼齢木に装着してもよいが、あらかじめ、プロテクター1を幼齢木に装着しておいて、プロテクター1を装着した幼齢木を目的の植林場所まで運搬する方が、幼齢木の枝の広がりをすぼめて運搬できるのと、幼齢木同士の枝などが絡み合わず、プロテクターを装着しないで幼齢木を運搬すると、運搬のために幼齢木同士の重なりで、枝の絡み合いなどが生じて現地でこれを引き離す厄介な作業を急な山の斜面などの現地で行わなくてよいという点では好ましい。
本発明のプロテクターを装着する対象樹木の種類は特に制限されるものではなく、檜、杉、松、夏椿、山もみじ、白樫、やまもも、山桜、くぬぎ、栗、とち、えのき、くぬぎ、こなら、欅、ぶな、いろはもみじ、柿、その他の各種の樹木に適用することができる。
図1に示す幼齢木食害防止用プロテクター1として、生分解性繊維であるポリ乳酸繊維から成る84dtex(26フィラメント)のマルチフィラメント糸を用いチュール編からなる略6角形の網目を有する図4に示したネットで、ネットの網目の大きさが、横幅が1mm、縦幅が1.5mmであり、ネットのJIS L1018 8.13 グラブ法による横方向伸度が124.9%、縦方向伸度が50.1%で、JIS L 1096 B-1法による横方向伸長回復率が17.9%、縦方向伸長回復率が58.6%、JIS L1018 8.13 グラブ法によるネット横方向の引張強度が52.8N、ネット縦方向の引張強度が119.0N、ミューレン形法:JIS L 1018 A法(150×150mm)によるネットの横方向の破裂強度と縦方向の破裂強度の平均値が383Kpa、目付け51g/m2であるネットを用いて、図1に示した幼齢木食害防止用プロテクター1を用意した。紐通しガイド部3、4内に挿通されている紐5、6もポリ乳酸繊維から成る幅1cmの平たい紐(トリコット編みの耳部をカットして耳部を紐として利用したもの)を用いた。なお、幼齢木食害防止用プロテクター1の筒状ネットの直径が20cm、幼齢木食害防止用プロテクター1の縦方向の長さを150cmとして、図2、図3を用いて上記で説明した方法により、檜と杉の高さおよそ40cmから60cmの幼齢木に幼齢木食害防止用プロテクターを装着し、植えつけた。尚、3年後に観察したところ、幼齢木食害防止用プロテクターによる成長阻害は観察されなかった。
尚、上記において、ネットの縦及び横方向の伸度と引張強度は、いずれもJIS L1018 8.13 グラブ法に準拠し、引張試験機としてミネベヤ株式会社製“テクノグラフ TGE−10kNを使用し、試験片の試験幅10cm、つかみ間隔7.6cm、引張速度30cm/minの条件で測定し、測定回数5回(試験片をその都度新しいものに代える)の平均値を採用した。また、ネットの縦及び横方向の伸長回復率(%)は、JIS L 1096 B-1法(定荷重法)に従い、荷重14.7Nで測定した値である。
本発明の食害防止用プロテクターは、幼齢木の成長を妨げず、太陽光も十分に通り、幼齢木の周囲の環境を外気環境と同じ環境に保ち、運搬も取り付けも簡単な幼齢木食害防止用プロテクターとして農業、林業などの産業において有効に利用できる。
1 幼齢木食害防止用プロテクター
2 筒状ネット
3、4 紐通しガイド部
5、6 紐
7 縫合ライン
10 幼齢木
11 側枝
12 幼齢木トップの芯芽
13 根

Claims (12)

  1. 伸縮性を有する編物からなるネットで形成された筒状ネットからなり、前記筒状ネットの上下のそれぞれの開口部周囲縁に紐を挿通するための紐通しガイド部が形成されていて当該上下の紐通しガイド部内にそれぞれ紐が挿通されている幼齢木食害防止用ロテクター。
  2. ネットの網目の大きさが、横幅が1〜8mm、縦幅が1〜12mmである請求項1に記載の幼齢木食害防止用プロテクター。
  3. ネットの網目の大きさが、横幅が1〜3mm、縦幅が1〜5mmである請求項1に記載の幼齢木食害防止用プロテクター。
  4. ネットがチュール編からなる略6角形の網目を有するネットである請求項1〜3のいずれか1項に記載の幼齢木食害防止用プロテクター。
  5. ネットを構成する糸の繊度が84〜168dtexである請求項1〜4のいずれか1項に記載の幼齢木食害防止用プロテクター。
  6. ネットのJIS L1018 8.13 グラブ法による横方向伸度が100〜150%、JIS L 1096 B-1法による横方向伸長回復率が10〜40%である請求項1〜5のいずれか1項に記載の幼齢木食害防止用プロテクター。
  7. 更にネットのJIS L1018 8.13 グラブ法による縦方向伸度が40〜55%、JIS L 1096 B-1法による縦方向伸長回復率が45〜65%である請求項6に記載の幼齢木食害防止用プロテクター。
  8. ネットがチュール編からなる略6角形の網目を有するネットであって、ネットを構成する糸が非弾性繊維からなる糸で構成され、ネットの網目の大きさが、横幅が1〜3mm、縦幅が1〜5mmであり、ネットを構成する糸の繊度が84〜108dtexであり、ネットのJIS L1018 8.13 グラブ法による横方向伸度が100〜150%、縦方向伸度が40〜55%、JIS L 1096 B-1法による横方向伸長回復率が10〜40%、縦方向伸長回復率が45〜65%である請求項1に記載の幼齢木食害防止用プロテクター。
  9. ネットを構成する糸の素材が、生分解性繊維、セルロース系繊維、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリビニル系繊維から選ばれた繊維から成る請求項8に記載の幼齢木食害防止用プロテクター。
  10. 筒状ネットの縦方向の長さが100〜150cmである請求項1〜9のいずれか1項に記載の幼齢木食害防止用プロテクター。
  11. 筒状ネットの径が円筒状にした場合の直径で20〜40cmである請求項1〜10のいずれか1項に記載の幼齢木食害防止用プロテクター。
  12. ネットの目付けが50〜80g/m2である請求項1〜11のいずれか1項に記載の幼齢木食害防止用プロテクター。
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