JP3156762U - 樹木用害虫駆除装置 - Google Patents

樹木用害虫駆除装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3156762U
JP3156762U JP2009007769U JP2009007769U JP3156762U JP 3156762 U JP3156762 U JP 3156762U JP 2009007769 U JP2009007769 U JP 2009007769U JP 2009007769 U JP2009007769 U JP 2009007769U JP 3156762 U JP3156762 U JP 3156762U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pest
covering
net
trunk
tree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2009007769U
Other languages
English (en)
Inventor
友二 恩田
友二 恩田
Original Assignee
株式会社Skip
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社Skip filed Critical 株式会社Skip
Priority to JP2009007769U priority Critical patent/JP3156762U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3156762U publication Critical patent/JP3156762U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】害虫駆除用薬剤の効果を長期間にわたって持続でき、環境に悪影響を及ぼすことがなく、大量の薬剤を使用する必要も無い害虫駆除具を提供する。【解決手段】樹木の枝葉部分12を被覆体22で覆い、幹11の下方に害虫回収手段24を固定し、被覆体22の下端縁と害虫回収手段24の外周縁を連結手段23で着脱自在に連結すると共に、被覆体22に薬剤散布機に連結したパイプ28を取り付け、このパイプ28より被覆体22の内部に薬剤を散布して枝葉12や幹11に付着している害虫を害虫回収手段24で回収する。【選択図】図2

Description

本考案は、街路樹や公園などの樹木に集まる害虫を、被覆体と薬剤を使用して駆除する樹木用害虫駆除装置に関するものである。
樹木に被害を与える害虫を、薬剤の散布によって駆除する方法としては、殺虫剤を樹木の葉や幹に直接撒布して、害虫を殺す方法が広く行われている。この方法は手軽にできるが、害虫駆除の効果を上げるために薬剤撒布を何度も繰り返し行う必要がある上に、散布された殺虫剤が周囲に拡散して環境に悪影響を及ぼすという問題点や害虫が下に落ちてきて、毛虫等のとげが身体に刺さり痒くなる等の被害が発生する等の問題点があった。
そのため、特許文献1に記載された発明が提案されている。
特開2001−91号公報
特許文献1記載の発明は、図11、図12に示すように、帯状に形成された保持帯120の片面側に、害虫駆除用薬剤を塊状に固めて表面から薬剤成分が徐々に溶け出すようにした固形薬160を保持させ、前記保持帯120を、前記固形薬160を保持した側が内側になるように樹木の幹180に固定バンド260を巻き付けて、樹木の幹に固形薬160を固定するようにする樹木用害虫駆除具100である。
この発明は、害虫駆除用薬剤の殺虫効果を長期間にわたって持続させることができ環境に悪影響を及ぼすことがなく、大量の薬剤を使用する必要もないという効果を有する。
しかしながら、上記特許文献1記載の発明は、幹180を降りて樹木の根元付近の土中へ越冬する害虫が保持帯120と幹180の間に潜り込んだり、あるいは幹180の上を移動している害虫が保持帯120と幹180の間に潜り込むことがあり、それらの害虫は駆除できる。しかし、樹木の枝や葉に発生した害虫、たとえば毛虫などは駆除することができない。
本考案は、上記のような問題点を解決するために考案されたもので、樹木の枝葉部分全体を被覆体で覆い、薬剤をその内部に散布することで、少量の薬剤で殺虫効果を長時間にわたって持続でき、かつ薬剤の周囲への散逸を防ぎ環境に悪影響を及ぼすことがない害虫用駆除装置を提供することを目的とする。
本考案の要旨とするところは、樹木の枝葉部分を被覆体で覆い、幹の下方に害虫回収手段を固定し、前記被覆体の下端縁と害虫回収手段の外周縁を連結手段で着脱自在に連結すると共に、前記被覆体に薬剤散布機に連結したパイプを取り付け、このパイプより被覆体の内部に薬剤を散布して枝葉や幹に付着している害虫を害虫回収手段で回収する樹木用害虫駆除装置である。
本考案の要旨とするところは、樹木の上方の枝葉部分を上部被覆体で覆い、下方を下部被覆体で覆うと共に、幹の下方に害虫回収手段を固定し、前記上部被覆体の下端縁と下部被覆体の外周縁を連結手段で着脱自在に連結し、かつ前記下部被覆体の内周縁と害虫回収手段の外周縁を連結手段で着脱自在に連結すると共に、前記下部被覆体に送風機に連結したホースを取り付け、前記樹木に薬剤散布機に連結したパイプを固定し、このパイプより前記上部被覆体と下部被覆体の内部に薬剤を散布して枝葉や幹に付着している害虫を害虫回収手段で回収する樹木用害虫駆除装置である。
本考案の樹木用害虫駆除装置によれば、構成が簡単で樹木への取り付け取り外しも簡易迅速に行える上に、少量の薬剤で殺虫効果を長時間にわたって持続でき、薬剤の周囲への散逸を防ぎ環境に悪影響を及ぼすことがなく、駆除した害虫を容易かつ安全に回収できる等の効果を奏する。
本考案の実施例1の取り付け順序を示す説明図 本考案の実施例1の取り付け順序を示す説明図 本考案の実施例1の使用状態を示す説明図 本考案の実施例1の使用状態を示す説明図 本考案の実施例1の害虫回収ネットの平面図 本考案の実施例2の取り付け順序を示す説明図 本考案の実施例2の使用状態を示す説明図 本考案の実施例2の使用状態を示す説明図 本考案の実施例2の下部被覆体の平面図 本考案の実施例2の害虫回収ネットの平面図 従来例の説明図 従来例の説明図
本考案の樹木用害虫駆除装置は、樹木の枝葉部分全体をネットあるいはシートを用いて覆い、幹の下方に前記ネットあるいはシートと連結した害虫回収ネットを固定すると共に、前記ネットあるいはシートの下部に薬剤散布機に連結したパイプを取り付けてなり、このパイプより枝葉全体に薬剤を散布して害虫を前記害虫回収手段で回収するものである。
本考案の実施例1は図1ないし図5に示すもので、樹木の枝葉部分12全体を被覆体であるネット22で覆い、幹11の下部に害虫回収手段である害虫回収ネット24を固定し、前記ネット22の下部に、薬剤散布機(図示せず)に連結したパイプ28を取り付けた構成である。
本実施例を樹木に取り付ける順序を説明する。
まず図1において、クレーン21でネット22を吊り下げ、樹木の上方から樹木の枝葉部分12の表面に沿ってネット22を降ろしていき、枝葉部分12の表面全体をネット22で覆う。
前記ネット22は透湿防水性を有するネット状材質によって構成されているため、空気は通すがネット22内部に散布された薬剤は外部に漏れず、かつ雨が降っても内部に通さないため薬剤の効力が長時間にわたって持続する。
また、前記ネット22の下端縁には全周にわたって絞りベルト22aを設け、かつ下端縁の一部には連結手段であるファスナ23が構成されている。
一方、樹木の幹11には駆除されて落ちてくる害虫を受け取るための害虫回収ネット24を固定する。
この害虫回収ネット24は前記ネット22と同様の材質によって構成し、図示のように下部を膨らませて断面略U字形の害虫回収部25を構成したリング状であり、内周縁に設けた固定手段26で幹11の周囲に固定する。この固定手段26は、ベルト式の締結具など公知のものを使用する。
また、この害虫回収ネット24は外周縁に、前記ネット22の下端のファスナ23に対応するファスナ23を設けてある。図中符号29は、害虫回収ネット24の両端を連結してリング状にするためのファスナである。
次いで、図2に示すように、前記絞りベルト22aを絞り、ネット22の下端のファスナ23を害虫回収ネット24の外周縁のファスナ23と着脱自在に連結して、枝葉全体をネット22で覆う。その後、ネット22の下部に設けたパイプ取付口27に、薬剤散布機(図示せず)に連結しているパイプ28の先端を取り付ける。
上記のように構成した本実施例の作用を説明する。
図3に示すように、ネット22で枝葉部分12の表面全体を覆った後、パイプ28よりネット22内へ薬剤を散布する。この薬剤は高圧で散布されるためネット22内部に充満し、矢印で示すように枝葉部分12全体にまんべんなく散布されていくのである。符号10は害虫である。
薬剤散布を停止して、2、3日放置した後、上記と逆の順序でネット22を外す。この間、薬剤の効果で枝葉部分12にいる害虫10,10・・が駆除されて下方の害虫回収ネット24に落下していくのである(図4参照)。その後、害虫回収ネット24を、ネット22と幹11より外せば害虫を容易かつ安全に回収できるのである。
このように本実施例によれば、樹木に対してネット22や害虫回収ネット24の取り付け、取り外しが容易に行え、効率の良い樹木の害虫駆除が行える。また、ネット22の材質が透湿防水性を有するため、薬剤がネット22から外部に漏れるのを最小限にとめることができ、かつネット22は空気が通るため樹木に悪影響は与えず、雨に対しても防水機能を発揮する等、環境を損なうことがない。
本考案の実施例2は、図6ないし図10に示すものである。
本実施例は、前記実施例1と同様の作用、効果を有するものであるが、枝葉部分が上方にあり、幹が比較的長い樹木を対象としているため、構成が異なる。
実施例2を樹木に取り付ける順序を説明する。
図6において、クレーン21でネット32を吊り下げ、樹木の上方から樹木の枝葉部分12の表面に沿ってネット32を降ろしていき、枝葉部分12の全体をネット32で覆う。
本実施例のネット32は、前記実施例1と同様の透湿防水性材質であり、下端縁全周にわたって連結手段としてファスナ33を取り付ける。
一方、薬剤散布用のパイプ38を幹11の表面に沿って固定し、その先端を樹木の天辺付近に配置する。
前記ネット32の下端に、シート35を着脱自在に取り付ける。
このシート35は図9に示すようにリング状であり、内側表面の所定箇所にロープ34を係止するためのロープの固定具36を複数構成すると共に、表面の一部にホース40を挿入するための開口部37を設けている。さらに、内周縁に連結手段であるファスナ23aを取り付けてある。
このシート35の材質は特に限定されず通常の布、ビニール等のシート材を使用できる。
図中符号39は、シート35の両端を連結してリング状にするためのファスナである。
一方、樹木の幹11には、前記実施例1と同様の形状で図10に示す、外周縁に連結手段としてファスナ23aを設けた害虫回収ネット24を固定する。符号48は、前記薬剤散布用のパイプ38を通すための孔である。
前記シート35を設置する場合、図6、図7に示すようにシート35表面のロープの固定具36にロープ34の一端を固定し、他端を樹木の枝に固定すると共に、外周縁のファスナ33でネット32のファスナ33と連結する。
一方、シート35の内周縁は、ファスナ23aによって害虫回収ネット24のファスナ23aと着脱自在に連結している。
その後、図8に示すように、シート35の下部に設けた開口部37に、送風機(図示せず)に連結しているホース40の先端を取り付ける。
そして、薬剤散布機から送られてくる薬剤を薬剤散布用のパイプ38からシート35とネット32内部に散布し、同時にホース40を介して送風機から風を送り、矢印で示すように薬剤をまんべんなく枝葉部分12にいきわたらせる。
この後、所定期間を経てからシート35とネット32を前記と逆の順序で取り外し、害虫回収ネット24を取りはずして害虫(図示せず)を回収する。
このように、本実施例によれば、枝葉部分が上方にあり、幹が比較的長い樹木において、ネットとシートを組合わせて用いることにより、効率的な害虫駆除が行えるのである。
11 幹
12 枝葉部分
21 クレーン
22 ネット
23 連結手段(ファスナ)
23a 連結手段(ファスナ)
24 害虫回収手段(害虫回収ネット)
25 害虫回収部
29 ファスナ
28 パイプ
32 ネット
33 連結手段(ファスナ)
34 ロープ
35 シート
36 ロープの固定具
37 開口部
38 薬剤散布用のパイプ
39 ファスナ
40 ホース

Claims (2)

  1. 樹木の枝葉部分を被覆体で覆い、幹の下方に害虫回収手段を固定し、前記被覆体の下端縁と害虫回収手段の外周縁を連結手段で着脱自在に連結すると共に、前記被覆体に薬剤散布機に連結したパイプを取り付け、このパイプより被覆体の内部に薬剤を散布して枝葉や幹に付着している害虫を害虫回収手段で回収する樹木用害虫駆除装置。
  2. 樹木の上方の枝葉部分を上部被覆体で覆い、下方を下部被覆体で覆うと共に、幹の下方に害虫回収手段を固定し、
    前記上部被覆体の下端縁と下部被覆体の外周縁を連結手段で着脱自在に連結し、かつ前記下部被覆体の内周縁と害虫回収手段の外周縁を連結手段で着脱自在に連結すると共に、前記下部被覆体に送風機に連結したホースを取り付け、前記樹木に薬剤散布機に連結したパイプを固定し、
    このパイプより前記上部被覆体と下部被覆体の内部に薬剤を散布して枝葉や幹に付着している害虫を害虫回収手段で回収する樹木用害虫駆除装置。
JP2009007769U 2009-10-30 2009-10-30 樹木用害虫駆除装置 Expired - Lifetime JP3156762U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009007769U JP3156762U (ja) 2009-10-30 2009-10-30 樹木用害虫駆除装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009007769U JP3156762U (ja) 2009-10-30 2009-10-30 樹木用害虫駆除装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3156762U true JP3156762U (ja) 2010-01-14

Family

ID=54860522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009007769U Expired - Lifetime JP3156762U (ja) 2009-10-30 2009-10-30 樹木用害虫駆除装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3156762U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010239889A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Arkhe Will Co Ltd 幼齢木の食害防止用プロテクター
CN106376541A (zh) * 2016-08-31 2017-02-08 天津绿茵景观生态建设股份有限公司 一种用于喷洒环节回收植物保护剂的收集罩
CN106376399A (zh) * 2016-08-31 2017-02-08 天津绿茵景观生态建设股份有限公司 一种植物保护剂收集导槽

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010239889A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Arkhe Will Co Ltd 幼齢木の食害防止用プロテクター
CN106376541A (zh) * 2016-08-31 2017-02-08 天津绿茵景观生态建设股份有限公司 一种用于喷洒环节回收植物保护剂的收集罩
CN106376399A (zh) * 2016-08-31 2017-02-08 天津绿茵景观生态建设股份有限公司 一种植物保护剂收集导槽

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE602004030129D1 (de) Insektenfalle sowie verfahren zum fangen und aufbewahren von schadinsekten
JP3156762U (ja) 樹木用害虫駆除装置
US20070175093A1 (en) Gnat-trapping hydroponic lid and wrapper and method for use thereof
US20170238479A1 (en) Plant-Protection Cage with Harvesting and Produce-Rinsing Dome
JP3512367B2 (ja) 蝉幼虫捕獲器
CN214758757U (zh) 一种林业病虫害防治装置
US11497176B2 (en) Plant cover device with enclosure and peripheral base and related methods
JP4471377B2 (ja) 樹木用の害虫捕獲帯
KR101875933B1 (ko) 해충트랩
CN211910187U (zh) 一种多功能寄生蜂释放器
JP3123558U (ja) 果樹の覆い装置
CN100553444C (zh) 多孔的透光材料及其使用方法
CN205337298U (zh) 一种便携式易于固定的林场杀虫器
KR101996362B1 (ko) 토양 보호 및 농약 수집 기능을 갖는 농약 재사용 시스템 및 방법
KR200304870Y1 (ko) 해충 박멸용 트랩기구
KR200331685Y1 (ko) 수목(壽木)의 병해충 예방을 위한 보호대
JP2001008597A (ja) 支柱誘導型蝉幼虫捕獲器
TWI608793B (zh) Plant root collection method
JP3119905U (ja) 調整型反射光防虫剤ベルト
JP2000135044A (ja) 害虫粘着捕獲シ−ト
JP2005124454A (ja) 不要小動物駆除装置
CN220630846U (zh) 一种树木防虫害装置
CN107873669A (zh) 一种充气式树木防虫装置及其工作方法
JP3086237U (ja) 樹木や草花に這え上がる害虫を防御する器具
TWM564331U (zh) Insect trap construction

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3156762

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 3

A623 Registrability report

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A623

Effective date: 20100129

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151216

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term