JP4471377B2 - 樹木用の害虫捕獲帯 - Google Patents

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本発明は森林や公園の樹木や街路樹、果樹などに寄生して被害を与える害虫を捕獲する為に、樹木に巻き付けて害虫を捕らえる帯に関するものである。
樹木に被害を与える害虫、例えば松の枯死を引き起こすマツクイムシを駆除する方法としては、従来、殺虫剤を撒布したり、又、マツクイムシが侵入した松へ早期に薬剤を注入する方法が行われている。しかし、殺虫剤を散布する方法は殺虫剤の散布によって環境に悪影響を及ぼし、害虫の天敵である鳥獣などの減少を招くことに成り、かえって益々害虫が増えてしまう虞がある。又、マツクイムシが侵入した松に早期に薬剤を注入する方法では、広大な区域におけるマツクイムシの駆除には対応することが出来ない。
従来、樹木に寄生する害虫を駆除する為に、樹木の幹や枝に菰を巻き付けることが昔から行われている。これは、冬季に樹木近傍の害虫が温かい菰の中に入って越冬・産卵する為に、春季に該菰を取り外して焼却することで害虫の発生を防止することが出来る為である。しかし、この方法では、冬季に土壌中で越冬し、春季に成ってから樹木に付く害虫には効果が期待出来ない。
又、今日では菰を製造する農家が少なくなり、しかも該菰を樹木に巻き付ける作業も手間がかかることから、該菰の使用には限界がある。そして、ワラを材料として製造される菰では、捕獲できる害虫の種類や大きさに限度があり、汎用性はなく、そして菰を製造するにもその作業工数は高く成り、必然的にコストは高くなる。
特開平8−168321号に係る「樹木用害虫捕殺帯」は、殺虫剤の撒布のように環境に悪影響を及ぼすことがなく、広い区域への対応も可能であり、土の中で冬越しするような害虫の駆除も行うことが出来る帯であり、細かい繊維を不定方向に配列させ厚みを持たせて綿状に形成した不織布の片面側を外装材で被覆して、不織布材に外装材を縫着し、これを帯状に形成して帯状本体を構成し、外装材を布地で形成している。そして、帯状本体に、不織布材を内側にして帯状本体を樹木の幹に巻き付けた際に帯状本体を幹に固定する為の係止金具付きバンドを設けている。
該帯状本体を樹木の幹に巻き付けておくならば、樹木に寄生して冬籠もりする害虫は捕殺帯の中へ潜り込んで捕獲され、地中で冬を越した害虫も初春に成って土中から這い出して幹を登る途中において捕獲される。すなわち、害虫の手足や触覚などが不織布材の細かい繊維に絡まって餓死する。この害虫捕殺帯は約3年以上効果を発揮することが出来るとされているが、効果が無くなったところで焼却される。
特開平8−172998号に係る「害虫捕獲帯」は、四季を通して樹木に巻いて使用でき、しかも害虫の種類、大きさに関係なく非常に効率よく害虫を駆除できるものであり、この捕獲帯は1〜10デニールの繊維からなる帯状の不織布の片面を暗色の保護シートで覆ったものであり、保護シートは不織布の長辺両端部を覆って裏面に折り曲げられている。
この「害虫捕獲帯」は前記「樹木用害虫捕殺帯」と構造は実質的に同じであり、樹木の幹に巻き付けて約3年間にわたって効果を発揮するが、効果が無くなった害虫捕獲帯は焼却される。このように、帯全体が焼却されることでランニングコストは高くなり、数多くの樹木の幹に巻き付けることで経済的な負担は非常に高くなり、普及を妨げている要因である。
特開平8−168321号に係る「樹木用害虫捕殺帯」 特開平8−172998号に係る「害虫捕獲帯」
このように、従来の害虫捕獲帯には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、ランニングコストが安くなって経済的な負担の少ない樹木用の害虫捕獲帯を提供する。
本発明に係る樹木用の害虫捕獲帯はカバー部と捕獲部で構成され、カバー部はポリ乳化繊維を原材料とした帯状生地であり、樹木の幹に巻き付けて固定するための固定手段を備えている。カバー部を構成する生地は織組織であっても編み組織、又はビニール等のシートの何れであってもよく、又、固定手段としては紐や接着テープ(マジックテープ)を取付けることが出来る。
一方の捕獲部は同じくポリ乳化繊維を原材料とした不織布で構成され、上記カバー部の内側面に接着テープを介して貼着される。従って、該捕獲部は着脱可能な状態で取付けられる。ここで、捕獲部は所定の厚さをもったカバー部より僅かに小さな細長い長方形であるが、表面は必要に応じて凹凸形状を形成している。
ところで、上記カバー部及び捕獲部の原材料となるポリ乳化繊維とは、再生が可能な植物資源(トウモロコシなどのデンプン)を原料とし、熱で溶解して繊維に製造されている。ポリエステル繊維とほぼ同じ強さを持ちながら、最終的には土中や水中に生息する微生物の働きで二酸化炭素と水に分解され、生分解性の自然循環型の合成繊維である。燃焼しても燃焼カロリーはポリエチレンなどの半分である。
本発明に係る害虫捕獲帯は樹木に巻き付けて幹に寄生する害虫を捕獲することが出来る。そして、該害虫捕獲帯はカバー部に捕獲部が着脱可能に取付けられている為に、すなわち従来のように縫い付けられたり、接着などで固定されていない為に、ある期間巻き付けられたことで害虫が捕獲されてその効果が無くなった場合には、捕獲部だけを取外して焼却処分することが出来る。そして、新しい捕獲部をカバー部に取付けて再び利用することが可能となり、その経済性は大きく向上し、樹木に寄生する害虫の捕獲用帯として利用が向上する。
一方、捕獲部は不織布から成ってその表面を凹凸状の波形とすることで、害虫の捕獲率が高くなる。又、本発明のカバー部及び捕獲部はポリ乳化繊維を原料として構成している為に、焼却処分しなくてもコンポスト又は土壌中などの自然環境下で最終的に二酸化炭素と水に自然分解されてしまい、環境を害することはない。仮に焼却しても燃焼カロリーはポリエチレンなどの約半分であり、勿論、ダイオキシン、塩化水素、NOX SOXなどの有毒ガスの発生はない。
図1は本発明の害虫捕獲帯を示す実施例であり、同図の1はカバー部、2は捕獲部をそれぞれ表している。該カバー部1は一定幅の帯状体を成し、その一方端にはバンド3a,3bが縫着されて外方向へ延び、他方端部には接着テープ4a,4bが設けられている。上記バンド3a,3bにも接着テープが取付けられていて、バンド3a,3bを介してカバー部1は環状に丸めて止めることが出来る。
一方の捕獲部2は上記カバー部1の内面に取付けられるが、着脱自在と成っている。すなわち、カバー部1の内面及び捕獲部2には接着テープが設けられ、該接着テープを介して捕獲部2は着脱自在と成っている。ところで、この捕獲部2は不織布で構成され、細い繊維がランダムに絡み合った組織と成っている為に、この捕獲部2へ一旦侵入した害虫は手足や触覚が繊維に絡み合ってしまい、脱出することが出来なくなる。
特に、捕獲部2の表面5を波形の凹凸面として形成するならば、害虫は捕獲部全域にわたって均等に捕獲することが出来る。すなわち、樹木の幹に巻き付けた場合に、該幹の表面との隙間がランダムに形成され、この隙間を通って奥まで侵入したところで不織布の繊維に絡み付いて捕獲される。この隙間がない場合には、捕獲部2の中央部まで侵入し難く、捕獲部2の周辺部だけが利用されるに過ぎない為に、その効果が短期間で失われてしまう。
図2は捕獲部2の表面形状の具体例を示しているが、(a)は表面5が平坦面として形成されている場合、(b)は表面5に三角形の凸部6,6・・を形成した場合、(c)は表面5に滑らかな凸部7,7・・を形成した場合である。このように、表面5に凸部6,6・・7,7・・を形成することで、樹木の幹に巻き付けた際には多少の隙間が発生し、この隙間を通って害虫が移動し易くなるが、何れは不織布の繊維に絡まって捕らえられる。
図3は本発明に係る害虫の捕獲帯を示す為の他の実施例である。該捕獲帯は前記図1に示した場合と同じように、カバー部1と捕獲部2を有しているが、幹に巻いて取付ける際の固定手段として紐8,8・・を両側に取付けている。従って、両側に延びた4本の紐8,8・・を結ぶことで幹に巻き付けたカバー部1が滑り落ちないように固定される。
図4は本発明の害虫の捕獲帯を樹木の幹に巻き付けた場合を示している。(a)は前記図1に示す捕獲帯であり、(b)は前記図3に示す捕獲帯である。このように、捕獲帯を樹木9に巻き付けることで、該樹木9に寄生する害虫が不織布からなる捕獲部2に絡まって捕れられる。そして、害虫が捕獲部2に絡まって一杯に成ったところで、該捕獲部2だけを取外して交換することが出来る。
本発明に係る害虫捕獲帯。 捕獲部の断面形状。 本発明に係る害虫捕獲帯。 害虫捕獲帯を樹木の幹に巻き付けた場合。
符号の説明
1 カバー部
2 捕獲部
3 バンド
4 接着テープ
5 表面
6 凸部
7 凸部
8 紐
9 樹木








Claims (3)

  1. 樹木の幹に巻き付けて、該樹木に寄生する害虫を捕獲する為の害虫捕獲帯において、該害虫捕獲帯は生地などで構成する帯状のカバー部と不織布で構成される捕獲部を有し、該捕獲部は上記カバー部の内面に着脱自在に取付けられ、そしてカバー部には樹木に巻き付ける為の固定手段を備えたことを特徴とする樹木用の害虫捕獲帯。
  2. 上記カバー部を接着テープを介して取付けた請求項1記載の樹木用の害虫捕獲帯。
  3. 上記捕獲部の表面を凹凸形状とした請求項1記載の樹木用の害虫捕獲帯。
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