JPH08168321A - 樹木用害虫捕殺帯 - Google Patents

樹木用害虫捕殺帯

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Publication number
JPH08168321A
JPH08168321A JP6334923A JP33492394A JPH08168321A JP H08168321 A JPH08168321 A JP H08168321A JP 6334923 A JP6334923 A JP 6334923A JP 33492394 A JP33492394 A JP 33492394A JP H08168321 A JPH08168321 A JP H08168321A
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JP
Japan
Prior art keywords
belt
tree
trunk
main body
strip
Prior art date
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Pending
Application number
JP6334923A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikao Kishimoto
近生 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAJIMA SHOJI CO Ltd
TAJIMA SHOJI KK
Original Assignee
TAJIMA SHOJI CO Ltd
TAJIMA SHOJI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAJIMA SHOJI CO Ltd, TAJIMA SHOJI KK filed Critical TAJIMA SHOJI CO Ltd
Priority to JP6334923A priority Critical patent/JPH08168321A/ja
Publication of JPH08168321A publication Critical patent/JPH08168321A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Protection Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 殺虫剤の散布のように環境に悪影響を及ぼす
ことがなく、広い区域への対応も可能であり、土の中で
冬越しするような害虫の駆除も行なうことができる害虫
捕殺帯を提供する。 【構成】 細い繊維を不定方向に配列させ厚みを持たせ
て綿状に形成した不織布材の片面側を外装材14で被覆し
て、不織布材に外装材を縫着し、これを帯状に形成して
帯状本体10を構成し、外装材を布地で形成した。帯状本
体に、不織布材を内側にして帯状本体を樹木の幹22に巻
き付けた際に帯状本体を幹に固定するための係止金具20
付きバンド18を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、森林や公園の樹木或
いは街路樹や果樹などの樹木に集まって樹木に松枯れ等
の被害を与える害虫を捕獲して駆除する樹木用害虫補殺
帯に関する。
【0002】
【従来の技術並びに発明が解決しようとする課題】樹木
に被害を与える害虫、例えば松の枯損を引き起こすマツ
クイムシを駆除する方法としては、従来、殺虫剤を散布
し、また、マツクイムシが侵入した松へ早期に薬剤を注
入する方法が行なわれている。
【0003】しかしながら、殺虫剤を散布する方法は、
殺虫剤の散布によって環境に悪影響を及ぼし、害虫の天
敵である鳥獣などの小動物の減少を招くこととなり、却
って益々害虫が増えてしまう、といった恐れがある。ま
た、マツクイムシが侵入した松へ早期に薬剤を注入する
方法は、広大な区域におけるマツクイムシの駆除には対
応することはできない。
【0004】また、一部の地方では、従来より、街路樹
などの幹に稲藁で作った莚を巻き付け、冬籠りのために
その莚に集まった害虫を、初春の時期に莚と一緒に焼き
払ってしまう、といった誘虫法が行なわれている。しか
しながら、この方法では、土の中で冬を越した害虫は、
樹木の幹から莚を取り外した後の時期から土中より這い
出して来て、幹を登って樹木に害を与えることとなる。
従って、そのような害虫に対しては、誘虫法は全く効果
がない。
【0005】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、殺虫剤の散布のように環境に悪影響
を及ぼすことがなく、また、広い区域への対応も可能で
あり、土の中で冬越しするような害虫の駆除も行なうこ
とができる樹木用害虫捕殺帯を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、細い繊維を
不定方向に配列させ厚みを持たせて綿状に形成した不織
布材の片面側を外装材で被覆して、不織布材に外装材を
縫着もしくは接着し、これを帯状に形成して帯状本体を
構成し、前記外装材を、布地もしくはシート材料から形
成した。そして、帯状本体に、前記不織布材を内側にし
て帯状本体を樹木の幹に巻き付けた際に帯状本体を樹木
の幹に固定するための固定手段を設けて、樹木用害虫捕
殺帯を構成した。
【0007】
【作用】この発明に係る樹木用害虫捕殺帯は、帯状本体
を樹木の幹に、不織布材を内側にして巻き付け、固定手
段によって帯状本体を樹木の幹に固定して用いられる。
この害虫捕殺帯を樹木の幹に巻いておくと、害虫は、そ
の習性から、害虫捕殺帯の不織布材と樹木の幹の外周面
との隙間へ潜り込む。そして、不織布材の幹の外周面と
の隙間へ潜り込んだ害虫は、その手足や触覚或いは甲角
などが不織布材の細い繊維に絡まって、不織布材から逃
げ出せなくなり、やがて餓死することとなる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例について図面
を参照しながら説明する。
【0009】図1ないし図4は、この発明の1実施例を
示し、図1は、この樹木用害虫捕殺帯の使用状態を示す
斜視図、図2は、害虫捕殺帯を表側から見た平面図、図
3は、それを裏側から見た平面図、図4は、それを図3
中の矢印a方向から見た一部省略拡大図である。
【0010】この害虫捕殺帯は、不織布材12の片面側
を外装材14で被覆して不織布材12に外装材を糸16
で縫着した帯状本体10に、係止金具20が付いた固定
バンド18を取り付けて構成されている。帯状本体10
は、図1に示すように、樹木の幹22に巻き付けるのに
十分な長さを有する帯状に形成されており、例えば縦2
5〜40cm、横80〜100cm程度の大きさの帯状
に形成されている。
【0011】不織布材12は、細い繊維、例えば50デ
ニール以下の太さの合成繊維を不定方向に配列させ、例
えば1cm程度の厚みを持たせて、綿状のふんわりした
感じに形成されている。具体的には、この不織布材12
として、防寒用衣服の中綿用などとして市販され一般に
ドミット芯と呼ばれている商品(例えば日本バイリーン
株式会社製のKS−811等)を用いることができる。
【0012】外装材14は、風化による不織布材12の
劣化を防ぐとともに美観を高めるために、不織布材12
の片面側全体を被覆するように縫い付けられる。外装材
14としては、布地や合成樹脂シート材料などが使用さ
れる。また、外装材14の色は、実験の結果によると、
黒色や焦茶色、或いは他の色でも暗濃色とすると、害虫
が集まり易くなるので好ましい。尚、この実施例では、
不織布材12に外装材14を縫着しているが、不織布材
に外装材を熱縫着したり接着剤で接着したりするように
してもよい。
【0013】この害虫捕殺帯は、図1に示すように、帯
状本体10を樹木の幹22に一回りするように巻き付
け、一端部が固着された固定バンド18を帯状本体10
にその上から巻き付けて、固定バンド18の先端部を係
止金具20に係止させることにより、樹木の幹22に取
り付けられる。尚、係止金具付き固定バンドの代わり
に、面状ファスナー等を用いて帯状本体を樹木の幹に固
定するようにしてもよい。
【0014】この害虫捕殺帯は、図1に示したように樹
木の幹22に一年中巻いておくようにする。このように
しておくだけで、樹木で冬籠りする害虫は、捕殺帯の中
へ潜り込んで捕獲され、また、土中で冬を越した害虫
も、初春になり、土中から這い出して幹を登る途中にお
いて捕獲されることとなり、手足や触覚などが不織布材
12の細い繊維に絡まったまま餓死する。この害虫捕殺
帯は、劣化して使用不能になるまで、通常3年以上は効
果を発揮し続ける。
【0015】尚、松枯れの主犯であるマツノザイセンチ
ュウに対しては、この害虫捕殺帯では直接の効果を期待
することができないが、この害虫捕殺帯は、マツノザイ
センチュウの媒体であるマダラカミキリの駆除には効果
がある。すなわち、マダラカミキリは、7月から9月頃
にかけて、松の幹から侵入して松の樹皮下に産卵する
が、侵入場所を探している途中で、この害虫捕殺帯の中
へ潜り込んで捕殺される。このように、この害虫捕殺帯
によってマダラカミキリが駆除されることにより、マツ
ノザイセンチュウの繁殖が間接的に抑えられ、松枯れの
防止に効果を現すこととなる。
【0016】黒松、八朔及び梨の3種類の樹木につい
て、この害虫捕殺帯を幹に長期間にわたって装着し、害
虫の駆除を行なったときの結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】尚、表1中において△印を付けたものは、
害虫捕殺帯を樹木の幹から取り外す際に、害虫の死骸が
多数固まってこぼれ落ちたり、害虫捕殺にこびりついた
りして、計数することができなかったことを示す。表1
に示した結果より、この害虫捕殺帯は、害虫の駆除に大
いに効果を発揮することが分かる。
【0019】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
かつ作用するので、この発明に係る樹木用害虫捕殺帯を
使用するようにすれば、殺虫剤の散布のように環境に悪
影響を及ぼすことがないため、害虫の天敵である鳥獣な
どの小動物の減少を招くようなことがなく、また、広い
区域における害虫の駆除にも対応することができ、さら
に、土の中で冬越しするような害虫の駆除も行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例を示し、樹木用害虫捕殺帯
の使用状態を示す斜視図である。
【図2】この発明の1実施例に係る害虫捕殺帯を表側か
ら見た平面図である。
【図3】図2に示した害虫捕殺帯を裏側から見た平面図
である。
【図4】図2に示した害虫捕殺帯を図3中の矢印a方向
から見た一部省略拡大図である。
【符号の説明】
10 帯状本体 12 不織布材 14 外装材 16 糸 18 バンド 20 係止金具 22 樹木の幹

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細い繊維を不定方向に配列させ厚みを持
    たせて綿状に形成した不織布材の片面側を布地もしくは
    シート材料からなる外装材で被覆して、不織布材に外装
    材を縫着もしくは接着し、帯状に形成された帯状本体
    と、 この帯状本体の前記不織布材を内側にして帯状本体を樹
    木の幹に巻き付けた際に帯状本体を樹木の幹に固定する
    ための固定手段とからなる樹木用害虫捕殺帯。
JP6334923A 1994-12-19 1994-12-19 樹木用害虫捕殺帯 Pending JPH08168321A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010058068A (ko) * 1999-12-24 2001-07-05 신길수 동절기 가로수나 원예용묘목 보호대
JP2002065079A (ja) * 2000-08-30 2002-03-05 Unitika Ltd 幼木保護シート
KR100690076B1 (ko) * 2005-09-12 2007-03-09 백낙윤 과실수의 동해 방지방법 및 그 장치
US20120079625A1 (en) * 2010-09-23 2012-03-29 Basf Se Method for protecting living plants from harmful insects via a sheetlike structure
KR101963687B1 (ko) * 2018-07-25 2019-03-29 (유)이안지오텍 재선충 방제용 복합포 및 이를 이용한 복합포 백

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