JP4199083B2 - 獣害防止用網筒体 - Google Patents

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Description

本発明は、幼木を野生動物の食害から保護する獣害防止用網筒体に関する。
従来から、幼木を合成樹脂製の網筒体で取り囲み、幼木を野生動物の食害から保護することが行われている。本出願人も、下記の特許文献1に示すように、中密度ポリエチレン樹脂の網筒体に鼠忌避剤を含有させた鼠害防止用網筒体を提案した。これらの獣害防止用の網筒体は、その現場で合成樹脂ネットを筒状に巻いてネットの重なり合った両側縁を結束線等で結ぶことにより作製されるか、或いは、最初から筒状に作製して現場まで運搬されている。
しかしながら、現場で合成樹脂ネットを筒状に巻いて両側縁を結束線等で結ぶ作業は面倒であり、かなりの手間がかかるという問題があった。このような問題は、最初から合成樹脂ネットを筒状に作製して現場まで運搬すれば一応解決されるが、その場合は、合成樹脂ネットで作製された網筒体の嵩が高いため、一度に運搬できる量が少なくなり、運搬コストが上昇するという新たな問題が生じる。かと言って、網筒体を略平らに押し広げた状態で大量に積み重ねて運搬すると、網筒体に折り癖がついて元の筒形状に復元することが困難になり、あえて折り癖を直そうとすると、その折曲部分に亀裂等が入って切断の恐れが生じる。また、これらの網筒体はいずれも、幼木に沿って立設した支柱に結束線等で結び付けることにより、倒れないように設置しなければならないため、設置作業が意外と面倒であるという問題もあった。
特開平6−247803号公報
本発明は上記の問題に対処すべくなされたもので、運搬するときには略平らに押し広げた状態で大量に積み重ねることができ、現場で幼木を取り囲むときには直ちに元の筒形状に復元することができる獣害防止用網筒体を提供することを主たる解決課題としている。そして、支柱に結び付けなくても倒れないように簡単に立設できる獣害防止用網筒体を提供することも解決課題としている。
上記課題を解決するため、本発明の第一の獣害防止用網筒体は、合成樹脂ネットからなる角筒形状の網筒体の四隅のコーナー部に、L形の断面形状を備えた非硬質で変形及び復元が自在な合成樹脂製の縦帯を設けたことを特徴とするものである。
このような獣害防止用網筒体においては、縦帯の表面に全長に亘って凸リブを形成することが望ましい。そして、網筒体の少なくとも一つのコーナー部の縦帯に横方向の切込みを設け、この縦帯を部分的に内側に凹ませて凹部を形成することが望ましく、特に、この凹部を縦帯に上下対称に形成したり、網筒体の対角線方向に相対向する二つのコーナー部の縦帯に形成することが望ましい。更に、網筒体の上端と下端と中間部のそれぞれに、非硬質で変形及び復元が自在な方形環状の合成樹脂製の横帯を設けることが望ましく、また、合成樹脂ネットが生分解性樹脂からなるネットであることも望ましい。
また、本発明の第二の獣害防止用網筒体は、非硬質の合成樹脂ネットからなる角筒形状の網筒体の少なくとも一つのコーナー部に横方向の切込みを設け、そのコーナー部を部分的に凹ませて凹部を形成したことを特徴とするものである。
このような獣害防止用網筒体においては、上記凹部を、コーナー部に上下対称に形成したり、網筒体の対角線方向に相対向する二つのコーナー部に形成することが望ましい。
本発明の第一の獣害防止用網筒体を一つの対角線方向に押圧すると、その対角線方向に相対向する一組の断面L形の縦帯が略平らに変形すると共に、もう一つの対角線方向に相対向する他の一組の断面L形の縦帯が二つ折り状態に変形して、獣害防止用網筒体が略平らに押し広げられた状態となる。従って、この押し広げられた略平らな状態で多数の獣害防止用網筒体を積み重ねて、一度に大量の獣害防止用網筒体を現場まで運搬することができる。そして、現場で獣害防止用網筒体を幼木の周囲に設置するときには、網筒体の四隅の縦帯の形状を手で少し修正するだけで、四隅の縦帯が全て元のL形の断面形状に復元するため、獣害防止用網筒体を簡単に元の角筒形状に復元することができる。また、これらの四隅の縦帯は、腰が強くて折れにくいL形の断面形状を有する縦帯であるため、これらの帯体によって獣害防止用網筒体の強度、特に屈折強度(座屈強度)が向上する。
本発明の第一の獣害防止用網筒体において、縦帯の表面に全長に亘って凸リブを形成したものは、縦帯の腰が更に強くなって折れ難くなるため、獣害防止用網筒体の屈折強度が一層向上する。
また、本発明の第一の獣害防止用網筒体において、網筒体の少なくとも一つのコーナー部の縦帯に横方向の切込みを設け、この縦帯を部分的に内側に凹ませて凹部を形成したものは、縦帯の内面側と凹部の外面側に沿わせて支柱を挿入することにより、結束線等で網筒体と支柱を結び付けなくても、支柱を縦帯と凹部とで外側と内側から挟んだ状態で極く簡単に倒れないように設置することができる。特に、この凹部を縦帯に上下対称に形成したものは、支柱の上部と下部を挟んだ状態で安定良く設置することができ、また、網筒体の対角線方向に相対向する二つのコーナー部の縦帯に凹部を形成したものは、2本の支柱を挿入することによってより一層安定良く設置することができる。
更に、本発明の第一の獣害防止用網筒体において、網筒体の上端と下端と中間部のそれぞれに、非硬質で変形及び復元が自在な方形環状の合成樹脂製の横帯を設けたものは、横帯によって網筒体が補強されると共に、横帯と四隅の縦帯によって網筒体の骨格となる枠が形成されるため、獣害防止用網筒体の保形性、剛性、強度などが更に向上する。しかも、この横帯は縦帯と同様に非硬質で変形及び復元が自在なものであるから、網筒体を略平らに押し広げるときの妨げになることはなく、むしろ、網筒体の復元性を向上させる働きをするため、獣害防止用網筒体が元の角筒形状に一層復元しやすくなる。
また、本発明の第一の獣害防止用網筒体において、合成樹脂ネットとして生分解性樹脂からなるネットを採用したものは、幼木が大きく成長するまでに該ネットが分解するため、獣害防止用網筒体の撤収作業が不要になる。
一方、本発明の第二の獣害防止用網筒体は、その角筒形状の網筒体が非硬質の合成樹脂ネットからなるものであるため、この獣害防止用網筒体を一つの対角線方向に押圧すると、その対角線方向に相対向する一組のコーナー部が略平らに変形すると共に、もう一つの対角線方向に相対向する他の一組のコーナー部が二つ折り状態に変形して、獣害防止用網筒体が略平らに押し広げられた状態となる。従って、この押し広げられた略平らな状態で多数の獣害防止用網筒体を積み重ねて、一度に大量の獣害防止用網筒体を現場まで運搬することができる。そして、現場で獣害防止用網筒体を幼木の周囲に設置するときに、網筒体の四隅のコーナー部を手で修正すると、非硬質の合成樹脂ネットから成る網筒体は、その四隅のコーナー部が元の直角形状に簡単に復元し、コーナー部に亀裂等が入る恐れはない。
この第二の獣害防止用網筒体において、網筒体の少なくとも一つのコーナー部に横方向の切込みを設け、このコーナー部を部分的に内側に凹ませて凹部を形成したものは、コーナー部の内面側と凹部の外面側に沿わせて支柱を挿入することにより、結束線等で網筒体と支柱を結び付けなくても、支柱を縦帯と凹部とで外側と内側から挟んだ状態で極く簡単に倒れないように設置することができる。特に、この凹部をコーナー部に上下対称に形成したものは、支柱の上部と下部を挟んだ状態で安定良く設置することができ、また、網筒体の対角線方向に相対向する二つのコーナー部に凹部を形成したものは、2本の支柱を挿入することによってより一層安定良く設置することができる。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述するが、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
図1は本発明の一実施形態に係る獣害防止用網筒体の斜視図、図2は同獣害防止用網筒体の部分拡大斜視図、図3は同獣害防止用網筒体を押し広げた状態の部分斜視図、図4は同獣害防止用網筒体の使用状態を示す一部破断正面図である。
この獣害防止用網筒体10は、合成樹脂ネットからなる角筒形状の網筒体1の四隅のコーナー部に、L形の断面を備えた縦帯2を全長に亘って設けたものである。
この網筒体1は、合成樹脂の縦糸を押出成形機から連続して押出すと共に、合成樹脂の横糸を押出成形機から断続的に押出して、縦糸と横糸をその交点で融着した方形網目を有する合成樹脂ネットを、角筒形状に賦形したものである。この網筒体1の具体的な大きさは、幼木の大きさ等によって種々異なるが、汎用サイズのものは、角筒の一辺の長さが12〜30cm程度、高さが60〜200cm程度である。また、この網筒体1の網目は、一辺が0.2〜1cm程度の大きさであることが好ましく、この程度の大きさの網目であれば、網筒体1の風通しが良いため幼木に病気が発生し難く、しかも、後述するように網筒体1の網目に結束線を通して支柱に結び付ける作業がし易くなる。
網筒体1を作製する合成樹脂ネットの縦糸のピッチと横糸のピッチは同一でもよいが、縦糸のピッチを横糸のピッチより小さくして縦糸の本数を多くすることが好ましく、このようにすると、網筒体1の屈折強度(座屈強度)を向上させることができる。
また、この網筒体1は、汎用の熱可塑性樹脂のネットで作製されるが、熱可塑性樹脂の中でも特に生分解性樹脂のネットで作製することが好ましく、このような生分解性樹脂のネットで網筒体1を作製すると、幼木が大きく成長するまでに該網筒体1が分解するため、獣害防止用網筒体10の撤収作業が不要になる。
一方、網筒体1の四隅のコーナー部に設けられた前記の縦帯2は、L形の断面形状を備えた非硬質で変形及び復元が自在な合成樹脂製の縦帯であって、図2に示すように、この縦帯2の表面には複数本(図2では4本)の凸リブ2aが全長に亘って形成されている。この縦帯2のように断面形状がL形で、表面に凸リブ2aを形成したものは、縦帯2の腰が強くて折れ難いため、該縦帯2を網筒体1の四隅のコーナー部に設けると、強度、特に屈折強度(座屈強度)の大きい獣害防止用網筒体10を得ることができる。
縦帯2の材料樹脂となる非硬質で変形及び復元が自在な合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂や、ポリエチレンテレフタレート[テレフタル酸にグリコール成分としてエチレングリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを重縮合させたPETG,PCTG(いずれもイーストマンケミカル社の商品名)も含む]などのポリエステル樹脂や、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂などが使用される。
縦帯2の厚みは0.1〜1.0mm程度であることが好ましく、1.0mmより厚くなると、獣害防止用網筒体10を略平らに押し広げるときに、縦帯2が略平らな状態又は二つ折り状態に変形しにくくなり、0.1mmより薄くなると、縦帯2の腰が弱くなって獣害防止用網筒体10の屈折強度が低下するのみならず、復元性も低下することになる。
縦帯2を網筒体1のコーナー部に設ける手段としては、この実施形態のように縦帯2を網筒体1のコーナー部に重ねて熱溶着する手段などが好ましく採用されるが、これに限定されるものではなく、例えば、接着剤を用いて接着する手段等を採用することもできる。これらの縦帯2は、図1に示す実施形態のように網筒体1のコーナー部に外側から固着してもよく、反対に内側から固着してもよい。
また、網筒体1と同じ樹脂で縦帯2を設ける場合は、網筒体1を円筒形状に押出成形するとき、即ち、押出成形機から合成樹脂の縦糸を連続的に押出すと共に、合成樹脂の環状の横糸を断続的に押出して縦糸と溶着することにより、円筒形状の網筒体1を成形するときに、縦帯を設けるべきコーナー部となる箇所については、縦糸の代わりに合成樹脂を帯状に連続的に押出して平らな縦帯を形成し、この平らな縦帯を断面L形に賦形することによって、角筒形状の網筒体1の成形と同時に断面L形の縦帯2を網筒体1の四隅に設けることが好ましい。このようにすると、単一の成形工程で獣害防止用網筒体10を効率良く量産できる利点がある。
以上のような構成の獣害防止用網筒体10を、図3に示すように、一つの対角線方向Xに押圧すると、その対角線方向Xに相対向する一組の断面L形の縦帯2(2x),2(2x)が略平らな状態に変形すると共に、もう一つの対角線方向Yに相対向する他の一組の断面L形の縦帯2(2y),2(2y)が二つ折り状態に変形して、獣害防止用網筒体10が略平らに押し広げられた状態となる。従って、この押し広げられた略平らな状態で多数の獣害防止用網筒体10を積み重ねて、一度に大量の獣害防止用網筒体10を現場まで運搬することができる。そして、現場で網筒体1の四隅の縦帯2(2x),2(2x),2(2y),2(2y)の形状を手で少し修正すると、これらの縦帯は全て元のL形の断面形状に復元するため、獣害防止用網筒体10を簡単に元の角筒形状に復元することができる。
上記のように元の角筒形状に復元された獣害防止用網筒体10は、図4に示すように幼木3の周囲に設置され、該網筒体10の対角線方向の相対向するコーナー部の内側に立設された支柱4,4に結束線5で結び付けて固定される。このように獣害防止用網筒体10で幼木3を取り囲むと、網筒体内部への野生動物の侵入が阻止されるので、野生動物による食害を防止することができ、しかも、この獣害防止用網筒体10は風通しが良いので、幼木3に病気や害虫被害が起こり難く、網目から幼木3の葉がはみ出すこともない。
尚、支柱4の本数は1本でも2本でも3本でも4本でもよく、また、獣害防止用網筒体10の外側に立設してもよい。
図5は本発明の他の実施形態に係る獣害防止用網筒体の斜視図である。
この獣害防止用網筒体11は、網筒体1の上端と下端と中間部のそれぞれに、非硬質で変形及び復元が自在な方形環状の合成樹脂製の横帯6,6,6を更に設けたものであり、横帯6の材料樹脂や厚みは前述の縦帯2の材料樹脂や厚みと同じである。
横帯6は、熱溶着や接着などの手段で網筒体1の上端と下端と中間部に固着して設けてもよいが、横帯6を網筒体1や縦帯2と同じ合成樹脂で設ける場合は、次の方法で網筒体1と縦帯2と横帯6を同時に成形することが好ましい。即ち、押出成形機から合成樹脂の縦糸を連続的に押出すと共に、合成樹脂の環状の横糸を断続的に押出して縦糸と溶着することにより、円筒形状の網筒体1を成形する際に、前述したように、縦帯2を設けるべきコーナー部となる箇所について、縦糸の代わりに合成樹脂を帯状に連続的に押出して平らな縦帯を形成する一方、横帯6を設けるべき箇所については、環状の縦糸の代わりに合成樹脂を筒状に連続的に押出して円筒状の横帯を形成し、この円筒状の横帯と上記の平らな縦帯を断面L形に賦形することによって、角筒形状の網筒体1の成形と同時に断面L形の縦帯2と方形環状の横帯6を設けることが好ましい。このようにすると、単一の成形工程で獣害防止用網筒体11を効率良く量産できる利点がある。
この獣害防止用網筒体11の他の構成は、前述の獣害防止用網筒体10と同様であるので、図5において同一部材に同一符号を付し、説明を省略する。
この獣害防止用網筒体11のように、方形環状の横帯6を網筒体1の上端と下端と中間部のそれぞれに設けると、該横帯6によって網筒体1が補強されると共に、横帯6と四隅の縦帯2によって網筒体1の骨格となる枠が形成されるため、獣害防止用網筒体11の保形性、剛性、強度などが更に向上する。しかも、この横帯6は縦帯2と同様に非硬質で変形及び復元が自在なものであるから、網筒体1を略平らに押し広げるときの妨げになることがなく、むしろ、網筒体1の復元性を向上させる働きをするため、獣害防止用網筒体11が元の角筒形状に一層復元しやすくなる。
図6は本発明の更に他の実施形態に係る獣害防止用網筒体の斜視図、図7は同獣害防止用網筒体の設置状態を示す側面図、図8は図7のA−A線に沿った拡大断面図である。
この獣害防止用網筒体12は、網筒体1の対角線方向に相対向する二つのコーナー部の縦帯2,2に工夫がされている。即ち、それぞれのL形の縦帯2,2の上部と下部に、5〜20cm程度の間隔をあけて上下一対の横方向の切込みをそれぞれ設けると共に、この上下一対の切込みの間の部分を内側に逆L形に凹ませることによって、凹部21を縦帯2,2の上部と下部に二箇所づつ形成し、この凹部21と縦帯2との間の空間を支柱挿入空間7としている。
この獣害防止用網筒体12の他の構成は、前述の獣害防止用網筒体10と同様であるので、図6において同一部材に同一符号を付し、説明を省略する。
このような獣害防止用網筒体12は、図7,図8に示すように、2本の支柱4,4を、網筒体1の対角線方向に相対向する縦帯2,2の内面側と、この縦帯の上部と下部に形成された凹部21,21の外面側とに沿わせて支柱挿入空間7に挿入するだけで、それぞれの支柱4を縦帯2と凹部21とで外側と内側から挟んだ状態で極く簡単に倒れないように設置することができる。従って、図4に示すように結束線5等で網筒体1と支柱4を結び付ける必要がないので、設置作業が楽になる。
図6の実施形態では、対角線方向に相対向する二つの縦帯2,2の上部と下部に凹部21をそれぞれ形成しているが、この凹部21は少なくとも一つのコーナー部の縦帯2の一箇所に形成されていれば足るものである。しかし、一箇所では網筒体1の立設安定性があまり良くないので、図6の実施形態のように対角線方向の二つの縦帯2,2の上部と下部にそれぞれ凹部21,21を形成し、2本の支柱4,4を挿入することによって支柱4,4の上部と下部を挟んだ状態で一層安定良く設置できるようにすることが好ましい。尚、三つ又は四つの縦帯2に凹部21を一つ以上形成して、3本又は4本の支柱で支えるようにしてもよいことは言うまでもない。
図9は本発明の更に他の実施形態に係る獣害防止用網筒体を斜視図である。
この獣害防止用網筒体13は、非硬質の合成樹脂ネットからなる角筒形状の網筒体1の対角線方向に相対向する一組のコーナー部の上部と下部に、5〜20cm程度の間隔をあけて上下一対の横方向の切込みをそれぞれ設けると共に、この上下一対の切込みの間の部分を内側に逆L形に凹ませることによって、凹部21を相対向する一組のコーナー部の上部と下部に二箇所づつ形成し、この凹部21とコーナー部との間の空間を支柱挿入空間7としている。
非硬質の合成樹脂ネットとしては、前述した縦帯と同様のオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、ビニル系樹脂などの変形及び復元が自在な合成樹脂からなるネットであって、網目の一辺が0.2〜1cm程度のものが好ましく使用される。また、縦糸のピッチを横糸のピッチより小さくして縦糸の本数を多くすることにより座屈強度を高めたネットも好ましく使用される。尚、網筒体1の好ましい寸法は、角筒の一辺の長さが12〜30cm程度、高さが60〜200cm程度である。
このような獣害防止用網筒体13は、その角筒形状の網筒体1が非硬質の合成樹脂ネットからなるものであるため、一つの対角線方向に押圧すると、その対角線方向に相対向する一組のコーナー部が略平らに変形すると共に、もう一つの対角線方向に相対向する他の一組のコーナー部が二つ折り状態に変形して、獣害防止用網筒体が略平らに押し広げられた状態となり、この押し広げられた略平らな状態で多数の獣害防止用網筒体13を積み重ねて、一度に大量の獣害防止用網筒体13を現場まで運搬することができる。そして、現場で獣害防止用網筒体13を幼木の周囲に設置するときに、網筒体1の四隅のコーナー部を手で修正すると、非硬質の合成樹脂ネットから成る網筒体1は、四隅のコーナー部が元の直角形状に簡単に復元し、コーナー部に亀裂等が入る恐れはない。しかも、この獣害防止用網筒体13は、凹部21を形成した相対向する一組のコーナー部の内面側と該凹部21の外面側に沿わせて2本の支柱を支柱挿入空間7にそれぞれ挿入することにより、極く簡単に安定良く設置することができる。
本発明の一実施形態に係る獣害防止用網筒体の斜視図である。 同獣害防止用網筒体の部分拡大斜視図である。 同獣害防止用網筒体を押し広げた状態の部分斜視図である。 同獣害防止用網筒体の使用状態を示す一部破断正面図である。 本発明の他の実施形態に係る獣害防止用網筒体の斜視図である。 本発明の更に他の実施形態に係る獣害防止用網筒体の斜視図である。 同獣害防止用網筒体の設置状態を示す側面図である。 図7のA−A線に沿った拡大断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る獣害防止用網筒体の斜視図である。
符号の説明
1 網筒体
2 縦帯
2a 凸リブ
21 凹部
3 幼木
6 横帯
7 支柱挿入空間
10,11,12,13 獣害防止用網筒体

Claims (10)

  1. 合成樹脂ネットからなる角筒形状の網筒体の四隅のコーナー部に、L形の断面形状を備えた非硬質で変形及び復元が自在な合成樹脂製の縦帯を設けたことを特徴とする獣害防止用網筒体。
  2. 上記縦帯の表面に全長に亘って凸リブを形成したことを特徴とする請求項1に記載の獣害防止用網筒体。
  3. 上記網筒体の少なくとも一つのコーナー部の縦帯に横方向の切込みを設け、縦帯を部分的に凹ませて凹部を形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の獣害防止用網筒体。
  4. 上記凹部を、縦帯に上下対称に形成したことを特徴とする請求項3に記載の獣害防止用網筒体。
  5. 上記凹部を、網筒体の対角線方向に相対向する二つのコーナー部の縦帯に形成したことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の獣害防止用網筒体。
  6. 上記網筒体の上端と下端と中間部のそれぞれに、非硬質で変形及び復元が自在な方形環状の合成樹脂製の横帯を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の獣害防止用網筒体。
  7. 合成樹脂ネットが生分解性樹脂からなるネットであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の獣害防止用網筒体。
  8. 非硬質の合成樹脂ネットからなる角筒形状の網筒体の少なくとも一つのコーナー部に横方向の切込みを設け、そのコーナー部を部分的に凹ませて凹部を形成したことを特徴とする獣害防止用網筒体。
  9. 上記凹部を、コーナー部に上下対称に形成したことを特徴とする請求項8に記載の獣害防止用網筒体。
  10. 上記凹部を、網筒体の対角線方向に相対向する二つのコーナー部に形成したことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の獣害防止用網筒体。
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