JP3849097B2 - 筒状網体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、獣害防止用として、或は、園芸用として、好適に使用される合成樹脂製の筒状網体に関し、更に詳しくは、結束線等を一切使用することなく、筒状に巻いた網体の両側端を簡単に接合できる便利な筒状網体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、幼木を合成樹脂製の筒状網体で取り囲み、幼木を野生動物の食害から保護することが行われている。このような獣害防止用の筒状網体は、その現場で合成樹脂製の網体を筒状に巻き、網体の重なった両側端を結束線等で結ぶことによって作製されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の筒状網体のように、現場で筒状に巻いた網体の両側端を結束線等で結ぶ作業は面倒であり、かなりの手間がかかるという問題があった。そのため、結束線等を使用しなくても簡単に網体の両側端を接合できる筒状網体の開発が望まれているが、現在のところ、そのような便利な筒状網体は未開発の状態である。
【0004】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、結束線等を一切使用しないで、筒状に巻いた網体の両側端を簡単に接合できるように工夫した便利な筒状網体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の筒状網体は、合成樹脂の縦糸と横糸がその交点で融着された網体を筒状に巻いて、網体の重なった両側端を接合してなる筒状網体であって、網体の一側端の縦糸を部分的に切断して係止部を形成し、この係止部を網体の他側端の網目に係止させて網体の両側端を接合したことを特徴とする。
【0006】
このような筒状網体は、網体の一側端に形成した係止部を他側端の網目に係止させるだけで、結束線等を一切使用することなく、簡単に網体の両側端を接合することができる。しかも、係止部は、網体の一側端の縦糸を部分的に切断するだけで形成できるため、係止部の形成に手間がかかることもない。
【0007】
係止部としては、網体の一側端の縦糸を上下3本の横糸の相互間で切断して形成した横T字状または十字状の係止部や、網体の一側端の縦糸を上下4本の横糸の相互間で切断して形成した上下一対の横T字状または十字状の係止部が好ましく、特に、上下一対の横T字状または十字状の係止部を網体の他側端の一つの網目に挿入して係止させると、筒状に巻いた網体の両側端を強固に接合することができる。
【0008】
また、本発明の筒状網体においては、筒状に巻いた網体の一側端を他側端の内側に重ね、係止部を網体の他側端の網目に外側から挿入して係止させることが好ましい。このようにすると、網体の一側端と係止部とによって網体の他側端を内外から挟持した状態で一層強固に接合することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
【0010】
図1は本発明の一実施形態に係る筒状網体の概略斜視図、図2は同筒状網体を展開した一部拡大平面図、図3は同筒状網体の拡大部分斜視図である。
【0011】
この筒状網体は、図1に示すように、合成樹脂の縦糸1と横糸2がその交点で融着された方形の網目3を有する網体Nを円筒状に巻いて、網体Nの重なった両側端を分離しないように接合したものである。
【0012】
この筒状網体は、円筒状に巻いた網体Nの両側端の接合手段として、図2に示すような十字状の係止部4を形成したところに大きい特徴を有する。この係止部4は、網体Nの一側端の縦糸1aを上下3本の横糸2a,2b,2cの相互間で切断することにより形成されたもので、中間の横糸2bと切断分離された縦糸分離部分1bとからなる十字状の係止部である。縦糸分離部分1bは、網目3の一辺の長さより少し長くなるように切断されており、後述するように、この係止部4を網目3に挿入して係止すると、網目3から抜け出さないようになっている。このような十字状の係止部4は、網体4の一側端に沿って複数箇所に形成されている。
【0013】
この実施形態の筒状網体は、上記の網体Nを円筒状に巻回し、図3に示すように、係止部4の形成された網体Nの一側端を網体Nの他側端の内側に重ねると共に、係止部4を網体Nの他側端の網目3に外側から挿入して、係止部4の縦糸分離部分1bを網目3の横糸2,2に内側から係止させることにより、網体Nの両側端を分離しないように接合したものである。従って、従来の筒状網体のように結束線等を用いて網体Nの両側端を結付ける面倒な作業が全く不要となるので、現場で簡単に円筒状に接合して幼木等を取り囲み、野生動物の食害から幼木等を保護することができる。
【0014】
上記のように網体Nの一側端を網体Nの他側端の内側に重ね、係止部4を網体Nの他側端の網目3に外側から挿入して係止させると、網体Nの一側端と係止部4とによって網体Nの他側端を内外から挟持した状態で強固に接合することができる。
【0015】
網体Nの網目3の大きさや、縦糸1及び横糸2の太さについては特に限定されないが、係止部4の挿入のし易さや係止強度(接合強度)などを考慮すると、網目3の一辺の長さは10〜50mm程度であることが望ましく、縦糸1及び横糸2の太さは1〜5mm程度であることが望ましい。網目3の一辺の長さが10cmより短くなると、係止部4の網目3への挿入がし辛くなり、糸の太さが1mmより細くなると、係止部4が変形して網目3から外れやすくなる。一方、網目3の一辺の長さが50mmを越えると、小動物が網目3から侵入しやすくなり、糸の太さが5mmを越えると、係止部4の剛性が強くなるため係止部4を曲げながら網目3に挿入して係止させる作業がし辛くなる。
【0016】
図4は本発明の他の実施形態に係る筒状網体の概略斜視図、図5は同筒状網体を展開した一部拡大平面図、図6は同筒状網体の拡大部分斜視図である。
【0017】
この筒状網体は、図5に示すように、両側端の縦糸1aから突き出す横糸2を切断してトリミングを施した網体Nを使用し、該網体Nの一側端の縦糸1aを上下3本の横糸2a,2b,2cの相互間で切断することによって、中間の横糸2bと切断分離された縦糸分離部分1bからなる横T字状の係止部40を形成し、図4及び図6に示すように、この横T字状の係止部40を筒状に巻いた網体Nの他側端の網目3に外側から挿入して、係止部40の縦糸分離部分1bを網目3の横糸2,2に内側から係止させることにより、網体Nの両側端を分離しないように接合したものである。その他の構成は、前述の図1,図2,図3に示す筒状網体と同様であるので、図4,図5、図6において同一部材に同一符号を付し、説明を省略する。このような筒状網体も、前述した筒状網体と同様の効果を有することは言うまでもない。
【0018】
図7は本発明の更に他の実施形態に係る筒状網体を展開した一部拡大平面図、図8は同筒状網体の拡大部分斜視図である。
【0019】
この実施形態に係る網体N1 は、一側端の縦糸1aを上下4本の横糸2a,2b,2c,2dの相互間で切断して上下一対の横T字状の係止部40,40を形成したもので、上側の係止部40は横糸2bと切断分離された縦糸分離部分1bからなり、下側の係止部40は横糸2cと切断分離された縦糸分離部分1cからなる。これら係止部40,40の縦糸分離部分1b,1cはいずれも、網目3の一辺の長さより若干長くなるように切断されている。そして、この上下一対の係止部40,40は、網体Nの一側端に沿って複数箇所に形成されている。
【0020】
この実施形態の筒状網体は、上記の網体N1 を円筒状に巻回し、図8に示すように、上下一対の係止部40,40の形成された網体N1 の一側端を網体N1 の他側端の内側に重ねると共に、上下一対の係止部4,4を網体N1 の他側端の一つの網目3に外側から挿入して、係止部40,40の縦糸分離部分1b,1cを該網目3の横糸2,2に内側から係止させることにより、網体N1 の両側端を分離しないように接合したものである。この筒状網体の他の構成は、前述した筒状網体と同様であるので、説明を省略する。
【0021】
このような筒状網体は、網体両側端の接合作業が簡単である上に、上下一対の係止部40,40によって強固に接合することができ、しかも、内側に重ねた網体N1 の一側端と上下一対の係止部40,40とによって網体N1 の他側端を内外から挟持するため一層強固に接合することができる。
【0022】
尚、網体N1 として、横糸2が両側の縦糸1aから突き出したトリミングされてない網体を使用し、上記と同様に一側端の縦糸1aを上下4本の横糸2a,2b,2c,2dの相互間で切断して上下一対の十字状の係止部4,4を形成しても、同様に簡単且つ強個に接合することができる。
【0023】
以上、代表的な実施形態を挙げて本発明の筒状網体を説明したが、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではなく、網体一側端の縦糸を切断して種々の形状の係止部を形成し、該係止部を網体他側端の網目に挿入、係止して構成される全ての筒状網体を包含するものである。
【0024】
【発明の効果】
本発明の筒状網体は、網体の一側端に形成した係止部を他側端の網目に係止させるだけで、結束線等を一切使用することなく、簡単に網体の両側端を接合することができ、係止部の形成も縦糸の切断により極く簡単に行うことができるといった顕著な効果を奏する。従って、網体を展開した状態で運搬し、現場で作業性良く筒状網体にして幼木等を取り囲むように設置することにより、幼木等を野生動物の食害から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る筒状網体の概略斜視図である。
【図2】同筒状網体を展開した一部拡大平面図である。
【図3】同筒状網体の拡大部分斜視図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る筒状網体の概略斜視図である。
【図5】同筒状網体を展開した一部拡大平面図である。
【図6】同筒状網体の拡大部分斜視図である。
【図7】本発明の更に他の実施形態に係る筒状網体を展開した一部拡大平面図である。
【図8】同筒状網体の拡大部分斜視図である。
【符号の説明】
1 縦糸
1a 網体の一側端の縦糸
1b,1c 切断された縦糸分離部分
2,2a,2b,2c,2d 横糸
3 網目
4 十字状の係止部
40 横T字状の係止部
Claims (4)
- 合成樹脂の縦糸と横糸がその交点で融着された網体を筒状に巻いて、網体の重なった両側端を接合してなる筒状網体であって、
網体の一側端の縦糸を部分的に切断して係止部を形成し、この係止部を網体の他側端の網目に係止させて網体の両側端を接合したことを特徴とする筒状網体。 - 係止部が、網体の一側端の縦糸を上下3本の横糸の相互間で切断して形成した横T字状または十字状の係止部であることを特徴とする請求項1に記載の筒状網体。
- 係止部が、網体の一側端の縦糸を上下4本の横糸の相互間で切断して形成した上下一対の横T字状または十字状の係止部であり、この上下一対の横T字状または十字状の係止部を網体の他側端の一つの網目に挿入して係止させたことを特徴とする請求項1に記載の筒状網体。
- 筒状に巻いた網体の一側端を他側端の内側に重ね、係止部を網体の他側端の網目に外側から挿入して係止させたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の筒状網体。
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