JP2550106Y2 - 金属製網と合成樹脂製網との連結構造 - Google Patents

金属製網と合成樹脂製網との連結構造

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JP2550106Y2
JP2550106Y2 JP1920292U JP1920292U JP2550106Y2 JP 2550106 Y2 JP2550106 Y2 JP 2550106Y2 JP 1920292 U JP1920292 U JP 1920292U JP 1920292 U JP1920292 U JP 1920292U JP 2550106 Y2 JP2550106 Y2 JP 2550106Y2
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孝邦 小林
恭一 生駒
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Takiron Co Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、盛土の崩壊を防止する
ために地中に埋設される網の連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、急勾配の法面を造成する場合、合
成樹脂製の各種の網を水平方向に幾層にも埋設し、その
端は法面を覆うように施工され、法面には草木が植えら
れ、崩壊を防止するようになされていた。
【0003】しかしながら、これらの草木も雑草ととも
に茂り過ぎると、道路などでは路肩から道路内に草木が
はみ出し、道幅が狭くなり、また景観が損なわれるた
め、しばしばこれらの雑草を焼却することが行われてい
る。このとき、法面に露出している合成樹脂製網は雑草
とともに焼けたり、熱によって溶けるため、法面の崩壊
防止に役立たなくなるという問題があった。
【0004】そこで、法面に露出している部分の網だけ
でも金属製の網に置き換えることが検討されはじめ、ま
た法面崩壊防止のために金属製網が種々提案されてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、金属製
の網は重く、しかも適当な長さに切断したい場合、現場
では簡単に切断できないという問題があった。
【0006】そこで、その解決策として法面にあらわれ
ている部分の網には金属製の網を用い、地中に埋設する
部分の網は、軽量で取扱いやすくしかも切断が容易な合
成樹脂製の網を用い、地中でそれらの接点を連結するこ
とが試みられたが、金属製の網と合成樹脂製の網とは、
それぞれそれ自体の引張り強度は大きくても、その連結
部分の強度が極端に小さくなるという問題があった。
【0007】すなわち、法面の崩壊が起こった場合、前
面の金属製網の全部が崩れ、合成樹脂製網を用いた後方
の部分は土中にそのまま残り、合成樹脂製の網側の連結
部で引き千切られるということが起こった。
【0008】そこで、その原因究明と問題解決のため鋭
意研究が行われた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記事情に鑑
みてなされたもので、金属製網と合成樹脂製網との連結
構造であって、合成樹脂製網の一端を剛性のある帯体に
巻廻した巻付体を金属製網上に該巻付体が回転しないよ
うに固定することによって両者を連結したものである。
【0010】
【作用】本考案は合成樹脂製の網の一端を剛性のある帯
体に巻廻した巻付体を金属製網上に該巻付体が回転しな
いように固定した連結構造であるから、土中に埋設され
ている合成樹脂製網と金属製網とに大きな引張り力が働
いたとき、合成樹脂製網に部分的に強い引張り力が作用
するのではなく、巻付体によって力が分散されて働くた
め、合成樹脂製網はその網自身の大きな強度を発揮でき
るので、従来のように裂けることがない。
【0011】また、金属製網上に巻付体を載せ、回転し
ないように固定するだけで、連結部分が離れることがな
い。しかも、作業性が非常に良いので、施工時間も短縮
できるものである。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1は本考案の連結構造の一実施例を示す
正面図であり、図2は同実施例の平面図である。
【0014】図1において、1は合成樹脂製網であっ
て、ポリエステル、ナイロン、ビニロン等、各種合成繊
維フィラメントの引揃え糸、撚糸等を平織搦織し、ポリ
塩化ビニルやアクリル系樹脂によって加工した網目の大
きさが5〜40mm、好ましくは8〜25mm程度のも
のであって、織り網の原反の巾は約1.5〜2.5mの
長尺の巻物(長さ約10〜30m)のものが好適に使用
される。
【0015】また、図1において、2は金属製の網であ
って、格子状に配列した鉄線をそれらの交叉部で一体に
溶接したもので、線材の太さは5〜8mm、網目の大き
さは約50〜100mmのものが好適に使用される。特
に溶接部分の強度を考慮すると、網目の大きさは巾方向
に長い矩形のものが望ましい。また、該網は土中で使用
されるため、土圧によって曲がりにくい高硬線を使用
し、該線材の表面は充分な防錆処理を施しておくことが
望ましい。
【0016】図1において、金属製の網2の縦線22及
び横線12は上記したようにその交叉部で溶接されてい
るが、その端の部分は特に引張り力に耐えるように横線
を二重に溶接するか、又は細長い板状のものを溶接する
等の補強をしておくことが望ましい。
【0017】図中、3は合成樹脂製網を巻廻するための
剛性のある帯体であって、金属の平板又は合成樹脂板な
どが使用される。その厚みは材質によって異なるが、3
〜10mmのもので簡単に曲がらないものでなければな
らない。巾は少なくとも10cm以上、好ましくは20
〜30cmのもので、長さは合成樹脂製の網の巾と略同
等か少し長いものであればよい。
【0018】このような帯体3に合成樹脂製の網1の一
端をしっかりと二重、三重に巻付け、帯体3と該網1と
の摩擦抵抗で引っ張っても解けない程度に強固に巻廻す
る。このようにして帯体3に合成樹脂製網の一端を巻付
けたものを巻付体11と呼ぶ。該巻付体11を金属製網
2の上に載せ、連結具によって両者を連結する。
【0019】図中、4は合成樹脂製網と金属製網とを連
結させるための具体的な連結具の一例であって、該連結
具4は図3に斜視図で示されているような平板10に鉤
型突起5と垂直突起6とを、それぞれ複数個対向させて
立設したものである。
【0020】図1及び図2に示されているように該連結
具4は金属製の網2の下に位置し、鉤型突起5と垂直突
起6を該網2の網目から突出させる。そして前記合成樹
脂網1の巻廻された巻付体11の巾方向の一方の端を鉤
型突起5の鉤型の中にさし込み、該網1網目に垂直突起
6をくぐらせると同時に前記巻付体11の他方の端を垂
直突起6の内側、即ち鉤型突起5側に押込む。このとき
巻付体11に巻廻された網1の端の位置21は図1のよ
うに巻付体11の下側にあっても、逆に上側にきてもあ
まり問題はない。それは鉤型突起の鉤の部分で巻付体1
1を下方に押さえているから、巻付体11が連結具4か
ら外れることはない。実際には、土中で両者の網1,2
はそれぞれ相反する方向に引張られ、そのとき連結具4
は矢印Pの方向に引張られるが、鉤型突起5が網2の横
線12で止まり、垂直突起6も別の横線12で止まる。
そして、両方の網1,2の緊張状態において合成樹脂製
網1は巻付体11を介して金属網2と引張り合うため、
網1を構成する特定の糸に集中的に荷重がかかることが
ないので、連結部からの切断が起こりにくい。
【0021】図4は本考案の他の実施例を示す連結構造
の正面図であって、合成樹脂製網1は帯体3に巻廻さ
れ、巻付体11が金属製網2の上に載せられ、充分強度
の大きいロープやワイヤ(以下、ワイヤ等30という)
で巻付体11が回転しないように網2の網目を通して網
2とともに結束されたものである。このとき少なくとも
金属製網2の横線12の複数本が結束内に入るように結
ぶことが肝要である。
【0022】以上のように、本考案において合成樹脂製
網1と金属製網2とを連結は図3のような特別な連結具
を用いてもよいし、また図4のようなワイヤ等で結束し
てもよい。要するに合成樹脂製網1の端を帯体に巻廻
し、その巻廻したものを金属製網の上に重ねて連結する
ものであれば、本考案の技術思想を逸脱するものではな
い。
【0023】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
の連結構造はきわめて作業性がよく、しかも連結した後
に合成樹脂製網の一部に集中荷重がかかることがないの
で、該網が引き裂かれるということがないという顕著な
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の連結構造の一実施例を示す正面図であ
る。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1及び図2に使用された連結具の斜視図であ
る。
【図4】本考案の連結構造の他の実施例を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 合成樹脂製網 2 金属製網 3 帯体 11 巻付体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製網の一端を剛性のある帯体に巻
    廻した巻付体を、金属製網上に該巻付体が回転しないよ
    うに固定したことを特徴とする、盛土内に埋設される金
    属製網と合成樹脂製網との連結構造。
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