JP2592292B2 - 土木用網 - Google Patents

土木用網

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、土木用網の改良に係り、特に不等沈下防止
工やヘドロめり込み防止工等に用いる軽量で強度に優れ
且つロープやワイヤを用いて簡単確実に連結できるもの
に関する。
[従来の技術] 現在、ヘドロめり込み防止工や軟弱地盤の不等沈下防
止工として、樹脂製ネットや織りネットを使用するネッ
ト工法がかなり広く行われている。これは、ポリエチレ
ンやポリプロピレン樹脂を用い押し出し成型した太いス
トランドの長尺樹脂ネット、或はナイロンやポリエステ
ルの引き揃え糸を経緯に用いた目の大きな搦み織物に樹
脂加工した織りネットを、適宜長さに裁断し横方向に数
枚連ねて得た土木用網を、縦及び横方向に多数枚連結し
て施工箇所に敷設し、その上から土砂を投入するもので
ある。尚、目の大きさは10〜35mm程度で用途や場所に応
じて種々なものが用いられている。
そして、ヘドロめり込み防止工では投入土砂のヘドロ
内へのめり込みが防止され、投入量が少なくなって経済
的であるし、円形すべり等が発生しにくく施工が確実に
行なわれ、またネットによる排水面が形成されて圧密沈
下が促進される。一方不等沈下防止工では、網目内に拘
束された土とネット上下の土との間に摩擦力が働くため
に盛り土の横移動が抑止される結果不等沈下が防止さ
れ、またネットの引張力,剪断抵抗力が働いて軟弱地盤
の許容支持力が増大するし、地盤と路床間にネットを配
置して両者の相互貫入を防止し路床強度の低下を防止す
る。
このようにネット工法は種々優れた利点を有するが、
時には数十〜数百町歩にも及ぶ広い施工場所に連続した
状態でネットを張設しなければならず、しかもネット自
体やその連結部が破れると土砂やヘドロが該部分から噴
き上がって所期の目的を達しなくなる。万一不備があっ
ても、土砂投入後の修復は不可能であり、これがネット
工法の泣きどころである。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、現在用いられている樹脂製ネットや織りネ
ットには種々な難点があり、ネット工法の利点を十分に
活かしきれないでいる。
即ち、樹脂製ネットでは延伸が殆ど行われていないた
め、靭性が劣り引張強度が低い。
一方、織りネットは糸自体が延伸されているし樹脂含
浸処理をしているので、引張強度や靭性に優れ、また剛
性も少なく軽量なため樹脂製ネットよりも使い易い利点
がある。しかし、樹脂製ネットと異なり交差している経
緯糸を樹脂で固めただけなため、織りネット製土木用網
をホックリンガー等の金具で連結することはできない。
現在、この種土木用網同士の連結は、耳部に縫着した補
強織物に適宜間隔をおいて紐を縫い付けておきこの紐で
連結することが行われている。
しかし、この紐は補強織物を介して織りネットに結合
されているので、一部の経糸、緯糸は紐に加わる引張力
を分担せず、糸の強度を十分に発揮しない虞がある。ま
た、一々紐を結ぶのは力と根気を必要とし長さ1m当たり
5〜10箇所も連結するため作業効率が悪くコスト高くな
るうえ、結び方が悪いと解けるし長い短いができると短
い箇所に応力が集中して破壊するなどの難点がある。
[課題を解決するための手段] そこで本発明は、軽量で嵩張らずしかも強度に優れた
織りネット製の土木用網に、更に改良を加え、連結がロ
ープやワイヤで簡単確実にできるようにした。
即ち本発明の土木用網は、織り網に樹脂を含浸させた
織りネットからなるもので、その長手方向又は巾方向の
少なくとも一方の周縁部に、織り糸を延長して束ねたル
ープを多数連設し、このループにロープやワイヤを通し
て隣り合う土木用網を次々連結していくものである。
本発明において、織りネットとは織り網に樹脂を含浸
させたもので、土木用網はこの織りネットを適宜長さに
裁断し、横方向に数枚連ねて長尺広巾に作ったものであ
る。或いは、織りネットそのものでもよい。
織り網は、網目の部分を平織や搦織で形成したもの
で、後者の方が目崩れが少ない。ただ、樹脂加工を施す
ので平織でも目崩れの虞は少ない。目の大きさは、5〜
40mm,特に8〜25mm程度のものが好適である。織り網原
反の巾は略1.5〜2.5m程度である。
経緯糸は、ポリエステル,ナイロン,ビニロン等各種
合成繊維フィラメントの引揃え糸(撚を幾分かけてもよ
い)や撚り糸を用いる。前者の方が安価でしかも樹脂の
含浸が良好に行なわれる。強度的には、ポリエステルが
最も好ましい。尚、織りネットの引張強力は、繊維の種
類,糸の太さ,織り密度等により決まる。例えば、ポリ
エステル糸は5〜8g/d程度の引張強力を有するので、40
00dの糸を1m当たり100本配置したものは、2〜3t/mの引
張強力を有する。しかも、樹脂含浸によりこの強力は更
に増大する。
樹脂の含浸は、補強以外に合成の賦与,目寄り防止,
繊維のほつれ防止等に役立つ。樹脂としては、各種の熱
可塑性樹脂が用いられる。この内、コスト,繊維との親
和性等から、ポリ塩化ビニル樹脂が最も好ましい。加工
は、例えば溶融樹脂に含浸した後スクイズロールを通す
ことにより行なう。
尚、一枚の織り網は巾が2m前後であるので、施工能率
を向上させるために予め工場で巾方向に複数枚連結して
おくと便利である。
この連結は、20〜50m程度の長さに裁断した樹脂加工
済の織りネットを適当枚数例えば5〜8枚程度(2mとし
て10〜16m)耳部分を重ねて縫着することにより行な
う。その際、補強繊維を介在させると、より堅固に縫着
できる。縫着の効果をより良くするために、耳部は経糸
を増やし平織等でできる限り密に織り上げる。補強織物
は、強大な引張応力を受けるので地厚で大きな引張強力
を有していることが望ましい。二重,三重或いはそれ以
上の多重織り繊維で織成したもの、例えば帆布やベルト
織物等が好適に用いられる。これらも、腐蝕しにくい合
成繊維製品が好ましい。また、両者の縫着は織り網の各
経緯糸を補強織物と一体化すべく短いピッチで丈夫な太
い糸を用いて堅固に行なうことが好ましい。
或いは、補強布を省略し、相重ねた織りネットの各耳
部に直近の網目部に紐やロープを通して綴り込むことに
より連結してもよい。
何れの場合も、耳部の巾は5〜15cm程度である。緯糸
を2本用い、耳部ではこれを二分するとより強固なもの
ができる。横方向の連結は、用途や施工場所によって枚
数を変えてもよく、また一枚ものを現場で連結していく
ようにしてもよい。
次に、ループについて説明する。本発明におけるルー
プは織り糸を延長して束ねたもの、即ち長手方向の場合
は相近接する複数本の緯糸を延長して束ねた緯糸ルー
プ、巾方向の場合は相近接する複数本の経糸を延長して
束ねた経糸ループである。個々の糸で形成される単位ル
ープを束ねるのは、ロープやワイヤを挿通し易くするた
めと、強度増加のためである。束ね方は、織成で行なう
他、糸や紐で束ねるとか、1本ずつ単位ループを引っ掛
けてまとめる束ね具を用いる等が考えられる。
ループの形成には種々な方法が考えられる。その一つ
は、耳部に飾り耳組織や二重織り組織等を応用して緯糸
或いは緯糸と経糸により形成するものである。この場合
は長手方向のみにループの列が作られる。他の方法は、
経糸(長手方向の場合)或は緯糸(巾方向の場合)を数
本抜いた箇所を作り該箇所の中央部を折り曲げることに
より、浮き緯糸で緯糸ループを、また浮き経糸で経糸ル
ープを形成するものである。
後者は、長手方向、巾方向ともにループを作ることが
できるとともに、織り網に樹脂加工した後ループを作る
ので、ループの保形性がよい。但しこの方法では、各浮
き緯糸或は各浮き経糸が同じ長さだと束ねた場合中央位
置の単位ループが弛み、引張力は縁の方の単位ループの
みにかかるため強度が低下する虞がある。これを解消す
るために、1つに束ねる各浮き緯糸(又は浮き経糸)の
長さを位置により規則的に変化させたり、差を吸収する
束ね具を使用する。尚、浮き緯糸の中央部分等適宜箇所
に経糸を組み込んで緯糸ループの補強を図ってもよい。
経後ループの場合も同様である。
ループの大きさは、大き過ぎると土木用網間の隙間が
大きくなり、小さ過ぎるとロープやワイヤが挿通し辛く
なるので、ロープ等の太さ、ループの種類や形状、糸遣
いにもよるが、径として1〜10cmより好ましくは3〜6c
mとする。
[実施例] 次に、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説
明する。
第1図は、本発明に係る土木用網の一例を示す。この
土木用網1は、適宜長さ例えば25m程度の緯糸ループ付
き織りネット2(第2図(a))を2枚と、普通タイプ
の織りネット3(第2図(b))を3枚用い夫々耳部で
縫着したものである。
緯糸ループ付き織りネット2は、長手方向の一側に緯
糸ループ4を連続して等間隔に設け、他側は緻密な耳部
5とする。即ちこの織りネット2は、第3図(a)に示
すようにループ形成部6として数本分(図では10本分)
の経糸を抜いた箇所を一側に持った織り網原反7を樹脂
加工した後、該ループ形成部6の緯糸(浮き緯糸8)を
数本(図では5本)ずつ中央部分で束ねて糸9や紐或は
金具で括り、該中央部分で二つ折りし、耳部10と縫い付
け地部11を縫着して形成したものである(第3図
(b))。糸9で束ねた後樹脂加工すると、得られた緯
糸ループ4の形状がより安定する。緯糸ループ4は、各
浮き緯糸8で作る単位ループをまとめたものと言える。
この縫着は、第3図(c)(第3図(b)A−A線断
面図)の如く、重ねた耳部10と縫い付け地部11の上下面
に厚み2mm程度のベルト織の補強織物12を重ね、該織物1
2で挟着するようにして、縫糸13で縫着する。この場
合、耳部10を折り曲げて縫着したり、折り曲げ箇所に他
の布や紐を介挿させると、摩擦力により引張強力が増大
する。これらの場合、耳部10の巾を倍にする。縫着箇所
が密な場合には、補強織物12を薄くしたり1枚にしたり
或いは省略することもできる。
ところで、本例の織り網原反7は経緯糸にポリエステ
ルフィラメントの引揃え糸(2000d)をそれぞれ2本ず
つ用い、網目部14を搦織りとしたものである。目の大き
さは8mm角(糸の間隔は縦横とも10mm)である。ただ、
前記耳部10や縫い付け地部11及び地側の耳部5は、密に
織るために経糸を増やし且つ緯糸を2分して平織として
いる、耳部10、5、縫い付け地部11の巾はそれぞれ5〜
10cm程度である。ただ各経糸15や緯糸16は、樹脂加工
(塩化ビニル樹脂の含浸)後のローラー加圧により偏平
状(巾2mm、厚み0.7mm程度)となっている。
一方、第3図の場合1つの緯糸ループ4を構成する各
単位ループの長さは、均一に力を分散させるためには異
ならす必要がある。例えば、ループ形成部6の巾を10c
m、各緯糸の間隔を1cmとすると、中央部にくる浮き緯糸
8aの長さ10cmに対し、その上下の浮き緯糸8bは約10.2c
m、もう1つ外側の浮き緯糸8cは10.8cm程度にすること
が必要である。もっとも、外側の緯糸は引張時に中央に
寄る可能性があるので、これよりも幾分短くできる。こ
の長さの調整は、該部分に特別な筬打ちを行わせると
か、該部分の筬の羽を除去しておき打ち込まれた緯糸に
接する棒を前後動させる等により行なう。
或いは、全ての浮き緯糸8を同じ長さにしておき、第
4図(a)、(b)に示す如く束ね具17を使用してもよ
い。この束ね具17は、夫々前記浮き緯糸8a、8b、8cを引
っ掛ける糸掛け溝17a、17b、17cの深さを変えておくも
のである。尚、図中符号18は土木用網1同士を連結する
ロープである。
各浮き緯糸8の束ねとしては、上記各例の他1ないし
数組の経糸によるものが考えられる。これは、第5図
(a)に示すようにループ形成部6の中央部分に束ね経
糸19(図では1組)を絡ませ、網目部14と同様に搦織に
織成する。この場合、緯糸ループ4は同図(b)の如く
各緯糸ループ4の先端部分が束ね経糸19で連結された状
態になるので、変形が少なくなる利点がある。
一方、普通タイプの織りネット3は、該ネット3と同
形状の織り網原反に樹脂加工したもので、両側に巾5cm
程度の耳部20を備える。耳部20や網目部14の構造、糸遣
い等は緯糸ループ付き織りネット2と同じとする。
両織りネット2、3の縫着は、例えば第6図(a)
(第1図B−B線断面図)に示すようにそれぞれ耳部
5、20を重ね、補強織物21を介在させて行なう。符号22
は縫糸である。この場合も、耳部5、20を折り曲げた
り、折り曲げ箇所に布や紐を介挿する等、緯糸ループ4
形成時と同様に種々な変形が考えられる。縫着に代え
て、第6図(b)に示すように紐34或はロープで綴って
連結してもよい。この連結は、各織りネット2、3の耳
部5、20の直近の網目同士を重ね、1目毎に綴るもので
あり、耳部の抵抗により縫着に変わらない連結強度が得
られる。尚、綴りによる連結は緯糸ループ4を作る場合
にも応用できる。
次に、巾方向のループ即ち経糸ループ23について説明
する。本例では、緯糸ループ4と同様に折り曲げで形成
している。即ち、第7図(a)に示すように、緯糸ルー
プ付き織りネット2の織り網原反7の長さ方向の所定間
隔(例えば25m+折り返し部の長さ)毎に、緯糸を緯入
れしないループ形成部24を設け、該ループ形成部24部分
の経糸(浮き経糸25)を数本(図では5本)ずつ中央部
で結束し、該中央部分で二つ折りする。そして、該ルー
プ形成部24の前後に設けた緻密な縫い付け地部26、27を
重ねて縫着する(第7図(b))。尚、ループ形成部24
の外側にくる縫い付け地部27の巾を縫い付け地部26の倍
程度とし、ここの中央(C−C線)位置で切断する。
この場合の縫着も、前記緯糸ループ4を形成する場合
と同様に補強織物12を用いる。各経糸ループ23を構成す
る個々の浮き経糸25a、浮き経糸25b、浮き経糸25cの長
さを、中心位置では短く、外側では長くすることも同じ
である。各浮き経糸25の長さの調整は、例えばよろけ筬
を用いて行なう。各単位ループの寸法を同じとし、束ね
具17を用いることも緯糸ループ4の場合と同様に可能で
ある。
更に、各浮き経糸25の束ねとして、1ないし数組の緯
糸によるものが考えられる。これは、第8図(a)に示
すようにループ形成部24の中央部分に束ね緯糸28を絡ま
せ、網目部14と同様に搦織に織成する。この場合、経糸
ループ23は同図(b)の如く各経糸ループ23の先端部分
が束ね緯糸28で連結された状態になるので、変形が少な
くなる利点がある。
普通タイプの織りネット3にも、その織り網原反に前
記同様のループ形成部24を設け、同形の経糸ループ23を
作る。各織りネット2、3は、上記緯糸ループ4と経糸
ループ23を形成した状態で縫着する。
しかして、長さ25m、巾10m程度の長尺広巾の土木用網
1が得られる。この土木用網1は、ロール状に巻いて搬
送する。施工現場では、これを拡げて並べ、第9図に示
すように隣り合う土木用網1の緯糸ループ4同士或いは
経糸ループ23同士にロープ18或はワイヤを挿通して連結
する。この際、ループ4、23がすべって土木用網1が偏
るのを防止するために、適宜にロープ18をループに結び
付けるとか他の紐で隣り合うループを結ぶ等の、ループ
移動防止手段を施すとよい。
以上説明した土木用網1のループは、浮き緯糸8或は
浮き経糸25を折り曲げることにより形成されたものがあ
るが、他の方法でもループを形成することができる。例
えば、第10図は耳部10の外側に長い飾り耳29を織成し、
この飾り耳29を数本(図では3本)ずつ糸9で束ねて緯
糸ループ30とするものである。また第11図は、緯二重織
りを応用し、耳部10の外側に各々単位ループ31を作り、
この単位ループ31を束ねて緯糸ループ30とするものであ
る。この束ね方は、 1乃至数本(図では1本)の上側束ね経糸19aと1乃
至数本(図では1本)の下側束ね経糸19b及び先端の束
ね経糸19により、各単位ループ31の頂点を集束させて行
なう。尚、一まとめにする飾り耳29や単位ループ31の
内、中央部のものは短く縁へ行くほど長くすることは前
記折り曲げでループを形成する場合と同じである。
ただ、これらの場合緯糸ループ30はループ形成後樹脂
含浸させるので、ループの目が詰る虞がある。そこで、
樹脂加工に際してこのループに樹脂に接着しにくいプラ
スチックフイルム等を挿入しておき、ある程度乾燥した
後プラスチックフイルムを除去するようにしてもよい。
尚、この方法では経糸ループ23は作り得ない。そこ
で、経糸ループ23は第7図に示す如く折り曲げによって
形成してもよい。また、第12図に示す土木用網32のよう
に、長手方向のみ緯糸でループを作り、巾方向は従来品
と同じく透孔33(結び紐でもよい)を設けて紐で結ぶよ
うにしてもよい。この場合も、一方がロープやワイヤで
簡単に連結できるので省力効果は大きい。勿論、このよ
うな土木用網32は折り曲げによるループの場合も作り得
る。
あるいは、同じ長手方向でも本発明のループを備えた
ものと従来の透孔を備えたものを組合せ、ロープやワイ
ヤで連結することもできる。これは、ループ故に長さの
自由度があることによる。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の土木用網は織り網に樹
脂を含浸させた織りネットからなり、しかも、その長手
方向又は巾方向の少なくとも一方の周縁部に、長手方向
の場合は相近接する複数本の緯糸を延長して束ねた緯糸
ループ、巾方向には相近接する複数本の経糸を延長して
束ねた経糸ループを連設したものである。
従って、土木用網を現場に拡げて各ループにロープ或
いはワイヤを順次挿通するだけで連結できることとな
り、ヘドロ層等の悪条件下でも簡単にネット付設作業が
でき大きな省力化や効率化が図れる。しかも、紐を結ぶ
従来方法と異なり、締め付けのバラツキや解けもなく、
確実に連結作業ができる。しかも、この土木用網は全て
の緯糸或いは経糸が引張力を分担するので、繊維の強力
さを完全に活かすことができ理想的なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る土木用網の一例を示す概略平面
図、第2図(a)は緯糸ループ付き織りネットの一部省
略した平面図、同図(b)は同じく普通タイプ織りネッ
トの一部省略した平面図、第3図(a)は織り網原反の
部分平面図、同図(b)及び(c)は緯糸ループを形成
した状態で(b)は平面図(c)は同図(b)における
A−A線断面図、第4図(a)は束ね具で緯糸ループを
まとめた状態の平面図、同図(b)は同じく側面図、第
5図(a)は織り網原反の他の例を示す平面図(b)は
同図(a)の織り網原反を用いて緯糸ループを形成した
状態の平面図、第6図(a)は第1図B−B線断面図、
第6図(b)は織りネットの他の連結状態を示す斜視
図、第7図(a)は経糸ループを作る場合の織り網原反
の部分平面図、同図(b)は経糸ループを形成した状態
の平面図、第8図(a)は織り網原反の他の例を示す平
面図、(b)は同図(a)の織り網原反を用いて経糸ル
ープを形成した状態の平面図、第9図は土木用網をロー
プで連結した状態の平面図、第10図及び第11図はそれぞ
れ異なる緯糸ループを示す平面図、第12図は土木用網の
他の例を示す平面図である。 1・32……土木用網、2・3……織りネット 4・30……緯糸ループ、5・10・20……耳部 6・24……ループ形成部、7……織り網原反 8……浮き緯糸、11・26・27……縫い付け地部 12・21……補強織物、17……束ね具 18……ロープ、19……束ね経糸 23……経糸ループ、25……浮き経糸 28……束ね緯糸、29……飾り耳 31……単位ループ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織り網の樹脂含浸物であって、その長手方
    向又は幅方向の少なくとも一方の周縁部に、長手方向の
    場合は相近接する複数本の緯糸を延長して束ねた緯糸ル
    ープ、幅方向の場合は相近接する複数本の経糸を延長し
    て束ねた経糸ループを連設した織りネットからなること
    を特徴とする土木用網。
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