JP3635136B2 - 重層構造ジオグリッド - Google Patents

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,地盤改良,地盤強化,盛土強化等の土木工事に際し,土中に埋めて敷設され使用されるジオグリッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から,前記土木工事の際に土中に埋めて敷設される土木用シートとして,合成繊維をメッシュ組織で製編織したメッシュ織編地を基布となし,該基布表面を合成樹脂により被覆したジオグリッドが使用されている。
【0003】
しかし,これらのジオグリッドは,基布に用いる織編地が単層構造であるので,現場施工時に土石の落下衝撃,土石締め固めのローラかけ,運搬車の通行,重機車の通行等でジオグリッド表面が損傷を受け,強力が低下したり,単層構造であるため厚みが少なく,引抜抵抗が不足する問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は,このような現状に鑑みてなされたもので,施工時における強力低下が少なく,引抜抵抗の大なる優れたジオグリッドを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は,この目的を達成するものであり,表裏2層が接結された1辺が10mm以上,150mm以下の四辺形メッシュであり,少なくとも表裏の層のいずれかに,500デニール以上,強度が8g/d以上,伸度が15%以下の合成繊維マルチフィラメントが編目を形成しない経糸および緯糸として編み込まれている重層構造メッシュ経編地を基布となし,該基布表面が合成樹脂材料により被覆され,経方向および緯方向の引張切断強力が共に2000kg/m以上,切断伸度が共に30%以下で,かつ切断伸度の80%伸張時の中間引張応力が引張切断強力の65%以上であることを特徴とする重層構造ジオグリッドを要旨とするものである。また,表裏2層が接結された1辺が10mm以上,150mm以下の四辺形メッシュであり,表裏の層のいずれかに500デニール以上,強度が8g/d以上,伸度が15%以下の合成繊維マルチフィラメントが編目を形成しない経糸として編み込まれている重層構造メッシュ経編地を基布となし,該基布表面が合成樹脂材料により被覆され,経方向の引張切断強力が2000kg/m以上,切断伸度が30%以下で,かつ切断伸度の80%伸張時の中間引張応力が引張切断強力の65%以上で,緯方向の引張切断強力が300kg/m以上であることを特徴とする重層構造ジオグリッドを要旨とし,さらに,表裏2層が接結された1辺が10mm以上,150mm以下の四辺形メッシュであり,表裏の層のいずれかに500デニール以上,強度が8g/d以上,伸度が15%以下の合成繊維マルチフィラメントが編目を形成しない緯糸として編み込まれている重層構造メッシュ経編地を基布となし,該基布表面が合成樹脂材料により被覆され,緯方向の引張切断強力が2000kg/m以上,切断伸度が30%以下で,かつ切断伸度の80%伸張時の中間引張応力が引張切断強力の65%以上で,経方向の引張切断強力が300kg/m以上であることを特徴とする重層構造ジオグリッドを要旨とするものである。
【0006】
以下,本発明を詳細に説明する。
図1は,本発明の重層構造ジオグリッドの基本形の一例を示す模式図であり,編目を形成しない経糸と緯糸が編み込まれた重層構造メッシュ経編地が合成樹脂2により被覆された本発明の重層構造ジオグリッド1を示している。
【0007】
図2は,図1におけるメッシュの交差点付近をコース方向に切断した断面斜視模式図であり,表の層3は,編目を形成している地糸と1〜3針振の編目を形成しない挿入組織を組合わせた地組織9と,各ウェールにほぼ直線状に編み込まれて編目を形成しない経糸5と,各コースにほぼ直線状に編み込まれて編目を形成しない緯糸7で構成され,裏の層4も同様に,編目を形成している地糸と1〜3針振の編目を形成しない挿入組織を組合わせた地組織10と,各ウェールにほぼ直線状に編み込まれて編目を形成しない経糸6と,各コースにほぼ直線状に編み込まれて編目を形成しない緯糸8で構成されていて,この表裏の層3,4が接結糸11で一体的に繋合されて重層構造メッシュ経編地が形成され,この経編地が合成樹脂2により被覆されている。この場合の編成組織としては,例えば図4の組織図の組織が用いられる。図4において,L1 及びL5 の筬に経糸となる糸条を供給し,L2 とL4 の筬に1針振りの編目を形成しない地組織用の糸条を供給し,L3 の筬に地組織の編目を形成すると同時に接結の役目をする糸条を供給し, 緯糸となる糸条は,メッシュの大きさにより適宜のコース毎に挿入して編成すれば,重層構造メッシュ経編地が得られる。
【0008】
上記の重層構造メッシュ経編地は,2列針床と緯糸挿入装置を有する経編機により作成されるものであるが,用途により経方向のみの強力があれば目的が達成されるジオグリッドの場合は,緯糸挿入装置がなくてもよく,図6に例示する編成組織のように,表裏の地組織として構成する糸条(L2,L4 の筬)により隣接する辺を連絡する振り組織を採用してメッシュを形成することもできる。図3は,本発明の重層構造ジオグリッドの緯糸を用いない例の交差点付近をコース方向に切断した断面斜視模式図であり,表裏の層3,4の地組織の各ウェールに編目を形成しない経糸5,6がほぼ直線状に編み込まれ,振り組織により隣接する辺を連絡してメッシュを形成した表裏の地組織9,10が接結糸11で一体的に繋合されて重層構造メッシュ経編地が形成されている。図6において,L1 及びL5 の筬に経糸となる糸条を供給し,L2 〜L4 の筬に地組織用の糸条を供給する。
【0009】
また,用途により必要な強力が表裏地組織のいずれかに経糸や緯糸を編み込むことによって得られる場合は,表裏いずれかの経糸の供給を止めて,経糸の供給を止めた側の緯糸の供給を止めてもよい。この場合には,例えば図5の編成組織が用いられ,L5 の筬に経糸となる糸条を供給し,L1,L2,L4 の筬に地組織用の糸条を, L3 の筬に接結用の糸条を供給すればよい。さらに,用途により経方向の強力の高いことが必須でない場合は,経糸の供給を止めてもよく,用途により緯方向の強力の高いことが必須でない場合には,緯糸の挿入を止め,図3のごとく,編目を形成しない経糸のみ挿入したものとするとよい。
【0010】
メッシュ経編地のメッシュの大きさは,1辺が10mm以上,150mm以下の四辺形メッシュであることを要件としており,10mm以下の場合,メッシュを介した上下の土石層のブリッジ効果が阻害され,引抜抵抗が減じられることとなり,補強の意味が薄れる結果となる。また,150mmを超えると,土石中のグリッド密度が少なくなり,補強効果が少なくなる。好ましくは15〜100mm程度である。
【0011】
メッシュ経編地の厚みについては,特に制約を受けるものではないが,耐衝撃吸収性,損傷防止,引抜抵抗性等を考慮すれば,1.5〜10mm程度が好ましいと判断している。
【0012】
本発明において用いる合成繊維マルチフィラメント糸は,ポリアミド,アラミド,ポリエステル,アクリル,ポリエチレン,ポリプロピレン,ビニロン等のマルチフィラメント糸やモノフィラメント糸である。また,これらの合成繊維マルチフィラメント糸の原着糸であってもよい。
【0013】
本発明において,経糸および緯糸としては,500デニール以上の合成繊維マルチフィラメント糸を用いるが,好ましくは1000デニール以上の合成繊維マルチフィラメントを用いる。500デニール未満の糸では,引張切断強力面で性能確保が難しくなる。
【0014】
本発明において,経糸または緯糸に用いる合成繊維マルチフィラメントは,強度が8g/d以上としている。8g/d以下の場合は,施工時及び施工後に掛かる応力に耐えられないものとなる場合がある。また,高強力ジオグリッドを作成する場合,供給するトータル繊度が太くなりすぎて製編が困難となったり,辺を構成する辺の幅(ウェール数)が広くなり,メッシュ空隙が十分確保できない場合が生ずる。
【0015】
経糸または緯糸に用いる合成繊維マルチフィラメントの伸度は,15%以下を要件としている。15%以上になると,工事後の土石の滑りが生じたときにジオグリッドが伸張され,崩壊を来す場合がある。好ましくは10%以下である。
【0016】
また,地糸および接結糸としては,100デニール以上の合成繊維マルチフィラメントまたはモノフィラメントを用いるのが好ましい。表裏の地組織を接結する接結糸は,接結糸を単独で供給しても,表裏の地組織を構成する地糸で兼用してもよく,制約を受けないものである。
【0017】
次に,上記重層構造メッシュ経編地に合成樹脂材料,例えば,塩化ビニル系樹脂あるいはアクリル系樹脂溶液を含浸により樹脂被覆処理して,経編地を構成する繊維の表面を樹脂被覆し, 本発明の重層構造ジオグリッドとする。
【0018】
本発明の重層構造ジオグリッドは,経糸あるいは緯糸を編み込んだ方向の引張切断強力を2000kg/m以上とし,その切断伸度を30%以下とする。これは,高強力により地盤強化,土層の滑り防止等,ジオメッシュの本来の目的を十分に果たすためであり,引張切断強力が2000kg/m未満であったり,切断伸度が30%を超えるものであると,ジオグリッド本来の目的を果たすことができなくなる。
【0019】
また,本発明の重層構造ジオグリッドは,経糸あるいは緯糸を編み込んだ方向の切断伸度の80%伸張時の中間引張応力が引張切断強力の65%以上である。
【0020】
これは,小さな応力で施工したジオグリッドが伸張したことによる事故を防止するために不可欠な要素であり,切断伸度の80%伸張時の中間引張応力が引張切断強力の65%未満のジオグリッドでは,土圧によりジオグリッドが容易に伸張し,土層がジオグリッドとともに移動して土層がずれたり,盛土が崩れたりするようになる。
【0021】
本発明の重層構造ジオグリッドにおいて,経糸あるいは緯糸を編み込まない場合の経糸あるいは緯糸の編み込まれない方向の引張切断強力は,300kg/m以上とする。この方向の引張切断強力が300kg/m未満であると,工事現場での施工時に切断や破壊等のおそれがあり,施工しても容易に本発明のジオグリッドが破断してしまい,せっかく経糸あるいは緯糸で高強力性能を出そうとしても,ジオグリッド自体がバラバラになってしまい,本来の目的を達成できなくなる。
【0022】
【作用】
本発明の重層構造ジオグリッドは,表裏の地組織が接結糸で一体的に繋合された1辺が10〜150mmの四辺形メッシュ編地で,経方向と緯方向の両方あるいは片方に編目を形成しない500デニール以上,強度8g/d以上,伸度15%以下の合成繊維マルチフィラメント糸を経糸あるいは緯糸として編み込んだ重層構造メッシュ経編地を合成樹脂材料で被覆し,経糸あるいは緯糸として編み込んだ方向の引張切断強力をともに2000kg/m以上,切断伸度をともに30%以下とし,かつ切断伸度の80%伸張時の中間引張応力を引張切断強力の65%以上とすることにより,施工場所や施工方法によって要求される性能を有する高強力ジオグリッドとするとともに,重層構造メッシュを基布とすることにより,ジオグリッドに厚みが付与され,現場施工時の土石の落下衝撃,土石の締め固めのローラかけ,重機車の通行等によるジオグリッドにかかる衝撃および力を吸収あるいは分散させることができ,ジオグリッドの損傷や施工時の強力低下を防止することができる。また,上記衝撃および力が加わった場合,表側の層がダメージを受けても,裏側の層は損傷を受けない作用を果たす。さらに,重層構造メッシュであることは,メッシュを構成する辺に厚みがあるため,メッシュを介して上下の土石に十分ブリッジ効果が発揮されると同時に,メッシュの辺に石が十分引っかかり,引抜抵抗が大になる作用ともなる。
【0023】
【実施例】
次に,本発明を実施例により説明する。実施例における性能の測定は,以下のようにして行った。
【0024】
(1)糸強度
JIS L−1096に準じて測定
(2)糸伸度
JIS L−1096に準じて測定
(3)引張切断強力
JIS L−1096に準じて測定し,1m幅に換算。
【0025】
(4)切断伸度
JIS L−1096に準じて測定
(5)施工時強度保持率
RRR工法協会が平成7年9月に発行した「補強盛土工法 材料マニュアル 2.3 施工時の破損に関する低減係数 (α2)」の「2.3.1 試験手順」と「2.3.2 引張試験条件」に準じて, 試験前後の試料の平均破断強度を測定し, 強度の保持率を算出した。
【0026】
実施例1
緯糸挿入式2列針床9ゲージ経編機を用い,図4による組織により編成した。
【0027】
使用素材は,L1 およびL5 筬に1200d/250fで強度12g/d,伸度6%のビニロン糸を3本合撚したトータル3600デニールの糸を3in−6outの通糸により用い,L2 ,L3 ,L4 筬には550d/48fのポリエステル糸を用い,L3 筬は3in−6outで,L2 ,L4 筬は2in−7outで通糸し,緯糸は,L1 ,L5 筬に用いた1200d/250fと同一のビニロン糸を6本合撚したトータル7200デニールの糸を1in−8outで表裏に緯糸挿入し,重層構造メッシュ経編地を作成した。メッシュサイズは,タテ,ヨコの中心から中心で21mm×21mm,メッシュの辺の幅は,タテが3mm,ヨコが1.5mm。厚みは,メッシュの交差部で3.1mmであった。
【0028】
上記重層構造メッシュ経編地を下記組成からなる塩ビ樹脂液に含浸し,150℃×3分の熱処理を施し,本発明重層構造ジオグリッドを得た。
【0029】
〔塩ビ樹脂液組成〕
塩化ビニル樹脂ペーストレジン 100部
ジオクテルフタレート(可塑剤) 40部
メチルイソブチルケトン/ナフテン系シンナー 10部
(容積比:1/1,希釈剤)
実施例2
実施例1と同様の編機を用い,図5による組織により編成した。L1 〜L4 筬には実施例1と同様の550d/48fのポリエステル糸を用い,L1 ,L3 筬は3in−6out,L2 ,L4 筬は2in−7outの通糸により用い,L5 筬に実施例1と同様のビニロン糸1200d/250fを6本合撚したトータル7200デニールの糸を3in−6outで通糸し,裏側の層にのみ供給した。
【0030】
緯糸は,上記ビニロン糸1200d/250fを6本合撚したトータル7200デニールの糸を1in−8outで表裏に挿入し,重層構造メッシュ経編地を作成した。メッシュサイズは,タテ・ヨコの中心から中心で21mm×21mm,メッシュの辺の幅は,裏側においてタテが3.9mm,ヨコが1.5mm。厚みは,メッシュの交差部で3.3mmであった。
【0031】
該経編地を用いて,実施例1と同様の処方により塩ビ樹脂加工を施し,本発明の重層構造ジオグリッドを得た。
比較例1
緯糸挿入1列針床9ゲージ経編機を用い,図7による組織によりメッシュ経編地を編成した。L1 筬には,実施例1,2と同様のビニロン糸1200d/250fを6本合撚したトータル7200デニールの糸を3in−6outで通糸し,L2 ,L3 筬には,実施例1,2と同様のポリエステル糸550d/48fを用い,L2 筬は2in−7out,L3 筬は3in−6outで通糸した。緯糸は,上記ビニロン糸1200d/250fを12本合撚したトータル14400デニールの糸を1in−8outで挿入してメッシュ基布を作成した。メッシュサイズは,タテ・ヨコの中心から中心で21mm×21mm,メッシュの辺の幅は,タテが3.8mm,ヨコが1.6mmであった。
【0032】
上記メッシュ基布に実施例1と同様の処方で塩ビ樹脂加工を施して,ジオグリッドを得た。
【0033】
得られた実施例1〜2及び比較例1のジオグリッドの評価結果を併せて表1に示す。
【0034】
【表1】
Figure 0003635136
【0035】
表1に示すごとく,実施例1は,優れた強度,低伸度を示すと同時に,施工時に受けるダメージから生じる強度の低下(表中,施工時強度保持率)の少ない極めて優れたジオグリッドであり,実施例2は,優れた強度,低伸度を示すと同時に,表側メッシュにより裏側メッシュが保護され,裏側に施工時のダメージによる損傷がほとんど生じない,すなわち施工時の強度低下がない優れたジオグリッドであった。これに対して比較例1は,施工時の衝撃を緩和する性能がなく,強度低下のみられるものであった。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば,表裏の地組織が接結糸により一体的に繋合された1辺が10〜150mmの四辺形メッシュ編地で,経方向と緯方向の両方あるいは片方に編目を形成しない500デニール以上,強度8g/d以上,伸度15%以下の合成繊維マルチフィラメント糸を経糸あるいは緯糸として編み込んだ重層構造メッシュ経編地を合成樹脂材料で被覆し,経糸あるいは緯糸として編み込んだ方向の引張切断強力をともに2000kg/m以上,切断伸度をともに30%以下とし,かつ切断伸度の80%伸張時の中間引張応力を引張切断強力の65%以上とする厚みのある重層構造ジオグリッドであるので,高強力,低伸張,衝撃吸収性に優れ,損傷が少なく,施工時の強力低下が防止され,さらに,引抜抵抗が大で,土層がずれたり,崩壊したりすることのない,極めて有意な重層構造ジオグリッドを供給することが可能となり,業界への貢献は著しいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重層構造ジオグリッドの模式図である。
【図2】本発明の一例の重層構造ジオグリッドのメッシュの交差点をコース方向に切断した断面斜視模式図である。
【図3】本発明の一例の重層構造ジオグリッドのメッシュの交差点をコース方向に切断した断面斜視模式図である。
【図4】本発明の重層構造ジオグリッドに用いるメッシュ経編地の組織図の一例である。
【図5】本発明の重層構造ジオグリッドに用いるメッシュ経編地の組織図の一例である。
【図6】本発明の重層構造ジオグリッドに用いるメッシュ経編地の組織図の一例である。
【図7】比較例のメッシュ経編地の組織図である。
【符号の説明】
1 重層構造ジオグリッド
2 合成樹脂
3 表の層
4 裏の層
5 ウエール方向の編目を形成しない経糸
6 ウエール方向の編目を形成しない経糸
7 コース方向の編目を形成しない緯糸
8 コース方向の編目を形成しない緯糸
9 表の地組織
10 裏の地組織
11 接結糸
1 〜L5

Claims (3)

  1. 表裏2層が接結された1辺が10mm以上,150mm以下の四辺形メッシュであり,少なくとも表裏の層のいずれかに500デニール以上,強度が8g/d以上,伸度が15%以下の合成繊維マルチフィラメントが編目を形成しない経糸および緯糸として編み込まれている重層構造メッシュ経編地の表面が合成樹脂により被覆されていて,経方向および緯方向の引張切断強力が共に2000kg/m以上,切断伸度が共に30%以下で,かつ切断伸度の80%伸張時の中間引張応力が引張切断強力の65%以上であることを特徴とする重層構造ジオグリッド。
  2. 表裏2層が接結された1辺が10mm以上,150mm以下の四辺形メッシュであり,表裏の層のいずれかに500デニール以上,強度が8g/d以上,伸度が15%以下の合成繊維マルチフィラメントが編目を形成しない経糸として編み込まれている重層構造メッシュ経編地の表面が合成樹脂材料により被覆されていて,経方向の引張切断強力が2000kg/m以上,切断伸度が30%以下で,かつ切断伸度の80%伸張時の中間引張応力が引張切断強力の65%以上で,緯方向の引張切断強力が300kg/m以上であることを特徴とする重層構造ジオグリッド。
  3. 表裏2層が接結された1辺が10mm以上,150mm以下の四辺形メッシュであり,表裏の層のいずれかに500デニール以上,強度が8g/d以上,伸度が15%以下の合成繊維マルチフィラメントが編目を形成しない緯糸として編み込まれている重層構造メッシュ経編地の表面が合成樹脂材料により被覆されていて,緯方向の引張切断強力が2000kg/m以上,切断伸度が30%以下で,かつ切断伸度の80%伸張時の中間引張応力が引張切断強力の65%以上で,経方向の引張切断強力が300kg/m以上であることを特徴とする重層構造ジオグリッド。
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