JP2652213B2 - 超軟弱地盤覆土工法 - Google Patents

超軟弱地盤覆土工法

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JP2652213B2
JP2652213B2 JP21801488A JP21801488A JP2652213B2 JP 2652213 B2 JP2652213 B2 JP 2652213B2 JP 21801488 A JP21801488 A JP 21801488A JP 21801488 A JP21801488 A JP 21801488A JP 2652213 B2 JP2652213 B2 JP 2652213B2
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、化学繊維シートや合成樹脂ネット等の被覆
材を利用した超軟弱地盤の覆土工法の改良に関する。
〔従来の技術〕
周知のように、ポンプ式浚渫船等で海底の軟弱粘度等
を浚渫して埋立てた地盤は、流動性のある超軟弱地盤と
なるため、その表面を良質の盛土材料で覆土する必要が
ある。
このような超軟弱地盤の覆土工法の代表的なものとし
て、化学繊維シートや合成樹脂ネット等の被覆材を使用
し、該被覆材を超軟弱地盤表面に敷設して被覆材端縁を
超軟弱地盤周辺の杭等に固定し、該被覆材によって盛土
材料を沈下しないよう支持しながらまき出す工法が従来
より実施されている。
また、最近では、0.5m〜1.0mの小間隔をあけて格子状
に組んだロープネットを被覆材の上に敷設し、その上に
格子状盛土(カウンタ−バンク)を行って該盛土間の被
覆材に上向きの揚圧力を発生させ、盛土材料をまき出す
所謂ロープネット工法も実施されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前者の工法によって大面積の超軟弱地
盤を覆土する場合は、被覆材の端縁を軟弱地盤周辺の杭
等に固定していても、被覆材に皺、弛み、伸び等がある
ので、盛土材料のまき出し直後に引張力が被覆材に働か
ず、そのため被覆材の引張力に基づく盛土支持作用が発
揮されるまでの間に、盛土荷重によって部分的に大きい
地盤沈下を生じる。この大きい地盤沈下は超軟弱土の側
方流動に基づくもので、これによって超軟弱地盤が乱さ
れると極端に地盤強度が低下するため、被覆材に部分的
に大きい引張力が作用して被覆材が破損する原因とな
り、一旦破損すると引裂き現象により破損域が拡大して
大きな事故につながる恐れがある。また、部分的な地盤
沈下によって超軟弱地盤の表面に凹凸が生じると、盛土
材料の厚み変化が大きくなり、盛土材料の無駄が増えて
不経済となる。
一方、後者のロープネット工法によって超軟弱地盤を
覆土する場合も、カウンタ−バンク形成のために多量の
盛土材料が必要となるので、やはり不経済である。ま
た、揚圧力によって被覆材に大きい凹凸が生じるのを防
止するため、ロープネットとして前述のような0.5〜1.0
mの小間隔をあけて格子状に組んだロープネットを使用
して被覆材を押える必要があるので、材料のロープも多
量必要になる。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、本発明の覆土工法は超軟
弱地盤上に被覆材取付用の条材を格子状に配置して各条
材の端部を固定し、条材で囲まれた方形区画ごとに被覆
材を超軟弱地盤上に敷設して各被覆材の端縁を周囲の条
材に取付固定し、その上に盛土材料をまき出すことを要
旨とするものである。
〔作 用〕
本発明の覆土工法のように、格子状に配置した条材に
よって囲まれる狭い方形区画ごとに被覆材を敷設し、各
被覆材の端縁を周囲の条材に取付固定すれば、各被覆材
を皺や弛みが殆どない状態で敷設して確実に固定するこ
とができ、盛土荷重を受けたときの各被覆材の伸びも極
く僅かとなる。そのため、被覆材の上に盛土材料をまき
出すと、沈下を殆ど生じない段階で盛土荷重に応じた引
張力が被覆材にかかり、充分な盛土支持作用が発揮され
る。従って、盛土荷重による地盤沈下を最小限に抑えて
ほぼ均一な厚みで覆土することができるので、盛土材料
の無駄が少なく経済的である。
また、上記のように被覆材を狭い方形区画ごとに敷
設、固定すると、各被覆材が盛土荷重を全面でほぼ均等
に分散して受けることになるので、極端な偏荷重により
部分的な大沈下を生じて被覆材が破損する心配は皆無に
等しくなり、万一破損事故が発生しても、その被覆材を
敷設した方形区画のみで事故を止めることができ、従来
のように引き裂き現象によって事故が全体に拡大するの
を防止することができる。
また、本発明において格子状に配置する条材は従来の
ロープネットのように被覆材を押さえるものではなく、
各被覆材の端縁を固定して盛土支持作用を発揮させるも
のであるから、条材の間隔は各被覆材を皺や弛みが生じ
ない状態で固定できる程度の間隔、具体的には20〜50m
程度に設定すればよく、従って、間隔の小さいロープネ
ットに比べると条材の使用量が大幅に減少する。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳述す
る。
第1図は本発明にかかる超軟弱地盤覆土工法の一実施
例を示す概略断面図、第2図は同実施例の盛土材料をま
き出す前の状態を示す部分平面図である。図において、
1は浚渫して埋立てた超軟弱地盤であり、この超軟弱地
盤1の上には被覆材取付用の条材2が格子状に配置され
る。各条材2の両端は、超軟弱地盤1周囲の仕切堤3に
打ち込まれた杭4に固定され、必要に応じて盛土等で更
に堅固に固定される。条材相互の間隔は20〜50mの範囲
に設定することが好ましく、この程度の間隔をあけて各
条材2を格子状に配置すると、後述するように被覆材5
を皺や弛みが生じない状態で堅固に固定でき、盛土材料
のまき出し時に充分な盛土支持作用を発揮させることが
できる。また各条材2の交点は、適宜の結合具を用いて
結合することが好ましく、このように交点を結合すると
格子の目崩れがなくなり、被覆材5をより堅固に固定す
ることができる。条材2としては、引張強度の大きいワ
イヤロープやナイロンその他の合成樹脂ロープなど各種
のロープ類を使用できるが、被覆材固定性や盛土荷重を
考慮すると、直径が9〜12mmのワイヤロープを使用する
のが好ましい。
被覆材5は、条材2によって囲まれる方形区画ごとに
超軟弱地盤1上に敷設され、その縁端が周囲の条材2に
取付固定される。このとき、被覆材5に皺や弛みが生じ
ないよう、被覆材5をピンと張った状態で敷設、固定す
ることが大切である。従来の覆土工法のように、超軟弱
地盤1の表面全体に被覆材を敷設して周囲を固定する場
合は、被覆材の皺や弛みをなくすことが不可能である
が、上記のように一辺が20〜50m程度の比較的狭い方形
区画ごとに被覆材5を敷設、固定する場合は、比較的容
易に被覆材5の皺や弛みをなくすことができる。被覆材
5としては、化学繊維シートや合成樹脂ネットなど、従
来より超軟弱地盤覆土工法に用いられている各種の被覆
材を使用できるが、強度、耐久性、取扱性などを考慮す
れば、樹脂加工織り網(織り網の樹脂含浸物)の周縁に
同素材又は別素材よりなる取付固定用の紐体51を等間隔
をあけて多数縫着したものを使用するのが好ましい。樹
脂加工織り網の具体例としては、ポリエステル、ナイロ
ン、ビニロン等の合成樹脂フィラメントの引揃え糸や撚
り糸を経緯糸として用いて網目の部分を平織や搦織で形
成した織り網に、ポリ塩化ビニルその他の熱可塑性樹脂
を含浸し、スクイズロールを通して加工したものが挙げ
られる。尚、被覆材5の端縁を周囲の条材2に取付固定
する仕方は自由であり、例えば被覆材5として上記のよ
うな取付固定用の紐体51を周縁に縫着した樹脂加工織り
網を使用する場合は該紐体51を条材2に結び付ければよ
く、また、紐体のない被覆材を使用する場合は適宜の連
結材で被覆材端縁を条材に取付固定すればよい。
被覆材5の敷設、固定が終わると、その上から盛土材
料6を重機7によってまき出し、全体を覆土する。盛土
材料6としては、海砂のような良質の材料が好適に使用
される。このように盛土材料6をまき出すと、各被覆材
5が狭い方形区画内で皺や弛みのない状態で敷設、固定
されているため、地盤沈下を殆ど生じない段階で盛土荷
重に応じた引張力が被覆材5にかかり、また、盛土荷重
による各被覆材5の伸びも小さいので、充分な盛土支持
作用が発揮される。しかも、被覆材5が盛土荷重を全面
でほぼ均等に分散して受けることになるので、極端な偏
荷重により部分的な大沈下を生じることがない。従っ
て、盛土荷重による地盤沈下を最小限に抑えてほぼ均一
な厚みで覆土することができるので、盛土材料の無駄が
少なく経済的である。また、大沈下によって被覆材5が
破損する恐れは皆無に等しく、万一破損事故が発生して
も、その被覆材を敷設した方形区画のみで事故を止める
ことができ、従来のように引き裂き現象によって事故が
全体に拡大するのを防止することができる。
尚、必要とあらば、第3図のように条材2によって囲
まれた方形区画内に更に補強用の副条材21を格子状に配
置し、それぞれの副条材2の端部を周囲の条材2に固定
することにより、被覆材5の盛土支持作用を一層高める
ようにしてもよい。副条材21としては、条材2より細い
ワイヤロープやナイロンその他の合成樹脂ロープが好適
であり、その端部を条材2に巻架けてワイヤ−クリップ
等により固定するのが好ましい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明の超軟弱地盤
覆土工法によれば、大きい地盤沈下を生じることなくほ
ぼ均一な厚みで覆土できるので、盛土材料の無駄が殆ど
なく経済的であり、しかも被覆材破損の恐れが殆どな
く、万一破損事故を生じた場合でも引裂き減少により事
故が拡大するのを防止することができ、条材の使用量も
ロープネット工法に比べて大幅に減少するといった効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる超軟弱地盤覆土工法の一実施例
を示す概略断面図、第2図は同実施例の盛土材料をまき
出す前の状態を示す部分平面図、第3図は本発明の他の
実施例における盛土材料をまき出す前の状態を示す部分
平面図である。 1……超軟弱地盤、 2……条材、 5……被覆材、 6……盛土材料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 孝邦 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 タキロン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−225619(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超軟弱地盤上に被覆材取付用の条材を格子
    状に配置して各条材の端部を固定し、条材で囲まれた方
    形区画ごとに被覆材を超軟弱地盤上に敷設して各被覆材
    の端縁を周囲の条材に取付固定し、その上に盛土材料を
    まき出すことを特徴とする超軟弱地盤覆土工法。
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JP5748497B2 (ja) * 2011-02-14 2015-07-15 五洋建設株式会社 軟弱地盤の覆土用ロープネット、ロープネット作成用の棒組ロープネット及びロープネットの敷設方法

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