JP2924432B2 - 盛土構造物、その形成方法および形成材料 - Google Patents
盛土構造物、その形成方法および形成材料Info
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- JP2924432B2 JP2924432B2 JP8117392A JP8117392A JP2924432B2 JP 2924432 B2 JP2924432 B2 JP 2924432B2 JP 8117392 A JP8117392 A JP 8117392A JP 8117392 A JP8117392 A JP 8117392A JP 2924432 B2 JP2924432 B2 JP 2924432B2
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Description
より補強された盛土構造物、特に急勾配の法面を形成す
ることが可能な盛土構造物、その形成方法および形成材
料に関する。
同3−51424、同3−51425号に示されたプラ
スチック網状物を用いた従来の盛土構造物を示す断面
図、図12は法面支持部材の斜視図である。
面形成部1bおよび巻返し部1cを有するプラスチック
網状物1と、L字状部材2、連結部材3および固着され
た格子状部材4からなる法面支持部材5と、目開の細か
いプラスチックネットからなる盛土保持部材6と、盛土
7を形成した状態でプラスチック網状物1の巻返し部1
cを上の段の盛土形成部1aと接合する接合部材8とか
らなる。9は地盤、10は土のうである。
ック網状物1を敷設し、法面支持部材5および盛土保持
部材6を配置して盛土7を形成し、プラスチック網状物
1の法面形成部1bを法面支持部材5と合せて法面を形
成し、盛土形成部1aに盛土7を形成した状態で巻返し
部1cを巻返して、上の段のプラスチック網状物1の盛
土形成部1aと接合部材8で接合し、これを繰返して、
最上段に土のう10を設置して形成される。
あり、かつ盛土の位置ずれを生じない点で優れている
が、固定された複雑な形状の法面支持部材5を使用する
ため、法面の角度ごとに法面支持部材5を製造する必要
があり、運搬も困難であり、改良の余地が残されてい
た。
の傾斜角が異なる場合でも、共用可能な簡単な構造の材
料によって、強度が大きく、かつ安全な法面を形成でき
る盛土構造物を提供することである。本発明の他の目的
は、上記のような盛土構造物を、容易かつ短時間に形成
することができる盛土構造物の形成方法を提案すること
である。本発明の他の目的は、上記のような盛土構造物
を形成するための共用可能な簡単な構造の盛土構造物形
成材料を得ることである。
物、その形成方法および形成材料である。
されるプラスチック網状物と、傾斜角が変更可能な網状
の法面支持部、およびこの法面支持部を所定の傾斜角で
固定する固定部材からなり、前記プラスチック網状物の
盛土形成部の端部付近に設置される法面支持部材と、前
記法面支持部材の法面支持部の内側に配置される透水性
の盛土保持部材とを備え、前記盛土保持部材の内側およ
びプラスチック網状物の盛土形成部上に盛土を形成した
状態で、複数段に積層されていることを特徴とする盛土
構造物。
返し部からなり、複数段に敷設されるプラスチック網状
物と、傾斜角が変更可能な網状の法面支持部、およびこ
の法面支持部を所定の傾斜角で固定する固定部材からな
り、前記プラスチック網状物の法面形成部付近の内側ま
たは外側に設置される法面支持部材と、前記プラスチッ
ク網状物の盛土形成部および法面形成部の内側に配置さ
れる透水性の盛土保持部材とを備え、前記プラスチック
網状物は盛土形成部に盛土を形成した状態で、巻返し部
が法面形成部を介して巻返されていることを特徴とする
盛土構造物。
網状物を地盤上に敷設する工程と、傾斜角が変更可能な
網状の法面支持部、および固定部材からなる法面支持部
材を、前記プラスチック網状物の盛土形成部の端部付近
に設置し、前記法面支持部を固定部材で所定の傾斜角で
固定する工程と、前記法面支持部材の法面支持部の内側
に透水性の盛土保持部材を配置する工程と、前記盛土保
持部材の内側およびプラスチック網状物の盛土形成部上
に盛土を形成しててん圧する工程と、形成された盛土上
に上段のプラスチック網状物を敷設して、盛土形成部に
盛土を形成する工程とを繰返すことを特徴とする盛土構
造物の形成方法。
返し部を有するプラスチック網状物を地盤上に敷設する
工程と、傾斜角が変更可能な網状の法面支持部、および
固定部材からなる法面支持部材を、前記プラスチック網
状物の法面形成部付近の内側または外側に設置し、前記
法面支持部を固定部材で所定の傾斜角で固定する工程
と、前記プラスチック網状物の盛土形成部および法面形
成部の内側に透水性の盛土保持部材を配置する工程と、
前記盛土保持部材の内側およびプラスチック網状物の盛
土形成部に盛土を形成しててん圧する工程と、形成され
た盛土上にプラスチック網状物の巻返し部を法面形成部
を介して巻返し、その上に上段のプラスチック網状物を
敷設して、盛土形成部に盛土を形成する工程とを繰返す
ことを特徴とする盛土構造物の形成方法。
されるプラスチック網状物と、傾斜角が変更可能な網状
の法面支持部、およびこの法面支持部を所定の傾斜角で
固定する固定部材からなり、前記プラスチック網状物の
盛土形成部の端部付近に設置される法面支持部材と、前
記法面支持部材の法面支持部の内側に配置される透水性
の盛土保持部材とを備え、前記盛土保持部材の内側およ
びプラスチック網状物の盛土形成部上に盛土を形成した
状態で複数段に積層するようにされていることを特徴と
する盛土構造物の形成材料。
返し部からなり、複数段に敷設されるプラスチック網状
物と、傾斜角が変更可能な網状の法面支持部、およびこ
の法面支持部を所定の傾斜角で固定する固定部材からな
り、前記プラスチック網状物の法面形成部付近の内側ま
たは外側に設置される法面支持部材と、前記プラスチッ
ク網状物の盛土形成部および法面形成部の内側に配置さ
れる透水性の盛土保持部材とを備え、前記プラスチック
網状物は盛土形成部に盛土を形成した状態で、巻返し部
が法面形成部を介して巻返すようにされていることを特
徴とする盛土構造物の形成材料。
部にヒンジにより接合されていることを特徴とする上記
(5)または(6)記載の形成材料。
品からなることを特徴とする上記(5)ないし(7)の
いずれかに記載の形成材料。
体より目開の小さいプラスチックネット、不織布および
植生マットから選ばれる1以上のものであることを特徴
とする上記(5)ないし(8)のいずれかに記載の形成
材料。
に盛土を形成した状態で巻返すことができる程度の可と
う性を有するものであって、盛土および枠材を保持でき
る程度の剛性、強度を有するものを使用する。このよう
なプラスチック網状物としては、カーボンブラック等の
充填剤を配合したポリエチレンなどのポリオレフィンか
らなるものが好ましく、特に1軸または2軸延伸して剛
性を付与したものが好ましい。網目の大きさは特に制限
はないが、上下の層の土砂が接触して一体化でき、かつ
法面では土砂を保持できる程度のものが好ましい。一般
的にはたて1〜20cm、好ましくは2〜16cm、よ
こ1〜10cm、好ましくは2〜7cm程度のものが好
ましい。
面支持部において盛土の荷重を支持して法面を形成する
程度の強度と剛性を有するものを使用する。法面支持部
は網状の構造のものを使用し、その一辺をヒンジ等によ
り底面部に接合して、傾斜角を変更可能にするのが好ま
しい。固定部材は金属棒状体の曲げ成形品のように、法
面支持部と底面を所定の傾斜角となるように固定できる
ものを使用する。底面部として地盤または盛土上に設置
されるもので、法面支持部を保持できる程度の強度と剛
性を有するものを設けるのが好ましく、その構造は限定
されないが、網状のものが好ましい。
る透水性の材料からなるものである。プラスチック網状
体より目開の小さい、例えば0.5〜5cm、好ましく
は1〜3cmの網目のプラスチックネット、不織布およ
び目の細いマットに草の種子を付着させた植生マットな
どが使用できる。これらは1種のもののみを使用しても
よく、2種のものを併用してもよい。仮設の法面を形成
するためには、プラスチック網状体、不織布等でもよい
が、長期にわたるときは、植生マットを用い、植物を生
育させるのが好ましい。
たは下側のプラスチック網状物の巻返し部と上段のプラ
スチック網状物の盛土形成部間は接合部材によって接合
することができ、この接合部材はプラスチック網状物ま
たは法面支持部材と一体に形成されていてもよく、ある
いは別部材でもよい。
を有するプラスチック網状物を地盤上に敷設し、法面支
持部および固定部材からなる法面支持部材を、前記プラ
スチック網状物の盛土形成部の端部付近に設置し、前記
法面支持部材を、前記プラスチック網状物と接続した状
態で、前記プラスチック網状物の盛土形成部および法面
形成部の内側に透水性の盛土保持部材を配置し、前記盛
土保持部材の内側およびプラスチック網状物の盛土形成
部上に盛土を形成しててん圧し、形成された盛土上に上
段のプラスチック網状物を敷設して、その盛土形成部に
盛土を形成し、これを繰返すことにより形成される。
成部、法面形成部および巻返し部を有するプラスチック
網状物を地盤上に敷設し、法面支持部および固定部材か
らなる法面支持部材を、前記プラスチック網状物の盛土
形成部および法面形成部付近の内側または外側に設置
し、前記法面支持部材の法面支持部を、前記プラスチッ
ク網状物の法面形成部と合せた状態で、前記プラスチッ
ク網状物の盛土形成部および法面形成部の内側に透水性
の盛土保持部材を配置し、前記盛土保持部材の内側およ
びプラスチック網状物の盛土形成部に盛土を形成してて
ん圧し、形成された盛土上にプラスチック網状物の巻返
し部を巻返し、その上に上段のプラスチック網状物を敷
設して、その盛土形成部に盛土を形成し、これを繰返す
ことにより形成される。法面支持部材がプラスチック網
状物の外側に配置される場合、盛土保持部材は法面支持
部材の外側と内側のいずれの側に配置してもよい。 法面
支持部材の傾斜角の調整は、固定部材の一端を法面支持
部に固定し、他端を底面部がある場合は底面部に固定
し、また底面部がない場合はプラスチック網状物の盛土
形成部等に固定することにより調整することができる。
ク網状物1枚に対して、法面支持部材を複数段に積層
し、盛土を一括して1枚のプラスチック網状物で包込む
ようにしてもよい。こうして形成された盛土構造物で
は、法面支持部材の底面部が盛土により固定された状態
で、法面支持部と重なった盛土保持部材またはプラスチ
ック網状物の法面形成部が法面を形成する。このため法
面は強度が大きく、かつ安全で、凹凸の少ない均一な面
となる。
固定位置を変えるだけで、法面支持部の傾斜を変化させ
ることができるため、傾斜角が異なる法面の場合でも材
料を共用することができる。そして構造が簡単であるた
め製造が容易であり、折たたみ可能なため運搬、保管が
容易であるとともに、設置作業が容易である。
造物の断面図、図2はその一部の斜視図、図3はプラス
チック網状物の正面図、図4は法面支持部材の斜視図、
図5は接合部の斜視図、図6はその側面図であり、図1
1および図12と同一符号は同一または相当部分を示
す。
2に示すように、盛土形成部1a、法面形成部1bおよ
び巻返し部1cからなるプラスチック網状物1と、底面
部11、法面支持部12および固定部材13からなる法
面支持部材5と、透水性の盛土保持部材6と、プラスチ
ック網状物1の盛土形成部1aに盛土7を形成した状態
で巻返された巻返し部1cおよび上の段のプラスチック
網状物1の盛土形成部1aを接合する接合部材8とから
なる盛土形成材料を多段に積層して形成されている。最
上段のプラスチック網状物1は土のう10を巻込むよう
にして巻返されている。
に、長穴状の網目1dを有し、プラスチックの網状成形
体を二軸延伸して形成されているが、プラスチックシー
トに穴をあけて一軸延伸したものでもよい。
属棒状体14を格子状に接合して形成された網状体から
なる底面部11と、同様の網状体からなる法面支持部1
2とが、リング状のヒンジ部15により、法面支持部1
2の傾斜角を変角できるように接合されており、金属棒
状体の曲げ成形品からなる固定部材13を底面部11お
よび法面支持部12の金属棒状体14に引掛けて、法面
支持部12を所定の傾斜角で底面部11に固定するよう
になっている。これらは盛土7の荷重を支持できる強度
と剛性を有している。この法面支持部材5は、折たたん
だ状態で現場に持込み、固定部材13を取付けて組立て
るようになっている。
からなり、プラスチック網状物1より目開の小さいプラ
スチックネット、不織布または植生マット等が使用され
ているが、これらを併用してもよい。
ラスチック網状物1の内側に配置され、底面部11が盛
土形成部1a上に設置され、法面支持部12が法面形成
部1bと重ね合わされて一体化している。そしてこれら
の内側に盛土保持部材6が配置され、その中に盛土7が
形成されている。この状態で、プラスチック網状物は盛
土7を巻込むように巻返され、その巻返し部1cが接合
部材8により、上の段のプラスチック網状物1に接合さ
れている。
に、ビーム状体からなり、下側のプラスチック網状物1
の巻返し部1cの網目を、上側のプラスチック網状物1
の網目内に挿入して接合部材8と係合させることによ
り、上下のプラスチック網状物1を接合するようになっ
ている。
れる。すなわち、まずプラスチック網状物1を地盤9上
に敷設し、法面支持部材5を、プラスチック網状物1の
法面形成部1b付近の内側に一列に並べて設置する。こ
の場合、法面支持部材5の底面部11をプラスチック網
状物1の法面形成部1bに隣接する盛土形成部1a上に
設置し、プラスチック網状物1の法面形成部1bを法面
支持部材5の法面支持部12に重ねる。そしてプラスチ
ック網状物1の法面形成部1bの内側に盛土保持部材6
を配置した状態で、盛土保持部材6を通して、固定部材
13を法面支持部材5の金属棒状体14に引掛けて、法
面支持部12を底面部11に固定し、傾斜角を一定に保
つ。この状態で、盛土保持部材6の内側およびプラスチ
ック網状物1の盛土形成部1a上に盛土7を形成してて
ん圧する。そして上記により形成された盛土7上にプラ
スチック網状物1の巻返し部1cを巻返し、その上に上
段のプラスチック網状物1を敷設して、その盛土形成部
1aと接合部材8により接合し、上記の操作を繰返す。
最上段のプラスチック網状物1は土のう10を巻込むよ
うに敷設し、これにより盛土構造物が形成される。
いては、法面支持部材5の底面部11が盛土7中に埋設
されて固定された状態で、法面支持部12と重なったプ
ラスチック網状物1の法面形成部1bが法面を形成す
る。そしてその内側に盛土保持部材6を介在させた状態
で盛土7を形成するため、盛土7の土砂の流出は防止さ
れ、凹凸の少ない均一な法面が形成される。
巻返すことにより、所定の位置に保持され、かつ法面に
対応する角度を維持する。そしてプラスチック網状物1
は上下の段が接合され、かつ盛土7の荷重を受けるた
め、法面支持部材5のずれは防止され、急勾配の法面で
も安全で強度の大きい法面が形成される。また盛土保持
部材6として植生マットを用いると、植物が生育して法
面を補強するため、長期の使用に適する。
が容易であり、現場で容易に組立てることができる。こ
のため、折たたんだ状態で保管、運搬し、現場で組立て
ると、保管、運搬時のスペースを小さくすることができ
る。法面支持部材5は、固定部材13の長さ、または固
定位置を変えるだけで、法面支持部12の傾斜角を変え
ることができるので、傾斜角の異なる法面の形成にも共
用することができる。
断面図である。この実施例では、法面支持部材5はプラ
スチック網状物1の外側に設置されている。
ぼ同様にして形成され、ほぼ同様の作用、効果が得られ
る。この場合、プラスチック網状物1の敷設と、法面支
持部材5の設置はどちらが先でもよいが、固定部材13
による法面支持部12の固定は、プラスチック網状物1
および盛土保持部材6を通して、固定部材13を金属棒
状体14に引掛けることにより行われる。
を示す断面図である。この実施例では、最下段のプラス
チック網状物1の盛土形成部1aおよび巻返し部1cは
ともに長くなっているが、これより上段のプラスチック
網状物1は、盛土形成部1aが短く、巻返し部1cが長
くなっている。これにより上段の盛土7は、その段の盛
土形成部1aと下段の巻返し部1cの上に形成されてい
る。
の全体をプラスチック網状物1の内側または外側に配置
したが、底面部11を内側または外側に配置し、法面支
持部12を外側または内側に配置するようにしてもよ
い。この場合は底面部11と法面支持部12は現場で、
ヒンジ部15により接合される。
造物の断面図、図10はその一部の斜視図である。この
実施例では、プラスチック網状物1は盛土形成部1aの
みからなり、法面形成部1bおよび巻返し部1cは省略
されている。
スチック網状物1の盛土形成部1aの端部付近に法面支
持部材5が設置され、その底面部11の端部と盛土形成
部1aの端部が接合部材8によって接合され、法面支持
部材5の内側に設置された盛土保持部材6の内側および
盛土形成部1a上に盛土7が形成され、これが複数段に
積層されている。
れる。すなわち、まずプラスチック網状物1を地盤9上
に敷設し、法面支持部材5を、プラスチック網状物1の
盛土形成部1aの端部付近に一列に並べて設置する。こ
の場合、法面支持部材5の底面部11の端部を盛土形成
部1aの端部と重ね、接合部材8で接合する。そして法
面支持部材5の法面支持部12の内側に盛土保持部材6
を配置した状態で、盛土保持部材6の内側およびプラス
チック網状物1の盛土形成部1a上に盛土7を形成して
てん圧する。そして上記により形成された盛土7上に上
段のプラスチック網状物1を敷設して、上記の操作を繰
返す。最上段のプラスチック網状物1は土のう10を巻
込むように敷設し、これにより盛土構造物が形成され
る。
いては、法面支持部材5の底面部11が盛土7中に埋設
されて固定された状態で、法面支持部12と重なった盛
土保持部材6が法面を形成する。そしてその内側に盛土
7を形成するため、盛土7の土砂の流出は防止され、凹
凸の少ない均一な法面が形成される。
材5は接合されていないが、積層した状態で上下の法面
支持部12をヒンジ部15と同様の接合部材で接合して
もよい。またプラスチック網状物1、法面支持部材5、
盛土保持部材6、接合部材8等は図示のものに限定され
ず、形状、構造、材質等は変更可能である。接合部材8
はなくてもよいが、ある方が盛土に対する保持力が大き
くなる。
形成部を有するプラスチック網状物と、底面部、法面支
持部および固定部材からなる法面支持部材と、この法面
支持部材の法面支持部の内側に配置される透水性の盛土
保持部材とから形成されているため、法面の傾斜角が異
なる急勾配の法面を形成する場合でも、共用可能な簡単
な構造の材料によって、凹凸が少なくて均一な法面を有
し、強度が大きく、かつ安全な盛土構造物が得られる。
成部、法面形成部および巻返し部からなるプラスチック
網状物と、底面部、法面支持部および固定部材からなる
法面支持部材と、プラスチック網状物の法面形成部の内
側に配置される透水性の盛土保持部材と、プラスチック
網状物の巻返し部および上の段のプラスチック網状物の
盛土形成部を接合する接合部材とから形成されているた
め、法面の傾斜角が異なる急勾配の法面を形成する場合
でも、共用可能な簡単な構造の材料によって、凹凸が少
なくて均一な法面を有し、さらに強度が大きく、かつ安
全性の高い盛土構造物が得られる。
ような盛土構造物の形成材料を用いて形成するため、法
面の傾斜角が異なる急勾配の法面を形成する場合でも、
凹凸が少なくて均一な法面を有する安全な盛土構造物
を、共用可能な簡単な構造の部材と操作により短時間に
形成することができる。
構成となっているため、構造が簡単で、製造が容易であ
り、折たたむことにより小さいスペースを利用して保
管、運搬することができ、しかも現場における組立作業
も容易である。
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 盛土形成部を有し、複数段に敷設される
プラスチック網状物と、傾 斜角が変更可能な網状の法面支持部、およびこの法面
支持部を所定の傾斜角で固定する固定部材からなり、前
記プラスチック網状物の盛土形成部の端部付近に設置さ
れる法面支持部材と、 前記法面支持部材の法面支持部の内側に配置される透水
性の盛土保持部材とを備え、 前記盛土保持部材の内側およびプラスチック網状物の盛
土形成部上に盛土を形成した状態で、複数段に積層され
ていることを特徴とする盛土構造物。 - 【請求項2】 盛土形成部、法面形成部および巻返し部
からなり、複数段に敷設されるプラスチック網状物と、傾 斜角が変更可能な網状の法面支持部、およびこの法面
支持部を所定の傾斜角で固定する固定部材からなり、前
記プラスチック網状物の法面形成部付近の内側または外
側に設置される法面支持部材と、 前記プラスチック網状物の盛土形成部および法面形成部
の内側に配置される透水性の盛土保持部材とを備え、 前記プラスチック網状物は盛土形成部に盛土を形成した
状態で、巻返し部が法面形成部を介して巻返されている
ことを特徴とする盛土構造物。 - 【請求項3】 盛土形成部を有するプラスチック網状物
を地盤上に敷設する工程と、傾 斜角が変更可能な網状の法面支持部、および固定部材
からなる法面支持部材を、前記プラスチック網状物の盛
土形成部の端部付近に設置し、前記法面支持部を固定部
材で所定の傾斜角で固定する工程と、 前記法面支持部材の法面支持部の内側に透水性の盛土保
持部材を配置する工程と、 前記盛土保持部材の内側およびプラスチック網状物の盛
土形成部上に盛土を形成しててん圧する工程と、 形成された盛土上に上段のプラスチック網状物を敷設し
て、盛土形成部に盛土を形成する工程とを繰返すことを
特徴とする盛土構造物の形成方法。 - 【請求項4】 盛土形成部、法面形成部および巻返し部
を有するプラスチック網状物を地盤上に敷設する工程
と、傾 斜角が変更可能な網状の法面支持部、および固定部材
からなる法面支持部材を、前記プラスチック網状物の法
面形成部付近の内側または外側に設置し、前記法面支持
部を固定部材で所定の傾斜角で固定する工程と、 前記プラスチック網状物の盛土形成部および法面形成部
の内側に透水性の盛土保持部材を配置する工程と、 前記盛土保持部材の内側およびプラスチック網状物の盛
土形成部に盛土を形成しててん圧する工程と、 形成された盛土上にプラスチック網状物の巻返し部を法
面形成部を介して巻返し、その上に上段のプラスチック
網状物を敷設して、盛土形成部に盛土を形成する工程と
を繰返すことを特徴とする盛土構造物の形成方法。 - 【請求項5】 盛土形成部を有し、複数段に敷設される
プラスチック網状物と、傾 斜角が変更可能な網状の法面支持部、およびこの法面
支持部を所定の傾斜角で固定する固定部材からなり、前
記プラスチック網状物の盛土形成部の端部付近に設置さ
れる法面支持部材と、 前記法面支持部材の法面支持部の内側に配置される透水
性の盛土保持部材とを備え、 前記盛土保持部材の内側およびプラスチック網状物の盛
土形成部上に盛土を形成した状態で複数段に積層するよ
うにされていることを特徴とする盛土構造物の形成材
料。 - 【請求項6】 盛土形成部、法面形成部および巻返し部
からなり、複数段に敷設されるプラスチック網状物と、傾 斜角が変更可能な網状の法面支持部、およびこの法面
支持部を所定の傾斜角で固定する固定部材からなり、前
記プラスチック網状物の法面形成部付近の内側または外
側に設置される法面支持部材と、 前記プラスチック網状物の盛土形成部および法面形成部
の内側に配置される透水性の盛土保持部材とを備え、 前記プラスチック網状物は盛土形成部に盛土を形成した
状態で、巻返し部が法面形成部を介して巻返すようにさ
れていることを特徴とする盛土構造物の形成材料。 - 【請求項7】 法面支持部材は、法面支持部が底面部に
ヒンジにより接合されていることを特徴とする請求項5
または請求項6記載の形成材料。 - 【請求項8】 固定部材は、金属棒状体の曲げ成形品か
らなることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいず
れかに記載の形成材料。 - 【請求項9】 盛土保持部材は、プラスチック網状物よ
り目開の小さいプラスチックネット、不塗布および植生
マットから選ばれる1以上のものであることを特徴とす
る請求項5ないし請求項8のいずれかに記載の形成材
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8117392A JP2924432B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | 盛土構造物、その形成方法および形成材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8117392A JP2924432B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | 盛土構造物、その形成方法および形成材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05287750A JPH05287750A (ja) | 1993-11-02 |
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